JP3406062B2 - 波形データ発生装置 - Google Patents

波形データ発生装置

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JP3406062B2 JP11996494A JP11996494A JP3406062B2 JP 3406062 B2 JP3406062 B2 JP 3406062B2 JP 11996494 A JP11996494 A JP 11996494A JP 11996494 A JP11996494 A JP 11996494A JP 3406062 B2 JP3406062 B2 JP 3406062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は波形データ発生装置に
関し、特に、ディジタル波形に反射やなまりなどの電圧
ノイズを付加したアナログ波形を発生するのに必要なデ
ータを発生する波形データ発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などからなる通信用装置の規
格が国際連合の専門機関の1つであるITU−TS(In
ternational Telecommunication Union-Telecommunicat
ion Standarization Sector )でITU−T勧告として
定められ、通信用データであるディジタル波形に反射や
なまりなどのノイズが付加されたアナログ波形での試
験,評価を行なう必要が生じている。そこで、これらア
ナログ波形を容易に生成する任意波形発生装置や方法の
開発が急務となっている。
【0003】図19はITU−T勧告I.430準拠の
半導体装置などからなる通信用装置の試験構成図であ
る。図19において、半導体装置などからなる通信用装
置62に任意波形発生装置60から出力されたITU−
T勧告の反射,なまりなどのノイズを含んだアナログ波
形が入力側パルストランス61を介して入力される。通
信用装置62から出力されたアナログ波形は出力側パル
ストランス63と終端抵抗64とを介して測定器66に
入力され、ITU−T勧告で規定されたパルスマスク
(期待値)と比較される(パルスマスクテストと称す
る)。また、通信用装置62から出力された他のディジ
タル波形が複数のディジタル信号線65を介して測定器
66に入力され、波形にひげが出ているかのテスト(ノ
イズトレランステスト)や期待値からどれだけずれてい
るかのテスト(タイミングエラーテスト)などが行なわ
れる。
【0004】図20は、ITU−T勧告のI.430の
場合の反射,なまりなどのノイズを含んだアナログ波形
の一例を示す図であり、図21は従来のディジタル波形
に反射やなまりを付加したアナログ波形を発生させるた
めの任意波形発生装置の構成を示すブロック図である。
【0005】図21において、入力端子31から電圧リ
ストが入力され、この電圧リストは演算装置32に与え
られる。また、演算装置32にはテストパターン発生器
7からテストパターンが与えられる。演算装置32はテ
ストパターン発生器7から与えられた論理データの変化
に応じて電圧リストを並び変えるものであって、たとえ
ばテスターコンピュータなどが用いられる。演算装置3
2の出力はアナログ波形発生装置11に与えられる。ア
ナログ波形発生装置11は演算装置32から出力された
データを記憶するための波形メモリ12と、波形メモリ
12から読出された波形データをアナログ信号に変換す
るためのD/Aコンバータ13と、波形メモリ12のア
ドレスを制御するための波形メモリアドレス制御回路1
4とを含む。
【0006】図22は図21に示した演算装置で演算さ
れるデータの配列を示す図である。図22において、
(1)は状態を示し、(2)はISDNのSインタフェ
ースLSIに適用した場合のテストパターン発生器7か
ら出力された論理データの例を示し、(3)は(2)の
論理データを物理的シンボルで表現した図であり、横軸
を時間,縦軸を電圧で示す。この図22(3)で示した
物理的シンボルが理想的なディジタル波形である。
【0007】図23はISDNのSインタフェースLS
Iの入力に必要な波形のテンプレートの一例を示す図で
ある。このテンプレートは、ITU−T勧告I.430
で規定されており、横軸に時間あるいは1ビットレート
で規格化されたものが示され、縦軸に電圧または理想的
なディジタル波形の最大電圧で規格化されたものが示さ
れている。♯1から♯9までのテンプレートは理想的な
ディジタル波形の変化に対応する応答波形である。
「1」,「0」,「−1」を論理データとして持つ場合
には、9種類のテンプレートが必要となる。♯1はデー
タが「0」から「0」に変化したときのテンプレートで
あり、♯2はデータが「0」から「1」に変化したとき
のテンプレートであり、♯3はデータが「0」から「−
1」に変化したときのテンプレートである。♯4はデー
タが「1」から「0」に変化したときのテンプレートで
あり、♯5はデータが「1」から「1」に変化したとき
のテンプレートであり、♯6はデータが「1」から「−
1」に変化したときのテンプレートであり、♯7はデー
タが「−1」から「0」に変化したときのテンプレート
であり、♯8はデータが「−1」から「1」に変化した
ときのテンプレートであり、♯9はデータが「−1」か
ら「−1」に変化したときのテンプレートである。
【0008】前述の図22(4)は理想的なディジタル
波形の変化に対応したテンプレート列の例を示してい
る。図22において、上述の説明により、状態s1から
状態s2に変化したときにはテンプレート♯2が適用さ
れ、状態s2から状態s3に変化したときにはテンプレ
ート♯4が適用され、状態s3から状態s4に変化した
ときにはテンプレート♯3が適用され、状態s4から状
態s5に変化したときには♯7が適用され、状態s5か
ら状態s6に変化したときには♯2が適用される。さら
に、状態s6から状態s7に変化したときには♯6が適
用され、状態s7から状態s8に変化したときには♯7
が適用され、状態s8から状態s9に変化したときには
♯1が適用され、状態s9から状態s10に変化したと
きには♯3が適用され、状態s10から状態s11に変
化したときには♯8が適用される。
【0009】図22(5)はこれらのテンプレートを順
に配列したものであって、これがLSIの入力に必要な
ディジタル波形に反射やなまりなどのノイズを付加した
アナログ波形となる。
【0010】図24は図21の入力端子31に手動操作
