JP3403868B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3403868B2
JP3403868B2 JP16970395A JP16970395A JP3403868B2 JP 3403868 B2 JP3403868 B2 JP 3403868B2 JP 16970395 A JP16970395 A JP 16970395A JP 16970395 A JP16970395 A JP 16970395A JP 3403868 B2 JP3403868 B2 JP 3403868B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台の圧縮機
を備え、これら圧縮機の運転容量を空調負荷に応じて制
御する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室外ユニットに複数の室内ユニットを接
続したマルチタイプの空気調和機では、室外ユニットに
複数台の圧縮機を設け、これら圧縮機の運転容量(台数
および運転周波数)を各室内ユニットの空調負荷の総和
に応じて制御する。
【0003】各圧縮機はケース内に潤滑油を充填してい
るが、その潤滑油は運転容量の大きい側の圧縮機に多く
集中し、運転容量の小さい側の圧縮機では潤滑油量が不
足するという事態が生じる。
【0004】潤滑油量が不足すると、圧縮機の運転効率
および寿命に悪影響を与える。対策として、各圧縮機の
ケースを均油管で接続し、定期的に、各圧縮機の運転容
量に差を生じさせるようにしている。これを均油運転と
称しており、その実行によって各圧縮機のケース内圧力
に差が生じ、均油管を通して各圧縮機の潤滑油が相互に
流通するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の均油運転を行な
っても、各圧縮機の形状や寸法のばらつき、それに伴う
冷媒吐出量(潤滑油吐出量に対応)のばらつき、さらに
は冷媒配管の寸法のばらつきなどが影響し、各圧縮機の
潤滑油不足を継続的に防ぐことはなかなか難しいのが実
状である。結局は潤滑油不足を避けられず、圧縮機の運
転効率および寿命に対する悪影響を与える心配がある。
【0006】均油運転の実行周期を短くして均油運転の
頻度を高めることも考えられるが、そうすると空調能力
の変動が大きくなり、室内温度制御に悪影響を与えると
いう新たな問題がある。
【0007】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1の発明の空気調和機は、均油運転の実行周期を短く
することなく、あるいは延ばしながら、各圧縮機の潤滑
油不足を継続的かつ確実に防ぐことができ、圧縮機の運
転効率および寿命に対する悪影響を回避して安全性の向
上が図れることを目的とする。
【0008】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、さらに、停止中の圧縮機における潤滑油の二層
分離および希釈度上昇を防ぐことができ、これにより圧
縮機の回転部がロックしてしまういわゆるかじり事故を
回避できることを目的とする。
【0009】第3の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、さらに、各圧縮機の吐出側配管に設けている逆
止弁の微差圧振動およびそれに基づくチャタリング音を
解消できるとともに、吐出側配管における冷媒の寝込み
を防ぎ、さらには停止中の圧縮機を起動負荷を低減でき
ることを目的とする。
【0010】第4の発明の空気調和機は、各圧縮機の潤
滑油不足および希釈度上昇を継続的にかつ確実に防止し
て安全性の向上が図れることを目的とする。
【0011】第5の発明の空気調和機は、第1、第2、
第3、および第4の発明のいずれかにおいて、吐出冷媒
温度の異常上昇を防ぐためのクーリングバイパス制御が
ある場合に、そのクーリングバイパス制御による均油運
転への悪影響を回避することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、複数台の圧縮機を備え、これら圧縮機の運転容量を
