JP3411236B2 - 山岳トンネルの拡幅方法及び発破防護構造 - Google Patents

山岳トンネルの拡幅方法及び発破防護構造

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JP3411236B2 JP15895899A JP15895899A JP3411236B2 JP 3411236 B2 JP3411236 B2 JP 3411236B2 JP 15895899 A JP15895899 A JP 15895899A JP 15895899 A JP15895899 A JP 15895899A JP 3411236 B2 JP3411236 B2 JP 3411236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は山岳トンネルの拡幅
方法及び発破防護構造に係り、発破工法で山岳トンネル
の拡幅を、活線工事として安全に施工できるようにした
山岳トンネルの拡幅方法及び発破防護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、老朽化した山岳トンネルの改築あ
るいはトンネル交通量の増大に伴う高規格化(断面拡
幅、車線増)に対応するため、既設のトンネルの断面拡
幅工事が実施されている。この工事は、対象が幹線道路
のトンネルであるような場合、従来の交通量を考慮した
活線(車両通行を可能にした状態で工事を並行して行
う)で施工されることが多い。
【0003】また、この種のトンネル拡幅工事では一般
に既設トンネル(旧トンネル)の覆工を破砕し、さらに
覆工の周囲の地盤を新トンネルの断面まで切り拡げ掘削
する作業が行われるが、活線による工事では、旧トンネ
ル内を通過する一般車両の防護設備(以下、プロテクタ
と記す。)及び信号、非常設備等を設置する必要性から
施工空間が限定されている。このため、多くの場合、規
制された狭い空間で取り扱いが容易な機械掘削が採用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
施工条件下では、硬岩層等の場合に適用するための大能
力の大型施工機械が搬入できず、機械掘削では十分な施
工速度が確保できない場合がある。このような場合には
発破工法による断面拡幅を行う必要がある。しかし、発
破工法を行う場合にはトンネルを全面的に閉鎖して行う
等の方策が採られていた。また、活線工事とする場合に
も、新旧トンネルの断面変化部である発破箇所からトン
ネルの前後方向にわたり各種の施工機械が配置されてい
るため、これらの機械を爆破時に飛散する飛石から防護
する必要がある。また発生粉じん、発生ガスを作業空間
から確実に除去する方策をとらなくてはならないという
問題もある。
【0005】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、活線で発破工法を用いて旧
トンネルから新トンネルに断面を拡幅するトンネル拡幅
工事を、安全かつ迅速に行えるようにした山岳トンネル
の拡幅方法及び発破防護構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明は、既設の旧トンネル及び該旧トンネル断
面を拡幅した新トンネルのトンネル縦断方向の所定範囲
に門型状をなすプロテクタを設置し、該プロテクタ内で
の車両通行を許容させる活線施工としてトンネル断面の
拡幅を発破工法で行う山岳トンネルの拡幅方法におい
て、前記旧トンネルと新トンネルとの境となる断面拡幅
部に、前記新トンネル側に設置された削孔機械で発破孔
を削孔した後に、前記断面拡幅部を挟んで前記旧トンネ
ル側のプロテクタに支持された前方防護隔壁の可動縁を
旧コンクリートの覆工コンクリートに密着させて前記プ
ロテクタ外周と旧トンネルの覆工コンクリートとの間の
断面を閉塞するとともに、前記断面拡幅部を挟んで前記
新トンネル側のプロテクタに支持された後方防護隔壁
展開して前記プロテクタ外周と新トンネルの覆工コンク
