JP3412991B2 - 受信位相同期回路 - Google Patents

受信位相同期回路

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JP3412991B2
JP3412991B2 JP27563995A JP27563995A JP3412991B2 JP 3412991 B2 JP3412991 B2 JP 3412991B2 JP 27563995 A JP27563995 A JP 27563995A JP 27563995 A JP27563995 A JP 27563995A JP 3412991 B2 JP3412991 B2 JP 3412991B2
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英二 前川
仁之 田上
康 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通信装置の受信バー
ストデータ信号とクロック信号との位相同期を行う位相
同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は従来のバースト受信用タイミン
グ位相同期回路が適用されるパッシブダブルスター網か
らなる光加入者伝送系の構成図である。図において、2
1は第1の網終端装置、22は第2の網終端装置、23
は第Mの網終端装置、24、25はスターカプラ、2
6、27は光ファイバ伝送路、28は加入者線終端装
置、29は光送信回路、30は送信信号処理回路、13
1は光受信回路、132は位相同期回路、133は受信
信号処理回路、134は基準クロック発生回路である。
図22はパッシブダブルスター網からなる光加入者伝送
系を伝送される信号関係を説明する信号図である。
【0003】図23は例えば特開平4−347931号
に示された従来のバースト受信用タイミング位相同期回
路の構成図である。図において、31はクロック信号多
相化部、32はセレクタ部、34はデータ変化点検出回
路、35はクロック変化点検出回路、36はクロック選
択回路、37はクロック決定回路、38は決定結果保持
回路である。
【0004】次に図21のパッシブダブルスター構成の
光加入者伝送系について説明する。説明において、加入
者線終端装置28から送信される光信号のビットレート
と網終端装置21〜23から送信される光信号のビット
レートは同一であるとする。図において、網終端装置2
1〜23は、加入者線終端装置28から連続送信される
光信号をスターカプラ24により分岐して受信するとと
もに、受信データから抽出したクロックによりデータを
送信する。したがって、各網終端装置21〜23から送
信されるバーストデータ信号は基準クロック134に周
波数は同期して送信されるが、加入者線終端装置28に
より受信されるデータの位相は、各網終端装置21〜2
3から加入者線終端装置28までの伝送路長が異なるこ
とと、温度変化による実質的な伝送路長の変化により基
準クロック134の位相に対して同期状態に維持するこ
とはできない。したがって、バーストデータ信号を正確
に識別するため、基準クロック134との位相同期を行
う位相同期回路132が必要となる。各網終端装置21
〜23はデータセルと呼ばれる各バーストデータ信号を
図22に示すような構成に伝送する。各データセルの先
頭部には図22に示されるプリアンブルが付加されてい
て、これは光受信回路131、位相同期回路132が安
定に動作するために用いられる信号である。
【0005】次に図23に示す従来の位相同期回路の構
成について説明する。従来の位相同期回路132は、ク
ロック信号が入力され、互いに位相の異なる多相化クロ
ック信号を出力するクロック信号多相化部31と、バー
ストデータ信号と多相化クロック信号が入力され、多相
クロックから適当な位相のクロックを選択するのに必要
な制御信号により、多相化クロック信号の中から一つの
クロック信号を選択して出力するセレクタ部32とを含
む。更に、バーストデータ信号の立ち上がりまたは立ち
下がりの変化点を検出するデータ変化点検出力回路34
と、多相化クロック信号の立ち下がりの変化点を検出す
るクロック変化点検出回路35と、データ変化点検出回
路34の変化点検出タイミングと実質的に同じタイミン
グのパルスを含むクロックの位相を選択するクロック選
択回路36と、クロック選択回路36の選択結果に基づ
いて時系列の選択結果から多数決処理手段等により実際
に選択すべきクロック信号の位相を決定するクロック決
定回路37と、クロック決定回路37の出力を新たな出
力があるまで保持してセレクタ部32の制御信号を出力
する決定結果保持回路38とで構成される。
【0006】クロック決定回路37、および決定結果保
持回路38は、クロック選択回路36において雑音等に
より誤った多相化クロック信号を選択した場合の保護の
ために設けられたものである。クロック決定回路37
は、クロック選択回路36の選択結果から同一の位相が
複数回連続して選択された時にその位相を選択する手段
を備えている。また、クロック決定回路37は、クロッ
ク選択回路36の複数回の選択結果から多数決論理によ
りクロック選択位相を決定するようにしてもよい。
【0007】次に図23に示す従来の位相同期回路13
2の動作を、具体回路に基づいて説明する。説明を簡単
にするため、クロック決定回路37はクロック選択回路
36の1回の選択結果によりクロック信号の位相を決定
する場合について説明する。また、クロック信号多相化
部31が4相クロック信号を出力する場合を考える。図
24は従来の位相同期回路132の具体回路の例を示す
構成図である。この位相同期回路は、クロック信号多相
化部31、セレクタ部32、データ変化点検出回路3
4、クロック変化点検出回路35、クロック選択回路3
6から構成される。図において31−1から31−3は
遅延素子、32−1から32−4はANDゲート、32
−5はORゲート、34−1は排他的OR、34−2は
Dフリップフロップ、35−1から35−4は反転ゲー
ト、35−5から35−8はANDゲート、36−1か
ら36−4はDフリップフロップである。
【0008】図25は、従来の上記具体的な位相同期回
路のタイミングチャートを示す図である。ここでは、バ
ーストデータ信号は、”1、0”交番信号を用いて説明
する。位相同期回路132は、多相化クロック信号の立
ち下がり検出パルス(g)〜(j)のタイミングがバー
ストデータ信号の変化点検出パルス(b)のタイミング
と実質的に一致する位相のクロックを多相化クロック信
号(c)〜(f)のなかから選択して出力する。つま
り、バーストデータ信号の変化点タイミングと同じタイ
ミングのパルスを含むクロック信号を選択することがで
きる。例えば、図25において第1の受信位相のバース
トデータ信号の場合、変化点検出パルス(b)と一致す
るのは第3の位相のクロック信号の立ち下がり検出パル
ス(i)であることから、第3の位相クロック信号が選
択される。バーストデータ信号が第2の受信位相で入力
された場合には同様にして第4の位相のクロック信号が
選択される。さらにバーストデータ信号が第3の受信位
相で入力された場合には、同様にして第2の位相のクロ
ックが選択される。それぞれの受信位相において選択さ
れた位相のクロック信号の立ち上がりエッジは受信バー
ストデータ信号の中央で立ち上がる最適な位相に同期す
る。以上のように、従来のバースト受信用タイミング位
相同期回路は任意の位相で受信されるデータに対し、最
