JP3411179B2 - ローラ矯正機 - Google Patents

ローラ矯正機

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JP3411179B2
JP3411179B2 JP06318797A JP6318797A JP3411179B2 JP 3411179 B2 JP3411179 B2 JP 3411179B2 JP 06318797 A JP06318797 A JP 06318797A JP 6318797 A JP6318797 A JP 6318797A JP 3411179 B2 JP3411179 B2 JP 3411179B2
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幸生 藤井
実 小松原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H形鋼の反り及び
直角度等の形状を矯正するローラ矯正機に係わり、特
に、垂直ローラを備えたローラ矯正機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧延H形鋼は、ユニバーサルミ
ルにより熱間成形され、その後冷却される。このとき、
断面内厚み差及び全体の冷却過程の違いにより断面温度
差が生じ、これに起因して、反り、曲がり、フランジの
倒れが発生する。このようにして発生した反りや曲がり
は、ローラ矯正機の矯正ローラによって矯正することが
できる。一方、フランジの倒れについては垂直ローラを
備えない通常の矯正機で矯正するのは困難である。ま
た、例えばH形鋼の反りや曲がりの矯正はウエーブに繰
り返し曲げ変形を与えることにより実施されるが、ウエ
ーブの矯正荷重の大きさによってはフランジの倒れが助
長されるので、充分な矯正荷重を作用できない場合があ
る。このような場合は、オフラインのプレス矯正で対処
することになり、極めて非能率的であつた。
【0003】このような問題に対応するために、例えば
特公平8−29349、29350号公報及び特開平4
−59124号公報記載のように、垂直ローラ等を付設
することにより、フランジの倒れや曲がりの発生を防止
しつつ、フランジの直角度を修正する矯正機が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の矯正機には、以下の課題が存在する。すなわ
ち、矯正を行う矯正ローラの軸が片側の1つの軸受機構
に支持される片持方式であることから、直角度を矯正す
る垂直ローラを支持する支持装置(例えばフレーム)を
軸受機構とは別置きとして配置している。これにより、
この垂直ローラ支持装置が非常に大きくなり、構造的に
実現が困難である。また一般のこの種のローラ矯正機
は、矯正材の大きさによりローラピッチを変更するピッ
チ可変方式であるので、矯正ローラのピッチ移動に追従
して垂直ローラも移動させる必要があり、垂直ローラ移
動装置を別途設置する必要が生じる。また、矯正ローラ
の軸受機構が片持式であるので、軸受支持装置のスキマ
や矯正荷重による撓みにより矯正ローラ軸の傾きが大き
く、かつ荷重の大きさによりその傾き量も変化するの
で、垂直ローラを別置きの支持装置に支持する構造で
は、矯正ローラ軸の傾きに合わせて垂直ローラを傾ける
角度調整機構が必要となる。上記特公平8−2934
9、29350号公報記載の矯正機においては、垂直ロ
ーラを支持するチョックを傾ける油圧シリンダーを設け
てはいるものの、実際には、構造的に実現が困難であ
る。また特開平4−59124号公報記載の矯正機にお
いては、このような角度調整機構は設けられていない。
さらに、矯正時における垂直ローラの押圧については、
押圧力制御を精密に行わないとフランジの過圧下や未矯
正が生じやすいが、特公平8−29349、29350
号公報記載の矯正機においては、電動モータ駆動の圧下
装置で垂直ローラを進退させる簡易な構成であるので、
この過圧下や未矯正を防止するのが困難である。
【0005】本発明の第1の目的は、矯正ローラ軸を両
持式とするとともにその2つの軸受機構に垂直ローラ支
持装置を接続することにより、垂直ローラ支持装置の小
型化を図ることができ、かつ垂直ローラ移動装置や角度
調整機構を不要とすることができる矯正機を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、垂直ローラを有する
矯正機において、垂直ローラの押し付け荷重を高度に制
御することにより、過圧下や未矯正を防止できる矯正機
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】上記第1の目的を達成
するために、本発明によれば、H形鋼の長手方向に沿っ
て上下に交互に配設され、かつローラピッチ調整のため
H型鋼のパス方向に移動可能に設けた複数の水平ローラ
と、前記H形鋼のフランジ外面に接触する複数対の垂直
ローラとを有し、前記H形鋼のフランジ倒れを防止しつ
つ矯正を行うローラ矯正機において、各水平ローラの軸
は、両端がそれぞれ軸受箱を介して支持されており、各
