JP3411537B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
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Description
再生する光情報記録媒体に関し、特に、環境変化や経時
変化による反りを抑制できる光情報記録媒体に関する。
面模式図である。図6は、その光情報記録媒体の平面図
(a)及び側面図(b)である。
うに、ポリカーボネート等からなる円板状の基板20上
に、スパッタ等により誘電体膜41,43(窒化シリコ
ン等)、記録膜42(TbFeCo等)、反射膜44
(Al等)等の薄膜からなる単層、または多層からなる
薄膜層40が形成されている。また、この薄膜層40上
に樹脂膜等による薄膜保護膜50が、基板の光入射面上
には樹脂等からなる基板保護膜30が形成されている。
これらのそれぞれの層及び膜の膜厚は、基板20が約
1.2〔mm〕、スパッタ等で形成される単層あるいは
多層薄膜層40の厚さは10〜300〔nm〕、薄膜保
護膜50の厚さが1〜30〔μm〕、基板保護膜30の
厚さが1〜30〔μm〕であり、全厚のほとんどがポリ
カーボネイト基板20によって占められている。このた
め光情報記録媒体の剛性は、そのほとんどが、ポリカー
ボネート基板20に依存しており、ポリカーボネート基
板20が十分に厚いため、環境変化(温湿度変化)によ
る変形は非常に小さかった。このため、通常は、各層に
発生する応力や曲げモーメントのバランスはほとんどの
場合考慮されていなかった。
は、更なる高密度記録再生が求められており、収差の発
生を抑制するために基板が薄型化する傾向(例1.2
〔mm〕厚→0.6〔mm〕厚)にある。この場合、当
然、光情報記録媒体の剛性は低下し、環境変化(温湿度
変化)によって光情報記録媒体を形成している各層に発
生する応力に起因する変形が大きくなり、情報の記録再
生が困難になるという問題が生じる。したがって、基板
が薄くなり剛性が低下した場合においても、対環境性能
の高い光情報記録媒体が求められている。
て、特開平4−195745号公報には基板の裏面(薄
膜層の形成されていない側の面)に反り防止用の誘電体
膜を設ける手法が提案されている。
面図である。なお、図7において図1と同一部分につい
ては同一符号を付している。図7に示すように、ここで
は、ポリカーボネート基板20の光入射側に誘電体層6
0を設けて、透明基板20の両側に位置する記録膜42
と誘電体層60との膨張率を同等とすることで、光情報
記録媒体を透明基板20に対して対称構造として、これ
により光情報記録媒体の反りを防止できるようにしてい
る。
は、薄膜保護膜を厚く塗布することにより、光ディスク
の温度上昇による反りを少なくすることが記載されてい
る。
反ることを問題として、図8に示すような、薄膜保護膜
50,薄膜層40,基板20,基板保護膜30を有する
光情報記録媒体において、基板20と基板保護膜30と
の間にSiO2やAlNからなる透湿防止膜70を設け
たものが特開平4−364248号公報で提案されてい
る。なお、図8において図1と同一部分については同一
符号を付している。
4−195745号公報に記載の手法(図7参照)で
は、基板の光入射側にスパッタ等により誘電体層を設け
る必要が有るため、生産において、基板に対して一方側
の面に薄膜層を形成した後、その基板を引っ繰り返して
反対側の面に誘電体層を形成する必要があり、工程が複
雑化するとともに生産設備の高価格化を齎し、コストア
ップに繋がるという問題がある。
載の手法では、薄膜保護膜の膜厚が厚くなりすぎ、製造
上難があるという問題がある。また、例えば、光情報記
録媒体が光磁気記録媒体であった場合、記録時に印加す
る磁界を高速で反転させるには磁界発生手段と薄膜層と
を近接することが望ましく、薄膜保護膜の膜厚が厚くな
ることは磁気特性の劣化を齎し、問題である。
記載の手法(図8参照)でも、基板の光入射側にスパッ
タ等によりSiO2やAlNを設ける必要が有るため、
生産において、基板に対して一方側の面に薄膜層を形成
