JP3412368B2 - ビットシリアル2乗演算回路 - Google Patents

ビットシリアル2乗演算回路

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JP3412368B2
JP3412368B2 JP29616995A JP29616995A JP3412368B2 JP 3412368 B2 JP3412368 B2 JP 3412368B2 JP 29616995 A JP29616995 A JP 29616995A JP 29616995 A JP29616995 A JP 29616995A JP 3412368 B2 JP3412368 B2 JP 3412368B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速な2乗演算を
行う必要がある画像処理などに用いて好適なビットシリ
アル2乗演算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビットシリアルデータ(2進
データ)を2乗するビットシリアル2乗演算回路として
は、2入力乗算器の入力端X,Yに、2乗したいビット
シリアルデータを与え、該ビットシリアルデータ同士を
乗算することにより、2乗値を得るものが知られてい
る。あるいは、ROM(Read Only Memory)に、予め、
アドレスに対応させて、該アドレスを入力値とした2乗
値をマッピングしておき、2乗したいビットシリアルデ
ータをアドレスデータとして与えることで、複雑な演算
を行うことなく、2乗値を得るものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のビットシリアル2乗演算回路においては、乗算
器を用いたものでは、ビット数が大となると、回路規模
が大きくなるという問題があった。また、ROMを用い
たものでは、制御機構が必要となるとともに、ハードウ
エア上、桁数(ビット数)が制限されてしまうという問
題があり、また、桁数を大きくすると、やはり回路規模
が大きくなるという問題があった。
【0004】そこで本発明は、回路規模を大きくするこ
となく、簡単な回路構成によって2乗演算を行うことが
できるビットシリアル2乗演算回路を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明によるビットシリアル2乗演算回路
は、下位ビットから順に供給されるビットシリアルデー
タに対し、各ビットデータを保持するとともに、所定の
タイミングで順次、次段へ送出する縦続接続された複数
の遅延手段と、前記ビットシリアルデータのうち、前記
複数の遅延手段の最終段から出力されるビットデータに
応じて、前記複数の遅延手段から出力されるビットデー
タをそのまま出力するか、あるいは該ビットデータに代
えて固定値「0」を出力するかを選択的に切り換える切
換手段と、前記複数の遅延手段の最終段から出力される
ビットデータ、前記切換手段から出力されるビットデー
タまたは固定値「0」、および縦続接続された前段の加
算手段による演算結果に基づいて加算演算を行うことに
より、前記ビットシリアルデータの2乗値を算出する複
数の加算手段とを具備することを特徴とする。
【0006】また、好ましい態様として、前記複数の加
算手段は、例えば請求項2記載のように、縦続接続され
た複数の2並列シリアル加算器からなり、該2並列シリ
アル加算器は、2つの全加算器からなり、他方の全加算
器からのキャリィを含めて、供給されるビットデータを
加算するようにしてもよい。
【0007】また、請求項3記載の発明によるビットシ
リアル2乗演算回路は、下位ビットから順に供給される
ビットシリアルデータxi(i=0〜n)の先頭ビットデ
ータxj(i=0〜n)に対し、各ビットデータ「x
j+k(k:1〜n-1)」を保持するとともに、順次、次段
へ送出する縦続接続された複数の遅延手段と、各ビット
データ毎に、固定値「0」と前記遅延手段で保持された
ビットデータ「xj+n」とを加算する第1全加算器と、
固定値「0」と前記遅延手段で保持されたビットデータ
「xj+(n-1)」とを加算する第2全加算器とからなる第
1の2並列シリアル加算手段と、前記第1の2並列シリ
アル加算手段の次段に縦続接続され、各々、前記遅延手
段で保持されたビットデータ「xj+1」〜ビットデータ
