JP3394213B2 - ヒンジ部材 - Google Patents
ヒンジ部材Info
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Description
成物からなるヒンジ部材に関する。詳しくは、往復直線
移動する可動体に取付けられた各種の駆動部材に対して
電力、信号、エアー又は油等の流体を伝達するホースあ
るいはケーブル（以下、媒体伝達手段という）を屈曲案
内するケーブルチェーンにおいて、図１、２に示すよう
なチェーン単位部材３をヒンジ部材５により連結してな
る構造を持つ二重成形されたケーブルチェーン１であっ
て、そのケーブルチェーンとしての機能を充分満足し得
る優れたヒンジ特性を持つヒンジ部材に関する。
り付けられた各種装置にあっては、可動体の駆動部材に
電力、制御信号、流体等の駆動・制御手段を供給する媒
体伝達手段を接続しているが、該媒体伝達手段自体、少
なくとも可動体の最大移動距離の長さを有することが必
要なため、可動体の移動に伴って引きずられたり、屈曲
したりして破損する恐れがあった。
−１８６１４６号公報に開示されているように、一端部
に軸部を、他端部に軸支部を、夫々有した一対のリンク
プレートと、該リンクプレートの上下に設けた案内板と
を枠形に形成してなる複数のガイド部材を、該軸支部に
該軸部を係合させて屈曲可能に連結するとともに、該案
内板に夫々可撓性を有する舌片をその前後方向の少なく
とも一方に突設するとともに該舌片が該案内板間を閉鎖
するようにしたケーブルチェーンが各種開発されている
が、この種のケーブルチェーンは、可動体の移動距離に
応じた多数のガイド部材を、一方のリンクプレートにお
ける軸部を他方のリンクプレートにおける軸支部に係合
させて長尺状に連結した後に一対のリンクプレート間に
媒体伝達手段を収容し、そしてその上端部を閉鎖部材に
より閉鎖し、収容された媒体伝達手段を屈曲案内するも
のである。
イド部材相互を、軸部を軸支部に嵌挿して連結すると共
に各ガイド部材に閉鎖部材を取付けなければならず、組
立て作業に多くの手間がかかり、高コスト化を招く要因
になっていた。
よりリンクプレートに設けた規制凹部の規制面とそれに
連結されるリンクプレートに設けた規制板の規制面が衝
突し、これにより発生する騒音と樹脂ダストの問題が指
摘されていた。
来の欠点を解決するためになされたものであり、チェー
ン単位部材をヒンジ部材により連結してなる、二重成形
されたケーブルチェーン用のヒンジ部材であって、優れ
たヒンジ特性を持つヒンジ部材を提供することを目的と
してなされたものである。
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、特定のポリアミ
ドに特定割合の可塑剤を配合した組成物がケーブルチェ
ーン用のヒンジ部材として優れたヒンジ特性を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
／又はポリアミド１２：１００重量部に対し、可塑材３
〜３０重量部を含有するポリアミド樹脂組成物からなる
ヒンジ部材である。
おけるケーブルチェーンの具体例としては、図１に示す
ような高融点樹脂にて相対する一対の側板１１、１３及
び該側板の下部を連結する支持板１５を一体形成すると
ともに、一方の側板１１の上端部に軸支部１１ｃを、そ
して他方の側板１３の上端部に被係合部１３ｄを夫々設
けたガイド部材７と、高融点樹脂にて該ガイド部材にお
ける各側板１１、１３の上部間に一体成形され、該側板
の軸支部１１ｃに回動可能に支持される軸受部９ａと該
側板の被係合部１３ｄに係合する係合部９ｃを有したカ
バー部材９と、からチェーン単位部材３が構成され、夫
々のチェーン単位部材３をヒンジ部材５により連結して
なるケーブルチェーン１を挙げることができる。
うに、チェーン単位部材３を夫々連結した際、それらが
一直線上に並んでいる時には各側板の下縁両端部にクサ
ビ状の空間部１７ができるようにすることにより可能と
なり、その屈曲角はθとなる。これによりケーブルチェ
ーンの屈曲に伴い、従来のような規制面同士の衝突がな
くなり無音化、無ダスト化が達成できる。
結する方法としては、各ガイド部材７の支持板１５に貫
通孔（複数）を形成し、一方、ヒンジ部材５の該貫通孔
に対応する位置に該貫通孔に嵌挿し得る軸部（該貫通孔
と同数）を形成し、該貫通孔に該軸部を嵌挿・固定する
ことにより各ガイド部材７を相互に連結する方法や、各
ガイド部材７の支持板１５に貫通孔（複数）を形成し、
ヒンジ部材５形成のために該支持板に射出される合成樹
脂を該貫通孔内に溶融充填してヒンジ部材５を形成して
各ガイド部品７を相互に連結する方法などが挙げられ
る。尚、ここで重要なことは該ヒンジ部材のヒンジ部
（後述）が隣接するガイド部材とガイド部材の中間位置
にくるように配することであり、この点において該ヒン
ジ部材を各ガイド部材に固定する方法に関してはその他
の方法の採用を妨げるものではない。
樹脂を溶融充填することによりヒンジ部材５の形成と同
時にガイド部材７を相互に連結する方法によれば、射出
成形などにより該ヒンジ部材を任意の長さに連続成形が
可能であるので、従来に比べ組立てに掛かる作業負荷が
大幅に軽減される。
