JP3393041B2 - Isdn回線のu点断検出方式及び擬似同期解除方式 - Google Patents
Isdn回線のu点断検出方式及び擬似同期解除方式Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN回線のU
点断検出方式及び擬似同期解除方式に関する。図12
は、ユーザ・網インタフェースの規定点を示す標準構成
図である。ISDN網におけるディジタル加入者系は、
図12に示すように、網終端装置(NT1)40と、網
終端装置(NT2)41と、ISDN標準端末(TE
1)42と、ターミナルアダプタ(TA)43と、既存
端末(TE2)44とに機能分化して示される。これら
の機能群は、レイヤ1としての機能を実現するための回
路・ソフトウェア等のことであり、それが1つの単独装
置を意味するものではないとされる。そして、このディ
ジタル加入者系において、ユーザ・網インタフェースと
して標準化すべきインタフェース点(規定点)として
は、U、T、S、Rの各点が考えられている。網終端装
置(NT1)40は、加入者線交換機45との加入者線
伝送路の終端及びユーザ・網インタフェースのレイヤ1
の終端機能である。具体的には網終端装置(NT1)4
0は、同期、速度変換、試験ループ等の回線終端機能で
ある。U点は、網終端装置(NT1)40と加入者線路
との接続点である。網終端装置(NT2)41は、PB
X、LAN及び端末制御装置等のような機能に該当す
る。レイヤ1,2,3の全てもしくは一部の機能の終端機
能である。具体的には、網終端装置(NT2)41は、
切り換え、選択、プロトコル処理等の回線接続制御機能
である。T点は、網終端装置(NT1)40と網終端装
置(NT2)41との接続点であり、インタフェース
は、ITU-T 勧告のIインタフェースに準拠して構成され
る。ISDN標準端末(TE1)42は、ディジタル電
話機、データ端末、ファクシミリ、複合端末等のIイン
タフェースに準拠する端末の機能である。ターミナルア
ダプタ(TA)43は、既存端末(TE2)44をIイ
ンターフェースの網終端装置(NT2)41に接続可能
にするためのレイヤ1、2、3を相互変換する機能であ
る。S点は、ISDN標準端末(TE1)42及びター
ミナルアダプタ(TA)43と網終端装置(NT2)4
1との接続点であり、インタフェースは、Iインタフェ
ースに準拠して構成される。既存端末(TE2)44
は、Iインタフェースに準拠していない端末の機能をい
い、Iシリーズ以外のXシリーズ・Vシリーズ等のイン
タフェースに該当する端末の機能である。R点は、既存
端末(TE2)44とターミナルアダプタ(TA)43との
接続点であり、X21等の既存のインタフェースであっ
てIインタフェースの対象外である。ここに、U点に関
し、ITU-T 勧告では、網終端装置(NT1)40は、網
側の装置と考えてT点とS点を標準の規定点とし、U点
をインタフェース規定点とはしていないが、アメリカで
は、網終端装置(NT1)40は、宅内側に設置される
装置で従来のモデムに相当すると考えて、Uインタフェ
ースを標準的に規定しU点がユーザ・網インタフェース
の規定点となっている。即ち、Uインタフェース(U
点)上での加入者線伝送方式は、エコーキャンセラ伝送
方式であって、伝送フレームは、図13に示すように、
標準的に規定されている。図13は、Uインタフェース
上のフレームフォーマット(U点スーパーフレーム構
成)を示す。図13において、()表記は、上り方向特
有の信号を示す。その他は、上り/下り方向で同一とな
っている。以下、図12、図13を参照してU点での伝
送方式の概要を説明する。
点断検出方式及び擬似同期解除方式に関する。図12
は、ユーザ・網インタフェースの規定点を示す標準構成
図である。ISDN網におけるディジタル加入者系は、
図12に示すように、網終端装置(NT1)40と、網
終端装置(NT2)41と、ISDN標準端末(TE
1)42と、ターミナルアダプタ(TA)43と、既存
端末(TE2)44とに機能分化して示される。これら
の機能群は、レイヤ1としての機能を実現するための回
路・ソフトウェア等のことであり、それが1つの単独装
置を意味するものではないとされる。そして、このディ
ジタル加入者系において、ユーザ・網インタフェースと
して標準化すべきインタフェース点(規定点)として
は、U、T、S、Rの各点が考えられている。網終端装
置(NT1)40は、加入者線交換機45との加入者線
伝送路の終端及びユーザ・網インタフェースのレイヤ1
の終端機能である。具体的には網終端装置(NT1)4
0は、同期、速度変換、試験ループ等の回線終端機能で
ある。U点は、網終端装置(NT1)40と加入者線路
との接続点である。網終端装置(NT2)41は、PB
X、LAN及び端末制御装置等のような機能に該当す
る。レイヤ1,2,3の全てもしくは一部の機能の終端機
能である。具体的には、網終端装置(NT2)41は、
切り換え、選択、プロトコル処理等の回線接続制御機能
である。T点は、網終端装置(NT1)40と網終端装
置(NT2)41との接続点であり、インタフェース
は、ITU-T 勧告のIインタフェースに準拠して構成され
る。ISDN標準端末(TE1)42は、ディジタル電
話機、データ端末、ファクシミリ、複合端末等のIイン
タフェースに準拠する端末の機能である。ターミナルア
ダプタ(TA)43は、既存端末(TE2)44をIイ
ンターフェースの網終端装置(NT2)41に接続可能
にするためのレイヤ1、2、3を相互変換する機能であ
る。S点は、ISDN標準端末(TE1)42及びター
ミナルアダプタ(TA)43と網終端装置(NT2)4
1との接続点であり、インタフェースは、Iインタフェ
ースに準拠して構成される。既存端末(TE2)44
は、Iインタフェースに準拠していない端末の機能をい
い、Iシリーズ以外のXシリーズ・Vシリーズ等のイン
タフェースに該当する端末の機能である。R点は、既存
端末(TE2)44とターミナルアダプタ(TA)43との
接続点であり、X21等の既存のインタフェースであっ
てIインタフェースの対象外である。ここに、U点に関
し、ITU-T 勧告では、網終端装置(NT1)40は、網
側の装置と考えてT点とS点を標準の規定点とし、U点
をインタフェース規定点とはしていないが、アメリカで
は、網終端装置(NT1)40は、宅内側に設置される
装置で従来のモデムに相当すると考えて、Uインタフェ
ースを標準的に規定しU点がユーザ・網インタフェース
の規定点となっている。即ち、Uインタフェース(U
点)上での加入者線伝送方式は、エコーキャンセラ伝送
方式であって、伝送フレームは、図13に示すように、
標準的に規定されている。図13は、Uインタフェース
上のフレームフォーマット(U点スーパーフレーム構
成)を示す。図13において、()表記は、上り方向特
有の信号を示す。その他は、上り/下り方向で同一とな
っている。以下、図12、図13を参照してU点での伝
送方式の概要を説明する。
【0002】
【従来の技術】勧告ITU-T G,961 等によれば、網終端装
置(NT1)40と加入者線交換機45との間の加入者
線では、Uインタフェースに従った伝送が行われる。通
常、Uインタフェース上では、2B1Q符号を用いて局
内の加入者線交換機45と加入者宅内の網終端装置(N
T1)40との間で全二重通信を行っている。
置(NT1)40と加入者線交換機45との間の加入者
線では、Uインタフェースに従った伝送が行われる。通
常、Uインタフェース上では、2B1Q符号を用いて局
内の加入者線交換機45と加入者宅内の網終端装置(N
T1)40との間で全二重通信を行っている。
【0003】この全二重通信の伝送フォーマットは、図
13に示すように、スーパーフレーム構成をしており、
フレームの先頭は、フレーム同期を取るための同期ワー
ド(SW:Sync Word)及び反転同期ワード(ISW:Inve
rted Sync Word)によって識別される。同期ワードは、
上り/下り共に等しい。同期ワードを除く全てのビット
には、U点の勧告に従ったスクランブルがかけられる。
13に示すように、スーパーフレーム構成をしており、
