JP3409078B2 - ミサイル用キャニスタの前側セルカバー及びその製造方法 - Google Patents
ミサイル用キャニスタの前側セルカバー及びその製造方法Info
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- JP3409078B2 JP3409078B2 JP02068599A JP2068599A JP3409078B2 JP 3409078 B2 JP3409078 B2 JP 3409078B2 JP 02068599 A JP02068599 A JP 02068599A JP 2068599 A JP2068599 A JP 2068599A JP 3409078 B2 JP3409078 B2 JP 3409078B2
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- F41—WEAPONS
- F41F—APPARATUS FOR LAUNCHING PROJECTILES OR MISSILES FROM BARRELS, e.g. CANNONS; LAUNCHERS FOR ROCKETS OR TORPEDOES; HARPOON GUNS
- F41F3/00—Rocket or torpedo launchers
- F41F3/04—Rocket or torpedo launchers for rockets
- F41F3/077—Doors or covers for launching tubes
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41F—APPARATUS FOR LAUNCHING PROJECTILES OR MISSILES FROM BARRELS, e.g. CANNONS; LAUNCHERS FOR ROCKETS OR TORPEDOES; HARPOON GUNS
- F41F3/00—Rocket or torpedo launchers
- F41F3/04—Rocket or torpedo launchers for rockets
- F41F3/042—Rocket or torpedo launchers for rockets the launching apparatus being used also as a transport container for the rocket
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミサイル用キャニ
スタの前側セルカバー及びその製造方法に関するもので
ある。
スタの前側セルカバー及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ミサイル用キャニスタであ
つて、ミサイルの発射時に前側セルカバーを打ち破るブ
レークスルー方式に使用されるものが知られている。こ
のような前側セルカバーには、運搬及び内・外圧に充分
耐え得る強度が求められると共に、内圧又は内側からの
衝撃力に比較的弱く、ミサイルの発射に際して容易に打
ち破られる性能が求められる。
つて、ミサイルの発射時に前側セルカバーを打ち破るブ
レークスルー方式に使用されるものが知られている。こ
のような前側セルカバーには、運搬及び内・外圧に充分
耐え得る強度が求められると共に、内圧又は内側からの
衝撃力に比較的弱く、ミサイルの発射に際して容易に打
ち破られる性能が求められる。
【0003】従来のこの種の前側セルカバーとして、例
えば実開平5−71692号公報に記載されるものが知
られている。これは、筒状体をなし、内部にミサイルを
格納するミサイル用キャニスタの前部を覆う前側セルカ
バーにおいて、内圧の負荷によつて引張力が作用する前
面又は後面に凹溝を周設している。
えば実開平5−71692号公報に記載されるものが知
られている。これは、筒状体をなし、内部にミサイルを
格納するミサイル用キャニスタの前部を覆う前側セルカ
バーにおいて、内圧の負荷によつて引張力が作用する前
面又は後面に凹溝を周設している。
【0004】しかしながら、このような従来のミサイル
用キャニスタの前側セルカバーにあつては、ミサイルが
通過する中央箇所が均質な材料によつて一体成形されて
いる。このため、材料自体の特性を有効利用する構造で
ないと共に、凹溝部分にも所定の強度を確保するため、
前側セルカバーの全体の厚さが厚くならざるを得ないと
いう技術的課題を有している。
用キャニスタの前側セルカバーにあつては、ミサイルが
通過する中央箇所が均質な材料によつて一体成形されて
いる。このため、材料自体の特性を有効利用する構造で
ないと共に、凹溝部分にも所定の強度を確保するため、
前側セルカバーの全体の厚さが厚くならざるを得ないと