適の位相に同期したクロック信号を再生することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のバースト受信用
タイミング位相同期回路は以上のように構成されている
ので、位相同期回路から選択して出力されるクロック信
号の位相は、バーストデータ信号の受信位相に応じて変
化する。基本的にデータに合わせて多相化クロック信号
を選択するので、選択された多相化クロック信号の遷移
点において出力クロック信号のデューティが変動する。
また最悪の場合には、図25における第4の多相化クロ
ック信号と第2の多相化クロック信号との遷移点のよう
に、クロック信号の立ち上がりエッジが消失、またはグ
リッジの発生が生じるので、バースト受信用タイミング
位相同期回路で位相同期のとれたクロック信号で加入者
線終端装置28を動作させることはできない。このた
め、信号処理回路内にバースト受信用タイミング位相同
期回路で位相同期のとれたクロック信号でデータ信号を
書き込み、位相選択されない位相が一定のクロック信号
によりデータ信号を読み出すバッファメモリを設ける必
要があり、回路規模が大きくなるという課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、クロック信号は位相を一定で動作
させ、受信信号の位相をシフトするようにして、信号処
理回路のメモリを必ずしも必要としない受信位相同期回
路を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る受信位相
同期回路は、受信タイミングに必要なクロック周波数の
N倍(Nは整数)の周波数でクロックを出す受信クロッ
ク発生回路と、この受信クロックを分周して所定の受信
タイミング用の基準クロックとする分周回路と、入力の
受信データを受信クロック発生回路のクロックで順次、
所定位相をずらせて複数蓄積し、かつ受信クロック発生
回路のクロックの位相とは上記所定位相の半分の位相分
シフトしたタイミングから順次、蓄積したN個の受信デ
ータ・シフト出力を出す受信データ蓄積手段と、入力の
受信データの変化点を検出し、データの変化点において
分周回路出力の位相情報をラッチして、このラッチした
位相情報とデータの変化点タイミングとの組み合せに基
づいて選択タイミングを決める制御回路と、制御回路が
決めた選択タイミングの選択信号に基づいて受信データ
蓄積手段が出す複数の受信データ・シフト出力から特定
の位相位置にある出力を選ぶセレクタとを備えた。
【0012】この発明に係る受信位相同期回路は、受信
用の基準クロック発生回路と、この基準クロックの周波
数のN倍の周波数を生成する周波数逓倍回路と、入力の
受信データを基準クロック発生回路出力のクロックで所
定位相をずらせて複数蓄積し、かつ基準クロック発生回
路のクロックの位相とは上記所定位相の半分の位相分シ
フトしたタイミングから順次、蓄積したN個の受信デー
タ・シフト出力を出す受信データ蓄積手段と、入力の
信データの変化点を検出し、データの変化点において周
波数逓増回路出力の位相情報をラッチして、このラッチ
した位相情報とデータの変化点タイミングとの組み合せ
に基づいて選択タイミングを決める制御回路と、制御回
路が決めた選択タイミングの選択信号に基づいて受信デ
ータ蓄積手段が出す複数の受信データ・シフト出力から
特定の位相位置にある出力を選ぶセレクタとを備えた。
【0013】
【0014】また上記構成において、制御手段は、調べ
た変化点の相対位相位置に対応して選択信号をセレクタ
に与えると、規定の受信データの受信が終わるまで選択
信号を保持出力する制御手段とした。
【0015】また上記構成において、受信データ蓄積出
力手段は、必要シフト数をNとすると少なくとも上限と
下限側に更に受信データをシフトできる(N+2)シフ
ト出力する受信データ蓄積出力手段とし、制御手段は、
受信データの最初から定まった期間は調べた変化点の相
対位相位置の変化に対応してセレクタへの選択信号をN
の範囲内になるよう追従変化させる制御手段とした。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】この発明による受信位相同期回路は、まず受信
用の基準クロックのN倍の周波数のクロックを基にし
て、これを分周して基準クロックが作られる。またN倍
のクロックから受信データより所定の半分の位相分シフ
トしたタイミングから始まり、以後、順次、所定位相分
シフトしたタイミングで入力の受信データがシフトされ
て受信データ蓄積手段から出力される。また入力の受信
データの変化点が検出され、ラッチされ、その位相情報
により、合致するタイミングが調べられ、この検出され
たタイミングに合う選択信号がセレクタに与えられる。
こうしてセレクタでは複数の受信データ蓄積手段出力か
ら選択タイミングとは所定の半分の位相ずれた受信デー
タが選ばれてデータ再生回路にデータ信号として与えら
れる。
【0020】この発明による受信位相同期回路は、まず
受信用の基準クロックを基にして、この基準クロックの
N倍の周波数のシフト用クロックが生成され、このシフ
トクロックから受信データより所定の半分の位相分シフ
トしたタイミングから始まり、以後、順次、所定位相分
シフトしたタイミングで入力の受信データがシフトされ
て受信データ蓄積手段から出力される。また入力の受信
データの変化点が検出され、ラッチされ、その位相情報
により、合致するタイミングが調べられ、この検出され
たタイミングに合う選択信号がセレクタに与えられる。
こうしてセレクタでは複数の受信データ蓄積手段出力か
ら選択タイミングとは所定の半分の位相ずれた受信デー
タが選ばれてデータ再生回路にデータ信号として与えら
れる。
【0021】
【0022】また更に、セレクタに与えられる選択信号
は、いったんシフトするタイミングが検出されるとその
受信データを受信し終るまで保持され、受信データのシ
フト量が保持される。
【0023】また更に、シフト数がその上限と下限側に
さらにシフトでき、また受信データの位相変化に対応し
て選択信号が変化する。初期段階が過ぎると、Nシフト
の範囲内から位相変化の追従が開始され、その上下にシ
フト余裕がある。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の基本思想である受信用の基
準クロックに合わせて受信データの位相をシフトする回
路例を説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロッ
ク図である。図において1は受信クロック発生回路、2
は受信データ蓄積出力手段としてのシフトレジスタ、3
は分周回路、4はセレクタ回路、5は制御回路、6はデ
ータ変化点検出回路、7はラッチ回路、8は位相決定回
路である。図2は具体的な受信位相同期回路の一実施例
を示す構成図である。図において、2−1は4ビットシ
フトレジスタ、3−1は2ビットバイナリカウンタ、4
−1から4−4はANDゲート、4−5はORゲート、
4−6はデコーダ、6−1は排他的ANDゲート、7−
1、7−2はDフリップフロップである。図3は、図2
の受信位相同期回路の動作を示すタイミングチャート図
である。図4は、図2の受信位相同期回路の位相決定回
路8において、データ変化点検出回路6の出力にデータ
変化点を示す信号が出力されたときのラッチ回路7の出
力状態からセレクタ回路においてセレクトする位相を決
定する論理図の例である。
【0028】次に、上記構成の受信位相同期回路の動作
について説明する。図の例では、受信クロック発生回路
1は送信クロック周波数の4倍の周波数を有する場合を
