JP3411108B2 - カーフェリの車両乗下船方法とそのフェリターミナル設備 - Google Patents

カーフェリの車両乗下船方法とそのフェリターミナル設備

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JP3411108B2
JP3411108B2 JP24139094A JP24139094A JP3411108B2 JP 3411108 B2 JP3411108 B2 JP 3411108B2 JP 24139094 A JP24139094 A JP 24139094A JP 24139094 A JP24139094 A JP 24139094A JP 3411108 B2 JP3411108 B2 JP 3411108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、多数の車
両を海上輸送するカーフェリ(以下、フェリという。)
の車両を短時間で乗下船させる乗下船方法とそのフェリ
ターミナル設備に関し、特に、双方向に航行可能なフェ
リで短時間に効率良く乗下船できるカーフェリの車両乗
下船方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より多数の車両を海上輸送する場合
にはフェリが一般的に用いられている。このフェリは、
船としての積載効率は劣っているが荷役効率が格段に優
れているため、効率の良い有る条件下では大変有用され
ている。
【0003】このフェリによる一般的な乗下船方法は、
まず、特定の航路における出港地のフェリターミナル設
備に形成された乗下船用誘導路近傍に並んだ乗船車両を
1台ずつフェリの船尾側のランプウエイから順次搭載
し、乗船完了後、往路である寄港地へ出港し、寄港地の
乗下船用誘導路に船首側からフェリを接続すると、船首
側のランプウエイから1台ずつ順次下船させている。そ
して、下船完了後、この寄港側の乗下船用誘導路近傍に
並んだ車両を船首側のランプウエイから1台ずつ順次搭
載し、乗船完了後、寄港地を出港し、その場で180度
ターンをして方向転換し船首側を前方に向け復路である
出港地の港へと航行し、出港地の港付近でまた180度
ターンをして方向転換をしてから出港地の乗下船誘導路
に船尾側からフェリを接続し、搭載した車両を1台ずつ
順次下船させている。
【0004】なお、この種の従来技術として特開平4−
66384号公報記載の発明があるが、この発明は、多
数の自動車を搭載した移送台車を移動駐車台により陸上
とフェリとの間で往復移動させて、陸上側とフェリ側の
多数の自動車を効率的に積込み積下ろしを行う大型のカ
ーフェリ用のロールオン・ロールオフ装置であるため、
数十台程度の一般的なフェリに適用した場合には逆に効
率の悪化を招くことになり、この出願に係る発明が対象
とするようなカーフェリには適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなフェリ
は船体の航行方向が一方向であるため、上記した一般的
な乗下船方法では、例えば、往路は船体の航行方向であ
るので船首側から着岸できるが、復路では逆方向となる
ために寄港地と出港地とで船首方向を反転させる方向転
換を行う必要があり、そのために往路よりも復路の方が
航行時間が長くなってしまう。
【0006】この方向転換時間は、例えば、往復40〜
60分程度の短い航路であっても約5〜10分程度を必
要とするため、航行時間全体に占める割合としては大き
なものとなり、多くの時間的ロスを生じてしまう。従っ
て、航走距離が短く、相当、大量の輸送が必要とされる
航路のフェリでは、輸送力向上という面で次第に行き詰
まりをみせて来ている。
【0007】また、従来のフェリでは、船幅中央部が広
く、両端部が狭くなるように形成されているので、搭載
率を向上させるために広い所では例えば4列に搭載し、
狭い所では例えば3列に搭載しているため、乗下船時に
は車両を1台ずつ乗船及び下船させる必要があり、その
ために多くの時間を必要とする。
【0008】一方、従来のフェリターミナル設備におい
ては、乗下船用誘導路が乗船と下船の誘導路を兼ねてい
るため、フェリに乗下船する車両の流線(車の流れる
線)が交差してしまい、特に、2隻のフェリの乗下船を
同時に行う場合には不可能となるので1隻の乗下船が完
了した後にもう1隻の乗下船を行うこととなるので、そ
の分、所要時間を延長せざるを得なくなる。
【0009】また、このように乗下船用誘導路が乗船と
下船の誘導路を兼ねていると、フェリ側の全車両が下船
したことを確認した後、フェリ側と駐車場の誘導係との
間で連絡をとって乗船を開始することとなり、次のフェ
リに乗船する車両を送り込むために駐車場の誘導係との