で入力するための電圧リストのデータの生成過程を説明
するためのフローチャートである。図24において、波
形精度決定手段33は出力波形の分解能を決定するもの
であり、決定された分解能は電圧リスト生成手段34に
与えられる。電圧リスト生成手段34は標本化手段35
と電圧値読取手段36を含み、電圧値読取手段36によ
ってITU−T勧告などで規定された図23に示す波形
のテンプレートから手動で電圧リストを生成する。
【0011】次に、動作について説明する。図24にお
いて、波形精度決定手段33によって1データ当りの時
間分解能が決定される。アナログ波形発生装置11のサ
ンプリング周波数をfs ,データの周波数をfd とする
とき、分解能の値jはj<f s /fd を満たす最大の正
の整数とする。
【0012】電圧リスト生成手段34では、標本化手段
35が手動で図23に示したそれぞれのテンプレートの
時間軸を分解能jで分割し、電圧値読取手段36が標本
化手段35に対応したそれぞれの電圧値を読取ってリス
トにする。
【0013】図25は図23の♯4のテンプレートを例
にとって電圧リスト生成の様子を図示したものである。
図25(a)はテンプレートの時間軸を分解能j=12
で分割した例を示し、図25(b)はテンプレートを1
2個のデータとしてリスト化した電圧リストである。た
とえば、j=1のときのテンプレートの電圧はV1 とな
り、エレメント番号1がV1 とされ、j=2からj=1
2まで同様の操作が行なわれる。このようにして、電圧
リスト生成手段34によってそれぞれの9種類のテンプ
レートに対応する電圧リストが作成される。上述の方法
で生成された9種類の電圧リストが図21に示した入力
端子31に入力される。
【0014】図21に示した演算装置32は、テストパ
ターン発生器7から出力された論理データの変化に対応
したテンプレートの電圧リストを配列する。図22はこ
の配列を示したものであり、図22(4)はテストパタ
ーン発生器7から出力された図22(2)に示す論理デ
ータの変化に対応した図23のテンプレート番号であ
る。たとえば、状態s1から状態s2の変化によって、
論理データは「0」から「1」に変化し、それに対応し
た図23のテンプレート♯2の電圧リストが抽出され
る。状態s2から状態s3以降の変化に対しても上述と
同様の操作が行なわれる。このようにして抽出された9
種類のテンプレートの電圧リストのグループを順につな
ぎ合わせることにより、連続的なアナログ波形を発生す
るためのデータが生成され、このデータは量子化(2進
数で表示)される。
【0015】アナログ波形発生装置11では、量子化さ
れた電圧リストのデータを波形メモリ12にロードした
後、波形メモリアドレス制御回路14で波形メモリ12
がアドレス指定され、D/Aコンバータ13によって反
射,なまりのあるテンプレートで規定されたアナログ波
形がアナログ波形出力端子15から出力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
任意波形発生装置が構成されているため、反射やなまり
などの電圧ノイズを付加したアナログ波形を発生するた
めの任意波形発生装置およびその手法では、1種類の波
形に対して多くの種類のテンプレートの電圧リストを手
動で生成する必要があるため、膨大な時間を費やすとい
う問題点があった。
【0017】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
種類の波形に対して1種類のテンプレートのみを用い、
アナログ波形発生装置の波形メモリにロードするための
電圧ノイズを付加したアナログ波形のデータを短時間で
生成し得る波形データ発生装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ディジタル波形に反射やなまりなどの電圧ノイズを付加
した任意のアナログ波形を発生するための波形データ発
生装置であって、第1の論理レベルから第2の論理レベ
ルへ変化したときのステップ応答波形を分割した構成要
素を用いて指数関数の多項式からなる反射やなまりなど
の電圧ノイズの性質を表わしたフィルタ係数を生成する
フィルタ係数発生手段と、テストのための種々の論理デ
ータをフィルタ次数で分割した分割論理データを発生す
る分割論理データ発生手段と、フィルタ係数発生手段か
ら出力されたフィルタ係数と分割論理データ発生手段か
ら発生された分割論理データとを演算してアナログ波形
のデータを生成するフィルタ演算手段と、フィルタ演算
手段によって生成されたアナログ波形のデータの間引き
処理を行なうデータ間引き手段とを備えて構成される。
【0019】請求項2に係る発明は、任意のアナログ波
形を発生するための波形データを発生する波形データ発
生装置であって、伝送路のモデルや回路モデルを用いて
ステップ応答シミュレーションしたデータを出力するシ
ミュレーション手段と、シミュレーション手段から出力
されたデータを用いて隣接したデータの差分演算を行な
い、電圧ノイズの性質を表わしたフィルタ係数を生成す
るフィルタ係数発生手段と、テストのための種々の論理
データをフィルタ次数で分割した分割論理データを発生
する分割論理データ発生手段と、フィルタ係数発生手段
から出力されたフィルタ係数と分割論理データ発生手段
から発生された分割論理データとを演算してアナログ波
形のデータを生成するフィルタ演算手段と、フィルタ演
算手段によって生成されたアナログ波形のデータの間引
き処理を行なうデータ間引き手段を備えて構成される。
【0020】請求項3に係る発明では、請求項1または
2のフィルタ係数発生手段は指数関数演算を行なう。
【0021】請求項4に係る発明では、請求項3のフィ
ルタ係数発生手段は、規定された波形をその変化点で構
成要素に分割し、分割したそれぞれの構成要素に対して
指数関数演算を行なう。
【0022】請求項5に係る発明では、請求項1の分割
論理データ発生手段は、第1の論理レベルと第2の論理
レベルとの組合せからなるテストパターンを発生するテ
ストパターン発生手段と、外部から与えられるフィルタ
次数に応じて、テストパターンを分割するテストパター
ン分割手段とを含む。
【0023】請求項6に係る発明では、さらに外部から
入力されたデータビットの周期を外部から入力されたフ
ィルタ次数で除算して時間分解能のデータを請求項2の
シミュレーション手段に与える除算手段を含み、シミュ
レーション手段は時間分解能のデータに基づいてシミュ
レーションを行なう。
