JP3413114B2 - トンネル底部覆工体 - Google Patents

トンネル底部覆工体

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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトンネル底部覆工
体に関する。より詳しくは、斜坑トンネルの底部の内周
面上に、ずり排出用の溝部を上面に有する逆アーチ形の
コンクリート製インバートセグメントを、上記溝部が連
なるようにトンネル掘進方向に列をなして敷設して構築
されるトンネル底部覆工体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、下から斜め上方へ向
けてトンネル掘削機(TBM)101でトンネル(斜
坑)20を掘削する場合、掘削部(切羽)の後方のトン
ネル内周面20aに、壁面の崩落を防止したり掘削機1
01の滑落防止や掘進のための反力を得る等の目的で覆
工体30が設けられる。この覆工体30は、トンネル掘
進方向の幅が例えば90cm程度の環状セグメント60
をトンネル掘進方向に列をなして並べたものである。図
6(a)に示すように、各環状セグメント60は、トン
ネルの内周面20aを全周にわたって覆うように、逆ア
ーチ形のインバートセグメント62に円弧状の側壁セグ
メント63,64および上部セグメント61を周方向に
連結して組み立てられている。掘削機101のディスク
カッタ112によって掘削された岩片(ずり)71は、
掘削機本体111内を通過した後インバートセグメント
62の上面62aを滑落し、トンネル20の下方で待機
しているずり車70(図5参照)に積載されて坑外へ排
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように、上記覆工体30が設けられたトンネル20を導
坑として用い、より大径のトンネル20′を大型掘削機
201によって掘削(拡幅)する場合がある。そのよう
な拡幅を予定している場合、掘削機201のディスクカ
ッタ(面板に切削刃を多数取り付けたもの)212で地
山と同時にトンネル覆工体30を切削できるように、上
記環状セグメント60の材料として無筋コンクリートや
鋼繊維入りコンクリート(主材であるコンクリートに、
強度確保のために長さ5cm程度の針のような鋼繊維を
混合したもの)が採用される。なお、環状セグメントを
金属製とした場合、ディスクカッタ212では金属製の
環状セグメントを切削できないため、拡幅に先立ってト
ンネル覆工体30を予め撤去しておく手間がかかる。
【0004】しかしながら、環状セグメント60をコン
クリート製とした場合、図6(b)に示すように、滑落
するずりによってインバートセグメント62の上面62
aが磨耗する進度が速くなる(磨耗箇所をXで示
す。)。このため、トンネル内周面20aから受ける荷
重(土圧)Pに対する耐力が急速に低下して、上記イン
バートセグメント62が土圧Pによって破壊されるおそ
れが生ずる。
【0005】そこで、この発明の目的は、ディスクカッ
タで容易に切削できる上、インバートセグメントの上面
の磨耗を抑制できるトンネル底部覆工体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のトンネル底部覆工体は、斜坑トン
ネルの底部の内周面上に、ずり排出用の溝部を上面に有
する逆アーチ形のコンクリート製インバートセグメント
を、上記溝部が連なるようにトンネル掘進方向に列をな
して敷設して構築されるトンネル底部覆工体であって、
上記各インバートセグメントの上記溝部の底面にそれぞ
れ鉄板が敷設されていることを特徴とする。
【0007】この請求項1のトンネル底部覆工体は、イ
ンバートセグメントがコンクリート製であるから、ディ
スクカッタで容易に切削される。しかも、ずり排出用の
溝部の底面に鉄板が敷設されている。したがって、溝部
の底面がコンクリートのみからなる場合に比して、ずり
が上記溝部を滑落することによる溝部底面の磨耗が抑制
される。したがって、上記インバートセグメントに円弧
状のセグメントを周方向に連結してトンネルの内周面を
全周にわたって覆工する場合に、トンネル内周面から受
ける荷重(土圧)に対する耐力がほぼ設計通りに得られ
る。よって、上記インバートセグメントが土圧によって
破壊されるおそれが低減される。
【0008】請求項2に記載のトンネル底部覆工体は、