「xj+(n-2)」のうち、隣接する2つのビットデータ毎
に、該2つのビットデータの上位ビットデータと前段の
第1全加算器からの演算結果とを加算する第1全加算器
と、前記隣接する2つのビットデータの下位ビットデー
タと前段の第2全加算器からの演算結果とを加算する第
2全加算器とからなる複数の第2の2並列シリアル加算
手段と、前記第2の2並列シリアル加算手段の次段に接
続され、各ビットデータ毎に、固定値「0」と前記第2
の2並列シリアル加算手段の最終段の第1全加算器から
の演算結果とを加算する第1全加算器と、前記遅延手段
で保持された先頭ビットデータ「xj」と前記第2の2
並列シリアル加算手段の最終段の第2全加算器からの演
算結果とを加算する第2全加算器とからなる第3の2並
列シリアル加算手段と、前記先頭ビットデータ「xj
に応じて、前記複数の遅延手段から出力されるビットデ
ータ「xj+k」、または前記ビットデータ「xj+k」に代
えて固定値「0」のいずれか一方を、前記第1ないし第
3の2並列シリアル加算器に選択的に供給する切換手段
とを具備し、前記ビットシリアルデータxiの2乗値と
して、最下位ビットから順に、前記第3の2並列シリア
ル加算手段の第1全加算器よび第2全加算器による演算
結果とを交互に出力することを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として、前記第1ない
し第3の2並列シリアル加算手段は、例えば請求項4記
載のように、各々、他方の全加算器からのキャリィを含
めて、供給されるビットデータを加算するものであって
もよい。
【0009】本発明では、複数の遅延手段によって、下
位ビットから順に供給されるビットシリアルデータの各
ビットデータを、所定のタイミングで順次、次段の遅延
手段へ送出しながら保持する。加算手段は、複数の遅延
手段の最終段から出力されるビットデータ、上記複数の
遅延手段の各々に保持されたビットデータ、および前段
の2並列シリアル加算器による演算結果に基づいて加算
演算を行う。このとき、切換手段は、上記複数の遅延手
段の最終段から出力されるビットデータに応じて、複数
の遅延手段に保持されたビットデータ、あるいは該ビッ
トデータに代えた固定値「0」のいずれかを、選択的に
上記加算手段に供給する。この結果、加算手段では、上
記ビットシリアルデータの2乗値が演算されて出力され
る。したがって、回路規模を大きくすることなく、簡単
な回路構成によって2乗演算を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ビ
ットシリアル2乗演算回路に適用した一実施例として、
図面を参照して説明する。 A.ビットシリアル2乗演算回路の構成 図1は、本発明の一実施例によるビットシリアル2乗演
算回路の構成を示す回路図である。図において、1a〜
1eは、ディレイ回路であり、供給される2乗すべきビ
ットシリアルデータxi(i:0〜n)を、下位ビットか
ら1タイミングずつ遅延させながら順次、後段のディレ
イ回路へ供給する。ディレイ回路1a〜1dの各々の出
力は、切換回路2へ供給され、ディレイ回路1eの出力
は、2並列シリアル加算器5に供給される。
【0011】切換回路2は、共通とした一端に「0」が
供給されたスイッチSW1〜SW4から構成されてお
り、スイッチSW1〜SW4の各々は、ディレイ回路1
eの出力に応じて、他端に供給される各ディレイ回路1
a〜1dの出力または固定値「0」を、2並列シリアル
加算器3または2並列シリアル加算器4に供給する。
【0012】上記2並列シリアル加算器3,4,5は、
各々、図2に示すように、2つのシリアルデータを加算
する2つの全加算器10および遅延回路Dから構成され
ており、他方の桁上げ(キャリィ)を含めて、2組の入
力端X0,Y0、X1,Y1に供給されるシリアルデータを
加算し、それぞれの演算結果を出力端S1,S0から後段
の回路へ出力する。
【0013】具体的には、2並列シリアル加算器3は、
一方の全加算器において、上記切換回路2のスイッチS
W1を介して供給されるディレイ回路1aの出力または
同スイッチSW1を介して供給される固定値「0」と固
定値「0」とを加算し、出力端S1から出力するととも
に、他方の全加算器において、上記切換回路2のスイッ
チSW2を介して供給されるディレイ回路1bの出力ま
たは同スイッチSW2を介して供給される固定値「0」
と固定値「0」とを加算し、出力端S0から出力する。