間で情報の流れが複雑となって、その分無駄時間が多く
なってしまう。その上、乗船待ちの車両を誘導路付近に
待機させておくためには広い駐車場面積が必要となる
が、このような広範な土地を岸壁近傍に確保するのは非
常に困難な場合が多い。
【0010】そこで、これらの対策として、航海速力を
上げるために推進機出力の増加や、ターンを必要としな
い双頭フェリの導入等が行われているが、いずれも十分
な輸送力向上を計ることができていない。
【0011】この出願に係る発明は上記課題に鑑みて、
車両の乗下船に要する時間を短縮して輸送力向上を計る
ことができるカーフェリの車両乗下船方法を提供するこ
とを主目的とし、この輸送力向上とともに陸上側の車両
待機スペースを大幅に削減できるカーフェリの車両乗下
船方法とそのフェリターミナル設備を提供することを他
の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るカーフェリの車両乗下船方法は、陸
上側における乗船誘導路と下船誘導路とを独立専用化し
て乗下船車両の流線が交差しないようにしたフェリター
ミナル設備において、多数の車両を搭載したカーフェリ
を前記下船誘導路に連なる岸壁に着岸して車両を下船さ
せ、下船完了後、前記乗船誘導路に連なる岸壁に船体を
移動して該乗船誘導路から車両を乗船させることを特徴
とするものである。
【0013】請求項2に係るフェリターミナル設備は、
陸上側における乗船誘導路と下船誘導路とを独立専用化
して乗下船車両の流線が交差しないようにしたフェリタ
ーミナル設備において、前記下船誘導路を、車両搭載甲
板の幅が船体全長に渡ってほぼ同一に形成されたカーフ
ェリの該甲板幅よりも広く、かつ長く形成し、該下船誘
導路にカーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸
岸側ランプウエイを設け、前記乗船誘導路をカーフェリ
の車両搭載甲板の幅よりも広く、かつ長く形成し、該乗
船誘導路にカーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅
の陸岸側ランプウエイを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項3に係るカーフェリの車両乗下船方
法は、上記請求項2のフェリターミナル設備において、
ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを下船誘
導路に連なる岸壁に着岸して幅方向の車両をほぼ同時に
下船させ、下船完了後、乗船誘導路に連なる岸壁に船体
を移動して該乗船誘導路から幅方向の車両をほぼ同時に
乗船させることを特徴とするものである。
【0015】請求項4に係るフェリターミナル設備は、
陸上側における乗船誘導路と下船誘導路とを独立専用化
したフェリターミナル設備において、前記下船誘導路に
カーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸岸側ラ
ンプウエイを設け、該下船誘導路に前記乗船誘導路を並
設し、該乗船誘導路上に前記下船誘導路上との間を移動
手段により横移動自在に構成されたパレットを設け、該
パレットをカーフェリの車両搭載甲板の幅よりも広く、
かつ長く形成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項5に係るカーフェリの車両乗下船方
法は、上記請求項4のフェリターミナル設備において、
ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを下船誘
導路に連なる岸壁に着岸して車両を連続的に下船させ、
下船完了後、該下船誘導路に乗船誘導路から乗船車両の
乗ったパレットを横移動させて該パレット上の車両を連
続的に乗船させることを特徴とするものである。
【0017】請求項6に係るカーフェリの車両乗下船方
法は、上記請求項4のフェリターミナル設備において、
ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを乗船誘
導路に連なる岸壁に着岸して該乗船誘導路上のパレット
に車両を連続的に下船させ、下船完了後、該乗船誘導路
上から下船誘導路上に下船車両の乗ったパレットを横移
動させた後、前記乗船誘導路から乗船車両を連続的に乗
船させることを特徴とするものである。
【0018】請求項7に係るカーフェリの車両乗下船方
法は、上記請求項1,3,5又は6記載のカーフェリの
車両乗下船方法において、カーフェリが双方向に航行可
能なダブルエンダー船であることを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】請求項1に係るカーフェリの車両乗下船方法に