請求項1に記載のトンネル底部覆工体において、上記鉄
板は片であり、上記各インバートセグメントの上記溝部
の底面にそれぞれ複数個配設されていることを特徴とす
る。
【0009】この請求項2のトンネル底部覆工体では、
上記鉄板は片であり、上記各インバートセグメントの上
記溝部の底面にそれぞれ複数個配設されている。この場
合、上記溝部の底面の磨耗が低減されるメカニズムは次
の通りである。ずりが上記溝部を滑落するのに伴って、
まず上記溝部の底面のうちコンクリートが露出している
部分がある程度磨耗する。これにより、上記鉄板の直前
の上流側位置に凹部が形成される。この凹部内に、粒径
が比較的細かい粉状のずり(粉状堆積物)が堆積する。
この粉状堆積物は、粒径が比較的大きいずりが滑落する
際のクッション材となって、上記凹部のそれ以上の磨耗
を抑制する。また、滑落するずりが上記鉄板の上流側端
縁に衝突して、ずりの落下速度(運動エネルギ)が低減
される。これらの結果として、上記溝部の底面の磨耗が
効果的に抑制される。
【0010】また、上記トンネル覆工体が設けられたト
ンネルをより大径のトンネルに拡幅する場合、ディスク
カッタ(面板に切削刃を多数取り付けたもの)を有する
掘削機を用いることが多い。その場合、上記鉄板は片で
あるから、上記インバートセグメントの主材をなすコン
クリートの切削とともに、鉄板自体は切削されることな
くコンクリートから容易に切離されて撤去される。この
ことは、請求項1において、インバートセグメントのト
ンネル掘進方向の幅を短くした場合でも同様である。
【0011】請求項3に記載のトンネル底部覆工体は、
請求項1または2に記載のトンネル底部覆工体におい
て、上記トンネル掘進方向に隣接するインバートセグメ
ントが上記鉄板を用いて互いに連結されていることを特
徴とする。
【0012】この請求項3のトンネル底部覆工体では、
上記鉄板は、上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手
段と、トンネル掘進方向に隣接するインバートセグメン
トを互いに連結するための手段とに兼用されている。し
たがって、上記鉄板を上記溝部の底面の磨耗を抑制する
ための手段としてのみ設ける場合に比して、コスト上昇
を抑えることができる。
【0013】請求項4に記載のトンネル底部覆工体は、
請求項1または2に記載のトンネル底部覆工体におい
て、上記インバートセグメントは上記溝部を通る分割面
を挟んだ左右2つの部分からなり、上記左右2つの部分
が上記鉄板を用いて互いに連結されていることを特徴と
する。
【0014】この請求項4のトンネル底部覆工体では、
上記鉄板は、上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手
段と、インバートセグメントの左右2つの部分を互いに
連結するための手段とに兼用されている。したがって、
上記鉄板を上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手段
としてのみ設ける場合に比して、コスト上昇を抑えるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明のトンネル底部覆
工体を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明の一実施形態のトンネル底
部覆工体7を含む覆工体(全体を3で示す。)が設けら
れたトンネル2の断面を示し、図2はそのトンネル底部
覆工体7を斜め上方から見たところを模式的に示してい
る。
【0017】図2から分かるように、トンネル底部覆工
体7は概略、トンネル(斜坑)の底部の内周面2a上
に、トンネル掘進方向の幅が例えば90cm程度の逆ア
ーチ形のコンクリート製インバートセグメント8を、ト
ンネル掘進方向に列をなして敷設したものである。
【0018】各インバートセグメント8の端面8eはト
ンネル掘進方向に対して垂直をなし、かつ隣り合うイン
バートセグメント8,8の対応する端面8eは互いに接
している。
【0019】各インバートセグメント8の上面8aの中
央部には、トンネル掘進方向に延びる断面逆八の字状の
溝9が形成されている。この溝9は、後述するように掘
削部(切羽)から後方へずり(岩や土砂の屑)を排出す
るために使用される。
【0020】各インバートセグメント8は、上記溝9を
通る分割面Qを挟んだ略左右対称の2つのピース11,