説明する。この場合、受信用の基準クロックは受信クロ
ック発生回路1の1/4周期、つまり送信クロック周期
となる。また、シフト位相量は90度づつずらせること
となる。また、分周回路3は受信クロック発生回路1の
クロックに対し、2ビットバイナリカウンタ3−1を用
いることとする。図3の受信位相同期回路の一動作を示
すタイミングチャートにおいて、送信クロック周波数の
4倍の周波数を有する受信クロック発生回路1の出力ク
ロック信号(a)は、2ビットカウンタ3−1で分周さ
れ、2分周出力から送信クロック周波数の2倍の周波数
を有する出力クロック信号(b)と、4分周出力から送
信クロック周波数と同一の周波数を有する出力クロック
信号(c)が出力される。
【0029】シフトレジスタ2は入力のバーストデータ
信号に対し、受信クロック発生回路1の出力クロック信
号(a)により1ビットづつシフトし、1ビットから4
ビットシフトした後、シフトレジスタ2から各データ信
号(d)〜(g)(シフトレジスタ2のQ0、Q1、Q
2、Q3出力)をセレクタ回路4に出力する。データ変
化点検出回路6は、1ビットシフトしたデータ信号
(d)(シフトレジスタQ0出力)と2ビットシフトし
たデータ信号(e)(シフトレジスタQ1出力)との排
他的論理和により、変化点検出パルス(h)を出力す
る。一方、ラッチ回路7は、2ビットカウンタ3−1の
分周出力クロック信号(b)と4分周出力クロック信号
(c)を、データ変化点検出回路6の出力パルス(h)
のタイミングでラッチする。このラッチされた2分周出
力クロック信号(b)と4分周出力クロック信号(c)
の組合せの値は、出力クロック信号(C)と受信クロッ
ク発生回路出力信号(a)で1ビットシフトから4ビッ
トシフトしたに等しい各データ信号(d)〜(g)(シ
フトレジスタ2のQ0、Q1、Q2、Q3、出力)との
位相を示し、図4に示す論理図によって、セレクタ部で
選択すべきシフト量が決められる。例えば、図3に示す
バーストデータ信号の受信位相では、2分周出力クロッ
ク信号(b)の値は”L”レベル、4分周出力クロック
信号(c)の値は”H”レベルがラッチされ、クロック
信号に対して最適な位相を有する3ビットシフトしたデ
ータ信号(シフトレジスタ2のQ2出力)が選択され
る。
【0030】ここで、制御回路5の構成特徴を従来の方
式と対比して説明する。図26は、図24に示す従来の
受信位相同期回路におけるクロック信号選択論理と同様
の制御論理によって、シフトデータ信号を選択する回路
構成例である。図27は、図26に示す受信位相同期回
路の動作を示すタイミングチャート図である。従来の受
信位相同期回路は、データを基にこのデータと位相が合
致するクロックを選択するのであるが、その選択論理は
図26の回路によって得られていた。図26において、
13はクロック変化点検出回路である。13−1から1
3−3は遅延素子、13−4から13−7は反転ゲー
ト、13−8から13−11はANDゲートである。7
−1から7−4はDフリップフロップである。次にこの
従来の図26の選択論理の回路の動作を説明する。図に
おいて、出力クロック信号の第1から第4の立ち下がり
検出パルス(d)〜(g)は受信データ蓄積手段におけ
る必要シフト量となるように遅延設定されている。制御
回路5aは、変化点検出パルス(1)と実質的に一致す
る位相の信号を、第1から第4の立ち下がり検出パルス
(d)〜(g)の中から検出し、検出されたパルスに対
してあらかじめ設定されたシフトデータを選択する。例
えば図27において、バーストデータ信号の変化点検パ
ルス(1)と一致するのは第3の立ち下がり検出パルス
(f)であることから、3ビットシフトデータ信号
(j)が選択される。こうして図26に示す回路では、
受信データ蓄積手段における必要シフト数(ここではN
=4)と一致するN系統の信号数を出力するクロック変
化点検出回路およびラッチ回路を構成する必要がある。
これに対し、図1及び図2に示す回路構成では、N=2
M (ここではM=2)を満足するM系統の信号数を出力
するラッチ回路でよく、小規模な回路で制御回路5を構
成することができる。
【0031】位相決定回路8は、ラッチ回路7にラッチ
された分周回路3の位相情報をセレクタ回路4への制御
信号に変換する回路である。セレクタ4は、デコーダ4
−6により、位相決定回路8から入力される2ビット制
御データをANDゲート4−1からANDゲート4−4
の制御信号に変換して図4に示す論理図にしたがってシ
フトレジスタ2の出力を選択する。この例では位相決定
回路8は、ラッチ回路7にラッチされた分周回路3の位
相情報をそのままセレクタ回路4の制御信号に用いる場
合を説明している。位相決定回路8は、ラッチ回路7の
選択結果から同一のデータ信号が複数回連続して選択さ
れた時にはじめてそのデータ信号を選択するようにして
もよい。または、位相決定回路8は、ラッチ回路7の複
数回の選択結果から多数結論理によりクロック信号を選
択するようにしてもよい。あるいはまた、位相決定回路
8は、ラッチ回路7の複数回の選択結果から平均化論理
によりデータ信号を選択するようにしてもよい。
【0032】また、上記実施例においてデータ変化点検
出回路6は、1ビットシフトしたデータ信号(d)の立
ち上がりまたは立ち下がりの変化点において、変化点検
出パルス(h)を出力する場合について説明したが、他
のどのシフトレジスタ出力のデータ信号(e)〜(g)
から変化点検出パルスを出力してもよい。この場合、図
4に示すラッチ出力と選択するシフトデータ信号とは別
の対応関係となる。以上の実施例1の説明においては、
位相決定回路8はデータ受信中、常時位相同期動作を行
っているものとして説明した。
【0033】実施例2.上記実施例では受信クロック発
生回路の周波数を送信クロック周波数の4倍の周波数と
したが、受信用の基準クロックが先ずあって、この受信
用基準クロックを基に逆に基準クロックの例えば4倍の
周波数の周波数逓倍した位相シフト用のクロックを生成
して受信データをシフトしてもよい。図5は本実施例の
受信位相同期回路構成を示すブロック図である。図にお
いて、受信用の基準クロックは基準クロック発生回路で
生成されるか、または送信用と共用されるなどして受信
部に与えられ、データ再生回路10等に用いられる。1
5は周波数逓倍回路であり、入力の基準クロックに対し
てその例えば2倍および4倍の周波数のクロックを生成
する回路である。基準クロックが入力される度毎にリセ
ットし、クロックの同期をとっている。この4倍の周波
数を持つ周波数逓倍回路15の出力をシフト用クロック
としてシフトレジスタ2を駆動し、2倍の周波数を持つ
周波数逓倍回路15の出力を制御回路5への比較用のク
ロックともしている。本構成の回路による動作は、クロ
ック類の生成と接続以外は実施例1と同様であるので詳
細な説明は省略する。
【0034】実施例3.上記実施例ではセレクタの動作
の制限については説明しなかった。データ信号の時間的
な変化を見ると、データセル受信中は受信クロックとの
位相差は一定と考える方が一般的であるので、セレクタ
がいったん適当なシフト量を決めると、特にシフト位置
が端にある場合は、受信データセル受信終了まではその
量を保持しておくことが望ましい。このことによりデー
タ受信中に大きな符号ひずみが発生しても、安定な再生
データが得られる。本実施例は実施例1の受信位相同期
回路を改良したものであり、図6にそのブロック図を、
また図7に保持機構を持つ制御回路を示した具体的な全
体の構成図を示す。図において1ないし8は実施例1と
同様の構成要素である。9は位相決定結果保持回路であ