【0014】次に、2並列シリアル加算器4は、一方の
全加算器において、上記切換回路2のスイッチSW3を
介して供給されるディレイ回路1cの出力または同スイ
ッチSW3を介して供給される固定値「0」と上記2並
列シリアル加算器3の出力端S1からの出力とを加算
し、出力端S1から出力するとともに、他方の全加算器
において、上記切換回路2のスイッチSW4を介して供
給されるディレイ回路1dの出力または同スイッチSW
4を介して供給される固定値「0」と上記2並列シリア
ル加算器3の出力端S0からの出力とを加算し、出力端
0から出力する。
【0015】また、2並列シリアル加算器5は、一方の
全加算器において、固定値「0」と上記2並列シリアル
加算器4の出力端S1からの出力とを加算し、出力端S1
から最終的な2乗結果S1を出力するとともに、他方の
全加算器において、上記ディレイ回路1eの出力と上記
2並列シリアル加算器4の出力端S0からの出力とを加
算し、出力端S0から最終的な2乗結果S2を出力す
る。
【0016】最終的な演算結果、すなわち、ビットシリ
アルデータxiの2乗値は、下位ビットから順に、最後
段の2並列シリアル加算器の出力端S0,S1,S0
1,……から2乗結果S2,S1,S2,S1,…と
して交互に出力されることになる。
【0017】B.演算原理 次に、本実施例によるビットシリアル2乗演算回路の演
算原理について説明する。
【0018】B−1.単純なビットシリアル乗算回路 まず、単純なビットシリアル乗算回路について説明す
る。ここで、図3は、単純なビットシリアル乗算回路の
構成を示す回路図である。なお、以下では、説明を簡単
にするために4ビットシリアルデータを乗算する場合に
ついて述べる。図において、単純なビットシリアル乗算
回路は、乗算器20a,20b,20c,20d、2入
力加算器21a,21b,21c,21d、ディレイ回
路22a,22b,22cから構成されている。乗算器
20a〜20dは、各々、供給されるビットシリアルデ
ータxi(i:0〜3)に、それぞれに設定された被乗算
データである係数a(=yi、i:0〜3)を乗算し、後
段の加算器の一方の入力端に供給する。該乗算器20a
〜20dは、図4に示すように、係数a(=yi)が
「1」のとき、入力されるビットシリアルデータxi
そのまま出力し、係数a(=yi)が「0」のとき、固
定値「0」を出力するようになっている。加算器21a
〜21dは、各々、図5に示すように、2つの入力端に
供給されるビットシリアルデータxi,yiを加算する全
加算器23および遅延回路Dから構成されている。各加
算器21b〜21dの出力は、各々、ディレイ回路22
a,22b,22cによって1タイミングずつ遅延され
た後、次段の加算器の他方の入力端に供給される。
【0019】上述した従来のビットシリアル乗算回路で
は、図6に示すような演算が行われる。これは、通常の
演算を単純にビットシリアルで実現したものである。す
なわち、ビットシリアルデータxiが供給されると、最
終段の乗算器20aでは、図6に示す第1行目の演算、
すなわち、ビットシリアルデータxiにビットシリアル
データy0を乗算する演算「・・・x3210
(× y0)」が行われ、加算器21aの一方の入力端に
供給される。また、乗算器20bでは、図6に示す第2
行目の演算、すなわち、ビットシリアルデータxiにビ
ットシリアルデータy1を乗算する演算「・・・x32
10 (× y1)」が行われ、加算器21bの一方
の入力端に供給される。同様にして、乗算器20cで
は、図6に示す第3行目の演算「・・・x321
0 (× y2)」が行われ、乗算器20dでは、図6に
示すD第4行目の演算「・・・x3210 (×
3)」が行われ、それぞれに対応する加算器21c,
21dの一方の入力端に供給される。
【0020】加算器21a〜21dでは、各々、一方の
入力端に供給される乗算結果と前段の乗算結果とが加算
される。このとき、前段の乗算結果は、ディレイ回路2
2a,22b,22cを介するので、図6に示すよう
に、1ビットずつずれたタイミングで後段の加算器に供
給される。したがって、加算器21dでは、図6に示す
第4行目の「・・・x3210 (y3)」が出力
される。次に、加算器21cでは、ディレイ回路22c
を介して供給される加算器21dの演算結果、すなわ
ち、図6に示す第4行目の「・・・x3210