対の垂直ローラを回転可能に支持する2つのチョック
は、前記水平ローラのピッチ移動に追従して前記垂直ロ
ーラが一緒に移動するよう構成し、対応する水平ローラ
両端部の2つの軸受箱に対し、それぞれ水平ローラ軸方
向にスライド可能に係合する係合部を備えていることを
特徴とするローラ矯正機が提供される。すなわち、H形
鋼矯正時に水平ローラ側のフランジが内側に反ローラ側
が外側に傾こうとしても、垂直ローラのフランジへの押
圧力でこれが防止される。このとき、垂直ローラ支持手
段である2つのチョックの係合部を両持式水平ローラ軸
の両端軸受箱にスライド可能に係合させることにより、
チョックと軸受箱とが一体となり、垂直ローラ支持手段
が別置きとなる片持式構造に比し、垂直ローラ支持手段
を小型化することができる。また、係合部でスライド可
能とすることで、水平ローラのローラピッチが変更され
る場合にも、水平ローラのピッチ移動に追従して一緒に
移動することになるので、垂直ローラ移動装置等を設け
る必要がない。さらに、両持式であることにより、矯正
機の縦剛性が増大して矯正荷重による撓み自体が減少
し、かつ、わずかに生じ得る撓みの変位も水平ローラ軸
方向につき左右対称となるので、特に垂直ローラの角度
調整を行わなくても矯正材は傾くことなく矯正される。
【0007】好ましくは、前記ローラ矯正機において、
前記2つの軸受箱のそれぞれの下端近傍に、対応する前
記2つのチョックのそれぞれの前記係合部と係合する溝
を設けたことを特徴とするローラ矯正機が提供される。
【0008】さらに、上記第2の目的を達成するため
に、H形鋼の長手方向に沿って上下に交互に配設された
複数の水平ローラと、前記H形鋼のフランジ外面に接触
する複数対の垂直ローラとを有し、前記H形鋼のフラン
ジ倒れを防止しつつ矯正を行うローラ矯正機において、
各水平ローラの軸は、両端がそれぞれ軸受箱を介して支
持されており、各対の垂直ローラを回転可能に支持する
2つのチョックは、対応する水平ローラ両端部の2つの
軸受箱に対し、それぞれ水平ローラ軸方向にスライド可
能に係合する係合部を備えていると共に、前記の各軸受
箱に固定され対応する前記チョックを進退させる油圧シ
リンダーと、圧油源から各油圧シリンダーへ供給される
圧油の圧力を制御する圧力制御弁と、前記圧力制御弁と
前記油圧シリンダーとを接続する管路を連通・遮断可能
なON・OFF切換弁と、前記圧油源から前記圧力制御
弁及びON・OFF切換弁を介さず各油圧シリンダーへ
供給される圧油の向きを切り換える方向切換弁と、前記
圧力制御弁及び前記方向切換弁の動作を制御する制御手
段とをさらに有することを特徴とするローラ矯正機が提
供される。これにより、ON・OFF切換弁を連通位置
にすれば圧力制御弁によって所定圧力に制御された圧油
を油圧シリンダーに供給でき、矯正材の大きさに応じ加
圧力を自在に制御することができるので、高精度かつ迅
速確実にH形鋼に応じた所定の押し付け荷重でフランジ
外面を押圧できる。よって、過圧下や未矯正を防止でき
る。また、フランジへの加圧力はウエーブの幅方向に対
し圧縮力となって作用するが、この加圧力が圧力制御弁
で適切に制御されることにより、ウエーブの変形発生が
防止される効果もある。また方向切換弁を切り換えるこ
とにより、油圧シリンダーの進退方向を自在に制御する
ことができる。
【0009】さらに好ましくは、前記ローラ矯正機にお
いて、前記油圧シリンダーのストローク量に応じた検出
信号を出力する第1の検出手段をさらに有し、前記制御
手段は、前記第1の検出手段からの検出信号に応じて、
前記方向切換弁を切り換えることを特徴とするローラ矯
正機が提供される。これにより、垂直ローラの水平ロー
ラ軸方向における位置を検出できるので、例えば矯正開
始の際に、ON・OFF切換弁を中立位置に保持しつつ
方向切換弁を切り換えて垂直ローラをH形鋼フランジ方
向に前進させ、矯正するH形鋼の外形寸法に対し微少の
スキマを有する位置に垂直ローラが達したときに方向切
換弁を中立位置に切り換えることで、垂直ローラを待機
状態とすることができる。
【0010】また好ましくは、前記ローラ矯正機におい
て、前記複数の水平ローラのうち少なくとも1つのパス
上流側においてH形鋼の通過を検出可能な第2の検出手
段をさらに有し、前記制御手段は、前記第2の検出手段
からの検出信号に応じて、前記ON・OFF切換弁を切
り換えることを特徴とするローラ矯正機が提供される。
これにより、矯正開始の際に、まずON・OFF切換弁
を中立位置に保持しておき、第2の検出手段でH形鋼の
先端が通過したことが検出された所定時間後にON・O
FF切換弁を連通位置に切り換えるように構成すれば、
その検出手段のパス下流側の少なくとも1つの水平ロー
ラがH形鋼なしで押圧を開始して水平ローラに接触、破
損する事故を確実に防止できる。また矯正終了の際に、
第2の検出手段でH形鋼の尾端が通過したことが検出さ
れた所定時間後にON・OFF切換弁を遮断位置に切り
換えるように構成すれば、その検出手段のパス下流側の
少なくとも1つの水平ローラがH形鋼なしで押圧を継続
し水平ローラに接触、破損する事故を確実に防止でき
る。また、矯正材を停止させることなく押圧開始・押圧