る。また、図7において、3−1は2ビットカウンタ、
9−1、9−2はDフリップフロップ、9−3はカウン
タ、9−4はSRフリップフロップである。その他の要
素は実施例1で述べた図3の同番号と同じ要素である。
図8は、本実施例の受信位相同期回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0035】次に、実施例3の構成の受信位相同期回路
の動作について図6ないし図7を用いて説明する。図6
において、制御回路5は位相決定回路8とセレクタ回路
4との間に位相決定結果保持回路9を設けた構成となっ
ている。位相決定結果保持回路9は、バースト受信開始
後、図21における光受信回路131の出力の符号歪み
が定常値に達した後に位相決定回路8で選択された位相
シフト位置をデータセルの受信終了まで保持する。光受
信回路131の出力の符号歪みが定常値に達する時間
は、光受信回路131の設計により定まり、プリアンブ
ル期間内に納まるよう設定されている。位相決定回路8
で選択された位相のデータを保持するタイミングは、例
えばバーストデータの受信開始タイミングで起動され、
光受信回路131の出力の符号歪みが定常値に達する時
間に等しいタイマー値を有するカウンタにより与えられ
る。またそのリセットはデータセルの受信終了で与えら
れる。
【0036】図7において、SRフリップフロップ9−
4はバーストデータ信号開始を検出する回路として用い
ている。また上記タイマー値を有するカウンタの例とし
てカウンタ9−3があり、カウンタ9−3はSRフリッ
プフロップ9−4から出力されるデータ検出タイミング
信号により起動され、所定のカウント値に達するとDフ
リップフロップ9−1、9−2にラッチ信号を出力し位
相決定回路8の出力をラッチする。Dフリップフロップ
9−1、9−2出力はリセット信号が入力されるまで状
態をホールドし、従ってセレクタ回路4は、セレクトす
るシフトレジスタ2の選択したシフト量を保持するの
で、受信データに符号歪みがある場合にも、符号歪みの
ないデータを再生することができる。バーストデータ受
信開始から位相決定回路8の出力をラッチする間は、符
号歪みによりセレクタ回路4は選択するシフトレジスタ
2の出力の選択を変化させるが、図22に示すプリアン
ブルデータ受信中にラッチ動作を完了すればデータは正
しく受信できるので問題ない。Dフリップフロップ9−
1、9−2のリセット信号は図21における受信信号処
理回路133が生成する。リセット信号は前のバースト
データ受信終了後から次のバーストデータを受信するま
でに出力される。
【0037】図8の受信位相同期回路の動作タイミング
チャートにおいて、シフトレジスタ2の出力である1ビ
ットないし4ビットシフトした各データ信号(d)〜
(g)(シフトレジスタ2のQ0、Q1、Q2、Q3、
出力)は、データ受信中の符号歪みにより”H”レベル
区間が”L”レベル区間よりも長いデータ波形となって
いる。比較のため、図2の受信位相同期回路でのセレク
タ4では、第1の変化点検出区間では1ビットシフトし
たデータ信号(d)(シフトレジスタ2のQ0出力)の
第1ビット目を選択し、第2の変化点検出区間では4ビ
ットシフトデータ信号(g)(シフトレジスタ2のQ3
出力)の第1ビット目を選択し、第3の変化点検出区間
では1ビットシフトしたデータ信号(d)(シフトレジ
スタ2のQ0出力)の第3ビット目を選択する。このた
め、出力データ信号から第2ビット目が消失し、正確な
データ再生はなされない。即ち、シフト位置が1〜4の
うちの最上限1(または最下限4)にあって更に外側に
シフトする場合データ脱落が発生する。これに対し本実
施例の回路では、各変化点検出区間において選択される
シフトレジスタ2における1ビットシフトデータ信号
(d)(シフトレジスタ2のQ0出力)、および4ビッ
トシフトデータ信号(g)(シフトレジスタ2のQ3出
力)はそれぞれ4分周クロック信号(c)で識別するた
めの十分な位相余裕を有しているので、データ受信中に
選択されるデータ信号を1ビットシフトしたデータ信号
(d)(シフトレジスタ2のQ0出力)あるいは4ビッ
トシフトしたデータ信号(g)(シフトレジスタ2のQ
3出力)に保持すれば以後の全てのビット値を正確に再
生できる。位相決定回路8の出力を保持してもバースト
データ長が伝送路における位相の変動時間より十分短か
ければ、正しいデータおよびタイミング信号が再生され
る。こうして、短時間のデータ受信では、プリアンブル
部分で設定したシフト位相位置を、以後は固定した方が
かえってデータ脱落がなくなる。
【0038】実施例4.本実施例では受信データ蓄積出
力手段のシフト数を上限と下限方向に更に増やし、デー
タ受信中はシフト変化するが、その際に更に変化が可能
なようにシフト追従余裕を設けたものである。前実施例
が比較的短いデータに対して有効であるのに対し、本実
施例は長いデータが途中で位相が変化しても正しく追従
するように考えられたものである。即ち、データ長が長
くなると位相変化が徐々に発生し、最上限または最下限
のシフト位置から更にずれることもあり得る。デューテ
ィが50%の周期ならよいが、データ変化は必ずしもそ
うではないので前の実施例で図8を用いて説明したよう
に、実施例1の回路が不利な極端な例が生じることもあ
る。これをシフトは順に隣りのシフト区間に移るように
制御し、最上限または最下限のシフト区間に対しても更
に隣りにシフト領域を用意しておけば、シフト余裕がで
きてデータ抜け・重複がなくなる。次に、本実施例の受
信位相同期回路について説明する。図9はその回路ブロ
ック図である。図において、2はシフトレジスタ、5は
制御回路、12は位相初期化回路である。その他の1、
3、4、6〜8は他の実施例の要素と同様の要素であ
る。図10は、図9の構成の受信位相同期回路の詳細構
成を示す回路構成図である。図において2−2は6ビッ
トシフトレジスタ、12−1は8ビットシフトレジス
タ、12−2はインバータ、12−3はANDゲート、
12−4はSRフリップフロップ、12−5は3ビット
入力を有するDフリップフロップ、12−6は位相初期
化論理回路である。他の要素の説明は既に他の実施例で
述べてあるので省略する。
【0039】図11は、図10の受信位相同期回路の一
動作を示す論理図である。図12はデータ信号入力が定
常値に達したと思われる時点で位相初期化回路12がセ
レクタ4に出力する選択信号を示す論理図である。次
に、本発明の他の実施例である受信位相同期回路の動作
について図9ないし図12を用いて説明する。本実施例
の受信位相同期回路は、シフトレジスタ2のシフト数を
分周回路4の分周比N(本実施例では4)より大きく例
えばN+2とする。また、実施例3でのプリアンブル中
に受信位相同期回路が入力のデータ信号入力の符号歪み
が定常値に達すると、位相のデータをホールドするのに
対し、本実施例では選択されされた位相状態がシフトレ
ジスタの最上限または最下限遅延シフト出力である場合
には360度位相のことなる中間の遅延シフト出力を選
択するよう初期化する点が異なる。このようにしても実
施例3と同様に受信バーストデータの再生およびクロッ
ク信号の再生が行える。シフトレジスタのシフト数N+
2を大きくする(本実施例では6)ことによりバースト
データ長がより長いバーストデータ受信に対して特に有
効である。
【0040】図9において、シフトレジスタ2は分周回
路3の分周数N(ここでは4とする)より大きい自然数
M(ここでは6とする)としたときM(ここでは6とす
る)ビットシフトレジスタで構成される。この場合、1