いう技術的課題を有している。
【0005】また、従来の前側セルカバーとして、実開
平6−7000号公報に記載されるものも知られてい
る。これは、ブレークスルー式のミサイル用のキヤニス
タの開口部を覆うセルカバーにおいて、セルカバーの表
面又は内部に、ガラス、カーボン、アラミド等の強化材
を、セルカバーの中心部を中心として放射状をなすよう
に配向し、かつ、セルカバーと一体化させたことを特徴
としている。
平6−7000号公報に記載されるものも知られてい
る。これは、ブレークスルー式のミサイル用のキヤニス
タの開口部を覆うセルカバーにおいて、セルカバーの表
面又は内部に、ガラス、カーボン、アラミド等の強化材
を、セルカバーの中心部を中心として放射状をなすよう
に配向し、かつ、セルカバーと一体化させたことを特徴
としている。
【0006】この前側セルカバーによれば、ミサイルの
先端部は比較的先鋭であるので、先ず、ミサイルによつ
て強化材の存在しないセルカバーの中心部が容易に打ち
破られ、次いで中央部全体が破損されてミサイルがキヤ
ニスタの外部に出る。強化材は、セルカバーの中心部を
中心として放射状をなすようにセルカバーに一体化させ
て配向されているため、ミサイル発射後のセルカバー
は、各強化材に沿つて放射状に分割され、破損片は各強
化材に付着した状態にある。そして、各強化材の外端部
は、ミサイルの発射時に破損を受けないので、打ち破ら
れたセルカバーのほとんどがキヤニスタに繋がつたまま
で残る。
先端部は比較的先鋭であるので、先ず、ミサイルによつ
て強化材の存在しないセルカバーの中心部が容易に打ち
破られ、次いで中央部全体が破損されてミサイルがキヤ
ニスタの外部に出る。強化材は、セルカバーの中心部を
中心として放射状をなすようにセルカバーに一体化させ
て配向されているため、ミサイル発射後のセルカバー
は、各強化材に沿つて放射状に分割され、破損片は各強
化材に付着した状態にある。そして、各強化材の外端部
は、ミサイルの発射時に破損を受けないので、打ち破ら
れたセルカバーのほとんどがキヤニスタに繋がつたまま
で残る。
【0007】しかしながら、この従来のミサイル用キャ
ニスタの前側セルカバーにあつては、ミサイルが通過す
る箇所が放射状をなすように強化材を配向した材料によ
つて一体成形されている。このため、前側セルカバーが
強化材に沿つて放射状に破損され、キヤニスタの4角の
開放が積極的に促される構造ではないと共に、強化材が
前側セルカバーの全体の強度部材として機能せず、全体
に所定の強度を確保するために、厚さが厚くなり、所定
の強度の確保とミサイルの発射に際してキヤニスタの4
角が開放されるように容易に打ち破られる性能との両立
が困難であるという技術的課題を有している。
ニスタの前側セルカバーにあつては、ミサイルが通過す
る箇所が放射状をなすように強化材を配向した材料によ
つて一体成形されている。このため、前側セルカバーが
強化材に沿つて放射状に破損され、キヤニスタの4角の
開放が積極的に促される構造ではないと共に、強化材が
前側セルカバーの全体の強度部材として機能せず、全体
に所定の強度を確保するために、厚さが厚くなり、所定
の強度の確保とミサイルの発射に際してキヤニスタの4
角が開放されるように容易に打ち破られる性能との両立
が困難であるという技術的課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、次の通りである。請求項1の発明は、4角筒状体を
なすキャニスタ本体(1)の前端の開口部(1a)を前
側セルカバー(3)によって覆いかつ前記前側セルカバ
ー(3)の外縁部を前記キャニスタ本体(1)に固着
し、内部にミサイル(10)を格納するミサイル用キャ
ニスタにおいて、前記前側セルカバー(3)が、単繊維
をより合わせてロービング状にしたものを交差させた強
化材を複数積層させて有する繊維強化プラスチック板で
形成され、各々の強化材の配向が前記開口部(1a)の
対角線にほぼ平行にされ、前記強化材のうちの1つのみ
が、前記開口部(1a)の対角線にほぼ合致する切れ目
(32)を少なくとも中央部に有するクロスによって構
成されていることを特徴とするミサイル用キャニスタの
前側セルカバーである。請求項2の発明は、4角筒状体
をなすキャニスタ本体1の前端の開口部1aを前側セル
カバー3によって覆い、内部にミサイル10を格納する
ミサイル用キャニスタの前側セルカバーの製造方法であ
って、単繊維をより合わせてロービング状にし切れ目3
2を少なくとも中央部に有するクロスによって構成され
た強化材と、単繊維をより合わせてロービング状にした
切れ目のないクロスによって構成された強化材とにプラ
スチックを含浸させて各強化材が積層されたプリプレグ
20を製作した後、該プリプレグ20をオートクレーブ
7に供して一体的に成形させ、各々の強化材の配向を前
