JP3396328B2 - 循環流動層装置における循環粒子の粒度監視装置 - Google Patents

循環流動層装置における循環粒子の粒度監視装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環流動層ボイラ等、反
応部分から飛び出した粒子を循環させるための循環系を
有する循環流動層装置に適用される循環粒子の粒度監視
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】循環流動層ボイラ等の循環流動層装置に
おいては、循環している粒子の粒度を把握することが装
置の安定な運用を確保し良好な性能を維持するために不
可欠である。しかしながら、循環粒子の粒度に関する情
報を運転中に容易に得る方法はなく、必要に応じて粒子
を外部に抜き出し、それの粒度分布などを測定する方法
を取らざるを得ない状況にあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の循環流動層装置
では運転中の装置の粒子循環系から粒子を抜き出し、そ
れの分析を行なうことで粒度に関する情報を得てきた。
しかしながらこのような従来の方法では、 (1)一般的に高温の流動材を取り扱う必要があるため
危険があること。 (2)分析に時間を要するため経時的なデータの入手が
困難であること。などの問題があった。
【0004】本発明は、循環流動層装置において、循環
している粒子の粒度を安全、かつ、経時的に検知可能な
粒度監視装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では粒子の物性値
のうち粒子径が変化した場合に、粒子層と伝熱面との間
の伝熱係数が変化することに着目し、伝熱係数の変化を
測定するための伝熱プローブを粒子循環系のスタンドパ
イプに設ける。
【0006】その伝熱プローブはスタンドパイプ内の
環粒子へエネルギを与え、または奪い、伝熱プローブ表
面と循環粒子との間に温度差を発生させる手段をもち
つ表面温度検出手段を備え、更に、循環粒子に伝熱プロ
ーブから与え、あるいは奪ったエネルギの移動量を求め
る手段と発生した温度差を求める手段を有し、エネル
ギの移動量と温度差とから求められた伝熱係数によっ
て、既知の粒子径と伝熱係数との関係を基に代表粒子径
を決定するように構成されている。または、さらに前記
スタントパイプ内の粒子層の単位長さ当たりの圧損を測
定する差圧計を備え、前記伝熱係数に加え前記圧損から
得られた粒子層の空隙率によって、既知の粒子径と空隙
率と伝熱係数との関係を基に代表粒子径を決定するよう
に構成されている。
【0007】
【作用】本発明による粒度監視装置は前記したように粒
子循環系内に伝熱プローブを設置し、この伝熱プローブ
と循環粒子との間でエネルギの移動を行わせる。そして
温度差の測定手段により伝熱プローブと循環粒子の間の
温度差ΔTを求めると共に、エネルギ移動量の測定手段
によって伝熱プローブと循環粒子間のエネルギ移動量E
を求める。
【0008】伝熱プローブの伝熱面積をAとすると循環
粒子の伝熱係数はK=E/ΔT×A(w/m・k)
で求められる。こうして求められた伝熱係数によって、
既知の粒子径と伝熱係数との関係を基に代表粒子径を決
定する。加えて粒子層の空隙率を得た場合は、空隙率と
伝熱係数とによって、既知の粒子径と空隙率と伝熱係数
との関係を基に代表粒子径を決定する。
【0009】
【実施例】以下、本発明による粒度監視装置を図1〜図
4に示した一実施例に基づいて具体的に説明する。
【0010】(第1実施例)まず、図1によって第1実
施例について説明する。図1は、本発明の第1実施例に
よる粒度監視装置を備えた循環流動層ボイラの例を示し
ている。図1に示すように、循環流動層ボイラは燃焼室
1、サイクロン2、流動層熱交換器3、スタンドパイプ
4の主要部分から構成されており、燃焼用の空気がブロ
ア5a,5b,5cから供給され、燃焼室1内に高速流
動層と呼ばれる流動状態を形成し、燃料供給装置6から
供給された燃料が燃焼している。
【0011】ボイラ内には、けい砂などの流動材が存在
し、それらの流動材は未燃の燃料とともに燃焼室1、サ
イクロン2、流動層熱交換器3、およびスタンドパイプ
4とから形成される系内を循環している。
【0012】燃焼ガスと流動材とはサイクロン2で分離
され、ガスは対流伝熱面7、バグフィルタ8、誘引ファ
ン9を経て煙突10から放出される。分離された流動材
は流動層熱交換器3に入り、内部の伝熱面で冷却された
のち燃焼室1へ再循環する。ボイラ内に残留する粒子は
必要に応じて灰抜き出し装置11で系外に排出する。
【0013】スタンドパイプ4には、伝熱係数を求める
目的で温度検出端26および伝熱プローブ27が取り付
けられており、両者とも循環粒子に満たされた状態にな
っている。図示した28は温度差を算出する演算器、2
9は伝熱プローブ27へ供給される電力の調整器、30
は伝熱係数の演算器である。
【0014】伝熱プローブ27の構造例を図2に示して
ある。図2に示すように伝熱プローブ27の内部にヒー
タ31が設けられており、且つ表面温度検出手段として
プローブの外面に近い位置に熱電対32が埋め込まれて
おり、ヒータ31および熱電対32からはそれぞれ外部
の調整器29および演算器28へ接続する端子が設けら
れている。
【0015】粒子層と伝熱プローブ27の表面との間の
伝熱係数Kt 〔w/m2 ・k〕を求める方法は色々考え
られるが、ここでは次のような方法によった。まず流動
層内に設けた加熱面(ここでは伝熱プローブ27の表
面)と粒子層温度との間に或る温度差を生じるように循
環粒子に伝熱プローブ27からエネルギEを加える。こ
のとき加熱面の温度をT1 ,粒子層の温度をT2 ,加え
たエネルギをE,加熱面の面積をAとすると伝熱係数K
t は次式で求まる。
【0016】
【数1】
【0017】本装置の具体的な動作は次のようになる。
粒子層の温度を測定する温度検出端26の出力と伝熱プ
