JP3398505B2 - 原木の最大径検出方法及び装置 - Google Patents

原木の最大径検出方法及び装置

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JP3398505B2
JP3398505B2 JP04641895A JP4641895A JP3398505B2 JP 3398505 B2 JP3398505 B2 JP 3398505B2 JP 04641895 A JP04641895 A JP 04641895A JP 4641895 A JP4641895 A JP 4641895A JP 3398505 B2 JP3398505 B2 JP 3398505B2
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正徳 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原木の最大径を検出
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、原木Lをベニヤレー
ス1のスピンドル中心(切削中心線O)により支持し、
回転する原木Lに鉋台2の刃3を押し当てて、原木Lを
その皮を剥くように切削し、帯状のベニヤ単板Lpを得
ることが行われている。このベニヤ単板Lpを適当な大
きさに切断し、積層することによりベニヤ板等の積層木
材品を得ることとなる。ここで、ベニヤレース1の鉋台
2は、それの刃3が原木Lと干渉しない範囲で、できる
だけスピンドル中心Oに接近して待機させることが望ま
しい。鉋台2が前進して実際に原木Lを切削するまでに
要する時間が短縮され、生産能率が上がるからである。
【0003】ただ、図6(b)のように鉋台2を近づけ
過ぎると、その刃3が原木Lに干渉する。このため、
(a)に示す間隔G1は、ある程度安全面を見て多めに
設定するのが普通であるが、この間隔G1を小さくする
には、原木Lの最大径を予め求めておき、この最大径に
基づいて鉋台2を最適な位置に待機させるのが有効であ
る。
【0004】一方、図2(a)に示すように、実際の原
木Lの輪郭は単純な円形とは限らず、原木Lの切削中心
線Oをどこに定めるかは、1本の原木からどれだけのベ
ニヤ単板を得られるかの歩留りに影響を及ぼす。そのた
め予め適当な仮中心線O’を求め、この仮中心線O’周
りに原木Lを回転させつつ、(b)に示すように複数の
輪郭検出センサ7で実際の輪郭を検出し、これによって
歩留り等の観点から最も適切な本中心線Oを求めて、こ
れを後の切削中心線とすることが行われている。この輪
郭検出に併せて最大径を求めることができるが、図7に
示すように、輪郭検出部から外れて最大径部Lmが存在
する場合は、その検出が困難で、これが誤差となって現
れる。このようなことから、図6の鉋台2の待機位置に
おける間隔G1は、最大径を検出した場合でも、なおそ
の検出誤差を見込んで多めに設定する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、原木の最大
径を検出する際の誤差を小さくして、鉋台をその刃先が
原木と干渉しない範囲でベニヤレーススピンドルに接近
して待機させ、原木の切削開始までに要する時間を短縮
して、生産効率を高めることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】請求項1
の発明は、原木を切削中心線を中心として回転させつつ
ベニヤレースで切削するに先立ち、原木を仮中心線を中
心として回転させてその輪郭を検出することにより、本
中心線を求めてこれを前記切削中心線とするに際し、そ
の本中心線を基準とした原木の最大径を求めるものであ
る。つまり、仮中心線を中心として回転する原木の長手
方向の一端側から他端側に向けて、原木の半径方向に所
定幅の検出域を有する光線又は音波等の検出波を投射す
るとともに、例えば図16に示すように、仮中心線に対
する本中心線の傾きに近づくように、最大径検出のため
の検出波の投射角度を仮中心線に対し傾けて設定する。
【0007】ここで光線としては、例えばレーザ光、可
視光等のいわゆる光の他、例えば赤外域から紫外域にお
ける波長を有する赤外線や紫外線等の電磁波も含まれ
る。また音波には、例えば超音波等を例示することがで
きる。
【0008】また、そのような検出波を原木の長手方向
の一端側から他端側に向けて投射することにより原木の
最大径を求めるのであれば、原木の長手方向の一端側か
ら光線等を投射して他端側でこれを受ける形式、または
その他端側で光線等を反射させて別の場所でこれを受け
る方式、更には投射した光が原木の最大径部で反射して
戻る光を受ける形式等、適宜選択することができる。
【0009】そして、検出波の投射角度を本中心線の傾
きに近づくように設定することで、図8(b)のように
仮中心線O’に対し本中心線Oが相当傾いていても、検
出域における死角が生じにくく、またその投射角度が実
際の切削中心線となる本中心線Oの傾きに近づけられる
ことで、本中心線Oを基準とする最大径部の検出の際の
誤差が小さくなる。
【0010】請求項2の発明では、原木を仮中心線を中
心として回転させるのに先立ち、予め求めた原木のおお
よその太さデータを取り込み、その太さデータが大きい
ほど、検出波を投射する位置を原木の中心部からその半
径方向外側にシフトさせるものである。つまり、上記検
出域を原木の最大径部を求めるに足る範囲でスポット的
