JP3400654B2 - 消火用手動式ポンプ - Google Patents
消火用手動式ポンプInfo
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- JP3400654B2 JP3400654B2 JP19400296A JP19400296A JP3400654B2 JP 3400654 B2 JP3400654 B2 JP 3400654B2 JP 19400296 A JP19400296 A JP 19400296A JP 19400296 A JP19400296 A JP 19400296A JP 3400654 B2 JP3400654 B2 JP 3400654B2
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- JP
- Japan
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- cylinder
- inner pipe
- tip
- fire
- liquid
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に林野火災や、
震災時における人海的消火活動において、水や消火剤液
体の放射手段として用いられる手動式のポンプに関し、
液体放射の効率化をはかるようにすることを目的とす
る。
震災時における人海的消火活動において、水や消火剤液
体の放射手段として用いられる手動式のポンプに関し、
液体放射の効率化をはかるようにすることを目的とす
る。
【０００２】
【従来の技術】従来公知の手動式のポンプは、円筒状の
パイプを二重に重ね、その一方の内管に対して他方の外
管を移動させることにより、内管内を負圧にしてその基
部から液体を吸引し、吸引終了後に外管を反対方向に移
動させて内管内を加圧して、逆止弁により液体の逆流を
防ぐと共に、消火作業者が背負った水や消火剤液体を、
内管先端のノズル部より放射するようにしたものが用い
られている。
パイプを二重に重ね、その一方の内管に対して他方の外
管を移動させることにより、内管内を負圧にしてその基
部から液体を吸引し、吸引終了後に外管を反対方向に移
動させて内管内を加圧して、逆止弁により液体の逆流を
防ぐと共に、消火作業者が背負った水や消火剤液体を、
内管先端のノズル部より放射するようにしたものが用い
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この手動式のポンプ
は、山林内や震災時等、消火車両の立ち入ることのでき
ない火災発生箇所内に、レスキュー隊員らが自在に入り
込んで直ちに消火活動を実施できる点において実際的で
あるが、その構造上において、ポンプの先端を火災箇所
に向け、外管をその先端方向に移動させることにより、
背負った液体タンクから内管内に液体を吸引させ、外管
を基部方向に引き寄せることにより形成される内管内の
加圧力により、内管内の液体を先端から火災箇所に向け
て放出させることになるために、液体の放出は、外管を
基部方向に引き寄せる時にのみ行われることになり、し
たがってその液体放出作業は間欠的におこなわれること
になって、きわめて非効率的である。
は、山林内や震災時等、消火車両の立ち入ることのでき
ない火災発生箇所内に、レスキュー隊員らが自在に入り
込んで直ちに消火活動を実施できる点において実際的で
あるが、その構造上において、ポンプの先端を火災箇所
に向け、外管をその先端方向に移動させることにより、
背負った液体タンクから内管内に液体を吸引させ、外管
を基部方向に引き寄せることにより形成される内管内の
加圧力により、内管内の液体を先端から火災箇所に向け
て放出させることになるために、液体の放出は、外管を
基部方向に引き寄せる時にのみ行われることになり、し
たがってその液体放出作業は間欠的におこなわれること
になって、きわめて非効率的である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、前
記した手動式のポンプの構造を改良して、外管を基部方
向に引き寄せる時のみならず、先端方向に移動させる際
にも液体放出がおこなわれるようにして、液体放出を略
連続させることにより消火活動の効率化をはかるように
したものである。
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、前
記した手動式のポンプの構造を改良して、外管を基部方
向に引き寄せる時のみならず、先端方向に移動させる際
にも液体放出がおこなわれるようにして、液体放出を略
連続させることにより消火活動の効率化をはかるように
したものである。
【０００５】すなわち本発明は、具体的には基端注入口
に逆止弁を備えた筒状のシリンダーと、該シリンダーに
沿って先端方向に向けて摺動可能であるところの、シリ
ンダー内に装入され、シリンダーの内壁面との間に一定
の間隔を介在させることができる程度に径小の内パイ
プ、および該内パイプ先端に取り付けたヘッド部を介し
てシリンダーの外壁に沿わせるべく上記内パイプと同軸
に形成した把手パイプとを有したピストン筒とからな
り、さらに内パイプの基端部に取り付けた、中央部に逆
止弁を備えた吸引口を有するところの、外周面が前記シ
リンダー内壁面に摺接する弁体と、シリンダー先端内周
面に形成されたところの内パイプ外周面に摺接する栓体
とにより、内パイプとシリンダー間に予備室を形成する
とともに、内パイプの弁体寄りの位置には、予備室に通
じる通孔を形成し、さらに前記ヘッド部には放射ノズル
を取りつけてなることを特徴とした消火用手動式ポンプ
に関する。
に逆止弁を備えた筒状のシリンダーと、該シリンダーに
沿って先端方向に向けて摺動可能であるところの、シリ
ンダー内に装入され、シリンダーの内壁面との間に一定
の間隔を介在させることができる程度に径小の内パイ
プ、および該内パイプ先端に取り付けたヘッド部を介し
てシリンダーの外壁に沿わせるべく上記内パイプと同軸
に形成した把手パイプとを有したピストン筒とからな
り、さらに内パイプの基端部に取り付けた、中央部に逆
止弁を備えた吸引口を有するところの、外周面が前記シ
リンダー内壁面に摺接する弁体と、シリンダー先端内周
面に形成されたところの内パイプ外周面に摺接する栓体
とにより、内パイプとシリンダー間に予備室を形成する
とともに、内パイプの弁体寄りの位置には、予備室に通
じる通孔を形成し、さらに前記ヘッド部には放射ノズル
を取りつけてなることを特徴とした消火用手動式ポンプ
に関する。
【０００６】かかる構成により、把手パイプを握ってこ
れを先端方向に摺動移動させると、これに伴って内パイ
プ基端の弁体がシリンダーの先端方向に移動するので、
これに応じてシリンダー内が負圧となり、その基端注入
口より液体が逆止弁を押しのけて順次注入される。 次
いで把手パイプを手前方向に引き寄せると、シリンダー
の逆止弁が閉じると同時にシリンダー内が次第に加圧さ
れ、液体が弁体基端部の逆止弁から内パイプ内に流れ込
み、そのまま先端のノズルから消火対象域に向けて放射
される。
れを先端方向に摺動移動させると、これに伴って内パイ
プ基端の弁体がシリンダーの先端方向に移動するので、
これに応じてシリンダー内が負圧となり、その基端注入
口より液体が逆止弁を押しのけて順次注入される。 次
いで把手パイプを手前方向に引き寄せると、シリンダー
の逆止弁が閉じると同時にシリンダー内が次第に加圧さ
れ、液体が弁体基端部の逆止弁から内パイプ内に流れ込
み、そのまま先端のノズルから消火対象域に向けて放射
される。
【０００７】このとき同時に予備室内が負圧となるの
で、その液体の一部が通孔より予備室内に吸引されて、
そのまま溜めこまれ、さらに把手パイプを折り返して先
端方向に移動させる際に、前記したようにシリンダー内
が負圧となり、その基端注入口より液体が逆止弁を押し
のけて順次注入されるのに加え、予備室内が次第に圧迫
されて溜め込まれた液体が通孔から内パイプ内に押し出
され、内パイプ基端の弁体における逆止弁を閉じた状態
のまま、先端のノズルより外方の消火対象域に向けて継
続して放射される。
で、その液体の一部が通孔より予備室内に吸引されて、
そのまま溜めこまれ、さらに把手パイプを折り返して先
端方向に移動させる際に、前記したようにシリンダー内
が負圧となり、その基端注入口より液体が逆止弁を押し
のけて順次注入されるのに加え、予備室内が次第に圧迫
されて溜め込まれた液体が通孔から内パイプ内に押し出
され、内パイプ基端の弁体における逆止弁を閉じた状態
のまま、先端のノズルより外方の消火対象域に向けて継
続して放射される。
【０００８】つまりシリンダー内の液体を、把手パイプ
を引き寄せる際に先端から放出するばかりでなく、この
とき同時にその液体の一部を通孔より予備室内に吸引さ
せて溜めこみ、これを把手パイプを先端方向に向けて折
り返し移動させてシリンダー内に次の液体を吸引させて
おく際に、ノズルから火災対象域に向けて放射を継続さ
せることができるようにしたものである。
を引き寄せる際に先端から放出するばかりでなく、この
とき同時にその液体の一部を通孔より予備室内に吸引さ
せて溜めこみ、これを把手パイプを先端方向に向けて折
り返し移動させてシリンダー内に次の液体を吸引させて
おく際に、ノズルから火災対象域に向けて放射を継続さ
せることができるようにしたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の具体的な
内容を図１〜３にあらわした一実施例に基づいて説明す
ると、１はシリンダー、９はシリンダー１に沿って、そ
の内周面側に位置する内パイプ１０と、外周面側に位置
し、シリンダー１の外周面に摺接した状態にて長さ方向
に移動可能な把手パイプ１９とを同軸に有するピストン
筒をあらわす。 シリンダー１は円筒状をなし、その長
さ方向における一方の基端部には逆止弁２が取り付けら
れ、該逆止弁２には、ホースＨへの接続部４を有すると
ともに、該接続部４には注入口４ａが設けられ、しかも
該注入口４ａに臨ませてシリンダー１の内面側には半球
状の弁座３が形成され、しかも該弁座３に沿って遊転動
可能なボール５が遊嵌されている。 なお６は十字状の
ボール押さえをあらわす。
内容を図１〜３にあらわした一実施例に基づいて説明す
ると、１はシリンダー、９はシリンダー１に沿って、そ
の内周面側に位置する内パイプ１０と、外周面側に位置
し、シリンダー１の外周面に摺接した状態にて長さ方向
に移動可能な把手パイプ１９とを同軸に有するピストン
筒をあらわす。 シリンダー１は円筒状をなし、その長
さ方向における一方の基端部には逆止弁２が取り付けら
れ、該逆止弁２には、ホースＨへの接続部４を有すると
ともに、該接続部４には注入口４ａが設けられ、しかも
該注入口４ａに臨ませてシリンダー１の内面側には半球
状の弁座３が形成され、しかも該弁座３に沿って遊転動
可能なボール５が遊嵌されている。 なお６は十字状の
ボール押さえをあらわす。
【００１０】さらにシリンダー１の他方先端部には、内
パイプ１０の外周面にシール部材８を介して摺接する栓
体７が取り付けられている。 ピストン筒９の内パイプ
１０は、シリンダーの内壁面との間に一定の間隔を介在
させることができる程度に径小のパイプが用いられ、し
かも該内パイプ１０の先端部と把手パイプ１９の先端部
とはヘッド部１１を介して一体に形成されており、また
内パイプ１０の基端部には弁体１２が取り付けられてい
る。
パイプ１０の外周面にシール部材８を介して摺接する栓
体７が取り付けられている。 ピストン筒９の内パイプ
１０は、シリンダーの内壁面との間に一定の間隔を介在
させることができる程度に径小のパイプが用いられ、し
かも該内パイプ１０の先端部と把手パイプ１９の先端部
とはヘッド部１１を介して一体に形成されており、また
内パイプ１０の基端部には弁体１２が取り付けられてい
る。
【００１１】この弁体１２は、外周面にシール部材１５
を介在させて前記したシリンダー１の内周面に摺接させ
るとともに、その中央部に吸引口１３を有し、しかも内
パイプ１０内に臨ませた側には半球状の弁座１４が形成
され、しかも該弁座１４に臨ませて圧縮バネ１７によ
り、常時吸引口１３側に向けて押圧させたボール１６が
遊嵌され、これにより逆止弁が形成されている。 そし
てさらにヘッド１１の先端部２２には液体放出口２３が
形成されているとともに、その周りには噴射口２５を有
するところの、周方向に回転させることにより液体をス
トレート噴射し、あるいは霧状に噴射することができる
ようにしたノズル２４が取り付けられている。
を介在させて前記したシリンダー１の内周面に摺接させ
るとともに、その中央部に吸引口１３を有し、しかも内
パイプ１０内に臨ませた側には半球状の弁座１４が形成
され、しかも該弁座１４に臨ませて圧縮バネ１７によ
り、常時吸引口１３側に向けて押圧させたボール１６が
遊嵌され、これにより逆止弁が形成されている。 そし
てさらにヘッド１１の先端部２２には液体放出口２３が
形成されているとともに、その周りには噴射口２５を有
するところの、周方向に回転させることにより液体をス
トレート噴射し、あるいは霧状に噴射することができる
ようにしたノズル２４が取り付けられている。
【００１２】そして前記したシリンダー１の逆止弁２と
内パイプ１０の基端に形成したところの弁体１２とによ
りシリンダー１内にシリンダー室２０が、また内パイプ
１０の弁体１２と、シリンダー１の先端に取り付けた栓
体７とにより、内パイプ１０とシリンダー１間に予備室
２１が、それぞれ形成される。 またこの場合におい
て、シリンダー１の内径面積を、内パイプ１０の外径面
積に対して約２倍になるように構成すると、ピストン筒
９の往動時と、復動時の液体放射量を略均等にすること
ができ、連続放射を可能にすることができる。 なお１
８は内パイプ１０の弁体１２寄りの位置に形成されたと
ころの、予備室２１内に通じる通孔を示す。
内パイプ１０の基端に形成したところの弁体１２とによ
りシリンダー１内にシリンダー室２０が、また内パイプ
１０の弁体１２と、シリンダー１の先端に取り付けた栓
体７とにより、内パイプ１０とシリンダー１間に予備室
２１が、それぞれ形成される。 またこの場合におい
て、シリンダー１の内径面積を、内パイプ１０の外径面
積に対して約２倍になるように構成すると、ピストン筒
９の往動時と、復動時の液体放射量を略均等にすること
ができ、連続放射を可能にすることができる。 なお１
８は内パイプ１０の弁体１２寄りの位置に形成されたと
ころの、予備室２１内に通じる通孔を示す。
【００１３】なお上記した構成においては、逆止弁を構
成する弁体の押圧付勢手段として、ピストン筒９の基端
部に有する弁座１４に向けてボール１６を押圧する圧縮
バネ１７を設けたが、このほかに、この押圧付勢手段を
シリンダー１の基端部に有する弁座３に向けてボール５
を押圧させるようにしてもよい。
成する弁体の押圧付勢手段として、ピストン筒９の基端
部に有する弁座１４に向けてボール１６を押圧する圧縮
バネ１７を設けたが、このほかに、この押圧付勢手段を
シリンダー１の基端部に有する弁座３に向けてボール５
を押圧させるようにしてもよい。
【００１４】上記した構成において、使用時に把手パイ
プ１９を握り、これを先端方向に摺動移動させると、こ
れに伴って内パイプ１０基端の弁体１２がシリンダー１
の先端方向に移動するので、これに応じてシリンダー室
２０内が負圧となり、背中に背負った液体収容袋体２６
内の液体を、接続ホース２７を介して注入口４ａよりボ
ール５を押しのけて順次シリンダー室２０内に注入させ
る（図３および図１参照）。
プ１９を握り、これを先端方向に摺動移動させると、こ
れに伴って内パイプ１０基端の弁体１２がシリンダー１
の先端方向に移動するので、これに応じてシリンダー室
２０内が負圧となり、背中に背負った液体収容袋体２６
内の液体を、接続ホース２７を介して注入口４ａよりボ
ール５を押しのけて順次シリンダー室２０内に注入させ
る（図３および図１参照）。
【００１５】次いで把手パイプ１９を手前方向に引き寄
せると、シリンダー室２０内が次第に圧迫されてボール
５が注入口４ａを閉塞するとともにシリンダー室２０内
の液体が弁体１２の吸引口１３からボール１６を、圧縮
バネ１７の押圧力に抗して押しのけつつ内パイプ１０内
に入り込み、先端の液体放出口２３を通じてノズル２４
から消火対象域に向けて放射される。
せると、シリンダー室２０内が次第に圧迫されてボール
５が注入口４ａを閉塞するとともにシリンダー室２０内
の液体が弁体１２の吸引口１３からボール１６を、圧縮
バネ１７の押圧力に抗して押しのけつつ内パイプ１０内
に入り込み、先端の液体放出口２３を通じてノズル２４
から消火対象域に向けて放射される。
【００１６】このとき同時に予備室２１内が負圧となる
ので、その液体の一部が通孔１８より予備室２１内に吸
引されて、そのまま溜めこまる（図２の状態参照）。
さらに把手パイプ１９を折り返して先端方向に移動させ
る際に、前記したようにシリンダー室２０内が負圧とな
り、その注入口４ａより液体がボール５を押しのけて順
次注入されるのに加え、予備室２１内が次第に圧迫され
て溜め込まれた液体が通孔１８から内パイプ１０内に押
し出され、弁体１２の吸引口１３をボール１６により閉
塞させた状態のまま、先端のノズル２４より液体が外方
の消火対象域に向けて継続して放射される（図１の状態
参照）。
ので、その液体の一部が通孔１８より予備室２１内に吸
引されて、そのまま溜めこまる（図２の状態参照）。
さらに把手パイプ１９を折り返して先端方向に移動させ
る際に、前記したようにシリンダー室２０内が負圧とな
り、その注入口４ａより液体がボール５を押しのけて順
次注入されるのに加え、予備室２１内が次第に圧迫され
て溜め込まれた液体が通孔１８から内パイプ１０内に押
し出され、弁体１２の吸引口１３をボール１６により閉
塞させた状態のまま、先端のノズル２４より液体が外方
の消火対象域に向けて継続して放射される（図１の状態
参照）。
【００１７】つまりシリンダー室２０内の液体を、把手
パイプ１９を引き寄せる際に先端ノズル２４から放出さ
せるばかりでなく、このとき同時にその液体の一部を通
孔１８より予備室２１内に吸引させて溜めこみ、これを
把手パイプ１９を先端方向に向けて折り返し移動させて
シリンダー室２０内に次の液体を吸引させておく際に、
同時にノズル２４から火災対象域に向けて放射を継続さ
せるものである。
パイプ１９を引き寄せる際に先端ノズル２４から放出さ
せるばかりでなく、このとき同時にその液体の一部を通
孔１８より予備室２１内に吸引させて溜めこみ、これを
把手パイプ１９を先端方向に向けて折り返し移動させて
シリンダー室２０内に次の液体を吸引させておく際に、
同時にノズル２４から火災対象域に向けて放射を継続さ
せるものである。
【００１８】
【発明の効果】本発明は上記した通り、基端注入口に逆
止弁を備えた筒状のシリンダーと、該シリンダーに沿っ
て先端方向に向けて摺動可能であるところの、シリンダ
ー内に装入され、シリンダーの内壁面との間に一定の間
隔を介在させることができる程度に径小の内パイプ、お
よび該内パイプ先端に取り付けたヘッド部を介してシリ
ンダーの外壁に沿わせるべく上記内パイプと同軸に形成
した把手パイプとを有したピストン筒とからなり、さら
に内パイプの基端部に取り付けた、中央部に逆止弁を備
えた吸引口を有するところの、外周面が前記シリンダー
内壁面に摺接する弁体と、シリンダー先端内周面に形成
されたところの内パイプ外周面に摺接する栓体とによ
り、内パイプとシリンダー間に予備室を形成するととも
に、内パイプの弁体寄りの位置には、予備室に通じる通
孔を形成し、さらに前記ヘッド部には放射ノズルを取り
つけてなるものであるために、把手パイプを操作してピ
ストン筒を基部方向に引き寄せる時のみならず、先端方
向に移動させる際にも液体放出がおこなわれるために、
液体放出を略連続させて消火活動の効率化をはかること
ができる。
止弁を備えた筒状のシリンダーと、該シリンダーに沿っ
て先端方向に向けて摺動可能であるところの、シリンダ
ー内に装入され、シリンダーの内壁面との間に一定の間
隔を介在させることができる程度に径小の内パイプ、お
よび該内パイプ先端に取り付けたヘッド部を介してシリ
ンダーの外壁に沿わせるべく上記内パイプと同軸に形成
した把手パイプとを有したピストン筒とからなり、さら
に内パイプの基端部に取り付けた、中央部に逆止弁を備
えた吸引口を有するところの、外周面が前記シリンダー
内壁面に摺接する弁体と、シリンダー先端内周面に形成
されたところの内パイプ外周面に摺接する栓体とによ
り、内パイプとシリンダー間に予備室を形成するととも
に、内パイプの弁体寄りの位置には、予備室に通じる通
孔を形成し、さらに前記ヘッド部には放射ノズルを取り
つけてなるものであるために、把手パイプを操作してピ
ストン筒を基部方向に引き寄せる時のみならず、先端方
向に移動させる際にも液体放出がおこなわれるために、
液体放出を略連続させて消火活動の効率化をはかること
ができる。
【００１９】またこの場合において、シリンダーの内径
面積を内パイプの外径面積の約２倍に設定した場合にお
いては、上記したピストン筒の、先端方向への移動の際
と、基部方向への移動の際における、ノズルからの液体
放出量を均等にすることができ、ムラのない液体放出を
実現することができる。
面積を内パイプの外径面積の約２倍に設定した場合にお
いては、上記したピストン筒の、先端方向への移動の際
と、基部方向への移動の際における、ノズルからの液体
放出量を均等にすることができ、ムラのない液体放出を
実現することができる。
【００２０】さらに、シリンダー基端の逆止弁と、ピス
トン筒の内パイプ基端部に取り付けた逆止弁とのいずれ
か一方に、弁体を常時吸引方向に押圧付勢する付勢手段
を設た場合においては、液体の非放射時において、ポン
プよりも高い位置に背負った液体収納袋体から液体が、
ポンプのシリンダーや内パイプを通じて放射ノズル先端
から流れ出るのを確実に防止することができる。
トン筒の内パイプ基端部に取り付けた逆止弁とのいずれ
か一方に、弁体を常時吸引方向に押圧付勢する付勢手段
を設た場合においては、液体の非放射時において、ポン
プよりも高い位置に背負った液体収納袋体から液体が、
ポンプのシリンダーや内パイプを通じて放射ノズル先端
から流れ出るのを確実に防止することができる。
【図１】本発明の一実施例である消火用手動式ポンプ
の、ピストン筒を先端方向に移動させる場合をあらわし
た断面図。
の、ピストン筒を先端方向に移動させる場合をあらわし
た断面図。
【図２】本発明の一実施例である消火用手動式ポンプ
の、ピストン筒を基部方向に移動させる場合をあらわし
た断面図。
の、ピストン筒を基部方向に移動させる場合をあらわし
た断面図。
【図３】本発明の消火用手動式ポンプの使用状況をあら
わした斜視図。
わした斜視図。
１ シリンダー
２ 逆止弁
３ 弁座
４ 接続部
４ａ 注入口
５ ボール
６ ボール押さえ
７ 栓体
８ シール部材
９ ピストン筒
１０ 内パイプ
１１ ヘッド部
１２ 弁体
１３ 吸引口
１４ 弁座
１５ シール部材
１６ ボール
１７ 圧縮バネ
１８ 通孔
１９ 把手パイプ
２０ シリンダー室
２１ 予備室
２２ ヘッド先端部
２３ 液体放出口
２４ ノズル
２５ 噴射口
２６ 液体収容袋体
２７ 接続ホース
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A62C 11/00
F04B 9/14
F04B 53/12
Claims (4)
- 【請求項１】基端注入口に逆止弁を備えた筒状のシリン
ダーと、該シリンダーに沿って先端方向に向けて摺動可
能であるところの、シリンダー内に装入され、シリンダ
ーの内壁面との間に一定の間隔を介在させることができ
る程度に径小の内パイプ、および該内パイプ先端に取り
付けたヘッド部を介してシリンダーの外壁に沿わせるべ
く上記内パイプと同軸に形成した把手パイプとを有した
ピストン筒とからなり、さらに内パイプの基端部に取り
付けた、中央部に逆止弁を備えた吸引口を有するところ
の、外周面が前記シリンダー内壁面に摺接する弁体と、
シリンダー先端内周面に形成されたところの内パイプ外
周面に摺接する栓体とにより、内パイプとシリンダー間
に予備室を形成するとともに、内パイプの弁体寄りの位
置には、予備室に通じる通孔を形成し、さらに前記ヘッ
ド部には放射ノズルを取りつけてなることを特徴とした
消火用手動式ポンプ。 - 【請求項２】シリンダーの内径面積は内パイプの外径面
積の約２倍に設定したことを特徴とした請求項１に記載
の消火用手動式ポンプ。 - 【請求項３】シリンダー基端の逆止弁と、ピストン筒の
内パイプ基端部に取り付けた逆止弁との、いずれか一方
には弁体を常時吸引方向に押圧付勢する付勢手段が設け
られているところの請求項１に記載の消火用手動式ポン
プ。 - 【請求項４】ピストン筒の先端ヘッドに取り付けられた
放射ノズルは、直射と霧状放射の切り替えが可能な切り
替え式の放射ノズルであるところの請求項１に記載の消
火用手動式ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19400296A JP3400654B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 消火用手動式ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19400296A JP3400654B2 (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 消火用手動式ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1015103A JPH1015103A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3400654B2 true JP3400654B2 (ja) | 2003-04-28 |
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