JP3397284B2 - 燃焼面を水冷管に近接させて設ける表面燃焼バーナ - Google Patents
燃焼面を水冷管に近接させて設ける表面燃焼バーナInfo
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- JP3397284B2 JP3397284B2 JP30998196A JP30998196A JP3397284B2 JP 3397284 B2 JP3397284 B2 JP 3397284B2 JP 30998196 A JP30998196 A JP 30998196A JP 30998196 A JP30998196 A JP 30998196A JP 3397284 B2 JP3397284 B2 JP 3397284B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼面を水冷管に近接
させて設ける表面燃焼バーナに関するものである。
させて設ける表面燃焼バーナに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】表面燃焼バーナの燃焼面を水冷管に近接
させて設けることで火炎温度を低下し、燃焼時に発生す
るＮＯｘ量を低減することが行われている。この場合、
燃焼面と水冷管の間隔を狭くするほど火炎温度が高温で
ある時間が短くなり、ＮＯｘ生成量を低減することがで
きるため、燃焼面と水冷管の間隔は狭くされる。ところ
が、燃焼面と水冷管の間隔が狭い場合、火炎の熱が水冷
管によって反射されて、表面燃焼バーナのバーナプレー
ト固定具が加熱され、加熱されたバーナプレート固定具
にひずみが生じ、ひずみ部分より混合室内の予混合ガス
が漏れる危険性のあることが分かった。
させて設けることで火炎温度を低下し、燃焼時に発生す
るＮＯｘ量を低減することが行われている。この場合、
燃焼面と水冷管の間隔を狭くするほど火炎温度が高温で
ある時間が短くなり、ＮＯｘ生成量を低減することがで
きるため、燃焼面と水冷管の間隔は狭くされる。ところ
が、燃焼面と水冷管の間隔が狭い場合、火炎の熱が水冷
管によって反射されて、表面燃焼バーナのバーナプレー
ト固定具が加熱され、加熱されたバーナプレート固定具
にひずみが生じ、ひずみ部分より混合室内の予混合ガス
が漏れる危険性のあることが分かった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、水冷管を近接させて設ける表面燃焼バーナ
において、バーナプレート固定具が熱によってひずみを
生じ、予混合ガスがひずみ部分より漏れるということを
防止することにある。
する課題は、水冷管を近接させて設ける表面燃焼バーナ
において、バーナプレート固定具が熱によってひずみを
生じ、予混合ガスがひずみ部分より漏れるということを
防止することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】混合室にて燃料ガスと燃
焼用空気を混合した予混合ガスを混合室の下流側に設け
たバーナプレートより噴射し、バーナプレート表面で火
炎を発生させる表面燃焼バーナの燃焼面を、垂直方向に
設けた水冷管の側面に近接させて設け、火炎の温度を水
冷管にて低下させることでＮＯｘ発生量を低減している
表面燃焼バーナであって、バーナプレートの周縁をバー
ナプレート固定具にて混合室に固定している表面燃焼バ
ーナにおいて、バーナプレート固定具とバーナプレート
固定具に最も近接する水冷管の間に断熱材を充填するこ
とでバーナプレート固定具の過熱を防ぐ。
焼用空気を混合した予混合ガスを混合室の下流側に設け
たバーナプレートより噴射し、バーナプレート表面で火
炎を発生させる表面燃焼バーナの燃焼面を、垂直方向に
設けた水冷管の側面に近接させて設け、火炎の温度を水
冷管にて低下させることでＮＯｘ発生量を低減している
表面燃焼バーナであって、バーナプレートの周縁をバー
ナプレート固定具にて混合室に固定している表面燃焼バ
ーナにおいて、バーナプレート固定具とバーナプレート
固定具に最も近接する水冷管の間に断熱材を充填するこ
とでバーナプレート固定具の過熱を防ぐ。
【０００５】また、前記表面燃焼バーナにおいて、混合
室の壁体を先端側と根元側に２分割し、先端側の壁体を
バーナプレート固定具、根元側の壁体を混合室根元側壁
体で形成し、バーナプレート固定具はバーナ先側端部で
内側に折り曲げ、元側端部で外側に折り曲げた構造であ