ビットシフトしたデータ信号(シフトレジスタ2−2の
出力Q0)と5ビットシフトしたデータ信号シフトレジ
スタ2−2の出力Q4)は送信クロック周波数の1周期
の位相差を有しており、各シフトデータ信号を識別する
最適なクロック信号の位相は同一である。また、2ビッ
トシフトデータ信号(シフトレジスタ2−2の出力Q
1)と6ビットシフトデータ信号(シフトレジスタ2−
2の出力Q5)は送信クロック周波数で1周期の位相を
有しており、各シフトデータ信号を識別する最適なクロ
ック信号の位相は同一である。
【0041】また位相初期化回路12は位相決定回路8
の出力をバーストデータ受信開始後、図21における光
受信回路131の出力(即ちデータ信号入力)の符号歪
みが定常値に達した後(即ちプリアンブル期間中)に位
相決定回路8で選択された位相のデータを初期化する手
段として設けられている。位相の初期化とは、セレクタ
回路4がセレクトするシフトレジスタ2において、最少
遅延または最大遅延以外の遅延シフトされた出力(シフ
トレジスタ2−2の出力Q1〜Q4)に初期設定するこ
とを意味する。意味を初期化した後は、光受信回路13
1の符号歪みが25%(ピークツーピーク値)以下であ
ればセレクタ回路4は符号歪みがあっても1ビット以内
の遅延(90度ピークツーピーク以内の位相変化)を有
するシフトレジスタ出力を選択するのでデータ再生にお
いて誤ることはない。この条件はバーストデータ長が受
信データバーストの位相変動時間に比較して十分短けれ
ば満足される。
【0042】光受信回路131の出力の符号歪みが定常
値に達する時間は、光受信回路131の設計により定ま
る。位相決定回路8で選択された位相のデータを初期化
するタイミングは、バーストデータの受信開始タイミン
グに起動され、光受信回路131の出力の符号歪みが定
常値に達する時間にタイマー値を有するカウンタにより
与えられる。
【0043】図10において、SRフリップフロップ1
2−4はバーストデータ信号開始を検出する回路として
用いる。カウンタ12−1はSRフリップフロップ12
−4から出力されるデータ検出タイミング信号により起
動され、プリアンブル期間が終る直前と思われる、所定
のカウント値(ここでは8ビット)に達するとイニシャ
ライズ信号を出力する。イニシャライズ信号を出力する
までの間、位相初期化論理回路12−6は図11に示す
論理に従って動作する。初期期間が終った時点でシフト
位置をNからN+2の範囲に移す。即ち、位相初期化論
理回路12−6は、3ビット入力のDフリップフロップ
12−5によりラッチされたセレクタ回路状態と位相決
定回路出力8を入力とし、図12に示す論理によりセレ
クタ回路4に対する出力を初期化する。初期化動作以後
は再び図11に示す論理に従い動作する。この初期化動
作により、通常の符号歪み(<25%ピークツーピー
ク)の受信データに対しては、いずれの位相状態におい
ても位相セレクト動作によるデータの挿入あるいはデー
タ抜けは発生しなくなる。
【0044】以上のように、この実施例の位相同期回路
によれば、実施例2の位相同期回路に比べて、データ長
の長いバースト信号や、光ファイバ伝送路の長い光加入
者伝送系に対して、安定してデータ信号を受信できる。
【0045】また、上記実施例では、受信クロック発生
回路1は送信クロック周波数の4倍の周波数を有し、シ
フトレジスタ2は1ビットシフトデータ信号から6ビッ
トシフトデータ信号を出力する場合について説明した
が、受信クロック発生回路1は送信クロック周波数の他
の周波数を有してもよく、またシフトレジスタ2は、さ
らに長いシフトビット長を用いれば位相変動許容量はさ
らに大きくなる。また、上記実施例では、イニシャライ
ズ信号を出力するまでの間、位相初期化論理回路12−
6は図11に示す論理に従って動作するとしたが、図1
2に示す論理に従って動作してもよい。
【0046】実施例5.本実施例では、クロックとデー
タの周期のずれが常に最少になるようデータ検出点を半
シフト分ずらせる例を説明する。例えば入力データを検
出する際、1クロック周期を4等分して90度に分割
し、そのどれかに合わせて相対的にサンプルタイミング
を動かす場合、最大サンプル位相のずれは90度とな
る。これを同じ90度シフトするにしても45度を基準
に90度づつシフトすることにすれば、ずれは−45度
から+45度となり余裕が多くなる。図13は本実施例
の受信位相同期回路の一回路ブロック図である。図にお
いて11は受信データ遅延手段、6−2は2ビットシフ
トレジスタである。また、図14と図15は比較のため
の実施例1の構成の回路の一動作を示すタイミングチャ
ートである。一方、図16と図17は本実施例の受信位
相同期回路の一動作を示すタイミングチャートである。
【0047】次に、上記構成の動作について図13から
図17を用いて説明する。図14、図15において、図
2の分周回路3の出力である位相同期クロックの位相
(分周回路3の2ビットカウンタ3−1の出力Q0およ
びQ1)が受信データ変化点検出パルス(h)の発生す
るタイミングで”H”、”H”である場合について示
す。この場合、図4の論理に従い、選択する4ビットシ
フトレジスタ2−1の出力はQ1である。図14に示す
ように4ビットシフトレジスタ出力Q0(d)は1ビッ
トの受信データに対し4つのサンプル結果を出力する
が、受信クロック発生回路出力(a)の変化点の直前に
受信データの変化点がある場合には、それぞれ受信デー
タの最適サンプリング位相から−180度、−90度、
0度、90度ずれた位相(受信クロック発生回路出力ク
ロックの1周期を360度と定義)でサンプリングされ
たデータが出力される。このとき位相同期のとれたクロ
ック(c)は最適サンプリング位相とのずれが0度のサ
ンプリング結果をサンプルし受信データとして出力す
る。しかし、図15に示すように受信クロック発生回路
出力(a)の変化点より90度進んだ位相の直前に受信
データの変化点がある場合には、それぞれ受信データの
最適サンプリング位相から−90度、0度、90度、+
180度ずれた位相でサンプリングされたデータが出力
される。このとき位相同期のとれたクロック(c)は最
適サンプリング位相とのずれが90度のサンプリング結
果をサンプルし再生データとして出力する。したがっ
て、受信データと受信クロック発生回路出力(a)の出
力の位相関係によって再生データは、受信データを最適
位相から0度〜90度ずれた点でサンプルした結果を出
力する。
【0048】一方、図13に示す回路によれば、受信デ
ータは遅延手段11により、受信クロック発生回路1の
出力位相から45度遅延したタイミングで4ビットシフ
トレジスタ2−1に蓄積される。また、2ビットシフト
レジスタ6−2には受信クロック発生回路1の出力位相
で受信データを蓄積する。図の例では、遅延手段11と
して遅延線を用いている。受信データの変化点は2ビッ
トシフトレジスタ6−2の出力を入力とする排他的OR
6−1により検出される。図16と図17のタイミング
チャートによれば、図は分周回路3の出力である位相同
期クロックの位相(分周回路3の2ビットカウンタ3−
1の出力Q0およびQ1)が受信データ変化点検出パル
ス(h)の発生するタイミングが”H”、”H”である
場合について示す。この場合、図の論理に従い選択する
4ビットシフトレジスタ2−1の出力はQ1である。
【0049】図16に示すように4ビットシフトレジス
タ出力Q0(d)は1ビットの受信データに対し4つの
サンプル結果を出力するが、受信クロック発生回路出力
(a)の変化点の直前に受信データの変化がある場合に
は、それぞれ受信データの最適サンプリング位相から−