に設定した場合でも、原木の太さデータが大きければ投
射位置を原木の半径方向外側にシフトさせ、太さデータ
が小さい場合は逆にシフトさせることで、投射位置が本
来必要な検出域から外れてしまうことが回避される。
【0011】請求項1の方法を実現する具体的な構成と
して、大きく分けると2つある。1つは、請求項3に示
すように、互いに投射角度が異なる複数組のセンサを設
ける構成(例えば図19)、もう1つは請求項10に示
すように、1組のセンサを設けてこれの投射角度を変化
させるようにした構成(例えば図24、25)である。
【0012】請求項3に請求項4〜請求項9が従属して
いるが、基本的な請求項3の発明は、仮中心線に対しそ
れぞれの投射角度が組ごとに互いに異なるように設定さ
れた複数組のセンサと、それら複数組のセンサのうちか
ら仮中心線に対する本中心線の傾きに近い投射角度をも
つセンサを選択する選択手段とを含む。複数組のセンサ
は、原木の長手方向の一端側から他端側に向けて、原木
の半径方向に所定幅の検出域を有する光線又は音波等の
検出波を投じる投射部、及びこれを受ける受け部を1組
として、複数設けられるものである。
【0013】ここで言う検出波の意義、並びに以下の点
は請求項1と同様である。つまり、投射部及び受け部
は、原木の長手方向の一端側に投射部が、他端側に受け
部が設けられたものでもよいし、その他端側に反射手段
を設け、これで反射した光を別の位置で受ける受け部を
設けてもよい。さらに投射部から投じた検出波を原木の
最大径部で反射させる場合は、その反射波を受けるよう
に受け部を投射部と一体的に、またはこれとは異なると
ころに設けることもできる。
【0014】請求項4の発明は、仮中心線に関して少な
くともプラス角度側及びマイナス角度側の各領域に1組
以上のセンサを設けたものである。
【0015】請求項5〜請求項7の発明は、前述のセン
サの検出結果(出力値)を利用することにより、三角関
数を利用して幾何学的に、言い換えれば三角測量の原理
で、本中心線から最大径部までの距離を算出する算出手
段を含むものである。例えば図21に概念的に示すよう
に、本中心線Oから最大径部Lmまでの距離EIが求め
るべき最大径Rとすれば、既知の値、検出結果等に基づ
き、三角関数を利用してこの値を求めるというものであ
る。
【0016】請求項6及び7は、このためのそれぞれ別
個の具体的態様を示す。まず請求項6の発明では、仮中
心線に関してプラス角度側に2以上のプラス側センサ、
マイナス角度側にも2以上のマイナス側センサがある。
そして前記選択手段は、プラス角度側又はマイナス角度
側のセンサを選択するが、前記算出手段はその選択され
たセンサと同じ角度側にある別のセンサ(選択されたセ
ンサがプラス側にあれば当該別のセンサもプラス側、選
択されたセンサがマイナス側にあれば当該別のセンサも
マイナス側)とを用い、原木の最大径部を検出するため
の互いに交差するこれら2組のセンサの検出波、並びに
仮中心線に対する本中心線の傾きに基づき、三角関数を
利用して幾何学的に本中心線から最大径までの距離を算
出する。
【0017】請求項7の発明では、仮中心線と実質的に
平行な平行センサと、これに関してプラス側センサ及び
マイナス側センサとの3組のものを含み、いわば三角測
量的に最大径を求めるに際し、本中心線の傾きに対応す
る角度側のセンサと平行センサとの2組のセンサを用い
るものであり、構成的には請求項6のものより簡略な態
様である。
【0018】請求項8は、前記センサの検出域が原木の
中心部に関しその半径方向外側に偏って位置し、かつそ
の原木の最大径部を取り込むのに必要な、上記半径方向
の幅を有していることを示す。このように必要な部分に
ついてのみセンサの検出域を設定することで、センサを
小型化することができ、他の必要な設備の障害になりに
くくなる。また必要な部分にのみ検出域を設定すること
で、検出データの処理もしやすい。
【0019】請求項9の発明は、請求項2に対応する装
置に関する発明で、前述の複数組のセンサを、原木の中
心部に対し接近・離間する方向に移動させるセンサ移動
装置と、原木を仮中心線を中心として回転させるのに先
立ち、予め求めた原木のおおよその太さデータを取り込
むデータ取り込み手段と、その太さデータが大きいほど
複数組のセンサを原木の中心部から遠ざける方向にシフ
トさせるシフト制御手段とを含む。太さデータとして
は、仮中心線を予め求める際に、その半径(または直
径)を予測する際は、そのデータを利用することができ
る。その場合は、各原木についてそれぞれ固有の太さデ
ータが取り込まれるが、そうではなくして、原木の実際
の太さが複数種類の区分のうちどの領域に属するかを検
出するセンサを設け(例えば個々の原木を太、中、細の
3区分等に分ける)、原木がどの太さ区分に属するもの
かを示すデータを太さデータとして取り込んでもよい。
この請求項9の作用効果は、請求項2のそれと実質的に
同様である。
【0020】請求項10の発明は、投射角度が互いに異
なる複数組のセンサを設けるのではなく、基本的には1
組のセンサのみ設け、その投射角度を可変なものとし
て、仮中心線に対する本中心線の傾きに応じて、その投
射角度を本中心線と平行に近づけるように変更する投射
角度変更手段を含むものである。
【0021】この請求項10の発明では、例えば原木を
仮中心線基準で1回転させて本中心線を算出した後、こ
の本中心線の傾きに応じてセンサの投射角度を変更し、
その後、原木を例えばもう1回転させて最大径を求める
こととなる。その意味で、本中心線の算出に併せて最大
