JP3395490B2 - レジスト・アッシング方法およびこれに用いるアッシング装置 - Google Patents

レジスト・アッシング方法およびこれに用いるアッシング装置

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JP3395490B2 JP31335695A JP31335695A JP3395490B2 JP 3395490 B2 JP3395490 B2 JP 3395490B2 JP 31335695 A JP31335695 A JP 31335695A JP 31335695 A JP31335695 A JP 31335695A JP 3395490 B2 JP3395490 B2 JP 3395490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細加工用マスク
として使用済みの有機レジスト・パターンを除去するた
めのアッシング技術に関し、特にその下地が有機低誘電
体膜を含む層間絶縁膜である場合にも、該有機低誘電体
膜に悪影響を与えずにアッシングを行える方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイス製造においては、
その高集積化,高機能化に伴い、基板上に層間絶縁膜を
介して配線膜を幾層にも積み上げる多層配線技術の採用
が必須となっている。多層配線を採用する場合、デザイ
ン・ルールの縮小と共に隣接配線同士あるいは上下配線
同士が接近してくると、比誘電率が約3.9と大きい従
来のSiOx系層間絶縁膜では、配線間容量が大きくな
り過ぎる。そこで、特にデザイン・ルール0.25μm
以降の世代では、比誘電率の低い層間絶縁膜(以下、低
誘電体膜と称する。)を用いて低電圧駆動,低消費電
力,高クロック周波数を実現することが検討されてい
る。
【0003】低誘電体膜としては、まずデザイン・ルー
ル0.35〜0.25μmの世代向けとしてSiOF膜
(比誘電率3.7〜3.2)が提案されているが、デザ
イン・ルール0.18μmの世代向けには比誘電率がさ
らに低い有機低誘電体膜が有望視されている。この有機
低誘電体膜としては、ポリイミド系樹脂膜(比誘電率
3.5〜3.0)、およびフッ素系樹脂膜(同2.5〜
1.9)が代表的である。ポリイミド系樹脂膜は塗布お
よび熱処理により成膜することができる。一方のフッ素
系樹脂膜は、Cuの拡散を抑制できることからCu配線
を被覆する層間絶縁膜として有望である。このうち、テ
トラフルオロエチレン,フッ化ベンゾシクロブテン,フ
ッ化ポリシリルエーテルらはスピンコートにより成膜で
き、フッ化ポリパラキシレンやフッ化ナフタリンはCV
Dにより成膜できる等、それぞれにメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、SiO
x系層間絶縁膜に比べて比誘電率が1/2〜1/3と低
いことから層間絶縁膜材料として期待される有機低誘電
体膜であるが、有機材料であるが故の問題も抱えてい
る。それは、耐酸素(O2 )プラズマ性の不足である。
この問題について、図6および図7を参照しながら説明
する。
【0005】いま、図6に示されるように、たとえばA
l−Cu系膜を主体とする下層配線パターン51(Al
−Cu)の上に形成された層間絶縁膜55に対し、レジ
スト・パターン56(PR)をマスクとするドライエッ
チングを行って接続孔57を開口したとする。ここで上
記層間絶縁膜55は、下層側SiOx膜52と上層側S
iOx膜54との間に有機低誘電体膜53(Low−
ε)が介在された3層構造を有する。この段階では、接
続孔57は異方性形状を有している。
【0006】次に、通常のアッシング装置を用いてO2
プラズマ・アッシングを行い、レジスト・パターン56
を除去する。アッシング反応の本質は、酸素系活性種に
よる有機材料の燃焼反応であるから、この反応を促進す
るためには対象となる基板を加熱すれば良いというのが
従来の一般的な考え方である。したがって、被アッシン
グ基板は、枚葉式装置では約200℃、バッチ式装置で
も約80℃以上に加熱され、これにより実用的なアッシ
ング速度が達成されている。しかし、かかるアッシング
を行った後には、図7に示されるように、接続孔57の
内部において有機低誘電体膜53の加工断面に侵食部5
8が形成されてしまう。これは、アッシング工程では不
純物のノックオン注入や結晶欠陥等のダメージ発生を避
けるためにイオン衝撃を極力排した条件を採用するた
め、微細な接続孔57の内部でもO* (酸素ラジカル)
