JP3395727B2 - 演算装置および方法 - Google Patents
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Description
プログラムに従って命令を実行し、この命令実行結果に
対して丸め処理や飽和処理などの所定の演算処理を選択
的に施す演算装置および方法に関する。
ある。この演算装置は、プログラムで記述された命令に
従って数値演算を実行するための数値演算部と、この数
値演算部の入力値やその演算結果を一時的に格納するた
めのレジスタ群とを備えて構成され、このレジスタ群を
介して数値の受け渡しが行われるものとなっている。
ために、数値演算部でのデータ長が長く設定されてい
る。このため、数値演算部での演算結果を記憶装置に格
納する場合や、外部に出力する場合には、データ長を短
くするための所定の処理が施される。この処理として、
四捨五入などにより演算結果の下位ビットを丸めるため
のいわゆる丸め処理や、演算結果が所定値を越えた場合
に上位ビットを切り捨てて値を飽和させるためのいわゆ
る飽和処理が一般に知られている。
算部での演算結果をレジスタ群に格納する際に丸め処理
や飽和処理などの所定の処理を施すための処理部と、上
記数値演算部の演算結果に丸め処理などの所定の処理を
施すか否かを指定するフラグを設定するためのいわゆる
モードレジスタとを備えるのが一般的である。
の演算結果に対して、このような特殊な処理を施す必要
があるか否かは、一連の処理手順が記述されたプログラ
ム上で規定され、この処理を施す必要がある場合には上
述のモードレジスタのフラグとして例えば「1」が書き
込まれ、その都度書き替えられる。
ログラムにおいて、命令実行結果に対して飽和処理を実
行する命令と、この処理を実行しない命令とが交互に繰
り返される場合、プログラム上で各処理の命令ごとにモ
ードレジスタのフラグを設定し直すための命令文を加え
る必要があり、プログラムのコードサイズや実行ステッ
プ数が増加し、プログラムの規模が大きくなるという問
題がある。
ので、命令実行結果に対して所定の処理を行う場合と行
わない場合とが繰り返される場合であっても、一連の数
値演算を実行するための処理手順が記述されたプログラ
ムの規模の増加を抑制することができる演算装置および
方法を提供することを目的とする。
め、この発明は以下の構成を有する。すなわち、この発
明にかかる演算装置は、一連の処理手順が記述されたプ
ログラムに従って実行された命令実行結果(例えば後述
する数値演算回路50による演算結果Aに相当する要
素)を格納するための第1のレジスタ群(例えば後述す
るレジスタ群40に相当する構成要素)を有し、前記命
令実行結果を前記第1のレジスタ群に格納するに際し、
該命令実行結果に対して所定の演算処理(例えば後述す
る特定処理回路60による特定処理に相当する要素)を
選択的に施すように構成された演算装置であって、前記
第1のレジスタ群に対応づけて設けられ、前記プログラ
ム上で指定された前記第1のレジスタ群をなすレジスタ
に格納されるべき命令実行結果に対し、前記所定の演算
処理を施すか否かを指定するためのフラグを設定する第
2のレジスタ(例えば後述するモードレジスタ20に相
当する構成要素)を備えたことを特徴とする。
対し所定の演算処理を施すか否かを指定するフラグが第
2のレジスタに設定されており、この第2のレジスタを
なすビットは、第1のレジスタ群に対応づけらている。
命令実行結果を格納すべき第1のレジスタ群の何れかの
レジスタがプログラム上で指定されると、この指定され
たレジスタに対応する第2のレジスタ中のビットに設定
されたフラグに応じて、この命令実行結果に対して所定
の処理を施すか否かが決定される。つまり、第2のレジ
スタに予めフラグを設定しておきさえすれば、命令実行
結果の格納先となるレジスタを選択することにより所定
の演算処理の有無が決定される。従って、所定の演算処
理を行うか否かを指定するためのフラグをその都度プロ
グラム上で変更する必要がなくなり、フラグを設定する
ためのプログラム上の記述文を削減することが可能とな
る。
の処理手順が記述されたプログラムに従って命令を実行
し、この命令実行結果(例えば後述する数値演算回路5
0による演算結果Aに相当する要素)に対して所定の演
算処理(例えば後述する特定処理回路60による特定処
理に相当する要素)を選択的に施すように構成された演
算装置であって、前記プログラムを格納するプログラム
格納部(例えば後述するプログラムメモリ10に相当す
る構成要素)と、前記プログラムに記述された命令を実
行する命令実行部(例えば後述する数値演算回路50に
相当する構成要素)と、前記命令実行部による命令実行
結果を格納する第1のレジスタ群(例えば後述するレジ
スタ群40に相当する構成要素)と、前記命令実行結果
に対して前記所定の演算処理を施す演算処理部(例えば
後述する特定処理回路60に相当する構成要素)と、前
記第1のレジスタ群に対応づけて設けられ、前記命令実
行部による命令実行結果に対して前記所定の演算処理を
施すか否かを指定するためのフラグを設定する第2のレ
ジスタ(例えば後述するモードレジスタ20に相当する
構成要素)と、前記命令実行結果を前記第1のレジスタ
群に格納するに際し、前記命令実行結果を格納すべきレ
ジスタとして前記プログラム上で指定された前記複数の
第1のレジスタ群をなすレジスタ(例えば後述するレジ