リートとの間の断面を閉塞して発破包囲部を形成し、該
発破包囲部内で発破作業を行うようにしたことを特徴と
する。
【0007】その時に用いられる構造として既設の旧ト
ンネル及び該旧トンネル断面を拡幅した新トンネルのト
ンネル縦断方向の所定範囲に門型状をなして設置された
プロテクタと、旧トンネル及び新トンネルとの境となる
断面拡幅部を挟んで前記旧トンネル側のプロテクタに支
持され、その外周部に前記旧トンネルの覆工コンクリー
トと密着可能な可動縁を有する前方防護隔壁と、前記断
面拡幅部を挟んで前記新トンネル側のプロテクタに回動
可能に支持され、展開時に新トンネルの覆工コンクリー
トとの間の断面を閉塞可能な扉板を有する後方防護隔壁
とを備え、前記前方防護隔壁と前記後方防護隔壁とで挟
まれたトンネル空間に発破の影響が及ばない発破包囲
部を形成したことを特徴とする。
【0008】前記前方防護隔壁の可動縁は、カバー内部
にチューブが収容され、該チューブの膨張変形に追従し
て、前記可動縁となるカバーの外周縁を前記旧トンネル
の覆工コンクリートに密着させるようにすることが好ま
しい。
【0009】上記の場合、前記前方防護隔壁は、前記発
破包囲部に面する部位を、強化繊維シート及び防爆マッ
トを重ねた多層柔構造とすることが好ましい。
【0010】また、前記前方防護隔壁は、多層柔構造か
らなる発破側隔壁板の背面に、さらに鋼板箱形構造から
なる解放側隔壁板を設けることが好ましい。
【0011】さらに、前記解放側隔壁板に集塵機の導気
口を設けることが好ましい。
【0012】一方、前記後方防護隔壁の扉板は、前記プ
ロテクタの面板に設けられた駆動装置及び駆動伝達手段
を介して展開、折り畳み動作させるようにすることが好
ましい。
【0013】このとき、前記後方防護隔壁は、油圧ジャ
ッキの動作がリンク機構を介して前記扉板に伝達される
ようにすることが好ましい。
【0014】前記駆動伝達手段の一部に衝撃緩衝手段を
介装することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の山岳トンネルの拡
幅方法及び発破防護構造の一実施の形態について、添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の発破防護構造
10が設けられ、同構造を適用して旧トンネル2の断面
を拡幅して新トンネル3の掘削を行っている状態を示し
たトンネル縦断面図である。同図には、既設の旧トンネ
ル2とすでに拡幅された新トンネル3との境となる断面
拡幅部4での発破により覆工コンクリート5とその周囲
の地山6の一部が破砕された状態が示されている。
【0016】本発明では上述したように工事対象のトン
ネル2、3は活線工事が行われている。トンネル内を通
過する車両の通過断面を確保するために、トンネル縦断
方向に、断面拡幅部4を挟んで旧トンネル2側と新トン
ネル3側の所定範囲にわたり、プロテクタ11が設置さ
れている。このプロテクタ11は本実施の形態では全長
が約40mに設計されている。断面形状は図2に示した
ように、通過車両の建築限界を確保した門型形状からな
り、トンネル縦断方向に所定間隔をあけて門型フレーム
12が立設され、各門型フレーム12を外面を覆うよう
に鋼板製の面板13が貼り付けられている。これにより
プロテクタ11全体剛性が保持されている。なお、本実
施の形態ではプロテクタ11の脚部に複数基の走行クロ
ーラ14が装備されている。これにより、拡幅施工部の
進行に伴って所定量ずつ自走により前進することができ
る。プロテクタ11に走行クローラ14を装備せず、図
示しない牽引装置により所定の移動を行うようにしても
よい。
【0017】図1に示されたプロテクタ11の全長のう
ち、旧トンネル2の端部から約1/4の位置に断面拡幅
部4が位置している。この断面拡幅部4を中心としたト
ンネル縦断方向に所定距離だけ離れた前後位置にそれぞ
れ前方防護隔壁7と、後方防護隔壁8とが設けられてい
る。発破の影響はこれらの防護隔壁7、8で区画された
