JP3394912B2 - 床下畜熱利用の衛生設備器具・配管・機器系の凍結防止システム - Google Patents

床下畜熱利用の衛生設備器具・配管・機器系の凍結防止システム

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JP3394912B2
JP3394912B2 JP20444398A JP20444398A JP3394912B2 JP 3394912 B2 JP3394912 B2 JP 3394912B2 JP 20444398 A JP20444398 A JP 20444398A JP 20444398 A JP20444398 A JP 20444398A JP 3394912 B2 JP3394912 B2 JP 3394912B2
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與志雄 白山
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株式会社 ノ−スウィング
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    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

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  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒冷地などにおい
て、一階、階上の床下畜熱コンクリ−トピットを利用し
た給水給湯用配管・水環境器具機器系の凍結防止システ
ムを提供する。
【0002】
【従来の技術】これまで寒冷地などにおいて、給水給湯
用配管・水環境器具機器系の凍結を防止手段としては、 (イ)寒冷期における衛生器具・機器系全般の水抜き、 (ロ)屋内外の給水・給湯配管系の局部的な電熱帯被覆 (ハ)屋内無人時期の暖房方式 (ニ)屋内の全ての水栓からの流水動方式 (ホ)建物の現地管理者の定期点検 等が実施されている。
【0003】しかし(イ)の水抜きは、別荘地などにお
いては兎も角、常時の給水給湯が必要な条件下では採用
できない手段であり、また別荘地においても水抜き作業
に加えオ−ナ−の来訪の度の開栓作業及び季節による開
栓作業をしなければならないのは大変厄介であり、又、
その都度、衛生器具・機器・パイプ系が空気と接触する
ため、それらの機能の経年劣化が著しく、耐用年数が短
くなる難点があった。
【0004】(ロ)電熱帯被覆は、被覆作業に手間がか
かり耐用年数も短く、屋内隠蔽部分の修理交換作業が、
不可のみならず、電力消費が大きい。(ハ)においても
不経済極りなく、火災の危険性とトラブルの元凶とな
る。
【0005】(ニ)の流水動方式は、水資源は有限であ
り、留守中及び無人建物の各水栓からのたれ流しは、公
益の視点から到底許されることではない。又、(ホ)の
管理者の定期点検も非常に不経済であり、プライバシ−
侵害の諸問題を抱えている。
【0006】なお、地中に埋め込んだヒ−トパイプを水
道管に沿わせて断熱材で局部的に被覆する凍結防止構造
が、特開平7−224449に示されている。しかし、
この技術は、地中深部のヒ−トパイプの伝導熱を地上外
部に露出する水道管内の水道水に伝えて凍結防止を図る
ものであり、水道供給部ごとに施工しなければならない
煩雑さがあるとともに、地中に挿したヒ−トパイプのみ
で水道供給部のみを局部的に熱伝導しても、極寒地にお
ける凍結防止の完璧を期することは困難である。建物の
水廻り全般に亘る総合的システムとは程遠い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のかか
る実情に鑑みてなされたもので、水廻りの床下コンクリ
−トピットを畜熱・放熱空間に利用して、自然の地熱と
割安な深夜電力を熱源として、一階、階上の給水給湯用
配管・衛生器具・機器系の凍結を防止し、常時給水給湯
を行えるシステムを提供しようとする。
【0008】また、上記配管用管をステンレス鋼とし
て、その熱伝導率特性により、保温工事を一切不要と
し、且つ腐蝕等のない耐久性を保持させた給水給湯用配
管・機器系の凍結防止システムを提供しようとする。
【0009】さらに、温度センサ−感知により電話回線
を利用して遠隔地操作により凍害から建物を護るシステ
ムを付加するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、外側壁面2が地熱層9に面した床下コン
クリ−ト囲壁1と、その囲壁1の内側壁面3及び地熱層
9に開口した底面4一帯に張設した断熱材5と、その断
熱材5の内側に敷設した深夜畜電供給源と接続した発熱
体6を埋設した畜熱材7と、前記囲壁1及び畜熱材7と
で合成される畜熱床下ピット8内に設備した床下配管・
機器系10、11とで構成される床下畜熱利用の衛生設
備器具・配管・機器系の凍結防止システムである。
【0011】また上記構成において、畜熱材7がコンク
リ−ト打設により形成される床下畜熱利用の衛生設備器
具・配管・機器系の凍結防止システムである。
【0012】さらに上記各構成において、配管系10の
材質がステンレス鋼である床下畜熱利用の衛生設備器具
・配管・機器系の凍結防止システムである。
【0013】さらにまた上記各構成において、畜熱床下
ピット8内に設置した温度センサ−14により異常温度
をキャッチし、電話回線15を介して警報発信する装置
を備えた床下畜熱利用の衛生設備器具・配管・機器系の
凍結防止システムである。
【0014】そしてまた請求項1の凍結防止システムに
