JPH059906B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絶縁された像体を終端させる
（terminating）電気コンタクト部材一般に関し、
詳細には、導体の絶縁被膜を予め除去せずに導体
を終端させ得るコンタクト部材に関する。

導体が、各種形式の回路厚生装置間の信頼のお
ける電気的接続を与えるように、絶縁された電気
導体を終端させるのに各種の方法および装置が利
用できる。固有の経済上の理由から、好ましい方
法は、導体を被覆している絶縁被覆をはいだり除
去したりすることなくコンタクト部材へ導体を終
端させることを必要とする。このような方法は、
電子装置がしばしば現場で設置されたりまたは修
理されたりする電気通信またはデータ処理産業で
用いるのに特に合つている。導体から絶縁材をは
ぐ段階を排除することにより、電子装置または電
気装置の配線で有意的な節約が可能である。

２つのこのような方法は、絶縁材の貫入および
絶縁材の排除を大幅に受け入れるようになつてい
る。前者の場合、導体の絶縁材被膜を通して押圧
された突起付コンタクト部材の使用により導体と
の電気的接続が典型的に確立されている。この種
の典型的なコンタクト部材は、Hardestryの1977
年10月18日付米国特許第4054350号に開示されて
おり、この特許は、突起付きの羽根様端子の使用
によるマルチ導体コードの終端を示している。後
者の場合、導体の絶縁被膜がコンタクト部材に形
成されたスロツトの縁により裂かれて、絶縁材の
被膜が接続領域で排除される。この方法は、たと
えば、Carreの米国特許第4217022号に開示され
ている。

実際上、絶縁材貫入と絶縁材排除の間の終端方
法の選択は、終端されるべき導体の構造に主に依
存する。広範囲に用いられている絶縁された導体
は、３つの一般的な分類にわけられる。すなわち
中実心（solid core）、より線または金属糸線に
分けられる。

絶縁被膜で被覆された導電性材料の単一心を典
型的に含んでなる中実心導体は、中央の心の比較
的な剛直性のため絶縁材排除法に最も適してい
る。逆に、貫入法は、中実心導体に用いるのには
通常は信頼できない。

より線は、通常、複数の比較的細い導電性部材
を一緒にしてなる心を有してなる。この種の線
は、コンタクト部材の設計に適当な事前対策をと
つて終端した線への信頼のおける電気的接続を確
保するなら、絶縁材貫入によつても、また、絶縁
材排除によつても終端され得る。

金属糸導体は、フイラメントの心のまわりに螺
旋状に包まれた複数の金属糸リボンを典型的に含
んでいて得られる集成体が紡織繊維編組
（textile braid）またはナイロンジヤケツトに包
囲されている。この種の導体は、フイラメント心
が、軟らかすぎてコンタクト部材と金属糸リボン
との間に適当な接触力を与えないので、絶縁材排
除により終端させるのには適さないことが公知で
ある。

これら全ての導体の形式は、特に電気通信の分
野で広く用いられているので、必要に応じてこれ
ら導体の１つを終端させることのできる単一のコ
ンタクト部材を提供することが望ましい。

したがつて、本発明の主たる目的は、中実線、
より線または金属糸線との信頼のおける電気的接
続を確立し得るコンタクト部材を提供することで
ある。

本発明のもう１つの目的は、絶縁材貫入法およ
び絶縁材排除法により与えられる利点をこのよう
なコンタクト部材に組み入れることである。

もう１つの目的は、このようなコンタクト部材
を単一構造体の形式で提供することである。

さらにもう１つの目的は、特別に作成した器具
を必要とせずに現場での取付け状況下での導体の
終端を容易にさせるコンタクト部材のハウジング
を提供することである。

前記および他の目的と利点とは、絶縁された導
体との電気的接続を形成させるコンタクト部材が
提供される本発明により達成される。コンタクト
部材は、挿入された導体の絶縁材を引き裂きそし
て排除する１対のエツジを画定するスロツトルを
有する板を含む。板の縁に形成された口がスロツ
トに向け開放していて、コンタクト部材に対して
導体を受け入れて終端させる比較的狭い部分へと
延びている。さらには、絶縁材挿入部が板へ連結
され、さらに該板から横方向に離隔し、スロツト
と整合していて、導体がコンタクト部材に終端し
たとき導体の絶縁材に貫入するようになつてい
る。