した後、その基板を引っ繰り返して反対側の面に誘電体
層を形成する必要があり、工程が複雑化するとともに生
産設備の高価格化を齎し、コストアップに繋がるという
問題がある。
れたものであって、温湿度変化に伴う変形(反り)を防
止でき、且つ、その製造が容易な光情報記録媒体を提供
することを目的とする。
記録媒体は、透明基板と、該透明基板上に形成され記録
膜または反射膜のいずれか一方を少なくとも含む薄膜層
と、該薄膜層上に形成された樹脂を主成分とする薄膜保
護膜と、を少なくとも有する光情報記録媒体において、
前記薄膜層に対し、透明基板による曲げモーメントと逆
向きの曲げモーメントを与え、記録再生時の温度変化に
よる膜厚方向の変形の中立面が前記薄膜層内あるいはそ
の近傍となるように、前記薄膜保護膜の線膨張係数、ヤ
ング率、及び膜厚が調整されていることを特徴とする。
基板と、該透明基板上に形成され記録膜または反射膜の
いずれか一方を少なくとも含む薄膜層と、該薄膜層上に
形成された樹脂を主成分とする薄膜保護膜と、を少なく
とも有する光情報記録媒体において、前記薄膜層におい
て、膜厚方向におけるその両側から受ける温度変化によ
る曲げモーメントが、略等しくなるように、前記薄膜保
護膜の線膨張係数、ヤング率、及び膜厚が調整されてい
ることを特徴とする。
項1あるいは2のいずれかに記載の光情報記録媒体にお
いて、前記薄膜保護膜の膜厚が、20μm以下であるこ
とを特徴とする。
は、後述する式(1)〜(5)において、yの値により
表される面を示している。
形態の光情報記録媒体について説明するが、まず、本発
明の原理を説明する。
45号公報(図7参照)に記載の光情報記録媒体では、
透明基板20に対して対称になるよう層を構成すること
で、光情報記録媒体の反りを抑制していた。
の断面模式図に示すような薄膜保護膜50,薄膜層4
0,透明基板20,基板保護膜30を有する光情報記録
媒体において、(a)薄膜層40を温度変化による変形
の中心とすること,すなわち、薄膜層に対して対称に構
成することで反りが抑制できる点、及び、(b)反りの
抑制に併せて薄膜保護膜50の膜厚を薄くできる点を見
出した。以下、さらに詳しく説明する。
体は、ポリカーボネート等の透明基板20上にスパッタ
等により誘電体膜41,43(窒化シリコン等)、記録
膜42(TbFeCo等)、反射膜44(Al等)等の
薄膜からなる単層又は多層の薄膜層40を有し、その薄
膜層40上に樹脂を主成分とする薄膜保護膜50が形成
されているとともに、その透明基板20の反対の面上に
透明基板20を保護するために樹脂を主成分とする基板
保護膜30が形成されている。
成されており、このため、各層の物性値である線膨張係
数の相違等に起因して、温度変化時に各層に発生する応
力が異なる結果となる。具体的には、一般に、ポリカー
ボネートからなる透明基板20、及び、基板保護膜3
0,薄膜保護膜50の線膨張係数は薄膜層40のそれに
比較して大きく、薄膜層40の基板の半径方向への膨張
はその他の各層に比較して非常に小さくなる。また、透
明基板20の厚さは基板保護膜30及び薄膜保護膜50
の厚さに比較して非常に大きく、薄膜層40の各薄膜の
ヤング率が他の層に比較して非常に大きくなる。このた
め、温度変化が生じると、薄膜層40の膨張が小さいの
比して、透明基板20の膨張が大きくなり、結果的に、
光情報記録媒体10は半径方向に垂直で且つ膜厚方向に
おいて薄膜保護膜50側に向かう反りが生じ易くなる。
図2はその反りを説明する模式図であり、(a)は平面
図,(b)は側面図である。
に、薄膜層40上に形成される薄膜保護膜50の線膨張
係数、ヤング率、及び膜厚を調整することで、薄膜層4
0に対して、透明基板20による曲げモーメントと逆向
きの曲げモーメント与え、そして、薄膜層40内に含ま
れ、膜面と平行な面を変形の中立面とすることで、温度
変化による変形(図2に示すような反り)を抑制する。
数、ヤング率、及び膜厚の設定は、次のような近似計算
によって行える。
径方向に働く応力(軸力)と円周方向に働く応力と膜厚