記開口部1aの対角線にほぼ平行にさせると共に、該切
れ目32を前記開口部1aの対角線にほぼ合致させて前
記前側セルカバー3を形成することを特徴とするミサイ
ル用キャニスタの前側セルカバーの製造方法である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、次の通りである。請求項1の発明は、4角筒状体を
なすキャニスタ本体(1)の前端の開口部(1a)を前
側セルカバー(3)によって覆いかつ前記前側セルカバ
ー(3)の外縁部を前記キャニスタ本体(1)に固着
し、内部にミサイル(10)を格納するミサイル用キャ
ニスタにおいて、前記前側セルカバー(3)が、単繊維
をより合わせてロービング状にしたものを交差させた強
化材を複数積層させて有する繊維強化プラスチック板で
形成され、各々の強化材の配向が前記開口部(1a)の
対角線にほぼ平行にされ、前記強化材のうちの1つのみ
が、前記開口部(1a)の対角線にほぼ合致する切れ目
(32)を少なくとも中央部に有するクロスによって構
成されていることを特徴とするミサイル用キャニスタの
前側セルカバーである。請求項2の発明は、4角筒状体
をなすキャニスタ本体1の前端の開口部1aを前側セル
カバー3によって覆い、内部にミサイル10を格納する
ミサイル用キャニスタの前側セルカバーの製造方法であ
って、単繊維をより合わせてロービング状にし切れ目3
2を少なくとも中央部に有するクロスによって構成され
た強化材と、単繊維をより合わせてロービング状にした
切れ目のないクロスによって構成された強化材とにプラ
スチックを含浸させて各強化材が積層されたプリプレグ
20を製作した後、該プリプレグ20をオートクレーブ
7に供して一体的に成形させ、各々の強化材の配向を前
記開口部1aの対角線にほぼ平行にさせると共に、該切
れ目32を前記開口部1aの対角線にほぼ合致させて前
記前側セルカバー3を形成することを特徴とするミサイ
ル用キャニスタの前側セルカバーの製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の1
実施の形態を示す。図1中において符号1は4角筒状を
なすキャニスタ本体を示し、アルミ単板,FRP等から
なるキャニスタ本体1の後部を後側セルカバー2によつ
て覆い、前端の4角形(正方形)をなす開口部1aを前
側セルカバー3によつて覆つてミサイル用キャニスタが
構成される。このミサイル用キャニスタの内部に、操舵
翼10aを十字状に有するミサイル10が格納される。
11,12は、それぞれミサイル10の上下を支持する
ランチングレールである。
て図面を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の1
実施の形態を示す。図1中において符号1は4角筒状を
なすキャニスタ本体を示し、アルミ単板,FRP等から
なるキャニスタ本体1の後部を後側セルカバー2によつ
て覆い、前端の4角形(正方形)をなす開口部1aを前
側セルカバー3によつて覆つてミサイル用キャニスタが
構成される。このミサイル用キャニスタの内部に、操舵
翼10aを十字状に有するミサイル10が格納される。
11,12は、それぞれミサイル10の上下を支持する
ランチングレールである。
【0010】前側セルカバー3は、繊維強化プラスチッ
ク板によつて形成され、2種類の強化材31,41を有
している。一方の強化材31は、図3に示すように4角
板状(正方形板状)をなす第1のクロス(織物)30に
よつて構成される。強化材31は、対角線に平行をなす
ように所定間隔で配向させてあり、中央部に十字状に配
置される一対の強化材31が2つの対角線にほぼ合致し
ている。強化材31は、強靱な例えばガラス、カーボ
ン、アラミド等からなり、これらの単繊維をより合わせ
てロービング状にしたものを交差(ほぼ直交)させてマ
ットを形成している。
ク板によつて形成され、2種類の強化材31,41を有
している。一方の強化材31は、図3に示すように4角
板状(正方形板状)をなす第1のクロス(織物)30に
よつて構成される。強化材31は、対角線に平行をなす
ように所定間隔で配向させてあり、中央部に十字状に配
置される一対の強化材31が2つの対角線にほぼ合致し
ている。強化材31は、強靱な例えばガラス、カーボ
ン、アラミド等からなり、これらの単繊維をより合わせ
てロービング状にしたものを交差(ほぼ直交)させてマ
ットを形成している。
【0011】第1のクロス30は、破壊亀裂を誘導する
主機能を有し、カッターによつて十字に切断し、一対の
対角線にほぼ合致する2本の切れ目32を形成してあ
る。なお、図3の切れ目32は誇張して示してあり、切
れ目32と交差する強化材31が切断されていれば良
い。切れ目32を第1のクロス30の中央部にのみ形成
すれば、第1のクロス30が周縁部で繋がつて一体化し