以下本発明を添付の図面を参照してさらに説明
する。

第１図をみると、本発明に従う電気コネクタア
センブリが全体を参照数字10で示してある。コネ
クタアセンブリ１０は、電気通信の用途で用いる
のに適した形式であり、それぞれの絶縁された導
体１６と電気的接続を形成する複数のコンタクト
部材１４に嵌合した絶縁ハウジング１２を含んで
なる。

ハウジング１２は、コンタクト部材１４を受け
入れ、かつ電気的に隔離する凹部２０を画定する
複数の内部仕切り１８を含んでいる。ハウジング
１２の開口２２は、終端された（terminated）
導体１６が入れるようになつていて、さらに適当
な歪みが開放形成体２４がハウジング１２の内部
に設けられていて導体１６がコンタクト部材１４
から外れるのを防ぐのを補助する。

アセンブリ１０内に収容されたコンタクト部材
１４の数に相当する数の複数の終端タブ３０が、
プラスチツクの一体蝶番装置２８の手段により側
壁２６から延長している。終端タブ３０は、後に
詳述する目的のために、凹部２０内に受け入れら
れ得るラムブロツク３２を有している。傾斜路様
ラツチ突起３５がブロツク３４の側部から延びて
いる。

ハウジング１２をシールするため、コネクタア
センブリ１０は、一体成形蝶番３８の手段により
ハウジング１２に連結された適当なカバー３６を
含んでいる。タブ３０およびブロツク３２，３４
が、それぞれの凹部２０に受け入れたた後、多数
の公知のラツチ装置によりカバー３６は、ハウジ
ングにスナツプ嵌めできるようになつている。

第２図をみると、第１図に示したコンタクト部
材１４が、打抜かれたシートの金属ブランク１
４′の形になつているのが示してある。ブランク
１４′は、好ましくは、比較的薄い、高導電性の
材料からなる単一片である。コンタクト部材１４
は、他の電気回路構成装置（図示せず）へ接続す
るための電気的コンタクト部材を与える細長い羽
根様の電子部分４２が延長している中央ボデー４
０を含んでいる。保持タブ４４は、ボデー４０の
反対側から延長している。端子部分４２とタブ４
４は、両方とも、横方向へ延長する１対の耳４６
を有してハウジング１２に形成された仕切り１８
の間にコンタクト部材１４を保持するようになつ
ている。ボデー部４０は、支持部材５０により一
定間隔離れてボデー部４０へ連結された第１およ
び第２の電気的接続装置、すなわち１対の羽根４
８，４８を有している。各羽根４８は、他方に対
し逆向き形状をしており、絶縁材排除部５２およ
び絶縁材挿入部５４を含んでいるのが図から判ろ
う。

絶縁材排除部５２は、導体の心の絶縁材料被膜
を引き裂いて排除することにより絶縁された導体
との電気的接続を形成するようになつている。こ
の目的のために、板５６が設けられていて、板５
６、板５６の縁に開いている口６０を有するスロ
ツト５８を含んでいる。

絶縁材挿入部５４は、絶縁被膜を貫入させる方
法により、絶縁された導体との電気的接続を確立
するようにされているので、絶縁された導体を案
内する開口６４を有するアーム６２の上方に形成
されている。開口６４は、全体的にＵ字形となつ
ていて、その湾曲中央部は、上方向に向いた絶縁
材挿入突起６６を有している。支持部材５０は、
後に働きを詳述するラツチ開口６８を有するよう
になつている。

第３図には、完全に形成された状態のときのコ
ンタクト部材１４が示してある。羽根４８は、支
持部材５０から上方向に曲げられ、各板５６は、
90°曲げられて、板５６同志が相互に実質的に平
行になるようにされる。同様に、絶縁材挿入部５
４の各アーム６２は、直角に曲げられて板５６の
平面に実質的に平行な平面に存在するようになつ
ている。上記板５６とアーム６２とを接合する支
持部材５０を有する接続部のために、これが曲げ
られることにより、１対の逆方向を向いた羽根４
８がＵ字形に形成され絶縁材挿入突起６６および
絶縁材排除スロツト５８は、参照数字70で全体を
示す終端（terminaion）の共通軸線に全て沿う
ように整合する。