り、混合室根元側壁体は先側端部で外側に折り曲げた構
造としておき、バーナプレート固定具は先側端部の内側
に折り曲げた部分でバーナプレートを固定し、元側端部
の外側に折り曲げた部分と混合室根元側壁体先側端部の
外側に折り曲げた部分を重ね合わせて固定する構成とす
ることで、バーナプレート固定具を容易に交換可能と
し、バーナプレート固定具の強度が低下した場合には、
バーナプレート固定具を交換することでひずみの発生を
予防する。
室の壁体を先端側と根元側に２分割し、先端側の壁体を
バーナプレート固定具、根元側の壁体を混合室根元側壁
体で形成し、バーナプレート固定具はバーナ先側端部で
内側に折り曲げ、元側端部で外側に折り曲げた構造であ
り、混合室根元側壁体は先側端部で外側に折り曲げた構
造としておき、バーナプレート固定具は先側端部の内側
に折り曲げた部分でバーナプレートを固定し、元側端部
の外側に折り曲げた部分と混合室根元側壁体先側端部の
外側に折り曲げた部分を重ね合わせて固定する構成とす
ることで、バーナプレート固定具を容易に交換可能と
し、バーナプレート固定具の強度が低下した場合には、
バーナプレート固定具を交換することでひずみの発生を
予防する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。図１は多管式貫流ボイラに本発明の一実施例
である表面燃焼バーナを設けた場合の要部断面図、図２
は図１のＡ−Ａ断面図であり、図２は高さ方向の一部を
省略している。表面燃焼バーナは、根元側に燃焼用空気
を供給する燃焼用空気供給管２と燃料ガスを供給する燃
料ガス供給管３が接続されており、燃焼用空気と燃料ガ
スが混合室４内へ送られるようになっている。混合室４
の先側の面は例えば金属製の繊維で形成されたマットで
ある長方形のバーナプレート１が設けられており、バー
ナプレート１の周縁がバーナプレート固定具５に固定さ
れる。混合室４の壁体は根元側と先端側の２つの部分で
形成されており、先端側の壁体はバーナプレート固定具
５、根元側は混合室根元側壁体８が該当し、混合室根元
側壁体は先側端部を外側に折り曲げておく。バーナプレ
ート固定具５は、バーナの先側端部を内側に折り曲げ、
元側端部を外側に折り曲げた構造であり、先側端部の内
側に折り曲げた部分でバーナプレート１燃焼側面の周縁
全体を覆っており、バーナプレート１の裏側より押さえ
板１０をあててバーナプレート１を挟み込み、バーナプ
レート１をバーナプレート固定具５に固定する。また、
バーナプレート固定具５の元側端部の外側に折り曲げた
部分を混合室根元側壁体８の先側端部の外側に折り曲げ
た部分と重ね合わせ、バーナプレート固定具５と混合室
根元側壁体８をボルトで固定する。表面燃焼バーナの火
炎発生側には、垂直水管である水冷管６を多数（一部の
み図示）と水冷管６をヒレ９で接続した水冷管壁を設け
ておき、バーナプレート固定具５に最も近接している水
冷管６、つまり水冷管壁の最もバーナに近い水冷管６と
バーナプレート固定具５の間に断熱材７を充填する。
説明する。図１は多管式貫流ボイラに本発明の一実施例
である表面燃焼バーナを設けた場合の要部断面図、図２
は図１のＡ−Ａ断面図であり、図２は高さ方向の一部を
省略している。表面燃焼バーナは、根元側に燃焼用空気
を供給する燃焼用空気供給管２と燃料ガスを供給する燃
料ガス供給管３が接続されており、燃焼用空気と燃料ガ
スが混合室４内へ送られるようになっている。混合室４
の先側の面は例えば金属製の繊維で形成されたマットで
ある長方形のバーナプレート１が設けられており、バー
ナプレート１の周縁がバーナプレート固定具５に固定さ
れる。混合室４の壁体は根元側と先端側の２つの部分で
形成されており、先端側の壁体はバーナプレート固定具
５、根元側は混合室根元側壁体８が該当し、混合室根元
側壁体は先側端部を外側に折り曲げておく。バーナプレ
ート固定具５は、バーナの先側端部を内側に折り曲げ、
元側端部を外側に折り曲げた構造であり、先側端部の内
側に折り曲げた部分でバーナプレート１燃焼側面の周縁
全体を覆っており、バーナプレート１の裏側より押さえ
板１０をあててバーナプレート１を挟み込み、バーナプ
レート１をバーナプレート固定具５に固定する。また、
バーナプレート固定具５の元側端部の外側に折り曲げた
部分を混合室根元側壁体８の先側端部の外側に折り曲げ
た部分と重ね合わせ、バーナプレート固定具５と混合室
根元側壁体８をボルトで固定する。表面燃焼バーナの火
炎発生側には、垂直水管である水冷管６を多数（一部の
