JP3404052B2 - 集合電池 - Google Patents
集合電池Info
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- JP3404052B2 JP3404052B2 JP26922491A JP26922491A JP3404052B2 JP 3404052 B2 JP3404052 B2 JP 3404052B2 JP 26922491 A JP26922491 A JP 26922491A JP 26922491 A JP26922491 A JP 26922491A JP 3404052 B2 JP3404052 B2 JP 3404052B2
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- Japan
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- battery
- heat
- exterior material
- film
- resin
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一次,二次の非水系、
水溶液系の素電池が所定数電気的に接続され、樹脂フィ
ルムの外装材で被覆した集合電池に関する。 【0002】 【従来の技術】昨今、IC,LSIをはじめとするエレ
クトロニクスの進展は目覚ましく、これらを応用した電
子精密機器の電源として一次,二次の電池の需要も急激
に伸びつつある。また、これらの電池の形態も機器の多
様化に伴い単品だけでなく、所定数電気的に接続した集
合電池が種々必要とされている。この集合電池に用いら
れる素電池1の外周部は、熱収縮性のポリ塩化ビニル樹
脂(PVC樹脂)からなる素電池用外装材2で端子露出
部を除いて被覆されている(図1)。さらに、図1に示
すように集合電池は、前記の素電池1を複数個配置して
おり、端部に位置する素電池1のプラス端子部3c,マ
イナス端子部3dに、絶縁紙 4を介してそれぞれの極性
の端子板3a,3bを接続し、さらに素電池1の間を接
続板3で電気的に接続しており、その後、素電池全体を
同じくPVC樹脂からなる集合電池用外装材5で被覆し
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では電池の表面における機械的強度、ならびに
耐熱性の点で問題があった。特に、電池の中でも負極活
物質としてリチウムのようなアルカリ金属を用い、正極
活物質として金属酸化物,ハロゲン化物など用いたリチ
ウム電池は、高エネルギー密度,高容量,大電流放電が
可能であり、このような電池が短絡しショート状態とな
った時、電池の表面温度が100℃を越える状態にな
る。このような高温下では、前述したようなPVC樹脂
の素電池用外装材2が熱によって著しく収縮したり、表
面クラックに発生したりする。極端な場合では素電池用
外装材2が破れ、電池のプラス端子部3c,マイナス端
子部3dが露出し電池が外部ショートしやすい危険な状
態になっていた。また、電池のプラス端子部3c,マイ
ナス端子部3dが露出し水が浸入して電池が水没した場
合、前記リチウム電池などは電圧が電池1個で3V近傍
であるため、水を電気分解して電池端子面を腐食すると
いう問題があった。また電池を多量に輸送する場合な
ど、振動により電池同志がこすれ合い、素電池用外装材
2の厚みが局部的に薄くなったり、破れが発生する場合
もあった。 【0004】本発明はこのような課題を解決するもの
で、耐熱性,耐衝撃性などの耐環境ストレス性を向上さ
せた集合電池を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明に係る集合電池は、複数個の素電池を被覆す
る外装材の熱収縮性樹脂フィルムの材質として耐熱性,
機械的物性に優れるポリエチレンナフタレート樹脂を使
用するものである。 【0006】 【作用】ポリエチレンナフタレート樹脂は(化2)に示
す化学構造式を有しており、製造法としては(化3)に
示すように、2.6−ナフタレンジカルボン酸とエチレ
ングリコールの縮合重合反応によって得られる。このも
のは従来のPVC樹脂に比べて耐熱性が40℃〜60℃
程度高く、耐磨耗性,衝撃性などの機械的強度も5〜8
倍強い物性を持っているものである。 【0007】 【化2】 【0008】 【化3】 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を基に
して説明する。図1において、素電池1をポリエチレン
ナフタレート樹脂フィルムからなる素電池用外装材2a
で被覆し、素電池1のプラス端子部3c,マイナス端子
部3dにはそれぞれの極性の端子板3a,3bを絶縁紙
4を介して接続し、素電池1間は接続板3で電気的に接
続し、その後、電池全体をポリエチレンナフタレート樹
脂フィルムからなる集合電池用外装材5aで被覆し、集
合電池を構成している。次に本実施例の効果について、
二酸化マンガンリチウム電池CR123A(電圧3V,
直径17mm,高さ34.5,電気容量1.3Ah)の素電
池を3個直列に接続した集合電池を構成し、電池を10
0℃の高温雰囲気に5時間放置したときの電池の外観,
電圧,内部抵抗の変化を調査した。結果を(表1)に示
す。なお、サンプル数は各々30セットとした。また、
(表2)は電池を短絡させた時の表面温度と電池外観を
示したものである。さらに、(表3)は輸送テストにお
ける結果を示し たものである。この輸送テストは、CR
123A単品400個を段ボール製の梱包箱に詰め、こ
