JP3407200B2 - アービトレーション装置および方法 - Google Patents

アービトレーション装置および方法

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JP3407200B2
JP3407200B2 JP2000239272A JP2000239272A JP3407200B2 JP 3407200 B2 JP3407200 B2 JP 3407200B2 JP 2000239272 A JP2000239272 A JP 2000239272A JP 2000239272 A JP2000239272 A JP 2000239272A JP 3407200 B2 JP3407200 B2 JP 3407200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数存在するプロ
セッサなどの機能手段が、1つの資源を共有するシステ
ムにおいて、共有する資源に複数の機能手段から同時に
アクセス要求が発生した場合に、優先順位を決定するア
ービトレーション装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の機能手段が1つの資源を共有する
システムにおいて、どの機能手段が共有資源をアクセス
するのかを判定する処理のことをアービトレーション
(調停)と呼ぶ。アービトレーション処理の基本となるプ
ライオリティ判定方法には、一般的に固定プライオリテ
ィ方式と、ラウンドロビン方式とが知られている。
【0003】固定プライオリティ方式では、あらかじめ
固定されたプライオリティが与えられており、複数の機
能手段から同時に要求が発生した場合、常に一定の優先
順位で調停が行われる。一方、ラウンドロビン方式で
は、ある時点で最高のプライオリティ・レベルにある機
能手段が共有資源を使用した後、次の調停では最低のプ
ライオリティ・レベルに下げられ、先の調停時に第2位
のプライオリティ・レベルを持っていた機能手段が、次
の調停時には最高のプライオリティを持つというよう
に、優先順位が時系列的に変化していく。
【0004】これら2つのプライオリティ判定方法には
それぞれ長所と短所があり、利用されるシステムによっ
て使い分けられてきた。固定プライオリティ方式の場
合、判定ルールが単純なため小型で安価なハードウェア
回路で実現できるという長所がある一方、各機能手段が
共有資源を使用する頻度が高いシステムの場合には、プ
ライオリティ・レベルが低い機能手段がいつまでたって
も共有資源にアクセスできないという状態に陥る恐れが
ある。
【0005】一方、ラウンドロビン方式は、複数の機能
手段が均等な割合で共有資源にアクセスすることができ
るため、上記固定プライオリティ方式の問題点を解決し
ているが、複数の機能手段の実行する処理内容に応じ
て、共有資源へのアクセスに優先度を付けることができ
ない(必ず均等の優先度になってしまう)という短所があ
る。
【0006】そして、これら2つのプライオリティ判定
方法が持つ長所を同時に実現する方式として優先判定変
換テーブルを用いる方式が考案されている(特開平8-129
524号公報「バス調停方式」)。この方式を用いたアービ
トレーション装置について以下説明する。
【0007】図6は従来のアービトレーション装置の概
略図である。ここでは、簡単に説明するため、同一バス
を利用する4台のプロセッサからの要求を調停する場合
を示す。図6において601は優先判定の結果を入力条
件の状態から一義的に出力するための優先判定変換テー
ブル、602はそれぞれのプロセッサに与えるプライオ
リティの重みを設定するための優先重み設定レジスタ、
603は調停動作の回数をカウントしてそのカウント値
を出力する調停動作カウンタ、604はバス上のビジー
信号の動作を監視し、調停のタイミングを発生させる調
停タイミング回路、605はバス許可信号の出力タイミ
ングを制御するゲーティング回路である。
【0008】また、REQA〜REQDの4信号は各プ
ロセッサからのバス要求信号、GNTA〜GNTDの4
信号は各プロセッサに対するバス許可信号、BUSY信
号はバス上のいずれかのプロセッサがバスを使用中であ
ることを示すバス・ビジー信号である。
【0009】本従来例は、各プロセッサに対し、それぞ
れ4段階(2ビットで表現)の優先重みを付ける場合を
示している。各プロセッサに対し、それぞれ2ビットの
優先重み設定ビット(602のA〜D)を設け、4台分
で8ビットのレジスタ602を用意している。
【0010】この優先重み設定レジスタのビット構成例
を図7に示す。調停動作カウンタ603は、プロセッサ
4台で、それぞれ4段階の優先重みを設定する回路例の
場合、0〜15までのステップをカウントする4ビット
のカウンタとなり、調停タイミング回路604によって
生成される信号604aで、調停動作の度にカウントア
ップする。また、変換テーブル601の出力を利用し、
カウント値が最大の15になる前に、必要に応じて、カ
ウント値をゼロにクリアする機能を有している。
【0011】優先判定変換テーブル601は、プロセッ
サ4台で、それぞれ4段階の優先重みを設定する回路例
の場合、I0〜I15の16本の入力、O0〜O4の5
本の出力を持つメモリで実現できる。このメモリは、リ
ード・オンリのROMメモリであってもよいし、書き込
み回路を加えたEPROMや、ランダム・アクセス・メ
モリであってもよい。
【0012】優先判定変換テーブル601の内容は、図
6の例の場合でも65536ステップのデータとなるの
で、その全てを記述しないが、その内容を決定する考え
方を以下に説明する。
【0013】図8は、優先重み設定レジスタ602に1
Bhという値を設定した場合のテーブル設定内容の例で
ある。優先重み設定レジスタの1Bhは、プロセッサA
の重み4、プロセッサBの重み3、プロセッサCの重み
2、プロセッサDの重み1の場合である。この時、テー
ブル回路601のI15〜I8入力には、図7から明ら
かなように、0,0,0,1,1,0,1,1という状
態が入力されている。
【0014】図8に示すテーブルは、メモリ内でこの空
間に相当するエリアの内容を示している。図8の左端に
示すカウンタ値は、調停動作カウンタ603により出力
された値で、ヘキサ・デシマルで表現している。REQ
n状態欄は、4本のバス要求入力(REQA〜REQ
D)の信号状態をヘキサ・デシマルで表現している。出
力値欄は、バス許可状態を示すO0〜O3ビットの状態
と、カウンタのクリア信号であるO4ビットの状態を分