ているため、取扱いに便宜である。取扱い性を犠牲にし
て第1のクロス30を4個に分割することも可能であ
る。
主機能を有し、カッターによつて十字に切断し、一対の
対角線にほぼ合致する2本の切れ目32を形成してあ
る。なお、図3の切れ目32は誇張して示してあり、切
れ目32と交差する強化材31が切断されていれば良
い。切れ目32を第1のクロス30の中央部にのみ形成
すれば、第1のクロス30が周縁部で繋がつて一体化し
ているため、取扱いに便宜である。取扱い性を犠牲にし
て第1のクロス30を4個に分割することも可能であ
る。
【0012】他方の強化材41は、図4に示すように4
角板状(正方形板状)をなす第2のクロス(織物)40
によつて構成される。強化材41は、一方の強化材31
と同様に、対角線に平行をなすように所定間隔で配向さ
せてあり、中央部に十字状に配置される一対の強化材4
1が2つの対角線にほぼ合致している。強化材41は、
強靱な例えばガラス、カーボン、アラミド等からなり、
これらの単繊維をより合わせてロービング状にしたもの
を交差(ほぼ直交)させてマットを形成している。
角板状(正方形板状)をなす第2のクロス(織物)40
によつて構成される。強化材41は、一方の強化材31
と同様に、対角線に平行をなすように所定間隔で配向さ
せてあり、中央部に十字状に配置される一対の強化材4
1が2つの対角線にほぼ合致している。強化材41は、
強靱な例えばガラス、カーボン、アラミド等からなり、
これらの単繊維をより合わせてロービング状にしたもの
を交差(ほぼ直交)させてマットを形成している。
【0013】これらのクロス30,40は、それぞれに
プラスチックを含浸させて組合せ、或いは組合せた後に
プラスチックを含浸させ、図2に示すプリプレグ20に
する。図2に示すプリプレグ20では、一方のクロス3
0の表裏両面にそれぞれ他方のクロス40を配置してあ
る。
プラスチックを含浸させて組合せ、或いは組合せた後に
プラスチックを含浸させ、図2に示すプリプレグ20に
する。図2に示すプリプレグ20では、一方のクロス3
0の表裏両面にそれぞれ他方のクロス40を配置してあ
る。
【0014】次に、プリプレグ20を図2に示すオート
クレーブ7に入れ、加圧・加熱して一体的に成形・固化
させる。プリプレグ20の全てのクロス30,40は、
それぞれの強化材31,41の配向が合致した状態で、
4角形(正方形)をなすように一体的に形成される。オ
ートクレーブ成形によれば、含浸させたプラスチック材
料が圧力を受けた状態で硬化することになり、切れ目3
2が実質的に消失した繊維強化プラスチック板が得られ
る。切れ目32は、段差なくマトリックスによつて結合
されている。
クレーブ7に入れ、加圧・加熱して一体的に成形・固化
させる。プリプレグ20の全てのクロス30,40は、
それぞれの強化材31,41の配向が合致した状態で、
4角形(正方形)をなすように一体的に形成される。オ
ートクレーブ成形によれば、含浸させたプラスチック材
料が圧力を受けた状態で硬化することになり、切れ目3
2が実質的に消失した繊維強化プラスチック板が得られ
る。切れ目32は、段差なくマトリックスによつて結合
されている。
【0015】成形された前側セルカバー3は、ミサイル
10を収容したキヤニスタ本体1の開口部1aを覆うよ
うに乗せ、外縁部に通した複数個のボルト6(固着手
段)によつてキヤニスタ本体1に固着する。第1のクロ
ス30の強化材31及び第2のクロス40の強化材41
は、4角筒状体をなすキャニスタ本体1の開口部1aの
2つの対角線とそれぞれほぼ平行をなし、第1のクロス
30の切れ目32は、キャニスタ本体1の開口部1aの
2つの対角線とほぼ合致している。
10を収容したキヤニスタ本体1の開口部1aを覆うよ
うに乗せ、外縁部に通した複数個のボルト6(固着手
段)によつてキヤニスタ本体1に固着する。第1のクロ
ス30の強化材31及び第2のクロス40の強化材41
は、4角筒状体をなすキャニスタ本体1の開口部1aの
2つの対角線とそれぞれほぼ平行をなし、第1のクロス
30の切れ目32は、キャニスタ本体1の開口部1aの
2つの対角線とほぼ合致している。
【0016】キヤニスタ本体1に取付けた前側セルカバ
ー3には、ミサイル用キャニスタを複数個配置する多連
装発射機の場合、隣接するミサイル10の発射によるブ
ラスト圧(ガス噴流)によつて隣の前側セルカバーが破
損してはならず、大きな所定値(0.5〜1.0Kgf /
cm2 )よりも小さな外圧にて壊れないこと、また、気密
性として内圧が所定値(0.3Kgf /cm2 )未満で壊れ
ることなく所定値以上で壊れることが求められる。これ
は、ブレークスルー方式において、ミサイル10の発射
時に前側セルカバー3を打ち破つて飛び出す際、キャニ
スタ本体1の内圧となるブラスト圧のみによつて前側セ
ルカバー3が破壊され、ミサイル10の先端に損傷を与