よれば、カーフェリにより多数の車両を海上輸送して下
船誘導路に連なる岸壁に着岸し、乗船方向の逆方向から
連続して車両を下船させ、下船完了後、乗船誘導路に連
なる岸壁に船体を移動して、乗船誘導路に待機している
乗船車両を乗船させ、他の岸壁においても上記方法と同
様に車両の乗下船を行うことにより、乗下船車両の流線
を交差させることなく乗下船ができる。
【0020】請求項2に係るフェリターミナル設備によ
れば、カーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸
岸側ランプウエイを設けたカーフェリの車両搭載甲板の
幅よりも広く、かつ長く形成した下船誘導路と、カーフ
ェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸岸側ランプウ
エイを設けたカーフェリの車両搭載甲板の幅よりも広
く、かつ長く形成した乗船誘導路とを独立専用化してい
るので、カーフェリに搭載した全車両が連続的に下船で
き、また搭載する全乗船車両が待機できて、陸上側にお
ける乗下船車両の流線が交差することがないフェリター
ミナル設備となる。
【0021】請求項3に係るカーフェリの車両乗下船方
法によれば、上記請求項2のフェリターミナル設備にお
いて、ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを
下船誘導路に連なる岸壁に着岸して幅方向の車両をほぼ
同時に下船させ、下船完了後、乗船誘導路に連なる岸壁
に船体を移動して該乗船誘導路から幅方向の車両をほぼ
同時に乗船させることにより、乗下船車両の流線を交差
させることなく幅方向の車両がほぼ同時的に乗下船がで
きる。
【0022】請求項4に係るフェリターミナル設備によ
れば、カーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸
岸側ランプウエイを設けた下船誘導路に乗船誘導路を並
設したのでそれぞれが独立専用化し、この乗船誘導路上
にカーフェリの車両搭載甲板の幅よりも広く、かつ長く
形成し、前記下船誘導路上との間を移動手段により横移
動自在に構成されたパレットを設けているので、カーフ
ェリに搭載した全下船車両又は搭載する全乗船車両がパ
レットに搭載できて、陸上側における乗下船車両の流線
が交差することがないフェリターミナル設備となる。
【0023】請求項5に係るカーフェリの車両乗下船方
法によれば、上記請求項4のフェリターミナル設備にお
いて、ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを
下船誘導路に連なる岸壁に着岸して車両を連続的に下船
させ、下船完了後、この下船誘導路上に乗船誘導路上か
ら乗船車両の乗ったパレットを横移動させて該パレット
上の車両を連続的に乗船させることにより、乗下船車両
の流線を交差させることなく連続的に車両の乗下船がで
きる。
【0024】請求項6に係るカーフェリの車両乗下船方
法によれば、上記請求項4のフェリターミナル設備にお
いて、ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカーフェリを
乗船誘導路に連なる岸壁に着岸して該乗船誘導路上のパ
レットに車両を連続的に下船させ、下船完了後、この乗
船誘導路上から下船誘導路上に下船車両の乗ったパレッ
トを横移動させた後、前記乗船誘導路から乗船車両を連
続的に乗船させることにより、乗下船車両の流線を交差
させることなく連続的に車両の乗下船ができる。
【0025】請求項7に係るカーフェリの車両乗下船方
法は、上記請求項1,3,5又は6記載のカーフェリの
車両乗下船方法における作用を奏するとともに、カーフ
ェリが双方向に航行可能なダブルエンダー船であるた
め、入出港時に港湾付近で方向転換することなく着岸し
て車両の乗下船を行うことができる。
【0026】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一例を図面に基
づいて説明する。図1はこの出願に係るカーフェリの車
両乗下船方法の第1実施例を説明するためのフェリター
ミナル設備T1 を示す平面図であり、この第1実施例
は、2隻のフェリF1,F2 が離着岸できる岸壁Wを有
し、乗船車両の待機場所として十分な駐車場Pの面積を
有する場合を示している。また、図2はこの出願に係る
発明に好適なダブルエンダー船を示す側面図であり、図
3(a),(b) はこのダブルエンダー船の運航様式を示す平
面図である。図4はこの出願に係る発明に好適な船舶の
係船機を示す図面で、(a) は平面図,(b) は側面図で、
図5はこの出願に係る発明に好適な船舶等浮体のバラス
ト調整装置を示す側面図である。