径を求める場合に比べると、余分に時間を要するが、設
けるべきセンサの数は1組だけで済み、またその設置ス
ペースも小さくて足りる。
【0022】請求項11及び請求項12は、請求項3に
従属する請求項8及び請求項9と同じ趣旨のものであ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面に基
づいて説明する。
【0024】なお以下の実施例では、仮中心線O’を中
心として原木Lを回転させる際に、例えば両端及び中央
の3断面における輪郭等に基づいて本中心線を、またこ
の本中心線の傾きに近づくように最大径検出のためのセ
ンサの投射角度を設定するものであるが、まず仮中心線
の決め方、並びに本中心線の求め方、さらにその後の処
理等について簡単に説明し、その後各実施例の要部を説
明する。
【0025】図1(a)に示すように、予め原木Lの仮
中心線O’を適当に定め、この仮中心線O’を中心とし
て原木Lを回転させてその輪郭を求める。その輪郭に応
じて、後の切削で最も歩留りがよくなるであろう本中心
線Oを算出し、これを前述の切削中心線Oとする。
【0026】仮中心線を設定するには、例えばVブロッ
ク状の台5の上に原木Lを置き、その下端位置P1を検
出することにより、原木Lのおおよその半径rを太さデ
ータとして得る。同図(b)に示すようにP1の位置が
分かれば、幾何学的に線分O’Gの長さが求まるから、
それからh1の長さ分を引けば、原木Lの半径rが得ら
れる。この高さh1は、例えば(c)に示すように、あ
る高さに保持された原木Lの下側から、台5を上昇させ
る過程で、原木Lが位置固定のセンサ6から離れるまで
の台5の移動量を検出することにより求まる。原木Lの
おおよその半径rが分かれば、それを基準とした仮中心
線O’が計算上求められる。この仮中心線O’が、例え
ば上方のスピンドル中心線(O’)と一致するまで原木
Lを上昇させ、原木Lの両端をスピンドルで保持する。
【0027】図2(a)に示すように、実際の原木Lの
輪郭は単純な円形にはなっておらず、同図(b)に示す
ように、原木Lの両端及び中央の3位置に輪郭検出セン
サ7a、7b及び7cを配置し、原木Lをスピンドル
6、6により仮中心線O’を中心として回転させつつ、
上記3断面における輪郭を検出する。例えば(c)に示
すように、1軸周りに揺動するアーム8を備えた接触式
のセンサ7、あるいは(d)のように光線、音波等の検
出波を用いた非接触式のセンサ7等を用いることができ
る。
【0028】そして、図3(a)〜(c)に示すよう
に、原木Lの両端及び中央の3断面における輪郭に対
し、例えばそれらに内接する最大内接円C1〜C3を求め
る。さらに(d)に示すように、これら最大内接円C1
〜C3内に共通に包含される1つの最大直円筒Cを求
め、この中心線を本中心線Oとし、これを後の切削中心
線に設定する。ここで、本中心線Oは、原木Lの両端面
における座標OR(xR、yR)及びOL(xL、yL)の2点を
通る直線となる。
【0029】図4に示すように、本中心線Oが算出され
たら、搬送爪等の搬送手段9で原木Lを保持し、(b)
のようにスピンドル6、6を解放する。そして(c)の
ように、搬送手段9はその搬送に先立ち又は搬送中に、
仮中心線O’と本中心線Oとのズレを解消するように原
木Lの向きを調整し、(d)のように、ベニヤレースの
スピンドル10の中心と本中心線O(切削中心線)が一
致するように原木Lをそれらスピンドル10に供給す
る。かつ、(e)のように原木Lがスピンドル10に支
持された後、搬送手段9は解放される。
【0030】このように原木Lがベニヤレースのスピン
ドル10に供給される際、図5(a)に示すように、ベ
ニヤレース1の鉋台2は後方に待機し、その刃3とスピ
ンドル中心(切削中心線O)とには間隔Gが設定されて
いる。(b)のように原木Lがベニヤレーススピンドル
中心Oに供給された後、鉋台2はその刃3が原木Lの外
周に当たるまで(c)のように前進し、その後、(d)
のように鉋台2がゆっくり前進することにより、前述の
ように原木Lが切削されてベニヤ単板Lpが得られる。
【0031】ところで、図2(b)における輪郭検出セ
ンサ7で原木Lの輪郭を検出する際、その最大径も併せ
て求め、このデータに基づいて鉋台2を、供給される原
木Lに対して可及的に接近した位置で待機させることが
できる。
【0032】しかしながら、図7に示すように、所定の
間隔で設けられた輪郭検出センサ7の間に原木Lの最大
径部Lmが存在すると、この部分は検出できない。これ
を検出するために、図8に示すように、原木Lの一端側
から他端側に向けて光線、音波等の検出波を投射する投
射部12a、これを受ける受け部12bを1組とするセ
ンサ12を設け、仮中心線O’を中心として回転する原
木Lに、その仮中心線0’と平行に検出波を投射するこ
とにより、最大径部Lmを検出することが考えられる。
このような投射を、原木Lを仮中心線O’を中心に回転
させてその輪郭を求めるのと並行して行うことにより、
原木Lの本中心線Oの算出と最大径の検出とを一度に行
うことができる。
【0033】ここで、仮中心線O’と本中心線Oとが一
致している前提では不都合は生じないが、一般には図8
(b)に誇張して示すように、仮中心線O’に対し本中
心線Oはある傾きをもっており、それが相当大きい場合
は、最大径を検出するセンサ12の検出域から最大径部
Lmが外れ、いわば死角となってこの最大径部Lmの検出
が困難となる。あるいは、最大径部Lmの存在自体を検