範囲外及ばないようになっている。以下、本明細書では
これら防護隔壁7、8で画成された範囲の空間を発破包
囲部15と呼ぶ。これらの防護隔壁7、8は後述する異
なった構成の可動部をそれぞれ備え、プロテクタ11が
トンネル方向に移動する時には、その隔壁の一部が変形
あるいは折り畳まれて縮小し、覆工との間に所定の隙間
(クリアランス)が設けられるようになっている。ま
た、断面拡幅部4で発破作業が行われる際には、その外
周縁がトンネル覆工表面に密着し、区画された空間に発
破包囲部15が画成される。
【0018】以下、本発明の発破防護構造としての、各
防護隔壁7、8の構成とプロテクタ11に付帯された諸
設備とについて添付図面を参照して説明する。まず、前
方防護隔壁7及びその付帯設備について図1〜図4を参
照して説明する。前方防護隔壁7は図1に示したよう
に、2枚の隔壁板20、30から構成され、トンネル縦
断方向に所定間隔をあけてプロテクタ11の長手方向の
軸線に対して直角、すなわりトンネル断面方向となるよ
うな壁面を構成するように、プロテクタ11の面板13
に取り付けられている。
【0019】これら2枚の隔壁板は発破側隔壁板20と
解放側隔壁板3030とからなる。いずれの隔壁板も図
2のトンネル断面図に示したように、門型形状のプロテ
クタ11とトンネル上半アーチから側壁にかけてのトン
ネル覆工形状に倣った断面形状からなり、常時には覆工
コンクリート5表面との間に所定量の隙間が確保された
寸法形状となっている。さらに、この隙間を閉塞するよ
うに、隔壁板20、30の外周縁にはそれぞれ図3で説
明する可動縁部が組み込まれている。
【0020】この2枚の発破側隔壁板20と解放側隔壁
板30の断面形状は、いずれもトンネル覆工コンクリー
トとプロテクタ11面板との間の内空断面を閉塞できる
ようなほぼ同一の形状に設定されている。その構成部材
は、それぞれの目的に応じて異なったものに設定されて
いる。
【0021】発破側隔壁板20の構成について説明す
る。図2は隔壁板の形状をトンネル断面方向から示した
概略断面図、図3は上述した発破側隔壁板20と解放側
隔壁板30の構成を示した概略部分斜視図である。トン
ネル上半アーチの中心点(図示せず)から放射状に複数
本の支持フレーム21が配設されている。この各支持フ
レーム21の先端を結ぶように、溝形鋼の溝側を外方に
向けてエアチューブ収容部22が取り付けられている。
このエアチューブ収容部22の全体形状は、図2の断面
図に示したようにトンネル上半アーチ及び鉛直側壁部と
を一体化した略馬蹄形状をなしている。さらにエアチュ
ーブ収容部22内には、その収容部全長にわたり、合成
ゴム製のエアチューブ23が収容されている。エアチュ
ーブ23の断面は、常時には円管状をなし、外部の圧源
P1から圧縮エアが供給されると、断面形が図4に示し
たように、側部への膨張変形が押さえられた長円あるい
は楕円の断面形状に膨張変形する。
【0022】さらにこのエアチューブ23とエアチュー
ブ収容部22の全体は仕切カバー24で覆われている。
この仕切カバー24は図示したように、エアチューブ収
容部22の外法幅にほぼ等しい内法寸法を有する断面コ
字形をなす。その全長方向の形状はエアチューブ収容部
22を覆うために、その形状とほぼ等しいアーチ形状に
設定されている。そして、図3、図4に示したようにエ
アチューブ23の膨張による断面変形に追従してスライ
ドし、トンネル覆工コンクリート5側にせり出し、最終
的にはその外側面24aをトンネル覆工コンクリート5
表面に密着させることができる(図3→図4)。
【0023】発破側隔壁板20の構成部材について説明
する。発破側隔壁板20は、衝撃吸収を主目的として柔
構造に設計されている。発破側隔壁板20は、仕切カバ
ー24の下端に固着された2枚重ねの強化繊維シート2
5と、この強化繊維シート25の背当てシートとしての
ゴム編みされた厚手の防爆マット26とから構成されて
いる。これらのうち、強化繊維シート25として本実施
の形態では芳香族ポリアミド(アラミド)繊維織布が用