【0024】請求項7に係る発明では、請求項6のフィ
ルタ係数発生手段は、シミュレーション手段から与えら
れたデータを規格化した後、差分演算を行なって電圧ノ
イズの性質を表わすフィルタ係数を生成する。
【0025】請求項8に係る発明では、請求項1または
2のデータ間引き手段によって間引きされたデータに応
じてアナログ波形の信号を出力するアナログ波形信号出
力手段を含む。
【0026】請求項9に係る発明では、請求項1ないし
8のいずれかのフィルタ係数発生手段と、分割論理デー
タ発生手段と、フィルタ演算手段と、データ間引き手段
のそれぞれの処理をソフトウェアで実行する手段を含
む。
【0027】
【作用】請求項1に係る発明は、ステップ応答波形を分
割した構成要素を用いて指数関数の多項式からなる反射
やなまりなどの電圧ノイズの性質を表わしたフィルタ係
数を生成し、テストのための種々の論理データをフィル
タ次数で分割した分割論理データを発生し、フィルタ係
数と分割論理データとを演算してアナログ波形のデータ
を生成し、アナログ波形のデータの間引き処理を行なう
ようにしたので、アナログ波形を短時間に発生し、ディ
ジタルパターンを変更することによって電圧ノイズを付
加したアナログ波形を容易に得ることができる。
【0028】請求項2に係る発明では、伝送路モデルや
回路モデルを用いてステップ応答をシミュレーション
し、シミュレーションされたデータを用いて隣接したデ
ータの差分演算を行ない、電圧ノイズの性質を表わした
フィルタ係数を生成し、そのフィルタ係数と分割論理デ
ータとを演算してアナログ波形のデータを生成し、アナ
ログ波形のデータ間引き処理を行なうことにより、反射
やなまりなどの電圧ノイズのみならず、伝送路を通過し
た出力波形をシミュレーションして出力することができ
る。
【0029】請求項3に係る発明では、指数関数演算を
行なってフィルタ係数を発生する。請求項4に係る発明
では、規定された波形をその変化点で構成要素に分割
し、分割したそれぞれの構成要素に対して指数関数演算
を行なってフィルタ係数を発生する。
【0030】請求項5に係る発明では、第1の論理レベ
ルと第2の論理レベルとの組合せからなるテストパター
ンを発生し、このテストパターンを外部から与えられる
フィルタ次数によって分割して分割論理データを発生す
る。
【0031】請求項6に係る発明では、外部から入力さ
れたデータビットの周期を外部から入力されたフィルタ
次数で除算して時間分解能のデータをシミュレーション
手段によってシミュレーションする。
【0032】請求項7に係る発明では、シミュレーショ
ンされたデータを規格化した後、差分演算を行なって電
圧ノイズの性質を表わすフィルタ係数を生成する。
【0033】請求項8に係る発明では、間引きされたデ
ータに応じてアナログ波形の信号を出力する。
【0034】請求項9に係る発明では、フィルタ係数の
発生と分割論理データの発生とフィルタ演算とデータ間
引きをそれぞれソフトウェアで実行する。
【0035】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のブロック図であ
り、図2は図1に示したフィルタ係数発生器のブロック
図である。
【0036】次に、図1および図2を参照して、この発
明の一実施例の構成について説明する。フィルタ係数発
生器6には、入力端子1を介して波形の変化点の時間が
入力され、入力端子2を介して波形の傾きが入力され、
入力端子3を介して振幅値が入力され、入力端子4を介
してデータビットの周期を表わすビットレート時間が入
力され、入力端子5を介してフィルタ次数が入力され
る。フィルタ係数発生器6は入力端子1〜5を介して入
力された値を演算処理してフィルタ係数を発生するもの
であり、発生したフィルタ係数をFIRフィルタ演算器
9に与える。テストパターン発生器7は論理データ
「0」,「1」,「−1」の組合せからなる任意のテス
トパターンを発生するものであって、その発生したテス
トパターンをテストパターン分割器8に与える。テスト
パターン分割器8には入力端子5からフィルタ次数が入
力されている。テストパターン分割器8はテストパター
ン発生器7から与えられた各テストパターンのデータに
対してフィルタ次数jmax で分割し、その出力をFIR
フィルタ演算器9に与える。FIRフィルタ演算器9は
フィルタ係数発生器6からのデータの値とテストパター
ン分割器8からのデータの値を演算処理し、演算結果を
データ間引き装置10に与える。データ間引き装置10
には、入力端子27を介して正の整数の値である間引き
間隔が入力されていて、データ間引き装置10はFIR
フィルタ演算器9からのデータを間引き間隔の値ごとに
間引き処理する。データ間引き装置10の出力はアナロ
グ波形発生装置11に与えられる。このアナログ波形発
生装置11は波形メモリ12とD/Aコンバータ13と
波形メモリアドレス制御回路14とから構成されてお
り、従来から知られたものである。
【0037】フィルタ係数発生器6は図2に示すよう
に、メモリ61とDSP(Digital Signal Processor)
などの演算器62とからなる。
【0038】図3は伝送路などの回路モデルにステップ
応答波形の入力信号を与えたときの応答波形を説明する
ための図である。図3において、ステップ応答の入力波
形16がステップ応答入力端子17を介して回路モデル
18に入力されると、ステップ応答出力端子19にはス
テップ応答波形20が得られる。ここで、回路モデル1
8はコイル,抵抗およびコンデンサなどからなる伝送回
路や実際の伝送回路からなる。この発明の一実施例にお
いて、反射やなまりの性質を表わすためのフィルタ係数
の発生には、ステップ応答の入力波形16の0VからV
maxの変化に対応したステップ応答波形20を分割し
て区間Sの波形の構成要素であるテンプレート波形が用
いられる。
【0039】図4はITU−T勧告などで規定された図
3のステップ応答波形20の区間Sのテンプレート波形
の電圧軸をVmax で規格化した波形の例を示した図であ
る。この図4に示した波形は反射となまりを含み、反射
は図4(a)のA点で波形の変化点となって現われ、な
まりは指数関数の曲線となって現われる。図4(a)の
波形の変化点A(時間t1 )で分割すると、図4
(b),図4(c)に示す曲線になる。
【0040】図5は図4(b)で詳細に示した曲線と、
t=0の点に接する接線を示す図であり、縦軸をy,横
軸を時間tで示す。yは電圧を理想的なディジタル波形
の最大電圧Vmax で規格化したものであり、t=0での