【0027】図1に示すように、この実施例では岸壁W
に2基の突堤1A,1Bが設けられており、2隻のフェ
リF1,F2 を挟むように形成することにより最短の横移
動距離となるように構成されている。この突堤1A,1
Bは、図において上方が下船位置で下方が乗船位置とな
っており、好ましくは、下船位置の突堤1Aから乗船位
置の突堤1Bへの移動を容易にするために、突堤の下部
構造を柱方式等としてフェリF1,F2 の推進機が作る水
流を自在に通り抜けさせるようにすればよい。
【0028】なお、このように突堤1A,1Bを設ける
ことにより、フェリF1,F2 の係船と共に乗客の乗下船
に利用する場合に乗下船車両と乗下船客の分離という面
で好ましい。また、1つの突堤の両側に着岸するように
構成することも可能であるが、この場合は、フェリF1,
2 を一度長手方向に移動して反対側に帰ってくること
になるため、双方向に航行可能なフェリでは、それほど
困難ではないが、上記方式が最も効率的である。
【0029】上記フェリF1,F2 は、双方向に航行可能
なように構成されており、例えば、本出願人が先に出願
した考案である実開平3−124995号「ダブルエン
ダー船」が最も好適である。このダブルエンダー船30
は、図2の側面図に示すように、船体両端部対称位置に
360°任意の方向に推力を発生することができる旋回
式スラスタ31が主推進機として装備され、この旋回式
スラスタ31から船体重心に向かって船体32がトンネ
ル状構造に形成されたものであり、このダブルエンダー
船30によれば船体の横移動も主推進機により行うた
め、最大の横推進力と操船能力を発揮でき、下船位置か
ら乗船位置への移動が迅速に行える。また、このダブル
エンダー船30は、図3(a),(b) の航行様式に示すよう
に双方向に航行可能であり、旋回することなく離着岸で
きる船舶であるため、方向転換することなく双方向に航
行可能である。そして、図1に示すフェリF1,F2 では
車両甲板の形状を道路の一部を切り取ったような形とし
ており、積載効率は若干犠牲になるが、全幅の車両Cが
並列に乗下船できるようにして荷役効率の向上を計るよ
うにしている。
【0030】また、この実施例ではフェリF1,F2 側に
係船機40が設けられており、好ましい係船機40とし
て本出願人が先に出願した考案である実開平3−118
890号「船舶の係船機」が採用されている。この係船
機40は、図4(a),(b) の平面図と側面図に示すよう
に、船体舷側に沿って設けた二本の伸縮腕41の先端に
設けられた係留具42を、伸縮腕41の基部を支点とし
て側方に旋回させる旋回手段43を設け、船内からの操
縦によりこの係留具42を突堤1A,1B側のビット4
4に係止して係船できるように構成されたものであり、
上記ダブルエンダー船30の卓越した操船能力と相まっ
て、陸上からの助けなしに本船側からの操作だけで係船
作業を行うことができるのが特徴である。このため、本
船側で車両の下船が確認できれば陸側との情報交換等の
必要がなく、直ちに独自の判断で乗船位置への横移動が
可能になり、その即応性を高めることができる。
【0031】上記下船位置の突堤1Aには、このような
双方向に航行可能なフェリF1 が多数の車両Cを搭載し
て着岸しており、このフェリF1 には幅方向に、この例
では3列にトラックが満載された例を示し、これから車
両Cが下船を開始する所を示している。なお、本図では
簡単に表現するためにトラックを3列に搭載した例を示
しているが、乗用車では例えば4列になる。
【0032】このように全長に渡って同一の幅になって
いるので、車両Cが同時に乗下船できることで、乗下船
に要する所要時間の短縮を計ることができる。
【0033】また、同列の車両を同時に乗下船させた場
合には重量変化が大きいため船体が大きくピッチングを
起こす恐れがある。このような場合には、例えば、本出
願人が先に出願した発明である特開平1−226488
号「船舶等浮体のバラスト調整装置」を採用すればよ
い。この船舶等浮体のバラスト調整装置50は、図5に
示すように、底部に開口51を有したバラストタンク5
2に圧縮空気を供給する蓄圧器53と、この蓄圧器53
に圧縮空気を供給する空気圧縮機54とを備え、吃水の
変化に対して圧縮空気量を調節することにより短時間で
バラスト調整が行えるように構成されている。
【0034】上述した図1に示すように、突堤1Aに着
岸したフェリF1 は、本船に装備された可動式の船体側
ランプウエイ2を出して陸岸側に装備されている可動式
の陸岸側ランプウエイ3と接合し、陸岸との橋渡しを行
っている。この陸岸側ランプウエイ3は、主として潮位
や本船の吃水に対応して可動するように構成されてい
る。なお、両ランプウエイ2,3共、幅はフェリF1