いられている。このアラミド繊維織布は高い耐衝撃性を
有するので、発破時に飛石が当たっても織布としての損
傷はほとんどない。また、2枚重ね(25A、25B)
で使用しているため、飛散した飛石が衝突した時の衝撃
も大幅に軽減される。さらに強化繊維シート25の背面
側(発破側から見て)には背当てシートとしての防爆マ
ット26が重ねられている。この防爆マット26は、太
径の合成ゴム繊維を粗く編んだ衝撃吸収マットで、公知
の防爆資材として使用されているものを用いている。こ
れらの柔構造のシート25及びマット26を積層するこ
とにより発破時の衝撃、飛散物が支持フレーム21に及
ぼす影響をほとんど回避できる。なお、図3、図4に示
したように、強化繊維シート25は、常時には多少の弛
みができる状態にあるが、仕切カバー24がトンネル覆
工側にスライドするのに合わせて張力が加わった状態に
置かれる。
【0024】次に、解放側隔壁板30の構成部材につい
て説明する。解放側隔壁板30は、発破側隔壁板20の
背面側に配置された補助的な隔壁板である。この解放側
隔壁板30は発破側隔壁板20の仕切カバー24の隙間
を越えて飛散した細かい粉じんや破片を発破包囲部15
内に確実にとどめるために配置されるとともに、発破時
に発生した衝撃波や爆破音を緩和し、さらに発破包囲部
15外に後ガスが拡散しないように、簡易的に気体の密
閉を図ることを主目的としている。解放側隔壁板30に
は、本実施の形態では側板31に2枚のパンチングメタ
ルが使用された箱形部材で、本実施の形態では側板31
に挟まれた内部にはグラスウール32が充填されてい
る。
【0025】この解放側隔壁板30の外周縁にもエアチ
ューブ収容部33が固着され、発破側隔壁板20と同様
にエアチューブ34が収容されている。そしてこのエア
チューブ34を覆うように側部が蛇腹形状となったカバ
ー35の端部がエアチューブ収容部33のフランジ端3
3aに固着されている。このエアチューブ34も合成ゴ
ム製管からなり、外部の圧源P2から圧縮エアが供給さ
れると断面形が図4に示したように膨張する。このエア
チューブ34の膨張変形に従ってカバー35の外側面3
5aがトンネル覆工の表面に密着する。
【0026】さらに解放側隔壁板30の一部には集塵機
36の導気口37が発破包囲部15に向いて設けられて
いる。集塵機36は図1、図2に示したようにプロテク
タ11の側板13に取り付けられたブラケット38上に
設置されており、前方防護隔壁7と後方防護隔壁8とに
より画成された発破包囲部15内に充満した発破の後ガ
ス及び粉じんを集塵してフィルタ(図示せず)を介して
外部に排気する。なお、解放側隔壁板30は、必須のも
のではなく発破側隔壁板20によって、解放側隔壁板3
0の有する目的が達成できる場合や、上述した発破側隔
壁板20に付加した構成からなる1枚の隔壁板を用いる
ことにより、前方防護隔壁7に求められるすべての機能
を達成することも可能である。
【0027】次に、新トンネル3側に設けられた後方防
護隔壁8の構成について図1及び図5〜図8を参照して
説明する。後方防護隔壁8の隔壁板40はプロテクタ1
1の一部に設けられた可動部を介して開閉可能な複数枚
の扉構造(40A〜40E)からなる。そしてこの後方
防護隔壁8の後方のプロテクタ11上には各種のブラケ
ットを介して複数本のブーム9aを備えたドリルジャン
ボ9が搭載されている。このドリルジャンボ9は後述す
るように断面拡幅部4までブーム9aを延ばして所定削
孔パターンの発破孔hの削孔を行う(図1、図9参
照)。
【0028】図5には後方防護隔壁8の隔壁板40を展
開し、新トンネル3の内空のうちプロテクタ11の外周
と新トンネル3の1次覆工コンクリートとの間の内空断
面を閉塞した状態が示されている。本実施の形態ではプ
ロテクタ11の側部に、新トンネル3の側壁との間を覆
うもっとも大きな隔壁板40Aが配置され、その他、新
トンネル3の上半アーチの形状に合わせて複数枚の隔壁
板40B〜40Eに割り付けられている。各隔壁板40
