JP3407254B1 - データ伝送システム及びデータ伝送制御方法 - Google Patents

データ伝送システム及びデータ伝送制御方法

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JP3407254B1
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L1/02Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception
    • H04L1/04Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception using frequency diversity

Abstract

【要約】 【課題】 CATVシステム等のデータ伝送システム及
びデータ伝送制御方法に関し、雑音を除去してデータの
高速伝送を可能とする。 【解決手段】 CATVシステム等の基幹系とアクセス
系とを含む場合に、少なくとも基幹系の分配分岐部(幹
線分配分岐増幅器5)に於いて狭帯域信号を直交系列の
符号数の個数となるようにコピーし、それぞれを直交系
列の符号に従って位相回転し、且つ伝送可能帯域を直交
系列の符号数の個数に分割した分割帯域にそれぞれ周波
数変換して多重化伝送し、ヘッドエンド1等の受信部に
於いて、分割帯域の信号を元の狭帯域信号の周波数に戻
し、且つ直交系列の符号に従って位相逆回転を施して積
分加算する。又アクセス系のモデム8等の送信部は、信
号点間にゼロ点挿入を行い、アクセス系の分配分岐部の
受信部は、ゼロ点抽出により信号点の雑音除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流合雑音等の雑音
を除去することにより、高速でデータ伝送を可能とした
CATVシステム等に於けるデータ伝送システム及びデ
ータ伝送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CATV(Cable Televis
ion;Community Antenna Tel
evision)システムは、既に、各種の構成が実用
化されている。又このCATVシステムを利用したCA
TV電話やCATVインターネットも実用化されてい
る。図19はCATVシステムの概要を示すものであ
り、201は再送信設備,自主放送設備,ステイタスモ
ニタ設備,ガイドチャネル送出機構等を含む放送設備、
202はホームターミナル制御/統合システム、203
はCATV−LAN(ローカル・エリア・ネットワー
ク)、204はインターネットを示す。
【0003】又205は混合器,分配器,光信号を送出
する為の電光変換部(E/O),光信号を受信する為の
光電変換部(O/E),電気信号を送受信する同軸アン
プ等を含むヘッドエンド、206〜209は光ファイバ
ー、210は同軸ケーブル、211〜213は複数の加
入者宅が接続される同軸ネットワーク、214は加入者
宅、215はホームターミナル、216はテレビ受像
機、217はケーブルモデム、218はパソコンを示
す。
【0004】又同軸ネットワーク211〜213に於け
る黒三角印は双方向の同軸アンプ、同軸ネットワーク2
11,212に於ける黒四角印は光ノードを示す。又同
軸ケーブルを加入者宅214に引き込む為の保安器を白
四角印で示す。又図示を省略しているが、加入者宅21
4のケーブルモデム217には、電話機やファクシミリ
装置等を接続することもできる。又同軸ネットワーク2
11〜213には、それぞれ複数の加入者宅が接続され
ている。
【0005】同軸ケーブルのみを用いたCATVシステ
ムに於いては、例えば、同軸ケーブル210に複数の同
軸ネットワーク213が順次、或いは並列的に接続さ
れ、1本の幹線に対して数万加入者宅が接続されるシス
テムがある。そして、各加入者宅では、画像受信サービ
スのみでなく、インタラクティブサービスを受ける為
に、ヘッドエンド205方向にデータを送信することに
なる。
【0006】その場合、例えば、下り方向は70〜45
0MHz、上り方向は10〜50MHzの周波数帯域を
用い、下り方向伝送速度は、64QAMによる27Mb
ps、上り方向はQPSKによる4.5Mbpsとした
システムが知られている。又同軸ケーブルの伝送損失は
54dB/km程度であるから、300〜400m程度
毎に同軸アンプを接続する必要がある。従って、数10
km程度の伝送距離に於いては、数10個の同軸アンプ
を接続することになる。
【0007】又下り方向の周波数帯域に於ける雑音源と
しては、コードレス電話やアマチュア無線等があるが、
伝送周波数帯域が比較的広いから、雑音の大きい周波数
帯域を避けることも容易である。従って、各加入者宅に
対しては所望のS/Nを確保してヘッドエンド205か
ら伝送することができる。しかし、上り方向の周波数帯
域に於いては、加入者宅の各種家電機器が発生する雑
音,アマチュア無線等による雑音,同軸ケーブルの開放
端による反射雑音等がヘッドエンド205側に順次合流
して伝送され、又伝送経路の途中の多数の同軸アンプに
より雑音も増幅されることになり、流合雑音として問題
となっている。
【0008】そこで、同軸ネットワーク211,212
とヘッドエンド205との間を光ファイバー206〜2
09を介して接続し、同軸ネットワーク211,212
に接続される加入者宅数を例えば500程度としたHF
C(Hybrid Fiber Coaxial)シス
テムが知られている。図示のHFCシステムに於いて
は、下り方向の光ファイバー206,208と上り方向
の光ファイバー207,209とを設けた場合を示す
が、下り方向と上り方向との光信号を、1本の光ファイ
バーを用いて伝送するシステムも知られている。この基
幹系の光ファイバーは、伝送損失が0.5dB/km程
度であるから、数10km毎に光増幅器を設ければ良い
ことになる。従って、同軸ケーブルを用いたシステムに
比較して、1本の幹線に接続される加入者宅数を少なく
し、且つ増幅器数を少なくすることにより、流合雑音を
低減することができる。
【0009】図20は前述のHFCシステムについての
従来例の要部を示し、221は放送設備側の外部アンテ
ナ設備、222はヘッドエンド、223は光送受信機、
224はインターネット、225はケーブルルータ(C
MTS:Cable Modem Configura
tion System)、226は光ファイバー、2
27は光ノード、228は幹線増幅器分岐分配部、22
9,230は幹線増幅器、231,232はタップオ
フ、233,234は加入者宅を示す。
【0010】ヘッドエンド222は図19のヘッドエン
ド205に相当し、光送受信機223は図19の電光変
換部E/Oと光電変換部O/Eとを含む光信号の送受信
部に相当する。又光ノード227は図19の同軸ネット
ワークに於ける黒丸印の光ノードに相当し、加入者宅2
33,234は図19の加入者宅214に相当し、保安
器を介して同軸ケーブルを引込み、分配器を介してテレ
ビ受像機とCATVモデム側とに分配する。
【0011】又1加入者当たりの伝送速度を例えば51
2kbpsとし、1000加入者についての同時アクセ
ス率を1/100とすると、512〔kbps〕×10
00×(1/100)=5120〔kbps〕の伝送帯
域が必要となる。又各加入者宅では、インターネット2
24に対するアクセスを中心とすると、上り方向は、下
り方向に対して約1/5程度の伝送帯域を必要とするも
ので、1.024Mbps程度の伝送帯域とすれば良い
ことになる。
【0012】前述のHFCシステムに於いては、1セル
当たり500程度の加入者数とし、256kbpsの伝
送速度となるように設計されているもので、これを例え
ば2Mbpsの伝送速度となるように改善する為には、
幹線の光ファイバーの本数を増加し、それぞれの光ファ
イバーに接続された同軸ネットワークに収容される加入
者数を少なくすれば良いことになる。この場合、更にセ
ルを小さくし、又光ファイバーを加入者宅の近くまで或
いは加入者宅まで敷設して、殆ど光ファイバーにより伝
送路を構成する所謂ディープファイバー現象が生じる。
【0013】図21は従来例のモデムの説明図であり、
(A)は要部の構成、(B)は信号波形の一例を示す。
同図に於いて、SDは送信データ、241はスクランブ
ル処理部(SCR)と直並列変換部(S/P)とを含む
変換部、242はグレーコード/ナチュラルコード変換
部(G/N)と符号の和分処理(和分)を含む符号変換
部、243は直並列変換し、更に符号変換した信号を基
に信号点を形成する為の信号点発生部、244はロール
オフフィルタ(ROF)、245はDA変換部(D/
A)、246はローパスフィルタ(LPF)と変調部
(MOD)、247はバンドパスフィルタ(BPF)、
248は送信クロック発生部(TX−CLK)、TX−
lineは送信回線を示す。
【0014】又RX−lineは受信回線、251はバ
ンドパスフィルタ(BPF)、252は復調部(DE
M)とローパスフィルタ(LPF)、253はAD変換
部(A/D)、254はロールオフフィルタ(RO
F)、256はタイミング抽出部(TIM)、257は
位相同期発振部(PLLVCXO)、258は受信クロ
ック発生部(RX−CLK)、259は等化部(EQ
L)、260はキャリア自動位相制御部(CAPC)、
261は判定部(DEC)、262は差分処理(差分)
とナチュラルコード/グレーコード変換(N/G)との
機能を含む符号変換部、263は並直列変換部(P/
S)とデスクランブル処理部(DSCR)とを含む変換
部、RDは受信データを示す。
【0015】送信データSDは、変換部241に於いて
スクランブル処理した後、変調信号点数等に対応した並
列データに変換し、符号変換部242に於いてグレーコ
ードからナチュラルコードに変換し、復調基準位相によ
る影響を受けないで復調可能とするように和分処理を施
し、信号点発生部245に於いて変調信号点数に従った
信号点とし、ロールオフフィルタ244により高域成分
を除いて、DA変換部245によりディジタル信号に変
換し、ローパスフィルタ(LPF)を介して変調部(M
OD)246に入力して変調し、バンドパスフィルタ2
47により送信帯域に制限して送信回線TX−line
に送出する。
【0016】又受信回線RX−lineを介して受信し
た信号をバンドパスフィルタ251により不要帯域成分
を除去し、復調部(DEM)とローパスフィルタ(LP
F)252に於いて復調し、且つローパスフィルタによ
り高域成分を除去し、AD変換部253に於いてディジ
タル信号に変換し、ロールオフフィルタ254を介して
等化部259に入力し、波形等化等を行い、キャリア自
動位相制御部260により位相調整を行い、判定部26
1に於いてデータ判定を行い、符号変換部262に於い
て送信部側の和分処理と符号変換との逆の差分処理とナ
チュラルコード/グレーコード変換処理とを行い、変換
部263に於いて直列符号に変換し、且つデスクランブ
ル処理を行って受信データRDとする。
【0017】変調部246は、例えば、64QAM(Q
uadrature Amplitude Modul
ation:直交振幅変調)等のQAM変調手段を有
し、復調部252は、64QAM等のQAM復調手段を
有するもので、送信回線TX−lineと受信回線RX
−lineとを含めて、点線枠内はQAM伝送路の機能
を有することになる。又図21の(B)は、信号のピー
ク点を除いて伝送速度に対応した一定の周期でゼロ点が
現れるナイキスト間隔で送信する場合の信号波形の一例
を示し、矢印は、最大振幅となる信号点に対応したデー
タの場合を示している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例のCAT
Vシステムに於いては、加入者宅からヘッドエンド方向
への上り方向のデータ伝送時に、各加入者宅からの雑音
や誘導雑音等が順次加算されることなり、この流合雑音
によって上り方向のデータを誤りなく受信処理すること
が困難となる。そこで、セル内の加入者宅数を少なくし
た同軸ネットワークとし、それぞれの同軸ネットワーク
とヘッドエンドとの間に、それぞれ光ファイバーを敷設
したHFCシステムを適用することにより、流合雑音の
低減を図ることが提案されている。
【0019】その場合、更に流合雑音を低減する為に、
光ファイバーを加入者宅近く又は加入者宅まで延長する
ことが考えられる。しかし、同軸ケーブルによる安価な
既設のCATVシステムの利点が失われる所謂ディープ
ファイバー現象が生じる問題がある。即ち、多数の光フ
ァイバーを新たに敷設することによるコストアップが大
きな問題となる。
【0020】又前述の流合雑音を低減する為に、CDM
A(Code DivisionMultiple A
ccess)方式等のスペクトラム拡散技術を適用する
ことが考えられるが、通常のスペクトラム拡散処理を施
して送信する場合、伝送効率が低下する問題がある。
【0021】本発明は、前述のディープファイバー現象
を回避して、伝送効率を低下することなく、流合雑音の
低減を図ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ伝送シス
テムは、直交系列の符号数に従った個数で狭帯域信号の
コピーを形成し、この狭帯域信号及びコピーに対して直
交系列の符号に従った位相回転を施し、且つ伝送帯域を
分割した分割帯域にそれぞれ周波数変換して送信する送
信部と、この送信部からの受信信号を元の狭帯域信号の
周波数に戻し、且つ狭帯域信号対応に割当てた直交系列
の符号に従って位相逆回転を施して元の位相に戻して
分加算し狭帯域信号を復元する受信部とを備えてい
る。
【0023】又送信部は、複数のアクセス系等に対応す
る複数系統の狭帯域信号対応に直交系列の各符号を割当
て、且つ直交系列の符号数に従った個数となるように、
複数系統の各狭帯域信号のコピーを形成し、狭帯域信号
及びコピーに対して、直交系列の符号に従った位相回転
を施す位相回転部と、伝送可能帯域を直交系列の符号数
に従った個数に分割した分割帯域に、前記位相回転を施
した狭帯域信号及びコピーを周波数変換して直交振幅変
調を施す変調部と、この変調部の出力信号を多重化して
送出する多重化部とを有し、受信部は、送信部からの受
信信号を直交振幅復調し、分割帯域毎に元の狭帯域信号
周波数に変換する復調部と、分割帯域対応の復調部から
の狭帯域信号の位相を、直交系列の符号に従って位相逆
回転させる位相逆回転部と、この位相逆回転部の出力信
号を加算する加算部とを有するものである。
【0024】又送信部と受信部とを含む基幹系と、この
基幹系の送信部に接続した複数のアクセス系とを含み、
このアクセス系の送信部は、信号点に対して所定間隔で
ゼロ点を挿入するゼロ点挿入部を有し、アクセス系の受
信部は、ゼロ点挿入周波数を基にゼロ点を抽出し、この
ゼロ点に重畳された雑音成分により、信号点に重畳され
た雑音成分を打ち消す雑音除去部を有すものである。又
アクセス系の送信部は、送信データに従った信号点を発
生し、その信号点を複数キャリアに分配し且つ各キャリ
ア毎の信号点に所定間隔でゼロ点を挿入するゼロ点挿入
部と、直交振幅変調して送信する変調部とを有し、アク
セス系の受信部は、直交振幅復調する復調部と、この復
調部からの復調信号に含まれるゼロ点を抽出し、このゼ
ロ点に重畳された雑音成分により、信号点に重畳された
雑音成分を打ち消す雑音除去部とを有するものである。
【0025】又本発明のデータ伝送制御方法は、狭帯域
信号を直交系列の符号数分コピーし、個々の狭帯域信号
に直交系列の符号に従った位相回転を施して送信する過
程を含むものである。狭帯域信号を直交系列の符号数分
コピーした個々の狭帯域信号に、時間軸上では固定位相
で且つ直交系列の符号に従った位相情報を乗算する過程
を含むものである。又狭帯域信号を直交系列の符号数分
コピーした個々の狭帯域信号に、直交系列の符号に従っ
た位相回転を施した信号を受信して、前記直交系列の符
号に従って位相逆回転を施して積分加算し、前記狭帯域
信号を復元する過程とを含むものである。
【0026】又複数系統の狭帯域信号にそれぞれ直交系
列の符号を割当て、且つ直交系列の符号数に従った個数
となるように、各系統の狭帯域信号をコピーし、割当て
た直交系列の符号に従った位相回転を施し、伝送可能帯
域を、直交系列の符号数に従って分割した分割帯域にそ
れぞれ周波数変換して変調し、この変調した信号を多重
化して送信する過程と、この多重化した信号を受信し
て、分割帯域対応に狭帯域信号の周波数に戻す復調を行
い、且つ分割帯域対応の狭帯域信号に対して、直交系列
の符号に従った位相逆回転を施して積分加算し、割当て
た直交系列符号対応に、狭帯域信号を復元する過程を含
むものである。
【0027】又基幹系の送信部と受信部との間で、直交
系列の符号数に従った個数となるように狭帯域信号をコ
ピーし、直交系列の符号に従った位相回転を施して送信
する過程と、受信して、直交系列の符号に従って位相逆
回転を施して積分加算することにより、狭帯域信号を復
元する過程とによるデータ伝送を行い、基幹系の送信部
に接続されたアクセス系の受信部と送信部との間で、信
号点に対して所定間隔でゼロ点を挿入して送信する過程
と、受信した信号のゼロ点挿入周波数を基にゼロ点を抽
出し、このゼロ点に重畳された雑音成分を用いて、信号
