JP3407065B2 - 波長可変半導体レーザ - Google Patents

波長可変半導体レーザ

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JP3407065B2 JP01127094A JP1127094A JP3407065B2 JP 3407065 B2 JP3407065 B2 JP 3407065B2 JP 01127094 A JP01127094 A JP 01127094A JP 1127094 A JP1127094 A JP 1127094A JP 3407065 B2 JP3407065 B2 JP 3407065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、波長可変半導体レー
ザに関し、特にその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2(a) は従来の波長可変レーザの構造
を示す共振器方向の断面図である。図において、10は
活性層、11は回折格子、12は活性領域、13はDB
R(Distributed Bragg Reflector)領域である。
【0003】また、図2(b) ,図2(c) はそれぞれ上記
波長可変レーザの量子井戸構造のバンドダイアグラム,
およびゲインの波長依存性を示す図である。図におい
て、1はp−InPクラッド層、2はn−InPクラッ
ド層、3は層厚10nmのIn0.71Ga0.29As0.64P
0.36バリア層、4はウエル層厚5nmのIn0.53Ga0.
47Asウエル層、5はウエル層厚5.5nmのIn0.53
Ga0.47Asウエル層、6はウエル層厚6nmのIn0.
53Ga0.47Asウエル層である。また、7はウエル層厚
5nmのウエル層のゲインの波長依存性を示す曲線、8
はウエル層厚5.5nmのウエル層のゲインの波長依存
性を示す曲線、9はウエル層厚6nmのウエル層のゲイ
ンの波長依存性を示す曲線である。
【0004】図2(a) に示す半導体レーザは波長可変D
BRレーザと呼ばれ、このレーザは、光の共振器方向に
おいて、活性領域12と、回折格子11が形成されたD
BR領域13の2つの領域に分かれている。DBRの反
射率は、次式で与えられるブラッグ波長λB で最大とな
る。
【0005】λB =2(neff Λ) …(1) ここで、Λは回折格子の周期、neff はDBR領域の導
波路の等価屈折率である。
【0006】この式からわかるように、ブラッグ波長付
近でDBRの反射率は最大となる。一方、半導体レーザ
の発振には、位相整合条件を満足することが必要であ
る。DBRレーザの発振波長は、反射率の最も高いブラ
ッグ波長近傍において、位相整合条件を満足する波長と
なる。DBR領域の等価屈折率neff を変化させれば、
(1) 式で与えられるブラッグ波長が変化し、発振波長が
変化する。DBR領域13に電流(以下DBR領域電流
ともいう。)Idを注入すれば、プラズマ効果により等
価屈折率neff が変化し、それに伴いブラッグ波長も変
わる。この場合、レーザ発振に要する動作電流は活性領
域12に注入された電流Iaによって維持される。図2
(d) に示すように、DBR領域電流Idを変化させるこ
とにより、レーザ発振波長も変化する。この例では、上
記DBR領域電流Idを0mAから100mAまで変え
ると、レーザ発振波長は1.558μmから1.552
μmまで6nm変化する。
【0007】波長可変DFBレーザの活性層10は、通
常量子井戸構造で構成されている。これは、量子井戸構
造にすると、閾値電流の低減や,変調特性の向上など、
レーザ特性の改善が著しいためである。量子井戸構造
は、ウエル層とバリア層で構成されており、ウエル層の
層厚は20nm以下である。光通信用に用いられるIn
GaAsP系材料の半導体レーザでは、利得、すなわち
ゲインを大きくするため、複数のウエル層にする。波長
可変半導体レーザでは、さらに図2(b) のバンドダイア
グラムに示すように、それぞれ同数,この場合,各3層
のウエル層4,5,6の厚さを5nm,5.5nm,6
nmと少しずつ変えてある。これは、ゲインの波長依存
性をフラットにするためで、各ウエル層厚を変えること
により、図2(c) に示すように、単一の層厚のウエル層
の場合よりゲインの波長依存性を緩和することができる
からである。つまり、ゲインの波長依存性はウエル層厚
により強く影響される訳である。活性層をこのような量
子井戸構造にすると、その波長可変領域が単一のウエル