(× y3)」と、乗算器20cから供給される、図6に
示す第3行目の「・・・x3210(× y2)」
とが1ビット分ずらして加算される。同様に、加算器2
1bでは、ディレイ回路22bを介して供給される加算
器21cの演算結果、すなわち、図6に示す第4および
第3行目の加算結果である「・・・x3210
(×y3)」+「・・・x3210 (× y2)」
と、乗算器20bから供給される、図6に示す第2行目
の「・・・x3210 (× y1)」とが1ビッ
ト分ずらして加算される。そして、最終段の加算器21
aでは、ディレイ回路22aを介して供給される加算器
21bの演算結果、すなわち、図6に示す第4ないし第
2行目の加算結果である「・・・x3210
(× y3)」+「・・・x3210 (×
2)」+「・・・x3210 (× y1)」と、
乗算器20aから供給される、図6に示す第1行目の
「・・・x32 x1 x0 (× y0)」とが1ビット
分ずらして加算され、最終的な演算結果として出力され
る。ここで、容易に考えられるビットシリアル乗算回路
において、ビットシリアルデータyiをビットシリアル
データxiと同じデータにすれば、ビットシリアルデー
タxiの2乗演算が行うことができる。しかしながら、
前述したように、ビット数が大となると、回路規模が大
きくなるという問題があった。
【0021】B−2.本実施形態のビットシリアル2乗
演算回路 次に、前述した2つのシリアルデータを乗算する際の演
算原理を踏まえて、本実施例のビットシリアル2乗演算
回路について説明する。まず、2乗しようとするビット
シリアルデータxiは、次式のように表現できる。
【0022】
【数1】
【0023】そして、該ビットシリアルデータxiの数
値表現Nは、次式のようになる。
【0024】
【数2】
【0025】したがって、上記数値表現Nの2乗は、次
式のようになる。
【0026】
【数3】
【0027】図7は、上記数式3による2乗値の算出過
程を表記した概念図である。図7に示すように、ビット
シリアルデータxiの2乗値は、x0,x1,x2,…の到
来に対応させて、その値とそれに続くビットデータを2
ビットシフトして加算していけばよいことが分かる。す
なわち、図7に示す第1行目「…x4,x3,x2,x1
0,x0 (×x0)」+第2行目「…,x4,x3
2,0,x1 (×x1)」+第3行目「…,x4
3,0,x2 (×x2)」+第4行目「…,x4,0,
3 (×x3)」+……を加算すればよい。
【0028】C.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作について説明する。ここで、図
8および図9は、本実施例によるビットシリアル2乗演
算回路において、各タイミングにおける各部の入出力の
変化を示す概念図である。なお、以下では、説明を簡単
にするために、ビットシリアルデータxiは、0〜5ビ
ット(x0〜X4)とする。また、図において、各部の入
力データは、現タイミングにおけるデータであり、各部
の出力データは、次タイミングにおけるデータを示して
いる。
【0029】まず、ビットシリアルデータxi(i:0〜
4)が順次下位ビットからディレイ回路1aに供給され
る。各ビットデータx0〜X4は、ディレイ回路1a〜1
eで1タイミングずつ遅延されながら後段へ供給される
ので、最上位ビットx4がディレイ回路1aに供給され
るタイミングにおいては、各部の入出力データは、図8
(a)に示すような状態となる。
【0030】すなわち、ディレイ回路1aでは、1つ前
のタイミングで供給された最上位ビットデータx4が出
力されている。当然、該ビットデータx4は、ディレイ
回路1bの入力端に供給されており、該ディレイ回路1
bでは、1つ前のタイミングで供給されたビットデータ
3が出力されている。同様に、ディレイ回路1cで
は、ビットデータx3が供給されており、ビットデータ
2が出力されており、ディレイ回路1dでは、ビット
データx2が供給されており、ビットデータx1が出力さ
れ、ディレイ回路1eでは、ビットデータx1が供給さ
れており、最下位ビットx0が出力されている。
【0031】また、ディレイ回路1a〜1dの各出力
は、切換回路2のスイッチSW1〜SW4を介して、そ
れぞれ2並列シリアル加算器3,4,5の所定の入力端
に供給される。すなわち、2並列シリアル加算器3で
は、一方の全加算器には、スイッチSW1を介して供給
されるビットデータx4と固定値「0」とが供給され、