フレームの先頭は、フレーム同期を取るための同期ワー
ド(SW:Sync Word)及び反転同期ワード(ISW:Inve
rted Sync Word)によって識別される。同期ワードは、
上り/下り共に等しい。同期ワードを除く全てのビット
には、U点の勧告に従ったスクランブルがかけられる。
【0004】また、U点の勧告として、通常の通信状態
から480msの期間内、U点の信号がなくなった場
合、加入者線交換機45の加入者回路では、受信信号断
を検出し、レシーブリセット状態へ遷移することになっ
ている。
から480msの期間内、U点の信号がなくなった場
合、加入者線交換機45の加入者回路では、受信信号断
を検出し、レシーブリセット状態へ遷移することになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の通信
状態において加入者線が例えば局側で引き抜かれた場合
に、通常は、同期外れの状態が480ms間継続するこ
とを条件に通信停止となるが、特定の線路条件下にある
加入者線で通信している場合には、通信停止とはなら
ず、同期外れであるが誤って同期が取れている状態とな
ることがある。
状態において加入者線が例えば局側で引き抜かれた場合
に、通常は、同期外れの状態が480ms間継続するこ
とを条件に通信停止となるが、特定の線路条件下にある
加入者線で通信している場合には、通信停止とはなら
ず、同期外れであるが誤って同期が取れている状態とな
ることがある。
【0006】即ち、特定の線路条件下にある加入者線で
通信しているときに加入者線が引き抜かれた場合、同期
ワードは上りと下りが同形であるので、同期ワードの部
分において、それまで通信していた受信波形と回線引き
抜きによる送信信号のエコー波形が丁度等しくなること
があり、また適応動作可能となる場合がある。斯かる場
合には、480msの同期外れの条件を満たさず送信信
号のエコー信号を受信信号とみなして通信を継続する場
合がある。この場合には、誤って同期状態と判断したも
のであり、一般にいう「擬似同期」とは厳密には異な
る。しかし、現象としては「擬似同期」に類似したもの
となる。したがって、この明細書では、加入者線路の断
線に起因して誤って同期状態となることを「擬似同期状
態」と称することにする。
通信しているときに加入者線が引き抜かれた場合、同期
ワードは上りと下りが同形であるので、同期ワードの部
分において、それまで通信していた受信波形と回線引き
抜きによる送信信号のエコー波形が丁度等しくなること
があり、また適応動作可能となる場合がある。斯かる場
合には、480msの同期外れの条件を満たさず送信信
号のエコー信号を受信信号とみなして通信を継続する場
合がある。この場合には、誤って同期状態と判断したも
のであり、一般にいう「擬似同期」とは厳密には異な
る。しかし、現象としては「擬似同期」に類似したもの
となる。したがって、この明細書では、加入者線路の断
線に起因して誤って同期状態となることを「擬似同期状
態」と称することにする。
【0007】従来の加入者線交換機では、加入者回路の
上位装置はU点の同期状態を監視可能で、同期外れが生
ずると復旧処理を行えるが、U点が物理的に引き抜かれ
たことは、レイヤ1異常検出後の加入者線引き込み試験
で判明するので、復旧までに時間がかかる。本発明の目
的は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行う
ISDN回線の加入者線交換機において、加入者線の断
線に起因する擬似同期を早期に検出し、その擬似同期を
解除できるU点断検出方式及び擬似同期解除方式を提供
することにある。
上位装置はU点の同期状態を監視可能で、同期外れが生
ずると復旧処理を行えるが、U点が物理的に引き抜かれ
たことは、レイヤ1異常検出後の加入者線引き込み試験
で判明するので、復旧までに時間がかかる。本発明の目
的は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行う
ISDN回線の加入者線交換機において、加入者線の断
線に起因する擬似同期を早期に検出し、その擬似同期を
解除できるU点断検出方式及び擬似同期解除方式を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発明
は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行うI
SDN回線の加入者線交換機において、加入者線1から
取り込んだ通信信号のエラー有無を判定する判定手段2
と、判定手段2の判定結果を集計する集計手段3と、集
計手段3が一定期間内に集計した判定結果の全てがエラ
ー判定であるか否かを判断する第1判断手段4と、加入
者線1の同期状態を監視する監視手段5と、判定手段2
の判定結果に基づき伝送系がテスト中か否かを判断する
第2判断手段6と、監視手段5が同期状態であると判断
している場合で、第1判断手段4が全てエラーと判断
し、かつ、第2判断手段6がテスト中でないと判断した
場合にU点の断線と判断する第3判断手段7とを備える
ことを特徴とする。
の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発明
は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行うI
SDN回線の加入者線交換機において、加入者線1から
取り込んだ通信信号のエラー有無を判定する判定手段2
と、判定手段2の判定結果を集計する集計手段3と、集
計手段3が一定期間内に集計した判定結果の全てがエラ
ー判定であるか否かを判断する第1判断手段4と、加入
者線1の同期状態を監視する監視手段5と、判定手段2
の判定結果に基づき伝送系がテスト中か否かを判断する
第2判断手段6と、監視手段5が同期状態であると判断
している場合で、第1判断手段4が全てエラーと判断
し、かつ、第2判断手段6がテスト中でないと判断した
場合にU点の断線と判断する第3判断手段7とを備える
ことを特徴とする。
【0009】即ち、請求項1に記載の発明では、監視手
段5が、常時、加入者線1の同期状態を監視し、判定手
段2が、加入者線1から取り込んだ通信信号のエラー有
無を判定している。この同期状態の監視では、加入者線
が何らかの原因で断線した場合に生ずる「いわゆる擬似
同期」の場合も同期状態であると判断する。また、加入
者線交換機は、定期的に伝送路のテストを行うが、この
テストでは故意に誤りを生ずる符号を送出することが行
われる。そして、同期ワードを除く全てのビットにかけ
られるスクランブルの形式は、上りと下りで異なるの
で、加入者線が何らかの原因で断線した場合、U点の受
信データ、つまり、送信信号のエコー信号といままで受
信していた信号とは全く意味のないランダムデータとな
る。
段5が、常時、加入者線1の同期状態を監視し、判定手
段2が、加入者線1から取り込んだ通信信号のエラー有
無を判定している。この同期状態の監視では、加入者線
が何らかの原因で断線した場合に生ずる「いわゆる擬似
同期」の場合も同期状態であると判断する。また、加入
者線交換機は、定期的に伝送路のテストを行うが、この
テストでは故意に誤りを生ずる符号を送出することが行
われる。そして、同期ワードを除く全てのビットにかけ
られるスクランブルの形式は、上りと下りで異なるの
で、加入者線が何らかの原因で断線した場合、U点の受
信データ、つまり、送信信号のエコー信号といままで受
信していた信号とは全く意味のないランダムデータとな
る。
【0010】そこで、集計手段3が、判定手段2の判定
結果を集計し、第1判断手段4が、その一定期間内の集
計結果の全てがエラーであるか否かを判断するととも
に、第2判断手段6が判定手段2の判定結果に基づき伝
送系がテスト中か否かを判断する。そして、第3判断手
段7が、監視手段5が同期状態であると判断している場
合で、第1判断手段4が全てエラーと判断し、かつ、第
2判断手段6がテスト中でないと判断した場合にU点の
断線と判断し、U点断を検出する。
結果を集計し、第1判断手段4が、その一定期間内の集
計結果の全てがエラーであるか否かを判断するととも