層の半導体レーザに比べて大きく拡大することができる
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の波長可変半導体
レーザは以上のように構成されていたが、この従来の波
長可変半導体レーザにおけるウエル構造では2つの問題
がある。1つはゲインピークは、ウエル層を変えるとこ
れに伴って変化することであり、図2(c) の例では、5
nmのウエル層4のゲインピークが最大で、ウエル層が
厚くなるほどピーク値は小さくなるものであるが、この
ように、該ゲインピークは、図に示すような右下がりに
なり完全にフラットではなくなることとなる。つまり、
長波長側ではゲインは短波長側に比べて低く、発振しに
くくなっているものである。
【0009】もう1つの問題は、複数のウエル層を有す
る量子井戸構造の場合、ホールは質量が大きく、該ホー
ルに対するバリア層3のバリア効果が高いものであるた
め、p−InPクラッド層1側から量子井戸構造内に注
入されるホールが、p−InPクラッド層1に近いウエ
ル層で電子と再結合し、n−InPクラッド層2近傍ま
では至らないため、n−InP側のウエル層ではレーザ
発振しにくくなる、という問題である。すなわち、電子
は軽いため、量子井戸構造に対して均一に入ることがで
きるが、ホールは重いために該量子井戸構造に対して均
一に入ることができず、これにより均一な発振が起こら
ないことによって、ゲインが理論値より小さくなってし
まうという問題があった。
【0010】この発明は、上記のような従来の問題点を
解決するためになされたもので、ゲインの波長依存性が
平坦となり、波長可変幅の広い波長可変半導体レーザを
得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる波長可
変半導体レーザは、層厚の互いに異なる複数の種類のウ
エル層を有し、各々、層厚の異なる複数のウエル層を層
厚の順に配置してなる,複数組の半導体積層構造を、周
期的に配置してなる量子井戸構造を、その活性層に有す
ものである。
【0012】また、この発明に係る波長可変半導体レー
ザは、層厚の互いに異なる複数の種類のウエル層を
し、各々、各組ごとに異なる層厚のウエル層を含む複数
組の半導体積層構造を、上記ウエル層の層厚の順に配置
してなる量子井戸構造を、その活性層に有し、利得の高
い層厚のウエル層を含む組の半導体積層構造ほどそのウ
エル層数を少なくし、利得の低い層厚のウエル層を含む
組の半導体積層構造ほどそのウエル層数を多くしたもの
である。
【0013】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザは、上記量子井戸構造の活性層を含む活性領域と、
該活性領域の共振器長方向の端部に連続して配置され
た、その等価屈折率を変化させることが可能な分布ブラ
ッグ反射器領域とを備えたものである。
【0014】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザは、上記波長可変半導体レーザにおいて、i(i=
1〜n)番目のウエル層厚のウエル層を含む組の半導体
積層構造のウエル数Ni と、i番目のウエル層厚のウエ
ル層の光閉じ込め係数Γiと、i番目のウエル層厚のウ
エル層のホール注入効率ηiと、i番目のウエル層厚の
ウエル層のゲインgi との積が、 N1 ・Γ1 ・η1 ・g1 =・・・=Ni ・Γi ・ηi ・gi =・・・ =Nn ・Γn ・ηn ・gn であるようにした ものである。
【0015】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザは、上記波長可変半導体レーザにおいて、ウエル層
の材料をInGaAsとしたものである。
【0016】
【作用】この発明にかかる波長可変半導体レーザにおい
ては、層厚の互いに異なる複数の種類のウエル層を
し、各々、層厚の異なる複数のウエル層を層厚の順に配
置してなる,複数組の半導体積層構造を、周期的に配置
してなる量子井戸構造を、その活性層に有するものとし
たので、ゲインの波長依存性が平坦になり、波長可変幅
の広い半導体レーザが得られる。
【0017】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザにおいては、層厚の互いに異なる複数の種類のウエ
ル層を有し、各々、各組ごとに異なる層厚のウエル層を
含む複数組の半導体積層構造を、上記ウエル層の層厚の
順に配置してなる量子井戸構造を、その活性層に有し、