他方の全加算器には、スイッチSW2を介して供給され
るビットデータx3と固定値「0」とが供給される。し
たがって、一方の全加算器では、次のタイミングにおい
て、「x4+0」=x4の演算が行われる。また、他方の
全加算器では、次のタイミングにおいて、「x3+0」
=x3の演算が行われる。
【0032】また、2並列シリアル加算器4では、一方
の全加算器には、スイッチSW3を介して供給されるビ
ットデータx2と、1つ前のタイミングで2並列シリア
ル加算器2の一方の全加算器からの出力値「0(固定
値)」とが供給され、他方の全加算器には、スイッチS
W4を介して供給されるビットデータx1と、1つ前の
タイミングで2並列シリアル加算器2の他方の全加算器
からの出力値「0(固定値)」とが供給される。したが
って、一方の全加算器では、次のタイミングにおいて、
「x2+0」=x2の演算が行われる。また、他方の全加
算器では、次のタイミングにおいて、「x1+0」=x1
の演算が行われる。
【0033】また、2並列シリアル加算器5では、一方
の全加算器には、固定値「0」と1つ前のタイミングで
2並列シリアル加算器4の一方の全加算器からの出力値
「0(固定値)」とが供給され、他方の全加算器には、
ディレイ回路1eからの出力、すなわち最下位ビットデ
ータx0と、1つ前のタイミングで2並列シリアル加算
器4の他方の全加算器からの出力値「0(固定値)」と
が供給される。したがって、他方の全加算器では、次の
タイミングにおいて、「x0+0」=x0の演算が行わ
れ、図7に示す第1行目の最下位ビットデータ「x0
が出力される。また、一方の全加算器では、次のタイミ
ングにおいて、「0+0」=0の演算が行われ、図7に
示す第1行目の第2列目の「0」が出力される。
【0034】次に、1タイミングが進むと、各部の入出
力データの状態は、図8(b)に示すようになる。すな
わち、ディレイ回路1a〜1eでは、それぞれ1ビット
ずつ先へ進むことになる。したがって、各2並列シリア
ル加算器3,4,5の各入力端の入出力データも変化す
る。具体的には、2並列シリアル加算器3では、次タイ
ミングで、「0+0」=0の演算が行われるとともに、
「x4+0」=x4の演算が行われる。また、2並列シリ
アル加算器4では、次タイミングで、「x3+x4」の演
算が行われるとともに、「x2+x3」の演算が行われ
る。そして、2並列シリアル加算器5では、次タイミン
グで、「x1+x1」の演算が行われ、図7に示す下位か
ら3列目の「x1+x1」が出力されるとともに、「x2
+0」の演算が行われ、図7に示す下位から4列目の
「x2+0」が出力される。
【0035】次に、1タイミングが進むと、各部の入出
力データの状態は、図9(a)に示すようになる。すな
わち、ディレイ回路1a〜1eでは、前述したように、
それぞれ1ビットずつ先へ進むことになり、各2並列シ
リアル加算器の各入力端の入出力データも変化する。具
体的には、2並列シリアル加算器3では、全ての入力が
「0」となるので、その出力も「0」となる。また、2
並列シリアル加算器4では、次タイミングで、「x4
0」=x4の演算が行われるとともに、「x3+x4」の
演算が行われる。そして、2並列シリアル加算器5で
は、次タイミングで、「x2+x2+x3」の演算が行わ
れ、図7に示す下位から5列目の「x2+x2+x3」が
出力されるとともに、「x3+x4+0」の演算が行わ
れ、図7に示す下位から6列目の「x4+x3+0」が出
力される。
【0036】さらに、1タイミングが進むと、各部の入
出力データの状態は、図9(b)に示すようになる。具
体的には、2並列シリアル加算器3では、やはり全ての
入力が「0」となるので、その出力も「0」となる。ま
た、2並列シリアル加算器4では、次タイミングで、
「0+0」=0の演算が行われるとともに、「x4
0」=x4の演算が行われる。そして、2並列シリアル
加算器5では、次タイミングで、「x3+x3+x4」の
演算が行われ、図7に示す下位から7列目の「x4+x3
+x3」が出力されるとともに、「0+x4」の演算が行
われ、図7に示す下位から8列目の「x4+0」が出力
される。
【0037】さらに、1タイミングが進むと、各部の入
出力データの状態は、図10に示すようになる。具体的
には、2並列シリアル加算器3および2並列シリアル加
算器4では、全ての入力が「0」となるので、その出力