接線とy=a0 が交差する時間軸上の点をtroとする。
【0041】図6は図4(c)で詳細に示した曲線と、
t=t1 の点に接する接線を示した図であり、縦軸を
y,横軸を時間tで示す。t=t1 での接点とy=a1
が交差する時間軸上の点をtr1 とする。
【0042】図7はこの発明の概念を説明するための波
形図である。図7(a)はテストパターン発生器7から
出力された論理データであり、図7(b)は論理データ
を物理的シンボルで表示した理想的なディジタル波形で
あり、図7(c)は反射やなまりなどの電圧ノイズの性
質をフィルタ係数とフィルタ次数で表わした波形図であ
り、理想的なディジタル波形とFIRフィルタリングを
実施することを意味する。図7(d)は図7(c)によ
って得られた電圧ノイズ付加のアナログ波形である。
【0043】次に、図1〜図7を参照して、この発明の
一実施例の具体的な動作について説明する。まず、図1
の入力端子5にフィルタ次数jmax が入力される。フィ
ルタ次数jmax は、アナログ波形発生装置11のサンプ
リング周波数をfs ,データビットの周波数をfd (1
/tmax )としたとき、jmax <fs ×q/fd を満た
す最大の整数である。ここで、qは正の整数で後のデー
タ間引き装置10で使用される。さらに、入力端子4に
データビットの周期tmax が入力され、入力端子1に図
4(a)に示す波形の変化点での時間が入力される。た
だし、1個のテンプレートに対して波形の変化点が0個
の場合には入力されず、1個のテンプレートに対して波
形の変化点が1個の場合には図4(a)で示した波形の
変化点Aでの時間t1 が入力され、複数個(M個)ある
場合にはt1 からtM までが入力される。
【0044】さらに、入力端子3に図4(b)に示すa
0 と図4(c)に示すa1 が入力される。ただし、1個
のテンプレートに対して波形の変化点が0個の場合には
図4(b)に示したa0 のみが入力され、波形の変化点
が1個の場合にはa0 と図4(c)に示したa1 が入力
され、波形の変化点が複数個(M個)の場合にはa0
らaM までが入力される。
【0045】入力端子2には、図5および図6で求めら
れたtr0とtr1が入力される。ただし、1個のテンプレ
ートに対して波形の変化点が0個の場合には図5で求め
られた時間tr0のみが入力され、波形の変化点が1個の
場合には図5および図6で求められたtr0とtr1が入力
され、波形の変化点が複数個(M個)の場合にはtr0
らtrMまでが入力される。
【0046】図8は図1に示したフィルタ係数発生器の
動作を説明するためのフローチャートであり、図9はフ
ィルタ係数発生器が動作しているときのメモリの状態図
である。
【0047】図8に示すステップ(図示ではSPと略称
する)SP1において、入力端子1から入力されたt1
からtM までの値(図4の例ではt1 のみの値)がメモ
リ61に格納される。そのときのメモリ61の状態は図
9(1)に示すようになる。ここで、Mはテンプレート
波形の変化点の数である。ステップSP2において、入
力端子2から入力されたtr0からtrMまでの値(図4の
例ではtr0とtr1の値)がメモリ61に格納される。そ
のときのメモリ61の状態を図9(2)に示す。ステッ
プSP3において、入力端子3から入力されたa0 から
M までの値(図4の例ではa0 とa1 の値)がメモリ
61に格納される。そのときのメモリ61の状態を図9
(3)に示す。ステップSP4において、入力端子4か
ら入力されたtmax の値がメモリ61に格納される。そ
のときのメモリ61の状態を図9(4)に示す。ステッ
プSP5において、入力端子5から入力されたフィルタ
次数jmax の値がメモリ61に格納され、そのときのメ
モリ61の状態を図9(5)に示す。
【0048】ステップSP6において、ステップSP1
で入力された値tn (図4の例ではt1 のみの値)がt
max で規格化される。すなわち、以下の演算が演算器6
2によって実行される。
【0049】 Pn =tn /tmax ,n=1,2,3,…,M これらの演算の結果がメモリ61に格納される。そのと
きのメモリ61の状態を図9(6)に示す。
【0050】ステップSP7において、ステップSP2
で入力された値trn(図4の例ではtr0とtr1の値)が
max で規格化される。すなわち、演算器62は以下の
演算を実行する。
【0051】 Prn=trn/tmax ,n=0,1,2,3,…,M これらの演算の結果がメモリ61に格納され、そのとき
のメモリ61の状態を図9(7)に示す。
【0052】ステップSP8において、ステップSP6
で入力された値Pn (図4の例ではP1 のみの値)がj
max で除算される。すなわち、演算器62は次の演算を
実行する。
【0053】 jn =Pn ×jmax ,n=0,1,2,3,…,M ただし、jn は正の整数になるように小数点以下が四捨
五入され、n=0のとき、j0 =1とされる。これらの
演算結果はメモリ61に格納され、そのときのメモリ6
1の状態を図9(8)に示す。ステップSP9におい
て、ステップSP7で演算された値Prn(図4の例では
r0とPr1の値)がjmax で乗算される。すなわち、演
算器62は以下の演算を実行する。
【0054】 brn=Prn×jmax ,n=0,1,2,3,…,M これらの演算の結果がメモリ61に格納され、そのとき
のメモリ61の状態を図9(9)に示す。
【0055】ステップSP10において、ステップSP
9で演算された値brn(図4の例ではbr0とbr1の値)
の逆数が演算器62によって求められる。
【0056】 bn =1/brn,n=0,1,2,3,…,M これらの演算の結果がメモリ61に格納され、そのとき
のメモリ61の状態を図9(10)に示す。
【0057】ステップSP11において、ステップSP
3,SP8およびSP10の演算結果を用いて、演算器
62が以下の演算を実行する。
【0058】 unj=an ×bn ×exp(−bn (j−jn )), j=jn ,jn +1,jn +2,jn +3,…,jmax n=0,1,2,3,…,M ただし、j=1,2,…,jn −1のとき、unj=0
で、n=0のときj0 =1である。これらの演算結果が
メモリ61に格納され、そのときのメモリ61の状態を
図10(11)に示す。図4の例ではu0jとu1jの値と
なる。
【0059】ステップSP12において、演算器62は
ステップSP11の演算結果を用いて、以下の演算を実
行する。
【0060】