スタR0〜R7に相当する構成要素)に対応する前記第
2のレジスタに設定されたフラグ(例えば後述するモー
ドレジスタ20をなすビットMR0〜MR7に設定され
たフラグに相当する要素)を参照して前記命令実行結果
に対する前記所定の演算処理を制御する制御部(例えば
後述するデコーダ30に相当する構成要素)と、を備え
たことを特徴とする。
命令実行結果を第1のレジスタ群に格納するに際して、
前記命令実行結果に対する所定の演算処理が制御され
る。このとき、命令実行結果を格納すべき第1のレジス
タ群の何れかのレジスタがプログラム上で指定される
と、このレジスタに対応するビットであって第2のレジ
スタ中のビットに設定されたフラグが参照され、このフ
ラグに応じて命令実行結果に対する所定の処理が制御さ
れる。つまり、第2のレジスタに予めフラグを設定して
おきさえすれば、命令実行結果の格納先となるレジスタ
を選択することにより所定の演算処理を施すか否かの制
御が行われる。従って、所定の演算処理を行うか否かを
指定するためのフラグをその都度プログラム上で変更す
る必要がなくなり、フラグを設定するためのプログラム
上の記述文を削減することが可能となる。
て、前記命令実行部による命令実行結果に対し前記演算
処理部に前記所定の演算処理を選択的に施させることを
特徴とする。この装置の構成によれば、フラグに応じて
演算処理による所定の演算処理が制御されるので、この
演算処理部の動作の頻度を最小限に抑えることができ
る。
よる命令実行結果に対し前記演算処理部に前記所定の演
算処理を一律に実行させ、前記フラグに応じて前記命令
実行部による命令実行結果(例えば後述する数値演算回
路50の演算結果Aに相当する要素)または前記演算処
理部(例えば後述する特定処理回路60の演算結果Bに
相当する要素)による演算結果の何れかを選択して前記
第1のレジスタ群に格納させることを特徴とする。
よらず、演算処理部による処理を一律に実行して、フラ
グに応じて命令実行結果または所定の演算処理の結果の
何れかを選択するようにしたので、所定の処理に並行し
てフラグを参照することが可能となり、演算処理を高速
化することが可能となる。
のレジスタ群に対応づけられる複数のビットと、前記複
数のビットに設定されたフラグを有効とするか否かを定
める制御フラグを設定するための制御ビット(例えば後
述するビットRENAに相当する要素)と、を有すること
を特徴とする。
を書き替えることにより、第1のレジスタ群に対応する
ビットであって第2のレジスタ中のビットを書き替える
ことなく、第2のレジスタに設定されたフラグに応じて
命令実行結果に対して所定の演算処理を施すか否かを制
御することが可能となる。したがって、フラグを書き替
える際に生じる誤りを未然に防止することができ、第2
のレジスタに設定されたフラグに応じて所定の演算処理
を施すか否かを確実に制御することが可能となる。
のレジスタ群に対応づけられる複数のビットと、前記所
定の演算処理の内容に対応づけて、前記複数のビットに
設定されたフラグを有効とするか否かを定める複数の制
御フラグを設定するための複数の制御ビット(例えば後
述するレジスタRENA1,RENA2に相当する構成要素)
と、を有することを特徴とする。
る所定の演算処理の内容に応じた制御フラグを選択的に
書き替えることにより、第1のレジスタに対応するビッ
トであって第2のレジスタ中のビットを書き替えること
なく、命令実行部の命令実行結果に対して演算処理部に
よる演算処理を施すか否かを、その演算処理の内容ごと
に制御することが可能となる。したがって、命令実行結
果に対して、例えば飽和処理などの特定の処理だけでな
く、例えば丸め処理などの他の処理を施すか否かをも制
御することが可能となる。
手順が記述されたプログラムに従って命令を実行し、こ
の命令実行結果(例えば後述する数値演算回路50によ
る演算結果に相当する要素)に対して所定の演算処理を
選択的に施して第1のレジスタ群に格納する演算方法で
あって、(a)前記命令実行結果を格納すべきレジスタ
として前記プログラム上で指定された前記複数の第1の
レジスタ群をなすレジスタに対応する前記第2のレジス
タにフラグを設定する第1のステップ(例えば後述する
ステップS10に相当する要素)と、(b)前記プログ
ラムに記述された命令を実行する第2のステップ(例え
ば後述するステップS11に相当する要素)と、(c)
前記命令実行結果を前記第1のレジスタ群に格納するに
際し、前記第2のレジスタに設定されたフラグを参照し
て前記命令実行結果に対する前記所定の演算処理を制御
する第3のステップ(例えば後述するステップS12〜
S13に相当する要素)と、(d)前記所定の演算処理
が施された命令実行結果を前記第1のレジスタ群に格納
する第4のステップ(例えば後述するステップS14に
相当する要素)と、を含むことを特徴とする。
対し所定の演算処理を施すか否かを指定するフラグが第
2のレジスタに設定されており、この第2のレジスタを
なすビットは、第1のレジスタ群に対応づけらている。
命令実行結果を格納すべき第1のレジスタ群の何れかの
レジスタがプログラム上で指定されると、このレジスタ
に対応する第2のレジスタをなすビットに設定されたフ
ラグに応じて、この命令実行結果に対して所定の処理を
施すか否かが決定される。つまり、第2のレジスタに予
めフラグを設定しておきさえすれば、命令実行結果の格