に、第2判断手段6が判定手段2の判定結果に基づき伝
送系がテスト中か否かを判断する。そして、第3判断手
段7が、監視手段5が同期状態であると判断している場
合で、第1判断手段4が全てエラーと判断し、かつ、第
2判断手段6がテスト中でないと判断した場合にU点の
断線と判断し、U点断を検出する。
【0011】これにより、加入者線が何らかの原因で断
線した場合に早期にU点の断線を検出できる。図2は、
請求項2に記載の発明の原理ブロック図である。請求項
2に記載の発明は、Uインタフェース仕様の送受信回路
10aと該送受信回路10aを制御する制御部10bと
を備える加入者回路10と、加入者回路10の複数個を
共通に制御する上位装置11とを備える請求項1に記載
の加入者線交換機において、送受信回路10aは、加入
者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定する判
定手段と、加入者線の同期状態を監視する監視手段とを
備え、制御部10bは、判定手段の判定結果を集計する
集計手段と、集計手段が一定期間内に集計した判定結果
の全てがエラー判定であるか否かを判断する第1判断手
段と、判定手段の判定結果に基づき上位装置11が伝送
系のテストを行っている最中か否かを判断する第2判断
手段と、監視手段が同期状態であると判断している場合
で、第1判断手段が全てエラーと判断し、かつ、第2判
断手段がテスト中でないと判断した場合に送受信回路を
初期状態にリセットするリセット手段とを備えることを
特徴とする。
線した場合に早期にU点の断線を検出できる。図2は、
請求項2に記載の発明の原理ブロック図である。請求項
2に記載の発明は、Uインタフェース仕様の送受信回路
10aと該送受信回路10aを制御する制御部10bと
を備える加入者回路10と、加入者回路10の複数個を
共通に制御する上位装置11とを備える請求項1に記載
の加入者線交換機において、送受信回路10aは、加入
者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定する判
定手段と、加入者線の同期状態を監視する監視手段とを
備え、制御部10bは、判定手段の判定結果を集計する
集計手段と、集計手段が一定期間内に集計した判定結果
の全てがエラー判定であるか否かを判断する第1判断手
段と、判定手段の判定結果に基づき上位装置11が伝送
系のテストを行っている最中か否かを判断する第2判断
手段と、監視手段が同期状態であると判断している場合
で、第1判断手段が全てエラーと判断し、かつ、第2判
断手段がテスト中でないと判断した場合に送受信回路を
初期状態にリセットするリセット手段とを備えることを
特徴とする。
【0012】即ち、請求項2に記載の発明では、送受信
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断する
と共に、上位装置11が伝送系のテストを行っている最
中か否かを判断する。そして、制御部10bは、判定結
果の全てがエラー判定である場合に、同期確立の通知が
あって、かつ、上位装置11が伝送系のテストを行って
いないことを条件に加入者線が断線していると判断し、
送受信回路10aを初期状態にリセットする。
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断する
と共に、上位装置11が伝送系のテストを行っている最
中か否かを判断する。そして、制御部10bは、判定結
果の全てがエラー判定である場合に、同期確立の通知が
あって、かつ、上位装置11が伝送系のテストを行って
いないことを条件に加入者線が断線していると判断し、
送受信回路10aを初期状態にリセットする。
【0013】その結果、加入者線の断線に起因して誤っ
た同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除される。
図3は、請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。請求項3に記載の発明は、Uインタフェース仕様の
送受信回路10aと該送受信回路10aを制御する制御
部10bとを備える加入者回路10と、加入者回路10
の複数個を共通に制御する上位装置11とを備える請求
項1に記載の加入者線交換機において、送受信回路10
aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を
判定する判定手段と、加入者線の同期状態を監視する監
視手段とを備え、制御部10bは、判定手段の判定結果
を集計する集計手段と、集計手段が一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断する
第1判断手段と、監視手段が同期状態であると判断して
いる場合で、第1判断手段が全てエラーと判断した場合
に、U点が断状態にある可能性を上位装置11へ通知す
る通知手段とを備え、上位装置11は、伝送系のテスト
を行っていない場合で、通知を受けた場合に制御部10
bに送受信回路10aを初期状態にリセットさせるリセ
ット手段を備えることを特徴とする。
た同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除される。
図3は、請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。請求項3に記載の発明は、Uインタフェース仕様の
送受信回路10aと該送受信回路10aを制御する制御
部10bとを備える加入者回路10と、加入者回路10
の複数個を共通に制御する上位装置11とを備える請求
項1に記載の加入者線交換機において、送受信回路10
aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を
判定する判定手段と、加入者線の同期状態を監視する監
視手段とを備え、制御部10bは、判定手段の判定結果
を集計する集計手段と、集計手段が一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断する
第1判断手段と、監視手段が同期状態であると判断して
いる場合で、第1判断手段が全てエラーと判断した場合
に、U点が断状態にある可能性を上位装置11へ通知す
る通知手段とを備え、上位装置11は、伝送系のテスト
を行っていない場合で、通知を受けた場合に制御部10
bに送受信回路10aを初期状態にリセットさせるリセ
ット手段を備えることを特徴とする。
【0014】即ち、請求項3に記載の発明では、送受信
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断し、
同期確立の通知があって判定結果の全てがエラー判定で
ある場合に、上位装置11に対しU点が断状態にある可
能性を通知する。
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断し、
同期確立の通知があって判定結果の全てがエラー判定で
ある場合に、上位装置11に対しU点が断状態にある可
能性を通知する。
【0015】すると、上位装置11は、自らが伝送系の
テストを行っている最中か否かを判断し、伝送系のテス
トを行っていない場合で、U点が断状態にある可能性の
通知を受けた場合に制御部10bに対し送受信回路10
aを初期状態にリセットさせるコマンドを送る。その結
果、加入者線の断線に起因して誤った同期状態となるい
わゆる擬似同期状態が解除される。
テストを行っている最中か否かを判断し、伝送系のテス
トを行っていない場合で、U点が断状態にある可能性の
通知を受けた場合に制御部10bに対し送受信回路10
aを初期状態にリセットさせるコマンドを送る。その結
果、加入者線の断線に起因して誤った同期状態となるい
わゆる擬似同期状態が解除される。
【0016】図4は、請求項4に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項4に記載の発明は、Uインタフェ
ース仕様の送受信回路10aと該送受信回路10aを制
御する制御部10bとを備える加入者回路10と、加入