による等方的な燃焼反応が進行してしまうからである。
このような接続孔57の断面形状の異常は、後工程にお
いて上層配線による該接続孔57の埋め込みに大きな支
障をもたらす原因となる。
【0007】そこで本発明は、層間絶縁膜の少なくとも
一部を有機低誘電体膜を用いて構成した場合にも、この
有機低誘電体膜に何ら影響を与えないレジスト・アッシ
ング方法、およびこれに用いるアッシング装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、膜厚方向の少
なくとも一部に有機低誘電体膜を含む層間絶縁膜上に形
成された有機レジスト・パターンを、前記有機レジスト
・パターンを保持する基板の温度を−70〜−30℃に
制御し、前記有機低誘電体膜に対して選択比を確保しな
がら酸素系活性種を用いてアッシングするレジスト・ア
ッシング方法である。ここで、前記酸素系活性種には、
酸素プラズマもしくはオゾンを用いる。つまり、基板を
加熱しながら行っていた従来のレジスト・アッシングと
は逆の考え方にもとづくものである。このとき、実用的
なアッシング速度を達成する観点からは、基板にバイア
ス電力を印加して基板近傍に直流シース電界を形成し、
ある程度のイオン入射エネルギーを利用できるようにす
ることが特に好適である。
【0009】なお、有機レジスト・パターンの表面には
ドライエッチング中のイオン照射を受けて硬化層が形成
されることがあるので、この様な場合にはアッシングに
先だって水素系活性種によるプラズマ処理を行い、表面
硬化層を除去すると良い。ただし、このH2 プラズマ処
理は、処理速度の観点から基板の温度を室温より高い温
度に制御しながら行うことが好適である。
【0010】上述のような低温アッシングは、酸素系活
性種を用いてアッシングを行うためのチャンバ内で、ス
テージ上に保持される前記基板の温度を−70〜−30
℃に制御可能な温度制御手段を備えるアッシング装置を
用いて行うことができる。かかるアッシング装置は、当
然のことながら酸素系活性種の生成手段を備えている
が、この生成手段に対して酸素系ガスの供給と水素系ガ
スの供給とを随時切り替え可能なガス供給系統を接続
し、水素系化学種も生成可能な構成としておけば、同一
チャンバ内で水素系活性種によるプラズマ処理と酸素系
活性種によるアッシングとを連続的に行うことが可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、従来一般に基板を加
熱しながら行われてきたレジスト・アッシングを、逆に
基板を冷却しながら行うが、この発想の根拠には、有機
低誘電体膜の熱的挙動が通常用いられる有機レジスト材
料のそれとは異なっている事実がある。表1に、代表的
な有機低誘電体材料4種類とフォトレジスト材料1種類
(ノボラック系ポジ型フォトレジスト材料OFPR−8
00;東京応化工業社製)の重量変化点とガラス転移点
を示す。
【0012】
【表1】
【0013】なお、表1に記載される重量変化点は、熱
重量分析(TGA)で得られる熱分解曲線上で最初に重
量減少が現れる温度に対応している。
【0014】この表を見ると、有機低誘電体材料の重量
変化点とガラス転移点とは、いずれも有機レジスト材料
のそれよりもかなり高い。本発明は、この事実にもとづ
いて両者の耐熱性の差をうまく利用し、レジスト・アッ
シング時に基板を冷却することにより、低誘電体膜には
影響を与えずに、有機レジスト・パターンのみを選択的
に剥離しようとするものである。
【0015】基板の冷却温度は、室温以下とすることが
好適である。これより高い温度では、有機低誘電体膜と
有機レジスト・パターンとの選択比を十分に大きく確保
することが難しい。一方、冷却温度の下限は特に規定さ
れるものではないが、使用可能な冷媒の種類や冷却設備
のコスト、および実用的なアッシング速度により自ずと
規定されるものであって良い。
【0016】かかる本発明のレジスト・アッシング方法
によれば、たとえ有機低誘電体膜を含む層間絶縁膜に接
続孔を開口した後にエッチング・マスクである有機レジ
スト・パターンをアッシングするような場合であって
も、従来問題となっていた接続孔の断面形状劣化等の問
題は生じない。以下、本発明の方法を、図1および図2
を参照しながら説明する。
【0017】図1は、Al−Cu系膜を主体とする下層
配線パターン1を被覆して形成された層間絶縁膜5を、
この上に形成された有機レジスト・パターン6(PR)
をマスクとしてドライエッチングすることにより、異方
性形状を有する接続孔7を形成した状態を示している。