も「0」となる。そして、2並列シリアル加算器5で
は、次タイミングで、「x4+x4」の演算が行われ、図
7に示す下位から9列目の「x4+x4」が出力される。
【0038】また、上述した演算過程において、図7に
示す各行に対して、各ビットデータx0,x1,x2
3,……を乗算する部分は、次のようにして行われ
る。すなわち、図8(a)に示すタイミングにおいて、
例えば、ディレイ回路1eからの出力であるビットデー
タx0が「0」であるか、「1」であるかによって、切
換回路2におけるスイッチSW1〜SW4が切り換わ
る。例えば、ビットデータx0が「0」であれば、スイ
ッチSW1〜SW4が「0」側に切り換わるので、各2
並列シリアル加算器3,4には、各ビットデータに代わ
って、「0」が供給される。
【0039】したがって、図8(a)において、最初
に、2並列シリアル加算器5の出力端S0から出力され
る「x0」は「0」となり、出力端S1からの出力はその
まま「0」となる。また、2並列シリアル加算器4に供
給されるビットデータx1,x2が共に「0」となるの
で、図8(b)に示すタイミングで、2並列シリアル加
算器4の出力端S0から出力される「x1+x1」は「0
+x1」となり、出力端S1から出力される「x2+0」
は「0+0」となる。同様に、2並列シリアル加算器3
に供給されるビットデータx3,x4が共に「0」となる
ので、図9(a)に示すタイミングで、2並列シリアル
加算器5の出力端S0から出力される「x2+x2+x3
は「x2+x2+0」となり、出力端S1から出力される
「x4+x3+0」は「0+x3+0」となる。
【0040】ここで、上述した「0」に変わったビット
データに注目すると、それらビットデータは、図7に示
す第1行目の「x4,x3,x2,x1,0,x0」である
ことが分かる。すなわち、ビットデータx0が「0」で
あれば、該第1行目は全て「0」となるはずであり、上
述した切り換え動作によって実現されることが分かる。
上述した切換回路での切り換え動作は、ビットデータx
i以降も、ディレイ回路1eから出力されるビットデー
タ毎に行われる。このように、最終的な演算結果、すな
わち、ビットシリアルデータxiの2乗値は、最下位ビ
ットx0から順に、最終段の2並列シリアル加算器5の
出力端S0,S1,S0,S1,……から交互に出力され
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、複数の遅延手段によっ
て、下位ビットから順に供給されるビットシリアルデー
タの各ビットデータを、所定のタイミングで順次、次段
の遅延手段へ送出しながら保持し、加算手段によって、
複数の遅延手段の最終段から出力されるビットデータ、
上記複数の遅延手段の各々に保持されたビットデータ、
および前段の加算手段による演算結果に基づいて加算演
算を行い、このとき、切換手段によって、上記複数の遅
延手段の最終段から出力されるビットデータに応じて、
複数の遅延手段に保持されたビットデータ、あるいは該
ビットデータに代えた固定値「0」のいずれかを、選択
的に上記加算手段に供給するようにしたので、回路規模
を大きくすることなく、簡単な回路構成によって2乗演
算を行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるビットシリアル2乗演
算回路の構成を示す回路図である。
【図2】本実施例による2並列シリアル加算器の構成を
示す回路図である。
【図3】従来のビットシリアル乗算回路の構成を示す回
路図である。
【図4】ビットシリアル乗算回路における乗算器の動作
を示す概念図である。
【図5】ビットシリアル乗算回路における加算器の構成
を示す回路図である。
【図6】従来のビットシリアル乗算回路の演算動作を示
す概念図である。
【図7】本実施例による2乗値の算出過程を表記した概
念図である。
【図8】本実施例によるビットシリアル2乗演算回路で
の各タイミングにおける各部の入出力の変化を示す概念
図である。
【図9】本実施例によるビットシリアル2乗演算回路で
の各タイミングにおける各部の入出力の変化を示す概念
図である。
【図10】本実施例によるビットシリアル2乗演算回路
での各タイミングにおける各部の入出力の変化を示す概
念図である。
【符号の説明】
1a〜1e ディレイ回路(複数の遅延手段) 2 切換回路(切換手段) SW1〜SW4 スイッチ 3 2並列シリアル加算器(加算手段、第1の2並列シ