【数1】 これらの演算結果がメモリ61に格納され、そのときの
メモリ61の状態を図10(12)に示す。
【0061】ステップSP13において、演算器62は
ステップSP11とSP12との演算結果を用いて以下
の演算を実行する。
【0062】fnj=an /Sn ×unj n=0,1,2,3,…,M j=1,2,3,…,jmax これらの演算結果がメモリ61に格納される。
【0063】ステップSP14において、演算器62は
ステップSP13の演算結果を用いて、以下の演算を実
行する。
【0064】 fcj=f0j+f1j+f2j+…+fnj+…+fMj n=0,1,2,3,…,M j=1,2,3,…,jmax 演算結果のfcjが反射やなまりの性質を表わすフィルタ
係数であり、メモリ61に格納される。図4の例では、
cj=f0j+f1jとなる。ステップSP15において、
演算器62は演算結果fcjを出力する。
【0065】図11は図1に示したテストパターン分割
器の一例を示すブロック図である。テストパターン分割
器8はメモリ81とメモリ制御回路82とを含み、入力
端子83にはテストパターン発生器7からテストパター
ンが与えられ、入力端子5にはフィルタ次数が与えら
れ、メモリ81から出力端子84に分割された論理デー
タが出力される。
【0066】図12は図11に示したテストパターン分
割器8によってテストパターン発生器7から出力された
論理データjmax ×rで分割する動作の例を示す図であ
る。たとえば、エレメント番号g=1での論理データI
data[1]=0が入力端子5から入力されたフィル
タ次数jmax で分割される。分割された論理データII
data[w]は、w1からw=jmax まで0となる。
Idata[2]=1も同様にして、フィルタ次数j
max で分割され、分割された論理データIIdata
[w]は、w=jmax +1からw=jmax ×2まで1と
なる。以下同様にして、g=rまで実行される。
【0067】図1に示したFIR演算器9では、フィル
タ係数発生器6からのフィルタ係数fcjとテストパター
ン分割器8からの論理データIIdata[w]を用い
て以下の演算を行なう。
【0068】
【数2】 このData[i]が反射やなまりを含んだ波形のデー
タである。
【0069】図1に示したデータ間引き装置10では、
Data[I]を入力端子27から入力された正の整数
qの間隔ごとに間引き動作を行なう。間引かれたデータ
は、量子化された後、アナログ波形発生装置11の波形
メモリ12にロードされる。アナログ波形発生装置11
の波形メモリアドレス制御回路14はクロック信号に基
づいて、波形メモリ12のアドレスを指定してデータを
読出す。読出されたデータはD/Aコンバータ13によ
ってアナログ信号に変換され、アナログ波形出力端子1
5から出力される。
【0070】なお、この実施例では、波形の精度は、フ
ィルタ次数jmax が大きく、かつ間引き値qが1になる
ほど良くなる。
【0071】上述のごとく、この実施例によれば、反射
やなまりなどの電圧ノイズの性質を表わすためのフィル
タ係数をフィルタ係数発生器6から発生し、FIRフィ
ルタリング技術を用いてディジタル波形に反射やなまり
などの電圧ノイズを付加したアナログ波形を生成するよ
うにしたので、電圧ノイズを付加したアナログ波形を短
時間で発生でき、ディジタルパターンの変更によっても
電圧ノイズを付加したアナログ波形を容易に得ることが
できる。
【0072】図13はこの発明の第2の実施例を示すブ
ロック図である。この図13に示した実施例は、シミュ
レータ28を用いてステップ応答を行ない、フィルタ係
数を発生するようにしたものである。すなわち、入力端
子4には図3に示したステップ応答の入力波形16に示
したデータビットの周期tmax が入力され、入力端子5
にはフィルタ次数が入力される。入力されたビットレー
トとフィルタ次数は除算器30に与えられ、除算器30
はデータビットの周期tmax をフィルタ次数の値jmax
で除算を行なう。除算器30の除算結果はシミュレータ
28に与えられる。シミュレータ28はSPICEなど
のソフト処理によってステップ応答のシミュレーション
を行なう。シミュレータ28のシミュレーション結果は
フィルタ係数発生器29に与えられる。フィルタ係数発
生器29で発生されたフィルタ係数はFIRフィルタ演
算器9に与えられる。
【0073】なお、テストパターン発生器7とテストパ
ターン分割器8とデータ間引き装置10とアナログ波形
発生装置11は図1と同様にして構成される。
【0074】図14は図13のシミュレータ28から出
力されるステップ応答波形を示す図であり、図15は図
13に示したフィルタ係数発生器29の動作を説明する
ためのフローチャートであり、図16はフィルタ係数発
生器29に含まれるメモリの状態図である。
【0075】次に、図13〜図16を参照して、この発
明の第2の実施例の動作について説明する。まず、図1
3に示す入力端子5にフィルタ次数jmax が入力され
る。フィルタ次数jmax は、アナログ波形発生装置11
のサンプリング周波数をfs ,データビットの周波数を
d (=1/tmax )としたとき、jmax <fs ×q/
d を満たす最大の正の整数となる。ここで、qは正の
整数であり、後のデータ間引き装置10で使用される。
次に、入力端子4にデータビットの周期tmax が入力さ
れ、除算器30によってΔt=tmax /jmax の演算が
行なわれ、シミュレータ28に時間分解能の値Δtが入
力される。
【0076】シミュレータ28は、図3に示した構成で
ステップ応答をシミュレーションする。このときのステ
ップ応答波形は、図14に示すように、Δt間隔で離散
的な点で表示され、区間S(0≦t≦tmax )のjmax
個のデータがフィルタ係数発生器29に転送される。フ
ィルタ係数発生器29は前述の図2の説明と同様にし
て、メモリ61と演算器62とを含み、図15に示すフ
ローチャートに従った動作を行なう。すなわち、図15
に示すステップSP21において、シミュレータ28か
ら出力された図14に示す波形データがメモリに格納さ
れる。メモリの格納は、時刻t=0のときの電圧値V0
がアドレス0に書込まれ、時刻t=Δtのときの電圧値
1 がアドレス1に書込まれ、時刻t=Δt×2のとき
の電圧値V 2 がアドレス2に書込まれるというように時
刻t=Δt×jmax のときの値まで順次書込まれる。そ
のときのメモリ61の状態を図16(1)に示す。
【0077】ステップSP22において、ステップSP