第１および３図をみると、アセンブリ１０への
導体の手による終端は、絶縁材排除スロツト５８
の口６０と整合するように、したがつて絶縁材挿
入アーム６２のＵ字形開口６４と整合するように
コンタクト部材１４に導体１６を位置決めするこ
とにより容易に達成され得るのが明白である。次
に関連したタブ３０をヒンジ２８を中心に枢動さ
せることにより、ラムブロツク３２，３４が、導
体１６と接触させられ、さらに、コンタクト部材
１４内に押される。よつて、導体、導体１６の絶
縁被膜を引き裂いて排除するスロツト５８内へと
押し込められる。同時に、 絶縁被膜が、コンタクト部材１４の絶縁材挿入
部５４の絶縁材挿入突起６６により貫入され、導
体１６が、軸線７０に沿う終端位置をとる。する
と、ラツチ突起３５がそれぞれのコンタクト部材
１４の開口６８の上縁に係合し、よつて導体１６
が、振動に抗して着座位置に保持される。

たとえば金属糸導体が、コンタクト部材１４で
終端されるものとすると、絶縁材挿入突起６６
が、その絶縁被膜を貫入して金属糸リボンとの接
触を確立して金属糸導体の効果的な終端をもたら
すのが以上の記述から理解されよう。同様にし
て、より線または中実心導体を終端させたい場
合、絶縁材排除スロツト５８は、これらの導体の
形式の有効な終端も与える。第３図にみられるよ
うに、コンタクト部材１４の絶縁材挿入部は、支
持部材５０を適当な寸法とすることによりボデー
部４０の上方に離隔される。アーム６２は、ボデ
ー４０上に片持ばりのようにされるので、中実心
導体は、アーム６２をアーム材料の弾性と、絶縁
材挿入突起６６の導体の心に入らないこととに起
因して下方向に偏向させることになる。したがつ
て、絶縁材挿入突起６６は、中実導体心とコンタ
クト部材１４との間の有効な電気的接触を与える
絶縁材排除スロツト５８の働きを干渉しない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従うコネクタアクセンブリ
の斜視図である。第２図は、第１図に示したコン
タクト部材が形成されるブランクの平面図であ
る。第３図は、完全に形成された状態にあるコン
タクト部材の拡大斜視図である。 １０……電気コネクタアセンブリ、１２……絶
縁ハウジング、１４……コンタクト部材、１６…
…導体、１８……内部仕切り、２０……凹部、２
２……開口、３６……カバー、１４′……ブラン
ク、５２……絶縁材排除部、５８……絶縁材排除
スロツト、４８……第１および第２電気的接続装
置（羽根）、５４……絶縁材挿入部、５６……板、
６２……アーム、６４……開口、６６……絶縁材
挿入突起、７０……共通軸線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁されたワイヤの導体と外部回路との間の
   電気的な接続を確立する一体に打抜加工されたコ
   ンクタクト部材であつて、該コンタクト部材は一
   定間隔で配置された第１および第２の電気的接続
   装置４８，４８を含み、該電気的接続装置の各々
   が、絶縁材排除部５２と絶縁材挿入部５４の両方
   を含み、上記絶縁材排除部５２は、導体を受け入
   れる絶縁材排除スロツト５８を形成するか向かい
   合つた絶縁材排除エツジを備えた板５６が設けら
   れた、前記コンタクト部材において、 改良点として該コンタクト部材は： 複数の上記スロツト５８と共通軸線に沿うよう
   に整合され、且つ前記スロツト間に配置されてい
   る偏向可能な絶縁材挿入部５４を含み、それによ
   り該絶縁材挿入部５４は貫入可能な導体と係合
   し、且つ貫入不可能な導体によつて偏向させられ
   ることを特徴とするコンタクト部材。 ２ 各電気的接続装置４８が、上記板５６と平行
   に延び出る垂直方向に偏向可能なアーム６２を含
   み、各電気的接続装置の該アームはその上に、上
   記絶縁材挿入部５４が形成される、特許請求の範
   囲第１項記載のコンタクト部材。 ３ 各電気的接続装置４８が、上記アーム６２を
   そのそれぞれの板５６に接合する、それらの支持
   部材５０を有する接続部を含み、上記２つの電気
   的接続装置は、該接続部が曲げられることにより
   ２つの逆方向を向いたＵ字形装置に形成される、
   特許請求の範囲第２項記載のコンタクト部材。