空調負荷に応じて制御するものであって、各圧縮機のケ
ース間に接続した均油管と、各圧縮機の運転容量に差を
生じさせて均油管を通した均油運転を定期的に実行する
均油運転手段と、各圧縮機の吐出冷媒に含まれる潤滑油
を抽出する油抽出手段と、この油抽出手段から各圧縮機
の吸込側配管およびケースのいずれか一方にかけて接続
した油戻し管と、均油運転の非実行時、油戻し管による
各圧縮機への油戻し量を、各圧縮機のうち運転容量の小
さい方に多く戻すよう調節する調節手段と、を備えてい
る。
【0013】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、さらに、各圧縮機の吐出冷媒を停止圧縮機のケ
ースに戻すバイパス手段、を備えた。第3の発明の空気
調和機は、第1の発明において、さらに、各圧縮機の吐
出側配管に設けた複数の逆止弁と、各圧縮機の吐出口と
各逆止弁との間の吐出側配管からそれぞれの圧縮機のケ
ースにかけて相互に接続したバイパスと、これらバイパ
スに設けた膨張機構と、を備えた。
【0014】
【0015】第4の発明の空気調和機は、複数台の圧縮
機を備え、これら圧縮機の運転容量を空調負荷に応じて
制御するものであって、各圧縮機のケース間に接続した
均油管と、各圧縮機の運転容量に差を生じさせて前記均
油管を通した均油運転を定期的に実行する第1の均油運
転手段と、各圧縮機の吐出冷媒温度を検知する複数の温
度検知手段と、これら温度検知手段の検知温度の差が所
定値以上のとき、各圧縮機の運転容量に差を生じさせて
均油管を通した均油運転を実行する第2の均油運転手段
と、を備えた。
【0016】第7の発明の空気調和機は、第1、第2、
第3、および第4の発明のいずれかにおいて、さらに、
各圧縮機、室外熱交換器、膨張機構、および室内熱交換
器を接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、この冷
凍サイクルの液側配管から各圧縮機の吸込側配管にかけ
て接続した開閉自在なクーリングバイパスと、このクー
リングバイパスを各温度検知手段の検知温度の異常上昇
時に開く保護手段と、この保護手段によるクーリングバ
イパスの開放を均油運転の実行時に禁止する制御手段
と、を備えた。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。まず、図1に示すように、
室外ユニットAは、インバータ駆動する容量可変式の圧
縮機3、および商用電源駆動する容量固定式の圧縮機
4,5,6を有する。このうち、圧縮機3,4を共通の
密閉ケース1に収容し、圧縮機5,6を共通の密閉ケー
ス2に収容している。
【0018】圧縮機3,4,5,6の冷媒吐出口にそれ
ぞれ吐出側配管7を接続し、これら配管7を高圧側配管
7aに集合している。各吐出側配管7のうち、圧縮機
4,5,6に接続の三つの配管7にそれぞれ逆止弁8を
設けている。
【0019】高圧側配管7aに油抽出手段であるオイル
セパレータ9および四方弁10を介して室外熱交換器1
1を接続する。オイルセパレータ9は、各圧縮機の吐出
冷媒に含まれる潤滑油を抽出する。
【0020】室外熱交換器11に、逆止弁12およびリ
キッドタンク13を介して室内ユニット接続用の一方の
ヘッダHを接続する。逆止弁12と並列に、暖房用の膨
張弁14を接続する。室外熱交換器11の近傍に室外フ
ァン15を設ける。
【0021】室内ユニット接続用の他方のヘッダHに、
上記四方弁10およびアキュームレータ16を介して低
圧側配管17を接続する。そして、低圧側配管17に、
吸込側配管18を介して圧縮機3,4のケース1を接続
するとともに、吸込側配管19を介して圧縮機5,6の
ケース2を接続する。
【0022】ケース1,2のそれぞれの基準油面レベル
位置を均油管20で接続する。均油管20は、ケース
1,2間で潤滑油を相互に流通させるためのものであ
る。上記オイルセパレータ9の抽出口に油戻し管21の
一端を接続し、その油戻し管21の他端をキャピラリチ
ューブ22および二方弁23の並列回路を介してケース
1側の吸込側配管18に接続する。さらに、油戻し管2
1の他端を、キャピラリチューブ24を介してケース2
側の吸込側配管19に接続する。
【0023】キャピラリチューブ22,24は流路抵抗