点に重畳された雑音成分を打ち消す過程とによるデータ
伝送を行うことができる。
【0028】又基幹系の送信部と受信部との間で、直交
系列の符号数に従った個数となるように狭帯域信号をコ
ピーし、直交系列の符号に従った位相回転を施して送信
する過程と、受信して前記直交系列の符号に従って位相
逆回転を施して積分加算することにより、狭帯域信号を
復元する過程とによるデータ伝送を行い、基幹系の送信
部に接続されたアクセス系の受信部と送信部との間で、
送信データに従った信号点を発生し、この信号点を複数
キャリアに分配し且つ各キャリア毎の信号点に所定間隔
でゼロ点を挿入し、直交振幅変調して送信する過程と、
受信信号を直交復調し、復調信号に含まれるゼロ点を抽
出し、このゼロ点に重畳された雑音成分を用いて、信号
点に重畳された雑音成分を打ち消す過程とによりデータ
伝送を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の説明
図であり、1はヘッドエンド、2,3は光送受信部、4
は幹線双方向増幅器、5は幹線分配分岐増幅器、6は分
配分岐部、7はタップオフ、8はモデム、9は保安器、
10は分配器、11は光ファイバー、12は同軸ケーブ
ル、SDは送信データ、RDは受信データを示す。
【0030】ヘッドエンド1側の光送受信部2と単一又
は複数の光ファイバー11を介して単一又は複数の光送
受信部3と接続し、この光送受信部3と幹線双方向増幅
器4を介して同軸ケーブル12により幹線分配分岐増幅
器5との間を接続し、幹線分配分岐増幅器5と複数の分
配分岐部6との間を同軸ケーブル12により接続し、こ
の分配分岐部6とタップオフ7,保安器9,分配器10
を介して加入者宅内のモデム8と同軸ケーブルにより接
続したHFCシステムを構成する。
【0031】そして、加入者宅のモデム8から分配分岐
部6まの間のアクセス系に於いては、ゼロ点挿入を適用
した雑音キャンセル技術により雑音を除去する。又幹線
分配分岐増幅器5からヘッドエンド1までの間の基幹系
に於いては、上り方向の送信部に於いて、送信データを
含む狭帯域信号を、直交系列の符号数に従った個数とな
るようにコピーし、それぞれに対して直交系列の符号に
従った位相回転を施して送信する。受信部に於いては、
直交系列の符号に従って位相逆回転を施すことにより、
データ成分については同一位相とし、他の雑音成分につ
いては直交位相関係として積分加算して、アクセス系対
応のデータを復元する。従って、基幹系に同軸ケーブル
を用いて、システムのコストアップとなるディープファ
イバー現象を回避した場合でも、流合雑音を低減するこ
とができる。なお、直交系列の符号としては、アダマー
ル系列,M系列,ゴールド系列,ウエーブレット系列等
の符号を適用することができる。
【0032】又図1に於いて、周波数fを横軸、パワー
PWRを縦軸として、基幹系とアクセス系との伝送帯域
の関係を示しており、アクセス系に於いては、ゼロ点挿
入による狭帯域信号として伝送し、基幹系に於いては、
狭帯域信号を複数コピーし、直交系列の符号に従って位
相回転を施し、それぞれ伝送可能帯域を分割した分割帯
域の周波数に変換して伝送する。又異なるアクセス系に
対する直交系列の符号については、異なる符号を割当て
る。
【0033】図2の(A)はアクセス系のモデムの実施
の形態を示し、図1に於けるモデム8又は分配分岐部6
のモデムに相当する構成を示す。又(B)は伝送信号の
概要を横軸を周波数f、縦軸をパワーPWRとして示
す。図2の(A)に於いて、SDは送信データ、21は
スクランブル処理部(SCR)と直並列変換部(S/
P)とを含む変換部、22はグレーコード/ナチュラル
コード変換部(G/N)と符号の和分処理(和分)を含
む符号変換部、23は直並列変換し、更に符号変換した
信号を基に信号点を形成する為の信号点発生部、24は
ロールオフフィルタ(ROF)、25はDA変換部(D
/A)、26はローパスフィルタ(LPF)と変調部
(MOD)、27はバンドパスフィルタ(BPF)、2
8は送信クロック発生部(TX−CLK)、TX−li
neは送信回線、29はゼロ点挿入部を示す。以上の構
成が直交振幅変調(QAM)して送信するモデムの送信
部に相当する。
【0034】又RX−lineは受信回線、31はバン
ドパスフィルタ(BPF)、32は復調部(DEM)と
ローパスフィルタ(LPF)、33はAD変換部(A/
D)、34はロールオフフィルタ(ROF)、36はタ
イミング抽出部(TIM)、37は位相同期発振部(P
LLVCXO)、38は受信クロック発生部(RX−C
LK)、39は等化部(EQL)、40はキャリア自動
位相制御部(CAPC)、41は判定部(DEC)、4
2は差分処理(差分)とナチュラルコード/グレーコー
ド変換(N/G)との機能を含む符号変換部、43は並
直列変換部(P/S)とデスクランブル処理部(DSC
R)とを含む変換部、44は雑音除去部、RDは受信デ
ータを示す。以上の構成がモデムの受信部に相当する。
【0035】この実施の形態は、ゼロ点挿入部29と雑
音除去部44とを、図21の従来例のモデムに付加した
構成に相当するもので、送信データSDの処理及び受信
データRDの処理についての重複した説明は省略する。
この実施の形態に於いては、ゼロ点挿入部29により、
例えば、図2の(B)に於ける黒丸印で示すゼロ点を挿
入する。即ち、信号レベルが0の信号をデータ信号点間
に挿入する。
【0036】このゼロ点挿入は、時間軸上にゼロ点を挿
入した状態とするもので、信号点間に挿入するゼロ点の
個数に対応した伝送帯域となるが、各種の手段を適用す
ることができる。例えば、逆フーリエ変換部に、同一の
データを並列に入力すると、データを1個コピーした出
力データとなるが、その場合に、時間軸上のデータ間に
1個のゼロ点を挿入したものとなる。即ち、信号点間に
1個のゼロ点を挿入することができる。この場合の伝送
周波数帯域はデータのみの場合の2倍となる。同様に、
3個の同一のデータを並列に逆フーリエ変換部に入力す
ると、データ間に3個のゼロ点を挿入したものとなる。
この場合は、伝送周波数帯域はデータのみの場合の4倍
となる。
【0037】又受信部の位相同期発振部37により、ゼ
ロ点挿入位置を示すゼロ点周波数を抽出し、そのタイミ
ング信号を受信クロック発生部38に加え、受信クロッ
ク発生部38からデータ信号タイミングとゼロ点信号タ
イミングとを雑音除去部44に加えて、ゼロ点に重畳さ
れている雑音成分を抽出し、この雑音成分はデータ信号
点にも重畳されていることから、抽出した雑音成分を用
いて、データ信号点に重畳された雑音を除去する。
【0038】図3はゼロ点抽出部の説明図であり、タイ
ミング抽出部36と位相同期発振部37との機能を含む
構成を示す。同図に於いて、51はパワー算出部(PW
R)、52はバンドパスフィルタ(BPF)、53はベ
クトル化部、54は比較部、55はローパスフィルタ
(LPF)、56は二次位相同期回路(PLL)、57
はDA変換部(D/A)、58は電圧制御水晶発振器
(VCXO)、59は分周部を示す。
【0039】(34)で示す図2のロールオフフィルタ
34からの信号を例えば自乗演算によりパワーを算出
し、バンドパスフィルタ42を介してベクトル化部53
に入力し、直交した信号でベクトル化し、比較部54に
於いて分周部59からのゼロ点信号と比較する。この比
較差分をローパスフィルタ55を介して二次位相同期回
路56に入力し、DA変換部57によりアナログ制御電
圧として、電圧制御水晶発振器58の発振出力位相を制
御し、その電圧制御水晶発振器58の出力信号を、(3
3)として示す図2のAD変換部33にサンプリングタ
イミング信号として加える。又分周部59により分周し
てゼロ点信号、即ち、送信部に於いて挿入したゼロ点の
位置を示すゼロ点信号とし、比較部54に入力すること
により、ゼロ点信号に位相同期するように電圧制御水晶
発振器58の出力信号を制御することができる。
【0040】図4は雑音除去動作の説明図であり、
(a)はデータ信号S1,S2,S3,・・・間に、そ
れぞれ黒丸で示す1個のゼロ点信号(信号レベル=0)
を挿入した状態を示し、図2に於けるゼロ点挿入部29
に於いて、このゼロ点信号を挿入する。又(b)は受信
信号で、データ信号S1,S2,S3,・・・に雑音N
1,N2,N3,・・・が重畳され、又ゼロ点信号に雑
音Na,Nb,Nc,・・・が重畳されて受信された状
態を示す。
【0041】又(c)は、ゼロ点信号に重畳された雑音
Na,Nb,Nc,・・・を間引き処理により抽出し、
補間予測処理によりデータ信号に重畳された雑音N1,
N2,N3,・・・を補間予測処理により求めた状態を
示す。即ち、ゼロ点に重畳されているのは雑音成分のみ
であるから、ゼロ点抽出により雑音成分を抽出し、その
雑音成分を基にデータ信号上の雑音成分を予測する。又
(d)は、(b)の受信信号から(c)の間引き/補間
予測で示す雑音を除去することにより、データ信号S
1,S2,S3,・・・を再生した場合を示す。この場
合、データ信号S1,S2,S3,・・・の周波数を6
MHzとすると、データ信号間にゼロ点信号を1個挿入
すると、2倍の周波数12MHzとなる。なお、データ
信号間にゼロ点信号を3個挿入すると、4倍の周波数2
4MHzとなる。
【0042】図5はゼロ点挿入の説明図であり、(a)
はデータ信号Sに対して3個おきに1個のゼロ点を挿入
した場合を示し、(b)はデータ信号Sに対して2個お
きに1個のゼロ点を挿入した場合を示し、(c)は図4
の(a)に示すように、データ信号S間に1個のゼロ点
を挿入した場合を示す。これは、図4の(a)に示す送
信ゼロ点挿入と同一の場合を示す。又(d)はデータ信
号S間に2個のゼロ点を挿入した場合を示し、(e)は
データ信号S間に3個のゼロ点を挿入した場合を示す。
何れの場合も、ゼロ点挿入個数について送受信間で設定
することにより、受信側ではゼロ点を抽出し、そのゼロ
点に重畳された雑音成分により、データ信号Sに重畳さ
れた雑音成分を打ち消すことができる。
【0043】図6はゼロ点挿入と雑音除去との動作概要
説明図であり、アクセス系の要部を示し、61は送信信
号点発生部、62はゼロ点挿入部、63はナイキスト伝
送路、64は雑音除去部、65は周波数シフト及び間引
き(DCM)部、66は補間(IPL)及び逆シフト
部、67は受信信号点再生部を示す。
【0044】送信信号点発生部61は、図2の信号点発
生部23を含む構成に相当し、ゼロ点挿入部62は、図
2のゼロ点挿入部29に相当する。又雑音除去部64と
周波数シフト及び間引き(DCM)部65と補間(IP
L)及び逆シフト部66は、図2の雑音除去部44に相
当し、受信信号点再生部67は、図2の等化部39や判
定部41等を含む構成に相当する。
【0045】送信信号点発生部61から(a)に示すよ
うに、−A〜0〜+A〔kHz〕の帯域の送信信号をゼ
ロ点挿入部62に入力して、前述のゼロ点をデータ信号
間に1個挿入すると、(b)に示すように、周波数帯域
は2倍の−2A〜0〜+2A〔kHz〕の帯域となっ
て、ナイキスト伝送路63により伝送される。このナイ
キスト伝送路63は、アクセス系の伝送路に相当する。
【0046】受信部に於いては、(c)に示す−2A〜
0〜+2A〔kHz〕の帯域の信号に重畳された雑音を
除去して(d)に示す帯域の信号とし、この信号を受信
信号点再生部67に入力する。この場合、A=96kH
zとすると、伝送周波数帯域−96kHz〜0〜96k
Hzのデータ信号間に1個のゼロ点を挿入すると、ナイ
キスト伝送路63上の伝送周波数帯域は、2倍の−19
2kHz〜0〜+192kHzとなる。
【0047】受信信号点再生部67の前段に於ける
(1)〜(6)で示す位置の信号レベルの概要を、下方
の(1)〜(6)に示すもので、(1)雑音分布として
示すように、ナイキスト伝送路63を介して送信部から
受信部に伝送された信号は、例えば、−2A〜+2Aの
帯域を−2A〜−Aと、−A〜0と、0〜+Aと、+A
〜+2Aとの4個の帯域に分け、それぞれの雑音成分を
含む各帯域成分をa,b,c,dで示すことができる。
なお、低域側が高域側より雑音レベルが高いので、雑音
成分を含む帯域成分は、a>b>c>dのレベル関係と
なる。
【0048】又周波数シフト及び間引き部65に於いて
+A〔kHz〕の周波数シフト処理を行うもので、それ
により、(2)+AkHzシフトとして示すように、帯
域成分aは−A〜0の帯域に、帯域成分bは0〜+Aの
帯域に、帯域成分cは+A〜+2Aの帯域に、又帯域成
分dは折り返しにより−2A〜−Aの帯域に、それぞれ
シフトされる。そして、間引き処理を行う。この間引き
処理は、図4の(b)の受信信号のデータ信号S1+N
1,S2+N2,S3+N3,・・・を間引き、ゼロ点
のみを抽出する。それにより、ゼロ点に重畳された雑音
Na,Nb,Nc,・・・を抽出することができる。そ
れにより、図6の(3)間引き(DCM)として示す帯
域成分となる。なお、矢印は、間引き処理の結果の折り
返しによって生じた帯域成分a,b,c,dを示す。
【0049】次の補間(IPL)及び逆シフト部66に
於ける補間処理は、前述の間引き処理により求めたゼロ
点上の雑音成分を用いて信号点上の雑音成分を求める処
理であり、図4の(c)間引き/補間予測として示すよ
うに、ゼロ点上の雑音Na,Nb,Nc,・・・を用い
た信号点上の雑音N1,N2,N3,・・・を求める処
理である。それにより、(4)補間(IPL)として示
すように、信号帯域は−A〜0〜+Aとなる。そして、
逆シフト処理を行うもので、前述の周波数シフトの+A
kHzの逆の−AkHzのシフトを行う。それにより、
(5)−AkHzシフトとして示すように、−2A〜0
の帯域にシフトされる。
【0050】雑音除去部64は、(1)雑音分布から、
(5)−AkHzシフトした帯域成分を減算する。図4
に於いては、(a)受信信号から、(c)間引き/補間
予測により求めた雑音N1,N2,N3,・・・を減算
し、(d)雑音除去後として示すように、データ信号S
1,S2,S3,・・・となる。図6に於いては、
(6)雑音除去として示すように、低域の雑音レベルの
大きい帯域成分a,bは点線で示すように除去され、帯
域成分c,dによりデータ信号を復元することができ
る。なお、雑音除去部は、送信側のゼロ点の挿入個数等
に対応した構成とするものである。
【0051】図7は雑音除去機能の説明図であり、図6
と同一符号は同一部分を示し、各部の信号点の測定結果
の一例を示す。即ち、送信信号点発生部61からの
(1)データ信号点は、4個の信号点が明確に現れてお
り、ゼロ点挿入部62によりゼロ点を挿入することによ
り、(2)データ+ゼロ点として示すように、中心にゼ
ロ点が現れている。又ナイキスト伝送路63として、C
ATVシステムの同軸伝送路に於いては、(3)CAT
V伝送路の雑音スペクトラム例(6〜60MHz)とし
て示すように、大きな雑音が重畳されるものである。従
って、受信部では、(4)データ+ゼロ点+雑音として
示すように、重畳された雑音により信号点は全く不明な
状態となり、このままでは、信号点識別が不可能であ
る。
【0052】しかし、前述の周波数シフト及び間引き
(DCM)部65と補間(IPL)及び逆シフト部66
とにより雑音を抽出し、雑音除去部64により受信信号
から雑音を除去すると、(5)データ信号として示すよ
うに、送信信号点発生部61による(1)データ信号点
とほぼ同様な信号点が現れる。この場合の雑音キャンセ
ル利得は約43dBであった。
【0053】図8は雑音除去部の説明図であり、71は
周波数シフト部、72は間引き部、73は補間予測部、
74は周波数逆シフト部、75は遅延回路、76は加算
部、77は遅延回路を示し、遅延回路75,77のTは
サンプリング間隔を示す。又周波数シフト部71と間引
き部72とが、図6の周波数シフト及び間引き(DC
M)部65に相当し、補間予測部73と周波数逆シフト
部74とが、図6の補間(IPL)及び逆シフト部66
に相当し、加算部76が、図6の雑音除去部64に相当
する。なお、遅延回路75,77はT/4の遅延素子を
複数接続して処理遅延時間を補償する為のものである。
【0054】受信信号A=x+jyは、周波数シフト部
71に於いてB=f0 =cosωt+jsinωtを乗
算する。その乗算出力信号Cは、C=(xcosωt−
ysinωt)+j(xsinωt+ycosωt)と
なる。そして、ゼロ点周波数を基に抽出したゼロ点信号
のタイミングに従って、間引き部72に於いて間引き処
理を行い、ゼロ点に重畳された雑音成分を信号Dとして
補間予測部73に入力する。
【0055】補間予測部73に於いては、ゼロ点に重畳
された雑音成分を用いて信号点の雑音成分を補間処理に
より予測し、その信号Eを周波数逆シフト部74に入力
する。この周波数逆シフト部74に於いては、遅延回路
77を介した信号F(*は複素共役を示す)を信号Eに
乗算する。この場合、周波数シフト部71に於いて受信
信号Aに信号Bを乗算して周波数シフトを行い、その信
号Bの複素共役の信号Fを補間予測部73の出力信号E
に乗算することにより、周波数逆シフトを行うことがで
きる。そして、受信信号Aを遅延回路75により遅延さ
せた信号Hから、周波数逆シフトした信号Gを加算部7
6に於いて減算することにより、雑音除去後の信号Kを
出力することができる。
【0056】図9は補間予測部の説明図であり、図8に
於ける補間予測部73の要部構成を示し、81はゼロ点