ポリアミド１１（ポリウンデカンアミド）又はポリアミ
ド１２（ポリドデカンアミド）であり、これらは単独で
あるいは混合して用いてもよい。更には、ポリアミド１
１、ポリアミド１２それぞれのモノマーを共重合して得
られるポリアミド樹脂であってもよい。
は、例えば、ベンゼンスルホン酸ブチルアミド、ｐ−ヒ
ドロキシ安息香酸と炭素数６〜２１の直鎖又は分岐鎖ア
ルコールとのエステル（例えば、２−エチルヘキシル、
ｐ−ヒドロキシベンゾエート）等を挙げることができる
が、好ましくは、ベンゼンスルホン酸ブチルアミドであ
る。
０重量部に対して３〜３０重量部、好ましくは５〜２５
重量部である。可塑剤の配合量が３重量部以下であると
充分なヒンジ特性が得られず、３０重量部を越えるとブ
リードアウトの問題が生じるので好ましくない。
要求される特性に応じて他の添加剤、例えば耐熱剤、紫
外線吸収剤を含む耐候剤、難燃剤、帯電防止剤、滑剤、
可塑剤、核剤、発砲剤、着色剤、安定剤、カップリング
剤などを更に含有することができる。
選定されたポリアミド、可塑剤及び／又は耐熱剤等の各
種添加剤とを溶融混練することによって容易に調製する
ことができる。
細に説明する。なお、試験片の物性測定及び結果の評価
は次の方法に従った。 （１）ヒンジ特性：デマッチャー式屈曲疲労試験機を用
い図３に示す形状のヒンジ部（中央の薄肉部分）を有す
るテストピース（ヒンジ部材としての機能を果たす最少
単位、すなわち２個のガイド部材を屈曲可能に連結し得
る態様である）の両端を保持し（ヒンジ部材のガイド部
材の支持板への固定を想定）、図４に示すように該ヒン
ジ部にａ点を支点とした上下振動を加えることにより屈
曲運動を行わしめ、該ヒンジ部が破断するまでの屈曲回
数を測定する。屈曲回数はテストピースを上下に各１回
屈曲させて１回とする。 （２）結果の評価：前記の屈曲回数をもって評価した。
ンスルホン酸ブチルアミドを使用）：３、５、１０、２
０，２５重量部をそれぞれ溶融混練して５種のヒンジ部
材用材料を得た。この評価結果を表１に示す。
き、実施例１〜５と同様にしてヒンジ部材用材料を得
た。この評価結果を表１に示す。
にしてヒンジ部材用材料を得た。この評価結果を表１に
示す。
実施例３と同様にしてヒンジ部材用材料を得た。この評
価結果を表１に示す。
例３と同様にしてヒンジ部材用材料を得た。この評価結
果を表１に示す。
ヒンジ部材を有してなる二重成形されたケーブルチェー
ンは、優れたヒンジ特性を示すヒンジ部材を用いたこと
により、従来のケーブルチェーンに比べ組立て効率を大
幅に向上することができると共にケーブルチェーンの屈
曲により発生していた騒音やダストを無くすことができ
る。
ーンの一部切り欠き斜視図である。
ーンの屈曲支持状態を示す正面図である。
（側面と正面）である。
の状態を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 ポリアミド１１及び／又はポリアミド１
２：１００重量部に対し、可塑剤３〜３０重量部を含有
するポリアミド樹脂組成物からなるヒンジ部材。 - 【請求項２】 前記のヒンジ部材が、二重成形されたケ
ーブルチェーン用のヒンジ部材である請求項１記載のヒ
ンジ部材。 - 【請求項３】 前記の可塑剤がベンゼンスルホン酸ブチ
ルアミドである請求項１又は２記載のヒンジ部材。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP16586699A JP3394213B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ヒンジ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16586699A JP3394213B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ヒンジ部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000351897A JP2000351897A (ja) | 2000-12-19 |
| JP3394213B2 true JP3394213B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=15820482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16586699A Expired - Fee Related JP3394213B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | ヒンジ部材 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-06-11 JP JP16586699A patent/JP3394213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2000351897A (ja) | 2000-12-19 |
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