ここで、上記層間絶縁膜5は、下層側SiOx膜2と上
層側SiOx膜4との間に有機低誘電体膜3(Low−
ε)が介在された3層構造を有する。この状態の基板を
0℃以下に冷却し、酸素系活性種を用いてアッシングを
行えば、図2に示されるように、有機低誘電体膜3の加
工断面には何ら影響を及ぼすことなく、有機レジスト・
パターン6を選択的に除去することができる。したがっ
て、接続孔7の異方性形状を維持することができる。
【0018】なお、本発明のレジスト・アッシングで
は、酸素系活性種がO2 プラズマあるいはオゾンのいず
れに由来するものであっても良い。O2 プラズマを用い
る場合には、これを近年開発の進んでいるいわゆる高密
度プラズマ発生源を用いて生成させると、基板冷却によ
るアッシング速度の低下をかなりカバーすることができ
る。高密度プラズマとは、おおよそ5mA/cm2 以上
のイオン電流密度を有するプラズマの総称である。
【0019】ここで、本発明のアッシング装置の一構成
例として、ヘリコン波ダウンフロー型のプラズマ・アッ
シング装置を図3を参照しながら説明する。
【0020】このアッシング装置のプラズマ生成部は、
内部にヘリコン波プラズマPH を生成させるためのベル
ジャ11、このベルジャ11を周回する2個のループを
有し、RFパワーをプラズマへカップリングさせるため
のループ・アンテナ12、上記ベルジャ11を周回する
ごとく設けられ、該ベルジャ11の軸方向に沿った磁界
を生成させるソレノイド・コイル13を主な構成要素と
する。
【0021】上記ベルジャ11は非導電性の材料より構
成されるが、ここでは石英を採用した。また、上記ソレ
ノイド・コイル13は、主としてヘリコン波の伝搬に寄
与する内周側ソレノイド・コイル13aと、主としてヘ
リコン波プラズマPH の輸送に寄与する外周側ソレノイ
ド・コイル13bから構成されている。上記ループ・ア
ンテナ12には、プラズマ励起用RF電源24からイン
ピーダンス整合用の第1のマッチング・ネットワーク
(M/N)23を通じてRFパワーが印加され、上下2
個のループには互いに逆回り方向の電流が流れる。ここ
では、上記プラズマ励起用RF電源24の周波数を、1
3.56MHzとした。なお、両ループ間の距離は、所
望のヘリコン波の波数に応じて最適化されている。
【0022】上記ベルジャ11は、ステンレス鋼等の導
電性材料を用いて構成されるアッシング・チャンバ15
に接続されている。これにより、上記ソレノイド・コイ
ル13が形成する発散磁界に沿って、該アッシング・チ
ャンバ15の内部へヘリコン波プラズマPH が引き出さ
れる。ただし、上記の発散磁界は、後述のステージ18
近傍である程度収束させることが必要であり、このため
に上記アッシング・チャンバ15の外部には、補助磁界
生成手段としてマルチカスプ磁場を生成可能な永久磁石
14が配設されている。
【0023】また、このアッシング・チャンバ1の内部
は、図示されない排気系統により排気孔17を通じて矢
印A方向に高真空排気される一方で、天井部に開口され
るガス供給管16からは矢印B方向にアッシングに必要
な酸素系ガスの供給を受け、これらのバランスによりそ
の内部が所定の圧力に維持されている。さらに、アッシ
ング・チャンバ1の側壁面にはゲート・バルブ22が設
けられ、ここを介してたとえば図示されないロード・ロ
ック室に接続されている。
【0024】上記アッシング・チャンバ15の内部に
は、その壁面から電気的に絶縁された導電性のステージ
18が収容され、この上にウェハWを保持して所定のア
ッシングを行うようになされている。上記ステージ18
には、プロセス中のウェハWの温度を0℃以下に維持す
るために、図示されないチラーから冷媒の供給を受け、
これを矢印C1 ,C2 方向に循環させるための冷却配管
19が埋設されている。また、上記ステージ18には、
ヘリコン波プラズマPH 中から入射するイオンのエネル
ギーを制御するためにウェハWに基板バイアスを印加す
るバイアス印加用RF電源21が、第2のマッチング・
ネットワーク(M/N)20を介して接続されている。
ここでは、バイアス印加用RF電源21の周波数を40
0kHzとした。
【0025】ところで、有機レジスト・パターンの表面
に表面硬化層が形成されている場合には、アッシングに
先立ち、水素系活性種によるプラズマ処理を行うことが
好適である。このとき、使用するアッシング装置におい
て、活性種生成チャンバが酸素系ガスの供給と水素系ガ
スの供給とを随時切り替え可能なガス供給系統に接続さ
れており、かつ基板を該ステージに対して当接/離間自
