JP3401295B2 - ハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬や農薬等の中間体
として有用なハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】α−ア
シルラクトンとハロゲン化水素とからハロゲン化脂肪族
カルボニル化合物に導く方法として、例えば、塩酸及び
α−アセチル−γ−ブチロラクトンを仕込み、徐々に加
熱して脱炭酸を行い、素早く水との共沸蒸留により留出
させて、5−クロロー2−ペンタノンを得る方法が知ら
れている(Org. Synth. Coll. Vol. 4, 597(1963))。
しかし、この方法では、加熱中急激に反応が起こり、大
量の炭酸ガスが発生し、反応制御が困難になる。また、
反応生成物のタール化を防止するためには、短時間に蒸
留する必要があり、蒸留時間が長くなると、収率が更に
低下する。
【0003】また、ルーマニア特許(RO−)6312
8号には、溶媒としてクロロホルムを用いる方法が開示
されている。しかし、この方法でも、タール化の抑制が
未だ不十分であるのに加えて、有機溶媒を用いるため
に、溶媒の回収が必要となり、工程が繁雑になる。ま
た、このような有機溶媒は、環境保護の点からも使用を
避けることが望まれる。
【0004】このように従来の方法では、反応を制御し
つつ、副反応であるタール化を十分抑制することができ
ず、高純度のハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を高収
率で得ることができない。
【0005】従って、本発明の目的は、副反応を抑制し
つつ、簡便な操作により、α−アシルラクトンから対応
するハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を高純度かつ高
い収率で製造できる方法を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、反応の制御が
容易なハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明者らは、前記目的を達成するため
種々検討した結果、反応系のハロゲン化水素酸にα−ア
シルラクトンを逐次添加しつつ、反応系から生成する目
的化合物を、水蒸気蒸留により、共沸水とともに留出さ
せることによって、副反応を抑制し、高純度かつ高収率
でハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を得られることを
見いだし、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、下記式(I)
【化3】 (式中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、シク
ロアルキル基又はアラルキル基を示し、nは1以上の整
数を示す)で表されるα−アシルラクトンとハロゲン化
水素との反応により、下記式(II)
【化4】 (式中、Xはハロゲン原子、R、nは前記に同じ)で表
されるハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を製造する方
法であって、反応系のハロゲン化水素酸に水蒸気蒸留の
可能な温度で前記α−アシルラクトンを逐次添加すると
共に、反応系から反応生成物を共沸水と共に留出させ
反応系にハロゲン化水素酸を補充するハロゲン化脂肪族
カルボニル化合物の製造方法を提供する。反応系のハロ
ゲン化水素酸にα−アシルラクトンを連続的に添加しつ
つ、水蒸気蒸留により、反応系から反応生成物を共沸水
と共に留出させてもよい。反応系にハロゲン化水素酸を
連続的に補充してもよい。Rがメチル基、nが1〜3の
整数であるα−アシルラクトンを用いてもよい。
【0009】前記式(I)においてRで表されるアルキ
ル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル基等の炭素数
1〜8のアルキル基が例示される。
【0010】アリール基としては、例えば、フェニル、
ナフチル基などが例示される。シクロアルキル基として
は、例えば、シクロヘキシル基などが例示され、アラル
キル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル基など
が挙げられる。
【0011】好ましい置換基Rは、水素原子及び炭素数
1〜8のアルキル基である。中でも、水素原子又は炭素
数が1〜3のアルキル基が特に好ましい。尚、置換基R
は、ハロゲン原子、低級アルキル基等の置換基を有して
いてもよい。
【0012】前記式(I)で表されるα−アシルラクト
ンにおいて、nは1以上の整数であり、通常、1〜1
6、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜5、とり
わけ1〜3程度である。
【0013】α−アシルラクトンとしては、例えば、α
−ホルミル−β−プロピオラクトン、α−アセチル−β