21で得られた値Vm がステップ応答の最大入力電圧V
max で規格化される。すなわち、演算器62は以下の演
算を実行する。
【0078】 Dm =Vm /Vmax ,m=0,1,2,3,…,jmax これらの演算結果がメモリ61に格納される。そのとき
のメモリ61の状態を図16(2)に示す。ステップS
P23において、ステップSP22で規格化された値D
m の差分演算が演算器62によって実行される。
【0079】fcj=fc [j]=Dj −Dj-1 ,j=
1,2,3,…,jmax これらの結果がメモリ61に格納される。そのときのメ
モリ61の状態を図16(3)に示す。このfcjが反射
となまりの性質を表わすフィルタ係数である。
【0080】上述のごとく、この発明の第2の実施例に
よれば、シミュレータ28を用いて、ステップ応答をシ
ミュレーションするようにしたので、第1の実施例と比
較して、波形の変化点での分割操作や指数関数の演算が
不要になり、フィルタ係数の生成を簡略できる利点があ
る。
【0081】図17はこの発明の第3の実施例を示すフ
ローチャートである。図1に示した第1の実施例では、
任意波形発生器11のメモリ12に入力するためのデー
タ生成をハードウェアで生成したが、この図17に示し
た実施例はハードウェアの動作と同じ操作をソフトウェ
アで行なうようにしたものであり、テスト装置などのホ
ストコンピュータで実行される。
【0082】すなわち、ステップSP35において、テ
スターなどのコンピュータにフィルタ次数jmax が入力
される。フィルタ次数jmax は、図1に示したアナログ
波形発生装置11のサンプリング周波数をfs ,データ
ビットの周波数をfd (=1/tmax )としたとき、j
max <fs ×q/fd を満たす最大の正の整数であり、
qは正の整数であって、後のデータ間引きステップSP
49で使用される。ステップSP34において、図3の
ステップ応答入力波形16に示したデータビットの周期
max が入力され、ステップSP31において図4
(a)に示した波形の変化点Aの時間t1 が入力され
る。ただし、1個のテンプレートに対して波形の変化点
が0個の場合には入力されず、波形の変化点が1個の場
合には図4(a)に示した変化点Aの時間t1 が入力さ
れ、複数個(M個)ある場合にはt1 からtM まで入力
される。ステップSP33において図4(b)に示した
0 と図4(c)に示したa1 が入力される。ただし、
1個のテンプレートに対して波形の変化点が0個の場合
には図4(b)に示したa0 のみが入力され、波形の変
化点が1個の場合にはa0 と図4(c)に示したa1
入力され、波形の変化点が複数個(M個)の場合にはa
0 からaM までが入力される。
【0083】ステップSP32において、図5および図
6で求められた時間tr0とtr1が入力される。ただし、
1個のテンプレートに対して波形の変化点が0個の場合
には図5で求められた時間tr0のみが入力され、波形の
変化点が1個の場合には図5および図6で求められた時
間tr0とtr1が入力され、波形の変化点が複数個の場合
にはtr0からtM までが入力される。
【0084】ステップSP36において、第1の時間規
格化が行なわれる。すなわち、ステップSP31で入力
された値tn (n=1,2,…,M)がステップSP3
4で入力された値tmax で規格化される。すなわち、以
下の演算が行なわれる。
【0085】 Pn =tn /tmax ,n=1,2,3,…,M ステップSP37では第2の時間規格化が行なわれる。
すなわち、ステップSP32で入力された値trn(n=
0,1,2,3,…,M)がステップSP34で入力さ
れたtmax で規格化される。すなわち、以下の演算が行
なわれる。
【0086】 Prn=trn/tmax ,n=0,1,2,3,…,M ステップSP39では第1のフィルタ次数の乗算が行な
われ、ステップSP40では第2のフィルタ次数の乗算
が行なわれる。すなわち、ステップSP39において、
ステップSP36で演算された値Pn (n=0,1,
2,…,M)がステップSP35で入力されたフィルタ
次数jmax と乗算される。すなわち、以下の演算が行な
われる。
【0087】 jn =Pn ×jmax ,n=0,1,2,3,…,M ただし、jn は正の整数になるように小数点以下が四捨
五入され、n=0のときj0 =1とされる。一方、ステ
ップSP40においては、ステップSP37で演算され
た値Prn(n=0,1,2,…,M)がステップSP3
5で入力されたフィルタ次数jmax と乗算される。すな
わち、以下の演算が行なわれる。
【0088】 brn=Prn×jmax ,n=0,1,2,3,…,M ステップSP42では、ステップSP40で演算された
値brn(n=0,1,2,…,M)の以下の逆数演算が
行なわれる。
【0089】 bn =1/brn,n=0,1,2,3,…,M ステップSP43では、指数関数が生成される。すなわ
ち、ステップSP39で演算された値jn (n=0,
1,2,…,M)とステップSP42で演算された値b
n (n=0,1,2,…,M)とステップSP33で入
力された振幅値an(n=0,1,2,…,M)とにつ
いて以下の演算が行なわれる。
【0090】 unj=an ×bn ×exp(−bn (j−jn )), j=jn ,jn +1,jn +2,jn +3,…,jmax n=0,1,2,3,…,M ただし、j=1,2,…,(jn −1のとき、unj=0
で、n=0のときj0 =1である。図4の例ではu0j
1jの値となる。
【0091】ステップSP44では指数関数離散積分が
行なわれる。すなわち、ステップSP43で演算された
値unj(j=jn ,(jn +1),(jn +2),(j
n +3),…,jmax ;n=0,1,2,3,…,M)
を用いて以下の演算が行なわれる。
【0092】
【数3】 ステップSP45において、ステップSP43で演算さ
れた値unj(j=jn ,(jn +1),(jn +2),
(jn +3),…,jmax ;n=0,1,2,3,…,
M)とステップSP44で演算された値Sn (n=0,
1,2,3,…,M)を用いて以下の演算が行なわれ
る。
【0093】fnj=an /Sn ×unj n=0,1,2,3,…,M j=1,2,3,…,jmax ステップSP46では、ステップSP45で演算された
値fnj(n=0,1,2,3,…,M);(j=1,
2,3,…,jmax )を用いて以下の演算が行なわれ