挿入部、82は遅延素子(T/4)、83は乗算器、8
4は加算器(Σ)を示す。又C1,C2,C3,・・・
Cmはフィルタ係数を示す。間引き部72(図8参照)
の出力信号Dを入力して、ゼロ点挿入部81に於いてゼ
ロ点を挿入する。それにより、受信信号A(図8参照)
と同一の周波数帯域の信号となり、遅延素子82と乗算
器83と加算器84とを含む補間フィルタ構成により、
ゼロ点に重畳された雑音成分を用いて、データ信号位置
の雑音成分を含む補間予測信号Eを出力することができ
る。
【0057】この場合、送信側でデータ信号間に1個の
ゼロ点を挿入した場合、ゼロ点間の1個のデータ信号を
間引き、それに1個のゼロ点を挿入して、受信信号Aと
同一の周波数帯域の信号とし、雑音が重畳されているゼ
ロ点の雑音が、ゼロ点挿入部81により挿入したゼロ点
にも含まれるように、フィルタ係数C1,C2,C3,
・・・Cmを選定して補間フィルタ処理するものであ
る。従って、送信部に於いてデータ信号点間に2個のゼ
ロ点を挿入した場合は、間引き処理によりデータ信号点
を間引き、2個のゼロ点を抽出し、それに1個のゼロ点
を挿入して受信信号Aと同一の周波数帯域の信号とし、
2個のゼロ点に重畳された雑音成分を基に、ゼロ点挿入
部81により挿入したゼロ点にも雑音成分が含まれるよ
うに補間処理を行うことになる。そして、補間予測信号
Eを、前述のように、周波数逆シフト部74により逆シ
フトして、受信信号Aの周波数帯域に一致させ、受信信
号Aのデータ信号の位置に重畳された雑音成分を含む信
号Gとして、加算部75に入力し、受信信号Aを遅延さ
せた信号Hから減算する。それにより、信号Gに於ける
雑音を除去することができる。即ち、アクセス系に於け
る雑音を確実に除去することができる。
【0058】図10は本発明の実施の形態の信号スペク
トラムの説明図であり、横軸を周波数とし、縦軸をパワ
ーPWRとして示す。(a)は基本伝送帯域で、例え
ば、3MHzの狭帯域信号とした場合を示す。又(b)
は、前述のアクセス系の雑音除去として説明した場合と
同様に、データ信号間に3個のゼロ点を挿入した伝送帯
域を示し、それによって、3MHzの4倍の12〜24
MHzの帯域となった場合を示す。又(c)は、前述の
ゼロ点に重畳された雑音を抽出し、データ信号に重畳さ
れた雑音を除去した後の伝送帯域を示し、Sはデータ信
号成分、Nは雑音除去後の残存雑音成分を示し、補間予
測誤差等による残存雑音成分である。
【0059】アクセス系に於いては、前述のゼロ点挿入
による雑音除去を適用する。そして、基幹系に於いて
は、雑音除去後の(c)に示す信号を、直交系列の符号
数の個数となるようにコピーし、直交系列の符号に従っ
た位相回転を施し、伝送可能帯域を、直交系列の符号数
の個数となるように分割した分割帯域にそれぞれ周波数
変換する。従って、(d)直交系列乗算後として示すよ
うに、例えば、直交系列の符号数を4とすると、4個の
コピーに対して直交系列の符号に従った位相回転を施
し、それぞれ分割帯域となるように周波数変換する。
【0060】この場合、伝送可能帯域を12〜24MH
zとすると、3MHz毎の4個の帯域に分割して、それ
ぞれの分割帯域にコピーすることができる。そして、分
割帯域にコピーした後に直交系列の符号に従った位相回
転を施す。なお、雑音成分Nの位置を、分割帯域毎に異
なるように図示することによって、分割帯域対応に位相
を直交系列の符号に従って、例えば、0度,90度,1
80度,270度に回転させた場合を表している。
【0061】又分割帯域は、基本伝送帯域の整数倍の周
波数とするものであり、又直交系列の符号数が4の場合
に、伝送可能帯域を4分割し、それぞれの分割帯域内
に、直交系列の符号に従って位相回転した信号を周波数
変換する。直交系列の符号数を4とし、その符号に従っ
た位相回転のパターンは、例えば、(0,0,0,
0),(0,90,180,270),(0,180,
0,180),(0,270,180,90)の何れか
を選択することができる。この場合、例えば、第1〜第
4の系統のアクセス系からの受信信号に対して、前述の
直交系列の異なる符号を割当てて、それぞれ割当てた直
交系列の符号に従って位相回転を施して多重化すること
ができる。
【0062】前述の図10の(d)は、伝送可能帯域1
2〜24MHzを、直交系列の符号数を4とした場合に
4個に分割し、それぞれ分割帯域に狭帯域信号を4個の
同一の狭帯域信号となるようにコピーし、この狭帯域信
号に割当てた直交系列の符号に従って(0,90,18
0,270)の位相回転角で回転させた状態を、雑音N
の位置によって表している。この(d)の信号を基幹系
の同軸ケーブル又は光ファイバーにより伝送する。又こ
の(d)の信号について、第nの直交系列乗算後として
示すように、n=整数として、複数系統のアクセス系の
雑音除去後の信号に対して、直交系列のそれぞれ異なる
符号を割当て、その割当てた符号に従った位相回転を施
し、多重化して基幹系に於いて伝送することができる。
又直交系列としては、前述のように、アダマール系列,
M系列,ゴールド系列,ウェーブレット系列等があり、
それらの何れかを適用することも可能である。
【0063】図11は多重化信号と復調との説明図であ
り、(a)は、多重化された第1の直交系列受信信号
と、第2の直交系列受信信号とを基幹系を伝送して受信
した信号の一例を示し、例えば、第1のアクセス系と第
2のアクセス系との雑音除去後の信号を、伝送可能帯域
を例えば4個に分割した分割帯域内に、それぞれ狭帯域
信号をコピーし、且つ第1,第2のアクセス系に、直交
系列の異なる符号を割当て、この直交系列の符号に従っ
て位相回転を施して多重化する。この場合、第1のアク
セス系の信号は、図10の(d)に示すように位相回転
を施したものであり、図11の(a)に於いては、第1
の直交系列受信信号として示し、又第2のアクセス系の
信号は、例えば、分割帯域対応に180度,0度,27
0度,90度の位相回転を施した場合の雑音成分の位置
で表した第2の直交系列受信信号となる。
【0064】従って、基幹系に於ける受信信号の復調
は、第1の直交系列受信信号に対しては、分割帯域対応
に直交系列の符号に従って逆位相回転を施し、且つ同一
の帯域となるように周波数変換して積分加算する。この
場合、分割帯域内には、第1のアクセス系と第2のアク
セス系との信号が含まれているが、位相回転のパターン
は、直交系列の異なる符号に従ったものである。即ち、
第1の直交系列受信信号と第2の直交系列受信信号とは
直交関係であるから、第1の直交系列受信信号の復調過
程で、第2の直交系列受信信号は自動的に消滅する。同
様に、第2の直交系列受信信号の復調過程で、第1の直
交系列受信信号は自動的に消滅する。即ち、図11の
(b)は第1の直交系列の復調後の信号を示し、(c)
は第2の直交系列の復調後の信号を示す。なお、Nは残
存雑音を示し、この残存雑音成分は位相がランダム的で
あるから、復調過程で低減されることになる。又受信側
に於ける位相逆回転は、事前に送信側から受信側に対し
てポーリング等による情報によって伝達することができ
る。
【0065】図12は本発明の実施の形態の分岐分配部
の説明図であり、図1に於ける分岐分配部6又は幹線分
配分岐増幅器5に於ける構成を示し、RS1,RS2は
アクセス系1,2の受信信号、91はバンドパスフィル
タ(BPF)、92は復調部(DEM)、93はローパ
スフィルタ(LPF)、94はAD変換部(A/D)、
95はタイミング補間部(TIP)、96は雑音消去
部、97は補間部(IPL)、98は直交系列乗算部、
99はローパスフィルタ(LPF)、100はDA変換
部(D/A)、101はローパスフィルタ(LPF)、
102は変調部(MOD)、103は増幅及びバンドパ
スフィルタ部(AMP&BPF)、104はタイミング
抽出位相同期回路(TIM1PLL)、105は分岐多
重部、106は下り分配部、107はタイミング抽出位
相同期回路(TIM2PLL)、SS1,SS2はアク
セス系1,2への送信信号を示す。
【0066】この実施の形態は、第1,第2の2系統の
アクセス系の受信信号を処理して分岐多重部105によ
り多重化して基幹系の伝送路に送信する場合を示すもの
であるが、更に多数の系統のアクセス系からの信号を処
理して分岐多重部105に相当する多重化部により多重
化して基幹系のヘッドエンド側へ送信する構成とするこ
とも可能である。又バンドパスフィルタ91から雑音除
去部96までの構成は、図2に於けるバンドパスフィル
タ31から雑音除去部44までの構成に相当し、アクセ
ス系のゼロ点挿入による雑音除去構成を示す。
【0067】又補間部97と直交系列乗算部98とは、
接続順序を反対とすることも可能である。又補間部97