えないように破壊荷重をより小さくすることが望まれる
からである。
ー3には、ミサイル用キャニスタを複数個配置する多連
装発射機の場合、隣接するミサイル10の発射によるブ
ラスト圧(ガス噴流)によつて隣の前側セルカバーが破
損してはならず、大きな所定値(0.5〜1.0Kgf /
cm2 )よりも小さな外圧にて壊れないこと、また、気密
性として内圧が所定値(0.3Kgf /cm2 )未満で壊れ
ることなく所定値以上で壊れることが求められる。これ
は、ブレークスルー方式において、ミサイル10の発射
時に前側セルカバー3を打ち破つて飛び出す際、キャニ
スタ本体1の内圧となるブラスト圧のみによつて前側セ
ルカバー3が破壊され、ミサイル10の先端に損傷を与
えないように破壊荷重をより小さくすることが望まれる
からである。
【0017】次に、作用について説明する。このミサイ
ル用キャニスタは、ブレークスルー方式に使用するもの
であるから、前側セルカバー3を取り外すことなくミサ
イル10の発射が行われ、ミサイル10の発射に伴う圧
力波が密閉状態のキャニスタ本体1内を伝播し、所定値
以上(但し、10Kgf /cm2 以下程度)の内圧が前側セ
ルカバー3に作用する。この内圧又は内側からの衝撃力
の作用により、繊維強化プラスチック板からなる前側セ
ルカバー3が図5に示すように破断を開始し、第1のク
ロス30及び第2のクロス40も破断する。
ル用キャニスタは、ブレークスルー方式に使用するもの
であるから、前側セルカバー3を取り外すことなくミサ
イル10の発射が行われ、ミサイル10の発射に伴う圧
力波が密閉状態のキャニスタ本体1内を伝播し、所定値
以上(但し、10Kgf /cm2 以下程度)の内圧が前側セ
ルカバー3に作用する。この内圧又は内側からの衝撃力
の作用により、繊維強化プラスチック板からなる前側セ
ルカバー3が図5に示すように破断を開始し、第1のク
ロス30及び第2のクロス40も破断する。
【0018】その際、第1のクロス30部分は、比較的
低強度な状態の切れ目32に沿つて十字に破断され、第
2のクロス40部分は強化材41に沿つて破断される。
この切れ目32及び強化材31,41の延在方向によ
り、前側セルカバー3の破断形状が制御されることにな
る。特に、カッターによつて十字に切断して形成され、
キャニスタ本体1の開口部1aの2つの対角線にほぼ合
致する2本の切れ目32が破壊亀裂を誘導する機能を効
果的に発揮する。また、前側セルカバー3を固着させた
開口部1aの付近が応力集中を生じて折れ曲がり、破断
片が強化材31,41によつてキャニスタ本体1に繋が
れた状態になる。
低強度な状態の切れ目32に沿つて十字に破断され、第
2のクロス40部分は強化材41に沿つて破断される。
この切れ目32及び強化材31,41の延在方向によ
り、前側セルカバー3の破断形状が制御されることにな
る。特に、カッターによつて十字に切断して形成され、
キャニスタ本体1の開口部1aの2つの対角線にほぼ合
致する2本の切れ目32が破壊亀裂を誘導する機能を効
果的に発揮する。また、前側セルカバー3を固着させた
開口部1aの付近が応力集中を生じて折れ曲がり、破断
片が強化材31,41によつてキャニスタ本体1に繋が
れた状態になる。
【0019】このようにして前側セルカバー3が2つの
対角線方向に破断され、キャニスタ本体1の前端の開口
部1aが4角形に広く開放されるので、ミサイル10の
操舵翼10aがキャニスタ本体1の内部4角をそれぞれ
支障を受けることなく通過することができる。ミサイル
10の発射時に破断された第1のクロス30部分及び第
2のクロス40部分は、上述したように強化材31,4
1によつてキャニスタ本体1に繋がれているので、大き
な破片が飛散することがない。
対角線方向に破断され、キャニスタ本体1の前端の開口
部1aが4角形に広く開放されるので、ミサイル10の
操舵翼10aがキャニスタ本体1の内部4角をそれぞれ
支障を受けることなく通過することができる。ミサイル
10の発射時に破断された第1のクロス30部分及び第
2のクロス40部分は、上述したように強化材31,4
1によつてキャニスタ本体1に繋がれているので、大き
な破片が飛散することがない。
【0020】ここで、前側セルカバー3の破断方向につ
いて検討する。本発明者等は、強化材をキャニスタ本体
1の開口部1aの縦横方向に交差・配向させた4角形の
繊維強化プラスチックの平板を準備し、周縁部を固定し
た繊維強化プラスチックの平板に均等荷重及び中央集中
荷重を作用させて該平板の破断状況を観察した。その結
果、均等圧力を作用させた場合には周縁の拘束端から破
断し、また、中央集中荷重を作用させた場合には、図6
に示すように平板50の強化材51の延在方向に沿つて
十文字方向に破断することが判明した。
いて検討する。本発明者等は、強化材をキャニスタ本体
1の開口部1aの縦横方向に交差・配向させた4角形の