の大きさが互いに異なるもので、キャピラリチューブ2
2の方がキャピラリチューブ24よりも大きい流路抵抗
を有している。キャピラリチューブ22と並列関係にあ
る二方弁23は、キャピラリチューブ22に対するバイ
パスを形成したり遮断するためのもので、油戻し管21
から吸込側配管19にかけての流路抵抗を調節するのに
用いる。
【0024】高圧側配管7aからケース2にかけてバイ
パス25を接続し、そのバイパス25にキャピラリチュ
ーブ26および二方弁27を設ける。リキッドタンク1
3とヘッダHとの間の液冷媒が流れる液側配管に、クー
リングバイパス31の一端を接続する。クーリングバイ
パス31の他端を二つに分岐し、両分岐路をそれぞれキ
ャピラリチューブ32を介して吸込側配管18,19に
接続する。そして、クーリングバイパス31に開度可変
弁33を設ける。
【0025】ケース1の圧縮機4側の吐出側配管7から
ケース2にかけてバイパス41を接続し、そのバイパス
41に膨張機構としてキャピラリチューブ42を接続す
る。とくに、吐出側配管7に対するバイパス41の接続
位置は、吐出口と逆止弁8との間としている。
【0026】同様に、ケース2の圧縮機5側の吐出側配
管7からケース1にかけてバイパス43を接続し、その
バイパス43に膨張機構としてキャピラリチューブ44
を接続する。とくに、吐出側配管7に対するバイパス4
4の接続位置は、吐出口と逆止弁8との間としている。
【0027】吐出側配管7,7,7,7に、それぞれ温
度センサ51,52,53,54を取付ける。また、図
2に示すように、一方のヘッダHと他方のヘッダHとの
間に、複数の室内ユニットYを並列に配管接続する。各
室内ユニットYは、ヘッダH,H間に流量調整弁61を
介して室内熱交換器62を接続し、その室内熱交換器6
2の近傍に室内ファン63および室内温度センサ64を
設けている。すべての室内ユニットYについて同じ構成
である。
【0028】流量調整弁61は、入力される駆動パルス
の数に応じて開度が連続的に変化する、いわゆるパルス
モータバルブ(PMV)であり、冷媒の流量を開度変化
により調整することができる。上記クーリングバイパス
31の開度可変弁33も、同様のパルスモータバルブで
ある。
【0029】このような室外ユニットXから各室内ユニ
ットYにかけての配管接続により、ヒートポンプ式の冷
凍サイクルを構成している。冷房時は、圧縮機1,2,
3,4の吐出冷媒が図示実線矢印の方向に流れる冷房サ
イクルを形成し、室外熱交換器11を凝縮器、各室内熱
交換器62を蒸発器として機能させる。
【0030】暖房時は、四方弁10の流路を切換えるこ
とにより、圧縮機1,2,3,4の吐出冷媒が図示破線
矢印の方向に流れる暖房サイクルを形成し、各室内熱交
換器62を凝縮器、室外熱交換器11を蒸発器として機
能させる。
【0031】制御回路を図3に示す。室外ユニットX
に、室外制御部70を設ける。各室内ユニットYに、そ
れぞれ室内制御部80を設ける。そして、室外制御部7
0と各室内制御部80とを配線接続する。
【0032】室外制御部70は、マイクロコンピュ―タ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部70に、
四方弁10、二方弁23、二方弁27、開度可変弁3
3、室外ファンモータ15M、温度センサ51,52,
53,54、インバ―タ71、およびスイッチ72,7
3,74を接続する。
【0033】インバ―タ71は、商用交流電源75の電
圧を整流し、それをスイッチングにより、室外制御部7
0からの指令に応じた周波数の電圧に変換し、出力す
る。この出力は、圧縮機モ―タ3Mの駆動電力となる。
【0034】スイッチ72,73,74は、たとえば電
磁接触器の接点である。商用交流電源75に、これらス
イッチ72,73,74を介して圧縮機モータ4M,5
M,6Mを接続する。
【0035】室内制御部60は、マイクロコンピュ―タ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部60に、
流量調整弁61、室内ファンモータ63M、室内温度セ
ンサ64を接続する。
【0036】各室内制御部80は、次の機能手段を備え