135度、−45度、45度、135度ずれた位相(受
信クロック発生回路出力クロックの1周期を360度と
定義)でサンプリングされたデータが出力される。この
とき位相同期のとれたクロック(c)は最適サンプリン
グ位相とのずれが−45度のサンプリング結果をサンプ
ルし受信データデータをして出力する。図17に示すよ
うに受信クロック発生回路出力(a)の変化点より90
度進んだ位相の直前に受信データの変化点がある場合に
は、それぞれ受信データの最適サンプリング位相から−
135度、−45度、45度、135度ずれた位相でサ
ンプリングされたデータが出力される。このとき位相同
期のとれたクロック(c)は最適サンプリング位相との
ずれが45度のサンプリング結果をサンプルし再生デー
タとして出力する。したがって、受信データと受信クロ
ック発生回路出力(a)の出力の位相関係によって再生
データは、受信データを最適位相から−45度〜45度
ずれたサンプル結果を出力する。
【0050】受信データの再生において、再生時のサン
プリング位相が最適位相からずれるに従い符号歪みや雑
音の影響を受け信号が劣化する。本実施例の構成によれ
ば、実施例1ないし実施例4の場合に比較してサンプリ
ング位相が最適位相からずれる量は改善される。
【0051】図21において遅延手段11として反転ゲ
ートを用い、受信クロック発生回路出力(a)を反転ゲ
ートにより反転することにより受信データを45度遅延
して4ビットシフトレジスタ2−1に入力してもよい。
以上の動作は遅延手段11として遅延線を用いた場合と
同様である。また、上記実施例では、受信クロック発生
回路1の出力に遅延手段11を設けてシフトレジスタ2
と2ビットシフトレジスタ6−2のデータ蓄積タイミン
グを遅延させたが、シフトレジスタ2のデータ信号に遅
延手段を設けてデータ蓄積タイミングを遅延させても同
様の効果が得られる。
【0052】実施例6.本実施例では、受信データの変
化点を誤検出した場合に、再生したデータ信号の識別位
相と受信データの最適な識別位相との誤差を減らす例を
説明する。実施例5の構成では、受信データ蓄積手段で
の位相シフト量を受信クロックの半周期ずれたタイミン
グで与え、基準クロック周期を4等分した90度の位相
シフト量とした。また、データ変化点検出回路での位相
シフト量を受信クロックで与え、基準クロック周期を9
0度ごとに分割して受信データの変化点を検出した。検
出された変化点の基準クロックに対する相対位相に応じ
て、セレクタで選択される受信データのシフト量を決定
した。動作説明では、受信データの変化点が正確に検出
されるとして、受信データの最適な識別位相との誤差が
−45度から+45度となることを説明した。しかし、
受信データの変化点近傍における信号振幅はビット中央
の信号振幅よりも小さく、回路雑音による変化点位相の
誤検出が確率的に起こり得る。実施例5の構成において
正確な検出位相から例えば−90度ずれた位相で変化点
を誤検出した場合、受信データの最適な識別位相との誤
差も−90度ずれて−135度から+45度となり、位
相余裕が少なくなる。
【0053】本実施例では、受信データ蓄積手段での位
相シフト量を受信クロックおよび受信クロックの半周期
ずれたタイミングで与え、基準クロック周期を8等分し
た45度の位相シフト量とする。また、データ変化点検
出回路での位相シフト量を受信クロックで与え、基準ク
ロック周期を90度ごとに分割して受信データの立ち上
がり変化点と立ち下がり変化点の位相を検出する。検出
された各変化点位相の検出結果が異なる場合には、一方
の変化点位相が誤検出されたと判断する。一方の変化点
が正確な検出位相から例えば−90度ずれた位相で変化
点を誤検出した場合、受信データの最適な識別位相との
誤差が−45度ずれて−90度から0度となるようセレ
クタへの選択信号を決定する。これにより実施例5の構
成に較べて位相余裕が多くなり、正確なデータ再生が可
能となる。また、検出された各変化点位相の検出結果が
同じ場合には、変化点位相が正しく検出されたと判断す
る。この場合には実施例5と同じ論理により、検出され
た変化点の基準クロックに対する相対位相に応じて、セ
レクタで選択される受信データのシフト量を決定する。
受信データの最適な識別位相との誤差は−45度から+
45度となる。
【0054】図18はこの発明の一実施例である受信位
相同期回路の構成図である。図において、1は受信クロ
ック発生回路、2は受信データ蓄積出力手段、3は分周
回路、4はセレクタ、5は制御手段、6はデータ変化点
検出回路、7は位相検出回路、8は位相決定回路、9は
位相決定保持回路、10はデータ再生回路、11は遅延
手段、13はデータ歪み検出回路、14は選択信号変換
回路である。また、2−1、2−2は4ビットシフトレ
ジスタ、3−1はバイナリカウンタ、7−1から7−4
はDフリップフロップ、9−1から9−3はDフリップ
フロップ、9−4はカウンタ、9−5はSRフリップフ
ロップ、13−1はカウンタ、13−2はDフリップフ
ロップである。図19は図18に示す受信位相同期回路
の一動作を示すタイミングチャートである。図20は図
18に示す受信位相同期回路の選択信号変換回路14に
おいて、位相検出回路7の出力に対してセレクタ4で選
択される受信データ蓄積手段2の出力との対応を示す論
理図である。
【0055】次に、上記構成の受信位相同期回路の一動
作について図18から図20を用いて説明する。図にお
いて受信クロック(a)は送信クロック周波数の4倍の
周波数を有するとして説明する。受信クロック(a)は
分周回路3において分周され、2分周クロック(b)と
4分周クロック(c)を出力する。4分周クロック
(c)は基準クロックとして出力される。受信データ蓄
積出力手段2を構成する4ビットシフトレジスタ2−
1、2−2は基準クロック周期を8等分した45度の位
相シフト量を有する手段として用いている。4ビットシ
フトレジスタ2−1は受信クロック(a)を遅延手段1
1で45度遅延したクロックで動作し、4ビットシフト
レジスタ2−2は受信クロック(a)で動作する。受信
クロック(a)は基準クロック周波数の4倍の周波数を
有しているので、基準クロック周期を8等分した45度
の位相シフト量を有する受信データ蓄積出力手段2が構
成できる(e)〜(l)。
【0056】データ変化点検出回路6は4ビットシフト
レジスタ2−2の1ビットシフトデータ出力QP0と2
ビットシフトデータ出力QP1から、受信データの立ち
上がり変化点と立ち下がり変化点を検出する(m)、
(n)。4ビットシフトレジスタ2−2は受信クロック
(a)で動作するので基準クロック周期を90度ごとに
分割して各変化点の位相を検出できる。位相検出回路7
を構成するDフリップフロップ7−1、7−2は立ち上
がり変化点の検出タイミングで分周回路3の各分周クロ
ック(b)、(c)をラッチする。またDフリップフロ
ップ7−3、7−4は立ち下がり変化点の検出タイミン
グで分周回路3の各分周クロック(b)、(c)をラッ
チする。図19においてデータ変化点検出回路6は、立
ち上がり変化点を正確な位相よりも90度前で誤検出
し、立ち下がり変化点を正確な位相で検出した場合を示
している。この場合、Dフリップフロップ7−1、7−
2は(2分周クロック、4分周クロック)=(Hig
h、High)を出力し、Dフリップフロップ7−3、
7−4は(2分周クロック、4分周クロック)=(Lo
w、Low)を出力する。
【0057】実施例5による選択論理によると、Dフリ
ップフロップ7−1、7−2のラッチ値からは4ビット