出し得たとしても、それは仮中心線O’を基準とする最
大径であり、本来ベニヤレースで切削される際の本中心
線Oを基準とした最大径ではないため、そこに仮中心線
O’と本中心線Oとの傾きに基づく誤差が生ずる。
【0034】これを改善したものが図9(側面概念図)
に示す実施例である。図9は、互いに投射角度が異なる
複数組のセンサが設けられた例を概念的に示している。
つまり、最大径検出のためのセンサ20〜24は、それ
ぞれの投射角度(方向)が仮中心線O’に対しそれぞれ
異なるように設定されている。各センサ20〜24で使
用される検出波は、光線又は音波等の検出波であるが、
これには例えばレーザ光が用いられる。以下の説明で
は、煩雑さを避けるために検出波をレーザ光で代表させ
る。これらのセンサ20〜24は、投射部として、原木
Lの長手方向における一端側から他端側に向けてレーザ
光を投光する投光部20a〜24aと、他端側でこれを
受ける受け部として受光部20b〜24bとがそれぞれ
対をなす。この実施例では都合5組のセンサがある。
【0035】センサ22は、仮中心線O’(これは仮中
心線O’基準で原木を支持するスピンドル6、6を結ぶ
線でもある。)と実質的に平行な投射角度を持つ。い
ま、図9において仮中心線O’に対し右下がりの傾きを
プラス角度側、左下がりの傾きをマイナス角度側とすれ
ば、平行なセンサ22に関し、プラス角度側の投射角度
θ1及びθ2を有するものとしてセンサ21及び20が、
またマイナス角度側の投射角度−θ1及び−θ2を有する
ものとして、センサ23及び24が振り分けられている
(θ1<θ2)。
【0036】図9に示す複数組のセンサ20〜24は、
図10に示すように、仮中心線O’からほぼ等しい距離
において、原木Lの外側端面に対向するように並んでお
り、これらのセンサ20〜24は、原木Lの半径方向又
は原木Lの輪郭と交差する方向において所定幅の検出域
をもっている。そして図11に示すように、センサ20
等のそれぞれが、原木Lの一端側から他端側に向けて、
レーザ光等の光線又は超音波等の音波を投射することと
なる。
【0037】前述の所定幅をもつ検出域を得るために、
例えばレーザ光線が原木Lの中心部から順次遠ざかるピ
ッチで多数本出力されることとなる。そのために、図1
2(a)のように、各センサの投光部20a等には、一
列に所定ピッチで並んだ投光レンズ又は投光孔の投光点
26が設けられる。受光部21a等においても、これら
投光点に対応する受光点を備える。あるいは同図(b)
のように、比較的ピッチの粗い投光点27が配列された
ものを、互いのピッチをずらして例えば2個組み合わせ
ることにより、投光点27の半分のピッチ(2倍の検出
精度)の検出域を得ることができる。
【0038】以上のような最大径検出センサ20〜24
(正確に言えば投光部20a〜24a及び受光部20b
〜24b)は、図13に示す制御部28に接続され、制
御部28はCPU29、ROM30及びRAM31等を
備えたコンピュータを用いることができる。前述の輪郭
を検出するセンサ12の各々もこの制御部28に接続さ
れ、本中心線Oを求めるための演算もここでなされる。
RAM31には、輪郭検出センサ12の各々の出力値を
一時的に記憶する輪郭センサメモリ31a、最大径検出
センサ20〜24の各出力値を一時的に記憶する最大径
センサメモリ31bが設けられている。
【0039】また、前述のVブロック状の台5をリフト
するための駆動部35や、搬送手段9の駆動部36も、
この制御部28からの制御信号に基づいて駆動される。
ベニヤレース1の鉋台2は、サーボモータ等の駆動部3
7を介して制御部28に接続され、ここからの信号に基
づいて鉋台2の待機位置が調整される。
【0040】図14は、最大径検出センサ20〜24
を、これらを支持する支持部37を介して移動させる例
を示すものである。この例では、投光部20a〜24a
と受光部20b〜24bとが、各支持部37及びラック
38又はボールネジ等の移動機構を介して、例えばモー
タ等の駆動部39により、原木Lの中心部に対し、接近
・離間する方向に移動するようになっている。各駆動部
39へは、前述の制御部28から駆動信号が供給され、
センサ20〜24の位置情報は所定のセンサ等により検
出されて制御部28へ入力される。
【0041】図9に示した各センサ20〜24は、図1
6(a)に示すように、原木Lの仮中心線O’と本中心
線Oとにズレが実質的にない場合は、センサ22により
その最大径Rが求められる。(b)に示すように、仮中
心線O’に対し本中心線Oがプラス方向に傾いている場
合は、そのプラス角度域で、その傾きに近い投射角度
(本中心線Oと平行に近い投射角度)をもつセンサ20
により最大径Rが求められる。逆に(c)に示すよう
に、本中心線Oが仮中心線O’に対しマイナス方向に傾
いている場合は、その傾きに近い投射角度を有する例え
ばセンサ23により、最大径Rが求められる。
【0042】図17はこのような最大径検出の流れを含
み、かつ原木の供給から仮中心線、本中心線の算出、な
らびに鉋台の待機位置調整及び原木のベニヤレースへの
搬送等を含む全体の流れを示すフローチャートである。
ステップS(以下単にSとする)1で、原木が図1等に
示すVブロック状の台5に供給される。そして前述のよ
うに原木Lの大体の径が算出され(S2)、これに基づ
いて仮中心線O’が設定される(S3)。その後S6
で、原木Lは仮中心線O’において支持され、1回転す
る間に、原木の両端及び中央の3断面の輪郭が各輪郭検