リアル加算手段) 4 2並列シリアル加算器(加算手段、第2の2並列シ
リアル加算手段) 5 2並列シリアル加算器(加算手段、第3の2並列シ
リアル加算手段) 10a,10b 全加算器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下位ビットから順に供給されるビットシ
    リアルデータに対し、各ビットデータを保持するととも
    に、所定のタイミングで順次、次段へ送出する縦続接続
    された複数の遅延手段と、 前記ビットシリアルデータのうち、前記複数の遅延手段
    の最終段から出力されるビットデータに応じて、前記複
    数の遅延手段から出力されるビットデータをそのまま出
    力するか、あるいは該ビットデータに代えて固定値
    「0」を出力するかを選択的に切り換える切換手段と、 前記複数の遅延手段の最終段から出力されるビットデー
    タ、前記切換手段から出力されるビットデータまたは固
    定値「0」、および縦続接続された前段の加算手段によ
    る演算結果に基づいて加算演算を行うことにより、前記
    ビットシリアルデータの2乗値を算出する複数の加算手
    段とを具備することを特徴とするビットシリアル2乗演
    算回路。
  2. 【請求項2】 前記複数の加算手段は、縦続接続された
    複数の2並列シリアル加算器からなり、該2並列シリア
    ル加算器は、2つの全加算器からなり、他方の全加算器
    からのキャリィを含めて、供給されるビットデータを加
    算することを特徴とする請求項1記載のビットシリアル
    2乗演算回路。
  3. 【請求項3】 下位ビットから順に供給されるビットシ
    リアルデータxi(i=0〜n)の先頭ビットデータx
    j(i=0〜n)に対し、各ビットデータ「xj+k(k:1
    〜n-1)」を保持するとともに、順次、次段へ送出する
    縦続接続された複数の遅延手段と、 各ビットデータ毎に、固定値「0」と前記遅延手段で保
    持されたビットデータ「xj+n」とを加算する第1全加
    算器と、固定値「0」と前記遅延手段で保持されたビッ
    トデータ「xj+(n-1)」とを加算する第2全加算器とか
    らなる第1の2並列シリアル加算手段と、 前記第1の2並列シリアル加算手段の次段に縦続接続さ
    れ、各々、前記遅延手段で保持されたビットデータ「x
    j+1」〜ビットデータ「xj+(n-2)」のうち、隣接する2
    つのビットデータ毎に、該2つのビットデータの上位ビ
    ットデータと前段の第1全加算器からの演算結果とを加
    算する第1全加算器と、前記隣接する2つのビットデー
    タの下位ビットデータと前段の第2全加算器からの演算
    結果とを加算する第2全加算器とからなる複数の第2の
    2並列シリアル加算手段と、 前記第2の2並列シリアル加算手段の次段に接続され、
    各ビットデータ毎に、固定値「0」と前記第2の2並列
    シリアル加算手段の最終段の第1全加算器からの演算結
    果とを加算する第1全加算器と、前記遅延手段で保持さ
    れた先頭ビットデータ「xj」と前記第2の2並列シリ
    アル加算手段の最終段の第2全加算器からの演算結果と
    を加算する第2全加算器とからなる第3の2並列シリア
    ル加算手段と、 前記先頭ビットデータ「xj」に応じて、前記複数の遅
    延手段から出力されるビットデータ「xj+k」、または
    前記ビットデータ「xj+k」に代えて固定値「0」のい
    ずれか一方を、前記第1ないし第3の2並列シリアル加
    算器に選択的に供給する切換手段とを具備し、 前記ビットシリアルデータxiの2乗値として、最下位
    ビットから順に、前記第3の2並列シリアル加算手段の
    第1全加算器よび第2全加算器による演算結果とを交互
    に出力することを特徴とするビットシリアル2乗演算回
    路。
  4. 【請求項4】 前記第1ないし第3の2並列シリアル加
    算手段は、各々、他方の全加算器からのキャリィを含め
    て、供給されるビットデータを加算することを特徴とす
    る請求項3記載のビットシリアル2乗演算回路。
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