−プロピオラクトン、α−プロピオニル−β−プロピオ
ラクトン、α−ブチリル−β−プロピオラクトン、α−
ホルミル−γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブ
チロラクトン、α−プロピオニル−γ−ブチロラクト
ン、α−ブチリル−γ−ブチロラクトン、α−ホルミル
−δ−バレロラクトン、α−アセチル−δ−バレロラク
トン、α−プロピオニル−δ−バレロラクトン、α−ブ
チリル−δ−バレロラクトン、α−ホルミル−ε−カプ
ロラクトン、α−アセチル−ε−カプロラクトン、α−
プロピオニル−ε−カプロラクトン、α−ブチリル−−
ε−カプロラクトン等が例示される。好ましいα−アシ
ルラクトンには、置換基Rが、メチル基であり、nが1
〜3の整数であるα−アシルラクトン、即ち、α−アセ
チル−β−プロピオニルラクトン、α−アセチル−γ−
ブチロラクトン、α−アセチル−δ−バレロラクトン等
が含まれる。このようなα−アシルラクトン、例えば、
α−アセチル−γ−ブチロラクトンを用いた場合、医薬
品や農薬等の中間原料として有用なハロゲン化脂肪族カ
ルボニル化合物、例えば5−ハロゲノ−2−ペンタノン
等を得ることができる。
【0014】ハロゲン化水素としては、フッ化水素、塩
化水素、臭化水素、ヨウ化水素が挙げられ、中でも塩化
水素又は臭化水素、特に塩化水素が好ましい。
【0015】ハロゲン化水素の使用量は、α−アシルラ
クトンに対して等モル以上であればよい。好ましくは、
反応系外への留出を考慮して、やや過剰モル用いる。ハ
ロゲン化水素の使用量は、例えば、α−アシルラクトン
1モルに対して、通常1〜5モル、好ましくは1.2〜
3モル、より好ましくは1.6〜2モル程度である。
【0016】ハロゲン化水素は、通常濃度5〜35重量
%、好ましくは、10〜25重量%、更に好ましくは1
5〜22%重量程度の水溶液として使用される。
【0017】水の使用量は、反応操作を円滑に行うこと
のできる範囲で任意に選択できるが、α−アシルラクト
ン1重量部に対して、通常0.8〜20重量部、好まし
くは1〜10重量部、より好ましくは1.2〜5重量部
程度である。
【0018】本発明の特色は、反応系のハロゲン化水素
酸(即ち、ハロゲン化水素の水溶液)に式(I)で表さ
れるα−アシルラクトンを逐次添加しつつ、生成物であ
る式(II)で表されるハロゲン化脂肪族カルボニル化
合物を共沸水とともに反応系から留出することにりよ
り、反応成分と反応生成物との接触時間を短くして反応
する点にある。このような方法により、所定の温度を維
持しつつ、急激な反応を抑制でき、反応により大量の炭
酸ガスが一時に発生することがない。また、副反応によ
るタール化が著しく抑制される。しかも、有機溶媒を用
いることなく、水系で反応させながら、反応生成物を留
出させるといる簡便な操作で効率よく反応できる。従っ
て、本発明の方法では、反応の制御が容易であり、且つ
副反応を抑制でき、目的化合物を効率よく得ることがで
きる。
【0019】尚、前記のように、反応成分と反応生成物
との接触時間を短縮する方法としては、前記とは逆に、
反応系のα−アシルラクトンにハロゲン化水素酸を逐次
添加する方法や、α−アシルラクトンとハロゲン化水素
酸とを同時に逐次添加する方法等が考えられるが、これ
らの方法では、いずれも反応の開始が遅く、効率的でな
い。
【0020】本発明の製造方法において、α−アシルラ
クトンの逐次添加は、連続的であってもよく、間欠的で
あってもよいが、反応温度を水蒸気蒸留が可能な温度に
設定し、α−アシルラクトンを滴下などにより連続的に
添加する方法が推奨される。
【0021】反応は、水とハロゲン化脂肪族カルボニル
化合物が留出する温度であれば、常圧、減圧、加圧のい
ずれの条件でも行うことができる。反応圧力は、特に限
定されないが、常圧または減圧下、特に常圧下行うこと
が好ましい。反応温度は、反応圧力によって異なるが、
通常、60〜150℃、好ましくは70〜120℃、よ
り好ましくは100〜110℃程度である。温度が低す
ぎると、反応速度が遅く、短時間内に高い収率で目的化
合物を得るのが困難であり、温度が高すぎると、副反応
が生じ易く、収率が低下する。
【0022】α−アシルラクトンの添加時間は、共沸水
と共に留出するハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の留
出速度に応じて適宜選択されるが、通常、0.5〜24
時間、好ましくは2〜20時間程度である。
【0023】このように、留出温度で、反応系のハロゲ
ン化水素酸にα−アシルラクトンを連続的に添加し、反
応生成物を共沸水と共に系外に効率的に留去することに
よって、均一に反応できるとともに、反応成分と反応生
成物との接触時間を更に短縮できる。このため、副反応
であるタール化をほぼ完全に抑制することができる。
【0024】また、本発明の製造方法においては、水蒸
気蒸留により留出するハロゲン化水素酸を反応系に補充
するのが好ましい。ハロゲン化水素酸の補充によって、