12からなっている。2つのピース11,12は、トン
ネル掘進方向に関してインバートセグメント8の幅を略
3等分する内分点に配置された一対のピース間継手1
5,15を用いて互いに連結されている。
【0021】図3に詳細に示すように、各ピース間継手
15は、矩形の小片である鉄板15aと、この鉄板15
aの片面から平行に突起した2個のピン15b,15c
とからなっている。この例では、鉄板15aの寸法は長
さ150mm、幅38mm、厚さ19mmに設定されて
いる。ピン15b,15cの寸法は直径16mm、長さ
35mmに設定されている。一方、上記溝9の底面9a
には、2つのピース11,12にまたがってピース間継
手部17(トンネル掘進方向に関してインバートセグメ
ント8の幅を略3等分する内分点に配置されている)が
形成されている。このピース間継手部17は、上記鉄板
15aと同じ寸法の矩形の浅溝17aと、この浅溝17
aの各ピース11,12側部分に形成された継手穴17
b,17cとからなっている。このピース間継手部17
にピース間継手15が装着される。詳しくは、各ピース
間継手15の装着時には、ピン15b,15cがピース
間継手部17の継手穴17b,17cにそれぞれ嵌入さ
れ、ピース間継手15の鉄板15aが浅溝17aに丁度
埋め込まれて溝9の底面9aに敷設された状態となる。
このようにして、一対のピース間継手15,15を介し
て2つのピース11,12が一体に結合される。
【0022】図2から分かるように、トンネル掘進方向
に隣り合うピース11,11はピース間継手16を用い
て互いに連結され、同様にトンネル掘進方向に隣り合う
ピース12,12もピース間継手16を用いて互いに連
結されている。このピース間継手16は上記ピース間継
手15と同形同寸法のものである。上記溝9の底面9a
には、トンネル掘進方向に隣り合うピース11,11に
またがってピース間継手部18が形成され、同様にトン
ネル掘進方向に隣り合うピース12,12にまたがって
ピース間継手部18が形成されている。これらのピース
間継手部18は上記ピース間継手部17と同形同寸法の
ものである。そして、各ピース間継手部18にピース間
継手16が装着されて、ピース間継手16を介してトン
ネル掘進方向に隣り合うピース11,11、トンネル掘
進方向に隣り合うピース12,12がそれぞれ一体に結
合されている。
【0023】各ピース11,12に存在する肉厚部11
d,12dに、端面8eに垂直に断面円形の貫通穴11
c,12cが形成されている。この貫通穴11c,12
cの存在により、インバートセグメント8の軽量化を図
ることができる。また、各ピース11,12は、上記肉
厚部11d,12dを鉛直方向に貫通するロックボルト
(図示せず)によってトンネル底部に固定されている。
【0024】図1に示すように、トンネルの内周面2a
を全周にわたって覆工するために、上記インバートセグ
メント8は、図示しない埋め込みボルトを介して、トン
ネルの周方向に並んで敷設される円弧状の側壁セグメン
ト5,6および上部セグメント4と結合されている。こ
の例では、インバートセグメント8と同様に、側壁セグ
メント5,6および上部セグメント4はコンクリート製
のものである。分かるように、各インバートセグメント
8、側壁セグメント5,6および上部セグメント4の曲
率半径は、トンネルの内周面2aの曲率半径と略等しく
設定されている。これにより、円筒状の覆工体全体3が
構成されている。
【0025】上記インバートセグメント8の各ピース1
1,12の肉厚部11d,12dの上面には、上記溝9
を覆う蓋13を据え付けるための浅溝状の蓋止め部11
b,12bが内側に形成されるとともに、枕木14を据
え付けるための浅溝状の枕木部11a,12aが外側に
形成されている。蓋止め部11b,12bには鉄板から
なる蓋13がボルト止めされ、枕木部11a,12aに
はトンネル掘進方向に一定のピッチで枕木14がボルト
止めされている。つまり、2つのピース11,12の肉
厚部11d,12dにまたがって蓋13と枕木14が架
設されている。さらに、枕木14上にはトンネル掘進方
向に延びる一対のレール19A,19Bが敷設されてい
る。蓋13や枕木14上の空間は、作業者や油圧発生装
置等を搭載した後続台車の移動のために使用される。
【0026】一方、蓋13の下の溝9は、図5に示した
のと同様に、トンネル掘削機101のディスクカッタ1
12によって掘削されたずり71を排出するために用い