者回路10の複数個を共通に制御する上位装置11とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、送受
信回路10aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエ
ラー有無を判定する判定手段と、加入者線の同期状態を
監視する監視手段とを備え、制御部10bは、判定手段
の判定結果を集計する集計手段と、集計手段が一定期間
内に集計した判定結果の全てがエラー判定であるか否か
を判断する第1判断手段と、判定手段の判定結果に基づ
き上位装置が伝送系のテストを行っている最中か否かを
判断する第2判断手段と、監視手段が同期状態であると
判断している場合で、第1判断手段が全てエラーと判断
し、かつ、第2判断手段がテスト中でないと判断した場
合にU点が断状態にある旨を上位装置11へ通知する通
知手段とを備え、上位装置11は、通知を受けた場合に
制御部10bに送受信回路10aを初期状態にリセット
させるリセット手段を備えることを特徴とする。
ック図である。請求項4に記載の発明は、Uインタフェ
ース仕様の送受信回路10aと該送受信回路10aを制
御する制御部10bとを備える加入者回路10と、加入
者回路10の複数個を共通に制御する上位装置11とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、送受
信回路10aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエ
ラー有無を判定する判定手段と、加入者線の同期状態を
監視する監視手段とを備え、制御部10bは、判定手段
の判定結果を集計する集計手段と、集計手段が一定期間
内に集計した判定結果の全てがエラー判定であるか否か
を判断する第1判断手段と、判定手段の判定結果に基づ
き上位装置が伝送系のテストを行っている最中か否かを
判断する第2判断手段と、監視手段が同期状態であると
判断している場合で、第1判断手段が全てエラーと判断
し、かつ、第2判断手段がテスト中でないと判断した場
合にU点が断状態にある旨を上位装置11へ通知する通
知手段とを備え、上位装置11は、通知を受けた場合に
制御部10bに送受信回路10aを初期状態にリセット
させるリセット手段を備えることを特徴とする。
【0017】即ち、請求項4に記載の発明では、送受信
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断し、
同期確立の通知があって判定結果の全てがエラー判定で
ある場合で、伝送路のテスト中でない場合に、上位装置
11に対しU点が断状態にある旨を通知する。
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、一定期間内に集計し
た判定結果の全てがエラー判定であるか否かを判断し、
同期確立の通知があって判定結果の全てがエラー判定で
ある場合で、伝送路のテスト中でない場合に、上位装置
11に対しU点が断状態にある旨を通知する。
【0018】すると、上位装置11は、U点が断状態に
ある旨の通知を受けて制御部10bに対し送受信回路1
0aを初期状態にリセットさせるコマンドを送る。その
結果、加入者線の断線に起因して誤った同期状態となる
いわゆる擬似同期状態が解除される。図5は、請求項5
に記載の発明の原理ブロック図である。
ある旨の通知を受けて制御部10bに対し送受信回路1
0aを初期状態にリセットさせるコマンドを送る。その
結果、加入者線の断線に起因して誤った同期状態となる
いわゆる擬似同期状態が解除される。図5は、請求項5
に記載の発明の原理ブロック図である。
【0019】請求項5に記載の発明は、Uインタフェー
ス仕様の送受信回路10aと該送受信回路10aを制御
する制御部10bとを備える加入者回路10と、加入者
回路10の複数個を共通に制御する上位装置11とを備
える請求項1に記載の加入者線交換機において、送受信
回路10aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定する判定手段と、加入者線の同期状態を監
視する監視手段とを備え、制御部10bは、判定手段の
判定結果を集計する集計手段と、集計手段が一定期間内
に集計した判定結果を上位装置へ送信する第1送信手段
と、監視手段が同期状態であると判断している場合にそ
の旨の通知を上位装置へ送信する第2送信手段とを備
え、上位装置11は、第1送信手段からの集計結果の全
てがエラーであるか否かを判断する判断手段と、伝送系
のテストを行っていない場合で判断手段が全てエラーと
判断し、かつ第2送信手段から通知を受けた場合に、制
御部10bに送受信回路10aを初期状態にリセットさ
せるリセット手段とを備えることを特徴とする。
ス仕様の送受信回路10aと該送受信回路10aを制御
する制御部10bとを備える加入者回路10と、加入者
回路10の複数個を共通に制御する上位装置11とを備
える請求項1に記載の加入者線交換機において、送受信
回路10aは、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定する判定手段と、加入者線の同期状態を監
視する監視手段とを備え、制御部10bは、判定手段の
判定結果を集計する集計手段と、集計手段が一定期間内
に集計した判定結果を上位装置へ送信する第1送信手段
と、監視手段が同期状態であると判断している場合にそ
の旨の通知を上位装置へ送信する第2送信手段とを備
え、上位装置11は、第1送信手段からの集計結果の全
てがエラーであるか否かを判断する判断手段と、伝送系
のテストを行っていない場合で判断手段が全てエラーと
判断し、かつ第2送信手段から通知を受けた場合に、制
御部10bに送受信回路10aを初期状態にリセットさ
せるリセット手段とを備えることを特徴とする。
【0020】即ち、請求項5に記載の発明では、送受信
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、それを上位装置11
に送信すると共に、通知された同期確立を上位装置へそ
のまま送信する。
回路10aが、加入者線から取り込んだ通信信号のエラ
ー有無を判定すると共に、加入者線の同期状態を監視
し、エラー有無の判定結果と監視した同期状態(同期確
立)を制御部10bに通知する。一方、制御部10b
は、通知された判定結果を集計し、それを上位装置11
に送信すると共に、通知された同期確立を上位装置へそ
のまま送信する。
【0021】すると、上位装置11は、制御部10bか
らの集計結果の全てがエラーであるか否かを判断し、伝
送系のテストを行っていない場合で集計結果の全てがエ
ラーであり、かつ同期確立の通知を受けた場合に、制御
部10bに対し送受信回路10aを初期状態にリセット
させるコマンドを送信する。その結果、加入者線の断線
に起因して誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態
が解除される。
らの集計結果の全てがエラーであるか否かを判断し、伝
送系のテストを行っていない場合で集計結果の全てがエ
ラーであり、かつ同期確立の通知を受けた場合に、制御
部10bに対し送受信回路10aを初期状態にリセット
させるコマンドを送信する。その結果、加入者線の断線
に起因して誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態
が解除される。
【0022】なお、請求項2〜請求項5において、リセ
ットする対象は、送受信回路10aのハードウェア、ま
たは、送受信回路10aが備えるエコーキャンセル適応
フィルタである。ハードウェアのリセットは、電源投入
時のリセットに相当する。また、エコーキャンセル適応
フィルタのリセットは、フィルタ定数のリセットであ
る。
ットする対象は、送受信回路10aのハードウェア、ま
たは、送受信回路10aが備えるエコーキャンセル適応
フィルタである。ハードウェアのリセットは、電源投入
時のリセットに相当する。また、エコーキャンセル適応
フィルタのリセットは、フィルタ定数のリセットであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図6は、ISDN基本インタフェ