反応系のハロゲン化水素の濃度が一定の範囲に維持でき
るので、均一且つ効率的に反応できる。
【0025】ハロゲン化水素酸の補充は、連続的でも間
欠的でもよく、補充の時期も特に制限されない。ハロゲ
ン化水素酸は、好ましくは、滴下などにより連続的に補
充される。補充されるハロゲン化水素酸の濃度は、反応
系のハロゲン化水素の濃度や共沸水の留出速度等に応じ
て適宜設定されるが、通常、5〜30重量%、好ましく
は10〜25重量%、より好ましくは15〜23重量%
程度である。濃度が低すぎると、反応系のハロゲン化水
素の濃度が低下し、収率が低下し易い。一方、濃度が高
すぎると、反応生成物の水蒸気蒸留による留出が不十分
となる場合がある。尚、補充するハロゲン化水素酸とし
ては、留出液から回収したハロゲン化水素酸を用いても
よい。補充速度及び量は、水などの留出速度等に応じて
適宜選択すればよいが、好ましくは、水の留出量及び発
生する炭酸ガス量に対応して、反応器内の液量をほぼ一
定に保つように、連続的に添加する。また、副生したタ
ール分を反応系から除去しつつ反応すると、タール分の
蓄積を抑制しつつ、効率的に反応できる。
【0026】反応終了後、留出混合物を慣用の分離手
段、例えば、分液、濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグ
ラフィー等に供することより、容易に目的化合物である
ハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を、高い収率で得る
ことができる。例えば、留出液の水相から有機層(油状
層など)を分液すると共に、水相を溶媒で抽出すること
により、例えば90%以上の高い収率でハロゲン化脂肪
族カルボニル化合物を得ることができる。
【0027】抽出溶媒としては、ハロゲン化脂肪族カル
ボニル化合物にたいする良溶媒であれば特に制限され
ず、例えば、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素
類;シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素などのハロゲ
ン化炭化水素類;ジメチルエーテル、ジエチルエーテル
などのエーテル類などが挙げられる。これらの溶媒は一
種または二種以上混合して用いることができる。これら
の溶媒のうち、ジメチルエーテル、ジエチルエーテルな
どのエーテル類や、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素類が好ましい。抽出溶媒の使用量は、
通常、生成したハロゲン化脂肪族カルボニル化合物1重
量部に対して、0.1〜100重量部、好ましくは1〜
10重量部程度である。
【0028】尚、反応は、バッチ式、セミバッチ式、連
続式のいずれの方法でも行うことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、α−アシルラク
トン及び反応生成物とハロゲン化水素との接触時間を短
縮できるので、副反応を抑制しつつ、高純度のハロゲン
化脂肪族カルボニル化合物を高い収率で製造することが
できる。また、急激な反応を抑制でき、反応の制御が容
易である。
【0030】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定さ
れるものではない。
【0031】実施例1 留出口を備えた1リットルガラス製反応器に、35重量
%の濃塩酸262.2g(塩化水素として2.58モ
ル)と水260gを仕込み、水の留出温度まで加熱し
た。水の留出が開始した時点から、α−アセチル−γ−
ブチロラクトン192g(1.5モル)を3時間かけて
滴下した。α−アセチル−γ−ブチロラクトンの滴下開
始とほぼ同時に、炭酸ガスが発生すると共に、油状の5
−クロロ−2−ペンタノンが水と共に留出し始めた。
尚、炭酸ガスの発生は少量でかつ持続的であった。尚、
α−アセチル−γ−ブチロラクトンの滴下量及び速度
は、油状物の留出量及び速度と略同じにした。
【0032】α−アセチル−γ−ブチロラクトンの添加
終了後、約30分で油状物の留出は終了したが、留出操
作を更に30分継続し、反応を終了した。フラスコに
は、非水溶性タール分を7g含む水溶液が残留した。留
出液500gを分液することによって、粗5−クロロ−
2−ペンタノンの油状物164g(純度97%、α−ア
セチル−γ−ブチロラクトンに対する収率88%)を得
た。また、分液水層を、ジエチルエーテル100mlで
2回抽出し、抽出液を濃縮することによって、5−クロ
ロ−2−ペンタノンの油状物7gを得た。粗5−クロロ
−2−ペンタノンの油状物の総量は171gになり、収
率92%であった。尚、生成した5−クロロ−2−ペン
タノンに対し4重量%のタール分が副生していた。
【0033】更に精製するため、前記油状物171gを
減圧下共沸脱水により水分を除去し、更に減蒸留するこ
とによって、5−クロロ−2−ペンタノン164.4g
(純度99.7%、水分含量0.2重量%)を得た。α
−アセチル−γ−ブチロラクトンからの総収率は90.