み図示）と水冷管６をヒレ９で接続した水冷管壁を設け
ておき、バーナプレート固定具５に最も近接している水
冷管６、つまり水冷管壁の最もバーナに近い水冷管６と
バーナプレート固定具５の間に断熱材７を充填する。
【０００７】表面燃焼バーナの燃焼は、燃焼用空気およ
び燃料ガスを燃焼用空気供給管２および燃料ガス供給管
３を通して混合室４へ供給し、混合室４内で混合して予
混合ガスとしてバーナプレート１より噴射して、バーナ
プレート１の燃焼面側に火炎１１を発生させる。水冷管
６の内部には水が供給されており、バーナプレート１の
燃焼面側に発生させた火炎１１は、水冷管６によってす
ぐに熱が奪われて温度が低下するためにＮＯｘ生成量が
低下し、熱を吸収した水冷管６の内部の水は蒸気となっ
て取り出される。この時、水冷管６は熱の吸収だけでな
く熱を反射する作用もある。バーナプレート固定具５と
バーナプレート固定具５に最も近接している水冷管６の
間に断熱材７を充填しておくことで、水冷管６の反射熱
は断熱材７に遮られ、バーナプレート固定具５の過熱が
防止できるのでバーナプレート固定具５が熱によってひ
ずみを生ずるということを防ぐことができる。
び燃料ガスを燃焼用空気供給管２および燃料ガス供給管
３を通して混合室４へ供給し、混合室４内で混合して予
混合ガスとしてバーナプレート１より噴射して、バーナ
プレート１の燃焼面側に火炎１１を発生させる。水冷管
６の内部には水が供給されており、バーナプレート１の
燃焼面側に発生させた火炎１１は、水冷管６によってす
ぐに熱が奪われて温度が低下するためにＮＯｘ生成量が
低下し、熱を吸収した水冷管６の内部の水は蒸気となっ
て取り出される。この時、水冷管６は熱の吸収だけでな
く熱を反射する作用もある。バーナプレート固定具５と
バーナプレート固定具５に最も近接している水冷管６の
間に断熱材７を充填しておくことで、水冷管６の反射熱
は断熱材７に遮られ、バーナプレート固定具５の過熱が
防止できるのでバーナプレート固定具５が熱によってひ
ずみを生ずるということを防ぐことができる。
【０００８】また、バーナプレート固定具５は、混合室
４外側で混合室根元側壁体８と接続し、固定している構
造であるので、バーナプレート固定具５を交換すること
が容易に行え、バーナプレート固定具５の強度が低下し
た場合にはバーナプレート固定具５を取り替えることで
ひずみの発生を予防する。
４外側で混合室根元側壁体８と接続し、固定している構
造であるので、バーナプレート固定具５を交換すること
が容易に行え、バーナプレート固定具５の強度が低下し
た場合にはバーナプレート固定具５を取り替えることで
ひずみの発生を予防する。
【０００９】なお、断熱材７の代わりに水冷管６とバー
ナプレート固定具５の間に耐火材を充填するということ
も考えられるが、耐火材の場合には断熱効果が少なく、
脱落の可能性があるため好ましくない。
ナプレート固定具５の間に耐火材を充填するということ
も考えられるが、耐火材の場合には断熱効果が少なく、
脱落の可能性があるため好ましくない。
【００１０】
【発明の効果】本発明を実施することで、バーナプレー
ト固定具でのひずみの発生を防止することができ、混合
室より予混合ガスが漏れることは完全に防止できるの
で、安全性が高くなる。
ト固定具でのひずみの発生を防止することができ、混合
室より予混合ガスが漏れることは完全に防止できるの
で、安全性が高くなる。
【図１】本発明の一実施例の要部を示した上面断面図
【図２】図１のＡ−Ａ断面図
１ バーナプレート
２ 燃焼用空気供給管
３ 燃料ガス供給管
４ 混合室
５ バーナプレート固定具
６ 水冷管
７ 断熱材
８ 混合室根元側壁体
９ ヒレ
１０ 押さえ板
１１ 火炎
Claims (2)
- 【請求項１】 混合室にて燃料ガスと燃焼用空気を混合
した予混合ガスを、混合室の下流側に設けたバーナプレ
ートより噴射し、バーナプレート表面で火炎を発生させ
る表面燃焼バーナの燃焼面を、垂直方向に設けた水冷管
の側面に近接させて設け、火炎の温度を水冷管にて低下
させることでＮＯｘ発生量を低減している表面燃焼バー
ナであって、混合室の壁体を先端側と根元側に２分割し、先端側の壁
体をバーナプレート固定具、根元側の壁体を混合室根元
側壁体で形成し、バーナプレート固定具は先側端部でバ
ーナプレートを固定し、元側端部で混合室根元側壁体先
側端部と重ね合わせて固定する構成とすることで、バー
ナプレート固定具を容易に交換可能としており、 バーナプレートの周縁をバーナプレート固定具にて混合