納先となるレジスタを選択することにより所定の演算処
理の有無が決定される。従って、所定の演算処理を行う
か否かを指定するためのフラグをその都度プログラム上
で変更する必要がなくなり、フラグを設定するためのプ
ログラム上の記述文を削減することが可能となる。
ラグに応じて、前記命令実行結果に対し前記所定の演算
処理を選択的に施すこと(例えば後述するステップS1
2〜S14に相当する要素)を特徴とする。この方法の
構成によれば、フラグに応じて所定の演算処理の実行が
制御されるので、この所定の演算処理の実行頻度を最小
限に抑えることができる。
令実行結果に対し前記所定の演算処理を一律に実行し、
前記第2のレジスタに設定されたフラグに応じて前記命
令実行結果または前記所定の演算処理の演算結果の何れ
かを選択して前記第1のレジスタ群に格納すること(例
えば後述するステップS22〜S25に相当する要素)
を特徴とする。
よらず、所定の演算処理を一律に実行して、フラグに応
じて命令実行結果または所定の演算処理結果の何れかを
選択するようにしたので、所定の処理に並行してフラグ
を参照することが可能となり、演算処理を高速化するこ
とが可能となる。
1のレジスタ群に対応づけられるビットであって前記第
2のレジスタのビットにフラグを設定すると共に、さら
にこのフラグを有効とするか否かを定める制御フラグを
前記第2のレジスタの制御ビットに設定し、前記第3の
ステップでは、例えば、前記第1のレジスタ群に対応づ
けられるビットであって前記第2のレジスタのビットに
設定されたフラグに優先して、前記第2のレジスタの制
御ビットに設定された制御フラグを参照し、この制御フ
ラグの内容が肯定的である場合に前記第1のレジスタ群
に対応づけられる前記フラグを参照して前記所定の演算
処理を制御することを特徴とする。
群に対応づけられるビットであって第2のレジスタのビ
ットに設定されたフラグを有効とするか否かは、制御フ
ラグにより決定される。つまり、制御フラグが前記第2
のレジスタに設定されたフラグを有効とすることについ
て肯定的である場合にのみ、第1のレジスタ群に対応づ
けられる第2のレジスタに設定されたフラグを参照して
所定の演算処理が命令実行結果に施される。また、制御
フラグが前記第2のレジスタに設定されたフラグを有効
とすることについて否定的である場合には、第1のレジ
スタ群に対応づけられる第2のレジスタに設定されたフ
ラグは無視され、所定の演算処理は一切実行されない。
したがって、第1のレジスタに対応づけられるビットで
あって第2のレジスタのビットに設定されたフラグを書
き替えるまでもなく、所定の演算処理を命令実行結果に
施すか否かを制御することが可能となる。
発明の実施の形態を説明する。 <実施の形態1>図1に、この発明の実施の形態1にか
かる演算装置の構成を示す。この演算装置は、一連の処
理手順が記述されたプログラムに従って命令を実行し、
この命令実行結果として得られる演算結果に対して所定
の演算処理を選択的に施すように構成されたものであっ
て、演算結果を格納するためのレジスタ群を有し、演算
結果をレジスタ群に格納するに際し、該演算結果に対し
て所定の演算処理を選択的に施すように構成されてい
る。
リ10には、演算を実行するための一連の処理手順が記
述されたプログラムが格納されている。モードレジスタ
20は、この発明の特徴部をなす要素であって、後述す
る数値演算回路50の演算結果が格納されるレジスタ群
40に対応づけられた複数のビットから構成され、レジ
スタ群40に格納される演算結果に対して後述する特定
処理(所定の演算処理)を施すか否かを指定するための
フラグを設定するものである。
装置各部の動作を制御するものであって、プログラムメ
モリ10から順次読み出される命令と、モードレジスタ
20に設定されたフラグとをデコードして、各種の制御
信号やデータ信号を各部に出力する。レジスタ群40
は、数値データを一時的に格納するものであって、複数
のレジスタから構成され、数値演算回路50の演算結果
や入力データを格納する。数値演算回路50は、プログ
ラムメモリ10に格納されたプログラムに記述された命
令に従って、レジスタ群40に入力データとして設定さ
れた数値データに対し数値演算を実行するものである。
演算結果をレジスタ群40に格納するに際し、数値演算
回路50の演算結果に対して例えば丸め処理や飽和処理
などの特定処理を施すものである。入力切替器70は、
数値演算回路50または特定処理回路60の何れかの演
算結果を選択して、レジスタ群40に与えるものであ
る。
0は、例えば8個のレジスタR0〜R7から構成され、
数値演算回路50が処理対象とする例えば40ビット長
のデータを格納可能なように構成されている。モードレ
ジスタ20は、レジスタ群40をなすレジスタR0〜R
7に対応するビットMR0〜MR7から構成され、レジ
スタ群40に格納される演算結果に対して上述の特定処
理を施すか否かを指定するためのフラグを設定するもの
であり、例えば、モードレジスタ20をなすビットMR
0は、レジスタ群40をなすレジスタR0に格納される
演算結果に対して特定処理を施すか否かを指定するフラ
グを格納する。
ログラムメモリ10に格納されたプログラムには、演算
を実行するための一連の処理手順が記述されている。こ
の例では、第1行目にモードレジスタ20にフラグを設
定するためのフラグ設定命令が記述され、第2行目以降
に演算命令が記述されている。例えば、第2行目には、
レジスタ群40のレジスタR0とレジスタR1とから数
値データを読み出して乗算し、この演算結果をレジスタ
R3に格納することを表す演算命令が記述されており、
この演算命令による演算結果は飽和するものとなってい
る。演算結果が飽和するか否かについては、プログラム
作成者によりプログラム作成段階で予め推定され、後述
するように、その演算結果が特定処理の対象とされる。
の動作について、図3(a)に示すプログラムを実行す
る場合を例とし、図4に示すフローに沿って説明する。
ステップS10:最初に、デコーダ30は、プログラム
メモリ10から読み出されるフラグ設定命令に従って、
モードレジスタ20を構成するビットMR0〜MR7に
フラグをそれぞれ設定する。具体的には、図3(a)に
示すプログラムの第1行目に記述されたフラグ設定命令
「mode_reg=0x802A」に従ってモードレジスタ20の設
定が行われる。
2A」は2進表示で「100000000010101
0」を表し、この下位8ビット「00101010」の
各ビットがビットMR0〜MR7に設定される各フラグ
を表す。この例の場合、ビットMR0,MR2,MR
4,MR6,MR7にフラグ「0」が設定され、ビット
MR1,MR3,MR5にフラグ「1」が設定される。
なお、この実施の形態では、フラグ「1」が特定処理を
施すことを指定するものとし、この場合のフラグを、特
に「許可フラグ」と称することとする。
リ10から演算命令が読み出され、数値演算回路50に
より数値演算が行われる。具体的には、図2に示すプロ
グラムの第2行目に記述された演算命令が読み出されて
実行され、レジスタR0とレジスタR1に格納された数
値データを乗算するための演算が実行され、この乗算結
果が数値演算回路50の演算結果Aとされる。
数値データとレジスタR1の数値データとの乗算結果で
ある演算結果Aは、プログラム上では、レジスタ群40
のレジスタR3に格納されることが指定されているが、
この乗算結果をレジスタ群40に格納するに際して、格
納先のレジスタR3に対応するモードレジスタ20のビ
ットMR3に設定されたフラグが参照され、このフラグ
が許可フラグ「1」か否かが判定される。
ビットMR3には許可フラグ「1」が設定されているの
で(ステップS12:YES)、数値演算回路50の演
算結果Aに対して、特定処理回路60により特定処理が
施される。具体的には、レジスタR0とレジスタR1と
の乗算結果(数値演算回路50の演算結果A)に対して
飽和処理が施され、所定値を越えない数値データに演算
結果Aを修正して、演算結果Bを得る。
れた演算結果Bは、プログラム上で指定されたレジスタ
群40をなすレジスタR3に入力切替器70を介して格
納される。このとき、入力切替器70は、デコーダ30
により制御されて演算結果をレジスタ群40に与える。
すなわち、デコーダ30は、モードレジスタ20に設定
された許可フラグと、プログラムに記述された演算結果
の格納先として指定されたレジスタに関する情報(格納
先情報)とから、入力切替器70の切り替え状態を決定
し、数値演算回路50による演算結果Aまたは特定処理
回路60による演算結果Bの何れかをレジスタ群40を
なす何れかのレジスタ(プログラム上で指定されたレジ
スタ)に与える。
する命令文の一例を示す。この例では、格納先情報「RE
G」により特定されるモードレジスタ「mode_reg[REG]」
に許可フラグ「1」が設定されているか否かが、条件文
「if」により判定され、この条件が満足されている場合
に、所定のレジスタ「resister」に対して飽和処理を示
す「saturate」を設定する。このようにレジスタ「resi
ster」が設定された場合、特定処理回路60により飽和
処理が実行される。この図3(b)に示す命令文は、同
図(a)に示す演算命令文等と共にプログラム中に記述
される。
ットMR3に許可フラグ「1」が設定されていない場合
(ステップS12:NO)、ステップS13は実行され
ず、数値演算回路50の演算結果Aが、プログラム上で
指定されたレジスタ群40の何れかのレジスタに格納さ
れる。
行目に記述された演算命令が実行され、以下同様に格納
先に応じたモードレジスタ20のフラグが参照されて、
第3行目以降の演算命令が順次実行される。この例によ
れば、プログラムの第2行目、第4行目、第6行目に記
述された演算命令に対する数値演算回路50の演算結果
Aが、特定処理回路60により特定処理が施されて、そ
の演算結果BがレジスタR3,R1,R5にそれぞれ格
納され、また、プログラムの第3行目、第5行目、第7
行目の演算命令に対する数値演算回路50の演算結果A
が、レジスタ群40のレジスタR2,R0,R4にその
まま格納される。
0の演算結果Aに対して、特定処理を要する演算命令と
要しない演算命令とが交互に実行されるが、特定処理を
施すか否かを指定するためのフラグを設定するモードレ
ジスタ20の内容に変更はない。つまり、この実施の形
態によれば、モードレジスタ20を書き替えることな
く、演算結果Aに対する特定処理の有無が制御される。
これは、演算結果Aに対して特定処理を施すか否かに関
し、演算結果の格納先としてレジスタ群40の何れのレ
ジスタを選択するかにより決定されるためである。この
ように、プログラム上で格納先のレジスタを選択しさえ
すれば、演算結果Aに対して特定処理を施すか否かが任
意に制御される。
