JP3399213B2 - 絶縁トロリー線集電用ブラシ - Google Patents

絶縁トロリー線集電用ブラシ

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JP3399213B2
JP3399213B2 JP04711096A JP4711096A JP3399213B2 JP 3399213 B2 JP3399213 B2 JP 3399213B2 JP 04711096 A JP04711096 A JP 04711096A JP 4711096 A JP4711096 A JP 4711096A JP 3399213 B2 JP3399213 B2 JP 3399213B2
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brush
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弘美 小圷
明夫 田村
智 田野井
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体上を開口付絶
縁カバーで覆ってなる絶縁トロリー線の当該絶縁カバー
の開口から挿入し同開口内に露出する導体の一部を摺動
する、絶縁トロリー線集電用ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の絶縁トロリー線集電用ブラ
シの例を示している。この例の絶縁トロリー線T横断面
略I字状の導体1に横断面略逆U字状の絶縁カバー2を
被せ、この絶縁カバーの開口内に導体のV字状溝部分3
を露出して被摺動面としてなるものであり、これに対応
するブラシ4は、自己の摺動面5を当該導体のV字状溝
部分4に合致するV字状に形状付けてなるものである。
尚、6はブラシ本体にプラスチックモールド等で一体化
されるブラシホルダ、7はU字状のホルダ受け、8はホ
ルダ受けを先端で軸支するバネ付きクランク機構のアー
ムであり、基端側を牽引側ベース板9に軸支させてい
る。
【0003】ところで、ブラシ4は、カーボンを数パー
セント含んでおり、摺動時の摩耗によりカーボン粉が離
散しこれが導体の被摺動面に付着して円滑な摺動を助成
しているが、使い始めは当該カーボン粉が導体の被摺動
面に均一に付着せず、而も導体の被摺動面であるV字状
溝部分にブラシのV字状摺動面が合致しているため、ブ
ラシの摺動抵抗が高くて滑らかな摺動ができず、スティ
ックスリップという現象が起きて異音を発生することが
あった。
【0004】上記の異音対策として従来では、図5のよ
うに、ブラシ4のV字状摺動面5にカーボン10を埋め
込み、強制的に導体被摺動面に潤滑層を形成させる等の
方法が採用されていた。このような摺動抵抗の低減対策
は、高温多湿の環境で使用する場合の使用初期において
特に必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術の絶
縁トロリー線集電用ブラシでは、それぞれについて使用
条件が異なることや汎用品として製品を管理しているこ
ともあって、絶縁トロリー線使用直後の摺動時異音発生
に対する予想が難しい。また、異音が発生してからの対
処となるため、カーボン埋め込みブラシを納入するまで
かなりの日数を要していた。また、カーボン埋込ブラシ
自体も手作りであるために価格的にも高価なものであっ
た。以上の理由により汎用品のブラシとして取り扱うこ
とができ而も価格が従来品と同一の改良されたブラシが
要求されていた。
【0006】さらに、V字状摺動面を導体のV字状溝部
分に対してV字角度を同一とするとはいっても、製造上
のバラツキや絶縁トロリー線布設時のねじれ等により、
長手方向に対して導体の被摺動面の角度が必ずしも一定
でないことがあり、ブラシ摺動時に導体の被摺動面に対
するブラシの摺動面の当たり具合が一定でなく、ブラシ
の摺動が滑らかとならない場合があり、瞬時の離線を起
こしており、特に制御信号の伝送に使用する場合には信
号欠落等の問題があった。
【0007】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、ブラシ自身に特別な加工を行うことなしに、絶縁ト