られる。ここで、図4に示すように、インバートセグメ
ント8はコンクリート製であるが、溝9の底面9aに
(ピース間継手15,16の)鉄板15a,16aが排
出方向(矢印で示す)に関して略等間隔で敷設された状
態にある。したがって、溝9の底面9aがコンクリート
のみからなる場合に比して、ずり71が溝9を滑落する
ことによる溝底面9aの磨耗が抑制される。この場合、
溝底面9aの磨耗が低減されるメカニズムは次の通りで
ある。ずり71が溝9を滑落するのに伴って、まず溝9
の底面9aのうちコンクリートが露出している部分があ
る程度磨耗する。これにより、各鉄板15a,16aの
直前の上流側位置に凹部9dが形成される。この凹部9
d内に、粒径が比較的細かい粉状のずり(粉状堆積物)
71aが堆積する。この粉状堆積物71aは、粒径が比
較的大きいずり71bが滑落する際のクッション材とな
って、凹部9dのそれ以上の磨耗を抑制する(クッショ
ン効果)。また、滑落するずり71が鉄板15a,16
aの上流側端縁に衝突して、ずりの落下速度(運動エネ
ルギ)が低減される(減勢効果)。これらの結果とし
て、溝底面9aの磨耗が効果的に抑制される。したがっ
て、円筒状の覆工体全体3がトンネル内周面2aから受
ける荷重(土圧)に対する耐力がほぼ設計通りに得られ
る。よって、インバートセグメント8が土圧によって破
壊されるおそれを低減できる。
【0027】また、図7に示したのと同様に、ディスク
カッタ(面板に切削刃を多数取り付けたもの)212を
有する大型掘削機201を用いて、この覆工体3が設け
られたトンネル2をより大径のトンネルに拡幅する場
合、ピース間継手15,16の鉄板15a,16aは小
片であるから、覆工体3の主材をなすコンクリートとと
もに、容易に切削して撤去される。
【0028】また、上述のように、ピース間継手15
は、溝底面9aの磨耗を抑制するための手段と、分割面
Qの両側のピース11,12を連結するための手段とに
兼用されている。同様に、ピース間継手16は、溝底面
9aの磨耗を抑制するための手段と、トンネル掘進方向
に隣接する2つのピース11,11および12,12を
連結するための手段とに兼用されている。したがって、
上記ピース間継手15,16を溝底面9aの磨耗を抑制
するための手段としてのみ設ける場合に比して、コスト
上昇を抑えることができる。
【0029】なお、ピース間継手15,16の鉄板15
a,16aの上面に、ずり71に対する上述の減勢効果
を高めるために、つば等の突起物を設けても良い。
【0030】また、インバートセグメント8のピース1
1,12は左右対称でなくとも良い。例えば分割面Qの
位置をトンネル掘進方向に並ぶインバートセグメント8
ごとに交互に左右に振って、一方の側のピース11,1
1,…と他方の側のピース12,12,…が互いにかみ
合うような配置としても良い。これにより、覆工体3の
耐力を高めることができる。
【0031】また、この実施形態では、インバートセグ
メント8の上面に溝部として断面逆八の字状の溝9を設
けたが、当然ながらこれに限られるものではない。溝部
はずりを排出できれば良く、例えば図6(a)に示した
ような単なる凹面62aであっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のト
ンネル底部覆工体は、インバートセグメントがコンクリ
ート製であるから、ディスクカッタで容易に切削して撤
去される。しかも、ずり排出用の溝部の底面に鉄板が敷
設されているので、溝部の底面がコンクリートのみから
なる場合に比して、ずりが上記溝部を滑落することによ
る溝部底面の磨耗を抑制できる。したがって、上記イン
バートセグメントが土圧によって破壊されるおそれを低
減できる。
【0033】請求項2のトンネル底部覆工体では、上記
鉄板は片であり、上記各インバートセグメントの上記溝
部の底面にそれぞれ複数個配設されているので、上記溝
部の底面の磨耗を効果的に抑制できる。
【0034】また、ディスクカッタを有する掘削機を用
いて、上記トンネル覆工体が設けられたトンネルをより
大径のトンネルに拡幅する場合、上記鉄板は片であるか
ら、上記インバートセグメントの主材をなすコンクリー
トの切削とともに、鉄板自体は切削されることなくコン
クリートから容易に切離されて撤去される。このこと
は、請求項1において、インバートセグメントのトンネ
ル掘進方向の幅を短くした場合でも同様である。