る。 [1]操作器(図示しない)の操作に基づく運転モード
指令、運転開始指令、運転停止指令などを室外ユニット
Xに送る手段。
【0037】[2]室内温度センサ64の検知温度(吸
込空気温度)Taと操作器の操作により定められる設定
値Tsとの差ΔTを求め、その温度差ΔTに対応する周
波数指令を決定し、それを室外ユニットXに送る手段。
周波数指令は、圧縮機3,4,5,6の運転台数、およ
び圧縮機3の容量を設定するための指令である。
【0038】[3]流量調整弁61の開度を、上記周波
数指令(つまり温度差ΔT)に応じて制御する手段。室
外ユニットXの室外制御部70は、次の機能手段を備え
る。
【0039】[1]圧縮機3,4,5,6の運転台数お
よび圧縮機3の容量(インバータ71の出力周波数F)
を、各室内ユニットYから送られる周波数指令に応じて
設定する手段。
【0040】[2]ケース1側圧縮機の運転容量とケー
ス2側圧縮機の運転容量とに差を生じさせて均油管20
を通した均油運転を定期的に実行する均油運転手段。 [3]ケース1側の圧縮機(3,4)が運転してケース
2側の圧縮機(5,6)は停止の状態のとき、二方弁2
7を開き、吐出冷媒をバイパス25を通してケース2に
戻すバイパス手段。
【0041】[4]均油運転の非実行時、油戻し管21
によるケース1,2への油戻し量をケース1における圧
縮機3,4の運転容量とケース2における圧縮機5,6
の運転容量との差に応じて調節する調節手段。
【0042】具体的には、圧縮機3,4および圧縮機
5,6のうち、運転容量の小さい方への油戻し量が多く
なるよう、二方弁23を開閉する。 [5]温度センサ51,52,53,54の検知温度
(吐出冷媒温度)のいずれかが設定値以上に異常上昇す
ると、クーリングバイパス31の開度可変弁33を開
き、その開度を各検知温度のもっとも高い値に応じて制
御する保護手段。
【0043】[6]保護手段によるクーリングバイパス
31の開放を上記均油運転の実行時に禁止する制御手
段。 次に、上記の構成において作用を説明する。
【0044】図4に示すように、圧縮機3,4,5,6
の運転台数および圧縮機3の運転周波数Fを空調負荷の
総和に応じて複数のパターンI,II,III ,IVに切換え
る。すなわち、空調負荷が小さいとき、パターンIを選
択して圧縮機3の容量可変運転を実行する。
【0045】空調負荷が少し増すと、パターンIIを選択
して圧縮機3の容量可変運転および圧縮機4の容量固定
運転を実行する。空調負荷がさらに増すと、パターンII
I を選択して圧縮機3の容量可変運転および圧縮機4,
5の容量固定運転を実行する。
【0046】空調負荷が大きくなると、パターンIVを選
択して圧縮機3の容量可変運転および圧縮機4,5,6
の容量固定運転を実行する。複数の圧縮機が運転される
パターンII,III ,IVでは、定期的に、たとえば圧縮機
3の運転周波数F3 を交互に上げ下げする均油運転を実
行し、これにより図5に示すようにケース1内の潤滑油
Lの油面レベルとケース2内の潤滑油Lの油面レベルと
を交互に上下させる。この油面レベルの上下により、両
ケース内の潤滑油Lが均油管20を通して交互に流通
し、ケース1,2内の潤滑油量が均一化される。
【0047】この均油運転とは別に、運転中は、吐出冷
媒に含まれる潤滑油Lがオイルセパレータ9で抽出され
る。抽出される潤滑油Lは油戻し管21によって吸込側
配管18,19に戻される。
【0048】パターンI,II,III の運転ではケース1
側の方がケース2側よりも圧縮機運転容量が大きい状態
にある。この場合、油戻し管21の二方弁23を閉じ、
吸込側配管18への流路に流路抵抗の大きいキャピラリ
チューブ22を投入する。吸込側配管19への流路には
流路抵抗の小さいキャピラリチューブ24が投入された
状態にある。
【0049】したがって、オイルセパレータ9で抽出さ
れる潤滑油Lの多くが、圧縮機運転容量の小さい方のケ
ース2に戻される。パターンIVの運転ではケース2側の
方がケース1側よりも圧縮機運転容量が大きい状態とな
る。この場合、油戻し管21の二方弁23を開き、その
二方弁23を通して吸込側配管18への流路を形成す
る。つまり、キャピラリチューブ22を投入しない。
【0050】したがって、この場合は、オイルセパレー