終了をスムーズに行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態による大形ローラ矯
正機全体の構造を表す正面図を図2に示す。図2におい
て、矯正機本体46は、フレーム1を昇降する昇降装置
2を備えるとともに、フレーム1内に、上ローラ及び軸
受け構成体4、上ローラ支持体7、下ローラ及び軸受け
構成体5、下ローラ及び軸受け構成体5の昇降装置8を
備えた下ローラ支持体9を図示のように矯正材(例えば
H形鋼)11の長手方向に沿って上下に交互に配置して
構成される。
【0012】すなわち、上ローラ及び軸受け構成体4及
び上ローラ支持体7は、パス方向位置#2,#4,#
6,#8の4箇所に設けられており、下ローラ及び軸受
け構成体5及び下ローラ支持体9は、パス方向位置#
1,#3,#5,#7,#9の5箇所に設けられてい
る。
【0013】昇降装置2は、H形鋼11の大きさにより
上ローラ及び軸受け構成体4の搬送テーブルに対する位
置決めを行う。
【0014】下ローラ及び軸受け構成体5のそれぞれ
は、パス方向位置に応じた#1,#3,#5,#7,#
9水平ローラ(詳細構造は後述)を備えており、昇降装
置8は、これら下ローラ及び軸受け構成体5を昇降し、
矯正材に曲げ力を作用させる。そして下ローラ支持体9
はこの昇降装置8を内蔵しており、各々のローラ単位に
移動可能となっている。上ローラ及び軸受け構成体4の
それぞれは、パス方向位置に応じた#2,#4,#6,
#8水平ローラ(詳細構造は後述)を備えており、上ロ
ーラ支持体7は、これら上ローラ及び軸受け構成体4を
内蔵している。なお、 各上・下水平ローラの軸受箱に
は、H形鋼11のフランジ外面に接触し、中心軸が対応
する水平ローラの中心軸を含む面内に位置する垂直ロー
ラ13が設けられ、これによりH形鋼11のフランジ倒
れを防止しつつ矯正を行うようになっている(詳細は後
述)。
【0015】上ローラ及び軸受け構成体4、下ローラ及
び軸受け構成体5のローラ軸の支持構造は両持式であ
り、このように両持式の矯正機とすることにより、大断
面係数の形鋼の矯正や高精度の矯正を効率良く実施でき
るようになっている。また、上ローラ及び軸受け構成体
4の水平ローラ(後述)は、モータ及び減速機を有して
いる駆動装置(図示せず)によってスピンドルカップリ
ング141(後述)を介して駆動される。
【0016】また矯正機46には、#1,#3下ローラ
支持体9、及び#7,#9下ローラ支持体9をスクリュ
ーナット方式でパス方向にそれぞれ移動させる#1,#
3ピッチ移動装置3a及び#7,#9ピッチ移動装置3
bとを有しており、これによって、各下ローラ支持体9
は、パス方向に移動可能となっている。同様に、矯正機
46にはまた、#2,#4上ローラ支持体7、及び#
6,8上ローラ支持体7をスクリューナット方式でパス
方向にそれぞれ移動させる#2,#4ピッチ移動装置1
0a及び#6,#8ピッチ移動装置10bを有してお
り、これによって、各上ローラ支持体7は、パス方向に
移動可能となっている。このような構成により、これら
上下ローラ支持体7,9は、形鋼である矯正材の種類・
仕様等に応じて最適ローラピッチを形成するようになっ
ている。すなわち、形鋼に応じてローラピッチを調整す
る。
【0017】さらに矯正機46は、#1水平ローラのパ
ス上流側においてH形鋼11の通過を検出可能な第2の
検出手段としての矯正材通過認識センサー69aと、#
6水平ローラのパス上流側においてH形鋼11の通過を
検出可能な矯正材通過認識センサー69bとを有してい
る。
【0018】上記構成において、パス上流側の圧延設備
(図示せず)にて圧延され冷却されたH形鋼11は、入
り側テーブル111にて搬入され、この搬入された矯正
材H形鋼11は、#1〜#9水平ローラの軸受箱に設け
られた垂直ローラ13でフランジ部を外から押圧された
状態で、#1〜#9水平ローラにより反りや曲がりを矯
正された後、出側テーブル112により搬出される。
【0019】ここで、#2,#4,#6,#8上ローラ
及び軸受け構成体4について、図1を用いて詳細に説明
する。本構成体4は、主として、操作側軸受けユニット
A、ローラ・スリーブ組立ユニットB、駆動側軸受けユ
ニットCからなり(図1参照)、これらが分離可能に構
成されている。以下、操作側軸受けユニットA、ローラ
・スリーブ組立ユニットB、駆動側軸受けユニットCの
詳細を順次説明する。
【0020】(1)操作側軸受ユニットA 図1は、#2上ローラ及び軸受け構成体4の構造を表す
側断面図である。この図1において、操作側軸受けユニ
ットAは、車輪14aを取り付けた操作側ベアリングケ
ース(軸受け箱)13a、ベアリング15a、ベアリン
グ15aのインナーリング16に設けられ、外周にギヤ
17aを形成した回転リング17、この回転リング17
にネジ係合する内ネジを有し且つ外周にギヤ18aを形
成した溝付きネジリング18、ローラ・スリーブ組立ユ
ニットBの移動機構としての溝20を内周側に有する移
動体ケース19、ウォームギヤ21、ウォームギヤ21
とネジで係合するスライダー22、スラストベアリング