シフトレジスタ2−1の2ビットシフト出力QN1
(f)がセレクタで選択される。立ち上がり変化点を正
確な位相よりも90度前で誤検出しているので、受信デ
ータの最適な識別位相との誤差も−90度ずれて−13
5度から+45度となる。また、Dフリップフロップ7
−3、7−4のラッチ値からは4ビットシフトレジスタ
2−1の2ビットシフト出力QN0(e)がセレクタで
選択される。立ち下がり変化点は正確な位相で検出され
ているので、受信データの最適な識別位相との誤差は−
45度から+45度となる。本実施例では、Dフリップ
フロップ7−1、7−2のラッチ値とDフリップフロッ
プ7−3、7−4のラッチ値が異なる場合には、各ラッ
チ値から実施例5による選択論理によってそれぞれ決ま
る最適な識別位相との誤差に対して、平均の位相誤差を
有するシフトデータを4ビットシフトレジスタ2−1お
よび2−2の出力の中から選択するように選択信号変換
回路14の論理を決定する。例えば図19に示す各変化
点検出状態では、最適な識別位相との誤差が−90度か
ら0度である4ビットシフトレジスタ2−2の1ビット
シフト出力QP0(i)がセレクタで選択される。以上
説明したように、本実施例による受信位相同期回路の最
適な識別位相との誤差は、立ち上がり変化点と立ち下が
り変化点の一方が1タイミングずれた位相で誤検出され
た場合でも−90度から0度とすることができる。ま
た、立ち上がり変化点と立ち下がり変化点が共に正確に
検出された場合には実施例5と同じ論理によりセレクタ
で選択される受信データのシフト量を決定する。受信位
相同期回路の最適な識別位相との誤差は−45度から±
45度である。
【0058】なお本実施例の説明においては、Dフリッ
プフロップ7−1、7−2はそれぞれ(High、Hi
gh)のラッチ結果を出力し、Dフリップフロップ7−
3、7−4はそれぞれ(Low、Low)のラッチ結果
を出力する場合についてのみ説明したが、他のラッチ結
果については図20に示す論理によりセレクタで選択さ
れるシフトデータを決定すればよい。また本実施例で
は、受信データのデータ歪みを検出する手段として、デ
ータ歪み検出回路13を設け、図20に示す論理におい
てデータ歪み検出回路13の出力によりセレクタで選択
されるシフトデータを変化させている。データ歪み検出
手段13は、例えば図19において、立ち下がり変化点
検出パルス(n)によるラッチ結果(Low、Low)
が、立ち上がり変化点検出パルス(m)によるラッチ結
果(Hign、Hign)の位相に対して、受信クロッ
ク(a)で1クロック目の(Low、Low)であるの
か、5クロック目の(Low、Low)であるのかを区
別するための手段として設けられている。
【0059】受信データのデータ歪み量が少ない場合に
は、例えば図19に示す受信データの入力位相に対し
て、立ち下がり変化点検出パルス(n)によるラッチ結
果(Low、Low)が、立ち上がり変化点検出パルス
(m)によるラッチ結果(Hign、Hign)の位相
に対して、受信クロック(a)で1クロック目の(Lo
w、Low)であると誤検出する確率は非常に少なく、
無視してよい。しかし受信データのデータ歪み量が非常
に多い場合には、立ち下がり変化点検出パルス(n)に
よるラッチ結果が基準クロック(a)で1クロック目の
(Low、Low)となる場合も考えられる。この場合
には立ち下がり変化点が基準クロックで1周期分の位相
差を有しているので、受信データの最適な識別位相は基
準クロックで1/2周期分の位相差となる。したがっ
て、データ歪み検出回路13を設け、その出力によりセ
レクタで選択されるシフトデータの位相も図20に示す
ように基準クロックで1/2周期ずれたシフトデータを
選択すればよい。データ歪み検出手段13は、3ビット
バイナリカウンタ13−1において立ち上がり変化点検
出パルス(m)をロードパルスとして”ALL Lo
w”をロードした後、受信クロック(a)をカウントす
る。Dフリップフロップ13−2は、立ち下がり変化点
検出パルス(n)をイネーブル信号として3ビットバイ
ナリカウンタ13−1の8分周出力の値をラッチして選
択信号変換回路14へ出力する(o)。即ちDフリップ
フロップ13−2のラッチ値がHignの場合は受信デ
ータのマーク側時間がスペース側時間よりも長い歪み状
態であることを示し、ラッチ値がLowの場合は受信デ
ータのマーク側時間がスペース側時間よりも短い歪み状
態であることを示す。図26では、立ち上がり変化点を
正確な位相よりも90度前で検出しているため、マーク
側時間がスペース側時間よりも長い歪み状態であると認
識し、Dフリップフロップ13−2のラッチ値はHig
hが出力される。
【0060】また、上記実施例では立ち上がり変化点検
出パルスによる分周回路3のラッチ結果(4通り)と、
立ち下がり変化点検出パルスによる分周回路3のラッチ
結果(4通り)と、立ち上がり変化点検出パルスによっ
て起動されるバイナリカウンタ13−1の8分周出力を
立ち下がり変化点検出パルスのタイミングでラッチした
ラッチ結果(2通り)とにより、選択信号変換回路14
に対して32通りの入力状態を生成したが、立ち上がり
あるいは立ち下がり変化点検出パルスによる分周回路3
のラッチ結果(4通り)と、立ち上がり変化点検出パル
スによって起動されるバイナリカウンタの2、4、8分
周出力を立ち下がり変化点検出パルスのタイミングでラ
ッチしたラッチ結果(8通り)とにより、選択信号変換
回路14の32通りの入力状態を生成してもよい。更に
本実施例では、選択信号変換回路14とセレクタ4の間
に位相決定回路8と位相決定保持回路9が設けられてい
る。位相決定回路8は選択信号変換回路14の出力をセ
レクタ4への選択信号に変換する回路である。位相決定
回路8の構成および動作は実施例1での説明と同様であ
るので詳細な説明は省略する。位相決定回路8は選択信
号変換回路14の出力が複数回連続して同一の出力であ
った時にはじめてその出力を選択するようにしても良
い。また位相決定回路8は、選択信号変換回路14の複
数回の出力結果から多数決論理により出力を選択するよ
うにしてもよい。あるいはまた位相決定回路8は、選択
信号変換回路14の複数回の出力結果から平均化論理に
より出力を選択するようにしてもよい。位相決定保持回
路9は、位相決定回路8が所定の論理によりセレクタで
選択されるシフトデータを決めると、規定の受信データ
を受信し終わるまで保持する手段として設けられてい
る。位相決定保持回路9の構成および動作は実施例3で
の説明と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0061】
【発明の効果】以上のようにこの発明の受信位相同期回
路によれば、クロックよりも高い周波数のクロックと分
周器と検出タイミングとは所定位相の半分の位相分シフ
トしたタイミングから始まって順次所定位相分シフトし
た出力を行う受信データ蓄積出力手段とセレクタと、制
御回路を設けたので、受信側のクロックは常に連続であ
り、更に、シフト幅の半分のずれを比較中心にしてシフ
ト選択するので、データの位相変化に対して再生品質が
よくなる効果がある。
【0062】また、基準クロックと逓倍回路と、検出タ
イミングとは所定位相の半分の位相分シフトしたタイミ
ングから始まって順次所定位相分シフトした出力を行う
受信データ蓄積出力手段とセレクタと、制御回路を設け
たので、受信側のクロックは常に連続であり、更に、シ
フト幅の半分のずれを比較中心にしてシフト選択するの
で、データの位相変化に対して再生品質がよくなる効果
がある。
【0063】
【0064】また更に、初期期間で必要位相シフト量を