ース(Uインタフェース)のDSL(DigitalSubscriber
Loops)の構成図である。図6において、宅内装置15
として、データ端末装置(DTE)16と網終端装置
(NT1)17を示してある。また、局内に設けられる
加入者線交換機18は、複数の加入者回路(DLC:Di
gital Line Circuit)19と、複数の加入者回路19を
共通に制御する上位装置20とを備える。各加入者回路
19は、送受信回路31と制御部32とを備える。宅内
装置15である網終端装置(NT1)17は、加入者線2
2を介して加入者回路19の送受信回路31に接続され
る。
を参照して説明する。図6は、ISDN基本インタフェ
ース(Uインタフェース)のDSL(DigitalSubscriber
Loops)の構成図である。図6において、宅内装置15
として、データ端末装置(DTE)16と網終端装置
(NT1)17を示してある。また、局内に設けられる
加入者線交換機18は、複数の加入者回路(DLC:Di
gital Line Circuit)19と、複数の加入者回路19を
共通に制御する上位装置20とを備える。各加入者回路
19は、送受信回路31と制御部32とを備える。宅内
装置15である網終端装置(NT1)17は、加入者線2
2を介して加入者回路19の送受信回路31に接続され
る。
【0024】送受信回路31は、U点トランシーバと俗
称される。また、加入者線22での伝送方式は、Uイン
フェースに準拠したエコーキャンセラ伝送方式であるこ
とから、送受信回路31には、エコーキャンセラ適応フ
ィルタ31aが設けられる。以上の構成において請求項
との対応関係は、次のようになっている。請求項1との
関連では、加入者線1には、加入者線22が対応する。
判断手段2と集計手段3と監視手段5には、加入者回路
19が対応する。第1判断手段4と第2判断手段6と第
3判断手段7には、加入者回路19または上位装置20
が対応する。
称される。また、加入者線22での伝送方式は、Uイン
フェースに準拠したエコーキャンセラ伝送方式であるこ
とから、送受信回路31には、エコーキャンセラ適応フ
ィルタ31aが設けられる。以上の構成において請求項
との対応関係は、次のようになっている。請求項1との
関連では、加入者線1には、加入者線22が対応する。
判断手段2と集計手段3と監視手段5には、加入者回路
19が対応する。第1判断手段4と第2判断手段6と第
3判断手段7には、加入者回路19または上位装置20
が対応する。
【0025】請求項2〜請求項5との関連では、送受信
回路10aには、送受信回路31が対応する。制御部1
0bには、制御部32が対応する。上位装置11には、
上位装置20が対応する。以下、請求項1〜請求項5に
対応する実施形態の動作を図7〜図11を参照して説明
する。
回路10aには、送受信回路31が対応する。制御部1
0bには、制御部32が対応する。上位装置11には、
上位装置20が対応する。以下、請求項1〜請求項5に
対応する実施形態の動作を図7〜図11を参照して説明
する。
【0026】図7は、請求項1に対応する実施形態の動
作フローチャートである。この実施形態は、U点の断を
検出する方式に関する。図7において、送受信回路31
は、常時、加入者線22から取り込んだ通信信号(受信
信号)についてcrc演算を行い、エラー有無を判定
し、エラーを検出すると、制御部32にエラー通知を行
う(S1)。
作フローチャートである。この実施形態は、U点の断を
検出する方式に関する。図7において、送受信回路31
は、常時、加入者線22から取り込んだ通信信号(受信
信号)についてcrc演算を行い、エラー有無を判定
し、エラーを検出すると、制御部32にエラー通知を行
う(S1)。
【0027】このとき、通信信号は、同期ワードを除く
全てのビットがスクランブルをかけられており、スクラ
ンブラの形は、上りと下りで異なる。加入者線22のU
点が引き抜きによって断状態となると送受信回路31に
は、送信信号の反射信号(回線引き抜きによるエコー信
号)が受信信号として入力する。そうすると、いままで
受信していた受信信号とエコー信号とは、全く意味のな
いランダムなデータとなる。したがって、U点が断状態
となると、送受信回路31の受信側でのcrc演算結果
は全てエラーとなる。
全てのビットがスクランブルをかけられており、スクラ
ンブラの形は、上りと下りで異なる。加入者線22のU
点が引き抜きによって断状態となると送受信回路31に
は、送信信号の反射信号(回線引き抜きによるエコー信
号)が受信信号として入力する。そうすると、いままで
受信していた受信信号とエコー信号とは、全く意味のな
いランダムなデータとなる。したがって、U点が断状態
となると、送受信回路31の受信側でのcrc演算結果
は全てエラーとなる。
【0028】制御部32は、送受信回路31からエラー
通知を受けると、1Hzの周期信号でカウンタを歩進
し、エラー通知の内容を集計する。U点スーパーフレー
ムによるエラー通知は、12ms毎に行われる。したが
って、1sec/12ms=83.333であるので、1Hz間
のエラー通知の回数は、83回または84回となる。エ
ラー通知は、エラーが検出されたときに行われるので、
83回または84回のエラー通知の全てがエラーとなる
特殊なケースを検出する(S2)。
通知を受けると、1Hzの周期信号でカウンタを歩進
し、エラー通知の内容を集計する。U点スーパーフレー
ムによるエラー通知は、12ms毎に行われる。したが
って、1sec/12ms=83.333であるので、1Hz間
のエラー通知の回数は、83回または84回となる。エ
ラー通知は、エラーが検出されたときに行われるので、
83回または84回のエラー通知の全てがエラーとなる
特殊なケースを検出する(S2)。
【0029】また、送受信回路31では、常時、加入者
線22から取り込んだ通信信号(受信信号)の同期状態
を監視し、定期的に同期確立の通知を制御部32に送っ
ている。図13に示したように、同期ワードは、上りと
下りで等しいので、加入者線22のU点が引き抜きによ
って断状態となった場合、いままで受信していた受信信
号と断点で反射して来たエコー信号とが等振幅で等しい
場合、また、エコー信号が適応動作可能の場合には送受
信回路31は、誤って同期が取れていると判断し、制御
部32へ同期確立を通知する。この誤って同期が取れて
いる状態を擬似同期状態ということは前述した。
線22から取り込んだ通信信号(受信信号)の同期状態
を監視し、定期的に同期確立の通知を制御部32に送っ
ている。図13に示したように、同期ワードは、上りと
下りで等しいので、加入者線22のU点が引き抜きによ
って断状態となった場合、いままで受信していた受信信
号と断点で反射して来たエコー信号とが等振幅で等しい
場合、また、エコー信号が適応動作可能の場合には送受
信回路31は、誤って同期が取れていると判断し、制御
部32へ同期確立を通知する。この誤って同期が取れて
いる状態を擬似同期状態ということは前述した。
【0030】そこで、制御部32は、1Hz間のエラー
通知の内容が全てエラーであった場合には、送受信回路
31から擬似同期状態による同期確立の通知があること
を確認する(S3)。一方、上位装置20は、伝送系の
エラーチェック機能をテストするために誤ったエラーを
発生させるモードeoc(Embedded Operation Chanel)
を有する。上位装置20は、通信中にこのeocを実施
して制御部32に対し「誤ったcrc要求」(Request
Corrupted CRC)を加入者線へ送出させるコマンドを送
る。すると、この「誤ったcrc要求」を受けた網終端
装置(NT1)17は、crcの演算結果を送信するの
で、上位装置20は、送受信回路31、制御部32を介
して受信した網終端装置(NT1)17での演算結果か
ら伝送系のエラーチェック機能を確認できる。
通知の内容が全てエラーであった場合には、送受信回路
31から擬似同期状態による同期確立の通知があること
を確認する(S3)。一方、上位装置20は、伝送系の
エラーチェック機能をテストするために誤ったエラーを