(40A〜40Eを略記する。)は後述するようにプロ
テクタ11に取り付けられた駆動装置(後述)の操作に
より、プロテクタ11側に設けられた蝶番周り(図示せ
ず)に回動でき、図示しない操作部からの駆動装置の動
作信号をもとに各隔壁板40の開閉を行うことができ
る。すべての隔壁板40を閉状態におくことにより、図
5に示したように、プロテクタ11外周と新トンネル3
の1次覆工の間の内空断面を閉塞させることができる。
【0029】図6は各隔壁板40の開状態を新トンネル
3側から見たトンネル横断面図である。同図には、プロ
テクタ11に回動可能に支持されたすべての隔壁板40
がプロテクタ11の面板13の表面位置に折り畳まれた
状態と、旧トンネル2の覆工コンクリート5の端面およ
び断面拡幅部4の切羽面4aが示されている。この切羽
面4aには所定削孔パターンで削孔された多数の発破孔
hが模式的に示されている。図示したようにこの断面拡
幅部4での発破により新トンネル3の断面まで切り拡げ
が行われる。
【0030】次に、後方防護隔壁8の隔壁板40の構成
部材について図7を参照して説明する。図7に示したよ
うに、この隔壁板40も前方防護隔壁7と同様に多層の
構造からなり、扉構造の隔壁板40の開閉がスムースに
行えるように、開閉時に大きな変形等が生じない程度の
部材剛性に設計されている。本実施の形態では形鋼フレ
ーム(図示せず)で補剛された所定板厚のパンチングメ
タルが扉板42として用いられている。この扉板の発破
側面には強化繊維シート41が配置され、発破時の衝撃
を吸収するようになっている。さらに、この強化繊維シ
ート41の背面側には防爆マット43が扉板41との間
に介装されている。この防爆マット43を介在させるこ
とにより、強化繊維シート41に飛石等が衝突した際に
シート41が扉板42に直接接触しなくなるので、強化
繊維シート41の摩滅、扉板42の凹み等の変形を防止
し、各部材の耐久性を高めることができる。
【0031】図8は扉構造の各隔壁板40を開閉させる
ための構成を示した部分拡大図である。各隔壁板40の
扉板42の外周フレームの一部には開閉動作を可能にす
るリンク機構のリンク部材44が取り付けられている。
このリンク部材44端に所定方向の直動運動を入力可能
な駆動装置としての油圧シリンダ45のシリンダロッド
45aが連結されている。このシリンダロッド45aの
図中矢印で示した方向への伸縮に応じて扉板40の開閉
を行うことができる。このリンク部材44の一部には、
緩衝装置46が介装されている。本実施の形態ではシリ
ンダロッド45aの一部に油圧アブソーバが装着されて
おり、発破時に飛石等がぶつかり隔壁板40に直接衝撃
が加わった場合でも、その衝撃がシリンダロッド45a
を介して油圧駆動装置45に伝達されるのを遮断するこ
とができる。
【0032】なお、扉構造の開閉駆動装置としては油圧
シリンダの他、電動モータ、油圧モータ等による回転力
をギア手段等で扉開閉動作に変換して使用することも可
能である。
【0033】次に、図1、図9及び図10を参照して本
発明におるトンネルの拡幅方法について説明する。ま
ず、前方、後方両防護隔壁7、8をともに解放した状態
で断面拡幅部4が発破包囲部15の中心位置になるよう
にプロテクタ11を所定位置まで移動し、プロテクタ1
1上に搭載されたドリルジャンボ9のブーム9aを断面
拡幅部4の切羽4a位置まで前進させ、所定の削孔パタ
ーンで発破孔h(図6)を削孔する(図9参照)。発破
孔hの削孔、火薬の装填完了後、ドリルジャンボ9を後
方防護隔壁8の後方まで後退させ、前方防護隔壁7の発
破側隔壁板20、解放側隔壁板30のエアチューブ2
3、34(図3)を膨張させて仕切りカバー24、カバ
ー35でトンネル覆工コンクリート5と隔壁板20、3
0との間の隙間を閉塞する。これと同時に後方防護隔壁
8の各隔壁板40に連結されている駆動装置(図示せ
ず)を作動させ各扉構造40を展開してトンネル断面を
閉状態とする(図10参照)。その後、図1に示したよ
うに発破をかけ、一定時間経過後、発破側隔壁板20の