タ9で抽出される潤滑油Lの多くが、ケース1に戻され
る。このように、定期的に均油運転を実行することに加
え、通常の運転中に油戻し管21を用いてケース1,2
に潤滑油Lを戻し、とくに運転容量の小さい方のケース
により多くの潤滑油Lを戻すことにより、たとえ各圧縮
機の形状や寸法のばらつき、それに伴う冷媒吐出量(潤
滑油吐出量に対応)のばらつき、あるいは冷媒配管の寸
法のばらつきなどがあったとしても、それにかかわら
ず、圧縮機3,4,5,6における潤滑油不足を継続的
に防ぐことができる。したがって、圧縮機3,4,5,
6の運転効率および寿命に対する悪影響を回避すること
ができ、安全性および信頼性の向上が図れる。
【0051】しかも、油戻し管21による油戻し作用が
新たに加わることにより、もともとある均油運転の実行
周期を延ばすことができる。そもそも均油運転は、空調
能力の変動を招いて室内温度制御に悪影響を与えるもの
であり、実行周期が延びることにより、その悪影響をな
るべく解消することができる。
【0052】ところで、パターンI,IIの低容量運転時
について見ると、ケース2側の圧縮機5,6が停止した
状態にあり、ケース2に冷媒が寝込んでそのケース2内
の潤滑油Lに二層分離や希釈度上昇などの不具合が発生
する心配がある。
【0053】ただし、パターンI,IIのように、ケース
1側の圧縮機(3,4)が運転してケース2側の圧縮機
(5,6)は停止する状態のとき、二方弁27を開く。
二方弁27が開くとバイパス25が導通し、高圧側配管
を通る吐出冷媒の一部がキャピラリチューブ26で少量
化されつつ低圧飽和温度よりやや高い温度の冷媒となっ
てケース2に供給される。
【0054】このバイパス供給により、ケース2内の潤
滑油Lが攪拌され、二層分離や希釈度上昇などの不具合
が防止される。これにより、圧縮機5,6の起動に際し
て、圧縮機5,6の回転部がロックしてしまういわゆる
かじり事故を回避することができる。
【0055】また、パターンI,IIのように、ケース1
側の圧縮機(3,4)が運転してケース2側の圧縮機
(5,6)は停止する状態のとき、ケース1側からの吐
出冷媒がバイパス41を通してかつキャピラリチューブ
42で少量化されてケース2に流入する。この流入によ
っても、上記したと同様に、二層分離や希釈度上昇など
の不具合が防止される。
【0056】これと同時に、ケース2に流入する冷媒の
圧力がケース2に接続の吐出側配管7,7に作用し、吐
出側配管7,7に残留する冷媒が逆止弁8,8を通して
高圧側配管7aに流出するようになる。この流出によ
り、逆止弁8,8の微差圧振動およびそれに基づくチャ
タリング音を解消できるとともに、停止側の吐出側配管
7,7における冷媒の寝込みを防ぎ、さらには圧縮機
5,6を起動負荷を低減することができる。
【0057】一方、吐出冷媒温度を温度センサ51,5
2,53,54によって検知しており、その検知温度の
いずれかが設定値以上に異常上昇すると、クーリングバ
イパス31の開度可変弁33を開き、その開度を各検知
温度のもっとも高い値に応じて制御する。こうして、ク
ーリングバイパス31が導通すると、冷たい液冷媒が圧
縮機3,4,5,6の吸込側に流れ込み、異常温度上昇
が解消される。これにより、圧縮機3,4,5,6およ
び配管などの冷凍サイクル機器を保護することができ
る。
【0058】ただし、均油運転の実行とこのクーリング
バイパスの実行とが重なると、均油管20を通して潤滑
油Lが流れ込もうとしている低圧側のケース(1または
2)に、クーリングバイパス31からの液冷媒が偏って
流入してしまう。同時に、クーリングバイパスからの液
冷媒の流入によって吸込側配管(18または19)の圧
損が小さくなり、このため均油性能が低下して均油管2
0を通した潤滑油Lの流通量が減少し、せっかくの均油
運転作用が損なわれてしまう。
【0059】そこで、均油運転の実行中は、クーリング
バイパス31の導通を禁止する。これにより、クーリン
グバイパス31からの液冷媒が低圧側のケース(1また
は2)に偏って流入する不具合を解消でき、また均油運
転作用が確実となる。
【0060】なお、この発明の他の実施例として、油戻
し管21の他端側を吸込側配管18,19でなくケース