設定するかについては、プログラムの処理内容に応じて
決定される。例えば図3(a)に示す例では、演算結果
に対して飽和処理を必要とする命令が3行あり、飽和処
理を必要としない処理が同じく3行ある。つまり、この
プログラムを実行した場合、飽和処理を必要とする演算
結果が半分を占めることとなる。そこで、この場合、演
算結果を格納するレジスタ群40をなすレジスタのうち
の半分を、飽和処理が施された演算結果を格納するもの
として割り当て、このレジスタ群40の半分のレジスタ
に対応するモードレジスタ20の半分に許可フラグ
「1」を設定する。これにより、処理内容に応じてレジ
スタ群40の使用効率を向上させることができ、演算結
果Aと演算結果Bとをレジスタ群40に効率的に格納す
ることが可能となる。
ラム例と、同様の演算処理を行うための従来技術にかか
るプログラムとの比較例を参考的に示す。この実施の形
態1にかかるプログラム例では、先頭行にのみモードレ
ジスタ20を設定するための記述文が存在しているのに
対し、従来技術にかかるプログラムでは、特定処理の要
否が変わるたびに、モードレジスタを設定し直す必要
上、特定処理の要否が変化する度にモードレジスタを設
定し直すための記述文が必要となる。したがって、この
例のように、特定処理の有無が交互に切り替わるような
演算処理を実行させる場合、この実施の形態1にかかる
プログラムでは、プログラムの行数が従来技術に比較し
て約半分に抑えられる。
レジスタ20に設定されたフラグに応じて、数値演算回
路50による演算結果Aに対し、特定処理回路60によ
り特定処理が選択的に施される。したがって、必要な場
合にのみ特定処理が実行されることとなり、特定処理の
実行が必要最小限に抑えられる。
この発明にかかる実施の形態2を説明する。上述の実施
の形態1では、モードレジスタ20に設定されたフラグ
に応じて、特定処理回路60により特定処理を選択的に
行うものとしたが、この実施の形態2は、数値演算回路
50の演算結果Aに対して、特定処理回路60により一
律に特定処理を実行し、数値演算回路50の演算結果A
または特定処理回路60の演算結果Bの何れかを選択し
てレジスタ群40に与えることを特徴としており、装置
上の構成は、図1に示す上述の実施の形態1と同様であ
る。
図3に示すプログラムを実行する場合を例とし、この実
施の形態2にかかる装置の動作を説明する。ステップS
20〜S21:上述の実施の形態1にかかるステップS
10〜S11と同様に、デコーダ30による制御の下、
プログラムメモリ10から最初に読み出されるフラグ設
定命令に従ってモードレジスタ20にフラグをそれぞれ
設定する。この後、第2行目の演算命令が読み出され、
数値演算回路50により数値演算が行われる。この例で
は、レジスタR0とレジスタR1に格納された数値デー
タが読み出されて乗算演算が行われ、この演算結果Aの
格納先としてレジスタR3が指定される。
0の演算結果Aに対して、特定処理回路60により一律
に特定処理が施される。ステップS23:続いて、プロ
グラムの第2行目で演算結果Aの格納先として指定され
たレジスタR3に対応するモードレジスタ20のビット
MR3に設定されたフラグを参照し、この格納先に対応
するフラグが許可フラグ「1」か否かが判定される。
ットMR3には許可フラグ「1」が設定されており(ス
テップS23:YES)、この場合、特定処理回路60
による演算結果Bが、入力切替器70により選択されて
レジスタ群40の指定のレジスタR3に与えられる。
3において、許可フラグが設定されていないと判定され
た場合には(ステップS23:NO)、特定処理が施さ
れる前の演算結果、すなわち数値演算回路50の演算結
果Aそのものが、入力切替器70により選択されてレジ
スタ群40の指定のレジスタに与えられる。以上によ
り、図2に示すプログラムの第2行目に記述された演算
命令が実行され、以下同様に第3行目以降の演算命令が
順次実行される。
タ20に設定されたフラグに関わりなく、特定処理回路
60により演算結果Aに対して特定処理を一律に実行し
た後、モードレジスタ20に設定されたフラグに応じて
数値演算回路50の演算結果Aまたは特定処理回路の演
算結果Bの何れかを選択するようにしたので、特定処理
に並行してモードレジスタ20のフラグを参照すること
が可能となり、演算処理を高速化することが可能とな
る。
この発明にかかる実施の形態3を説明する。この実施の
形態3にかかる演算装置は、前述の図1に示す実施の形
態1にかかる装置構成において、モードレジスタ20に
代えて、特定処理を施すか否かを指定するフラグを有効
とすか無効とするかを定めるための制御フラグを設定す
るビットRENAを含むモードレジスタ20Aを備えて構
成される。つまり、このモードレジスタ20Aは、上述
のモードレジスタ20(ビットMR0〜MR7)にビッ
トRENAを加えて構成される。
図4に示すフローを援用して説明する。なお、この実施
の形態3では、図4に示すフローのうち、ステップS1
0とステップS12の内容が一部異なるので、この図4
を援用するにあたって、ステップS10をステップS1
0Aとし、ステップS12をステップS12Aとして、
説明上の符号を変更する。
ステップS10と同様にレジスタ群40に対応づけられ
るビットであってモードレジスタ20AのビットMR0
〜MR7にフラグを設定する。そしてさらに、これらの
ビットMR0〜MR7に設定されたフラグを有効とする