発生させるモードeoc(Embedded Operation Chanel)
を有する。上位装置20は、通信中にこのeocを実施
して制御部32に対し「誤ったcrc要求」(Request
Corrupted CRC)を加入者線へ送出させるコマンドを送
る。すると、この「誤ったcrc要求」を受けた網終端
装置(NT1)17は、crcの演算結果を送信するの
で、上位装置20は、送受信回路31、制御部32を介
して受信した網終端装置(NT1)17での演算結果か
ら伝送系のエラーチェック機能を確認できる。
【0031】そこで、制御部32は、1Hz間のエラー
通知の内容が全てエラーであった場合で(S2)、か
つ、送受信回路31から擬似同期状態による同期確立の
通知がある場合に(S3)、上位装置20から「誤った
crc要求」を送出するコマンドが入力したか否かを確
認する(S4)。そして、制御部32は、S2とS3と
S4の確認が取れた場合に、エラー発生の原因が、U点
が断となり擬似同期状態となったことによるものである
と判断し、U点断を検出する(S5)。
通知の内容が全てエラーであった場合で(S2)、か
つ、送受信回路31から擬似同期状態による同期確立の
通知がある場合に(S3)、上位装置20から「誤った
crc要求」を送出するコマンドが入力したか否かを確
認する(S4)。そして、制御部32は、S2とS3と
S4の確認が取れた場合に、エラー発生の原因が、U点
が断となり擬似同期状態となったことによるものである
と判断し、U点断を検出する(S5)。
【0032】これにより、加入者線が何らかの原因で断
線した場合に早期にU点の断線を検出できる。そして、
U点が断となったことを上位装置20へ通知すれば、保
守者は、同期外れを早期に知ることができ、適切な措置
を迅速に採ることが可能となる。次に、図8は、請求項
2に対応する実施形態の動作フローチャートである。な
お、図7に示した実施形態と同一動作となる部分には、
同一符号を付してある。以下の各実施形態において同じ
である。
線した場合に早期にU点の断線を検出できる。そして、
U点が断となったことを上位装置20へ通知すれば、保
守者は、同期外れを早期に知ることができ、適切な措置
を迅速に採ることが可能となる。次に、図8は、請求項
2に対応する実施形態の動作フローチャートである。な
お、図7に示した実施形態と同一動作となる部分には、
同一符号を付してある。以下の各実施形態において同じ
である。
【0033】この実施形態は、U点断の検出に基づき送
受信回路31をリセットする方式の第1実施例に関す
る。図8において、制御部32は、1Hz間のエラー通
知の内容が全てエラーで(S2)、送受信回路31から
擬似同期状態による同期確立の通知があり(S3)、上
位装置20から「誤ったcrc要求」を送出するコマン
ドが入力したことの確認が取れた場合に(S4)、U点
が断であると判断し、送受信回路31をリセットする
(S10)。
受信回路31をリセットする方式の第1実施例に関す
る。図8において、制御部32は、1Hz間のエラー通
知の内容が全てエラーで(S2)、送受信回路31から
擬似同期状態による同期確立の通知があり(S3)、上
位装置20から「誤ったcrc要求」を送出するコマン
ドが入力したことの確認が取れた場合に(S4)、U点
が断であると判断し、送受信回路31をリセットする
(S10)。
【0034】これにより、加入者線22の断線に起因し
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。そして、制御部32が、送受信回路31をリセッ
トしたことを上位装置20へ通知すれば、保守者は、同
期外れを早期に知ることができ、適切な措置を迅速に採
ることが可能となる。なお、この場合のリセット対象
は、以下の各実施形態において同じであるが、送受信回
路10aのハードウェア、または送受信回路10aが備
えるエコーキャンセル適応フィルタ31aである。ハー
ドウェアのリセットは、電源投入時のリセットに相当す
る。この場合には、入出力信号の位相に影響を与える。
一方、エコーキャンセル適応フィルタ31aのリセット
は、フィルタ定数のリセットである。この場合には、入
出力信号の位相に影響を与えない。したがって、サービ
ス停止時間は、ハードウェアリセットの方がフィルタリ
セットよりも長くなるので、何れを選択するかは、サー
ビス停止時間を考慮して定めることになる。
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。そして、制御部32が、送受信回路31をリセッ
トしたことを上位装置20へ通知すれば、保守者は、同
期外れを早期に知ることができ、適切な措置を迅速に採
ることが可能となる。なお、この場合のリセット対象
は、以下の各実施形態において同じであるが、送受信回
路10aのハードウェア、または送受信回路10aが備
えるエコーキャンセル適応フィルタ31aである。ハー
ドウェアのリセットは、電源投入時のリセットに相当す
る。この場合には、入出力信号の位相に影響を与える。
一方、エコーキャンセル適応フィルタ31aのリセット
は、フィルタ定数のリセットである。この場合には、入
出力信号の位相に影響を与えない。したがって、サービ
ス停止時間は、ハードウェアリセットの方がフィルタリ
セットよりも長くなるので、何れを選択するかは、サー
ビス停止時間を考慮して定めることになる。
【0035】次に、図9は、請求項3に対応する実施形
態の動作フローチャートである。この実施形態は、U点
断の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式の
第2実施例に関する。図9において、制御部32は、1
Hz間のエラー通知の内容が全てエラーで(S2)、送
受信回路31から擬似同期状態による同期確立の通知が
ある場合に(S3)、これらの事実のみではU点が断と
なっているとの確証がないので、上位装置20に対しU
点が断となっている可能性を通知する(S15)。
態の動作フローチャートである。この実施形態は、U点
断の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式の
第2実施例に関する。図9において、制御部32は、1
Hz間のエラー通知の内容が全てエラーで(S2)、送
受信回路31から擬似同期状態による同期確立の通知が
ある場合に(S3)、これらの事実のみではU点が断と
なっているとの確証がないので、上位装置20に対しU
点が断となっている可能性を通知する(S15)。
【0036】すると、上位装置20は、制御部32に対
し「誤ったcrc要求」を送出するコマンドを出力して
いる最中でないか、即ち、eoc機能を実施していない
かを確認する(S16)。そして、上位装置20は、e
oc機能を実施していない場合に、U点が断であると判
断し、送受信回路31をリセットするコマンドを制御部
32に送出する(S17)。
し「誤ったcrc要求」を送出するコマンドを出力して
いる最中でないか、即ち、eoc機能を実施していない
かを確認する(S16)。そして、上位装置20は、e
oc機能を実施していない場合に、U点が断であると判
断し、送受信回路31をリセットするコマンドを制御部
32に送出する(S17)。
【0037】これにより、加入者線22の断線に起因し
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。上位装置20が、送受信回路31をリセットした
ことを保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期
に知ることができ、適切な措置を迅速に採ることが可能
となる。次に、図10は、請求項4に対応する実施形態
の動作フローチャートである。この実施形態は、U点断
の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式の第
3実施例に関する。
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。上位装置20が、送受信回路31をリセットした