ロリー線に対して布設直後からでも摺動抵抗が低く異音
を発生させずに摺動させることが可能な、絶縁トロリー
線集電用ブラシを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する絶
縁トロリー線集電用ブラシの第一手段は、絶縁トロリー
線の絶縁カバーの開口から挿入して導体のV字状溝部分
に押圧摺動させるようにしてなる集電用ブラシであっ
て、当該集電用ブラシにおける摺動面を前記導体のV字
状溝部分のV字角度よりも鋭角のV字状に形状付けてな
るものである。
【0009】摺動時の異音は、絶縁トロリー線使用後直
ちに発生するのではなく、多少の使用を経てから発生し
ている。これは、ブラシに含まれる数パーセントのカー
ボンが導体被摺動面に均一に付着せず、滑りやすい部分
と滑りにくい部分とが存在するためであり、そのような
状態でブラシの衝動面積が大きいと摺動抵抗が高くなる
が、上記のようにブラシの摺動面を導体の被摺動面;V
溝状部分よりも鋭角にすることにより、摺動時の接触面
積が減り、延いては摺動抵抗の小さいものにすることが
できる。
【0010】また、第二の手段は、絶縁トロリー線の絶
縁カバーの開口から挿入して導体の円弧状溝部分に押圧
摺動させるようにしてなる集電用ブラシであって、当該
集電用ブラシにおける摺動面を前記導体の円弧状溝部分
の円弧径よりも小さな径の円弧状に形状付けてなるもの
である。
【0011】さらに、第三の手段は、絶縁トロリー線の
絶縁カバーの開口から挿入して導体の円弧状隆起部分に
押圧摺動させるようにしてなる集電用ブラシであって、
当該集電用ブラシにおける摺動面を前記導体の円弧状隆
起部分の円弧径よりも大きな径の円弧溝状に形状付けて
なるものである。
【0012】それら第二の手段及び第三の手段において
も、第一の手段と同様に摺動抵抗の小さなものにするこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第一の手段によ
る実施例を示すものである。この実施例の絶縁トロリー
線Tは、従来;図4と同様に、横断面略I字状の導体1
上に横断面略逆U字状の絶縁カバー2を被せ、この絶縁
カバーの開口内に導体のV字状溝部分3を露出させて被
摺動面としてなるものである。これに対し、ブラシ11
は、摺動面12を導体の被摺動面;V字状溝部分3より
も鋭角のV字状に形状付けてなるものである。
【0014】13はかかるブラシ11にモールド一体化
されたプラスチックのホルダーにして、ホルダー受け1
4に嵌合されピン15にて抜け出ないように枢着されて
おり、バネ16によりブラシ11が傾きに対して適正な
押圧がかかる構造にしている。尚、17はバネを斜めに
懸架するクランク状のアームにして、一端を牽引側ベー
ス18に軸支され、他端をホルダー受け14を軸支して
いる。
【0015】しかして、本実施例の絶縁トロリー線用ブ
ラシによれば、ブラシの摺動面;V字状12が鋭角にし
て、絶縁トロリー線の導体被摺動面;V字状溝部分3を
線状に接触して摺動することから、ブラシの開始時期は
絶縁トロリー線導体2に対する接触面積が少なくて摺動
抵抗が低くなる。ブラシが徐々に摩耗していく過程にお
いても、ブラシ中に含まれるカーボンが導体被摺動面に
付着して行くので接触抵抗が高くなることはない。
【0016】図2は、本発明の第二の手段による実施例
を示すものである。この実施例の絶縁トロリー線T′
は、横断面略I字状の導体1′上に横断面略逆U字状の
絶縁カバー2′を被せ、この絶縁かバーの開口内に導体
の円弧状溝部分19を露出させて被摺動面としてなるも
のである。これに対し、ブラシ20は、それ自身の摺動
面21を導体の被摺動面;円弧状溝部分19よりも円弧
径の小さな円弧状に形状付けてなるものである。
【0017】図3は、本発明の第三の手段による実施例
を示すものである。この実施例の絶縁トロリー線T″
は、横断面略I字状の導体1″上に横断面略逆U字状の
絶縁カバー2″を被せ、この絶縁カバーの開口内に導体
の円弧状隆起部分22を露出させて被摺動面としてなる
ものである。これに対し、ブラシ23は、それ自身の摺
動面24を導体の被摺動面;円弧状隆起部分22よりも
円弧径の大きな円弧溝状に形状付けてなるものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、ブ
ラシ自身に特別な加工を行うことなしに、絶縁トロリー
線に対して布設直後からでも摺動抵抗が低く異音を発生
させずに摺動させることが可能な、絶縁トロリー線集電
用ブラシを提供するという所期の課題(目的)を達成す
ることができる。そして、スティックスリップという現
象を抑えられるため、高価なカーボン埋め込みブラシを
使用する必要がなく、顧客のブラシ管理が楽であり、而
も汎用のブラシで良いため、値段的にもメリットがあ
る。製造においても特別な技術を必要とせずに摺動面の
角度設定さえをしっかりとしておけば良く、ロット数の
少ないカーボン埋込ブラシを製造せずに済むので効率向
上につながる。等の実益を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段による第一実施例にして、
(イ)は絶縁トロリー線に押しつけた状態の集電用ブラ
シの左側面図、(ロ)は集電用ブラシのみの正面図。
【図2】本発明の第二の手段による実施例にして、絶縁
トロリー線に押しつけた状態の集電用ブラシの側面図。
【図3】本発明の第三の手段による実施例にして、絶縁
トロリー線に押しつけた状態の集電用ブラシの側面図。
【図4】従来例にして、(イ)は絶縁トロリー線に押し
つけた状態の集電用ブラシの左側面図、(ロ)は集電用
ブラシのみの正面図。
【図5】他の従来例にして、(イ)は集電用ブラシの平
面図、(ロ)は同集電用ブラシの左側面図、(ハ)は同
集電用ブラシの正面図。
【符号の説明】
T 絶縁トロリー線 1 導体 2 絶縁カバー 3 被摺動面;V字状溝部分 11 ブラシ 12 摺動面;V字状 T′ 絶縁トロリー線 1′ 導体 2′ 絶縁カバー 19 被摺動面;円弧状溝部分 20 ブラシ 21 摺動面;円弧状 T″ 絶縁トロリー線 1″ 導体 2″ 絶縁カバー 22 被摺動面;円弧状隆起部分 23 ブラシ 24 摺動面;円弧状溝部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−104065(JP,A) 実開 平2−63238(JP,U) 実開 昭60−192939(JP,U) 実開 平2−130824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 5/08 B60M 1/13 H01R 41/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に開口付の絶縁カバーを被せ、該絶
    縁カバーの開口内に導体のV字状溝部分を露出して被摺
    動面としてなる絶縁トロリー線の、該絶縁カバーの開口
    から挿入して導体のV字状溝部分に押圧摺動させるよう
    にしてなる集電用ブラシであって、当該集電用ブラシに
    おける摺動面を前記導体のV字状溝部分のV字角度より
    も鋭角のV字状に形状付けてなる、絶縁トロリー線集電
    用ブラシ。
  2. 【請求項2】導体上に開口付の絶縁カバーを被せ、該絶
    縁カバーの開口内に導体の円弧状溝部分を露出して被摺
    動面としてなる絶縁トロリー線の、該絶縁カバーの開口
    から挿入して導体の円弧状溝部分に押圧摺動させるよう
    にしてなる集電用ブラシであって、当該集電用ブラシに
    おける摺動面を前記導体の円弧状溝部分の円弧径よりも
    小さな径の円弧状に形状付けてなる、絶縁トロリー線集
    電用ブラシ。
  3. 【請求項3】導体上に開口付の絶縁カバーを被せ、該絶
    縁カバーの開口内に導体の円弧状隆起部分を露出して被
    摺動面としてなる絶縁トロリー線の、該絶縁カバーの開
    口から挿入して導体の円弧状隆起部分に押圧摺動させる
    ようにしてなる集電用ブラシであって、当該集電用ブラ
    シにおける摺動面を前記導体の円弧状隆起部分の円弧径
    よりも大きな径の円弧溝状に形状付けてなる、絶縁トロ
    リー線集電用ブラシ。
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