仕切カバー24を解放するとともに、集塵機36により
発破包囲部15内の粉じん、後ガスを集塵、排気する。
発破包囲部15内の雰囲気がほぼ清浄化した段階で後方
防護隔壁8の隔壁板40を折り畳んでトンネル断面を解
放する。切羽4a付近まで施工機械(図示せず)を搬入
し、発破箇所の整形を行うとともに、インバートに堆積
したズリ18をトンネル坑外まで搬出する。ズリ搬出が
完了した段階で新トンネル3の1次覆工コンクリートを
施工し、1サイクルを完了する。
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば活
線工事において一般車両の通行を妨げることなく、迅速
にかつ安全なトンネル拡幅工事をすすめることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による山岳トンネルの拡幅方法及び発破
防護構造の一実施の形態を示したトンネル縦断面図。
【図2】図1のII-II断面線に沿って示したトンネル横
断面図。
【図3】前方防護隔壁7の各隔壁板の可動部カバーの構
成を示した部分拡大斜視図。
【図4】図3に示した可動部カバー内のエアチューブが
膨張し、トンネル覆工と隔壁板との隙間が閉塞された状
態を示した部分拡大斜視図。
【図5】図1のV-V断面線に沿って示した新トンネルの
横断図において、後方防護隔壁を展開した状態を示した
断面図。
【図6】図5に示した新トンネルの断面図において、後
方防護隔壁を折り畳んだ状態を示した断面図。
【図7】後方防護隔壁の隔壁板の構成部材の一実施の形
態を示した部分拡大斜視図。
【図8】後方防護隔壁の隔壁板の構成部材の一実施の形
態を示した部分拡大斜視図。
【図9】本発明の山岳トンネルの断面拡幅方法の実施の
一手順を示したトンネル部分縦断図(発破孔削孔時)。
【図10】本発明の山岳トンネルの断面拡幅方法の実施
の一手順を示したトンネル部分縦断図(施工機械後退
時)。
【符号の説明】
2 旧トンネル 3 新トンネル 4 断面拡幅部 5 旧トンネル覆工コンクリート 7 前方防護隔壁 8 後方防護隔壁 9 ドリルジャンボ 10 発破防護構造 11 プロテクタ 12 門型フレーム 15 発破包囲部 20 発破側隔壁板 22,33 エアチューブ収容部 23,34 エアチューブ 24 仕切カバー 35 カバー 25,41 強化繊維シート 26,43 防爆マット 30 解放側隔壁板 31 側板 36 集塵機 37 導気口 40 隔壁板 42 扉板 44 リンク部材 45 油圧ジャッキ 46 油圧アブソーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 敏晴 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 市川 健作 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 益田 光雄 東京都新宿区津久戸町2−1 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 垣内 幸雄 東京都新宿区津久戸町2−1 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 北原 成郎 東京都新宿区津久戸町2−1 株式会社 熊谷組内 (72)発明者 今岡 彦三 東京都中央区日本橋本町4−12−20 佐 藤工業株式会社内 (72)発明者 石田 義昭 東京都中央区日本橋本町4−12−20 佐 藤工業株式会社内 (72)発明者 田中 康弘 東京都中央区日本橋本町4−12−20 佐 藤工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−252376(JP,A) 特開 平7−150885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/00 E21D 19/00 E21F 17/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設の旧トンネル及び該旧トンネル断面を