6%であった。
【0034】実施例2 留出口を備えた5リットルガラス製反応器を用いて、原
料及び水を実施例1の5倍量用い、α−アセチル−γ−
ブチロラクトンの滴下時間を6時間とした以外は実施例
1と同様に反応を行ったところ、粗5−クロロ−2−ペ
ンタノンの油状物(850g、α−アセチル−γ−ブチ
ロラクトン基準の収率92%)を得た。
【0035】実施例3 α−アセチル−γ−ブチロラクトン192g(1.5モ
ル)の滴下を終了する時点までは、実施例1と同様に操
作した後、フラスコの底部に沈降した非水溶性タール分
4gを抜き取った。次いで、留出する水の量とほぼ同様
な速度で、且つフラスコ内の液量が一定になるように、
20重量%の塩酸の滴下を開始すると共に、同時に、同
様な速度でα−アセチル−γ−ブチロラクトンの滴下を
開始した。7時間かけて20重量%の塩酸とα−アセチ
ル−γ−ブチロラクトンとを滴下しつつ、留出させた
後、更に1時間留出操作を継続し、反応を終了した。こ
の時点での20重量%の塩酸の全仕込み量は、133
9.2g(塩化水素として8.48モル)であり、α−
アセチル−γ−ブチロラクトンの全仕込み量は640g
(5モル)であった。留出液を分液することによって、
粗5−クロロ−2−ペンタノンの油状物540g(純度
97%、収率87%)を得た。分液水層から抽出回収し
た粗5−クロロ−2−ペンタノンの油状物と合わせる
と、5−クロロ−2−ペンタノンの収率は91%であっ
た。
【0036】比較例1 α−アセチル−γ−ブチロラクトンと水を仕込み、35
%の塩酸を滴下した以外は、実施例1と同様に反応を行
った。得られた粗5−クロロ−2−ペンタノンの油状物
の総量は151g(純度96%、収率80%)であっ
た。また、生成した5−クロロ−2−ペンタノンに対
し、15重量%の非水溶性タール分が生成していた。
【0037】比較例2 α−アセチル−γ−ブチロラクトンを、塩酸の留出温度
未満の温度(40℃)で滴下し、滴下終了後昇温して水
蒸気蒸留を行った以外は、実施例1と同様に反応を行っ
たところ、粗5−クロロ−2−ペンタノンの油状物14
1g(純度96%、収率75%)を得た。副生した非水
溶性タール分の量は、生成した5−クロロ−2−ペンタ
ノンに対し、20重量%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−109244(JP,A) 特開 平6−199742(JP,A) 特開 平6−9480(JP,A) 特開 昭52−144654(JP,A) 特開 昭52−25709(JP,A) 特開 昭52−12172(JP,A) Organic Synthesi s,1963年,Coll.Vol.IV, 597−600 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 49/00 C07C 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、シク
    ロアルキル基又はアラルキル基を示し、nは1以上の整
    数を示す)で表されるα−アシルラクトンとハロゲン化
    水素との反応により、下記式(II) 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子、R及びnは前記に同じ)で
    表されるハロゲン化脂肪族カルボニル化合物を製造する
    方法であって、反応系のハロゲン化水素酸に水蒸気蒸留
    の可能な温度で前記α−アシルラクトンを逐次添加する
    と共に、反応系から反応生成物を共沸水と共に留出さ
    、反応系にハロゲン化水素酸を補充するハロゲン化脂
    肪族カルボニル化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 水蒸気蒸留の可能な温度でα−アシルラ
    クトンを連続的に添加しつつ、水蒸気蒸留により、反応
    系から反応生成物を共沸水と共に留出させる請求項1記
    載のハロゲン化脂肪族カルボニル化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 反応系にハロゲン化水素酸を連続的に
    充する請求項1記載のハロゲン化脂肪族カルボニル化合
    物の製造方法。
  4. 【請求項4】 Rがメチル基、nが1〜3の整数である
    α−アシルラクトンを用いる請求項1記載のハロゲン化
    脂肪族カルボニル化合物の製造方法。
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