利得の高い層厚のウエル層を含む組の半導体積層構造ほ
どそのウエル層数を少なくし、利得の低い層厚のウエル
層を含む組の半導体積層構造ほどそのウエル層数を多く
したので、ゲインの波長依存性が平坦になり、波長可変
幅の広い半導体レーザが得られる。
【0018】この発明にかかる波長可変半導体レーザに
おいては、上記量子井戸構造の活性層を含む活性領域
と、該活性領域の共振器長方向の端部に連続して配置さ
れた、その等価屈折率を変化させることが可能な分布ブ
ラッグ反射器領域とを備えた構成としたので、波長可変
幅の広い波長可変DBRレーザが得られる。
【0019】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザにおいては、上記波長可変半導体レーザにおいて、
i(i=1〜n)番目のウエル層厚のウエル層を含む組
の半導体積層構造のウエル数Ni と、i番目のウエル層
厚のウエル層の光閉じ込め係数Γiと、i番目のウエル
層厚のウエル層のホール注入効率ηiと、i番目のウエ
ル層厚のウエル層のゲインgi との積が、 N1 ・Γ1 ・η1 ・g1 =・・・=Ni ・Γi ・ηi ・gi =・・・ =Nn ・Γn ・ηn ・gn であるように したので、ゲインの波長依存性が平坦にな
り、波長可変幅の広い半導体レーザが得られる。
【0020】
【0021】
【実施例】実施例1 .以下本発明の実施例を図について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例による波長可変半導体レ
ーザを説明するための図であり、図1(a) は該半導体レ
ーザの量子井戸構造のバンドダイアグラムを、図1(b)
は該量子井戸構造を構成する各ウエル層のゲインの波長
依存性を示している。図において、4はウエル層厚5n
mのIn0.53Ga0.47Asウエル層、5はウエル層厚
5.5nmのIn0.53Ga0.47Asウエル層、6はウエ
ル層厚6nmのIn0.53Ga0.47Asウエル層である。
また、7はウエル層厚5nmのウエル層のゲインの波長
依存性を示す曲線、8はウエル層厚5.5nmのウエル
層のゲインの波長依存性を示す曲線、9はウエル層厚6
nmのウエル層のゲインの波長依存性を示す曲線をそれ
ぞれ示す。
【0022】本実施例の半導体レーザの構造は、従来例
のそれと同じであるのでその詳しい説明は省略する。本
実施例1の波長可変DBRレーザにおいては、量子井戸
構造は、図1(a) に示すようなエネルギバンドダイアグ
ラムになっている。この図1(a) 中では、左側の方がエ
ネルギが高くなっている。この構造においては、複数の
異なるウエル層厚のウエル層4,5,6が、交互に周期
的に積層された構造になっており、またそれぞれのウエ
ル層4,5,6のトータルの数は、等しくなっている。
この構成では、たとえp−InPクラッド層1から注入
されたホールがn−InPクラッド層2まで到達せずに
量子井戸構造内に不均一に分布することとなっても、こ
れらのホールは特定のウエル層厚のウエル層に片寄って
存在するものではなくなるので、図1(b) に示すよう
に、従来例のようにウエル層の配置がウエル層厚ごとに
順に並ぶ配置となっているものよりも、そのゲインの波
長依存性は大きく緩和されることとなる。従って、該波
長可変半導体レーザの波長可変幅も大きく増大すること
となる。
【0023】このような本実施例1の波長可変半導体レ
ーザでは、量子井戸構造の活性層を、層厚の互いに異な
る複数の種類のウエル層を有し、各々、層厚の異なる複
数のウエル層を層厚の順に配置してなる,複数組の半導
体積層構造を、周期的に配置してなるものとしたので、
その量子井戸構造の波長に対するゲインの特性は、例え
ば、低波長側で高いものとなり、従って、この構成で
は、たとえp−InPクラッド層1から注入されたホー
ルがn−InPクラッド層2まで到達せずに量子井戸構
造内に不均一に分布しても、特定の層厚のウエル層に片
寄ることはなく、従来例のようにウエル層の配置が活性
層全体にわたってウエル層厚ごとに順に並ぶ配置となっ
ているものよりも、ゲインの波長依存性は大きく緩和さ
れ、これによりその波長可変幅もこれを増大することの
できる波長可変半導体レーザが得られる効果がある。
【0024】実施例2.本発明の第2の実施例は、ウエ
ル層厚によってゲインの大きさが変わる影響をなくする
ため、ゲインの一番高いウエル層厚の層数を一定の値と
し、ゲインの小さいウエル層厚のウエルの数を順次増や
していくようにしたものであり、これにより、全体とし