る。
【0094】 fcj=f0j+f1j+f2j+…+fnj+…+fMj n=0,1,2,3,…,M j=1,2,3,…,jmax このfcjが反射やなまりの性質を表わすフィルタ係数と
なる。図4の例では、f cj=f0j+f1jとなる。
【0095】一方、ステップSP38において図7
(a)に示す論理データが発生され、ステップSP41
において、ステップSP38で発生された論理データが
max ×rで分割される。ここで、rはテストパターン
となる論理データのデータ数である。これについては前
述の図12で説明したとおりである。
【0096】ステップSP47では、FIRフィルタ演
算が行なわれる。すなわち、ステップSP46で演算さ
れたフィルタ係数fcjとステップSP41で演算された
論理データIIdata[w]を用いて以下の演算が行
なわれる。
【0097】
【数4】 このData〔i〕が反射やなまりを含んだ波形のデー
タである。
【0098】ステップSP48においてデータ間引き値
が入力される。すなわち、フィルタ次数jmax の条件で
使用された正の整数qが入力される。そして、ステップ
SP49において、ステップSP47で演算された値D
ata[i]がステップSP48で入力された正の整数
qの間隔ごとに間引かれる。そして、ステップSP50
において、間引かれたデータの値が量子化(2進数表
示)された後、図1のアナログ波形発生装置11の波形
メモリ12にロードされる。
【0099】図18はこの発明の第4の実施例を示すフ
ローチャートである。この実施例は、図13に示した第
2の実施例に対応しており、第2の実施例ではデータ生
成をハードウェアで生成したのに対して、同じ動作をソ
フトウェアで行なおうとするものである。この実施例も
第3の実施例と同様にして、テスト装置などのホストコ
ンピュータで実行される。ステップSP51およびSP
52でそれぞれ、テスト装置などのコンピュータにビッ
トレートとフィルタ次数とが入力される。フィルタ次数
max は、図3のアナログ波形発生装置11のサンプリ
ング周波数をf s ,データビットの周波数をfd (=1
/tmax )とするとき、jmax <fs ×q/fd を満た
す最大の正の整数であり、qは正の整数で後のデータ間
引き処理で使用される。ビットレートは、図3に示した
ステップ応答入力波形16に示したデータビットの周期
max が入力される。ステップSP53において、ステ
ップSP54でシミュレーションを行なうための時間分
解能Δtを決定するために、フィルタ次数jmax とデー
タビットの周期tmax を用いて以下の演算が行なわれ
る。
【0100】Δt=tmax /jmax ステップSP54において、図3に示した構成でステッ
プ応答がシミュレーションされる。このときのステップ
応答波形は図14に示すように、Δt間隔で離散的な点
で表示され、区間S(0≦t≦tmax )のjmax 個のデ
ータがテスタなどのコンピュータに転送される。
【0101】ステップSP57において、シミュレーシ
ョンされて転送された図14の波形のデータの値Vm
ステップ応答の最大入力電圧Vmax で規格化される。す
なわち、以下の演算が行なわれる。
【0102】 Dm =Vm /Vmax ,m=0,1,2,3,…,jmax ステップSP58において、ステップSP57で規格化
された値Dm の差分演算が以下の演算式によって行なわ
れる。
【0103】fcj=fc [j]=Dj −Dj-1 ,j=
1,2,3,…,jmax このfcjが反射となまりなどの電圧ノイズの性質を表わ
すフィルタ係数である。
【0104】一方、ステップSP55で発生された論理
データはステップSP56においてjmax ×rで分割さ
れる。ここで、rはテストパターンとなる論理データの
データ数であり、前述の図12で表わされる。以下、ス
テップSP59〜SP62は前述の図17に示したステ
ップSP47〜SP50と同じである。
【0105】上述のごとく、この実施例によれば、シミ
ュレーションを行なうことによって、波形の変化点での
分割操作や指数関数の演算が不要になり、フィルタ係数
の生成が簡略化される。
【0106】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、反射
やなまりなどの電圧ノイズの性質を表わすためのフィル
タ係数を生成し、フィルタリング技術を用いてディジタ
ル波形に反射やなまりなどの電圧ノイズを付加したアナ
ログ波形を生成するようにしたので、電圧ノイズを付加
したアナログ波形を短時間で発生することができ、ディ
ジタルパターンを変更しても、電圧ノイズを付加したア
ナログ波形を容易に得ることができる。
【0107】また、シミュレーション手段によって、伝
送路のモデルや回路モデルを用いてステップ応答をシミ
ュレーションした波形も容易に発生することができ、こ
の場合は入力するパラメータを従来例に比べて少なくて
済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例を示す任意波形発生
器のブロック図である。
【図2】 図1に示したフィルタ係数発生器を構成する
メモリと演算器を示すブロック図である。
【図3】 伝送路などの回路モデル、実際の伝送線また
はLSI回路をステップ応答するときの構成を示す図で
ある。
【図4】 図3に示したステップ応答波形と、波形の変
化点で分割した後の分割波形を示す図である。
【図5】 図4の分割波形と接線を示す図である。
【図6】 図4の他の分割波形と接線を示す図である。
【図7】 この発明の概念を説明するための波形図であ
る。
【図8】 図1に示したフィルタ係数発生器の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図9】 フィルタ係数発生器に含まれるメモリの状態
図である。
【図10】 フィルタ係数発生器の動作中の他のメモリ
の状態図である。
【図11】 図1に示したテストパターン分割器の構成
を示すブロック図である。
【図12】 テストパターン分割器の動作を説明するた
めの図である。
【図13】 この発明の第2の実施例を示すブロック図
である。
【図14】 図13に示したシミュレータより出力され
たステップ応答波形を示す図である。
【図15】 図13に示したフィルタ係数発生器の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図16】 図13に示したフィルタ係数発生器が動作
しているときのメモリの状態図である。