おいて、熱輸送パイプ12を介して、深夜畜電供給源と
接続した発熱体6を埋設した畜熱材7を敷設した畜熱階
上床下ピット13と畜熱床下ピット8とを連絡し、該畜
熱床下ピット8より配管系10を畜熱階上床下ピット1
3へ導いて成る、上記各構成の床下畜熱利用の衛生設備
器具・配管・機器系の凍結防止システムである。
【0015】
【発明の実施の態様】建物の躯体を示す図1において、
1が床下コンクリ−ト囲壁1で、その外側壁面2が地熱
層9に面し、その囲壁1に囲まれた底面に地熱層9が覗
いている。5が厚み50mm程度の発泡樹脂材質の断熱
材で、囲壁1の内側壁面3及び地熱層9が覗いている底
面4一帯に張設してある。7がその断熱材5の内側に打
設したコンクリ−ト層の畜熱材で、内部に深夜畜電供給
源と接続した発熱体6を埋設してある。そして前記囲壁
1及び畜熱材7とで合成される畜熱床下ピット8内に
は、給水給湯のためのステンレス鋼の床下配管系10、
機器系11とを配備し、夫々床上のトイレ、洗面器、シ
ャワ−、バス等に接続して構成される床下コンクリ−ト
ピット利用給水給湯の凍結防止システムである。
【0016】又、同図に示すように畜熱床下ピット8内
に設置された温度センサ−が異常温度をキャッチし、電
話回線15を使用して遠方のオ−ナ−及び現地管理者の
パソコン、ポケベル16へ警報発信し、冬期間の長時間
停電、不慮の事故より建物を護る装置が付加されてい
る。
【0017】
【発明の作用並びに効果】本発明は以上のように、コン
クリ−ト自体の畜熱能力に着目して水廻りの床下コンク
リ−ト空間を畜熱床下ピット8として利用して、自然の
地熱と割安な深夜電力の併用により畜熱、放熱を行って
配管系10、機器系11全体の凍結を防止するものであ
るから、水抜き作業を不要とし、常時給水給湯を可能と
し、また電熱帯の局部的被覆によらないで、上記のよう
に深夜畜電供給源と接続した発熱体6を埋設した畜熱材
7(潜熱作用)により電力消費を最小限に留めることが
できる。そして冬雨季には、床下部の結露防止にも役立
ち、夏季には電力ストップにより冷房の効果を潜熱作用
で冷房の効果を発揮する。
【0018】そして又、配管系管の材質がステンレス鋼
である態様においては、その熱伝導率特性により、保温
工事を一切不要とし、且つ腐蝕等の心配がないから耐久
性を保持し、保守点検作業も不要である。
【0019】システムとしての構造が簡潔であるから、
比較的安価に施工可能であることも加わり、全体として
省エネルギ−、省力化、長寿命化の三拍子揃ったまこと
に有利な技術である。
【0020】冬季の別荘利用は、今日に至るまで水廻り
凍結、不経済性、プライバシ−等の諸問題を抱えている
が、本発明システムの採用により、それらの問題を解消
し、リゾ−ト地方への交通の便の発達と相俟って、利用
頻度が大幅に増大し、延いては住文化の発展と地域、観
光地の活性化に大きく資するものである。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムの全容を示す縦断側面図
【符号の説明】
1 床下コンクリ−ト囲壁 2 外側壁面 3 内側壁面 4 底面 5 断熱材 6 深夜畜電供給源と接続した発熱体 7 畜熱材 8 畜熱床下ピット 9 地熱層 10 配管系 11 機器系 12 熱輸送パイプ 13 畜熱階上ピット 14 温度センサ− 15 電話回線 16 パソコン乃至ポケベル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28D 20/00 E03B 7/12 F24D 11/00 F24H 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側壁面(2)が地熱層(9)に面した
    床下コンクリ−ト囲壁(1)と、その囲壁(1)の内側
    壁面(3)及び地熱層(9)に開口した底面(4)一帯
    に張設した断熱材(5)と、その断熱材(5)の内側に
    敷設した深夜畜電供給源と接続した発熱体(6)を埋設
    した畜熱材(7)と、前記囲壁(1)及び畜熱材(7)
    とで合成される畜熱床下ピット(8)内に設備した床下
    配管・機器系(10)、(11)とから成る床下畜熱利
    用の衛生設備器具・配管・機器系の凍結防止システム。
  2. 【請求項2】 畜熱材(7)がコンクリ−ト打設により
    形成される請求項1記載の床下畜熱利用の衛生設備器具
    ・配管・機器系の凍結防止システム。
  3. 【請求項3】 配管系(10)の材質がステンレス鋼で
    ある請求項1又は2記載の床下畜熱利用の衛生設備器具
    ・配管・機器系の凍結防止システム。
  4. 【請求項4】 畜熱床下ピット(8)内に設置した温度
    センサ−(14)により異常温度をキャッチし、電話回
    線(15)を介して警報発信する装置を備えた請求項1
    乃至3のうちいずれか一項記載の床下畜熱利用の衛生設
    備器具・配管・機器系の凍結防止システム。
  5. 【請求項5】 請求項1の凍結防止システムにおいて、
    熱輸送パイプ(12)を介して、深夜畜電供給源と接続
    した発熱体(6)を埋設した畜熱材(7)を敷設した畜
    熱階上床下ピット(13)と畜熱床下ピット(8)とを
    連絡し、該畜熱床下ピット(8)より配管系(10)を
    畜熱階上床下ピット(13)へ導いて成る請求項1乃至
    4のうちいずれか一項記載の床下畜熱利用の衛生設備器
    具・配管・機器系の凍結防止システム。
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