繊維強化プラスチックの平板を準備し、周縁部を固定し
た繊維強化プラスチックの平板に均等荷重及び中央集中
荷重を作用させて該平板の破断状況を観察した。その結
果、均等圧力を作用させた場合には周縁の拘束端から破
断し、また、中央集中荷重を作用させた場合には、図6
に示すように平板50の強化材51の延在方向に沿つて
十文字方向に破断することが判明した。
【0021】本発明に係る第1のクロス30部分及び第
2のクロス40部分を有する前側セルカバー3によれ
ば、所定の厚さを与えた第2のクロス40によつて全体
的な強度が得られ、切れ目32及び強化材31を有する
第1のクロス30によつてもほぼ全体的な強度が得られ
る。そして、各強化材31,41の延在方向に与えられ
る破壊容易性、及び第1のクロス30の切れ目32によ
つて与えられる破壊容易性が相まつて、キヤニスタ本体
1の開口部1aの対角線方向の破断が再現性良く得られ
る。この破断の再現性は、均等圧力を作用させた場合、
中央集中荷重を作用させた場合のいずれの場合にも、良
好に得ることができる。その結果、破壊荷重のバラツキ
も低減する。また、強化材31,41が開口部1aのキ
ヤニスタ本体1に対して傾斜配置(45°で傾斜)され
ているので、開口部1a付近の拘束端の剛性が低下した
状態にあり、前側セルカバー3の拘束端の変形が容易で
ある。
2のクロス40部分を有する前側セルカバー3によれ
ば、所定の厚さを与えた第2のクロス40によつて全体
的な強度が得られ、切れ目32及び強化材31を有する
第1のクロス30によつてもほぼ全体的な強度が得られ
る。そして、各強化材31,41の延在方向に与えられ
る破壊容易性、及び第1のクロス30の切れ目32によ
つて与えられる破壊容易性が相まつて、キヤニスタ本体
1の開口部1aの対角線方向の破断が再現性良く得られ
る。この破断の再現性は、均等圧力を作用させた場合、
中央集中荷重を作用させた場合のいずれの場合にも、良
好に得ることができる。その結果、破壊荷重のバラツキ
も低減する。また、強化材31,41が開口部1aのキ
ヤニスタ本体1に対して傾斜配置(45°で傾斜)され
ているので、開口部1a付近の拘束端の剛性が低下した
状態にあり、前側セルカバー3の拘束端の変形が容易で
ある。
【0022】前側セルカバー3の破壊荷重の均一性は、
繊維強化プラスチック板の製作精度にも関係する。これ
に関し、第1のクロス30及び第2のクロス40を重ね
合わせたプリプレグ20を製作し、これをオートクレー
ブに供することにより、製作精度の向上が容易に図れ
る。更に、カッターによつて第1のクロス30のみに切
れ目32を形成することにより、所定深さ及び長さの切
れ目32を容易に形成することができる。特に、前側セ
ルカバー3のように厚さが1mm程度の薄肉材の場合に
は、第1のクロス30及び第2のクロス40を別体で形
成し、第1のクロス30のみに切れ目32を形成した後
に、第1のクロス30と第2のクロス40とを接合させ
る方が、一体成形後に機械加工を施して切れ目を形成す
る場合よりも、製作が簡単かつ加工精度も高い。
繊維強化プラスチック板の製作精度にも関係する。これ
に関し、第1のクロス30及び第2のクロス40を重ね
合わせたプリプレグ20を製作し、これをオートクレー
ブに供することにより、製作精度の向上が容易に図れ
る。更に、カッターによつて第1のクロス30のみに切
れ目32を形成することにより、所定深さ及び長さの切
れ目32を容易に形成することができる。特に、前側セ
ルカバー3のように厚さが1mm程度の薄肉材の場合に
は、第1のクロス30及び第2のクロス40を別体で形
成し、第1のクロス30のみに切れ目32を形成した後
に、第1のクロス30と第2のクロス40とを接合させ
る方が、一体成形後に機械加工を施して切れ目を形成す
る場合よりも、製作が簡単かつ加工精度も高い。
【0023】ところで、上記実施の形態にあつては、第
1のクロス30の表裏両面にそれぞれ第2のクロス40
を配置したが、第1のクロス30及び第2のクロス40
の組合せは自由であり、第1のクロス30と第2のクロ
ス40との積層構造を2層〜多層に種々変更することに
より、要求強度に広く対応することが可能である。
1のクロス30の表裏両面にそれぞれ第2のクロス40
を配置したが、第1のクロス30及び第2のクロス40
の組合せは自由であり、第1のクロス30と第2のクロ
ス40との積層構造を2層〜多層に種々変更することに
より、要求強度に広く対応することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るミサイル用キャニスタの前側セルカバー及
びその製造方法によれば、前側セルカバーが、強化材の
配向を開口部の対角線とほぼ平行にする繊維強化プラス
チック板を有し、かつ、繊維強化プラスチック板の強化