の箱10箱を1パッケージとして梱包し、東京〜大阪間
を4トントラックで5往復する輸送テストを実施した。
(表3)に示す結果は、輸送後の素電池用外装材2a、
及び集合電池用外装材5aにおける破れの発生数を比較
したものである。 【0010】 【表1】 【0011】 【表2】 【0012】 【表3】【0013】なお、比較品1としては前述したポリ塩化
ビニル樹脂(PVC樹脂)、比較品2としてポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET樹脂)からなる熱収縮性
樹脂フィルムを使用した、いずれも樹脂フィルムの厚み
は90μのもので実施した。 【0014】以上、(表1),(表2),(表3)より
明らかなように、本実施例によるものは、熱収縮性絶縁
性樹脂の素材にポリエチレンナフタレート樹脂を使用す
ることにより、電池の耐熱性・耐衝撃性などの耐環境ス
トレス性を極めて強固なものにできる。なお、実施例と
して樹脂フィルムでの例を示したが、この樹脂フィルム
に意匠などを印刷した金属蒸着フィルムをサンドイッチ
した多層のフィルムを使用しても同様の効果がある。 【0015】 【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明の集合電池によれば、電池の耐熱性・耐衝撃
性などの耐環境ストレス性を極めて強固なものにでき
る。
水溶液系の素電池が所定数電気的に接続され、樹脂フィ
ルムの外装材で被覆した集合電池に関する。 【0002】 【従来の技術】昨今、IC,LSIをはじめとするエレ
クトロニクスの進展は目覚ましく、これらを応用した電
子精密機器の電源として一次,二次の電池の需要も急激
に伸びつつある。また、これらの電池の形態も機器の多
様化に伴い単品だけでなく、所定数電気的に接続した集
合電池が種々必要とされている。この集合電池に用いら
れる素電池1の外周部は、熱収縮性のポリ塩化ビニル樹
脂(PVC樹脂)からなる素電池用外装材2で端子露出
部を除いて被覆されている(図1)。さらに、図1に示
すように集合電池は、前記の素電池1を複数個配置して
おり、端部に位置する素電池1のプラス端子部3c,マ
イナス端子部3dに、絶縁紙 4を介してそれぞれの極性
の端子板3a,3bを接続し、さらに素電池1の間を接
続板3で電気的に接続しており、その後、素電池全体を
同じくPVC樹脂からなる集合電池用外装材5で被覆し
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では電池の表面における機械的強度、ならびに
耐熱性の点で問題があった。特に、電池の中でも負極活
物質としてリチウムのようなアルカリ金属を用い、正極
活物質として金属酸化物,ハロゲン化物など用いたリチ
ウム電池は、高エネルギー密度,高容量,大電流放電が
可能であり、このような電池が短絡しショート状態とな
った時、電池の表面温度が100℃を越える状態にな
る。このような高温下では、前述したようなPVC樹脂
の素電池用外装材2が熱によって著しく収縮したり、表
面クラックに発生したりする。極端な場合では素電池用
外装材2が破れ、電池のプラス端子部3c,マイナス端
子部3dが露出し電池が外部ショートしやすい危険な状
態になっていた。また、電池のプラス端子部3c,マイ
ナス端子部3dが露出し水が浸入して電池が水没した場
合、前記リチウム電池などは電圧が電池1個で3V近傍
であるため、水を電気分解して電池端子面を腐食すると
いう問題があった。また電池を多量に輸送する場合な
ど、振動により電池同志がこすれ合い、素電池用外装材
2の厚みが局部的に薄くなったり、破れが発生する場合
もあった。 【0004】本発明はこのような課題を解決するもの
で、耐熱性,耐衝撃性などの耐環境ストレス性を向上さ
せた集合電池を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明に係る集合電池は、複数個の素電池を被覆す
る外装材の熱収縮性樹脂フィルムの材質として耐熱性,
機械的物性に優れるポリエチレンナフタレート樹脂を使
用するものである。 【0006】 【作用】ポリエチレンナフタレート樹脂は(化2)に示
す化学構造式を有しており、製造法としては(化3)に
示すように、2.6−ナフタレンジカルボン酸とエチレ
ングリコールの縮合重合反応によって得られる。このも
のは従来のPVC樹脂に比べて耐熱性が40℃〜60℃
程度高く、耐磨耗性,衝撃性などの機械的強度も5〜8
倍強い物性を持っているものである。 【0007】 【化2】 【0008】 【化3】 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を基に
して説明する。図1において、素電池1をポリエチレン
ナフタレート樹脂フィルムからなる素電池用外装材2a
で被覆し、素電池1のプラス端子部3c,マイナス端子
部3dにはそれぞれの極性の端子板3a,3bを絶縁紙
4を介して接続し、素電池1間は接続板3で電気的に接
続し、その後、電池全体をポリエチレンナフタレート樹
脂フィルムからなる集合電池用外装材5aで被覆し、集
合電池を構成している。次に本実施例の効果について、
二酸化マンガンリチウム電池CR123A(電圧3V,
直径17mm,高さ34.5,電気容量1.3Ah)の素電
池を3個直列に接続した集合電池を構成し、電池を10
0℃の高温雰囲気に5時間放置したときの電池の外観,
電圧,内部抵抗の変化を調査した。結果を(表1)に示
す。なお、サンプル数は各々30セットとした。また、
(表2)は電池を短絡させた時の表面温度と電池外観を