室に固定している表面燃焼バーナにおいて、バーナプレ
ート固定具とバーナプレート固定具に最も近接する水冷
管の間に、該バーナプレート固定具に最も近接する水冷
管による反射熱がバーナプレート固定具に達することを
遮る断熱材を充填したことを特徴とする表面燃焼バー
ナ。 - 【請求項２】 混合室にて燃料ガスと燃焼用空気を混合
した予混合ガスを、混合室の下流側に設けたバーナプレ
ートより噴射し、バーナプレート表面で火炎を発生させ
る表面燃焼バーナの燃焼面を、垂直方向に設けた水冷管
の側面に近接させて設け、火炎の温度を水冷管にて低下
させることでＮＯｘ発生量を低減している表面燃焼バー
ナであって、 混合室の壁体を先端側と根元側に２分割し、先端側の壁
体をバーナプレート固定具、根元側の壁体を混合室根元
側壁体で形成し、バーナプレート固定具はバーナ先側端
部で内側に折り曲げ、元側端部で外側に折り曲げた構造
であり、混合室根元側壁体は先側端部で外側に折り曲げ
た構造としておき、バーナプレート固定具は先側端部の
内側に折り曲げた部分でバーナプレートを固定し、元側
端部の外側に折り曲げた部分と混合室根元側壁体先側端
部の外側に折り曲げた部分を重ね合わせて固定する構成
とすることで、バーナプレート固定具を容易に交換可能
としており、 バーナプレートの周縁をバーナプレート固定具にて混合
室に固定している表面燃焼バーナにおいて、バーナプレ
ート固定具とバーナプレート固定具に最も近接する水冷
管の間に、該バーナプレート固定具に最も近接する水冷
管による反射熱がバーナプレート固定具に達することを
遮る断熱材を充填した ことを特徴とする表面燃焼バー
ナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30998196A JP3397284B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 燃焼面を水冷管に近接させて設ける表面燃焼バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30998196A JP3397284B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 燃焼面を水冷管に近接させて設ける表面燃焼バーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10141609A JPH10141609A (ja) | 1998-05-29 |
| JP3397284B2 true JP3397284B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=17999706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30998196A Expired - Fee Related JP3397284B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 燃焼面を水冷管に近接させて設ける表面燃焼バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3397284B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100436587B1 (ko) * | 2002-01-07 | 2004-06-19 | 엘지전선 주식회사 | 흡수식 냉동기의 고온재생기 |
| CN106016261B (zh) * | 2016-07-05 | 2018-03-02 | 中科蓝创节能环保设备（天津）有限公司 | 全预混式金属纤维燃烧器及采用该燃烧器的锅炉 |
| CN108443876B (zh) * | 2018-02-08 | 2019-06-18 | 王研 | 水冷式表面燃烧低氮燃烧器、具有其的锅炉及其使用方法 |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP30998196A patent/JP3397284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10141609A (ja) | 1998-05-29 |
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