方向に働く応力が発生するが、光情報記録媒体10は、
円板状であるため、円周方向に働く応力は円周内で均一
になり、膜厚方向の力も各層内では一様に働くため、変
形には寄与しないと仮定できるため、光情報記録媒体1
0の変形すなわち反り(図2参照)は、その断面部に相
当する多層はりにおける反りに置換できる。図3はその
多層はりを示す図である。なお、図3ではn層はりを示
しているが、このnは光情報記録媒体の層数であり、図
1の光情報記録媒体の場合にはn=7である。
度θは各層の軸力Pi(i=1,2,…,n)と曲げモ
ーメントMiの釣り合いから導かれる式(1)〜(5)
によって表わすことができる。
は、 αi:i層の線膨張係数 Ei:i層のヤング
率 ti:i層の厚さ Pi:i層における
軸力 Mi:i層における曲げモーメント Ri:曲率半径 Ii:i層の断面2次モーメント b:はりの幅(単
位長とする) T:変化温度 L:はりの長さ y:n層はりの中立面位置 θ:最大変位部における長さ4mmでの反り角度を示し
ている。また、各層の厚さは曲率半径に比較してはるか
に小さいため、各層(i=1,2,…,n)における曲
率半径は同一(R1=R2=R3=…=R)とする。ま
た、変化温度Tは光情報記録媒体の使用温度環境(一般
に−15℃〜80℃)内における変化温度である。
を薄膜層40内に設定したときにθが小さくなるよう
に、すなわち曲率半径Rが大きくなるように各層(特に
薄膜保護膜50(薄膜層40については光情報記録媒体
の特性により予め決められているとが多い))の厚さ,
線膨張係数α,ヤング率Eを決定すれば、温度変化に伴
う図2の反りを抑制できる光情報記録媒体を得ることが
できる。
護膜50の膜厚が厚くなると、それをスピンコートで形
成することが難しくなる。また、光情報記録媒体が光磁
気記録媒体の場合には薄膜保護膜50の膜厚が厚くなる
と、磁気ヘッドと薄膜層40との距離が離れることにな
り、磁気特性上好ましくない。これらのことから薄膜保
護膜50の膜厚は30μm以下、更に良くは20μm以
下に設定することが望ましい。したがって、薄膜保護膜
50としては、上記膜厚条件(30μm以下(望ましく
は20μm以下))を満たすとともに、上記式(1)〜
(5)においてθを小さくできる線膨張係数α,ヤング
率Eの材料を選定することが必要である。式(1)〜
(5)によれば、線膨張係数α,ヤング率Eの少なくと
も一方が大きければ、膜厚が小さくてもθを小さくする
ことが可能である。
報記録媒体では薄膜層40内に温度変化時における変形
の中立面がくるように各層(特に薄膜保護膜50)を設
定するため、反りの発生を抑制できる。また、光情報記
録媒体を構成している各層の中で変形速度の最も遅い薄
膜層40の変形がごく小さくなり、実際の温度変化時に
問題となる変位のオーバーシュートも小さなものにな
る。さらに、透明基板20の光入射側には樹脂を主成分
とする基板保護膜30のみを形成すればよいため、スピ
ンコート等により簡単に製造でき、製造工程を簡略化で
きる。
成する全ての層の材料特性を用いて、温度変化による変
形の中立面が薄膜層40の内部に存在するように、各層
(特に薄膜保護膜50)の設定を行うことについて述べ
たが、一般に、光情報記録媒体における薄膜層40を構
成する各層は非常に薄いものであるため、薄膜層40を
1つの層と見なして、薄膜層40に対してその両側(一
方側が透明基板20及び基板保護膜30、他方側が薄膜
保護膜50)が温度変化により与える曲げモーメントが
略打ち消し合うように、各層(特に薄膜保護膜50)を
設定しても良い。この場合でも、薄膜層40の温度変化
による反りを略無くすことができる。このとき、薄膜保
護膜50の膜厚を小さくする(30μm以下(望ましく
は20μm以下))には、透明基板20の厚さが大きい
ことを鑑みると、薄膜保護膜50の線膨張係数α,ヤン
グ率Eの少なくとも一方は、透明基板20よりも大きい
ものである必要がある。
例について説明する。なお、本実施例は、薄膜層40が
窒化アルミニウム1層のみからなると仮定している。こ
れは、薄膜層40の変形は一般に窒化アルミニウム等の