てフラットな、つまり波長依存性の少ないゲインが得ら
れるようにしたものである。
【0025】即ち、図3は本発明の第2の実施例による
半導体レーザ装置を示し、図3(a)に示すように、ゲイ
ンの一番高いウエル層厚、この例では5nmのウエル層
4を3層にして、ゲインの小さいウエル層厚5.5n
m,6nm,のウエルの数を、例えば4層,5層と順次
増やしていけば、全体としてフラットな、つまり波長依
存性の少ないゲインを得ることができることとなる。こ
れを一般式として、数式で表わせば、 N1 ・Γ1 ・η1 ・g1 =・・・=Ni ・Γi ・ηi ・gi =・・・ =Nn ・Γn ・ηn ・gn となる。ここで、Ni は、各i(i=1〜n)番目のウ
エル層厚のウエル層のウエル数、Γi は、各i番目のウ
エル層厚のウエル層の光閉じ込め係数、ηi は、各i番
目のウエル層厚のウエル層のホール注入効率、gi は、
各i番目のウエル層厚のウエル層のゲインをそれぞれ表
す。上式を満足するようウエル数を選べば、フラットな
波長依存性のゲインが得られ、その結果、波長可変幅の
広い半導体レーザが得られる。
【0026】このような本実施例2による波長可変半導
体レーザでは、活性層を、層厚の異なる各複数のウエル
層を、該層厚の変化する順に配置してなる量子井戸構造
により構成し、該量子井戸構造を、利得の高い層厚のウ
エル層ほどそのウエル層数を少なくし、利得の低い層厚
のウエル層ほどそのウエル層数を多くしたので、たとえ
p−InPクラッド層1から注入されたホールがn−I
nPクラッド層2まで到達せずに量子井戸構造内に不均
一に分布することとなったしても、利得の低い層厚のウ
エル層の部分でもそのウエル層数を多くしていることに
よって所要の利得が得られることとなって、ゲインの波
長依存性は大きく緩和され、これによりその波長可変幅
もこれを増大することができるものが得られる効果があ
る。
【0027】なお、上記各実施例では、DBR領域を備
え、該DBR領域の等価屈折率を変化させることによっ
て発振波長の制御を行なう、波長可変DBRレーザに適
用した場合について説明したが、本発明は、発振波長の
制御をDBR以外の他の構造によって行なう波長可変レ
ーザにも適用することができ、上記実施例と同様の効果
を奏する。
【0028】また、レーザを構成する半導体材料も上記
実施例に示すものに限られるものではなく、GaAs系
等他の材料系を用いて構成したレーザにも適用可能であ
ることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる波長可
変半導体レーザによれば、層厚の互いに異なる複数の種
類のウエル層を有し、各々、層厚の異なる複数のウエル
層を層厚の順に配置してなる、複数組の半導体積層構造
を、周期的に配置してなる量子井戸構造を、その活性層
に有するものとしたので、ゲインの波長依存性が平坦に
なり、波長可変幅の広い波長可変半導体レーザを得るこ
とができる効果がある。
【0030】また、この発明にかかる波長可変半導体レ
ーザによれば、層厚の互いに異なる複数の種類のウエル
層を有し、各々、各組ごとに異なる層厚のウエル層を含
む複数組の半導体積層構造を、上記ウエル層の層厚の順
に配置してなる量子井戸構造を、その活性層に有し、利
得の高い層厚のウエル層を含む組の半導体積層構造ほど
そのウエル層数を少なくし、利得の低い層厚のウエル層
を含む組の半導体積層構造ほどそのウエル層数を多くし
たので、ゲインの波長依存性が平坦になり、波長可変幅
の広い波長可変半導体レーザを得ることができる効果が
ある。
【0031】また、本発明にかかる波長可変半導体レー
ザによれば、層厚の互いに異なる複数の種類のウエル層
上記量子井戸構造の活性層を含む活性領域と、該活性
領域の共振器長方向の端部に連続して配置された、その
等価屈折率を変化させることが可能な分布ブラッグ反射
器領域とを備えた構成としたので、波長可変幅の広い波
長可変DBRレーザを得ることができる効果がある。
【0032】また、本発明にかかる波長可変半導体レー
ザによれば、上記波長可変半導体レーザにおいて、i
(i=1〜n)番目のウエル層厚のウエル層を含む組の
半導体積層構造のウエル数Ni と、i番目のウエル層厚
のウエル層の光閉じ込め係数Γiと、i番目のウエル層
厚のウエル層のホール注入効率ηiと、i番目のウエル
層厚のウエル層のゲインgi との積が、 N1 ・Γ1 ・η1 ・g1 =・・・=Ni ・Γi ・ηi ・gi =・・・ =Nn ・Γn ・ηn ・gn であるようにしたので、さらに ゲインの波長依存性が平