材の一部には、前側セルカバーの開口部の対角線にほぼ
合致して破壊亀裂を誘導するための切れ目が形成されて
いる。このため、前側セルカバーをキャニスタ本体に取
付けた状態で繊維強化プラスチック板の拘束端近傍の剛
性が低下しており、内圧が作用した際の変形が容易にな
ると共に、次の効果を得ることができる。
本発明に係るミサイル用キャニスタの前側セルカバー及
びその製造方法によれば、前側セルカバーが、強化材の
配向を開口部の対角線とほぼ平行にする繊維強化プラス
チック板を有し、かつ、繊維強化プラスチック板の強化
材の一部には、前側セルカバーの開口部の対角線にほぼ
合致して破壊亀裂を誘導するための切れ目が形成されて
いる。このため、前側セルカバーをキャニスタ本体に取
付けた状態で繊維強化プラスチック板の拘束端近傍の剛
性が低下しており、内圧が作用した際の変形が容易にな
ると共に、次の効果を得ることができる。
【0025】(1)繊維強化プラスチック板の強化材を
所定方向に配向させたことにより、材料自体の特性を有
効利用する構造であり、強化材及び切れ目に沿つた破
損、特にキヤニスタの角部の開放が積極的に促される。
加えて、強化材が前側セルカバーの全体の強度部材とし
て機能するので、薄い肉厚によつて所定の強度を確保す
ることが可能であり、所定の強度の確保とミサイルの発
射に際して容易に打ち破られる性能との両立が可能にな
る。すなわち、強化材が前側セルカバーの全体の強度部
材として機能するので、内圧・外圧及びこれらの繰り返
し作用に対する耐圧性をもちながら、所定方向に配向さ
せた強化材及び切れ目の機能により、中央集中荷重には
弱く、対角線方向への破壊が容易になされる。
所定方向に配向させたことにより、材料自体の特性を有
効利用する構造であり、強化材及び切れ目に沿つた破
損、特にキヤニスタの角部の開放が積極的に促される。
加えて、強化材が前側セルカバーの全体の強度部材とし
て機能するので、薄い肉厚によつて所定の強度を確保す
ることが可能であり、所定の強度の確保とミサイルの発
射に際して容易に打ち破られる性能との両立が可能にな
る。すなわち、強化材が前側セルカバーの全体の強度部
材として機能するので、内圧・外圧及びこれらの繰り返
し作用に対する耐圧性をもちながら、所定方向に配向さ
せた強化材及び切れ目の機能により、中央集中荷重には
弱く、対角線方向への破壊が容易になされる。
【0026】(2)強化材を前側セルカバーの全体に配
置させ、前側セルカバーの周縁部をキャニスタ本体に固
着させることにより、高速度による破壊を受けた場合で
あつても破片がほとんど飛散しない。このように、ブレ
ークスルー式のミサイル用のキヤニスタにおいて、ミサ
イルの発射時に前側セルカバーの大きな破片が飛散しな
いので、破片が周囲の構造物例えば隣接するミサイル用
キヤニスタのセルカバーを破損するなどの弊害が防止さ
れる。 (3)ガラス繊維等の強化材の全積層数及び強化材の積
層構成の組合せにより、要求強度に広く対応が可能であ
る。
置させ、前側セルカバーの周縁部をキャニスタ本体に固
着させることにより、高速度による破壊を受けた場合で
あつても破片がほとんど飛散しない。このように、ブレ
ークスルー式のミサイル用のキヤニスタにおいて、ミサ
イルの発射時に前側セルカバーの大きな破片が飛散しな
いので、破片が周囲の構造物例えば隣接するミサイル用
キヤニスタのセルカバーを破損するなどの弊害が防止さ
れる。 (3)ガラス繊維等の強化材の全積層数及び強化材の積
層構成の組合せにより、要求強度に広く対応が可能であ
る。
【図1】 本発明の1実施の形態に係る前側セルカバー
を備えるミサイル用キャニスタ示す断面図。
を備えるミサイル用キャニスタ示す断面図。
【図2】 同じく第1のクロス及び第2のクロスを重ね
合わせたプリプレグ及びオートクレーブを示す図。
合わせたプリプレグ及びオートクレーブを示す図。
【図3】 同じく第1のクロスを示す図。
【図4】 同じく第2のクロスを示す図。
【図5】 同じく前側セルカバーの破断初期状態を示す
図。
図。
【図6】 強化材の配向を異ならせた前側セルカバーの
破断状況を示す図。
破断状況を示す図。
1:キャニスタ本体、1a:開口部、3:前側セルカバ
ー、7:オートクレーブ、10:ミサイル、10a:操
舵翼、30:第1のクロス、31:強化材、32:切れ
目、40:第2のクロス、41:強化材。
ー、7:オートクレーブ、10:ミサイル、10a:操
舵翼、30:第1のクロス、31:強化材、32:切れ
目、40:第2のクロス、41:強化材。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F41F 3/00
Claims (2)
- 【請求項1】 4角筒状体をなすキャニスタ本体(1)
の前端の開口部(1a)を前側セルカバー(3)によっ
て覆いかつ前記前側セルカバー(3)の外縁部を前記キ