【0035】請求項3のトンネル底部覆工体では、上記
鉄板は、上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手段
と、トンネル掘進方向に隣接するインバートセグメント
を互いに連結するための手段とに兼用されているので、
上記鉄板を上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手段
としてのみ設ける場合に比して、コスト上昇を抑えるこ
とができる。
【0036】請求項4のトンネル底部覆工体では、上記
鉄板は、上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手段
と、インバートセグメントの左右2つの部分を互いに連
結するための手段とに兼用されているので、上記鉄板を
上記溝部の底面の磨耗を抑制するための手段としてのみ
設ける場合に比して、コスト上昇を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のトンネル底部覆工体を含む覆工体
の全周を示す断面図である。
【図2】 上記トンネル底部覆工体7を斜め上方から見
たところを模式的に示す図である。
【図3】 ピース間継手とそれが装着されるピース間継
手部を示す斜視図である。
【図4】 溝部の底面の磨耗が抑制される効果を説明す
る図である。
【図5】 下から斜め上方へ向けてトンネル掘削機でト
ンネル(斜坑)を掘削する様子を示す図である。
【図6】 (a)は従来の覆工体の断面を示す図、
(b)は従来の覆工体の問題点を説明する図である。
【図7】 ディスクカッタを有する掘削機を用いて、上
記トンネル覆工体が設けられたトンネルをより大径のト
ンネルに拡幅する様子を示す図である。
【符号の説明】
Q 分割面 2 トンネル 2a トンネル内周面 7 トンネル底部覆工体 8 インバートセグメント 9 溝 11,12 ピース 15,16 ピース間継手
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−18786(JP,A) 特開 平8−13990(JP,A) 特公 平7−986(JP,B2) 特公 平3−41640(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/02 E21D 9/12 E21D 11/08 E21F 13/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜坑トンネルの底部の内周面上に、ずり
    排出用の溝部を上面に有する逆アーチ形のコンクリート
    製インバートセグメントを、上記溝部が連なるようにト
    ンネル掘進方向に列をなして敷設して構築されるトンネ
    ル底部覆工体であって、 上記各インバートセグメントの上記溝部の底面にそれぞ
    れ鉄板が敷設されていることを特徴とするトンネル底部
    覆工体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトンネル底部覆工体に
    おいて、 上記鉄板は片であり、上記各インバートセグメントの上
    記溝部の底面にそれぞれ複数個配設されていることを特
    徴とするトンネル底部覆工体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のトンネル底部
    覆工体において、 上記トンネル掘進方向に隣接するインバートセグメント
    が上記鉄板を用いて互いに連結されていることを特徴と
    するトンネル底部覆工体。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のトンネル底部
    覆工体において、 上記インバートセグメントは上記溝部を通る分割面を挟
    んだ左右2つの部分からなり、 上記左右2つの部分が上記鉄板を用いて互いに連結され
    ていることを特徴とするトンネル底部覆工体。
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KR100977278B1 (ko) * 2009-06-30 2010-08-23 강릉건설 주식회사 저판 세그먼트 및 이를 이용한 쉴드공법

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