か否かを定める制御フラグを制御ビットRENAに設定す
る。この実施の形態3では、制御フラグとして「1」が
制御ビットRENAに設定された場合に、ビットMR0〜
MR7に設定されたフラグが有効とされるものとする。
0により演算命令を実行して演算結果Aを得る。 ステップS12A:続いて、レジスタ群40に対応づけ
られるビットMR0〜MR7に設定されたフラグに優先
して制御ビットRENAに設定された制御フラグを参照
し、この制御フラグが「1」か否かを判定する。つま
り、MR0〜MR7に設定されたフラグを有効とするこ
とについて、制御ビットRENAに設定された制御フラグ
の内容が肯定的か否かを判定する。
の実施の形態1にかかるステップS12〜S14と同様
の処理が実行される。すなわち、レジスタ群40に対応
づけられるビットMR0〜MR7に設定されたフラグを
参照して特定処理の制御が行われ、レジスタ群40中の
指定のレジスタに演算結果Aまたは演算結果Bが格納さ
れる。これに対して、制御フラグが「0」の場合、ビッ
トMR0〜MR7に設定されたフラグは無視されて、特
定処理回路60による特定処理は一切実行されず、した
がって数値演算回路50の演算結果Aがレジスタ群中の
指定のレジスタに格納される。
は、デコーダ30により行われる。すなわち、デコーダ
30は、モードレジスタ20を参照する場合、ビットM
R0〜MR7に優先して制御ビットRENAを参照し、こ
の制御ビットRENAに設定された制御フラグが「1」
(許可フラグ)であって肯定的である場合にのみビット
MR0〜MR7に設定されたフラグを参照して、このフ
ラグに応じて特定処理回路60による特定処理の実行を
制御すると共に入力切替器70の切り替え状態を制御し
て、数値演算回路50の演算結果Aまたは特定処理回路
60の演算結果Bの何れかをレジスタ群40の指定のレ
ジスタに格納する。また、制御フラグが「0」の場合に
は、モードレジスタ20のビットMR0〜MR7に設定
されたフラグを無視し、数値演算回路50の演算結果A
を入力切替器70を介してレジスタ群40の指定のレジ
スタに格納する。
ENAのみを書き替えることにより、レジスタ群40に対
応するビットMR0〜MR7の内容を書き替えるまでも
なく、モードレジスタ20に設定されたフラグに基づき
演算結果Aに対して特定処理を施すか否かが制御され
る。たとえば、プログラム実行中に、割り込み、コール
などにより別のルーチンにジャンプする場合、ハードウ
ェアで制御フラグRENAのみを書き替えることにより、
元のプログラム実行時の設定が無効とされ、したがっ
て、元のプログラム実行時の設定条件が意図せずにジャ
ンプ先に適用されることを回避することができ、ジャン
プ先での処理を守ることができる。また、元のプログラ
ムに復帰するときも、制御フラグだけを元の値に戻せば
よく、これにより元のプログラム実行時の設定が再び有
効となる。
RENAを書き替えさえすれば、特定処理を行わないよう
に制御することが可能となるので、モードレジスタ20
をなすビットMR0〜MR7を書き替えることなく、特
定処理を施すか否かを制御することが可能となる。
この発明にかかる実施の形態4を説明する。この実施の
形態4にかかる演算装置は、上述の実施の形態3にかか
る構成において、モードレジスタ20Aに代えて、演算
処理部の処理内容に対応づけて、レジスタ群40に対応
づけられるビットMR0〜MR7に設定されたフラグを
有効とすか無効とするかを定める制御フラグを設定する
複数の制御ビットRENA1,R ENA2を含むモードレジスタ
20Bを備えて構成される。
形態3による効果に加えて、演算処理回路60の特定処
理(所定の演算処理)として、例えば飽和処理や丸め処
理などの複数の演算処理が存在する場合であっても、各
処理ごとにその実行を制御することが可能となる。すな
わち、例えば制御ビットRENA1,を飽和処理に対応づけ
て、この制御ビットRENA1に制御フラグとして「1」を
設定し、制御ビットR ENA2を丸め処理に対応づけて、こ
の制御ビットRENA2に制御フラグとして「0」を設定た
場合、飽和処理についてはモードレジスタ20のビット
MR0〜MR7に設定されたフラグが参照され、丸め処
理については、ビットMR0〜MR7に設定されたフラ
グは無視される。したがって、特定処理の内容に応じて
ビットMR0〜MR7に設定されたフラグを有効とする
か否かが制御され、複数の演算処理のうち、どれを施す
か否かを制御することが可能となる。
説明したが、この発明は、上述の実施の形態に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述の各
実施の形態では、レジスタ群40のレジスタR0〜R7
に対応させてモードレジスタのビットMR0〜MR7を
設けたが、これに限定されることなく、例えばモードレ
ジスタ20を構成する1つのビットを、レジスタ群40
をなす複数のレジスタに対応させてもよく、これらの対
応関係を適宜設定すればよい。
S12Aにおいて、モードレジスタ20の制御ビットR
ENAの判定と、ビットMR0〜MR7の判定とを行うも
のとしたが、これに限定されることなく、制御ビットR
ENAの判定がビットMR0〜MR7の判定に優先される
限度において、これらの判定処理を別々のステップに分
離してもよい。
演算装置によれば、一連の処理手順が記述されたプログ
ラムに従って実行された命令実行結果を格納するための