けて表現している。O0〜O3ビットの状態は、ヘキサ
・デシマル表現である。
【0015】出力O4ビットの欄には、次の調停タイミ
ングでカウンタをクリアするかどうかの情報を含んでい
る。1の場合は次の調停時に調停動作カウンタをクリア
し、0の場合はこれをクリアしない。最右端の最高位プ
ロセッサの欄は、そのカウンタ出力値の状態で最もプラ
イオリティを高くされているプロセッサの記号A〜Dを
示している。
【0016】さて、このようなテーブルの入出力の関係
を成立させておくと、カウンタ値0の状態ではプロセッ
サAが最もプライオリティが高く、その先B,C,Dと
いう優先順となっているが、次のカウンタ値1の場合
は、プロセッサBが最もプライオリティが高く、その先
C,D,Aという優先順になっている。
【0017】このように、カウンタ値の増加に合せて、
最高位プロセッサがA,B,C,D,A,B,C,A,
B,Aとなるように設定しておくと、10カウントで一
巡し、この一巡の中に、プロセッサAは4回の最高位、
プロセッサBは3回の最高位、プロセッサCは2回の最
高位、プロセッサDは1回の最高位を得ることになり、
この方式でプライオリティの判定を行っていくと、プロ
セッサAの優先重み4、プロセッサBの優先重み3、プ
ロセッサCの優先重み2、プロセッサDの優先重み1の
バス調停が実現する。
【0018】調停動作カウンタのクリアは、優先重みレ
ジスタにセットされた各プロセッサの優先重みの値の合
計で一巡されるように行えばよい。例えば、プロセッサ
A〜Dの重みがそれぞれ3,3,4,1であるような場
合は「11」、1,1,2,1であるような場合は
「5」、4,4,4,3であるような場合は「15」で
ある。図8の例では、4,3,2,1なので「10」と
なっている。
【0019】各カウンタ値に於ける最高位プロセッサの
決定は任意であるが、カウンタ値が一巡する間に、それ
ぞれのプロセッサに与えられた優先重みの値の回数分、
最高位になるように設定を行えばよい。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアービトレーション装置においては、優先判定を行
うために変換テーブルが必要で、その必要容量は、例え
ば上記の例のように4つのマスタに対して各々4レベルの
優先重みを設定可能とするだけでも216×5=327,
680ビットと大容量であり、さらに各マスタが16レ
ベルという高精度の優先重みを設定可能とし、それに合
わせて調停動作カウンタのビット数を6とすると、226
×5=335,544,320ビットとさらに大容量と
なるため、優先重みを高精度に設定可能とするにはシス
テムのコストが高くなるという問題点を有していた。
【0021】それ故、本発明の目的は、優先判定に必要
なハードウェア量を少なく抑えつつ優先重みを設定する
ことが可能で、かつ優先重みが低い機能手段も、設定し
た頻度で確実に共有資源にアクセスできることを保証で
きるアービトレーション装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載のアービトレーション装置
は、1つの資源を複数のマスタが共有し該各1つの資源
をマスタが優先順位判定処理に従って順次使用するシス
テムにおけるアービトレーション装置において、各マス
タは優先度比率を有し、マスタに使用許可が与えられた
ときは、他のマスタに与えられた優先度比率の数値の和
の負数を加算値とし、マスタに使用許可が与えられなか
った時は、自身のマスタに与えられた優先度比率の数値
を加算値とするルールに従い、自身のマスタに対応した
優先度値を得る優先度値算出手段と、上記優先度値算出
手段の出力に基づき、複数のマスタのうちのいずれのマ
スタを使用するかを決定する各マスタの優先度を求め、
使用許可を与えるマスタを決定する優先順位判定手段と
を備えたものである。
【0023】本発明の請求項2に記載のアービトレーシ
ョン装置は、請求項1記載のアービトレーション装置に
おいて、上記優先順位判定手段は、上記全ての優先度値
算出手段が出力する優先度値の大きさの比較結果、及び
同一の優先度値が複数存在する場合に用いる、あらかじ
め設定された優先順位に基づき、1つのマスタのみ
“1”、その他のマスタは“0”となる各マスタの優先
度を求め、該優先度が“1”のマスタに使用許可を与え
るものである。
【0024】本発明の請求項3に記載のアービトレーシ
ョン装置は、請求項1記載のアービトレーションにおい
て、上記優先順位判定手段は、上記全ての優先度値算出
手段が出力する優先度値の符号の比較結果、及び同一の
符号が複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定され
た優先順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その他
のマスタは“0”となる各マスタの優先度を求め、該優
先度が“1”のマスタに使用許可を与えるものである。
【0025】本発明の請求項4に記載のアービトレーシ
ョン装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載のアー
ビトレーション装置において、上記優先度値算出手段
は、対応するマスタに対して使用許可が与えられた時に
加算する値を保持する許可時加算値保持手段と、対応す
るマスタに対して使用許可が与えられなかった時に加算
する値を保持する非許可時加算値保持手段と、対応する
マスタに対して使用許可が与えられた時には上記許可時
加算値保持手段が出力する値を加算手段に出力し、対応
するマスタに対して使用許可が与えられなかった時には
上記非許可時加算値保持手段が出力する値を加算手段に
出力する加算値選択手段と、アービトレーションの対象
となる全てのマスタから使用要求信号の出力を受け、そ
れらの論理和を生成する論理和生成手段より論理和の出
力を受け、上記全てのマスタからの使用要求信号の論理
和が0の場合には上記加算値選択手段が出力する値に関
係なく優先度値保持手段から入力された現サイクルの優
先度値を次サイクルの優先度値として出力し、上記使用
要求信号の論理和が1の場合には上記加算値選択手段が
出力する値と現サイクルの優先度値を加算した値を次サ
イクルの優先度値として出力する加算手段と、上記加算
手段から次サイクルの優先度値の出力を受け、それを次
のサイクルで現サイクルの優先度値として出力する優先
度値保持手段とを有するものである。
【0026】本発明の請求項5に記載のアービトレーシ
ョン方法は、1つの資源を複数のマスタが共有し該1つ