車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅である。
【0035】一方、この下船位置の陸岸側ランプウエイ
3の陸側には下船誘導路4が設けられており、この実施
例では下船誘導路4にフェリF1 の車両甲板以上の幅及
び長さのスペースで、ランプウエイ3に至るまでこの幅
で形成されているので、1隻のフェリF1 の全車両が同
時的に下船を行うことができるように構成されている。
また、乗船位置のランプウエイ5の陸側には乗船誘導路
6が設けられており、この乗船誘導路6内には乗船可能
な車両C全部が予め待機しており、乗船可能になり次
第、即座に乗船できるように構成されている。
【0036】この第1実施例では、下船位置の突堤1A
で車両Cを下船させたフェリF2 が横移動して乗船位置
の突堤1Bへ移動した後、下船位置の突堤1Aに2隻目
のフェリF1 が着岸した例を示している。
【0037】このように下船誘導路4及び乗船誘導路6
を独立専門化して設けることにより、下船は下船誘導路
4に連続的に行い、乗船はフェリ側で係船およびランプ
ウエイ5のセットができたところで誘導路6に待機して
いる車両Cに乗船指示をすれば良く、駐車場の誘導係
は、この誘導路6に次のフェリに乗船する車両を送り込
めば良くなり、情報の流れが単純化されて無駄時間が少
なくなる。しかも、このような高い密度での車両の駐車
を行うことにより、フェリターミナル設備T1 の駐車場
の面積を縮小することもできる。
【0038】この実施例では、幅方向に3列(例えば、
乗用車では4列になる場合も有り得る)の車両Cが同時
的に乗下船を行うことが可能になり、従来の1台毎の乗
下船に比べて概略1/3(乗用車では1/4も有る)に
時間が短縮される。
【0039】このように乗下船の誘導路4,6をそれぞ
れ独立,専門化しているので、いつでも2隻のフェリF
1,F2 の乗下船を同時に行うことができる。
【0040】なお、7,8は下船誘導路4及び乗船誘導
路6と一般道路との接続路であり、9は海を示してい
る。
【0041】以上のように構成された第1実施例のフェ
リターミナル設備T1 によれば、以下のようにしてカー
フェリの車両乗下船方法を実施する。
【0042】すなわち、多数の車両Cを海上輸送したフ
ェリF1 は、下船位置の突堤1Aに接岸して下船誘導路
4に連なる岸壁に航行方向から着岸し、船体側ランプウ
エイ2と陸岸側ランプウエイ3とを接合した後、乗船方
向の逆方向から連続して車両Cを下船誘導路4に下船さ
せる。この時、この実施例では下船誘導路4を、フェリ
1 の車両甲板以上の幅及び長さのスペースで、ランプ
ウエイ3に至るまでこの幅で形成しているので、幅方向
の車両C(この例では3台)をほぼ同時に連続して下船
させれば1隻のフェリF1 の全車両が同時的に短時間で
下船させることができる。
【0043】そして、下船完了後、乗船誘導路6に連な
る岸壁にフェリF1 を横移動させ、予め乗船誘導路6に
乗船待機している車両Cを連続的に乗船させることによ
り迅速な乗船が可能となる。この場合も上記下船と同様
に幅方向の車両をほぼ同時的に乗船させれば短時間で乗
船することができる。
【0044】この実施例では、乗船誘導路4と下船誘導
路6とを別々に設けることにより、乗下船車両の流線を
交差させることなく乗下船させることができるので、乗
下船に要する時間を大幅に短縮させた迅速な乗下船が可
能となる。
【0045】このようにして乗船完了後、他の岸壁にお
いても上記方法と同様に車両の乗下船を行えば、これに
よって時間短縮が可能となる。
【0046】なお、上記第1実施例では最も好ましい構
成を例に説明したが、下船位置の突堤1Aに下船誘導路
4を設け、乗船位置の突堤1Bに乗船誘導路6をそれぞ
れ独立して設け、着岸後下船誘導路4に下船させたフェ
リFを横移動させて乗船誘導路6から乗船車両Cを乗船
させるように構成すれば乗下船車両の流線が交差しない
ようにできるので、この出願に係る乗下船方法は、1隻
のフェリFでも3隻以上のフェリFであっても同様の作
用効果を奏するような乗下船ができる。
【0047】次に、この出願に係るカーフェリの車両乗
下船方法の第2実施例を、図6(a),(b) のフェリターミ
ナル設備T2 を示す平面図と、図7(a) (b) の浮上移動
機構を示す縦断面図と横断面図に基づいて説明する。こ
の第2実施例は、港湾事情によりフェリFの横移動が困
難な場合の好適例であり、1基の突堤に着岸した1隻の
フェリFを横移動させずに迅速に乗下船させる構成を例
に説明する。なお、上記第1実施例と同一の構成には同
一符号を付して説明は省略する。
【0048】図6(a) に示すように、1基の突堤1には
フェリFが多数の車両を搭載して着岸しており、このフ
ェリFの船体側ランプウエイ2と陸岸側ランプウエイ3