定め、以後セルの受信終了まで固定したので、比較的短
いデータセルに対して簡易な回路で正しい受信バースト
信号を再生できる効果がある。
【0065】また更に、シフト範囲を広げたので、比較
的長いデータセルに対しても正しい受信バースト信号を
再生できる効果がある。
【0066】
【0067】
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の受信位相同期回路のブ
ロック図である。
【図2】 実施例1の受信位相同期回路の具体回路例を
示す回路構成図である。
【図3】 図2の受信位相同期回路の一動作を示すタイ
ミングチャート図である。
【図4】 図2の位相決定回路8の動作論理図である。
【図5】 この発明の実施例2のバースト受信位相同期
回路のブロック図である。
【図6】 この発明の実施例3のバースト受信位相同期
回路のブロック図である。
【図7】 図6の受信位相同期回路の具体回路例を示す
回路構成図である。
【図8】 図6の受信位相同期回路の一動作を示すタイ
ミングチャート図である。
【図9】 この発明の実施例4の受信位相同期回路のブ
ロック図である。
【図10】 図9の受信位相同期回路の具体回路例を示
す回路構成図である。
【図11】 図9の位相初期化論理回路の通常動作にお
ける動作論理図である。
【図12】 図9の位相初期化論理回路イニシャライズ
時の動作論理図である。
【図13】 この発明の実施例5の受信位相同期回路の
具体回路例を示す回路構成図である。
【図14】 図13の回路の動作と比較するための図2
の回路の動作例を示すタイミングチャート図である。
【図15】 図13の回路の動作と比較するための図2
の回路の動作例を示すタイミングチャート図である。
【図16】 図13の位相同期回路の動作例を示すタイ
ミングチャート図である。
【図17】 図13の位相同期回路の動作例を示すタイ
ミングチャート図である。
【図18】 この発明の実施例6の受信位相同期回路の
構成図である。
【図19】 図18の受信位相同期回路の一動作を示す
タイミングチャート図である。
【図20】 図18の受信位相同期回路の一動作を示す
論理図である。
【図21】 受信位相同期回路が適用されるパッシブダ
ブルスター網からなる光加入者伝送系の構成図である。
【図22】 パッシブダブルスター網からなる光加入者
伝送系を伝送される信号を説明する図である。
【図23】 従来のバースト受信用タイミング位相同期
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図24】 従来のバースト受信用タイミング位相同期
回路の具体回路構成図である。
【図25】 従来のバースト受信用タイミング位相同期
回路の動作を示すタイミングチャート図である。
【図26】 従来の受信クロック信号の選択回路を含む
位相同期回路図である。
【図27】 従来の受信クロック信号の選択回路を含む
位相同期回路の動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 受信クロック発生回路、2 シフトレジスタ(受信
データ蓄積出力手段)、3 分周回路、4 セレクタ、
5 制御回路、6 データ変化点検出回路、7位相検出
回路(ラッチ回路)、8 位相決定回路、9 位相決定
保持回路、10 データ再生回路、11 遅延手段、1
2 位相初期化回路、13 データ歪み検出回路、14
選択信号変換回路、15 周波数逓倍回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 康 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 北山 忠善 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−53629(JP,A) 特開 平5−75653(JP,A) 特開 平6−224962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/02 H04L 7/00 H04L 25/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信タイミングに必要なクロック周波数
    のN倍(Nは整数)の周波数でクロックを出す受信クロ
    ック発生回路と、 上記受信クロックを分周して所定の受信タイミング用の
    基準クロックとする分周回路と、 入力の受信データを上記受信クロック発生回路のクロッ
    クで順次、所定位相をずらせて複数蓄積し、かつ上記受
    信クロック発生回路のクロックの位相とは上記所定位相
    の半分の位相分シフトしたタイミングから順次、上記蓄
    積したN個の受信データ・シフト出力を出す受信データ
    蓄積手段と、入力の受信データの変化点を検出し、該データの変化点
    において 上記分周回路出力の位相情報をラッチして、該
    ラッチした位相情報と上記データの変化点タイミングと
    の組み合せに基づいて選択タイミングを決める制御回路
    と、 上記制御回路が決めた選択タイミングの選択信号に基づ
    いて上記受信データ蓄積手段が出す上記複数の受信デー
    タ・シフト出力から特定の位相位置にある出力を選ぶセ
    レクタとを備えた受信位相同期回路。
  2. 【請求項2】 受信用の基準クロック発生回路と、 上記基準クロックの周波数のN倍の周波数を生成する周
    波数逓倍回路と、 入力の受信データを上記基準クロック発生回路出力のク
    ロックで所定位相をずらせて複数蓄積し、かつ上記基準
    クロック発生回路のクロックの位相とは上記所定位相の
    半分の位相分シフトしたタイミングから順次、上記蓄積
    したN個の受信データ・シフト出力を出す受信データ蓄
    積手段と、入力の受信データの変化点を検出し、該データの変化点
    において 上記周波数逓増回路出力の位相情報をラッチし
    て、該ラッチした位相情報と上記データの変化点タイミ
    ングとの組み合せに基づいて選択タイミングを決める制
    御回路と、 上記制御回路が決めた選択タイミングの選択信号に基づ
    いて上記受信データ蓄積手段が出す上記複数の受信デー
    タ・シフト出力から特定の位相位置にある出力を選ぶセ
    レクタとを備えた受信位相同期回路。
  3. 【請求項3】 制御手段は、選択タイミングを決めて選
    択信号をセレクタに与えると、規定の受信データの受信
    が終わるまで該選択信号を保持出力する制御手段とした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記
    載の受信位相同期回路。
  4. 【請求項4】 受信データ蓄積出力手段は、必要シフト
    数をNとすると少なくとも上限と下限側に更に受信デー
    タをシフトできる(N+2)シフト出力する受信データ
    蓄積出力手段とし、制御手段は、受信データの最初から
    定まった機関は調べた変化点の相対位相位置の変化に対
    応してセレクタへの選択信号をNの範囲内になるよう追
    従変化させ、受信データの最初から定まった期間以降は
    セレクタへの選択信号を(N+2)の範囲内になるよう
    追従変化させる制御手段としたことを特徴とする請求項
    1または請求項2いずれか記載の受信位相同期回路。
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