坦になり、波長可変幅の広い波長可変半導体レーザを得
ることができる効果がある。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による波長可変半導体レ
ーザの量子井戸構造のバンドダイアグラムを示す図(図
1(a) ),及びゲインの波長依存性を示す図(図1
(b))である。
【図2】従来の波長可変半導体レーザの素子断面図(図
2(a) ),その量子井戸構造のバンドダイアグラムを示
す図(図2(b) ),そのゲインの波長依存性を示す図
(図2(c) ),及びその発振波長とDBR領域への注入
電流の関係を示す図(図2(d) )である。
【図3】本発明の第2の実施例による波長可変半導体レ
ーザの量子井戸構造のバンドダイアグラムを示す図(図
3(a) ),及びそのゲインの波長依存性を示す図(図3
(b) )である。
【符号の説明】
1 p−InPクラッド層 2 n−InPクラッド層 3 InGaAsPバリア層 4 ウエル層厚5nmのInGaAsウエル層 5 ウエル層厚5.5nmのInGaAsウエル層 6 ウエル層厚6nmのInGaAsウエル層 7 ウエル層厚5nmのゲインの波長依存性を示す
曲線 8 ウエル層厚5.5nmのゲインの波長依存性を
示す曲線 9 ウエル層厚6nmのゲインの波長依存性を示す
曲線 10 活性層 11 回折格子 12 活性領域 13 DBR領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−214683(JP,A) 特開 平1−179488(JP,A) 特開 平2−304993(JP,A) 特開 平5−37083(JP,A) 特開 平3−165087(JP,A) 特開 昭63−278291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/343

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波長のレーザ光を発生可能な活性
    層を有する波長可変半導体レーザにおいて、 層厚の互いに異なる複数の種類のウエル層を有し、各
    々、層厚の異なる複数のウエル層を層厚の順に配置して
    なる,複数組の半導体積層構造を、周期的に配置してな
    る量子井戸構造を、その活性層に有することを特徴とす
    る波長可変半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 複数の波長のレーザ光を発生可能な活性
    層を有する波長可変半導体レーザにおいて、 層厚の互いに異なる複数の種類のウエル層を有し、各
    々、各組ごとに異なる層厚のウエル層を含む複数組の半
    導体積層構造を、上記ウエル層の層厚の順に配置してな
    る量子井戸構造を、その活性層に有し、 利得の高い層厚のウエル層を含む組の半導体積層構造ほ
    どそのウエル層数を少なくし、利得の低い層厚のウエル
    層を含む組の半導体積層構造ほどそのウエル層数を多く
    した ことを特徴とする波長可変半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の波長可
    変半導体レーザにおいて、上記量子井戸構造の活性層を含む活性領域と、 該活性領域の共振器長方向の端部に連続して配置され
    た、その等価屈折率を変化させることが可能な分布ブラ
    ッグ反射器領域とを備えた ことを特徴とする波長可変半
    導体レーザ。
  4. 【請求項4】 請求項記載の波長可変半導体レーザに
    おいて、i(i=1〜n)番目のウエル層厚のウエル層を含む組
    の半導体積層構造のウエル数Ni と、i番目のウエル層
    厚のウエル層の光閉じ込め係数Γiと、i番目のウエル
    層厚のウエル層のホール注入効率ηiと、i番目のウエ
    ル層厚のウエル層のゲインgi との積が、 N1 ・Γ1 ・η1 ・g1 =・・・=Ni ・Γi ・ηi ・gi =・・・ =Nn ・Γn ・ηn ・gn であることを特徴とする波長可変半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4に記載の波長可
    変半導体レーザにおいて、ウエル層の材料がInGaAsであることを特徴とする
    波長可変半導体レーザ。
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