とが接合されて下船誘導路4との橋渡しを行っている。
【0049】この下船誘導路4の側部(この図では下
側)には乗船誘導路6が設けられており、この実施例で
は、乗船誘導路6上に予め乗船車両を搭載したパレット
10が設けられている。そして、このパレット10は、
下船誘導路4上と乗船誘導路6上との間で移動手段によ
り横移動自在に構成されている。また、パレット10
は、フェリFに搭載できる車両Cを全て搭載できる大き
さが必要で、誘導路4,6との間の段差が極力小さいこ
とが望ましく、また、車両Cの車輪部の集中荷重による
変形に耐え得る構造が必要であるため、ここでは一例と
して、図7に示すようにハニカム構造としている。そし
て、このパレット10の下部には、各誘導路4,6との
間に空気圧を作用させることにより微少浮上させて十分
小さい動力で横移動できるように浮上移動手段Aが設け
られている。
【0050】この浮上移動手段Aは、図示しない圧縮空
気供給源に接続された巻取ドラム11のホース12がパ
レット10の下部に連結され、また、パレット10の端
部には連結金具13が設けられ、この連結金具13には
パレット10に横移動力を伝達するための駆動輪14と
係合したワイヤ15(又はチエン)が連結されている。
そして、これらは下船誘導路4と乗船誘導路6との間の
横方向に設けられた溝16内に設けられている。また、
上記連結金具13はこの溝16に沿って横移動するため
パレット10のガイドとして作用する。また、上記駆動
輪14の駆動源は電動機や油圧モータ等が利用される。
【0051】なお、このように浮上させるためには、各
誘導路4,6が十分平面でなければ所定の隙間で微少浮
上しないが、道路であるため、当然、限度があり、ま
た、このような大型のパレット10を一体に製作するこ
とは技術上の困難があるため、この第2実施例ではパレ
ット10を3分割して、それぞれをヒンジ等で結合する
ことにより各誘導路4,6との隙間にあまり差が生じな
いようにするとともに製造上の問題にも対処している。
【0052】以上のように構成された第2実施例のフェ
リターミナル設備T2 によれば、以下のようにしてカー
フェリの車両乗下船方法を実施する。
【0053】すなわち、図6(a) に示すように、多数の
車両Cを海上輸送したフェリFは、突堤1に接岸して下
船誘導路4に連なる岸壁に航行方向から着岸し、船体側
ランプウエイ2と陸岸側ランプウエイ3とを接合した
後、乗船方向の逆方向から連続して車両Cを下船誘導路
4に下船させる。この時、この第2実施例でも下船誘導
路4を、フェリFの車両甲板以上の幅及び長さのスペー
スで形成しているので、幅方向の車両C(この例では3
台)をほぼ同時に連続して下船させれば1隻のフェリF
の全車両が同時的に短時間で下船させることができる。
【0054】そして、下船完了後、図6(b) に示すよう
に、乗船誘導路6上に設けたパレット10に、ホース1
2から、例えば0.2 〜0.3kg/cm2 程度の空気圧を作用さ
せて駆動輪14を駆動することによりワイヤ15で横移
動させ、下船誘導路4上に位置すると予めパレット10
上に乗船待機している車両Cを連続的に乗船させれば迅
速な乗船が可能となる。この場合も上記下船と同様に幅
方向の車両をほぼ同時的に乗船させれば短時間で乗船す
ることができる。
【0055】この第2実施例でも、乗船誘導路6と下船
誘導路4とを独立専門化して別々に設けることにより、
乗下船車両の流線を交差させることなく乗下船させるこ
とができるので、乗下船に要する時間を大幅に短縮させ
た迅速な乗下船が可能となる。
【0056】このようにして乗船完了後、他の岸壁にお
いても上記方法と同様に車両の乗下船を行えば、その時
間を大幅に短縮することができる。
【0057】なお、この第2実施例のように構成すれ
ば、突堤1の両岸に着岸して乗下船させることも可能で
あり、狭いスペースのフェリターミナルにおいても効率
的な乗下船が可能となる。
【0058】ところで、上記第2実施例では下船後に乗
船誘導路6上のパレット10を横移動させて車両Cを乗
船させているが、フェリターミナルの構造、例えば、突
堤1と下船誘導路4又は乗船誘導路6との位置関係によ
っては上記構成が困難な場合もある。そのような場合に
は、上記第2実施例とは逆に、予め着岸する誘導路上に
パレット10を配置し、このパレット10上に車両Cを
下船させてそのパレット10を横移動した後、その誘導
路の延長上に待機させている乗船車両Cを連続的に乗船
させればよい。
【0059】また、上述した第1実施例におけるような
2基の突堤1A,1Bを有するフェリターミナル設備T
1 で港湾事情によりフェリFが横移動できない場合に
は、上記第2実施例と組合せることにより両突堤1A,
1Bでそれぞれ迅速な乗下船を行うことが可能となる。