の資源を各マスタが優先順位判定処理に従って順次使用
するシステムにおけるアービトレーション方法におい
て、マスタに使用許可が与えられた時は、他のマスタに
与えられた優先度比率の数値の和の負数を加算値とし、
マスタに使用許可が与えられなかった時は、自身のマス
タに与えられた優先度比率の数値を加算値とするルール
に従い、各マスタに対応した優先度値を算出するステッ
プと、上記優先度値を算出するステップにおける出力に
基づき、複数のマスタのうちいずれのマスタを使用する
かを決定する各マスタの優先度を求め、使用許可を与え
るマスタを決定するステップとを備えたものである。
【0027】本発明の請求項6に記載のアービトレーシ
ョン方法は、請求項5記載のアービトレーション方法に
おいて、上記使用許可を与えるマスタを決定するステッ
プは、上記優先度値を算出するステップにおいて出力さ
れた優先度値の大きさの比較結果、及び同一の優先度が
複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定された優先
順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その他のマス
タは“0”となる各マスタの優先度を求め、該優先度が
“1”のマスタに使用許可を与えるステップとを備えた
ものである。
【0028】本発明の請求項7に記載のアービトレーシ
ョン方法は、請求項5記載のアービトレーション方法に
おいて、上記使用許可を与えるマスタを決定するステッ
プは、上記優先度値を算出するステップにおいて出力さ
れた優先度値の符号の比較結果、及び同一の符号が複数
存在する場合に用いる、あらかじめ設定された優先順位
に基づき、1つのマスタのみ“1”、その他のマスタは
“0”となる各マスタの優先度を求め、該優先度が
“1”のマスタに使用許可を与えるステップとを備えた
ものである。
【0029】本発明の請求項8に記載のアービトレーシ
ョン方法は、請求項5または6記載のアービトレーショ
ン方法において、上記優先度値を算出するステップは、
対応するマスタに対して使用許可が与えられた時に加算
する値を保持するステップと、対応するマスタに対して
使用許可が与えられなかった時に加算する値を保持する
ステップと、対応するマスタに使用許可が与えられた時
には上記使用許可が与えられた時に加算する値を、対応
するマスタに使用許可が与えられなかった時には上記使
用許可が与えられなかった時に加算する値をそれぞれ出
力するステップと、アービトレーションの対象となる全
てのマスタから使用要求信号の出力を受け、それらの論
理和を生成するステップにおいて論理和の出力を受け、
上記全てのマスタからの使用要求信号の論理和が0の場
合には、上記加算する値を出力するステップで出力され
た値に関係なく、現サイクルの優先度値を次サイクルの
優先度値として出力し、上記全てのマスタからの使用要
求信号の論理和が1の場合には、上記加算する値を出力
するステップで出力された値と現サイクルの優先度値と
を加算した値を次のサイクルの優先度値として出力する
ステップと、上記次サイクルの優先度値の出力を受け、
それを次のサイクルで現サイクルの優先度値として出力
するステップとを有するものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
アービトレーション装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、本実施の形態1のアービトレーショ
ン装置は、優先度値算出手段(A)110と、優先度値
算出手段(B)120と、優先度値算出手段(C)13
0と、論理和生成手段140と、優先判定手段150と
を備える。
【0031】本実施の形態では、マスタA、マスタB、
マスタCの3つのバスマスタが接続されているシステム
バスにおいて、そのシステムバスの使用権をアービトレ
ーションする場合を想定しており、各バスマスタは、バ
ス使用要求信号(REQ_A、REQ_B、REQ_
C)をアービトレーション装置に対して出力し、アービ
トレーション装置は、バス使用許可信号(GNT_A、
GNT_B、GNT_C)を各バスマスタに対して出力
する。
【0032】優先度値算出手段(A)110は、マスタ
Aの優先度を毎サイクル算出して保持するもので、許可
時加算値保持手段111と、非許可時加算値保持手段1
12と、加算値選択手段113と、加算手段114と、
優先度値保持手段115とによって構成されている。
【0033】許可時加算値保持手段111は、対応する
マスタに使用許可が与えられた場合に優先度値に加算す
る値を保持するもので、システムの初期化時にあらかじ
め、図示していない制御バスを経由して、ある特定の値
が設定されている。
【0034】非許可時加算値保持手段112は、対応す
るマスタに使用許可が与えられなかった場合に優先度値
に加算する値を保持するもので、システムの初期化時に
あらかじめ、図示していない制御バスを経由して、ある
特定の値が設定されている。
【0035】加算値選択手段113は、バス使用許可信
号(GNT_A)の出力を受け、GNT_Aが0(使用
許可が与えられなかった)の場合には非許可時加算値保
持手段112から入力された値を選択して加算手段11
4へ出力し、GNT_Aが1(使用許可が与えられた)
の場合には許可時加算値保持手段111から入力された
値を選択して加算手段114へ出力する。
【0036】加算手段114は、優先度値保持手段11
5から現サイクルの優先度値の出力を受け、加算値選択
手段113から加算値の出力を受け、論理和生成手段1
40からREQ_ALL(いずれかのマスタから使用要
求がある場合に1となる信号)の出力を受け、REQ_
ALLが0の場合には、現サイクルの優先度値を次サイ
クルの優先度値として出力し、REQ_ALLが1の場
合には、現サイクルの優先度値に加算値を加算した値を
次サイクルの優先度値として出力する。
【0037】優先度値保持手段115は、加算手段11
4から次サイクルの優先度値の出力を受け、クロックの
立ち上がりで、次サイクルの優先度値を内部に保持し
て、現サイクルの優先度値として加算手段114および
優先判定手段150に対して出力する。
【0038】優先度値算出手段(B)120は、マスタ
Bの優先度を毎サイクル算出して保持するもので、構成
要素は優先度値算出手段(A)110と同じである。優
先度値算出手段(C)130は、マスタCの優先度を毎
サイクル算出して保持するもので、構成要素は優先度値
算出手段(A)110と同じである。
【0039】論理和生成手段140は各バスマスタから
のバス使用要求信号(REQ_A、REQ_B、REQ
_C)の出力を全て受け、その論理和を生成してREQ
_ALL(いずれかのマスタから使用要求がある場合に
1となる信号)として出力する。
【0040】優先判定手段150は、各バスマスタから
バス使用要求信号(REQ_A、REQ_B、REQ_
C)の出力を受け、1つのバスマスタのバス使用要求信
号のみが1(バス使用要求状態)である場合には、その
バスマスタに対応するバス使用許可信号(GNT_A、
GNT_B、GNT_Cのいずれか1つ)を1(バス使
用許可状態)にして、複数のバスマスタのバス使用要求
信号が1(バス使用要求状態)である場合には、優先度
値算出手段(A)110の出力した優先度値Aと、優先
度値算出手段(B)120の出力した優先度値Bと、優
先度値算出手段(C)130の出力した優先度値Cの3
つのうち、バス使用要求信号が1のバスマスタに対応す
る優先度値を対象として比較し、最も値が大きい優先度
値に対応するマスタの優先度を“1”、その他のマスタ
の優先度を“0”とし、該優先度が“1”のマスタのバ
ス使用許可信号を1にする。
【0041】なお、優先度値の同じものが複数存在する
場合には、マスタA、マスタB、マスタCの順に優先度
を“1”とし、対応するマスタのバス使用許可信号を1
にする。
【0042】次に、許可時加算値保持手段111、12
1、131と非許可時加算値保持手段112、122、
132に設定する値の算出方法について以下説明する。
各マスタにおける優先度を“1”とする比率を、マスタ
A:マスタB:マスタC=Na:Nb:Nc(数値が大き
い程、優先度を“1”とする比率が高い)に設定すると
する。
【0043】この場合、マスタAに対応する許可時加算
値保持手段111には、―(Nb+Nc)を設定する。マ
スタBに対応する許可時加算値保持手段121には、―
(Na+Nc)を設定する。マスタCに対応する許可時加
算値保持手段131には、―(Na+Nb)を設定する。
【0044】また、マスタAに対応する非許可時加算値
保持手段112には、Naを設定する。マスタBに対応
する非許可時加算値保持手段122には、Nbを設定す
る。マスタCに対応する非許可時加算値保持手段132
には、Ncを設定する。
【0045】上記のように設定した場合に(Na+Nb+
Nc)回のアービトレーション後に、各マスタに対応す
る優先度値保持手段が保持する値は以下のようになる。
【0046】(Na+Nb+Nc)回のアービトレーショ
ンで、マスタA、マスタB、マスタCに対してバス使用
許可が与えられる回数がそれぞれNa回、Nb回、Nc回
とすると、マスタAに対応する優先度値保持手段115
が最後に保持する値は、 許可時加算値の和=―(Nb+Nc)×Na 非許可時加算値の和=Na×(Nb+Nc) より、 マスタAの優先度値の最終値=(許可時加算値の和)+(非許可時加算値の和) = ―(Nb+Nc)×Na+Na×(Nb+Nc) = 0 となる。同様にして、マスタB、マスタCについても、 マスタBの優先度値の最終値=(許可時加算値の和)+(非許可時加算値の和) = ―(Na+Nc)×Nb+Nb×(Na+Nc) = 0 マスタCの優先度値の最終値=(許可時加算値の和)+(非許可時加算値の和) = ―(Na+Nb)×Nc +Nc×(Na+Nb) = 0
【0047】従って、(Na+Nb+Nc)回のアービト
レーション後には、全てのマスタの優先度値を再び0に
戻ることになる。
【0048】以上のように構成された実施の形態1に係
るアービトレーション装置の動作について具体例を用い
て説明する。各マスタにおける優先度を“1”とする比
率を、マスタA:マスタB:マスタC=5:3:2(マ
スタAが優先度を“1”とする比率が最も高く、マスタ
Cが最も低い)に設定するとする。この時の各マスタの
許可時加算値と非許可時加算値は前述した算出方法にし
たがって計算すると、図2に示したようになる。
【0049】図3に上記の例の場合の各サイクルにおけ
る各マスタからのバス使用要求信号(REQ_A、RE
Q_B、REQ_C)、各マスタに対応する優先度値、
バス使用許可信号(GNT_A、GNT_B、GNT_
C)の変化を示した。○で囲った数字は、優先判定手段
150で優先度が“1”と判断されたマスタにおける優
先度値であり、対応するマスタに対してバス使用許可が
与えられる。
【0050】以下、図3を使って、具体的な動作を説明
する。まず、サイクル0では、全てのマスタの優先度値
が0(初期値)である。従って、全てのマスタの優先度
値が同じであるので、あらかじめ決められたルール(マ
スタA、マスタB、マスタCの順に優先度を“1”とす
る)に従ってマスタAに対してバス使用許可が与えら
れ、GNT_A=1となる。
【0051】次に、サイクル1では、前サイクルでGN
T_A=1となっているので、マスタAの優先度値は、
0+(−5)=−5となる。また、前サイクルでGNT
_B=0となっているのでマスタBの優先度値は、0+
3=3となる。同様に、前サイクルでGNT_C=0と
なっているのでマスタCの優先度値は、0+2=2とな
る。
【0052】従って、サイクル1の各マスタの優先度値
は、マスタAがー5、マスタBが3、マスタCが2とな
り、マスタBの優先度値が最も大きいため、マスタBに
対してバス使用許可が与えられ、GNT_B=1とな
る。
【0053】次に、サイクル2では、前サイクルでGN
T_B=1となっているので、マスタBの優先度値は、
3+(−7)=−4となる。また、前サイクルでGNT
_A=0となっているのでマスタAの優先度値は、−5
+5=0となる。同様に、前サイクルでGNT_C=0
となっているのでマスタCの優先度値は、2+2=4と
なる。
【0054】従って、サイクル2の各マスタの優先度値
は、マスタAが0、マスタBが−4、マスタCが4とな
り、マスタCの優先度値が最も大きいため、マスタCに
対してバス使用許可が与えられ、GNT_C=1とな
る。
【0055】以下、同様にして、サイクル10まで図3
に示したように、優先度値とバス使用許可信号(GNT
_A、GNT_B、GNT_C)が変化していく。そし
て、サイクル10では、全てのマスタの優先度値が再び
0に戻り、サイクル11以降は、サイクル1から10と
同じパターンの繰り返しになる。
【0056】図3では、常に全てのマスタのバス使用要
求信号(REQ_A、REQ_B、REQ_C)が1で
ある例を示したが、図4に、全てまたは一部のマスタの
バス使用要求信号が0の場合の例を示す。
【0057】図4において、サイクル1では、全てのマ
スタのバス使用要求信号が0となっているため、REQ
_ALLが0となり、サイクル2の優先度値はサイクル
1の優先度値と同じ値となる。また、サイクル2では、
優先度値はマスタBが最も大きいが、バス使用要求信号
が1となっているのはマスタAのみであるため、優先度
値に関係なくGNT_A=1となる。
【0058】以上のように、図4では、各サイクル単位
で見ると、図3とは異なる結果となるが、サイクル0か
らサイクル10のうち、全てのマスタのバス使用要求信
号が0となっているサイクル1を除いた10サイクルの
バス使用許可信号が1となっているマスタの比率は、設
定値通りのマスタA:マスタB:マスタC=5:3:2
となっており、正しくアービトレーションできているこ
とが確認できる。
【0059】以上のように、本発明の実施の形態1に係
るアービトレーション装置は、優先度値算出手段(A)
110、優先度値算出手段(B)120、優先度値算出
手段(C)130によって各マスタに対応した優先度値
を毎サイクル算出し、バス使用要求信号を1としている
マスタのうち、最も値が大きい優先度値に対応するマス
タの優先度を“1”とし、バス使用許可信号を1とする
ことにより、複数の機能手段が設定された優先度比率の
割合で共有資源にアクセスすることを可能にし、また小
規模な回路で高精度なバスアービトレーションを実現す
ることができる。
【0060】例えば、従来の優先判定変換テーブルを有
するバスアービトレーション装置では、3つのマスタに
対して各々16レベルの優先度を設定可能とし、それに
合わせて調停動作カウンタのビット数を6とすると、優
先判定変換テーブルのサイズは2(4×3+6+3)×4=8,
388,608ビットとなり、0.25μの半導体プロ
セスにおいてマスクROMで変換テーブルを実現した場
合には、50mm2程度の面積が必要となるのに対し
て、本実施の形態のアービトレーション装置は、4ビッ
トのフリップフロップ9個、4ビットの加算器3個、4
ビットのセレクタ3個、および4ビットの比較器3個程
度で実現でき、0.25μの半導体プロセスでは、約
0.1mm2程度の面積しか必要としない。
【0061】なお、上記実施の形態1では、値の大きい
優先度値に対応するマスタの優先度を“1”と定義した
が、その逆、すなわち、値の小さい優先度値に対応する
マスタの優先度を“1”と定義してもよい。その場合
は、許可時加算値が正の値となり、非許可時加算値が負
の値となる。
【0062】また、上記実施の形態1では、マスタの数
は3としたが、マスタの数は2以上であればいくつでも
よい。
【0063】また、上記実施の形態1では、アービトレ
ーション対象としてシステムバスを用いた例を示した
が、メモリやDMA制御装置などシステムバス以外の共
有資源をアービトレーション対象とする場合にも適用す
ることができる。
【0064】(実施の形態2)実施の形態2に係るアー
ビトレーション装置の構成要素は、実施の形態1に係る
アービトレーション装置の構成要素と全く同じで図1に
示したようになる。
【0065】図5は、本発明の実施の形態2に係るアー
ビトレーション装置の動作の具体例を示す図である。実
施の形態2が実施の形態1と異なる点は、優先判定手段
150における優先判定のルールである。
【0066】実施の形態1では、バス使用要求信号が1
であるマスタを対象に、対応するマスタの優先度値を比
較して、最も値が大きい優先度値に対応するマスタの優
先度を“1”とし、バス使用許可信号を1にした。それ
に対して、本実施の形態2では、優先度値の値そのもの
は比較せずに、優先度値の符号のみを比較して、符号が
正、符号が負の順に優先度を“1”とし、バス使用許可
を与えるマスタを決定する。同じ符号のものが複数存在
する場合には、あらかじめ決められた優先順序(マスタ
A、マスタB、マスタCの順)でバス使用許可を与える
マスタを決定する。
【0067】以上のように構成された実施の形態2に係
るアービトレーション装置の動作について具体例を用い
て説明する。各マスタにおける優先度を“1”とする比
率を、マスタA:マスタB:マスタC=5:3:2(マ
スタAが優先度を“1”とする比率が最も高く、マスタ
Cが最も低い)に設定するとする。この時の各マスタの
許可時加算値と非許可時加算値は前述した算出方法にし
たがって計算すると、図2に示したようになる(実施の
形態1と同じ)。
【0068】図5に上記の例の場合の各サイクルにおけ
る各マスタからのバス使用要求信号(REQ_A、RE
Q_B、REQ_C)、各マスタに対応する優先度値、
バス使用許可信号(GNT_A、GNT_B、GNT_
C)の変化を示した。○で囲った数字は、優先判定手段
150で優先度が“1”と判断されたマスタにおける優
先度値であり、それに対応するマスタに対してバス使用
許可が与えられる。
【0069】以下、図5を使って、具体的な動作を説明
する。まず、サイクル0では、全てのマスタの優先度値
が0(初期値)である。従って、全てのマスタの優先度
値の符号が同じ(正)であるので、あらかじめ決められ
たルール(マスタA、マスタB、マスタCの順に優先度
を“1”とする)に従ってマスタAに対してバス使用許
可が与えられ、GNT_A=1となる。
【0070】次に、サイクル1では、前サイクルでGN
T_A=1となっているので、マスタAの優先度値は、
0+(−5)=−5となる。また、前サイクルでGNT
_B=0となっているのでマスタBの優先度値は、0+
3=3となる。同様に、前サイクルでGNT_C=0と
なっているのでマスタCの優先度値は、0+2=2とな
る。
【0071】従って、サイクル1の各マスタの優先度値
は、マスタAがー5、マスタBが3、マスタCが2とな
り、マスタBとマスタCの優先度値の符号がともに正で
あるため、あらかじめ決められたルール(マスタA、マ
スタB、マスタCの順に優先度を“1”とする)に従っ
てマスタBに対してバス使用許可が与えられ、GNT_
B=1となる。
【0072】次に、サイクル2では、前サイクルでGN
T_B=1となっているので、マスタBの優先度値は、
3+(−7)=−4となる。また、前サイクルでGNT
_A=0となっているのでマスタAの優先度値は、−5
+5=0となる。同様に、前サイクルでGNT_C=0
となっているのでマスタCの優先度値は、2+2=4と
なる。
【0073】従って、サイクル2の各マスタの優先度値
は、マスタAが0、マスタBが−4、マスタCが4とな
り、マスタAとマスタCの優先度値の符号がともに正で
あるため、あらかじめ決められたルール(マスタA、マ