出センサ7により検出される。そして、図3に示したよ
うな3断面の輪郭の各最大内接円C1〜C3が算出され
(S7)、それら最大内接円C1〜C3に包含される共
通の最大直円筒Cが求められて(S8)、その中心線が
本中心線Oとされる(S9)。
【0043】また、この原木の1回転の間に、図9に示
す各センサ20〜24のそれぞれからレーザ光等が原木
の長手方向の一端側から他端側に投射され(S10)、
これらセンサ20〜24の各出力値(受光部20b〜2
4bの出力値)は、図13に示したRAM31の最大径
センサメモリ31bにそれぞれ一時的に記憶される(S
11)。そして図18のS12において、本中心線Oの
仮中心線O’に対する傾きが算出される。ここで仮中心
線を水平で固定的なものに設定すれば、この傾きは本中
心線の水平軸に対する傾きとなる。これは、例えば図3
(d)における原木の両端の座標OR、OL等に基づいて
求めることができる。
【0044】さらにS13において、前述の各センサ2
0〜24のうちから、本中心線Oの傾きに近いセンサが
選択される。また、S14において、その選択されたセ
ンサの出力値を、図13の最大径センサメモリ31bか
ら読み出し、その出力値によって原木Lの最大径Rを求
める。これで最大径検出の流れは終了するが、このよう
に求められた原木の最大径に基づいて、図5等に示す鉋
台2の待機位置(G)が算出され、その移動・調整が行
われる(S16)。また本中心線Oが求められた原木
は、搬送爪等の搬送手段9により、仮中心線と本中心線
とのズレを補正した状態で、ベニヤレース1のスピンド
ルへ供給される(S17)。
【0045】なお図14に示すように、最大径検出セン
サ20〜24を原木の太さデータの相違により、例えば
図15(a)のように、細い原木Lに対しては原木の中
心側へ近づけて、各センサの検出域が原木Lの少なくと
も外周部に対応するようにし、他方、(b)に示すよう
に原木Lが太い場合は、逆にそれらのセンサ20〜24
を原木Lの中心部から遠ざかる方向に移動させて、それ
らの検出域が原木Lの外周部近傍に位置するようにする
ことができる。この場合は、図17のステップS4及び
S5に示すように、原木の仮中心線O’の設定の際に原
木のおおよその径が算出されていることから、このデー
タを原木の粗い太さデータとして取り込む。この太さデ
ータに基づいて、図13の制御部28から、センサ20
〜24の移動機構の駆動部39へ駆動信号を供給し、そ
れらのセンサ20〜24を原木Lの太さに応じて最適な
位置に設定した後、図17のステップS6以降を実行す
ることができる。
【0046】図19に示す実施例では、プラス側角度域
の投射角度をもつプラス側センサ40、マイナス側角度
域の投射角度を持つマイナス側センサ42、及び仮中心
線O’と平行(例えば水平)な平行センサ41を備え、
それぞれが対をなす投光部40a〜42a及び受光部4
0b〜42bを備えている。原木Lの最大径部Lmは、
例えば、本中心線Oの傾き方向に対応するプラス側セン
サ40と平行センサ41により検出され、図20に示す
ように、それらの検出光線(ビーム)b1及びb2が受光
部40b及び41bで検出される。これらの検出(出
力)値b1及びb2、並びに本中心線Oの仮中心線O’
に対する傾きθに基づき、三角関数を利用して幾何学的
に、原木Lの本中心線Oを基準とする最大径Rを求める
ことができる。
【0047】図21はその三角測量的な最大径の検出を
概念的に説明する図である。ここで、Aを基準位置とし
て、線分AB及びACは、センサ41及び40の各受光
部によって検出される出力値(b1及びb2)として求ま
る。
【0048】そして求める最大径Rは、本中心線Oから
最大径部Lmまでの距離IEである。これは次に示すよ
うに(1)〜(16)の手順により、三角関数を利用して幾何
学的に求まる。 (1) AB=センサ値b1 (2) AC=センサ値b2 (3) AD=AB/cosθ *θ:b1に対するb2の傾き
(固定値) (4) CD=AC−AD (5) CF=AC/tanθ (6) CE=CD/tanθ (7) EF=CF−CE (8) EG=EF・sinθ (9) EH=EG/cosφ *φ:仮中心線O’と本中心
線Oとの傾き(CPUによる演算) (10) AF=CF/cosθ (11) FG=EF・cosθ (12) GH=EH・sinφ (13) AH=AF−(FG+GH) (14) IJ=CPUによる演算 (15) HJ=AH・sinφ (16) HI=HJ−IJ ◆本中心線Oからの最大径R=EI =EH+HI
【0049】(3)〜(16)により本中心線Oからの最大径
Rを求める手順を簡単に説明する。線分AB及びACを
既知の値とし、また角度θはセンサ41及び40の投射
角度の差で、これは固定値である。そしてADが求まる
ことにより、CDがACとADの差として求まる。か
つ、CF、CEがそれぞれ分かり、それらの差により、
EFが求まる。EGは、仮中心線O’基準の最大径を示
すが、これは三角形EFGより求まる。
【0050】また、角度φは本中心線Oの仮中心線O’
に対する傾きであって、これは前述のように計算で算出
される値である。そしてEHは三角形EHGから求ま
る。さらにAFは三角形AFCに基づいて定まり、FG
は三角形EFGより求まる。GHは三角形EHGによ
り、またAHはAFからFHを引くことにより与えられ
る。
【0051】そして、本中心線Oが前述の基準位置Aを
通るように平行移動する座標処理を行うものとすれば、