誘電体層が主にその原因となる場合が多いからである。
また、本実施例では基板保護膜30が無い例を示してい
る。基板保護膜30が存在する場合にはそれをも考慮し
て各層(特に薄膜保護膜50)の設定を行う必要があ
る。
(透明基板20)上に、窒化アルミニウム薄膜層(薄膜
層40)と式(1)〜(5)を用いて設計された条件の
紫外線(UV)硬化樹脂1(薄膜保護膜50)が形成さ
れた媒体を形成した。また、比較例1として、ポリカー
ボネイト基板上に、窒化アルミニウム薄膜層と従来の紫
外線(UV)硬化樹脂2(薄膜保護膜)が形成された光
情報記録媒体を形成した。表1,2にそれぞれ実施例
1,比較例1の構成を示す。
は、主にUV硬化樹脂(薄膜保護膜50)の線膨張係数
であり、実施例1の方が線膨張係数が大きいものを使用
している。なお、透明基板20としては、両者とも内径
φ15mm,外径120mmのものを使用している。
→55℃に上昇する温度変化(上記のT=30℃)を与
えて、そのときの外周部(r=56mm)での反り角θ
の変化量の経時変化を測定した。なお、反り角そのもの
でなく反り角の変化量を測定した理由は、常温状態にお
いて、媒体は独自の反り角を持っているため、温度変化
による変形を示すには不適格であるためである。
の媒体の反り角の変化量は、最大値及び定常状態値のい
ずれも比較例1の媒体よりも小さく、変形を抑制してい
ることが分かる。また、この図から、実施例1によれ
ば、20μm以下の膜厚であっても、温度が変化により
一時的にも大きな反りが生じることがないことが分か
る。さらに、図4には、上記式(1)〜(5)を用いて
予想した反り角θの変化量を併記しているが、上記式
(1)〜(5)による近似が実測値に非常に近く、その
近似は実際に適合していることが分かる。
使用した媒体(実施例2)について説明する。この実施
例2の媒体は実施例1の媒体とUV硬化樹脂の特性が異
なっているものである。表3に実施例2の構成を示す。
(1)〜(5)を用いて反り角θの変化量を予想する
と、その値は5.18〔mrad〕であり、上述の比較
例1に比して大幅に温度変化に起因する反りが減少して
いることが分かる。
媒体によれば、温度変化により一時的にも大きな反りが
生じることを抑制できるため、記録再生時の温度上昇に
よても再生不良等の問題が生じることを抑えることがで
きる。また、薄膜保護膜50の膜厚を薄くすることがで
きる。
変化による変形を防止できる光情報記録媒体について説
明する。
20としてポリカーボネート等からなる基板を用いてい
るため、周辺が高湿となったとき、透明基板20が吸湿
により膨張する。そして、これにより光情報記録媒体1
0に変形が生じる。特に、基板保護膜30の透湿度が薄
膜保護膜50の透湿度に比較して大きい場合は、基板2
0の変形速度が薄膜保護膜50の変形速度より大きくな
るため、実際の湿度変化時に大きな変位のオーバーシュ
ートが起き実用上において大きな問題となっていた。
度を薄膜保護膜50の透湿度に比較して小さくして、こ
のオーバーシュートを抑制しすることにより、実用時に
おける問題を解決する。
樹脂4からなる基板保護膜30を付加した媒体を形成し
た。また、比較のため、比較例2として、上述の実施例
1に記載の媒体にUV硬化樹脂5からなる基板保護膜3
0を付加した媒体を形成した。この実施例3,比較例2
における各UV硬化樹脂の透湿度について表4に示す。
湿度変化(周囲湿度を50%→90%に変化)を与え
て、各媒体の外周部(r=56mm)における反り角θ
の変化量の経時変化を測定した。
の反り角の変化量の最大値(オーバーシュート時に発
生)は比較例2のそれに比較して非常に小さなものとな
り、湿度変化による変形が抑制されていることがわか
る。
によれば、湿度が変化しても一時的にも大きな反りが生
じることがなく、記録再生時に再生不良等の問題が生じ
ることを抑制できる。
いても、実施の形態1に記載のように薄膜層40内に温
度変化による変形の中立面を有するように、また、薄膜
層40に対してその両側(一方側が透明基板20及び基