ことを保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期
に知ることができ、適切な措置を迅速に採ることが可能
となる。次に、図10は、請求項4に対応する実施形態
の動作フローチャートである。この実施形態は、U点断
の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式の第
3実施例に関する。
【0038】図10において、制御部32は、1Hz間
のエラー通知の内容が全てエラーで(S2)、送受信回
路31から擬似同期状態による同期確立の通知があり
(S3)、かつ上位装置20が制御部32に対し「誤っ
たcrc要求」を送出していない場合に(S4)、U点
断と判断し、その旨を上位装置20へ通知する(S2
1)。すると、上位装置20は、制御部32に対し送受
信回路31をリセットするコマンドを送出する(S1
7)。これにより、加入者線22の断線に起因して誤っ
た同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除される。
上位装置20が、送受信回路31をリセットしたことを
保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期に知る
ことができ、適切な措置を迅速に採ることが可能とな
る。
のエラー通知の内容が全てエラーで(S2)、送受信回
路31から擬似同期状態による同期確立の通知があり
(S3)、かつ上位装置20が制御部32に対し「誤っ
たcrc要求」を送出していない場合に(S4)、U点
断と判断し、その旨を上位装置20へ通知する(S2
1)。すると、上位装置20は、制御部32に対し送受
信回路31をリセットするコマンドを送出する(S1
7)。これにより、加入者線22の断線に起因して誤っ
た同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除される。
上位装置20が、送受信回路31をリセットしたことを
保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期に知る
ことができ、適切な措置を迅速に採ることが可能とな
る。
【0039】次に、図11は、請求項5に対応する実施
形態の動作フローチャートである。この実施形態は、U
点断の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式
の第4実施例に関する。図11において、制御部32
は、送受信回路31からエラー通知があると(S1)、
1Hz間のエラー通知の内容を集計し、集計結果を上位
装置20へ通知する(S25)。また、制御部32は、
送受信回路31から擬似同期状態による同期確立の通知
があると(S3)、U点が同期状態にある旨を上位装置
20へ通知する(S27)。
形態の動作フローチャートである。この実施形態は、U
点断の検出に基づき送受信回路31をリセットする方式
の第4実施例に関する。図11において、制御部32
は、送受信回路31からエラー通知があると(S1)、
1Hz間のエラー通知の内容を集計し、集計結果を上位
装置20へ通知する(S25)。また、制御部32は、
送受信回路31から擬似同期状態による同期確立の通知
があると(S3)、U点が同期状態にある旨を上位装置
20へ通知する(S27)。
【0040】すると、上位装置20は、制御部32に対
し「誤ったcrc要求」を送出するコマンドを出力して
いる最中でないか、即ち、eoc機能を実施していない
かを確認する(S16)。そして、上位装置20は、e
oc機能を実施していない場合に、制御部32に対し送
受信回路31をリセットするコマンドを送出する(S2
2)。
し「誤ったcrc要求」を送出するコマンドを出力して
いる最中でないか、即ち、eoc機能を実施していない
かを確認する(S16)。そして、上位装置20は、e
oc機能を実施していない場合に、制御部32に対し送
受信回路31をリセットするコマンドを送出する(S2
2)。
【0041】これにより、加入者線22の断線に起因し
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。上位装置20が、送受信回路31をリセットした
ことを保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期
に知ることができ、適切な措置を迅速に採ることが可能
となる。
て誤った同期状態となるいわゆる擬似同期状態が解除さ
れる。上位装置20が、送受信回路31をリセットした
ことを保守者に通報すれば、保守者は、同期外れを早期
に知ることができ、適切な措置を迅速に採ることが可能
となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行
うISDN回線の加入者線交換機において、加入者線交
換機が定期的に行う伝送路テストでは、故意に誤りを生
ずる符号を送出することが行われること、加入者線が何
らかの原因で断線した場合、U点の受信データは、上り
と下りのスクランブルの形が異なるために全く意味のな
いランダムデータとなり全てエラーとなることの事実に
着目し、加入者線が同期状態にある場合に、加入者線か
ら取り込んだ通信信号のエラー状態が一定期間継続し、
かつ、伝送路のテスト中でない場合には、加入者線が同
期状態にあると判断したその同期状態は、誤った同期状
態、いわゆる擬似同期状態であると言えるので、斯かる
状況となった場合には、U点の断線と判断でき、U点断
を検出できる。
発明は、エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝送を行
うISDN回線の加入者線交換機において、加入者線交
換機が定期的に行う伝送路テストでは、故意に誤りを生
ずる符号を送出することが行われること、加入者線が何
らかの原因で断線した場合、U点の受信データは、上り
と下りのスクランブルの形が異なるために全く意味のな
いランダムデータとなり全てエラーとなることの事実に
着目し、加入者線が同期状態にある場合に、加入者線か
ら取り込んだ通信信号のエラー状態が一定期間継続し、
かつ、伝送路のテスト中でない場合には、加入者線が同
期状態にあると判断したその同期状態は、誤った同期状
態、いわゆる擬似同期状態であると言えるので、斯かる
状況となった場合には、U点の断線と判断でき、U点断
を検出できる。
【0043】請求項2に記載の発明は、Uインタフェー
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、加入者線が擬似同期状態にあ
ることを検出でき、送受信回路を初期状態にリセットす
ることができる。
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、加入者線が擬似同期状態にあ
ることを検出でき、送受信回路を初期状態にリセットす
ることができる。
【0044】請求項3に記載の発明は、Uインタフェー
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、U点の断線の可能性を判断す
るとその旨を上位装置に通知するので、その通知を受け
て上位装置が、U点が断線していると判断すると制御部
に送受信回路を初期状態にリセットさせることができ
る。
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、U点の断線の可能性を判断す
るとその旨を上位装置に通知するので、その通知を受け
て上位装置が、U点が断線していると判断すると制御部
に送受信回路を初期状態にリセットさせることができ
る。
【0045】請求項4に記載の発明は、Uインタフェー
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、U点の断線を検出するとその
旨を上位装置に通知するので、その通知を受けて上位装
置が、制御部に送受信回路を初期状態にリセットさせる
ことができる。
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、U点の断線を検出するとその