は、雑音除去部96により雑音を除去した信号に含まれ
るゼロ点を除く為のものである。又直交系列乗算部96
は、図10の(d)、又は図11の(a)に示すよう
に、伝送可能帯域を分割した個数に従って補間部97か
らの信号をコピーして直交系列の符号に従って位相回転
を施し、分割帯域にそれぞれ周波数変換する。この場
合、第1のアクセス系と第2のアクセス系との直交系列
乗算部96に於ける直交系列の符号は異なるものとな
る。
【0068】そして、ローパスフィルタ99を介してD
A変換部100に入力し、変換したアナログ信号をロー
パスフィルタ101を介して変調部102に入力し、Q
AM変調を行って、増幅器及びバンドパスフィルタ10
3を介して、分岐多重部105により第1,第2のアク
セス系からのそれぞれ直交系列の異なる符号によって位
相回転された信号を多重化して、ヘッドエンド側へ同軸
ケーブルを介して送信する。又ヘッドエンド側からの受
信信号は、下り分配部106により第1,第2のアクセ
ス系へ送出する受信信号SS1,SS2として分配され
る。
【0069】又タイミング抽出位相同期回路104によ
りタイミング補間部95にタイミング信号を入力する構
成に於いて、ヘッドエンドからの信号から、タイミング
抽出位相同期回路104によりタイミング信号を抽出し
て、タイミング抽出位相同期回路104に入力する構成
とすることにより、アクセス系対応のタイミング抽出位
相同期回路104の構成を簡単化し、且つヘッドエンド
側とのタイミング同期が容易となる。
【0070】図13は本発明の実施の形態のヘッドエン
ドの説明図であり、111はバンドパスフィルタ(BP
F)、112は復調部(DEM)、113はローパスフ
ィルタ(LPF)、114はAD変換部(A/D)、1
15は周波数移動部、116はロールオフフィルタ(R
OF)、117は直交系列乗算部、118は加算部、1
19はQAMモデム受信部、120はセンタ等に接続す
るLAN等を含む送信接続部を示す。
【0071】前述の分岐分配部から多重化されて同軸ケ
ーブル又は光ファイバーにより伝送された基幹系の受信
信号を、バンドパスフィルタ111により不要帯域を除
き、復調部112により復調し、ローパスフィルタ11
3を介してAD変換部114に入力してディジタル信号
に変換し、周波数移動部115に於いて直交関係の複数
のキャリア周波数を基準のキャリア周波数に移動し、ロ
ールオフフィルタ116を介して直交系列乗算部117
に入力し、直交系列の符号に従った位相回転を元に戻し
て、加算部118に於いて加算する。
【0072】それにより、例えば、第1のアクセス系に
割当てた直交系列の符号に従った位相逆回転を施すと、
同一位相となるから、積分加算により第1のアクセス系
の信号を復元し、第2のアクセス系の信号については或
る直交関係の位相となるから自動的に消滅させることが
できる。又第2のアクセス系に割当てた直交系列の符号
に従った位相逆回転を施すと、第2のアクセス系の信号
は同一位相となり、積分加算により第2のアクセス系の
信号を復元し、第1のアクセス系の信号は直交関係の位
相となるから、自動的に消滅させることができる。そし
て、QAMモデム受信部119に於いて受信処理し、送
信接続部120を介してセンタ等へ送出する。
【0073】なお、バンドパスフィルタ111からロー
ルオフフィルタ116までの構成は同一構成とすること
ができるから、アクセス系の数に関係なく、全体或いは
その一部を共通化することも可能である。又2系統のア
クセス系の場合を示すが、更に多数のアクセス系の多重
化伝送の場合は、それに対応した少なくとも直交系列乗
算部117等を含む構成とするものである。又アクセス
系対応に異なる周波数帯域を用いる場合は、初段のバン
ドパスフィルタ111はそれぞれのアクセス系対応に設
けることになる。
【0074】図14は本発明の実施の形態の基幹系の説
明図であり、基幹系の分岐分配部等の送信部121とヘ
ッドエンドの受信部131との要部を示し、222は基
本伝送帯域ベースバンド信号、123−1〜123−4
は位相回転部、124−1〜124−4はロールオフフ
ィルタ及び変調部(ROF&MOD)、125は多重加
算部、126は基幹系の伝送路、132−1〜132−
4は復調部及びロールオフフィルタ(DEM&RO
F)、133−1〜133−4は位相逆回転部、134
は加算部、135は基本伝送帯域ベースバンド信号を示
す。
【0075】送信部121に於いては、基本伝送帯域ベ
ースバンド信号122を、伝送可能帯域の分割数に従っ
た位相回転部123−1〜123−4に於いて直交系列
の符号に従った位相回転角にそれぞれ位相回転する。例
えば、直交系列の符号数が4の場合に、基本伝送帯域ベ
ースバンド信号122を同時に位相回転部123−1〜
123−4に入力して、4個の基本伝送帯域ベースバン
ド信号122に対して、それぞれ位相回転部123−1
は0度、位相回転部123−2は90度、位相回転部1
23−3は180度、位相回転部123−4は270度
の位相回転を与えることができる。
【0076】そして、ロールオフフィルタ及び変調部1
24−1〜124−4に於いて波形整形し、それぞれ分
割帯域に周波数変換し、多重加算部125に於いて多重
化する。この場合、1アクセス系についのみ説明してい
るが、複数のアクセス系の場合は、前述のように、直交
系列の異なる符号が割当てられ、前述の処理後、多重化
される。そして、同軸ケーブル又は光ファイバーによる
基幹系の伝送路126を介して受信部131に送出す
る。
【0077】受信部131に於いては、復調部及びロー
ルオフフィルタ132−1〜132−4に於いて復調
し、送信部121の位相回転部123−1〜123−4
の出力信号状態に戻し、位相逆回転部123−1〜12
3−4に於いて、送信部121の位相回転部123−1
〜123−4に於ける位相回転角を戻すように逆位相回
転を行い、加算部134に於いて加算し、元の基本伝送
帯域ベースバンド信号135とする。
【0078】前述の多重加算部125を省略し、送信部
121のロールオフフィルタ及び変調部124−1〜1
24−4と、受信部131の復調部及びロールオフフィ
ルタ132−1〜132−4とを相互に接続したシステ
ムを構成することができる。即ち、直交系列の符号数に
従って基本伝送帯域ベースバンド信号をコピーし、位相
回転部により直交系列の符号に従って位相回転を施した
信号をそのまま多重化することなく、それぞれの伝送路
を介して受信部131の位相逆回転部に伝送することが
できる。又は伝送可能帯域を直交系列の符号数に従って
分割し、位相回転を施した信号を分割帯域の周波数に変
換して、多重化することなく、それぞれの伝送路を介し
て受信部131の復調部及びロールオフフィルタに伝送
するシステムを構成することも可能である。
【0079】図15は位相回転及び周波数移動の説明図
であり、151は位相回転部、152は周波数移動部、
153,154は乗算器、154はロールオフフィルタ
(ROF)を示す。位相回転部151に入力された信号
Aej(a)(但し、j(a)=j(ωt+θ)とする)
と、直交系列の符号に従った位相回転を与える為の信号
j(b)(なお、j(b)=jθ1とする)、即ち時間軸
上で固定位相の情報を乗算器153に於いて乗算する。
それによって、θ1の位相回転を与える。即ち、Ae
+j(c) (但し、+j(c)=+j(ωt+θ+θ1)と
する)とし、周波数移動部152に入力し、ロールオフ
フィルタ154により波形整形する。この場合、直交系
列の符号数を4とし、信号Aej(a)を4個となるように
コピーし、位相回転角θ1〜θ4を、直交系列の符号に
従って、或る系統については、例えば、0度,90度,
180度,270度とすることができ、他の系統につい
ては、例えば、0度,180度,0度,180度とする
ことができる。
【0080】そして、乗算器155に於いてe
+j(d) (但し、+j(d)=+jω0tとする)を乗算
する。それにより、Re+j(e) (但し、+j(e)=+
j(ωt+ω0t+θ+θ1)とする)となる。即ち、
位相回転角θ1を与えてωt+ω0tの分割帯域の周波
数とすることができる。従って、図14に示す送信部1
21に於いて、例えば、位相回転部123−1〜123
−4のそれぞれに於ける位相回転角をθ1〜θ4とし、
ロールオフフィルタ及び変調部124−1〜124−4
のそれぞれに於ける分割帯域への周波数移動をω0t〜
ω3tとすることができる。
【0081】図16は周波数移動及び位相逆回転の説明
図であり、161は周波数移動部、162は位相逆回転
部、163,165は乗算器、164はロールオフフィ
ルタ(ROF)を示す。周波数移動部161に於いて