スタB、マスタCの順に優先度を“1”とする)に従っ
てマスタAに対してバス使用許可が与えられ、GNT_
A=1となる。
【0074】以下、同様にして、サイクル10まで図5
に示したように、優先度値とバス使用許可信号(GNT
_A、GNT_B、GNT_C)が変化していく。そし
て、サイクル10では、全てのマスタの優先度値が再び
0に戻り、サイクル11以降は、サイクル1から10と
同じパターンの繰り返しになる。
【0075】以上のように、本実施の形態2におけるア
ービトレーション装置は、優先度算出手段(A)11
0、優先度値算出手段(B)120、優先度値算出手段
(C)130の出力する、各マスタに対応した優先度値
の符号を比較し、符号が正、負の順に優先度を“1”と
し、バス使用許可を与えるマスタを決定することによ
り、複数の機能手段が設定された優先度比率の割合で共
有資源にアクセスすることを可能としている。また、優
先判定手段150で、各マスタの優先度値そのものを比
較することなく、各マスタの優先度値の符号のみを比較
することで優先度を“1”とするマスタを決定し、設定
した優先度比率でのアービトレーションを実現している
ため、優先判定手段150の回路規模を実施の形態1よ
り小さくすることができる。
【0076】なお、上記実施の形態2では、優先度値の
符号が正、負の順に優先度が“1”となるよう定義した
が、負、正の順に優先度を“1”とすることも可能であ
る。その場合は、許可時加算値が正の値となり、非許可
時加算値が負の値となる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のアービトレーション装置によれば、1つの資源を複数
のマスタが共有し該1つの資源を各マスタが優先順位判
定処理に従って順次使用するシステムにおけるアービト
レーション装置において、各マスタは優先度比率を有
し、マスタに使用許可が与えられた時は、他のマスタに
与えられた優先度比率の数値の和の負数を加算値とし、
マスタに使用許可が与えられなかった時は、自身のマス
タに与えられた優先度比率の数値を加算値とするルール
に従い、自身のマスタに対応した優先度値を得る優先度
値算出手段と、上記優先度算出手段の出力に基づき、複
数のマスタのうちいずれのマスタを使用するかを決定す
る各マスタの優先度を求め、使用許可を与えるマスタを
決定する優先順位判定手段とを備えたものとしたので、
複数のマスタが各マスタに設定された優先度比率で共有
資源にアクセスすることを保証するアービトレーション
を実現できるという効果が得られる。
【0078】本発明の請求項2に記載のアービトレーシ
ョン装置によれば、請求項1記載のアービトレーション
装置において、上記優先順位判定手段は、上記全ての優
先度値算出手段が出力する優先度値の大きさの比較結
果、及び同一の優先度値が複数存在する場合に用いる、
あらかじめ設定された優先順位に基づき、1つのマスタ
のみ“1”、その他のマスタは“0”となる各マスタの
優先度を求め、該優先度が“1”のマスタに使用許可を
与えるものとしたので、複数のマスタが各マスタに設定
された優先度比率の割合で共有資源にアクセスすること
を可能とする高精度のアービトレーションを、小規模の
ハードウェアで実現できるという効果が得られる。
【0079】本発明の請求項3に記載のアービトレーシ
ョン装置によれば、請求項1に記載のアービトレーショ
ン装置によれば、上記優先順位判定手段は、上記全ての
優先度値算出手段が出力する優先度値の符号の比較結
果、及び同一の符号が複数存在する場合に用いる、あら
かじめ設定された優先順位に基づき、1つのマスタのみ
“1”、その他のマスタは“0”となる各マスタの優先
度を求め、該優先度が“1”のマスタに使用許可を与え
るものとしたので、高精度の、複数のマスタが各マスタ
に設定された優先度比率に基づき共有資源にアクセスす
ることを可能とするアービトレーションを、より小規模
のハードウェアで実現することができるという効果が得
られる。
【0080】本発明の請求項4に記載のアービトレーシ
ョン装置によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載
のアービトレーション装置において、上記優先度値算出
手段は、対応するマスタに対して使用許可が与えられた
時に加算する値を保持する許可時加算値保持手段と、対
応するマスタに対して使用許可が与えられなかった時に
加算する値を保持する非許可時加算値保持手段と、対応
するマスタに対して使用許可が与えられた時には上記許
可時加算値保持手段が出力する値を加算手段に出力し、
対応するマスタに対して使用許可が与えられなかった時
には上記非許可時加算値保持手段が出力する値を加算手
段に出力する加算値選択手段と、アービトレーションの
対象となる全てのマスタから使用要求信号の出力を受
け、それらの論理和を生成する論理和生成手段より論理
和の出力を受け、上記全てのマスタからの使用要求信号
の論理和が0の場合には上記加算値選択手段が出力する
値に関係なく優先度値保持手段から入力された現サイク
ルの優先度値を次サイクルの優先度値として出力し、上
記使用要求信号の論理和が1の場合には上記加算値選択
手段が出力する値と現サイクルの優先度値を加算した値
を次サイクルの優先度値として出力する加算手段と、上
記加算手段から次サイクルの優先度値を入力し、次のサ
イクルで現サイクルの優先度値として出力する優先度値
保持手段とを有するものとしたので、上記複数のマスタ
が各マスタに設定された優先度比率の割合で共有資源に
アクセスすることを保証するアービトレーションを実現
できる装置を構成することができる。
【0081】本発明の請求項5に記載のアービトレーシ
ョン方法によれば、1つの資源を複数のマスタが共有し
該1つの資源を各マスタが優先順位判定処理に従って順
次使用するシステムにおけるアービトレーション方法に
おいて、マスタに使用許可が与えられた時は、他のマス
タに与えられた優先度比率の数値の和の負数を加算値と
し、マスタに使用許可が与えられなかった時は、他のマ
スタに与えられた優先度比率の数値を加算値とするとい
うルールに従い、各マスタに対応した優先度値を算出す
るステップと、上記優先度値を算出するステップにおけ
る出力に基づき、複数のマスタのうちのいずれのマスタ
を使用するかを決定する各マスタの優先度を求め、使用
許可を与えるマスタを決定するステップとを備えたもの
としたので、複数のマスタが各マスタに設定された優先
度比率で共有資源にアクセスすることを保証するアービ
トレーションを実現できるという効果が得られる。