在とする基板昇降手段が備えられていれば、水素系活性
種によるプラズマ処理と酸素系活性種によるアッシング
とを同一のアッシング・チャンバ内で連続的に行うこと
が可能となる。
【0026】かかるプラズマ処理とアッシングの連続プ
ロセスを可能とする本発明のアッシング装置の一構成例
として、誘導結合プラズマ・アッシング装置を図4およ
び図5を参照しながら説明する。この装置において、内
部に誘導結合プラズマPI を生成させるためのアッシン
グ・チャンバ32の壁面の大部分およびシャワー・ヘッ
ド状のガス供給口を兼ねる上蓋31は、ステンレス鋼等
の導電性材料にて構成されているが、該チャンバ32の
軸方向の一部は石英からなるシリンダ34にて構成され
ており、このシリンダ34の外周側にマルチターン・ア
ンテナ35が巻回されている。このマルチターン・アン
テナ35には、第1のマッチング・ネットワーク36を
介してプラズマ励起用RF電源37が接続されている。
ここでは、プラズマ励起用RF電源37の周波数を1
3.56MHzとした。
【0027】上記アッシング・チャンバ32の内部は、
図示されない排気系統により排気孔33を通じて矢印D
方向に排気される一方で、上蓋31からは矢印E方向に
アッシングに必要なO2 ガスまたはプラズマ処理に必要
なH2 ガスの供給を受け、これら排気とガス供給とのバ
ランスによりその内部が所定の圧力に維持されている。
上記アッシング・チャンバ32はまた、その壁面から電
気的に絶縁された導電性のステージ38を収容してお
り、この上にウェハWを保持して所定のアッシングを行
う様になされている。上記ステージ38には、プロセス
中のウェハWの温度を0℃以下に維持するために、図示
されないチラーから冷媒の供給を受け、これを矢印F
1 ,F2 方向に循環させるための冷却配管39が埋設さ
れている。また、上記ステージ38には、誘導結合プラ
ズマPI 中から入射するイオンのエネルギーを制御する
ためにウェハWに基板バイアスを印加するバイアス印加
用RF電源41が、第2のマッチング・ネットワーク
(M/N)40を介して接続されている。ここでは、バ
イアス印加用RF電源41の周波数を400kHzとし
た。
【0028】ここで、この誘導結合プラズマ・アッシン
グ装置には、O2 ガスとH2 ガスとを随時切り替えるこ
とが可能なガス供給系統と、ウェハWをステージ38か
ら当接/離間させるための昇降ピン42が備えられてい
る。すなわち、上記ガス供給系統には、O2 ボンベ43
とH2 ボンベ45とがそれぞれバルブ44,45を介し
て共通のガス供給路に接続されており、双方のバルブ4
4,45の開閉制御により、矢印E方向からアッシング
・チャンバ32内に供給されるガスの種類が切り替わる
ようになされている。
【0029】一方、上記昇降ピン42は、ステージ38
に内蔵されており、図示されない駆動手段を操作するこ
とにより、図4に示されるようにウェハWを該ステージ
38から離間させたり、あるいは図5に示されるように
ウェハWと該ステージ38とを当接させることができ
る。この昇降ピン42の操作は、前述のガス供給系統に
おけるガスの切り替えと連動して行われる。すなわち、
水素系化学種によるプラズマ処理時には、図4に示され
るように、O2 ボンベ43側のバルブ44を閉じ、H2
ボンベ45側のバルブ46を開けることによりアッシン
グ・チャンバ32内にH2 ガスを導入すると共に、上記
の駆動手段を操作して昇降ピン42を上昇させ、ウェハ
Wをステージ38から離間させる。これにより、ステー
ジ38の冷却状態から切り放されたウェハWが誘導結合
プラズマPI に接近し、そのプラズマの輻射熱によって
速やかに昇温される。
【0030】続くアッシング時には、図5に示されるよ
うに、H2 ボンベ45側のバルブ46を閉じ、O2 ボン
ベ43側のバルブ44を開けることによりアッシング・
チャンバ32内にO2 ガスを導入すると共に、上記の駆
動手段を操作して昇降ピン42を下降させ、ウェハWを
ステージ38に当接させる。これにより、誘導結合プラ
ズマPI から遠ざかったウェハWがステージ38との熱
交換によって速やかに冷却される。
【0031】なお、上記の昇降ピン42は、ウェハWの
ハンドリング用に従来から備えられているものを流用し
ても構わないが、より昇降距離の長い専用のピンを別途
設ければ、プラズマ輻射熱による加熱をより効果的に行
うことができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0033】実施例1 本実施例では、先の図3に示したヘリコン波ダウンフロ