1,2に接続する構成がある。この場合、ケース1,2
内の潤滑油Lを攪拌する機能が加わる。
【0061】また、別の実施例として、油戻し管21に
代えて、第2の均油運転手段を設ける構成がある。この
場合、定期的に行なう本来の均油運転を第1の均油運転
とする。
【0062】すなわち、第2の均油運転では、温度セン
サ51,52,53,54の検知温度を互いに比較し、
各検知温度に所定値以上の差が生じたとき、本来の均油
運転と同様の制御を行なう。
【0063】ケース1側の圧縮機(3,4)の運転容量
とケース2側の圧縮機(5,6)の運転容量とが同等の
とき、ケース1,2のそれぞれの潤滑油量は均一とな
り、吐出冷媒温度はほぼ同等となる。ところが、ケース
1,2内の潤滑油量にばらつきがあったり、あるいは潤
滑油Lの希釈度に大きな差が生じると、それが吐出冷媒
温度の差となって現われる。この温度差を均油運転の開
始条件として監視し、必要時に直ちに均油運転を実行す
るのである。これにより、油戻し管21を用いる場合と
同様の効果を得ることができる。
【0064】この第2の均油運転の実行に際しても、ク
ーリングバイパス31の導通を禁止することはもちろん
である。なお、圧縮機3をインバータ駆動の容量可変式
の圧縮機、圧縮機4,5,6を商用電源駆動の容量固定
式の圧縮機としたが、圧縮機3,4の二台を容量可変
式、圧縮機5,6の二台を容量固定式としても、同様に
実施可能である。
【0065】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の発明の空気調和機は、油抽出手段から各圧縮機の吸
込側配管およびケースのいずれか一方にかけて油戻し管
を接続するとともに、均油運転の非実行時、油戻し管に
よる各圧縮機への油戻し量を、各圧縮機のうち運転容量
の小さい方に多く戻すよう調節する構成としたので、均
油運転の実行周期を短くすることなく、あるいは延ばし
ながら、各圧縮機の潤滑油不足を継続的かつ確実に防ぐ
ことができ、圧縮機の運転効率および寿命に対する悪影
響を回避して安全性の向上が図れる。
【0066】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、各圧縮機の吐出冷媒を停止圧縮機のケースに戻
すバイパス手段を設ける構成としたので、さらに、停止
中の圧縮機における潤滑油の二層分離および希釈度上昇
を防ぐことができ、これにより圧縮機の回転部がロック
してしまういわゆるかじり事故を回避できる。
【0067】第3の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、各圧縮機の吐出側配管に設けた複数の逆止弁
と、各圧縮機の吐出口と各逆止弁との間の吐出側配管か
らそれぞれの圧縮機のケースにかけて相互に接続したバ
イパスと、これらバイパスに設けた膨張機構とを設ける
構成としたので、さらに、各圧縮機の吐出側配管に設け
ている逆止弁の微差圧振動およびそれに基づくチャタリ
ング音を解消できるとともに、吐出側配管における冷媒
の寝込みを防ぎ、さらには停止中の圧縮機を起動負荷を
低減できる。
【0068】
【0069】第4の発明の空気調和機は、各圧縮機のケ
ース間に均油管を接続するとともに、各圧縮機の運転容
量に差を生じさせて前記均油管を通した均油運転を定期
的に実行する第1の均油運転手段を設け、かつ各圧縮機
の吐出冷媒温度の差が所定値以上のときに各圧縮機の運
転容量に差を生じさせて均油管を通した均油運転を実行
する第2の均油運転手段を設ける構成としたので、各圧
縮機の潤滑油不足および希釈度上昇を継続的にかつ確実
に防止して安全性の向上が図れる。
【0070】第5の発明の空気調和機は、第1、第2、
第3、および第4の発明のいずれかにおいて、冷凍サイ
クルの液側配管から各圧縮機の吸込側配管にかけてクー
リングバイパスを接続し、このクーリングバイパスを各
温度検知手段の検知温度の異常上昇時に開くとともに、
このクーリングバイパスの開放を均油運転の実行時に禁
止する構成としたので、吐出冷媒温度の異常上昇を防ぐ
ためのクーリングバイパス制御による均油運転への悪影
響を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷凍サイクルの室外ユニット側の構