は、受信した信号Re+j(e) (但し、+j(e)=+j
(ωt+ω0t+θ+θ1)とする)と周波数を移動す
る為の信号e-j(f) (但し、−j(f)=−jω0tと
する)を乗算器163により乗算する。それにより、R
+j(g) (但し、+j(ωt+θ+θ1)とする)とな
り、ロールオフフィルタ164により波形整形し、乗算
器165に於いて直交系列の符号に従った位相逆回転を
行う為に、e-j(h) (但し、−j(h)=−jθ1とす
る)を乗算し、Ae+j(i) (但し、+j(i)=+j
(ωt+θ)とする)、即ち、送信した信号を復元する
ことができる。この場合、分割帯域対応の信号の位相が
同一位相となり、雑音の位相については直交関係となる
から、雑音を抑圧して信号成分のみを加算して出力する
ことができる。
【0082】図17はOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multi
plexing)方式を適用した本発明の実施の形態の
説明図であり、SDは送信データ、171はスクランブ
ラSCR,直並列変換S/P,グレーコード/ナチュラ
ルコード変換G/N,和分演算等の機能を含む符号変換
部、172は信号点発生部、173は逆高速フーリエ変
換部(IFFT)、174はガードタイム付加部、17
5はゼロ点挿入部、176はロールオフフィルタ(RO
F)、177はDA変換部(D/A)、178はローパ
スフィルタ(LPF)、179は変調部(MOD)、1
80はバンドパスフィルタ(BPF)、TX−line
は送信回線であって、ナイキスト伝送路に対する送信部
を構成している。
【0083】又RX−lineは受信回線、181はバ
ンドパスフィルタ(BPF)、182は復調部(DE
M)、183はローパスフィルタ(LPF)、184は
AD変換部(A/D)、185はロールオフフィルタ
(ROF)、186は雑音除去部、187はガードタイ
ム除去部、188は高速フーリエ変換部(FFT)、1
89は等化及びキャリア自動位相制御部(EQL CA
PC)、190は判定部(DEC)、192は差分演
算,ナチュラルコード/グレーコード変換N/G,並直
列変換P/S,デスクランブラDSCR等の機能を含む
符号変換部、RDは受信データであって、ナイキスト伝
送路に対する受信部を構成している。
【0084】又193は同期処理部であって、タイミン
グ同期,サブフレーム同期,マスタフレーム同期をと
り、各部にクロック信号やタイミング信号を供給するも
のである。なお、図2に於ける送信クロック発生部(T
X−CLK)28と、タイミング抽出部(TIM)36
と、位相同期発振部(PLLVCXO)37と、受信ク
ロック発生部(RX−CLK)とを含む構成に相当す
る。
【0085】送信部の符号変換部171と信号点発生部
172とは、図2に於ける符号変換部21と変換部22
と信号点発生部23との機能に相当するもので、信号点
発生部172から変調点を示す並列データとして逆高速
フーリエ変換部173に入力し、逆フーリエ変換により
複数キャリア周波数対応のデータとする。即ち、OFD
M方式に従ったデータとする。そして、ガードタイム付
加部174によりガードタイムを付加し、ゼロ点挿入部
175により雑音除去の為のゼロ点を挿入し、ロールオ
フフィルタ176により波形整形し、DA変換部177
によりアナログ信号に変換し、ローパスフィルタ178
を介して変調部179に入力し、OFDM方式に従った
変調を施し、バンドパスフィルタ180により不要帯域
成分を除去して、送信回線TX−lineに送出する。
【0086】又受信部に於いては、受信回線RX−li
neを介して受信した信号を、バンドパスフィルタ18
1を介して復調部182に入力して復調し、ローパスフ
ィルタ183を介してAD変換部184に入力してディ
ジタル信号に変換し、ロールオフフィルタ185を介し
て雑音除去部186に入力する。この雑音除去部186
は、図2に於ける雑音除去部44に相当し、雑音除去の
動作は、図6について説明した動作により行うことがで
きる。なお、OFDM方式は、複数キャリア周波数を用
いるものであるから、各キャリア周波数対応に雑音除去
処理を行うことになる。
【0087】雑音除去部186に於いて雑音除去を行っ
た信号に対して、ガードタイム除去部187によりガー
ドタイムを除去し、高速フーリエ変換部188によりフ
ーリエ変換を施して、送信部の逆高速フーリエ変換部1
73による逆フーリエ変換前の状態の信号に戻し、等化
及びキャリア自動位相制御部189により等化処理と位
相調整とを行い、判定部191によりデータを判定し、
変換部192により差分処理,ナチュラルコード/グレ
ーコード変換処理,並直列変換処理,デスクランブル処
理を施して受信データRDとする。
【0088】図18は伝送帯域の説明図であり、
(A),(B)は横軸を周波数、縦軸はパワーPWRで
あり、(A)に示すように、OFDM方式やDMT(D
iscrete Multitone)方式に於ける各
チャネルの不要帯域が、sinx/xのカーブに従って
減少するものである。そこで、ロールオフフィルタ17
6を有することから、チャネル対応に不要帯域を除去す
る波形整形が可能であり、従って、(B)に示すよう
に、不要帯域を除いて、ナイキスト伝送を可能とするこ
とができる。
【0089】本発明は、前述の各実施の形態のみに限定
されるものではなく、種々付加変更することが可能であ
り、CATVシステムのみでなく、これに類似したデー
タ伝送システムに対しても適用可能である。又基幹系
は、伝送可能帯域を異なる複数の帯域として、それぞれ
の帯域を、直交系列の符号数に対応した個数に分割し
て、前述の直交系列の符号に従って位相回転した狭帯域
信号の周波数シフトを行うことにより、直交系列の符号
数が少ない場合でも、多数のアクセス系の信号を基幹系
の伝送路を介して伝送することも可能である。
【0090】又基幹系の送信部として、狭帯域信号を直
交系列の符号数コピーして個々の狭帯域信号に、直交系
列の符号に従った位相回転を施す直交系列乗算部を含む
構成とすることができる。又前述の複数のアクセス系に
対応した複数系列の狭帯域信号に対しても、狂態信号を
直交系列の符号数にコピーし、且つ複数系列の狭帯域信
号のそれぞれに対して直交系列の異なる符号を割当て、
その符号に従った位相回転を施す直交系列乗算部と、多
重化して送出する多重化部とを含む構成とすることがで
きる。又基幹系の受信部として、直交系列の符号数に従
った系列に分離して、それぞれに直交系列の符号に従っ
て位相逆回転を施す位相逆転部を含む構成とすることが
できる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、信号点
間にゼロ点を挿入して送信し、このゼロ点を受信側で抽
出し、ゼロ点に重畳された雑音成分を用いて信号点に重
畳された雑音成分を除去することにより、各種の雑音が
重畳されるデータ伝送システムに於いて、雑音を除去し
てデータ受信再生が可能となり、例えば、CATVシス
テムのアクセス系に適用して、雑音の多い伝送経路に於
いても、正常にデータ受信再生が可能となる。又狭帯域
信号を直交系列の符号数に従った個数となるようにコピ
ーし、それぞれに直交系列の符号に従った位相回転を施
して伝送し、受信側では直交系列の符号に従った位相逆
回転を施して積分加算することにより、雑音は分散され
ると共に、データ信号について同一位相に戻して積分加
算して復元することができる。即ち、同相系の信号は正
しく復調され、直交系の他のチャネルの雑音は積分加算
により消滅する。従って、CATVシステムの基幹系に
適用することにより、アクセス系の雑音除去手段と共に
流合雑音を大幅に低減することができるから、データ伝
送を高速化することが可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のモデムの説明図である。
【図3】ゼロ点信号抽出部の説明図である。
【図4】雑音除去動作の説明図である。
【図5】ゼロ点挿入の説明図である。
【図6】ゼロ点挿入と雑音除去との動作概要説明図であ
る。
【図7】雑音除去機能の説明図である。
【図8】雑音除去部の説明図である。
【図9】補間予測部の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の信号スペクトラムの説
明図である。
【図11】多重化信号と復調との説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の分岐分配部の説明図で
ある。
【図13】本発明の実施の形態のヘッドエンドの説明図
である。
【図14】本発明の実施の形態の基幹系の説明図であ
る。
【図15】位相回転及び周波数移動の説明図である。