【0082】本発明の請求項6に記載のアービトレーシ
ョン方法によれば、請求項5記載のアービトレーション
方法において、上記使用許可を与えるマスタを決定する
ステップは、上記優先度値を算出するステップにおいて
出力された優先度値の大きさの比較結果、及び同一の優
先度値が複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定さ
れた優先順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その
他のマスタは“0”となる各マスタの優先度を求め、該
優先度が“1”のマスタに使用許可を与えるステップと
を備えたものとしたので、高精度の、優先度比率に基づ
き複数の機能手段が共有資源にアクセスすることを可能
とするアービトレーションを、簡単な計算で実現できる
という効果が得られる。
【0083】本発明の請求項7に記載のアービトレーシ
ョン方法によれば、請求項5記載のアービトレーション
方法において、上記使用許可を与えるマスタを決定する
ステップは、上記優先度値を算出するステップにおいて
出力された優先度値の符号の比較結果、及び同一符号が
複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定された優先
順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その他のマス
タは“0”となる各マスタの優先度を求め、該優先度が
“1”のマスタに使用許可を与えるステップとを備えた
ものとしたので、優先度比率に基づき複数の機能手段が
共有資源にアクセスすることを可能とする高精度のアー
ビトレーションを、より簡単な計算で実現できるという
効果が得られる。
【0084】本発明の請求項8に記載のアービトレーシ
ョン方法によれば、請求項5ないし7のいずれかに記載
のアービトレーション方法において、上記優先度値を算
出するステップは、対応するマスタに対して使用許可が
与えられた時に加算する値を保持するステップと、対応
するマスタに使用許可が与えられなかった時に加算する
値を保持するステップと、対応するマスタに使用許可が
与えられた時には上記使用許可が与えられた時に加算す
る値を、対応するマスタに対して使用許可が与えられな
かった時には上記使用許可が与えられなかった時に加算
する値をそれぞれ出力するステップと、アービトレーシ
ョンの対象となる全てのマスタから使用要求信号の出力
を受け、それらの論理和を生成するステップにおいて論
理和の出力を受け、論理和が0の場合には、上記加算す
る値を出力するステップで出力された値に関係なく、現
サイクルの優先度値を次サイクルの優先度値として出力
し、上記全てのマスタからの使用要求信号の論理和が1
の場合には、上記加算する値を出力するステップで出力
された値と現サイクルの優先度値とを加算した値を次の
サイクルの優先度値として出力するステップと、上記次
サイクルの優先度値の出力を受け、それを次のサイクル
で現サイクルの優先度値として出力するステップとから
なるものとしたので、上記複数のマスタが各マスタに設
定された優先度比率の割合で共有資源にアクセスするこ
とを保証するアービトレーションを実現できる方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1および2に係るアービト
レーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1および2に係るアービト
レーション装置の具体的動作例の許可時加算値と非許可
時加算値を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るアービトレーショ
ン装置の具体的動作例1の優先度値の変化を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1に係るアービトレーショ
ン装置の具体的動作例2の優先度値の変化を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態2に係るアービトレーショ
ン装置の具体的動作例2の優先度値の変化を示す図であ
る。
【図6】従来のアービトレーション装置の構成の一例を
示すブロック図である。
【図7】従来のアービトレーション装置の優先度重み設
定レジスタのビット構成である。
【図8】従来のアービトレーション装置の優先判定変換
テーブルの設定内容の例を示す図である。
【符号の説明】
110 優先度値算出手段(A) 111 許可時加算値保持手段 112 非許可時加算値保持手段 113 加算値選択手段 114 加算手段 115 優先度値保持手段 120 優先度値算出手段(B) 121 許可時加算値保持手段 122 非許可時加算値保持手段 123 加算値選択手段 124 加算手段 125 優先度値保持手段 130 優先度値算出手段(C) 131 許可時加算値保持手段 132 非許可時加算値保持手段 133 加算値選択手段 134 加算手段 135 優先度値保持手段 140 論理和生成手段 150 優先判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/362 510

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの資源を複数のマスタが共有し該1
    つの資源を各マスタが優先順位判定処理に従って順次使
    用するシステムにおけるアービトレーション装置におい
    て、 各マスタは、優先度比率を有し、マスタに使用許可が与
    えられた時は、他のマスタに与えられた優先度比率の数
    値の和の負数を加算値とし、マスタに使用許可が与えら
    れなかった時は、自身のマスタに与えられた優先度比率
    の数値を加算値とするルールに従い、自身のマスタに対
    応した優先度値を得る優先度値算出手段と、 上記優先度値算出手段の出力に基づき、複数のマスタの
    うちのいずれのマスタを使用するかを決定する各マスタ
    の優先度を求め、使用許可を与えるマスタを決定する優
    先順位判定手段とを備えた、 ことを特徴とするアービトレーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアービトレーション装置
    において、 上記優先順位判定手段は、上記全ての優先度値算出手段
    が出力する優先度値の大きさの比較結果、及び同一の優