ローブ27表面温度の信号は演算器28に入り温度差が
出力される。伝熱プローブ27に供給される電力は、電
力調整器29により、温度差があらかじめ設定した値と
なるように調整される。
【0018】伝熱プローブ27表面と粒子層との間にお
ける伝熱係数Kt は演算器30で前述のように次式で求
められる。
【0019】Kt =E/(T1 −T2 )A さて、実際に本装置を適用した流動層装置において、循
環粒子の粒度が変化した場合を考える。
【0020】図3は粒子径dpと空隙率εと伝熱係数K
t との関係を示すものである(本図はVDI−WARM
EATLAS第4版による。)。これによれば、空隙率
を一定とすれば粒子径の変化に対し伝熱係数も変化す
る。
【0021】したがって、先に説明したように循環粒子
の伝熱係数を決定すれば、その変化量から粒子径の変化
(伝熱特性から決まる代表径としての値)が求まること
になる。空隙率εは次式で定義される値であるが、循環
流動層装置では実用範囲においてほぼ一定となる。
【0022】
【数2】
【0023】具体的な例として循環粒子径が粗大化した
場合を考える。一般に循環流動層装置において循環粒子
が粗大化することは、粒子の循環量が減少するため、種
々の性能低下をおこすことが多い。この場合、粒子の粗
大化は、伝熱係数の低下となって示されるので、その場
合には、細かな流動材の補充や、粗大粒子の系外排出等
の対応をとることができる。
【0024】(第2実施例)次に図4に示す第2実施例
について説明する。この実施例では、空隙率εを正確に
知る目的で粒子層の単位長さあたりの圧損を差圧計33
で測定できるようにしたものである。図4に示す装置の
その他の構成は図1に示した装置と同じである。圧損を
測定する部分の長さをL、求まった圧損をΔPとすると
粒子層のかさ密度ρb は次式で求められるので、粒子径
の変化をより正確に推定することが可能になる。
【0025】
【数3】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スタン
ドパイプを有する粒子循環系統を備えた循環流動層装置
において、前記スタンドパイプに設置され循環粒子との
間でエネルギの移動を行わせ且つ表面温度検出手段を備
る伝熱プローブ、同プローブと循環粒子との間の温度
差の測定手段、および前記プローブと循環粒子の間のエ
ネルギ移動量を測定する手段を有し、求められた伝熱係
数によって、既知の粒子径と伝熱係数との関係を基に代
表粒子径を決定するように構成されてなることを特徴と
する循環流動層装置における循環粒子の粒度監視装置
または、さらに前記スタンドパイプ内の粒子層の単位長
さ当たりの圧損を測定する差圧計を備え、前記伝熱係数
に加え前記圧損から得られた粒子層の空隙率によって、
既知の粒子径と空隙率と伝熱係数との関係を基に代表粒
子径を決定するように構成されてなることを特徴とする
循環流動層装置における循環粒子の粒度監視装置を提供
するもので、これらの装置によれば次のような効果が得
られる。
【0027】すなわち、循環流動層装置における循環粒
子の物性変化を連続的にかつ迅速に把握することが可能
になるため、粒子循環の変動に起因する不具合の発生を
容易に知ることが可能になり、それに基づいて施された
対策の効果を具体的に評価できるようになるなど、循環
流動層装置の性能向上、信頼性向上に役立つものであ
り、実用上非常に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る粒度監視装置を備え
た循環流動層ボイラの構成図。
【図2】本発明による粒度監視装置で採用する伝熱プロ
ーブの構造図。
【図3】空隙率と粒子径と伝熱係数との関係を示す線
図。
【図4】本発明の第2実施例に係る粒度監視装置を備え
た循環流動層ボイラの構成図。
【符号の説明】
1 燃焼室 2 サイクロン 3 流動層熱交換器 4 スタンドパイプ 5a,5b,5c ブロア 6 燃料供給装置 7 対流伝熱面 8 バグフィルタ 9 誘引ファン 10 煙突 11 灰取り出し装置 26 温度検出端 27 伝熱プローブ 28 演算器 29 電力調整器 30 演算器 31 ヒータ 32 熱電対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−226510(JP,A) 特開 平2−201147(JP,A) 特開 平1−107845(JP,A) 実開 平1−142851(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23C 10/02 F23C 10/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンドパイプを有する粒子循環系統を
    備えた循環流動層装置において、前記スタンドパイプ
    設置され循環粒子との間でエネルギの移動を行わせ且つ
    表面温度検出手段を備える伝熱プローブ、同プローブと
    循環粒子との間の温度差の測定手段、および前記プロー
    ブと循環粒子の間のエネルギ移動量を測定する手段を有
    し、求められた伝熱係数によって、既知の粒子径と伝熱
    係数との関係を基に代表粒子径を決定するように構成さ
    れてなることを特徴とする循環流動層装置における循環
    粒子の粒度監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の循環流動層装置におけ
    る循環粒子の粒度監視装置において、前記スタンドパイ
    プ内の粒子層の単位長さ当たりの圧損を測定する差圧計
    を備え、前記伝熱係数に加え前記圧損から得られた粒子
    層の空隙率によって、既知の粒子径と空隙率と伝熱係数
    との関係を基に代表粒子径を決定するように構成されて
    なることを特徴とする循環流動層装置における循環粒子
    の粒度監視装置。
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