23、回転用突起部にギヤ24aを形成したインナース
ライドリング24、インナースライドリング24にネジ
係合する内ネジを有しかつ外周にギヤ25aを形成した
スライドネジリング25、移動量を確認するセンサー2
6等で構成される。また操作側ベアリングケース113
aには、ウォーム66を回転させホイラーナット式の移
動装置を構成するモータ65が設けられている。
【0021】また、ベアリングケース113aの下部に
は、垂直ローラ13aを回転可能に支持するチョック6
7aが接続されている。この接続の詳細構造を表す図1
中イ−イ線から見た矢視図を図3に示す。この図3に示
されるように、チョック67aは、ベアリングケース1
13aの下端近傍に設けられた溝113aAに水平ロー
ラ軸方向にスライド可能に係合する略突起形状の係合部
67aAを備えている。そして図1に戻り、チョック6
7aは、ベアリングケース113aに固定された油圧シ
リンダー68aにより水平ローラ軸方向に進退させられ
るとともにH形鋼への押圧力を付与されるようになって
いる。なおこの油圧シリンダー68aへ圧油を供給する
ための油圧回路については後述する。
【0022】(2)ローラ・スリーブ組立ユニットB 図1において、ローラ・スリーブ組立ユニットBは、割
ローラ27a、伸縮ネジリング28a、ストッパーリン
グ29a、操作側ローラスリーブ(外スリーブ)30よ
りなる操作側ローラ・スリーブ組立ユニットB1と、割
ローラ27aとともに水平ローラを構成する割ローラ2
7b、伸縮ネジリング28b、ストッパーリング29
b、スペーサ180、駆動側ローラスリーブ31(内ス
リーブ)よりなる駆動側ローラ・スリーブ組立ユニット
B2の2つのローラ・スリーブ組立ユニットB1,B2
で構成される。なお、割ローラ27aと割ローラ27b
とが、1つの水平ローラを構成する。操作側ローラ・ス
リーブ組立ユニットB1のローラスリーブ30は、駆動
側ローラ・スリーブ組立ユニットB2のローラスリーブ
31と相互にはまり合って、1組のローラ・スリーブ組
立ユニットBを構成する。この操作側ローラスリーブ3
0と駆動側ローラスリーブ31の嵌合は、ローラスリー
ブ31がローラスリーブ30に対して軸方向に移動出
来、且つローラスリーブ31の回転がローラスリーブ3
0に伝わるように、キー(図示せず)を介して行われて
いる。また、操作側ローラ・スリーブ組立ユニットB1
のローラスリーブ30は、溝付ネジリング18に着脱自
在の結合をし、駆動側ローラ・スリーブ組立ユニットB
2のローラスリーブ31は、インナースライドリング2
4に着脱自在に結合されている。
【0023】(3)駆動側軸受けユニットC 図1において、駆動側軸受けユニットCは、車輪14b
を取り付けた駆動側ベアリングケース113b、ベアリ
ング15b、このベアリング15bを介してベアリング
ケース113bに位置決めされたシャフト32により構
成される。
【0024】シャフト32の一方は、ローラスリーブ3
1、インナースライドリング24にはまり合い、他方
は、スピンドルカップリング141にはまり合う。この
シャフト32とローラスリーブ31との嵌合は、ローラ
スリーブ31がシャフト32に対して軸方向に移動出
来、且つシャフト32の回転がローラスリーブ31に伝
わるようにキー(図示せず)を介して行われている。ま
た、操作側ユニットAと同様、ベアリングケース113
bの下部には、垂直ローラ13bを回転可能に支持する
チョック67bが接続されている。そして、操作側ユニ
ットAのチョック67aと同様、チョック67bは、ベ
アリングケース113bの下端近傍に設けられた溝(図
示せず)に水平ローラ軸方向にスライド可能に係合する
略突起形状の係合部(同)を備えており、ベアリングケ
ース113bに固定された油圧シリンダー68bにより
水平ローラ軸方向に進退させられるとともにH形鋼への
押圧力を付与されるようになっている。なおこの油圧シ
リンダー68bへ圧油を供給するための油圧回路につい
ては後述する。
【0025】なお、割ローラ27a,27bを共用でき
るサイズの形鋼においては、割ローラ27a,bの外幅
Lを任意の値に変更して設定する。すなわち、まず図1
において、モータ65でウォーム66を介し、ウォーム
ギヤ21をローラ円周方向に回転させる。ここでスライ
ダー22の外面にはねじ22aが切られており、ウォー
ムギヤ21の内面とスライダー22のねじ22aとがね
じ係合している。このとき、スライダー22は、スライ
ダー22の先端に設けられたキー22bを移動体ケース
19の内周面に形成した軸方向の溝20に係合させるこ
とにより廻り止めされていることから、ウォームギヤ2
1の回転により、スライダー22は移動体ケース19の
内部で軸方向にスライドする。そして、スライダー22
の軸方向移動と同時に、スライダー22に接続されたイ
ンナースライドリング24と、これに連結されている駆
動側ローラスリーブ31とがシャフト32上をスライド
する。ここで操作側ローラスリーブ30は固定されてい
ることから、駆動側ローラスリーブ31は操作側ローラ
スリーブ30に対して軸方向にスライドすることとな
り、容易に割ローラ27a,27bの外幅Lを調整する