【図17】 この発明の第3の実施例を示すディジタル
波形に反射やなまりなどの電圧ノイズを付加したアナロ
グ波形のデータを発生するためのフローチャートであ
る。
【図18】 この発明の第4の実施例の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図19】 ITU−T勧告I.430準拠の半導体装
置などからなる通信用装置の試験構成図である。
【図20】 ITU−T勧告I.430の場合の反射や
なまりなどのノイズを含んだアナログ波形の一例を示す
図である。
【図21】 従来の任意波形発生装置の構成を示す概略
ブロック図である。
【図22】 図20に示した演算装置で行なわれるデー
タ配列を示す図である。
【図23】 図21に示した任意波形発生装置でSイン
タフェースLSIの入力に必要な波形のテンプレートを
示す図である。
【図24】 図21に示した端末に入力するための電圧
リストのデータを手動で生成するときのフローチャート
を示す図である。
【図25】 図24のフローチャートで電圧リストを生
成するときの操作を説明するための図である。
【符号の説明】
1〜5 入力端子、6 フィルタ係数発生器、7 テス
トパターン発生器、8テストパターン分割器、9 FI
Rフィルタ演算器、10 データ間引き装置、11 ア
ナログ波形発生装置、12 波形メモリ、13 D/A
コンバータ、14 波形メモリアドレス制御回路、15
出力端子、27 間引き間隔入力端子、28 シミュ
レータ、30 除算器、61,81 メモリ、62 演
算器、82 メモリ制御回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/3183 G06F 1/02 H03B 28/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル波形に反射やなまりなどの電
    圧ノイズを付加した任意のアナログ波形を発生するため
    の波形データ発生装置であって、 第1の論理レベルから第2の論理レベルへ変化したとき
    のステップ応答波形を分割した構成要素を用いて、指数
    関数の多項式からなる反射やなまりなどの電圧ノイズの
    性質を表わしたフィルタ係数を生成するフィルタ係数発
    生手段、 テストのための種々の論理データをフィルタ次数で分割
    した分割論理データを発生する分割論理データ発生手
    段、 前記フィルタ係数発生手段から出力されたフィルタ係数
    と前記分割論理データ発生手段から発生された分割論理
    データとを演算してアナログ波形のデータを生成するフ
    ィルタ演算手段、および前記フィルタ演算手段によって
    生成されたアナログ波形のデータの間引き処理を行なう
    データ間引き手段を備えた、波形データ発生装置。
  2. 【請求項2】 任意のアナログ波形を発生するための波
    形データを発生する波形データ発生装置であって、 伝送路のモデルや回路モデルを用いてステップ応答シミ
    ュレーションしたデータを出力するシミュレーション手
    段、 前記シミュレーション手段から出力されたデータを用い
    て隣接したデータの差分演算を行ない、電圧ノイズの性
    質を表わしたフィルタ係数を生成するフィルタ係数発生
    手段、 テストのための種々の論理データをフィルタ次数で分割
    した分割論理データを発生する分割論理データ発生手
    段、 前記フィルタ係数発生手段から出力されたフィルタ係数
    と前記分割論理データ発生手段から発生された分割論理
    データとを演算してアナログ波形のデータを生成するフ
    ィルタ演算手段、および前記フィルタ演算手段によって
    生成されたアナログ波形のデータの間引き処理を行なう
    データ間引き手段を備えた、波形データ発生装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ係数発生手段は、指数関数
    演算を行なうことを特徴とする、請求項1または2の波
    形データ発生装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ係数発生手段は、規定され
    た波形をその変化点で構成要素に分割し、分割したそれ
    ぞれの構成要素に対して指数関数演算を行なうことを特
    徴とする、請求項3の波形データ発生装置。
  5. 【請求項5】 前記分割論理データ発生手段は、 前記第1の論理レベルと前記第2の論理レベルとの組合
    せからなるテストパターンを発生するテストパターン発
    生手段、および外部から与えられるフィルタ次数に応じ
    て、前記テストパターン発生手段から発生されたテスト
    パターンを分割するテストパターン分割手段を含む、請
    求項1の波形データ発生装置。
  6. 【請求項6】 さらに、外部から入力されたデータビッ
    トの周期を外部から入力されたフィルタ次数で除算して
    時間分解能のデータを前記シミュレーション手段に与え
    る除算手段を含み、 前記シミュレーション手段は前記時間分解能のデータに
    基づいてシミュレーションを行なうことを特徴とする、
    請求項2の波形データ発生装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ係数発生手段は、前記シミ
    ュレーション手段から与えられるデータを規格化した
    後、差分演算を行なって電圧ノイズの性質を表わすフィ
    ルタ係数を生成することを特徴とする、請求項6の波形
    データ発生装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記データ間引き手段によって
    間引きされたデータに応じてアナログ波形の信号を出力
    するアナログ波形信号出力手段を含む、請求項1または
    2の波形データ発生装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ係数発生手段と、前記分割
    論理データ発生手段と、前記フィルタ演算手段と、前記
    データ間引き手段のそれぞれの処理をソフトウェアで実
    行する手段を含む、請求項1ないし8のいずれかの波形
    データ発生装置。
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