    拡幅した新トンネルのトンネル縦断方向の所定範囲に門
    型状をなすプロテクタを設置し、該プロテクタ内での車
    両通行を許容させる活線施工としてトンネル断面の拡幅
    を発破工法で行う山岳トンネルの拡幅方法において、前
    記旧トンネルと新トンネルとの境となる断面拡幅部に、
    前記新トンネル側に設置された削孔機械で発破孔を削孔
    した後に、前記断面拡幅部を挟んで前記旧トンネル側
    プロテクタに支持された前方防護隔壁の可動縁を旧コン
    クリートの覆工コンクリートに密着させて前記プロテク
    タ外周と旧トンネルの覆工コンクリートとの間の断面を
    閉塞するとともに、前記断面拡幅部を挟んで前記新トン
    ネル側のプロテクタに支持された後方防護隔壁を展開し
    前記プロテクタ外周と新トンネルの覆工コンクリート
    との間の断面を閉塞して発破包囲部を形成し、該発破包
    囲部内で発破作業を行うようにしたことを特徴とする山
    岳トンネルの拡幅方法。
  2. 【請求項2】既設の旧トンネル及び該旧トンネル断面を
    拡幅した新トンネルのトンネル縦断方向の所定範囲に門
    型状をなして設置されたプロテクタと、旧トンネル及び
    新トンネルとの境となる断面拡幅部を挟んで前記旧トン
    ネル側のプロテクタに支持され、その外周部に前記旧ト
    ンネルの覆工コンクリートと密着可能な可動縁を有する
    前方防護隔壁と、前記断面拡幅部を挟んで前記新トンネ
    ル側のプロテクタに回動可能に支持され、展開時に新ト
    ンネルの覆工コンクリートとの間の断面を閉塞可能な扉
    板を有する後方防護隔壁とを備え、前記前方防護隔壁と
    前記後方防護隔壁とで挟まれたトンネル空間に発破の
    影響が及ばない発破包囲部を形成したことを特徴とする
    山岳トンネルの発破防護構造。
  3. 【請求項3】前記前方防護隔壁の可動縁は、カバー内部
    にチューブが収容され、該チューブの膨張変形に追従し
    て、前記可動縁となるカバーの外周縁を前記旧トンネル
    の覆工コンクリートに密着させるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の山岳トンネルの発破防護構造。
  4. 【請求項4】前記前方防護隔壁は、前記発破包囲部に面
    する部位を、強化繊維シート及び防爆マットを重ねた多
    層柔構造としたことを特徴とする請求項2または請求項
    3記載の山岳トンネルの発破防護構造。
  5. 【請求項5】前記前方防護隔壁は、多層柔構造からなる
    発破側隔壁板の背面に、さらに鋼板箱形構造からなる解
    放側隔壁板を設けたことを特徴とする請求項4記載の山
    岳トンネルの発破防護構造。
  6. 【請求項6】前記解放側隔壁板に集塵機の導気口を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の山岳トンネルの発破
    防護構造。
  7. 【請求項7】前記後方防護隔壁の扉板は前記プロテクタ
    面板に設けられた駆動装置及び駆動伝達手段を介して展
    開、折り畳み動作させるようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の山岳トンネルの発破防護構造。
  8. 【請求項8】前記後方防護隔壁は、油圧ジャッキの動作
    がリンク機構を介して前記扉板に伝達されるようにした
    ことを特徴とする請求項7記載の山岳トンネルの発破防
    護構造。
  9. 【請求項9】前記駆動伝達手段の一部に衝撃緩衝手段が
    介装されたことを特徴とする請求項7記載の山岳トンネ
    ルの発破防護構造。
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