ことができる。なおこのとき、駆動側の割ローラ27b
の位置設定に関し、センサー26で割ローラ27bの移
動量を検知することが望ましい。
【0026】以上、#2上ローラ及び軸受け構成体4に
ついて説明してきたが、#4,#6,#8上ローラ及び
軸受け構成体4についても同様の構成である。そしてま
た、#1,#3,#5,#7,#9下ローラ及び軸受け
構成体5も、ベアリングケースの上下が逆になる点を除
いて上ローラ及び軸受け構成体4と同様に構成されてい
る。
【0027】次に、油圧シリンダー68a,bへ圧油を
供給する油圧回路の回路図を図4に示す。図4に示す油
圧回路は、油圧シリンダー68a,bと、圧油源として
の油圧ポンプ(図中ではPとして略示)から油圧シリン
ダー68a,bへ供給される圧油の圧力をそれぞれ制御
する圧力制御弁132a,132bと、圧力制御弁13
2a,bと油圧シリンダー68a,bとを接続する管路
を連通・遮断可能なON・OFF切換弁135a,b
と、油圧ポンプPから圧力制御弁132a,b及びON
・OFF切換弁135a,bを介さず油圧シリンダー6
8a,bへ供給される圧油の向きを切り換える方向切換
弁131a,bと、ON・OFF切換弁135a,b及
び方向切換弁131a,bと油圧シリンダー68a,b
のボトム側との間の管路から分岐して設けられた回路保
護用のアキュムレータ134a,b及びリリーフ弁13
3a,bを有する。また、油圧シリンダー68a,b内
には、ストローク量に応じた検出信号を出力する第1の
検出手段としての位置センサー130a,bが設けられ
ている。
【0028】上記構成において、圧力制御弁132a,
b、ON・OFF切換弁132a,b、及び方向切換弁
131a,bの動作は制御手段としての制御装置200
により制御されている。これを図5に示す。すなわち、
図5において、制御装置200は、矯正材通過認識セン
サー69a,b及び位置センサー130a,bからの検
出信号を入力し、これに応じて、圧力制御弁132a,
b、ON・OFF切換弁135a,b、及び方向切換弁
131a,bの動作を制御する。以下、この制御内容を
表す図6を用いて、上記構成の矯正機における矯正動作
手順について説明する。
【0029】まず、あらかじめ制御装置200には、矯
正材(例えばH形鋼)11の形状に応じた待機位置(後
述)に対応する油圧シリンダー68a,bのストローク
量と、H形鋼11を構成する材料の物性に応じた最適な
油圧シリンダー68a,bの押圧力とが記憶されてい
る。そしてまず、手順S1で、ON・OFF切換弁13
5a,bに制御信号を出力し、ON・OFF切換弁13
5a,bを遮断位置にするとともに、方向切換弁135
a,bに制御信号を出力し、方向切換弁135a,bを
中立位置に切り換える。
【0030】次に、手順Sで、作業員が図示しない入力
手段により入力したH形鋼11の種類を表す材料番号を
入力する。その後、手順S3に移り、圧力制御弁132
a,bへ制御信号を出力し、圧力制御弁132a,bよ
り油圧シリンダー68a,b側の管路内圧力は、その番
号の矯正材を構成する材料の物性に応じた最適な圧力P
1に制御される。これにより、圧力制御弁132a,b
からON・OFF切換弁135a,bまでが圧力P1に
保持されることとなる。次に、手順S4で、方向切換弁
135a,bに制御信号を出力し、方向切換弁135
a,bを図示左側位置に切り換える。これにより、油圧
シリンダー68a,bのボトム側に圧油が供給され、垂
直ローラ13a,bが内側に向かって前進する。そし
て、手順S5で、位置センサー130a,bで検出され
た油圧シリンダー68a,bのストロークを入力し、手
順S6で、H形鋼11の形状に応じた待機位置まで垂直
ローラ13が動いたかどうかを判定する。まだ垂直ロー
ラ13a,bが待機位置に来ていないときは、判定が満
たされず手順S4へ戻る。垂直ローラ13a,bが待機
位置に至った場合には判定が満たされて、手順S7へ移
り、方向切換弁135a,bを中立位置に復帰させる制
御信号を出力する。このようなH形鋼11噛み込み前の
垂直ローラ13a,bの待機位置状態を図7に示す。図
7に示すように、この待機位置においては、垂直ローラ
13a,13bは、これから矯正しようとするH形鋼1
1(想像線で示す)のフランジ外側面に対して、それぞ
れ微小なスキマΔBが介在するように設定されている。
またこのとき、水平ローラ27a,bの外側面とH形鋼
11フランジ内側面には、スキマΔAが介在するように
設定されている。
【0031】図6に戻り、手順S7が終了すると、手順
S8に移り、矯正材通過認識センサー69aからの検出
信号を入力し、手順S9でH形鋼11の先端通過が検出
されたかどうかを判定する。H形鋼11が搬入されてい
ないと判定が満たされず、手順S8へ戻る。入り側テー
ブル111からH形鋼11が搬入されると、矯正材通過
認識センサー69aによっその先端通過が検出されるか
ら、この判定が満たされ、手順S10に移る。
【0032】手順S10では、その先端通過検出時から
所定の時間遅れΔt1が経過した後に、#1〜#4垂直
ローラ13a,bに対応するON・OFF切換弁135
a,bをONにする制御信号を出力する。このときのΔ