第1のレジスタ群に対応づけて設けられ、プログラム上
で指定された前記第1のレジスタ群をなすレジスタに格
納されるべき命令実行結果に対し、所定の演算処理を施
すか否かを指定するためのフラグを設定する第2のレジ
スタを備えたので、所定の演算処理を行うか否かを指定
するためのフラグをその都度プログラム上で変更する必
要がなくなり、従って命令実行結果に対して所定の処理
を行う場合と行わない場合とが繰り返される場合であっ
ても、一連の数値演算を実行するための処理手順が記述
されたプログラムの規模の増加を抑制することが可能と
なる。
ば、一連の処理手順が記述されたプログラムを格納する
プログラム格納部と、前記プログラムに記述された命令
を実行する命令実行部と、命令実行結果を格納する第1
のレジスタ群と、前記命令実行結果に対して所定の演算
処理を施す演算処理部と、前記第1のレジスタ群に対応
づけて設けられ、前記命令実行結果に対して前記所定の
演算処理を施すか否かを指定するフラグを設定する第2
のレジスタと、前記命令実行結果を前記第1のレジスタ
群に格納するに際し、前記命令実行結果を格納すべきレ
ジスタとして指定された前記複数の第1のレジスタ群を
なすレジスタに対応する前記第2のレジスタに設定され
たフラグを参照して前記所定の演算処理を制御する制御
部と、を備えたので、所定の演算処理を行うか否かを指
定するためのフラグをその都度プログラム上で変更する
必要がなくなり、従って命令実行結果に対して所定の処
理を行う場合と行わない場合とが繰り返される場合であ
っても、一連の数値演算を実行するための処理手順が記
述されたプログラムの規模の増加を抑制することが可能
となる。
ば、前記制御部が、前記フラグに応じて、前記命令実行
部による命令実行結果に対し前記演算処理部に前記所定
の演算処理を選択的に施させるようにしたので、フラグ
に応じて演算処理による所定の演算処理が制御され、し
たがってこの演算処理部の動作の頻度を最小限に抑える
ことができる。
よれば、前記制御部が、前記命令実行部による命令実行
結果に対し前記演算処理部に前記所定の演算処理を一律
に実行させ、前記フラグに応じて、前記命令実行部によ
る命令実行結果または前記演算処理部による演算結果の
何れかを選択して、前記第1のレジスタ群に格納させる
ようにしたので、所定の処理に並行してフラグを参照す
ることが可能となり、演算処理を高速化することが可能
となる。
よれば、前記第2のレジスタが、前記第1のレジスタ群
に対応づけられるビットに設定されたフラグを有効とす
るか否かを定める制御フラグを設定するビットを含むよ
うにしたので、第1のレジスタ群に対応する第2のレジ
スタを書き替えることなく、所定の演算処理を施すか否
かを制御することが可能となる。
よれば、前記第2のレジスタが、前記演算処理部の処理
内容に対応づけて、前記第1のレジスタ群に対応づけら
れるビットに設定されたフラグを有効とするか否かを定
める制御フラグを設定する複数のビットを含むようにし
たので、演算処理部による複数の演算処理のうち、どの
演算処理を命令実行結果に対して施すか否かを、各演算
処理ごとに制御することが可能となる。
(a)命令実行結果を格納すべきレジスタとしてプログ
ラム上で指定された複数の第1のレジスタ群をなすレジ
スタに対応する第2のレジスタにフラグを設定する第1
のステップと、(b)前記プログラムに記述された命令
を実行する第2のステップと、(c)前記命令実行結果
を前記第1のレジスタ群に格納するに際し、前記第2の
レジスタに設定されたフラグを参照し、前記命令実行結
果に対する所定の演算処理を制御する第3のステップ
と、(d)前記所定の演算処理が施された命令実行結果
を前記第1のレジスタ群に格納する第4のステップと、
を含むようにしたので、所定の演算処理を行うか否かを
指定するためのフラグをその都度プログラム上で変更す
る必要がなくなり、したがって命令実行結果に対して所
定の処理を行う場合と行わない場合とが繰り返される場
合であっても、一連の数値演算を実行するための処理手
順が記述されたプログラムの規模の増加を抑制すること
が可能となる。
ば、例えば、前記第3のステップでは、前記フラグに応
じて、前記命令実行結果に対し前記所定の演算処理を選
択的に施すようにしたので、フラグに応じて所定の演算
処理の実行が制御され、したがって所定の演算処理の頻
度を最小限に抑えることができる。
ば、例えば、前記第3のステップでは、前記命令実行結
果に対し前記所定の演算処理を一律に実行し、前記第2
のレジスタに設定されたフラグに応じて、前記命令実行
結果または前記所定の演算処理の演算結果の何れかを選
択して前記第1のレジスタ群に格納するようにしたの
で、所定の処理に並行してフラグを参照することが可能
となり、演算処理を高速化することが可能となる。
構成を示すブロック図である。
備えるモードレジスタとレジスタ群との対応関係を説明
するための図である。
適用されるプログラム例を示す図である。
動作の流れを示すフローチャートである。
適用されるプログラムと、従来技術にかかる装置に適用
されるプログラム例とを比較説明するための図である。
動作の流れを示すフローチャートである。
備えるモードレジスタの構成を示す図である。
備えるモードレジスタの構成を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 一連の処理手順が記述されたプログラム