ー型プラズマ・アッシング装置を用い、先の図1に示し
たサンプル・ウェハWに対するアッシングを行った。
【0034】ここで、下層側SiOx膜2と上層側Si
Ox膜4は、いずれもプラズマCVD法により約100
nmの厚さに形成されている。また、これらのSiOx
膜2,4に挟まれる有機低誘電体膜3は、フッ化ポリイ
ミドをスピンコートした後、熱処理を行うことにより、
約40nmの厚さに形成されている。また、有機レジス
ト・パターン6は、たとえばノボラック系ポジ型フォト
レジスト材料OFPR−800(商品名;東京応化工業
社製)の塗膜を約1μmの厚さに形成し、i線リソグラ
フィと現像処理を経て形成されている。
【0035】上記有機レジスト・パターン6のアッシン
グは、たとえば O2 流量 500 SCCM ガス圧 5 Pa ソース・パワー 2500 W(13.56 MHz) RFバイアス・パワー 100 W(400 kHz) ウェハ温度 −30 ℃(アルコール系冷媒使用) の条件で行った。
【0036】有機低誘電体膜3を構成するフッ化ポリイ
ミドと有機レジスト・パターン6を構成するノボラック
樹脂との間には400℃近い耐熱温度差があるため、上
記のような低温下では有機低誘電体膜3の加工断面はO
2 プラズマによっても何ら侵食を受けない。この結果、
図2に示されるように、レジスト・アッシング後にも接
続孔7の異方性形状を維持することができた。
【0037】実施例2 本実施例では、先の図4および図5に示した誘導結合プ
ラズマ・アッシング装置を用い、先の図1に示したサン
プル・ウェハWに対するアッシングを行った。ここで、
下層側SiOx膜2と上層側SiOx膜4は、いずれも
プラズマCVD法により約100nmの厚さに形成され
ている。また、これらのSiOx膜2,4に挟まれる有
機低誘電体膜3は、フッ化ポリパラキシレン(商品名パ
リレン−n)をCVD法に堆積させることにより、約3
0nmの厚さに形成されている。また、有機レジスト・
パターン6は、たとえばネガ型3成分系化学増幅型フォ
トレジスト材料SAL−601(商品名;シプレイ社
製)の塗膜を約1μmの厚さに形成し、KrFエキシマ
・レーザ・リソグラフィと現像処理を経て形成されてい
る。
【0038】ただし、上記のレジスト材料はプラズマ耐
性が低いため、接続孔エッチングが終了した段階におけ
る上記有機レジスト・パターン6の表面には、表面硬化
層(図示せず。)が形成されている。そこでまず、前出
の図4に示されるように、昇降ピン42を用いてウェハ
Wをステージ38から持ち上げ、アッシング・チャンバ
32内にはH2 ガスを導入して、一例として H2 流量 500 SCCM ガス圧 1 Pa ソース・パワー 2500 W(13.56 MHz) RFバイアス・パワー 100 W(400 kHz) ウェハ温度 100 ℃ なる条件でH2 プラズマ処理を行った。この処理は、プ
ラズマ輻射熱により基板が加熱されながら、また高密度
イオンの照射を受けながら進行し、これにより表面硬化
層が速やかに分解除去された。
【0039】この後は、図5に示されるように、昇降ピ
ン42を下降させてウェハWをステージ38に当接さ
せ、アッシング・チャンバ32内にはO2 ガスを導入し
て、たとえば次のような条件 O2 流量 500 SCCM ガス圧 5 Pa ソース・パワー 2500 W(13.56 MHz) RFバイアス・パワー 100 W(400 kHz) ウェハ温度 −70 ℃(フルオロカーボン系溶媒使用) で有機レジスト・パターン6をアッシングした。本実施
例によっても、接続孔7の異方性形状を良好に維持しな
がら、レジスト・アッシングを行うことができた。
【0040】以上、本発明の具体的な実施例を挙げた
が、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものでは
なく、サンプル・ウェハの構成、有機低誘電体膜や有機
レジスト・パターンの構成材料、アッシング条件、アッ
シング装置の構成の細部等については、適宜変更や選択
が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、有機低誘電体膜を層間絶縁膜の少なくとも
一部に用いた場合にも、該有機低誘電体膜に影響を与え
ることなく有機レジスト・パターンをアッシングするこ
とができる。したがって本発明は、層間絶縁膜の構成材
料としての有機低誘電体膜を実用化を推進し、ひいては
高集積化された微細な半導体デバイスの性能向上に貢献
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレジスト・アッシングを行う前のサン