t1は、#4水平ローラ27a,bにH形鋼11が噛み
込むのに十分な時間に設定されている。これにより、圧
力制御弁132a,bで所定圧に制御された圧油が#1
〜#4垂直ローラ13a,bに対応する油圧シリンダー
68a,bのボトム側に流入し、#1〜#4垂直ローラ
13a,bは水平ローラ軸方向に微小前進移動しH形鋼
11を押圧する。この状態を図8に示す。
【0033】再度図6に戻り、手順S10が終了すると
手順S11に移り、矯正材通過認識センサー69bから
の検出信号を入力し、手順S12でH形鋼11の先端通
過が検出されたかどうかを判定する。まだH形鋼11が
通過していないと判定が満たされず、手順S11へ戻
る。H形鋼11先端通過が検出されると、判定が満たさ
れ、手順S13に移り、その先端通過検出時から所定の
時間遅れΔt2が経過した後に、#5〜#9垂直ローラ
13a,bに対応するON・OFF切換弁135をON
にする制御信号を出力する。このときのΔt2は、#9
水平ローラ27a,bにH形鋼11が噛み込むのに十分
な時間に設定されている。これにより、#1〜#4と同
様、圧力制御弁132a,bで所定圧に制御された圧油
が#5〜#9垂直ローラ13a,bの油圧シリンダー6
8a,bのボトム側に流入し、#5〜#9垂直ローラ1
3a,bは水平ローラ軸方向に微小前進移動しH形鋼1
1を押圧する。以上のようにしてH形鋼11の矯正が行
われる。
【0034】そして、手順S14へ移り、矯正材通過認
識センサー69aからの検出信号を入力し、手順S15
でH形鋼11の尾端通過が検出されたかどうかを判定す
る。矯正が依然として継続中である場合はこの判定が満
たされず、手順S14へ戻る。矯正が終了して入り側テ
ーブル111からのH形鋼11の搬入が終了すると、矯
正材通過認識センサー69aによってその尾端通過が検
出されるから、この判定が満たされ、手順S16に移
る。手順S16では、尾端通過検出時から所定の時間遅
れΔt3が経過した後に、#1〜#4垂直ローラ13
a,bに対応するON・OFF切換弁135a,bをO
FFにする制御信号を出力する。このときのΔt3は、
#4水平ローラ27a,bをH形鋼11の尾端が通過す
る寸前となるように設定されている。その後、手順S1
7に移り、方向切換弁131a,bを図示右側の位置に
切り換える制御信号を出力する。これにより、圧油が#
1〜#4垂直ローラ13a,bの油圧シリンダー68
a,bのロッド側に流入し、垂直ローラ13a,bは水
平ローラ軸方向に後退する。その後、手順S18に移
り、位置センサー130a,bで検出された油圧シリン
ダー68a,bのストロークを入力し、手順S19で、
待機位置まで垂直ローラ13a,bが後退したかどうか
を判定する。まだ垂直ローラ13a,bが待機位置まで
戻っていない場合は、判定が満たされず手順S18へ戻
る。垂直ローラ13a,bが待機位置まで戻った場合に
は判定が満たされて、手順S20へ移り、方向切換弁1
35a,bを中立位置に復帰させる制御信号を出力す
る。これにより、#1〜#4垂直ローラ13a,bは再
び図7に示されるような待機位置となる。
【0035】そして、手順S21へ移り、矯正材通過認
識センサー69bからの検出信号を入力し、手順S22
でH形鋼11の尾端通過が検出されたかどうかを判定す
る。まだ尾端が通過しない場合はこの判定が満たされ
ず、手順S21へ戻る。尾端が通過すると、この判定が
満たされ、手順S23に移る。手順S23では、尾端通
過検出時から所定の時間遅れΔt4が経過した後に、#
5〜#9垂直ローラ13a,bに対応するON・OFF
切換弁135a,bをOFFにする制御信号を出力す
る。このときのΔt4は、#4水平ローラ27a,bを
H形鋼11の尾端が通過す寸前となるように設定されて
いる。その後、手順S24に移り、方向切換弁131
a,bを図示右側の位置に切り換える制御信号を出力す
る。これにより、圧油が#5〜#9垂直ローラ13a,
bの油圧シリンダー68a,bのロッド側に流入し、垂
直ローラ13a,bは水平ローラ軸方向に後退する。そ
の後、手順S25に移り、位置センサー130a,bで
検出された油圧シリンダー68a,bのストロークを入
力し、手順S26で、待機位置まで垂直ローラ13a,
bが後退したかどうかを判定する。まだ垂直ローラ13
a,bが待機位置まで戻っていない場合は、判定が満た
されず手順S25へ戻る。垂直ローラ13a,bが待機
位置まで戻った場合には判定が満たされて、手順S27
へ移り、方向切換弁135a,bを中立位置に復帰させ
る制御信号を出力する。これにより、#5〜#9垂直ロ
ーラ13a,bは図7に示されるような待機位置となっ
てこのフローを終了する。
【0036】以上のように、矯正材(H形鋼)11の先
端から尾端まで垂直ローラ13a,bで押圧しながら適
正なる矯正荷重を付与する矯正作業が実施され、フラン
ジ倒れのない高品質・高精度の矯正を行う。
【0037】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、以下のような作用効果を奏する。すなわち、H形鋼
11の矯正時に水平ローラ#1〜#9側のフランジが内
側に反ローラ側が外側に傾こうとしても、垂直ローラ1
3a,bのフランジへの押圧力でこれを防止することが
できる。このとき、垂直ローラ13a,bを支持する1
対のチョック67a,bを両持式水平ローラ軸のベアリ
ングケース113a,bに接続することにより、垂直ロ
ーラ支持手段が別置きとなる片持式従来構造に比し、垂
直ローラ支持手段を小型化することができる。また、#
1〜#9水平ローラのローラピッチが変更される場合に
も、#1〜#9水平ローラのピッチ移動に追従して垂直
ローラ13a,bが一緒に移動することになるので、垂
直ローラ移動装置等を設ける必要がない。さらに、水平
ローラ軸の支持が両持式であることにより、矯正機46
の縦剛性が増大して矯正荷重による撓み自体が減少し、
かつ、わずかに生じ得る撓みの変位も水平ローラ軸方向
につき左右対称となるので、垂直ローラ13a,bの角
度調整を行わなくても、H形鋼11は傾くことなく矯正
され、より高精度・高品質の矯正を高能率に行える。
【0038】また、ON・OFF切換弁135a,bを
ON位置にして圧力制御弁132a,bを介し所定圧力
に制御された圧油を油圧シリンダー68a,bに供給す
るので、油圧シリンダー68a,bによる押圧力を、H
形鋼11の大きさに応じた力に自在に制御することがで
きる。よって、高精度かつ迅速確実に最適な押し付け荷
重でフランジ外面を押圧できるので、従来防止が困難で
あった過圧下や未矯正を確実に防止できる。また、フラ
ンジへの加圧力はウエーブの幅方向に対し圧縮力となっ
て作用するが、この加圧力が圧力制御弁132a,bで
適切に制御されることにより、ウエーブの変形発生が防
止される効果もある。
【0039】さらに、矯正開始の際に矯正材通過認識セ
ンサー69a,bでH形鋼11の先端が通過したことが
検出されたことに応じて#1〜#4垂直ローラ13a,
bを前進させ、矯正材通過認識センサー69bでH形鋼
11の先端が通過したことが検出されたことに応じて#
5〜#9垂直ローラ13a,bを前進させる構成である
ので、仮に#1〜#4水平ローラ間でH形鋼11のトラ
ブルが発生し、#5以降にH形鋼11が送られてこなか
った場合には、#5〜#9垂直ローラ13a,bはその
まま待機を続行するので、#5〜#9垂直ローラ13
a,bが水平ローラに衝突し破損する事故を確実に防止
し、安全が確保される。またH形鋼11を停止させるこ
となく、先端から尾端までフランジ倒れ防止が図られる
ので、高性能で生産性の高いローラ矯正機が提供できる
という効果もある。
【0040】また、油圧シリンダー68a,bのボトム
側、即ち押圧側の管路に接続してアキュムレータ134
a,b及びリリーフ弁133a,bが設けられているこ
とにより、垂直ローラ13a,bの位置設定誤差や、H
形鋼11の搬送トラブルによる油圧シリンダー68a,
b圧力の過度の昇圧を防止し、機械の保護を図ることが
できる。
【0041】さらに、形鋼の製造設備ではH形鋼のほか
に山形鋼等多品種の形鋼が製造され同じローラ矯正機で
矯正されるのが一般的であるが、本実施形態によるロー
ラ矯正機46においては、水平ローラを交換しかつ油圧
シリンダー68a,bで垂直ローラ13a,bを最大開
きの状態とすれば、他の山形鋼等の矯正も、通過障害を
生じることなく行うことができる。
【0042】なお上記実施形態においては、#1水平ロ
ーラのパス上流側に矯正材通過認識センサー69aを配
置し、#6水平ローラのパス上流側に矯正材通過認識セ
ンサー69bを配置したが、これに限られず、3個以上
配置してもよい。すなわち、複数の水平ローラのうち少
なくとも1つのパス上流側においてH形鋼の通過を検出
すれば足りる。また矯正材通過認識センサー69aの先
端通過検出時から所定の時間遅れΔt1で#1〜#4垂
直ローラ13a,bを同時に前進させたが、これに限ら
れず、各垂直ローラ13a,bごとにこの時間遅れを定
めてもよい。矯正材通過認識センサー69bによる#5
〜#9垂直ローラ13a,bの前進時(時間遅れΔt
2)についても同様である。また、尾端通過検出時の時
間遅れΔt3,Δt4に関しても同様である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、垂直ローラ支持手段が
別置きとなる片持式構造に比し、垂直ローラ支持手段を
小型化することができる。また、水平ローラのピッチ移
動に追従して垂直ローラが一緒に移動することになるの
で、垂直ローラ移動装置等を設ける必要がない。したが
って、操作性・保全性に優れた、経済的なローラ矯正機
が提供できる。さらに、両持式であることにより、矯正
機の縦剛性が増大して矯正荷重による撓み自体が減少
し、かつ、わずかに生じ得る撓みの変位も水平ローラ軸
方向につき左右対称となるので、特に垂直ローラの角度
調整を行わなくても矯正材は傾くことなく矯正される。
したがって、より高精度・高品質のH形鋼が製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるローラ矯正機に備え
られた上ローラ及び軸受け構成体の構造を表す側断面図
である。
【図2】大形ローラ矯正機全体の構造を表す正面図であ
る。
【図3】図1中イ−イ線から見た矢視図である。
【図4】油圧シリンダーへ圧油を供給する油圧回路の回
路図である。
【図5】圧力制御弁、ON・OFF切換弁、及び方向切
換弁と制御装置との信号のやりとりを示す図である。
【図6】制御装置の制御内容を表す図である。
【図7】矯正材噛み込み前の垂直ローラの待機位置状態
を表す図である。
【図8】垂直ローラが水平ローラ軸方向に微小前進移動
し矯正材を押圧している状態を表す図である。
【符号の説明】
13a,b 垂直ローラ 27a,b 割ローラ(水平ローラ) 46 矯正機 67a,b チョック 67aA スライダー部 68a,b 油圧シリンダー 69a,b 矯正材通過認識センサー(第2の検出
手段) 113a,b ベアリングケース(軸受箱) 113aA 溝 130a,b 位置センサー(第1の検出手段) 131a,b 方向切換弁 132a,b 圧力制御弁 135a,b ON・OFF切換弁 200 制御装置(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 藤井 幸生 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 小松原 実 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 冨田 省吾 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 誠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−85344(JP,A) 特開 平8−215754(JP,A) 特開 平8−215755(JP,A) 特開 平5−7934(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 3/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】H形鋼の長手方向に沿って上下に交互に配
    設され、かつローラピッチ調整のためH型鋼のパス方向
    に移動可能に設けた複数の水平ローラと、 前記H形鋼のフランジ外面に接触する複数対の垂直ロー
    ラとを有し、 前記H形鋼のフランジ倒れを防止しつつ矯正を行うロー
    ラ矯正機において、 各水平ローラの軸は、両端がそれぞれ軸受箱を介して支
    持されており、 各対の垂直ローラを回転可能に支持する2つのチョック
    は、前記水平ローラのピッチ移動に追従して前記垂直ロ
    ーラが一緒に移動するよう構成し、対応する水平ローラ
    両端部の2つの軸受箱に対し、それぞれ水平ローラ軸方
    向にスライド可能に係合する係合部を備えていることを
    特徴とするローラ矯正機。
  2. 【請求項2】請求項1記載のローラ矯正機において、前
    記2つの軸受箱のそれぞれの下端近傍に、対応する前記
    2つのチョックのそれぞれの前記係合部と係合する溝を
    設けたことを特徴とするローラ矯正機。
  3. 【請求項3】H形鋼の長手方向に沿って上下に交互に配
    設された複数の水平ローラと、 前記H形鋼のフランジ外面に接触する複数対の垂直ロー
    ラとを有し、 前記H形鋼のフランジ倒れを防止しつつ矯正を行うロー
    ラ矯正機において、 各水平ローラの軸は、両端がそれぞれ軸受箱を介して支
    持されており、 各対の垂直ローラを回転可能に支持する2つのチョック
    は、対応する水平ローラ両端部の2つの軸受箱に対し、
    それぞれ水平ローラ軸方向にスライド可能に係合する係
    合部を備えていると共に、 前記の 各軸受箱に固定され対応する前記チョックを進退
    させる油圧シリンダーと、圧油源から各油圧シリンダー
    へ供給される圧油の圧力を制御する圧力制御弁と、前記
    圧力制御弁と前記油圧シリンダーとを接続する管路を連
    通・遮断可能なON・OFF切換弁と、前記圧油源から
    前記圧力制御弁及びON・OFF切換弁を介さず各油圧
    シリンダーへ供給される圧油の向きを切り換える方向切
    換弁と、前記圧力制御弁及び前記方向切換弁の動作を制
    御する制御手段とをさらに有することを特徴とするロー
    ラ矯正機。
  4. 【請求項4】請求項3記載のローラ矯正機において、前
    記油圧シリンダーのストローク量に応じた検出信号を出
    力する第1の検出手段をさらに有し、前記制御手段は、
    前記第1のセンサーからの検出信号に応じて、前記方向
    切換弁を切り換えることを特徴とするローラ矯正機。
  5. 【請求項5】請求項3記載のローラ矯正機において、前
    記複数の水平ローラのうち少なくとも1つのパス上流側
    においてH形鋼の通過を検出可能な第2の検出手段をさ
    らに有し、前記制御手段は、前記第2の検出手段からの
    検出信号に応じて、前記ON・OFF切換弁を切り換え
    ることを特徴とするローラ矯正機。
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