に従って実行された命令実行結果を格納するための第1
のレジスタ群を有し、前記命令実行結果を前記第1のレ
ジスタ群に格納するに際し、該命令実行結果に対して所
定の演算処理を選択的に施すように構成された演算装置
であって、 前記第1のレジスタ群に対応づけて設けられ、前記プロ
グラム上で指定された前記第1のレジスタ群をなすレジ
スタに格納されるべき命令実行結果に対し、前記所定の
演算処理を施すか否かを指定するためのフラグを設定す
る第2のレジスタを備えたことを特徴とする演算装置。 - 【請求項2】 一連の処理手順が記述されたプログラム
に従って命令を実行し、この命令実行結果に対して所定
の演算処理を選択的に施すように構成された演算装置で
あって、 前記プログラムを格納するプログラム格納部と、 前記プログラムに記述された命令を実行する命令実行部
と、 前記命令実行部による命令実行結果を格納する第1のレ
ジスタ群と、 前記命令実行結果に対して前記所定の演算処理を施す演
算処理部と、 前記第1のレジスタ群に対応づけて設けられ、前記命令
実行部による命令実行結果に対して前記所定の演算処理
を施すか否かを指定するためのフラグを設定する第2の
レジスタと、 前記命令実行結果を前記第1のレジスタ群に格納するに
際し、前記命令実行結果を格納すべきレジスタとして前
記プログラム上で指定された前記複数の第1のレジスタ
群をなすレジスタに対応する前記第2のレジスタに設定
されたフラグを参照して前記命令実行結果に対する前記
所定の演算処理を制御する制御部と、 を備えたことを特徴とする演算装置。 - 【請求項3】 前記制御部は、 前記フラグに応じて、前記命令実行部による命令実行結
果に対し前記演算処理部に前記所定の演算処理を選択的
に施させることを特徴とする請求項2に記載された演算
装置。 - 【請求項4】 前記制御部は、 前記命令実行部による命令実行結果に対し前記演算処理
部に前記所定の演算処理を一律に実行させ、前記フラグ
に応じて前記命令実行部による命令実行結果または前記
演算処理部による演算結果の何れかを選択して前記第1
のレジスタ群に格納させることを特徴とする請求項2に
記載された演算装置。 - 【請求項5】 前記第2のレジスタは、 前記第1のレジスタ群に対応づけられる複数のビット
と、 前記複数のビットに設定されたフラグを有効とするか否
かを定める制御フラグを設定するための制御ビットと、 を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに
記載された演算装置。 - 【請求項6】 前記第2のレジスタは、 前記第1のレジスタ群に対応づけられる複数のビット
と、 前記所定の演算処理の内容に対応づけて、前記複数のビ
ットに設定されたフラグを有効とするか否かを定める複
数の制御フラグを設定するための複数の制御ビットと、 を有することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに
記載された演算装置。 - 【請求項7】 一連の処理手順が記述されたプログラム
に従って命令を実行し、この命令実行結果に対して所定
の演算処理を選択的に施して第1のレジスタ群に格納す
る演算方法であって、(a)前記命令実行結果を格納す
べきレジスタとして前記プログラム上で指定された前記
複数の第1のレジスタ群をなすレジスタに対応する前記
第2のレジスタにフラグを設定する第1のステップと、
(b)前記プログラムに記述された命令を実行する第2
のステップと、(c)前記命令実行結果を前記第1のレ
ジスタ群に格納するに際し、前記第2のレジスタに設定
されたフラグを参照して前記命令実行結果に対する前記
所定の演算処理を制御する第3のステップと、(d)前
記所定の演算処理が施された命令実行結果を前記第1の
レジスタ群に格納する第4のステップと、を含むことを
特徴とする演算方法。 - 【請求項8】 前記第3のステップでは、 前記フラグに応じて、前記命令実行結果に対し前記所定
の演算処理を選択的に施すことを特徴とする請求項7に
記載された演算方法。 - 【請求項9】 前記第3のステップでは、 前記命令実行結果に対し前記所定の演算処理を一律に実
行し、 前記第2のレジスタに設定されたフラグに応じて前記命
令実行結果または前記所定の演算処理の演算結果の何れ
かを選択して前記第1のレジスタ群に格納することを特
徴とする請求項7に記載された演算方法。 - 【請求項10】 前記第1のステップでは、 前記第1のレジスタ群に対応づけられるビットであって
前記第2のレジスタのビットにフラグを設定すると共
に、さらにこのフラグを有効とするか否かを定める制御
フラグを前記第2のレジスタの制御ビットに設定し、 前記第3のステップでは、 前記第1のレジスタ群に対応づけられるビットであって
前記第2のレジスタのビットに設定されたフラグに優先
して、前記第2のレジスタの制御ビットに設定された制
御フラグを参照し、この制御フラグの内容が肯定的であ
る場合に前記第1のレジスタ群に対応づけられる前記フ
ラグを参照して前記所定の演算処理を制御することを特
徴とする請求項7に記載された演算方法。
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ID=17191368
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