IJはCPU等の演算装置により求まる。さらにHJは
三角形AHJから分かり、HIは、HJからIJを引い
たものとして算出できる。最終的に、本中心線Oからの
最大径R(すなわちEI)は、EH+HIとして求める
ことができる。以上はあくまでも計算の概念であり、こ
のような概念に基づいて実際に必要な演算をCPU29
が行う。
【0052】なお、EIは、上述の線分IJをCPU2
9等の演算処理で与えることなく、幾何学的に求めるこ
ともできる。これを簡単に説明すると、 ・AK+KF=c ・・・ c=AF ・AK/b=KF/a ・・・ ただし、a=FM、b=AN ・KF=a・AK/b ・・・を変形し、へ代入。 ・AK+a・AK/b=c ・AK(1+a/b)=c ・AK((a+b)/b)=c ∴AK=b・c/a+b ・・・ ここで、M点、N点の座標は本中心線Oの演算で求まる
結果、a、bの長さが分かり、またcは既知の固定値で
あるからAKが求まる。次に、 ・KH=AH−AK ・・・ ・KH/AH=HI/HJ ・HI=(KH/AH)・HJ ・・・ ・HJ=AHsinφ ・・・ そして、求めるべき最大径EI=EH+HIであり、E
Hは既知、またHIについては中のAHが既知、KH
が及びより、さらにHJがよりそれぞれ求まるの
で、EIが幾何学的に求められることとなる。
【0053】以上のように互いに投射角度が異なる2つ
のセンサの出力値、及び本中心線Oの傾きに基づいて、
幾何学的に本中心線Oからの最大径Rを算出することに
より、理論的には計算値として一義的に最大径が求ま
る。これは、図16で示したように、本中心線の傾きに
近い投射角度を持つセンサの出力値を採用して、近似的
に求める場合に比べると、より正確に最大径が求まるこ
とを意味する。
【0054】なお、図9に示した例えば5組のセンサ2
0〜24を備えた態様で、上述と同様の幾何学的手法で
最大径を求めることもできる。その場合、原木の本中心
線Oの傾きに応じて、例えばプラス側のセンサ20の出
力値が選択される場合は、もう一つのセンサとして同じ
プラス側のセンサ21を利用して、いわば三角測量的な
演算を行う。また例えば、本中心線Oの傾きの方向及び
その度合いにより、マイナス側のセンサ24が選択され
た場合は、同じマイナス側のセンサ23の出力値を利用
して、それら2つのセンサ出力値により幾何学的に最大
径を求めることができる。
【0055】図22は、図21に対応して、プラス側又
はマイナス側のセンサと平行センサとの組み合わせで、
幾何学的に最大径を求めるルーチンを示すもので、図1
8のS12〜S14(SA部分)が、図22のS12’〜
S15’で置き換えられた内容となる。つまり、S1
2’で本中心線の仮中心線に対する傾きが算出され、S
13’でその本中心線の傾きに対応する側のセンサが選
択される。さらにS14’で、その傾き側センサの出力
値及び平行センサの出力値が読み出され、S15’でそ
れらのセンサの出力値等に基づいて幾何学的に最大径R
が算出される。
【0056】また図23は、プラス側又はマイナス側の
各2組のセンサで幾何学的に最大径Rを算出するもの
で、図18のSA部分が、図23のSS12’〜SS1
5’に置き換えられた内容となる。SS12’で本中心
線の傾きが、SS13’でその傾きに近いセンサが選択
される。そしてSS14’で、その選択されたセンサの
出力値及びそのセンサと同じ角度側の別のセンサの出力
値が読み出され、SS15’で、それらセンサの出力値
等に基づき幾何学的に最大径Rを算出する。
【0057】図24に示す実施例は、1組のセンサの投
射角度を、原木Lの本中心線Oの傾きに応じて変える構
成のものである。このセンサ50は、投光部50a及び
受光部50bを備え、原木Lの長手方向にその一端側か
ら他端側にレーザ光等の検出波を投射するものである
が、このセンサ50の投光部50aと受光部50bとが
例えばフレーム51で連結され、かつこのフレーム51
が軸52を中心として角度が変更可能に支持される。そ
して、例えばシリンダ、ボールネジあるいはモータ等の
角度変更装置53により、フレーム51を介してセンサ
50の投光部50a及び受光部50bが、軸52を支点
に一体的に角度変更される。すなわち、本中心線Oの傾
きに近づくように、あるいは本中心線Oと投射角度が平
行になるようにセンサ50の向きが変更される。
【0058】図25は、センサ50の投射角度を原木L
の本中心線Oに沿うようにする点では図24のものと同
じであるが、その投光部50aと受光部50bとをそれ
ぞれ別個に変位させる点で異なっている。つまり、
(a)において、投光部50a及び受光部50bは、各
支持部54に対し軸55周りにそれぞれ角度が変更可能
に支持され、かつ各支持部54を介して、原木Lの中心
側に関し接近・離間可能に支持されている。これら支持
部54は、例えば図14に示した駆動部39等を含む移
動機構で移動する。また投光部50a、受光部50b
は、それぞれシリンダ、ボールネジあるいはパルスモー
タ等の角度変更装置により、図25(b)に示すように
互いに平行な状態を保ちながら、その投光光線を原木L
の本中心線と平行に変更できるようになっている。
【0059】図24又は図25に示したような角度変更
可能な1組のセンサを用いて、原木の最大径を求める制
御の流れないしは手順は、例えば図26に示すようなも
のとなる。ここで前段階は図17のS3までと同様であ
る。それ以降の流れを説明すれば、Sa4〜Sa7の部分
は、図17のS6〜S9と同様であるが、図26のSa
8で本中心線の仮中心線に対する傾きが算出される。S