【図16】周波数移動及び位相逆回転の説明図である。
【図17】OFDM方式を適用した本発明の実施の形態
の説明図である。
【図18】伝送帯域の説明図である。
【図19】CATVシステムの説明図である。
【図20】従来例のシステムの要部説明図である。
【図21】従来例のモデムの説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドエンド 2,3 光送受信部 4 幹線双方向増幅器 5 幹線分配分岐増幅器 6 分配分岐部 7 タップオフ 8 モデム 9 保安器 10 分配器 11 光ファイバー 12 同軸ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−68973(JP,A) 特開 平11−68696(JP,A) 特開 平8−274752(JP,A) 特開 平9−148939(JP,A) 特開 平10−150383(JP,A) 特表2001−512920(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 H04J 11/00 H04N 7/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交系列の符号数に従った個数で狭帯域
    信号のコピーを形成し、該狭帯域信号及びコピーに対し
    て前記直交系列の符号に従った位相回転を施し、且つ伝
    送帯域を分割した分割帯域にそれぞれ周波数変換して
    信する送信部と、 該送信部からの受信信号を元の狭帯域信号の周波数に戻
    し、且つ前記狭帯域信号対応に割当てた直交系列の符号
    に従って位相逆回転を施して元の位相に戻して積分加算
    し、前記狭帯域信号を復元する受信部とを備えたことを
    特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記送信部は、複数系統の狭帯域信号対
    応に直交系列の各符号を割当て、且つ該直交系列の符号
    数に従った個数となるように前記複数系統の各狭帯域信
    号のコピーを形成して、該狭帯域信号及びコピーに対し
    て前記直交系列の符号に従った位相回転を施す位相回転
    部と、伝送可能帯域を前記符号数に従った個数に分割し
    た分割帯域に前記位相回転を施した前記狭帯域信号及び
    コピーを周波数変換して直交振幅変調を施す変調部と、
    該変調部の出力信号を多重化して送出する多重化部とを
    有し、 前記受信部は、前記送信部からの受信信号を直交振幅復
    調し、前記分割帯域毎に元の狭帯域信号周波数に変換す
    る復調部と、該分割帯域対応の復調部からの狭帯域信号
    の位相を前記直交系列の符号に従って逆回転させて元の
    位相に戻す位相逆回転部と、該位相逆回転部の出力信号
    を加算する加算部とを有することを特徴とする請求項1
    記載のデータ伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記送信部と前記受信部とを含む基幹系
    と、該基幹系の前記送信部に接続した複数のアクセス系
    とを含み、該アクセス系の送信部は、信号点に対して所
    定間隔でゼロ点を挿入するゼロ点挿入部を有し、該アク
    セス系の受信部は、前記ゼロ点挿入の周波数を基に前記
    ゼロ点を抽出し、該ゼロ点に重畳された雑音成分により
    前記信号点に重畳された雑音成分を打ち消す雑音除去部
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ
    伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記アクセス系の送信部は、送信データ
    に従った信号点を発生し、該信号点を複数キャリアに分
    配し且つ各多重化された信号点に所定間隔でゼロ点を挿
    入するゼロ点挿入部と、直交振幅変調して送信する変調
    部とを有し、前記アクセス系の受信部は、直交振幅復調
    する復調部と、該復調部からの復調信号に含まれるゼロ
    点を抽出し、該ゼロ点に重畳された雑音成分により前記
    信号点に重畳された雑音成分を打ち消す雑音除去部とを
    有することを特徴とする請求項3記載のデータ伝送シス
    テム。
  5. 【請求項5】 直交系列の符号数に従った個数で狭帯域
    信号のコピーを形成し、該狭帯域信号及びコピーに対し
    て前記直交系列の符号に従った位相回転を施し、且つ伝
    送帯域を分割した分割帯域にそれぞれ周波数変換して送
    信する過程と、受信信号に対して、前記狭帯域信号対応
    に割当てた直交系列の符号に従って位相逆回転を施して
    元の位相に戻し、同一帯域信号として積分加算し、前記
    狭帯域信号を復元する過程とを含む ことを特徴とするデ
    ータ伝送制御方法。
  6. 【請求項6】 前記狭帯域信号を直交系列の符号数分コ
    ピーした個々の狭帯域信号に、時間軸上では固定位相で
    且つ前記直交系列の符号に従った位相情報を乗算する過
    程を含むことを特徴とする請求項5記載のデータ伝送制
    御方法。
  7. 【請求項7】 狭帯域信号を直交系列の符号数分コピー
    した個々の狭帯域信号に対して、直交系列の符号に従っ
    た位相回転を施してそれぞれ送信する過程と、前記直交
    系列の符号に従った位相回転が施された信号をそれそれ
    受信し、前記直交系列の符号に従って位相逆回転を施し
    て元の位相に戻して積分加算し、前記狭帯域信号を復元
    する過程とを含むことを特徴とするデータ伝送制御方
    法。
  8. 【請求項8】 複数系統の狭帯域信号にそれぞれ直交系
    列の符号を割当て、且つ該直交系列の符号数に従った個
    数となるように前記各系統の狭帯域信号をコピーし、割
    当てた前記直交系列の符号に従った位相回転を施し、伝
    送可能帯域を前記直交系列の符号数に従って分割した分
    割帯域にそれぞれ周波数変換して変調し、該変調した信
    号を多重化して送信する過程と、前記多重化した信号を
    受信して前記分割帯域対応に前記狭帯域信号の周波数に
    戻す復調を行い、且つ分割帯域対応の狭帯域信号に対し
    て前記複数系統の狭帯域信号に割当てた前記直交系列の
    符号に従った位相逆回転を施して積分加算し、前記割当
    てた直交系列符号対応に前記狭帯域信号を復元する過程
    を含むことを特徴とする請求項5記載のデータ伝送制御
    方法。
  9. 【請求項9】 基幹系の送信部と受信部との間で、直交
    系列の符号数に従った個数となるように狭帯域信号をコ
    ピーし、前記直交系列の符号に従った位相回転を施して
    送信する過程と、受信して前記直交系列の符号に従って
    位相逆回転を施して積分加算することにより前記狭帯域
    信号を復元する過程とによりデータ伝送を行い、前記基
    幹系の送信部に接続されたアクセス系の受信部と送信部
    との間で、信号点に対して所定間隔でゼロ点を挿入して
    送信する過程と、受信した信号のゼロ点挿入周波数を基
    に前記ゼロ点を抽出し、該ゼロ点に重畳された雑音成分
    により前記信号点に重畳された雑音成分を打ち消す過程
    とによりデータ伝送を行うことを特徴とする請求項5乃
    至8の何れか1項記載のデータ伝送制御方法。
  10. 【請求項10】 基幹系の送信部と受信部との間で、直
    交系列の符号数に従った個数に狭帯域信号をコピーし、
    前記直交系列の符号に従った位相回転を施して送信する
    過程と、受信して前記直交系列の符号に従って位相逆回
    転を施して積分加算することにより前記狭帯域信号を復
    元する過程とによりデータ伝送を行い、前記基幹系の送
    信部に接続されたアクセス系の受信部と送信部との間
    で、送信データに従った信号点を発生し、該信号点を複
    数キャリアに分配し且つ各キャリア毎の信号点に所定間
    隔でゼロ点を挿入し、直交振幅変調して送信する過程
    と、受信信号を直交復調し、復調信号に含まれるゼロ点
    を抽出し、該ゼロ点に重畳された雑音成分を用いて前記
    信号点に重畳された雑音成分を打ち消す過程とによりデ
    ータ伝送を行うことを特徴とする請求項5乃至9の何れ
    か1項記載のデータ伝送制御方法。
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