成を示す図。
【図2】一実施例の冷凍サイクルの室内ユニット側の構
成を示す図。
【図3】同実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図4】同実施例の各圧縮機の運転パターンを示す図。
【図5】同実施例の均油運転時における各ケースの潤滑
油量変化を示す図。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B……室内ユニット、1,2…密閉
ケース、3…容量可変式の圧縮機、4,5,6…容量固
定式の圧縮機、7…吐出側配管、7a…高圧側配管、1
8,19…吸込側配管、9…オイルセパレータ、11…
室外熱交換器、20…均油管、21…油戻し管、25…
バイパス、31…クーリングバイパス、41,43…バ
イパス、51,52,53,54…温度センサ、70…
室外制御部、80…室内制御部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 387

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の圧縮機を備え、これら圧縮機の
    運転容量を空調負荷に応じて制御する空気調和機におい
    て、 前記各圧縮機のケース間に接続した均油管と、 前記各圧縮機の運転容量に差を生じさせて前記均油管を
    通した均油運転を定期的に実行する均油運転手段と、 前記各圧縮機の吐出冷媒に含まれる潤滑油を抽出する油
    抽出手段と、 この油抽出手段から前記各圧縮機の吸込側配管およびケ
    ースのいずれか一方にかけて接続した油戻し管と、 前記均油運転の非実行時、前記油戻し管による各圧縮機
    への油戻し量を、前記各圧縮機のうち運転容量の小さい
    方に多く戻すよう調節する調節手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、
    さらに、 前記各圧縮機の吐出冷媒を停止圧縮機のケースに戻すバ
    イパス手段、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空気調和機において、
    さらに、 前記各圧縮機の吐出側配管に設けた複数の逆止弁と、 前記各圧縮機の吐出口と前記各逆止弁との間の吐出側配
    管からそれぞれの圧縮機のケースにかけて相互に接続し
    たバイパスと、 これらバイパスに設けた膨張機構と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 複数台の圧縮機を備え、これら圧縮機の
    運転容量を空調負荷に応じて制御する空気調和機におい
    て、 前記各圧縮機のケース間に接続した均油管と、 前記各圧縮機の運転容量に差を生じさせて前記均油管を
    通した均油運転を定期的に実行する第1の均油運転手段
    と、 前記各圧縮機の吐出冷媒温度を検知する複数の温度検知
    手段と、 これら温度検知手段の検知温度の差が所定値以上のと
    き、前記各圧縮機の運転容量に差を生じさせて前記均油
    管を通した均油運転を実行する第2の均油運転手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3、および
    請求項4のいずれかに記載の空気調和機において、さら
    に、 前記各圧縮機、室外熱交換器、膨張機構、および室内熱
    交換器を接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルと、 この冷凍サイクルの液側配管から前記各圧縮機の吸込側
    配管にかけて接続した開閉自在なクーリングバイパス
    と、 このクーリングバイパスを前記各温度検知手段の検知温
    度の異常上昇時に開く保護手段と、 この保護手段によるクーリングバイパスの開放を前記均
    油運転の実行時に禁止する制御手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
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