【0060】なお、この出願に係る乗下船方法において
上述した実開平3−124995号「ダブルエンダー
船」を適用すると、フェリの往復航路の内の一方で18
0度ターンを2回、合計360度のターンを省略するこ
とができるので、航行時間を短縮することができるわけ
であるが、この出願に係る発明では、船体を下船位置か
ら乗船位置に速やかに移動することが可能となるため、
図1に示すような最も好条件の場合に限らず、1つの突
堤の反対側に移動するような場合でも、船体の前後運動
及び左右運動を組合せて、短時間に容易に移動すること
が可能になる。このため、この出願に係る発明を導入す
る場合、地形や経済上の制約にも柔軟に対応することが
できる。
【0061】また、上述したいずれの実施例でもフェリ
ターミナル設備T1 ,T2 内において迅速な乗下船が可
能となるため、一般道路の事情、例えばフェリターミナ
ル設備近傍に設けられた信号機等による混雑等の影響を
受けずに短時間で迅速な乗下船が可能となる。
【0062】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うに構成しているので、以下に記載するような効果を奏
する。
【0063】請求項1,3,5又は6に係るカーフェリ
の車両乗下船方法によれば、カーフェリにより多数の車
両を海上輸送して車両の下船と乗船との流線を交差させ
ることなく連続的に乗下船させることができるので、車
両の乗下船時間を短縮したフェリの運航が可能となり、
フェリにおける輸送システム全体の生産性を大幅に改善
することができる。このことは、特に短距離の航路にお
けるフェリにあっては効率を大幅向上させた生産性向上
が実現できる。
【0064】また、車両の下船と乗船との流線を交差さ
せることなく乗下船させることができるので、車両誘導
等のための情報伝達が単純化されて省力化を計ることが
可能となるとともに、誘導路の機能を高めることにより
フェリターミナル設備の駐車場面積を縮小することが可
能となる。
【0065】特に、請求項3に係るカーフェリの車両乗
下船方法によれば、幅方向の車両をほぼ同時に乗下船さ
せることができるので、更に乗下船に要する時間を短縮
した運航が可能となり、輸送システム全体を更に改善す
ることができる。
【0066】また、特に請求項5又は請求項6に係るカ
ーフェリの車両乗下船方法によれば、乗船誘導路上に設
けたパレットにより下船又は乗船する車両を横移動させ
るようにしているため、船体を横移動させることなく乗
下船車両の流線を交差させない迅速な乗下船が可能とな
る。
【0067】更に、特に請求項7に係るカーフェリの車
両乗下船方法によれば、上記請求項1,3,5又は6記
載のカーフェリの車両乗下船方法における効果を奏する
とともに、ダブルエンダー船により双方向に航行可能で
あるため、港湾付近で方向転換することなく着岸して車
両の乗下船を行うことができるので、更に運航時間を短
縮して輸送システム全体の効率を向上させた生産性向上
が実現できる。
【0068】また、請求項2に係るフェリターミナル設
備によれば、下船誘導路及び乗船誘導路が、カーフェリ
の車両搭載甲板の幅よりも広く、かつ長く形成されてい
るので、カーフェリに搭載した幅方向の全車両がほぼ連
続的に下船でき、乗船誘導路に待機している幅方向の全
乗船車両を搭載することができるので、全乗下船車両を
独立専門化した下船誘導路及び乗船誘導路によって流線
が交差することなく効率良く乗下船させることが可能と
なる。
【0069】更に、請求項4に係るフェリターミナル設
備によれば、下船誘導路と乗船誘導路とが独立専門化し
て並設され、この乗船誘導路上に設けたパレットが、カ
ーフェリの車両搭載甲板の幅よりも広く、かつ長く形成
されているので、このパレットにカーフェリに搭載した
全車両が連続的に下船、又はパレット上の全車両が連続
的に乗船できるので、全乗下船車両を独立専門化した下
船誘導路及び乗船誘導路とこれらの間を横移動するパレ
ットによって流線が交差することなく効率良く乗下船さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明を実施するフェリターミナ
ル設備の第1実施例を示す平面図である。
【図2】この出願に係る発明に好適なダブルエンダー船
を示す側面図である。
【図3】(a),(b) 共に、図2に示すダブルエンダー船の
運航様式を示す平面図である。
【図4】この出願に係る発明に好適な船舶の係船機を示
す図面で、(a) は平面図,(b)は側面図である。
【図5】この出願に係る発明に好適な船舶等浮体のバラ
スト調整装置を示す側面図である。
【図6】(a),(b) 共に、この出願に係る発明を実施する
フェリターミナル設備の第2実施例を示す平面図であ
る。
【図7】図6に示す第2実施例の浮上移動手段を示す図
面で、(a) は縦断面図,(b) は横断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…突堤 2…船体側ランプウエイ 3…陸岸側ランプウエイ 4…下船誘導路 5…陸岸側ランプウエイ 6…乗船誘導路 7,8…接続路 9…海 10…パレット 11…巻取ドラム 12…ホース 13…連結金具 14…駆動輪 15…ワイヤ 16…溝 C…車両 W…岸壁 P…駐車場 A…浮上移動手段 F,F1,F2 …フェリ T1,T2 …フェリターミナル設備 30…ダブルエンダー船 31…旋回式スラスタ 40…係船機 41…伸縮腕 42…係留具 43…旋回手段 44…ビット 41…伸縮腕 50…船舶等浮体のバラスト調整装置 51…開口 52…バラストタンク 53…蓄圧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 27/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸上側における乗船誘導路と下船誘導路
    とを独立専用化して乗下船車両の流線が交差しないよう
    にしたフェリターミナル設備において、 多数の車両を搭載したカーフェリを前記下船誘導路に連
    なる岸壁に着岸して車両を下船させ、下船完了後、前記
    乗船誘導路に連なる岸壁に船体を移動して該乗船誘導路
    から車両を乗船させることを特徴とするカーフェリの車
    両乗下船方法。
  2. 【請求項2】 陸上側における乗船誘導路と下船誘導路
    とを独立専用化して乗下船車両の流線が交差しないよう
    にしたフェリターミナル設備において、 前記下船誘導路を、車両搭載甲板の幅が船体全長に渡っ
    てほぼ同一に形成されたカーフェリの該甲板幅よりも広
    く、かつ長く形成し、該下船誘導路にカーフェリの車両
    搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸岸側ランプウエイを設
    け、前記乗船誘導路をカーフェリの車両搭載甲板の幅よ
    りも広く、かつ長く形成し、該乗船誘導路にカーフェリ
    の車両搭載甲板の幅とほぼ同一幅の陸岸側ランプウエイ
    を設けたことを特徴とするフェリターミナル設備。
  3. 【請求項3】 ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカー
    フェリを下船誘導路に連なる岸壁に着岸して幅方向の車
    両をほぼ同時に下船させ、下船完了後、乗船誘導路に連
    なる岸壁に船体を移動して該乗船誘導路から幅方向の車
    両をほぼ同時に乗船させることを特徴とする請求項2記
    載のフェリターミナル設備におけるカーフェリの車両乗
    下船方法。
  4. 【請求項4】 陸上側における乗船誘導路と下船誘導路
    とを独立専用化したフェリターミナル設備において、 前記下船誘導路にカーフェリの車両搭載甲板の幅とほぼ
    同一幅の陸岸側ランプウエイを設け、該下船誘導路に前
    記乗船誘導路を並設し、該乗船誘導路上に前記下船誘導
    路上との間を移動手段により横移動自在に構成されたパ
    レットを設け、該パレットをカーフェリの車両搭載甲板
    の幅よりも広く、かつ長く形成したことを特徴とするフ
    ェリターミナル設備。
  5. 【請求項5】 ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカー
    フェリを下船誘導路に連なる岸壁に着岸して車両を連続
    的に下船させ、下船完了後、該下船誘導路に乗船誘導路
    から乗船車両の乗ったパレットを横移動させて該パレッ
    ト上の車両を連続的に乗船させることを特徴とする請求
    項4記載のフェリターミナル設備におけるカーフェリの
    車両乗下船方法。
  6. 【請求項6】 ほぼ同一幅の車両搭載甲板を有するカー
    フェリを乗船誘導路に連なる岸壁に着岸して該乗船誘導
    路上のパレットに車両を連続的に下船させ、下船完了
    後、該乗船誘導路上から下船誘導路上に下船車両の乗っ
    たパレットを横移動させた後、前記乗船誘導路から乗船
    車両を連続的に乗船させることを特徴とする請求項4記
    載のフェリターミナル設備におけるカーフェリの車両乗
    下船方法。
  7. 【請求項7】 カーフェリが双方向に航行可能なダブル
    エンダー船であることを特徴とする請求項1,3,5又
    は6記載のカーフェリの車両乗下船方法。
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