板保護膜30、他方側が薄膜保護膜50)が温度変化に
より与える曲げモーメントが略打ち消し合うように、薄
膜保護膜50及び基板保護膜30の設定を行えば、本実
施の形態における湿度変化に起因する変形の防止のみな
らず、温度変化に起因する変形をも防止することができ
る。
に設ける場合には、一般に光ビームの入射側となる基板
保護膜30の膜厚は、薄膜保護膜50の膜厚より薄い方
が良いため、それを満たすような線膨張係数等を有する
保護膜材料を選択することが望ましい。
が薄膜層内に位置するように媒体を構成したが、薄膜層
近傍にあっても良い。勿論、薄膜層内にあることが変形
量を減少させる上で望ましい。
て説明した本発明の原理は、実施例1〜3より薄いポリ
カーボネイト基板等を用いた場合においても成り立つ。
その具体例について、以下に説明する。
板を用い、下記表5に示す構成の媒体を形成した。
度変化時における反り角θの変化量を測定した。図9、
10はその結果を示す図である。なお、透明基板の大き
さは、内径φ7mm、外径φ50mmである。
ら温度70℃湿度30%に変化させたときの媒体の外周
部における反り角θの変化量を示している。この結果で
は、基板厚がより薄い(実施例4では0.5mm)場合
においても、温度変化時における反りの変化量は3mr
ad程度であった。従来の手法により表5の条件の薄い
透明基板を用いた場合、反りの変化量が10mradは
るかに超えていたため、本発明により反りの変化を大幅
に抑制できることがわかる。
0%から温度25℃湿度90%に湿度を変化させたとき
の媒体の外周部における反り角θの変化量を示してい
る。この結果より、基板厚がより薄い(実施例4では
0.5mm)場合においても、湿度変化時における反り
の変化量が非常に小さいことが分かった。
による変形時の中立面が磁性膜等の薄膜層近傍(望まし
くは薄膜層内)にあるように構成することにより、温度
変化時における変形量を小さくして、記録再生の信頼性
を高めることができる。
基板よりもヤング率,線膨張係数の少なくとも一方が大
きな薄膜保護膜を設けることにより、薄膜保護膜の膜厚
を薄くできる。これにより製造が容易になると共に、光
磁気記録媒体の場合、その磁気特性を向上することがで
きる。
の透湿度より小さい透湿度を有する基板保護膜を設ける
ことにより、湿度変化時における変形量が小さくなり、
記録再生の信頼性を高めることができる。
る。
性を示す図である。
性を示す図である。
ある。
である。
図である。
化させたときの反り角の変化量の時間依存性を示す図で
ある。
おける反り角の変化量の時間依存性を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】透明基板と、該透明基板上に形成され記録
膜または反射膜のいずれか一方を少なくとも含む薄膜層
と、該薄膜層上に形成された樹脂を主成分とする薄膜保
護膜と、を少なくとも有する光情報記録媒体において、 前記薄膜層に対し、透明基板による曲げモーメントと逆
向きの曲げモーメントを与え、記録再生時の温度変化に
よる膜厚方向の変形の中立面が前記薄膜層内あるいはそ
の近傍となるように、前記薄膜保護膜の線膨張係数、ヤ
ング率、及び膜厚が調整されていることを特徴とする光
情報記録媒体。 - 【請求項2】透明基板と、該透明基板上に形成され記録
膜または反射膜のいずれか一方を少なくとも含む薄膜層
と、該薄膜層上に形成された樹脂を主成分とする薄膜保
護膜と、を少なくとも有する光情報記録媒体において、 前記薄膜層において、膜厚方向におけるその両側から受
ける温度変化による曲げモーメントが、略等しくなるよ
うに、前記薄膜保護膜の線膨張係数、ヤング率、及び膜
厚が調整されていることを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項3】請求項1あるいは2のいずれかに記載の光
情報記録媒体において、前記薄膜保護膜の膜厚が、20
μm以下であることを特徴とする光情報記録媒体。
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