    先度値が複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定さ
    れた優先順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その
    他のマスタは“0”となる各マスタの優先度を求め、該
    優先度が“1”のマスタに使用許可を与える、 ことを特徴とするアービトレーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアービトレーション装置
    において、 上記優先順位判定手段は、上記全ての優先度値算出手段
    が出力する優先度値の符号の比較結果、及び同一の符号
    が複数存在する場合に用いる、あらかじめ設定された優
    先順位に基づき、1つのマスタのみ“1”、その他のマ
    スタは“0”となる各マスタの優先度を求め、該優先度
    が“1”のマスタに使用許可を与える、 ことを特徴とするアービトレーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    ービトレーション装置において、 上記優先度値算出手段は、 対応するマスタに対して使用許可が与えられた時に加算
    する値を保持する許可時加算値保持手段と、 対応するマスタに対して使用許可が与えられなかった時
    に加算する値を保持する非許可時加算値保持手段と、 対応するマスタに対して使用許可が与えられた時には上
    記許可時加算値保持手段が出力する値を加算手段に出力
    し、対応するマスタに対して使用許可が与えられなかっ
    た時には上記非許可時加算値保持手段が出力する値を加
    算手段に出力する加算値選択手段と、 アービトレーションの対象となる全てのマスタから使用
    要求信号の出力を受け、それらの論理和を生成する論理
    和生成手段より論理和の出力を受け、上記全てのマスタ
    からの使用要求信号の論理和が0の場合には上記加算値
    選択手段が出力する値に関係なく優先度値保持手段から
    入力された現サイクルの優先度値を次サイクルの優先度
    値として出力し、上記全てのマスタからの使用要求信号
    の論理和が1の場合には上記加算値選択手段が出力する
    値と現サイクルの優先度値を加算した値を次サイクルの
    優先度値として出力する加算手段と、 上記加算手段から次サイクルの優先度値の出力を受け、
    それを次のサイクルで現サイクルの優先度値として出力
    する優先度値保持手段とを有する、 ことを特徴とするアービトレーション装置。
  5. 【請求項5】 1つの資源を複数のマスタが共有し該1
    つの資源を各マスタが優先順位判定処理に従って順次使
    用するシステムにおけるアービトレーション方法におい
    て、 各マスタは、優先度比率を有し、マスタに使用許可が与
    えられた時は、他のマスタに与えられた優先度比率の数
    値の和の負数を加算値とし、マスタに使用許可が与えら
    れなかった時は、自身のマスタに与えられた優先度比率
    の数値を加算値とするルールに従い、各マスタに対応し
    た優先度値を算出するステップと、 上記優先度値を算出するステップにおける出力に基づ
    き、複数のマスタのうちのいずれのマスタを使用するか
    を決定する各マスタの優先度を求め、使用許可を与える
    マスタを決定するステップとを備えた、 ことを特徴とするアービトレーション方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のアービトレーション方法
    において、 上記使用許可を与えるマスタを決定するステップは、上
    記優先度値を算出するステップにおいて出力された優先
    度値の大きさの比較結果、及び同一の優先度値が複数存
    在する場合に用いる、あらかじめ設定された優先順位に
    基づき、1つのマスタのみ“1”、その他のマスタは
    “0”となる各マスタの優先度を求め、該優先度が
    “1”のマスタに使用許可を与えるステップとを備え
    た、 ことを特徴とするアービトレーション方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のアービトレーション方法
    において、 上記使用許可を与えるマスタを決定するステップは、上
    記優先度値を算出するステップにおいて出力された優先
    度値の符号の比較結果、及び同一の符号が複数存在する
    場合に用いる、あらかじめ設定された優先順位に基づ
    き、1つのマスタのみ“1”、その他のマスタは“0”
    となる各マスタの優先度を求め、該優先度が“1”のマ
    スタに使用許可を与えるステップとを備えた、 ことを特徴とするアービトレーション方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7記載のアービトレーシ
    ョン方法において、 上記優先度値を算出するステップは、 対応するマスタに対して使用許可が与えられた時に加算
    する値を保持するステップと、 対応するマスタに対して使用許可が与えられなかった時
    に加算する値を保持するステップと、 対応するマスタに使用許可が与えられた時には上記使用
    許可が与えられた時に加算する値を、対応するマスタに
    対して使用許可が与えられなかった時には上記使用許可
    が与えられなかった時に加算する値をそれぞれ出力する
    ステップと、 アービトレーションの対象となる全てのマスタより使用
    要求信号の出力を受け、それらの論理和を生成するステ
    ップにおいて論理和の出力を受け、上記全てのマスタか
    らの使用要求信号の論理和が0の場合には、上記加算す
    る値を出力するステップで出力された値に関係なく、現
    サイクルの優先度値を次サイクルの優先度値として出力
    し、上記全てのマスタからの使用要求信号の論理和が1
    の場合には、上記加算する値を出力するステップで出力
    された値と現サイクルの優先度値とを加算した値を次の
    サイクルの優先度値として出力するステップと、 上記次サイクルの優先度値の出力を受け、それを次のサ
    イクルで現サイクルの優先度値として出力するステップ
    とを有する、 ことを特徴とするアービトレーション方法。
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