JP3019603U - 電話線挿入ブロック器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話線の接続に便利な電話線挿入ブロックを
提供する。 【構成】 フックのような形状の電気接点１１２を形成
する。電気接点１１２の上部は、互いに向かい合ってＶ
開口部分を形成するように、傾斜のついた２枚のばね板
部分１１２１よりなり、接続ポート部分１１の底部にあ
る接続スロット部分１１１に上向きに挿入されて、挿入
される引込線と引出線の間に電気接続を与える。また、
電気接点１１２の下部は、上向きに突出するＳ型ばね板
部分１１２２よりなり、平行に配置された一対の接続ス
ロット部分１１１に、互いに接触するようにはめ込まれ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特有の電気接点を有する電話線挿入ブロックに関する。この電話線 挿入ブロックの電気接点は、信号を伝達する目的で互いに接続される特有のばね 接触部材によって、引込線と引出線の間に接続を与える。

【０００２】

【従来の技術】

一般的な電話線は、大体、まずケーブルの外装を剥がし、次に撚線を巻き付け 、はんだ付けして固定することによって接続される。上述の接続法では、通信の 質に影響を及ぼすような損傷を銅心線に与えやすく、また、撚線を巻き付けるの にはかなりの時間がかかる。その上、撚線のはんだ付けは作業者にとって危険で ある。加えて、この接続法は、通信速度が比較的遅く、頻繁に異常なスイッチン グを行う可能性がある点で不便であって、現代の電気通信の要求を満たすもので はない。さらに、上記の一般的な接続法は、試験を行うのに不便であり、また、 試験中に通話が中断されるという欠点を有する。

【０００３】

【考案の概要】

上記課題を解決するために、本考案は、通信の質を明確に確実にする電話線挿 入ブロックを提供する。本考案の構造においては、電話線挿入ブロックの接続ブ レードは、引込線と引出線の間に強固な接続を与えている。また、この接続ブレ ードによって、電話線の試験を行う時に、その電話線による通信に影響を及ぼす ことなく、試験プローブが試験を完了することが可能となる。電話線挿入ブロッ クの電気接点は、信号を伝達する目的で互いに接触する特有のばね接触部材によ って、引込線と引出線の間に接続を与える。試験プローブは、挿入されている間 、通信の質に影響を及ぼすことなく、引込ターミナル及び引出ターミナルと直列 に接続される。本考案の電話線挿入ブロックに備えられた取り外し可能な絶縁ブ レードは、線の直径の広範囲にわたって、撚線及びケーブルの外装とを収容する 特徴を持つ。５０ミクロンの金メッキを施した試験ブレードは１５Ｍbpsまでの 速度を提供するので、現在利用されている通信の要求を満たしており、かつ、将 来のデータ通信のための十分な余地を残している。

【０００４】

【実施例】

以下に、本考案の一実施例を、図１〜３に従って詳細に説明する。

【０００５】 まず、図１，図２では、電話線挿入ブロック１は、複数の接続ポート部分１１ と接続板１２とを備えている。各接続ポート部分１１は、平行に配置された複数 の接続スロット部分１１１を備えている。この接続スロット部分１１１には電気 接点１１２がそれぞれはめ込まれており、引込線と引出線の間に十分な導電性を 与えている。この電気接点１１２は新規の構造を特徴としており、挿入された引 込線に効果的に保持されて、十分な導電性を与える。

【０００６】 各接続ポート部分１１の底部にあるフィン１１３は、接続板１２の各側面に沿 った対応溝１２２に挿入され、図１に示すように、接続ポート部分１１を接続板 １２に強固に固定する。各接続ポート部分１１には、図３に示すような構造の電 気接点１１２が、接続ポート部分１１の底部からはめ込まれている。

【０００７】 図３では、電気接点１１２はフックのように形成されている。電気接点１１２ の上部は、互いに向かい合って傾斜する切欠を持ってＶ開口部分を形成するよう に、傾斜のついた２枚のばね板部分１１２１よりなる。このＶ開口部分は、接続 スロット部分１１１を貫通してはめ込まれており、挿入される引込線に弾性で保 持される。電気接点１１２の下部は、上向きに突出するＳ型ばね板部分１１２２ よりなる。上述したように、各接続ポート部分１１には、接続ポート１１部分の 底部から、電気接点１１２がはめ込まれる。対をなす平行な接続スロット部分１ １１のそれぞれに十分な導電性を与えるために、対をなす平行な各接続スロット 部分１１１には、電気接点１１２の下部のＳ型ばね板部分１１２２が互いに向か い合う位置に配置されるように、電気接点１１２がはめ込まれる。このことによ って、２つの電気接点１１２のＳ型ばね板部分１１２２は互いに接触することに なる。Ｓ型ばね板部分は十分な弾性を有することを特徴とするので、完全な導電 性は上記のように与えられる。

【０００８】 本考案に係る電気接触の構造は、元々、電話線挿入ブロック用に作り出された ものであり、現在用いられている電話線挿入ブロック及び接続器具の形状を変え ずに維持することを意図したものである。電気接点の特有の構造によって、引込 ターミナルと引出ターミナルの間には、上記のように、十分な導電性が与えられ る。さらに、試験プローブを挿入する時に、引込ターミナルと引出ターミナルは 、上記の構造によって、通信の質に影響を及ぼすことなく、直列に接続される。

【０００９】 本考案の構造を理解し得る当業者であれば、上記請求の範囲に定義された考案 の概念及び範囲から逸脱することなく、変更や修正を加えることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る電話線挿入ブロックの斜視図で
ある。

【図２】 本考案に係る電話線挿入ブロックの断面図で
あって、上記挿入ブロックの電気接点をはめ込む位置を
示す。

【図３】 本考案に係る電話線挿入ブロック内の電気接
点の斜視図である。

【符号の説明】

１ 電話線挿入ブロック １１ 接続ポート部分 １２ 接続板 １１１ 接続スロット部分 １１２ 電気接点 １１３ フィン １１２１ 傾斜つきばね板部分 １１２２ Ｓ型ばね板部分 １２２ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の溝を持つ１つの接続板（１２）
   と、複数の接続ポート部分（１１）とを備える電話線挿
   入ブロック器具（１）であって、上記接続ポート部分
   （１１）は、平行に配置された複数のスロット部分（１
   １１）と、いくつかのフィン（１１３）とをそれぞれ備
   え、上記フィン（１１３）は、上記接続ポート部分（１
   １）の底部にあって、上記接続板（１２）の対応溝（１
   ２２）に挿入されて、上記接続ポート部分（１１）を上
   記接続板（１２）に強固に固定している電話線挿入ブロ
   ック器具（１）において、 複数の電気接点（１１２）が、それぞれ、フックのよう
   に形成され、互いに向かい合ってＶ開口部分を形成する
   傾斜のついた２枚のばね板部分（１１２１）を上部に備
   え、上記ばね板部分（１１２１）は、それぞれ、上記接
   続スロット部分（１１１）の対応スロットの底部から上
   向きに挿入され、上記接続スロット部分の上記対応スロ
   ットの上部にはめ込まれて上記接続スロット部分の上記
   対応スロットに挿入される引込線に電気接続を与え、 上記電気接点（１１２）は、それぞれ、上向きに突出す
   るＳ型ばね板部分（１１２２）を下部に備え、上記一対
   のＳ型ばね板部分（１１２２）の上記突出するＳ型端部
   が接触して互いに十分な導電性を与えるように、平行に
   配置された一対の上記接続スロット部分にそれぞれはめ
   込まれることを特徴とする、電話線挿入ブロック器具。