a9で、その本中心線の傾きに合わせてセンサ50の投
射角度を本中心線Oと平行になるように傾ける。その後
Sa10で、原木Lをさらに1回転させ、上記投射角度
を傾けたセンサの出力値を読み出し、本中心線Oからの
最大径Rを求める。これ以降は図18のS15以降と同
様となる。
【0060】このように本中心線の傾きを求め、それに
応じてセンサを傾けた状態で最大径を求める場合は、原
木を例えば2回転させることとなるが、センサは角度変
更可能なものが1組あれば足りる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】原木の仮中心線の決定から、本中心線の算出を
経て切削に至る流れを示す図。
【図2】仮中心線を中心として原木を回転させつつ、そ
の両端及び中央の3断面の輪郭を求める概念図。
【図3】その輪郭から本中心線を求める概念図。
【図4】本中心線の算出から原木をベニヤレースへの供
給までの工程図。
【図5】ベニヤレースに対する原木の供給並びに切削の
工程図。
【図6】ベニヤレースにおける鉋台の待機位置を示す
図。
【図7】原木の輪郭を検出するセンサと原木の最大径部
との位置関係の一例を示す図。
【図8】原木Lの長手方向に光等を投射して最大径を求
める図。
【図9】本発明の一実施例として、互いに投射角度が異
なる複数の最大径検出センサを設けた側面概念図。
【図10】その各センサの配置関係を原木の長手方向か
ら見た概念図。
【図11】その各センサの最大径検出の原理を示す図。
【図12】投光部又は受光部の多数の投光点を示す図。
【図13】図9の構成を前提とする制御系を示すブロッ
ク図。
【図14】最大径検出用の複数組のセンサを移動可能に
構成した例を示す概念図。
【図15】図14の作用説明図。
【図16】図9に示す実施例の作用説明図。
【図17】図16の制御を含む原木の供給からベニヤレ
ースへの搬送に至る流れを示すフローチャート。
【図18】図17に続くフローチャート。
【図19】最大径検出のためのセンサを3組設けた例を
示す図。
【図20】原木Lの最大径部Lmを検出する2つのセン
サの光線(出力値)を示す図。
【図21】図19の構成に基づき、本中心線を基準とす
る最大径を幾何学的に算出する場合を説明する概念図。
【図22】その幾何学的算出の流れを示すフローチャー
ト。
【図23】図9に示す構成を前提として原木の最大径を
幾何学的に求める場合の流れを示すフローチャート。
【図24】1組のセンサを一体的に角度変更する実施例
を示す図。
【図25】1組のセンサの投光部及び受光部の位置及び
角度を、個別かつ互いに連携して調整することにより投
射角度を変更する実施例を示す図。
【図26】図24又は図25に示す実施例を用いて原木
の最大径を求める場合の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ベニヤレース 2 鉋台 3 刃 5 Vブロック状の台 6 スピンドル 7 輪郭検出センサ 9 搬送手段 10 スピンドル 20〜24 最大径検出センサ 26、27 投光点 28 制御部 40 プラス側センサ 41 平行センサ 42 マイナス側センサ 50 角度変更可能なセンサ L 原木 O’仮中心線 O 本中心線 Lm 最大径部 R 本中心線O基準の最大径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 正徳 愛知県小牧市大字久保一色1054番地 田 県荘104号 (72)発明者 木下 勝則 愛知県小牧市城山五丁目40番地3 (56)参考文献 特開 平6−293002(JP,A) 特開 昭59−120403(JP,A) 特開 昭57−51404(JP,A) 特開 昭59−167210(JP,A) 特開 昭62−48507(JP,A) 実開 昭60−168008(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27L 5/00 - 5/08 G01B 11/00 - 11/30 G01B 17/00 - 17/04 G01B 21/00 - 21/32

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原木を切削中心線を中心として回転させ
    つつベニヤレースで切削するに先立ち、原木を仮中心線
    を中心として回転させてその輪郭を検出することによ
    り、本中心線を求めてこれを前記切削中心線とするに際
    し、その本中心線を基準とした前記原木の最大径を求め
    るために前記仮中心線を中心として回転する前記原木の
    長手方向の一端側から他端側に向けて、前記原木の半径
    方向に所定幅の検出域を有する光線又は音波等の検出波
    を投射するとともに、前記仮中心線に対する前記本中心
    線の傾きに近づくように、前記最大径検出のための検出
    波の投射角度を前記仮中心線に対し傾けて設定すること
    を特徴とする原木の最大径検出方法。
  2. 【請求項2】 前記原木を前記仮中心線を中心として回
    転させるのに先立ち、予め求めた原木のおおよその太さ
    データを取り込み、その太さデータが大きいほど、前記
    検出波を投射する位置を前記原木の中心部からその半径
    方向外側にシフトさせることを特徴とする請求項1に記
    載の最大径検出方法。
  3. 【請求項3】 原木を仮中心線を中心として回転させて
    その輪郭を検出することにより本中心線を求めてこれを