示したものである。さらに、(表3)は輸送テストにお
ける結果を示し たものである。この輸送テストは、CR
123A単品400個を段ボール製の梱包箱に詰め、こ
の箱10箱を1パッケージとして梱包し、東京〜大阪間
を4トントラックで5往復する輸送テストを実施した。
(表3)に示す結果は、輸送後の素電池用外装材2a、
及び集合電池用外装材5aにおける破れの発生数を比較
したものである。 【0010】 【表1】 【0011】 【表2】 【0012】 【表3】【0013】なお、比較品1としては前述したポリ塩化
ビニル樹脂(PVC樹脂)、比較品2としてポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET樹脂)からなる熱収縮性
樹脂フィルムを使用した、いずれも樹脂フィルムの厚み
は90μのもので実施した。 【0014】以上、(表1),(表2),(表3)より
明らかなように、本実施例によるものは、熱収縮性絶縁
性樹脂の素材にポリエチレンナフタレート樹脂を使用す
ることにより、電池の耐熱性・耐衝撃性などの耐環境ス
トレス性を極めて強固なものにできる。なお、実施例と
して樹脂フィルムでの例を示したが、この樹脂フィルム
に意匠などを印刷した金属蒸着フィルムをサンドイッチ
した多層のフィルムを使用しても同様の効果がある。 【0015】 【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明の集合電池によれば、電池の耐熱性・耐衝撃
性などの耐環境ストレス性を極めて強固なものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の集合電池、及び従来の集合電池の構
成を示す斜視図 【符号の説明】 1 素電池 2a 素電池用外装材 3 接続板 3a プラス端子板 3b マイナス端子板 4 絶縁紙 5a 集合電池用外装材
成を示す斜視図 【符号の説明】 1 素電池 2a 素電池用外装材 3 接続板 3a プラス端子板 3b マイナス端子板 4 絶縁紙 5a 集合電池用外装材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数個の素電池が直列または並列に電気
的に接続された集合電池であって、この集合電池は、端
子露出部を除く外周部を、フィルム状の熱収縮性樹脂を
熱収縮させて被覆した素電池を複数個、電気的に接続し
た素電池全体を、外装材を熱収縮させて被覆しており、
前記外装材としてフィルム状の熱収縮性樹脂からなる外
装材、もしくはフィルム状の熱収縮性樹脂と金属蒸着フ
ィルムとを貼り合わせた外装材を用い、熱収縮性樹脂と
して(化1)に示す化学構造式を有するポリエチレンナ
フタレート樹脂を用いることを特徴とする集合電池。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26922491A JP3404052B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 集合電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26922491A JP3404052B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 集合電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109395A JPH05109395A (ja) | 1993-04-30 |
JP3404052B2 true JP3404052B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=17469392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26922491A Expired - Fee Related JP3404052B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 集合電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3404052B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3056640B2 (ja) * | 1994-06-11 | 2000-06-26 | 本田技研工業株式会社 | 電動補助自転車の電源用バッテリ収納構造 |
RU2331142C1 (ru) * | 2004-10-18 | 2008-08-10 | Эл Джи Кем, Лтд. | Вторичная батарея с использованием высокопрочного корпуса батареи |
JP2008135374A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-06-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型二次電池 |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP26922491A patent/JP3404052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05109395A (ja) | 1993-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |