JP3400512B2 - フイルムラミネート枚葉紙製造装置 - Google Patents

フイルムラミネート枚葉紙製造装置

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JP3400512B2
JP3400512B2 JP34013593A JP34013593A JP3400512B2 JP 3400512 B2 JP3400512 B2 JP 3400512B2 JP 34013593 A JP34013593 A JP 34013593A JP 34013593 A JP34013593 A JP 34013593A JP 3400512 B2 JP3400512 B2 JP 3400512B2
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昭 馬場
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、印刷の美麗なフイルム
をラミネートした枚葉紙製造装置及びフイルムラミネー
ト枚葉紙製造装置用給紙装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、単葉の枚葉紙の印刷面に、光
沢のある樹脂フイルム、特にポリプロピレンフイルムを
ラミネートすることが行われている。特に、絵柄多色の
枚葉紙印刷物に於いて、刷面の上に薄く透明なポリプロ
ピレンフイルム(PPフイルム)を貼り合わせ、光沢を
付けて高級感を出し、かつ紙の強度を増加させるフイル
ムラミネート加工が現在一般化されている。この場合
は、枚葉紙に所定のオフセット印刷あるいは、グラビヤ
印刷を行い、この単葉印刷用紙をラミネート加工台に、
次々と枚葉紙の端を重ね合わせた状態で連続的に供給し
て、その上にロール巻きの長尺の糊付き樹脂フイルムを
繰り出して熱ロールで加熱接着後、カッターで枚葉紙の
重合部分を切断して再び単葉用紙に分離して樹脂フイル
ムがラミネートされた印刷用紙を製造している。通常、
オフセット印刷あるいは、グラビヤ印刷された枚葉紙
は、積層して保存するために、印刷面が接着しないよう
にパウダーを散布してある。そのため印刷が曇った色調
になる欠点があり、さらに、このパウダー粒子がある上
に樹脂フイルムを積層した場合に、粒子の上の樹脂フイ
ルムの面に微細突起が生じる。この微細突起は単なる印
刷面としてある場合は、余り目立たないが上にフイルム
を積層されると突起の陰影が拡大されて、突起部の印刷
面に気泡が発生することによって印刷面の見映えを著し
く低下させる。また、従来のフイルムラミネート用給紙
装置では、給紙の際の枚葉紙の重なり幅が一定にならな
いという欠点があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、枚葉紙を用
いて、美麗な光沢印刷物を効率よく正確に製造する装置
を提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、紙に印刷
する場合にはどうしても印刷面に付着した微粒子を除去
することは不可能であるので、積層される長尺の樹脂フ
イルムにグラビヤ印刷する方法を採用すれば、インキは
速乾性であり、かかる微細粒子がラミネート面に介在す
ることを回避できることに着目した。しかしながら、印
刷面樹脂フイルムを枚葉紙に積層する場合には、枚葉紙
の用紙サイズの寸法内に所定の印刷模様を収める必要が
あり、ラミネート加工台上への枚葉紙の供給を連続樹脂
フイルムの印刷模様周期と完全に一致させねばならない
という困難な課題が発生する。本発明者は、光沢印刷の
微細粒子による発泡等の欠点を解消するために、グラビ
ヤ裏刷り印刷樹脂フイルムを用い、さらに、印刷樹脂フ
イルムを用いた場合に発生する技術的困難を機械的に解
決して、美麗な光沢印刷の枚葉紙を製造する装置を完成
するに至ったものである。 【0005】すなわち、本発明は、枚葉紙の上に樹脂フ
イルムを合わせロールで押圧加熱してラミネート加工す
るラミネート機構、サーボモータを駆動力として枚葉紙
積載部から一枚毎に枚葉紙をラミネート機構までに移送
する枚葉紙給紙機構、ロール巻きの印刷フイルムをロー
ル操作で繰り出してラミネート機構まで連続的に移送す
る印刷フイルム移送機構並びに印刷フイルム移送機構か
らの信号に応じて枚葉紙給紙機構のサーボモータの速度
を変化させるサーボモータ速度制御機構からなるグラビ
ヤ印刷済み樹脂フイルムを枚葉紙にラミネートする装置
であって、該枚葉紙給紙機構が、枚葉紙積載部の上部か
ら先行する枚葉紙の下に次の枚葉紙の先端が入るように
枚葉紙の端を重合させた帯列状態で連続的に移送コンベ
アベルト上に送り出す送り出し部、送り出された枚葉紙
帯列を位置決め部まで移送する移送コンベアベルト部、
該コンベアベルト部で移動して来た枚葉紙帯列の紙の先
端の一時的堰止めとその解放をサーボモータの回転に連
動して反復作動する堰止め部、該堰止め部が解放作動し
たタイミングを検知する解放検知センサー及び堰止め部
が紙先端の制止を解放したときに作動する先頭の一枚の
枚葉紙のみを合わせロールまで送り出す紙送りニップロ
ール部からなり、これらの枚葉紙給紙機構の内、少なく
とも、送り出し部、移送コンベアベルト部及び堰止め部
が同一のサーボモータの回転と同調連動して駆動される
構造であり、該印刷フイルム移送機構はラミネート機構
に印刷フイルムシートが入る前の一定位置において、印
刷フイルムの光電マークの通過を検知するマークセンサ
ーを有し、該ラミネート機構は枚葉紙と樹脂フイルムシ
ートを合わせる合わせロール、定常回転する熱ロールと
該熱ロールに対向して回転する圧ロールの組み合わせに
よるラミネートロール及びカッターよりなり、該熱ロー
ルにはロールの回転角度を細かくパルス信号化するロー
タリエンコーダが取り付けられていて、マークセンサー
及び解放検知センサーの信号発信時の熱ロールのパルス
信号を補足できる機能を有し、そして、該制御機構が、
前記マークセンサーの信号に対応するロータリエンコー
ダーのパルス信号と前記解放検知センサーの信号に対応
するロータリエンコーダーのパルス信号との差異を検知
して、この差異に基づきサーボモータの回転速度を変化
させる信号を出力して、堰止めの解放タイミングの遅れ
若しくは進みを調節するコンピュータ制御機構であるこ
とを特徴とするフイルムラミネート枚葉紙製造装置(以
下本発明装置という)を提供するものである。 【0006】本発明装置に用いる枚葉紙は、紙製の単葉
用紙であり、印刷していない白紙又は樹脂フイルムの印
刷の色彩に調和する地色の色紙を使用することができ
る。本発明装置に用いる枚葉紙は、給紙するときに、端
と端が互いに少し重なるようにラミネート加工台に移送
され、連続帯状列状にしてその上から連続印刷フイルム
を積層して熱ロールで密着させてから、切断によって隣
接枚葉紙との重なり部分を切り落として印刷樹脂フイル
ムラミネート枚葉紙を得る。本発明装置に用いるグラビ
ヤ印刷済み樹脂フイルムは、厚さ20〜100μm程度
の薄手の熱可塑性樹脂フイルムを特に制限なく使用する
ことができ、材質としてはポリオレフィン系樹脂フイル
ム、ポリエチレンフイルム等のポリオレフィンフイル
ム、ポリ塩化ビニルフイルム及びこれらのラミネートフ
イルム等を使用でき、特に光沢の良いポリプロピレンフ
イルム、好ましくは2軸延伸ポリプロピレンフイルムを
好適に使用することができる。本発明装置に用いる樹脂
フイルムは、ロール状フイルムであり、前以て、所定の
模様の裏刷り印刷をグラビヤ印刷によって施工されてい
る。本発明に用いる場合は、ラミネート接着用糊を塗布
して、乾燥後糊面を枚葉紙側に向けて積層接着させる。
本発明装置の樹脂フイルムは、枚葉紙上に、樹脂フイル
ムのグラビヤ印刷面を対向させて積層するので、印刷面
の反対の裏側から見て、正しい模様となる裏刷り印刷と
して施工する。そのため、印刷面の光沢は、フイルムの
光沢度がそのまま表面に現れるので、紙製面より光沢の
良い美麗な光沢印刷紙を得ることができる。 【0007】本発明装置による光沢印刷用紙の製造工程
は、枚葉紙に、グラビヤ印刷済み樹脂フイルムをラミネ
ートするために、まず、原料となる枚葉紙を多数積層し
た積層体より、通常の給紙装置を用いて、最上部の一枚
を順次吸盤で持ち上げこれを取り出して、移送コンベア
ベルト上に送りだし、該移送コンベアベルト上を各枚葉
紙が、互いに所定の幅だけ重なりあった連続的枚葉紙帯
列を形成して移送され、最終的に枚葉紙がラミネート熱
ロール面に達したときは、互いに6〜12mm幅で重なっ
た状態で積層される。一方、印刷済みの樹脂フイルムの
ロール巻きから、樹脂フイルムを引き出して、ラミネー
ト加工台に印刷面が枚葉紙列に向くように送り出して端
が重合している枚葉紙帯列の上に積層してラミネート積
層シートを形成する。この樹脂フイルム積層の位置から
一定距離前にある樹脂フイルムの光電マークを検出し
て、この検出信号に基づき、その検出タイミングから一
定時間後に、樹脂フイルムの印刷と同調して積層される
ように枚葉紙のラミネート加工台への供給タイミングを
堰止め部の解放タイミングを調節して行う。この調節を
行わないときは、印刷フイルムは一定間隔の周期模様で
印刷されていても、樹脂フイルムの寸法に伸縮があり、
一枚単位で起こる微小な寸法の狂いが多数枚分が蓄積さ
れて、印刷模様と紙位置の大きな不一致が生じる。本発
明装置では、堰止め部の解放操作は、通常、堰止め部の
堰板を落とし込むと同時にニップロールの圧ロールが回
転ロールに紙の先端を押し付けることによって行う。 【0008】本発明装置では、この堰止め部の解放のタ
イミングと移送されて来た印刷フイルムの光電マークを
一定位置で検出したタイミングがずれたとき、例えば、
光電マークの検知信号が、堰止め部の解放したときの信
号より少し遅かった場合には、その遅れに見合うように
サーボモータの回転速度が落とされ、次の給紙において
紙解放タイミングを遅らせて同調させることができる。
この方式によれば、光電マークが遅れたその印刷マーク
と給紙の同調には少しずれたままでラミネートされる
が、次の給紙では給紙のタイミングが遅れて同調する。
最初のズレは印刷フイルムの1コマの僅かなズレである
ので製品にした場合に影響はない。このような僅かなズ
レが蓄積されたときに、印刷模様と給紙寸法とのズレに
よる規格外の製品が発生する。本発明装置では、印刷フ
イルムの伸縮によって生じた印刷模様の1コマ単位毎の
ズレは、そのままラミネートされるが、そのズレは印刷
周期の次のコマに対しては補正されている。その結果、
ラミネートされた製品の各コマにおける印刷のズレは、
印刷フイルム1コマに存在する伸縮誤差の範囲内に限定
されて、これが2コマに亙って蓄積されることはない。
万一、印刷模様の一コマに規格外の異常の大きなズレが
発生しても本発明装置はそれを急速に補正して正常状態
に復元することができる。本発明装置の印刷フイルムの
移送ルートの一定の位置での光電マークの検出時間及び
堰止め部の紙の解放時間は、常に一定速度で回転するラ
ミネート加工の熱ロールに設置したロータリエンコーダ
ーのパルスを標準時計として測定する。 【0009】堰止め部の堰止め及び解放の作動(ニップ
ロールの圧ロールの作動)は、サーボモータの回転と正
確に連動して周期的に作動する。従って、堰止め部の堰
止めの解放タイミングの検知は、例えば、サーボモータ
によって回転する一回転で解放タイミング周期と一致す
る円盤を設置して、これに設けたスリットに光を当てて
反対側で光の透過を検知してその光信号を電気信号に変
えることによって行うことができる。このようにして得
た堰止め部の解放タイミングの検知信号を光電マークの
検知信号とともに制御機構に送り、ここでロータリエン
コーダーからのパルス信号に換算して双方の数値の相対
的な遅れ又は進みの数値を演算処理してサーボモータの
回転速度変換信号として出力することができる。本発明
装置では、このように同調して積層されたラミネート紙
は、熱ロールで圧着して、あらかじめ樹脂フイルムに塗
布されている接着剤によって接着する。次いで、連続帯
状の積層体の枚葉紙の所定の寸法毎に切断してラミネー
ト印刷枚葉紙を製造することができる。本発明装置の給
紙機構は、該枚葉紙給紙機構が、枚葉紙積層体の上部か
ら先行する枚葉紙の下に次の枚葉紙の先端が入るように
枚葉紙の端を重合させた帯列状態で連続的に移送コンベ
アベルト上に送り出す送り出し部、送りだされた枚葉紙
帯列を位置決め部まで移送する移送コンベアベルト、該
コンベアベルトで移動して来た枚葉紙帯列の先端の紙を
一時的に堰止めして、かつ特定のタイミングで解放する
操作を反復する堰止め部、該タイミングを検知するセン
サー及び堰板が解放した瞬間にラミネート機構に送り出
す紙送りニップロールからなる。堰板の堰止め操作及び
解放操作の反復周期は正確にサーボモータの回転速度に
比例する。 【0010】本発明装置の給紙機構の送り出し部は、枚
葉紙を積み重ねた積層体から枚葉紙を一枚毎ラミネート
加工台への移送ベルト上に送り出す機構であり、公知の
給紙機を特に制限なく使用することができ、例えば、枚
葉紙積層体の上部分を空気圧式プランジャポンプで枚葉
紙の端の紙揃えを行い、最上にある紙の後部を吸盤で吸
い上げながら第二の吸盤で横に移動させて移送ベルトの
上に端が重なった帯状列にして一枚ずつ互いに端をずら
しながら送り出す。このようにして、互いに重なり合っ
た枚葉紙帯列が形成されこの帯状列を移送コンベアベル
トによって移送する。本発明装置の給紙機構の移送コン
ベアベルトは通常のコンベアベルトであり、公知のもの
を特に制限なく使用することができる。本発明装置の給
紙機構の堰止め部と隣接して設けられているニップロー
ルは、サーボモータの一定回転数毎に上下に移動する堰
板が設けられている。移送コンベアベルトの上を位置決
め台に移動して来た枚葉紙帯列の先端は、堰板によって
一旦堰止められる。このとき、流れに対して直角方向に
横向きに作動するベアリングによって、横壁に枚葉紙が
押し付けられ、縦横両方向に位置決めが瞬間的に行われ
る。このとき、堰板の位置にあるニップロールは回転は
継続しているが、対向圧ロールが上に上がっているの
で、ニップロールは空転している。次に、サーボモータ
の一定回転数に、同調して堰板が位置決め台面の下に下
がると同時にニップロールの対向圧ロールが下がり枚葉
紙をラミネート機構に所定のニップロールの回転速度で
送り出し、印刷フイルムの印刷模様と同調させて積層す
ることができる。本発明装置の給紙機構は、単一のサー
ボモータで駆動する点に特徴がある。ただし、ニップロ
ールの回転のみは定常回転する他のモータで駆動させる
こともできるが、ニップロールも同一のサーボモータで
回転駆動させる方が望ましい。単一のサーボモータで駆
動しているために、サーボモータの回転を変化させるこ
とによって、各部の給紙操作速度が均衡を保ったまま瞬
間的に変更することができる。 【0011】本発明装置に用いる印刷フイルムの繰り出
し機構は、1個の一定速度で回転する主原動機モータで
行うことができる。1個の主原動機モータによって、ラ
ミネート用熱ロール、これに対向する圧ロール、合わせ
ロール等を駆動させる。また、ニップロールの回転は主
原動機モータ又はサーボモータのいずれにしても良い
が、サーボモータに連動させる方が望ましい。本発明装
置は、原則として、サーボモータ及び主原動機モータの
2個で駆動することができる。主原動機モータの速度で
決まる印刷フイルムの供給速度に対応して、サーボモー
タが同調給紙できるように回転を変化させる。本発明装
置の印刷フイルム繰り出し機構に用いる光電管マークを
検出するマークセンサーは、樹脂フイルム印刷の際に同
時に印刷された光電マークを検知して電気信号を発する
光電管センサーである。このセンサーの設置位置は、サ
ーボモータの標準回転速度において、印刷模様の1コマ
が紙と同調する位置を選択して設置する。本発明装置の
ラミネート機構は、枚葉紙と樹脂フイルムシートを合わ
せる合わせロール、熱ロールと該熱ロールに対向して回
転する圧ロールの組み合わせによるラミネートロール及
びカッターよりなり、該熱ロールにはロータリエンコー
ダーが取り付けられていて、マークセンサーの信号発信
時の熱ロールの回転位置をパルスによる信号によって捕
捉できる機能を有している。本発明装置においては、ロ
ータリエンコーダーは、光電マークがセンサーで検出さ
れる時間及び堰止め部が解放する時間を計測する時計の
役割を行うものである。その時間をロータリエンコーダ
ーのパルス値で表示するものである。 【0012】本発明装置のサーボモータ制御機構は、マ
ークセンサーと堰止め部の信号に対応するロータリエン
コーダーのパルス信号のズレの値によって、サーボモー
タの回転速度を変化させる信号を出力するコンピュータ
制御機構である。この信号の取り方は、例えば、マーク
センサーが第一の光電マークを捕捉した時間と堰止め部
が解放した時間でのロータリエンコーダーのパルス数値
を引算した正負の値で、コンピュータ制御機構からサー
ボモータの回転速度を大きくしたり小さくしたりする信
号が出力される。この信号を受けて、給紙機構のサーボ
モータの回転数が変化して次の周期コマ用の枚葉紙の堰
止め部からの飛び出しのタイミングが変化する。ここに
現れる光電マークの遅れ進みの誤差は僅かなものである
が、これが枚数が多くなると相当の誤差となり、枚葉紙
の寸法枠から印刷がはみ出してしまうことになる。本発
明装置では誤差が微細な段階で補正してしまうので、印
刷模様と枚葉紙が1コマ分のフイルムの伸縮誤差範囲内
に限定されて積層できる。本発明装置に用いるマークセ
ンサーと堰止め部の解放時間を光検知する機構と連動し
たロータリエンコーダーの信号に基づきサーボモーター
回転を制御する制御機構は、印刷樹脂フイルムの印刷周
期とラミネート加工台上で同調するようにサーボモータ
の速度を調節する信号を出力するコンピュータシステム
である。この制御機構に操作盤から、枚葉紙の寸法、供
給枚葉紙列の重ね幅を入力すれば、サーボモーターの標
準回転速度を自動的に制御することができる。この条件
に同調する位置にマークセンサーを設置する。本発明装
置に用いるサーボモータは、回転パルスの数値を指示す
ることによって、正確にかつタイムラグなく微細な回転
速度の変化せることができるモーターである。 【0013】 【実施例】本発明装置を実施例の図面によってさらに詳
細に説明する。本実施例では、樹脂フイルムとして印刷
された2軸延伸ポリプロピレンフイルムを使用してこれ
を紙製枚葉紙にラミネートしている。図1及び図2は本
発明装置の実施例の説明図であり、通常ポリプロピレン
フイルム印刷面には見当用として前後左右端に「トン
ボ」と称する十字の光電マークが有り、多色の場合各色
の印刷位置合わせは全てこのトンボ光電マークに合わせ
る。本実施例における印刷周期の各コマの位置の指標は
このトンボマークを光電マークとして検知して、これに
給紙タイミングを合わせる。図1に示すように、図面右
の枚葉紙積載部Aの最上部の枚葉紙の後部面を給紙用サ
ッカー装置Bの第1の吸盤1で持ち上げ、次いで、第2
の吸盤2で左に移動させて、枚葉紙の寸法の約半分左に
移動した時点で、次の枚葉紙に対して、吸盤1、2によ
る同一の持ち上げずらし移動操作を行う。このようにず
らし移動操作を連続的に実施することによって、先行す
る枚葉紙の下面に紙端を重合させた形状の枚葉紙の重合
連続帯列が移送コンベアベルトDの上に送り出される。
コンベアベルトDによって、枚葉紙の帯状列は、位置決
め台Eに移送される。枚葉紙の帯状列の先端は位置決め
台Eの端に上下移動自在に取り付けられた堰板Gに達し
て、堰板Gに堰止められて一時的に枚葉紙先端が停止す
る。この送り出し部、移送コンベアベルトD、堰板G及
びニップロールQの作動は総てサーボモータPの駆動力
で作動する。 【0014】堰板Gで先端の紙が堰止められるときに、
同時に横壁方向に枚葉紙を押し付けるベアリング機構
(図面には示めされていない)が作動して先端の枚葉紙
の位置が給紙の流れの縦方向に対しても所定の位置に正
確に保持される。堰板Gは、サーボモータPの一定の回
転数毎に、位置決め台Eの下に沈み、再び浮上して枚葉
紙の先端を一時的に堰止める。堰板Gの位置に設けたニ
ップロールQは、常にサーボモータPの駆動によって回
転する回転ロールと、これ対向する押圧ロールからなっ
ている。押圧ロールは、堰板Gと同調して、上下に移動
するため、堰板Gが台上にあるときは、押圧ロールは上
に離れているので、回転ロールは空転していて、枚葉紙
は堰板Gで先端を止められている。堰板Gが下に下がる
とニップロールQの押圧ロールも下に下がり、回転ロー
ルに枚葉紙を押し付けるので、サーボモータPで駆動さ
れる回転ロールの回転速度によって決められる移動速度
で枚葉紙がラミネート機構に送り出される。従って、制
御機構によってサーボモータPの回転速度が変化する
と、ニップロールQの回転が変化し、枚葉紙が堰板Gの
位置から積層合わせロール3に達するまでの時間が変化
して、ズレを少し補正することができる。一方、図1の
印刷フイルム送り出し機構は、印刷フイルムロールYか
ら印刷面を上にして引き出された後、ボンド塗布ロール
Nによって糊が上面に塗布され、乾燥室Jで乾燥され、
反転ロール4で印刷面を下面に向けて、合わせロール3
で枚葉紙と積層する。 【0015】印刷フイルム送り出し機構の反転ロール4
に達する前の特定の位置に光電管マークセンサーRが設
けられている。この光電管マークセンサーRは、フイル
ムの印刷模様の中心部の側縁に設けられているトンボマ
ークを検知することができる。図1のラミネート機構
は、枚葉紙とポリプロピレンフイルムMと合わせる合わ
せロール3と熱ロールHと圧ロールIと組み合わせたラ
ミネート施工ロール及び切断カッターXからなってい
る。ポリプロピレン製印刷フイルムは印刷面を下に反転
させて、枚葉紙の帯列と重ねて積層される。積層の際に
加熱されラミネート紙が帯状に製造され、これを切断カ
ッターXで1コマ単位に切断する。熱ロールHには、ロ
ータリエンコーダーSが設けられていて、マークセンサ
ーRがトンボマークを検知したときのロータリエンコー
ダーSのパルスカウント値を読みとることができる。図
1の堰板Gの近くでサーボモータPの駆動で回転する回
転ロールKが設置されていて、この回転ロールKの端部
には、解放検知センサーV用スリット付き円盤Uが付け
られている。そして、回転ロールKはコンベアベルトD
と連動しており、堰板Gと押圧ロールの作動の周期的上
下作動をカム方式で連動している。本実施例装置は、ス
リット付き円盤Uの一回転毎に堰板Gが下方に下がるよ
うに設計されていて、そして、スリット付き円盤Uのス
リットが解放検知センサーVの前に来たときに、堰板G
が下方に落ちるように回転ロールKと堰板Gの作動機構
を接続する。 本実施例装置のサーボモータ制御機構は、図2に示すよ
うにマークセンサーRの信号及び解放検知センサーVの
信号がロータリエンコーダーSのパルス値に換算され、
その数値のズレのパルス値を入力して、サーボモータP
の回転速度を一定値まで変化させる出力信号を出すよう
にプログラムされたコンピュータシステムである。この
コンピュータシステムのキー操作盤Wに枚葉紙の寸法、
枚葉紙帯列の重ね合わせ幅等を入力することができる。 【0016】 【発明の効果】本発明装置を用いると、連続長尺フイル
ムの印刷模様と枚葉紙の送り出しの一致精度が大きく、
枚葉紙と印刷模様を完全に一致させることができる。そ
の結果、印刷した枚葉紙にフイルムを積層した場合と比
較して、印刷面にパウダースプレーを使用しないため印
刷画面が鮮明で、ラミネート後に発泡のない光沢のある
印刷模様の枚葉紙を製造することができた。また、本発
明装置の枚葉紙給紙機構は、ラミネート機本機部主モー
ターからの動力で給紙機を駆動し、紙サイズ毎に変速機
を介して変速を行う従来型に比べ、変速機を使用しない
ことによる変速機内ギアーの噛み合い間隙が無いため、
駆動される給紙機の細かな遅れ進み(回転変動)がな
く、完全に近い一定速回転となり、従って、枚葉紙の送
り出しの重ね幅のバラツキが無くなる利点も得られた。 本発明装置は単独サーボモーターのため従来変速機を試
行錯誤で求めていた給紙用紙の天地サイズ毎による給紙
機運転速度を、本機速度との割合を読み、コンピュータ
演算処理にてキーボード操作で容易に設定する利点も得
られた。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明実施例の装置の構造説明図であ
る。 【図2】図2は、本発明実施例の制御系統図である。 【符号の説明】 A 積載部 B 給紙用サッカー装置 D コンベアベルト E 位置決め台 F 主原動機 G 堰板 H 熱ロール I 圧ロール J 乾燥室 K 回転ロール L 給紙用紙 M ポリプロピレンフイルム N ボンド塗布ロール P サーボモータ Q ニップロール R マークセンサー S ロータリエンコーダー U スリット付き円盤 V 解放検知センサー W キー操作盤 X 切断カッター Y 印刷フイルムロール 1、2 吸盤 3 合わせロール 4 反転ロール

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】枚葉紙の上に樹脂フイルムを合わせロール
    で押圧加熱してラミネート加工するラミネート機構、サ
    ーボモータを駆動力として枚葉紙積載部から一枚毎に枚
    葉紙をラミネート機構までに移送する枚葉紙給紙機構、
    ロール巻きの印刷フイルムをロール操作で繰り出してラ
    ミネート機構まで連続的に移送する印刷フイルム移送機
    構並びに印刷フイルム移送機構からの信号に応じて枚葉
    紙給紙機構のサーボモータの速度を変化させるサーボモ
    ータ速度制御機構からなるグラビヤ印刷済み樹脂フイル
    ムを枚葉紙にラミネートする装置であって、該枚葉紙給
    紙機構が、枚葉紙積載部の上部から先行する枚葉紙の下
    に次の枚葉紙の先端が入るように枚葉紙の端を重合させ
    た帯列状態で連続的に移送コンベアベルト上に送り出す
    送り出し部、送り出された枚葉紙帯列を位置決め部まで
    移送する移送コンベアベルト部、該コンベアベルト部で
    移動して来た枚葉紙帯列の紙の先端の一時的堰止めとそ
    の解放をサーボモータの回転に連動して反復作動する堰
    止め部、該堰止め部が解放作動したタイミングを検知す
    る解放検知センサー及び堰止め部が紙先端の制止を解放
    したときに作動する先頭の一枚の枚葉紙のみを合わせロ
    ールまで送り出す紙送りニップロール部からなり、これ
    らの枚葉紙給紙機構の内、少なくとも、送り出し部、移
    送コンベアベルト部及び堰止め部が同一のサーボモータ
    の回転と同調連動して駆動される構造であり、該印刷フ
    イルム移送機構はラミネート機構に印刷フイルムシート
    が入る前の一定位置において、印刷フイルムの光電マー
    クの通過を検知するマークセンサーを有し、該ラミネー
    ト機構は枚葉紙と樹脂フイルムシートを合わせる合わせ
    ロール、定常回転する熱ロールと該熱ロールに対向して
    回転する圧ロールの組み合わせによるラミネートロール
    及びカッターよりなり、該熱ロールにはロールの回転角
    度を細かくパルス信号化するロータリエンコーダーが取
    り付けられていて、マークセンサー及び解放検知センサ
    ーの信号発信時の熱ロールのパルス信号を補足できる機
    能を有し、そして、該制御機構が、前記マークセンサー
    の信号に対応するロータリエンコーダーのパルス信号と
    前記解放検知センサーの信号に対応するロータリエンコ
    ーダーのパルス信号との差異を検知して、この差異に基
    づきサーボモータの回転速度を変化させる信号を出力し
    て、堰止めの解放タイミングの遅れ若しくは進みを調節
    するコンピュータ制御機構であることを特徴とするフイ
    ルムラミネート枚葉紙製造装置。
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