    後の切削中心線とするに際し、その本中心線を基準とす
    る前記原木の最大径を検出するための装置であって、 前記原木の長手方向の一端側から他端側に向けて、前記
    原木の半径方向に所定幅の検出域を有する光線又は音波
    等の検出波を投じる投射部及びこれを受ける受け部を1
    組として複数組設けられ、前記仮中心線に対するそれぞ
    れの投射角度が組ごとに互いに異なるように設定された
    複数組のセンサと、 それら複数組のセンサのうちから、前記仮中心線に対す
    る前記本中心線の傾きに近い投射角度をもつセンサを選
    択する選択手段と、 を含むことを特徴とする原木の最大径検出装置。
  4. 【請求項4】 前記複数組のセンサは、前記仮中心線に
    関して少なくともプラス角度側及びマイナス角度側の各
    領域に1組以上設けられている請求項3に記載の最大径
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段で選択された、前記本中心
    線の傾きに近い投射角度をもつセンサ及びこれとは前記
    投射角度が異なる別のセンサを用い、原木の最大径部を
    検出する互いに交差するこれら2つのセンサの前記検出
    波、並びに前記本中心線の前記仮中心線に対する傾きに
    基づき、三角関数を利用して幾何学的に前記本中心線か
    ら前記最大径部までの距離を算出する算出手段を含む請
    求項3に記載の最大径検出装置。
  6. 【請求項6】 前記複数組のセンサは、前記仮中心線に
    関しプラス角度側に2以上設けられたプラス側センサ、
    マイナス角度側に2以上設けられたマイナス側センサを
    含み、 前記算出手段は、前記選択手段で選択されたプラス角度
    側又はマイナス角度側のセンサと、そのプラス角度側又
    はマイナス角度側において選択された前記センサと同じ
    角度側にある別のセンサとを用い、原木の最大径部を検
    出するための互いに交差するこれら2組のセンサの検出
    波、並びに前記仮中心線に対する前記本中心線の傾きに
    基づき、三角関数を利用して幾何学的に前記本中心線か
    ら前記最大径部までの距離を算出する算出手段を含む請
    求項5に記載の最大径検出装置。
  7. 【請求項7】 前記複数組のセンサは、前記仮中心線に
    関しプラス角度側に設けられたプラス側センサ、マイナ
    ス角度側に設けられたマイナス側センサ及び前記仮中心
    線と実質的に平行な平行センサの3組のものを含み、 前記算出手段は、前記選択手段で選択された前記プラス
    側センサ又はマイナス側センサのいずれかと、前記平行
    センサとの2組のセンサを用い、原木の最大径部を検出
    するための互いに交差するこれら2組のセンサの検出
    波、並びに前記仮中心線に対する前記本中心線の傾きに
    基づき、三角関数を利用して幾何学的に前記本中心線か
    ら前記最大径部までの距離を算出する算出手段を含む請
    求項5に記載の最大径検出装置。
  8. 【請求項8】 前記センサの検出域は、前記原木の中心
    部に関しその半径方向外側に偏って位置し、かつその原
    木の最大径部を取り込むのに必要な、前記半径方向の幅
    を有している請求項3ないし7のいずれかに記載の最大
    径検出装置。
  9. 【請求項9】 前記複数組のセンサを、前記原木の中心
    部に対し接近・離間する方向に移動させるセンサ移動装
    置と、 前記原木を前記仮中心線を中心として回転させるのに先
    立ち、予め求めた原木のおおよその太さデータを取り込
    む太さデータ取込み手段と、 その太さデータが大きいほど前記複数組のセンサを前記
    原木の中心部から遠ざかる方向にシフトさせるシフト制
    御手段と、 を含む請求項8に記載の最大径検出装置。
  10. 【請求項10】 原木を仮中心線を中心として回転させ
    てその輪郭を検出することにより本中心線を求めてこれ
    を後の切削中心線とするに際し、その本中心線を基準と
    する前記原木の最大径を検出するための装置であって、 前記原木の長手方向の一端側から他端側に向けて、前記
    原木の半径方向に所定幅の検出域を有する光線又は音波
    等の検出波を投じる投射部及びこれを受ける受け部を含
    むセンサと、 そのセンサの投射角度を、前記仮中心線に対する前記本
    中心線の傾きに応じて、その本中心線と平行に近づける
    ように変更する投射角度変更手段と、 を含むことを特徴とする原木の最大径検出装置。
  11. 【請求項11】 前記センサの検出域は、前記原木の中
    心部に関しその半径方向外側に偏って位置し、かつその
    原木の最大径部を取り込むのに必要な、前記半径方向の
    幅を有している請求項10に記載の最大径検出装置。
  12. 【請求項12】 前記センサを前記原木の中心部に対し
    接近・離間する方向に移動させるセンサ移動装置と、 予め求めた原木のおおよその太さデータを取り込む太さ
    データ取込み手段と、 その太さデータが大きいほど前記センサを前記原木の中
    心部から遠ざかる方向にシフトさせるシフト制御手段
    と、 を含む請求項11記載の最大径検出装置。
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