プル・ウェハにおいて、接続孔をエッチングした状態を
示す模式的断面図である。
【図2】図1の有機レジスト・パターンをアッシングし
た状態を示す模式的断面図である。
【図3】本発明を適用したヘリコン波ダウンフロー型プ
ラズマ・アッシング装置の一構成例を示す模式的断面図
である。
【図4】本発明を適用した誘導結合プラズマ・アッシン
グ装置の一構成例において、H2 プラズマ処理時の使用
状態を示す模式的断面図である。
【図5】本発明を適用した誘導結合プラズマ・アッシン
グ装置の一構成例において、O2 プラズマ・アッシング
時の使用状態を示す模式的断面図である。
【図6】従来のレジスト・アッシングを行う前のサンプ
ル・ウェハにおいて、接続孔をエッチングした状態を示
す模式的断面図である。
【図7】図6の有機レジスト・パターンをアッシングす
る途中で接続孔の異方性形状が劣化した状態を示す模式
的断面図である。
【符号の説明】
2 下層側SiOx膜 3 有機低誘電体膜 4 上層側SiOx膜 5 層間絶縁膜 6 有機レジスト・パターン 7 接続孔 15,32 アッシング・チャンバ 18,38 ステージ 19,39 冷却配管 21,41 バイアス印加用RF電源 43 O2 ボンベ 45 H2 ボンベ PH ヘリコン波プラズマ PI 誘導結合プラズマ W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/027

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚方向の少なくとも一部に有機低誘電
    体膜を含む層間絶縁膜上に形成された有機レジスト・パ
    ターンを、前記有機レジスト・パターンを保持する基板
    の温度を−70〜−30℃に制御し、前記有機低誘電体
    膜に対して選択比を確保しながら酸素系活性種を用いて
    アッシングするレジスト・アッシング方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素系活性種は、酸素プラズマもし
    くはオゾンである請求項1記載のレジスト・アッシング
    方法
  3. 【請求項3】 前記アッシングは、前記基板にバイアス
    電力を印加しながら行う請求項2記載のレジスト・アッ
    シング方法。
  4. 【請求項4】 前記アッシングに先立ち、水素系活性種
    によるプラズマ処理を行うことにより前記有機レジスト
    ・パターンの表面硬化層を除去する請求項2記載のレジ
    スト・アッシング方法。
  5. 【請求項5】 前記水素系活性種によるプラズマ処理
    は、前記基板の温度を室温より高い温度に制御しながら
    行われる請求項4記載のプラズマ・アッシング方法。
  6. 【請求項6】 前記水素系活性種によるプラズマ処理
    は、前記基板を前記ステージから離間させることによ
    り、アッシング時よりも該基板とプラズマとの距離を小
    とした状態で行われる請求項5記載のプラズマ・アッシ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 酸素系活性種の生成手段と、 前記酸素系活性種を用いてアッシングを行うためのチャ
    ンバと、 アッシングの対象となる基板を前記チャンバ内で保持す
    るステージと、 前記ステージを介して前記基板の温度を−70〜−30
    に制御する温度制御手段とを備えるアッシング装置。
  8. 【請求項8】 前記酸素系活性種がプラズマ中に生成さ
    れる請求項7記載のアッシング装置。
  9. 【請求項9】 前記ステージは、バイアス電力印加手段
    に接続される請求項8記載のアッシング装置。
  10. 【請求項10】 前記プラズマは、少なくとも5mA/
    cm以上のイオン電流密度を有する請求項8記載のア
    ッシング装置。
  11. 【請求項11】 前記酸素系活性種の生成手段が、酸素
    系ガスの供給と水素系ガスの供給とを随時切り替え可能
    なガス供給系統に接続される請求項7記載のアッシング
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ステージが、前記基板を該ステー
    ジに対して当接/離間自在となす基板昇降手段を備える
    請求項11記載のアッシング装置。
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