ャニスタ本体(1)に固着し、内部にミサイル(10)
を格納するミサイル用キャニスタにおいて、 前記前側セルカバー(3)が、単繊維をより合わせてロ
ービング状にしたものを交差させた強化材を複数積層さ
せて有する繊維強化プラスチック板で形成され、各々の
強化材の配向が前記開口部(1a)の対角線にほぼ平行
にされ、前記強化材のうちの1つのみが、前記開口部
(1a)の対角線にほぼ合致する切れ目(32)を少な
くとも中央部に有するクロスによって構成されているこ
とを特徴とするミサイル用キャニスタの前側セルカバ
ー。 - 【請求項2】 4角筒状体をなすキャニスタ本体(1)
の前端の開口部(1a)を前側セルカバー(3)によっ
て覆い、内部にミサイル(10)を格納するミサイル用
キャニスタの前側セルカバーの製造方法であって、単繊維をより合わせてロービング状にし切れ目(32)
を少なくとも中央部に有するクロスによって構成された
強化材と、単繊維をより合わせてロービング状にした切
れ目のないクロスによって構成された強化材とに プラス
チックを含浸させて各強化材が積層されたプリプレグ
(20)を製作した後、該プリプレグ(20)をオート
クレーブ(7)に供して一体的に成形させ、各々の強化
材の配向を前記開口部(1a)の対角線にほぼ平行にさ
せると共に、該切れ目(32)を前記開口部(1a)の
対角線にほぼ合致させて前記前側セルカバー(3)を形
成することを特徴とするミサイル用キャニスタの前側セ
ルカバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02068599A JP3409078B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | ミサイル用キャニスタの前側セルカバー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02068599A JP3409078B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | ミサイル用キャニスタの前側セルカバー及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220996A JP2000220996A (ja) | 2000-08-08 |
JP3409078B2 true JP3409078B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=12034032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02068599A Expired - Lifetime JP3409078B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | ミサイル用キャニスタの前側セルカバー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409078B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109682255A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-26 | 南京航空航天大学 | 预置薄弱区2.5d机织复合材料易碎盖及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6358587B2 (ja) * | 2017-03-13 | 2018-07-18 | 創造技術株式会社 | 室内外用板部材およびテーブル |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP02068599A patent/JP3409078B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109682255A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-26 | 南京航空航天大学 | 预置薄弱区2.5d机织复合材料易碎盖及其制备方法 |
CN109682255B (zh) * | 2018-12-25 | 2021-02-05 | 南京航空航天大学 | 预置薄弱区2.5d机织复合材料易碎盖及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000220996A (ja) | 2000-08-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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