旨を上位装置に通知するので、その通知を受けて上位装
置が、制御部に送受信回路を初期状態にリセットさせる
ことができる。
【0046】請求項5に記載の発明は、Uインタフェー
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、単に通知された判定結果の集
計と同期確立とを上位装置へそのまま送信するので、上
位装置が、制御部からの通知に基づきU点の断線を検出
して制御部に送受信回路を初期状態にリセットさせるこ
とができる。
ス仕様の送受信回路と該送受信回路を制御する制御部と
を備える加入者回路と、加入者回路の複数個を共通に制
御する上位装置とを備える請求項1に記載の加入者線交
換機において、制御部が、単に通知された判定結果の集
計と同期確立とを上位装置へそのまま送信するので、上
位装置が、制御部からの通知に基づきU点の断線を検出
して制御部に送受信回路を初期状態にリセットさせるこ
とができる。
【0047】以上要するに、請求項1に記載の発明で
は、加入者線が何らかの原因で断線した場合に早期にU
点の断線を検出できる。また、請求項2〜請求項5に記
載の発明では、加入者線の断線に起因して誤った同期状
態となるいわゆる擬似同期状態を早期に解除できる。そ
して、本発明によれば、保守者への通報を早期に行うこ
とが可能となるので、保守性を向上させることができ
る。
は、加入者線が何らかの原因で断線した場合に早期にU
点の断線を検出できる。また、請求項2〜請求項5に記
載の発明では、加入者線の断線に起因して誤った同期状
態となるいわゆる擬似同期状態を早期に解除できる。そ
して、本発明によれば、保守者への通報を早期に行うこ
とが可能となるので、保守性を向上させることができ
る。
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
る。
【図3】請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
る。
【図4】請求項4に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
る。
【図5】請求項5に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
る。
【図6】ISDN基本インタフェース(Uインタフェー
ス)のDSLの構成図である。
ス)のDSLの構成図である。
【図7】請求項1に対応する実施形態の動作フローチャ
ートである。
ートである。
【図8】請求項2に対応する実施形態の動作フローチャ
ートである。
ートである。
【図9】請求項3に対応する実施形態の動作フローチャ
ートである。
ートである。
【図10】請求項4に対応する実施形態の動作フローチ
ャートである。
ャートである。
【図11】請求項5に対応する実施形態の動作フローチ
ャートである。
ャートである。
【図12】ユーザ・網インタフェースの規定点を示す標
準構成図である。
準構成図である。
【図13】U点スーパーフレーム構成図である。
1 加入者線
2 判断手段
3 集計手段
4 第1判断手段
5 第2判断手段
6 監視手段
7 第3判断手段
10 加入者回路
10a 送受信回路
10b 制御部
11 上位装置
15 宅内装置
16 データ端末装置(DTE)
17 網終端装置(NT1)
18 加入者線交換機
19 加入者回路(DLC)
20 上位装置
22 加入者線
31 送受信回路
31a エコーキャンセル適応フィルタ
32 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 29/14
H04L 12/24
H04L 12/26
H04L 29/10
H04M 3/00
Claims (5)
- 【請求項1】 エコーキャンセラ伝送方式で加入者線伝
送を行うISDN回線の加入者線交換機において、 加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定す
る判定手段と、 前記判定手段の判定結果を集計する集計手段と、 前記集計手段が一定期間内に集計した判定結果の全てが
エラー判定であるか否かを判断する第1判断手段と、 加入者線の同期状態を監視する監視手段と、 前記判定手段の判定結果に基づき伝送系がテスト中か否
かを判断する第2判断手段と、 前記監視手段が同期状態であると判断している場合で、
前記第1判断手段が全てエラーと判断し、かつ、前記第
2判断手段がテスト中でないと判断した場合にU点の断
線と判断する第3判断手段とを備えることを特徴とする
ISDN回線のU点断検出方式。 - 【請求項2】 Uインタフェース仕様の送受信回路と該
送受信回路を制御する制御部とを備える加入者回路と、
前記加入者回路の複数個を共通に制御する上位装置とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、 前記送受信回路は、 加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定す
る判定手段と、 加入者線の同期状態を監視する監視手段とを備え、 前記制御部は、 前記判定手段の判定結果を集計する集計手段と、 前記集計手段が一定期間内に集計した判定結果の全てが
エラー判定であるか否かを判断する第1判断手段と、 前記判定手段の判定結果に基づき前記上位装置が伝送系
のテストを行っている最中か否かを判断する第2判断手
段と、 前記監視手段が同期状態であると判断している場合で、
前記第1判断手段が全てエラーと判断し、かつ、前記第
2判断手段がテスト中でないと判断した場合に前記送受
信回路を初期状態にリセットするリセット手段とを備え
ることを特徴とする擬似同期解除方式。 - 【請求項3】 Uインタフェース仕様の送受信回路と該
送受信回路を制御する制御部とを備える加入者回路と、
前記加入者回路の複数個を共通に制御する上位装置とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、 前記送受信回路は、 加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定す
る判定手段と、 加入者線の同期状態を監視する監視手段とを備え、 前記制御部は、 前記判定手段の判定結果を集計する集計手段と、 前記集計手段が一定期間内に集計した判定結果の全てが
エラー判定であるか否かを判断する第1判断手段と、 前記監視手段が同期状態であると判断している場合で、
前記第1判断手段が全てエラーと判断した場合に、U点
が断状態にある可能性の通知を前記上位装置へ送出する
通知手段とを備え、 前記上位装置は、 伝送系のテストを行っていない場合で前記可能性の通知
を受けた場合に、前記制御部に前記送受信回路を初期状
態にリセットさせるリセット手段を備えることを特徴と
する擬似同期解除方式。 - 【請求項4】 Uインタフェース仕様の送受信回路と該
送受信回路を制御する制御部とを備える加入者回路と、
前記加入者回路の複数個を共通に制御する上位装置とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、 前記送受信回路は、 加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定す
る判定手段と、 加入者線の同期状態を監視する監視手段とを備え、 前記制御部は、 前記判定手段の判定結果を集計する集計手段と、 前記集計手段が一定期間内に集計した判定結果の全てが
エラー判定であるか否かを判断する第1判断手段と、 前記判定手段の判定結果に基づき前記上位装置が伝送系
のテストを行っている最中か否かを判断する第2判断手
段と、 前記監視手段が同期状態であると判断している場合で、
前記第1判断手段が全てエラーと判断し、かつ、前記第
2判断手段がテスト中でないと判断した場合にU点が断
状態にある旨を前記上位装置へ通知する通知手段とを備
え、 前記上位装置は、 伝送系のテストを行っていない場合で前記通知を受けた
場合に、前記制御部に前記送受信回路を初期状態にリセ
ットさせるリセット手段を備えることを特徴とする擬似
同期解除方式。 - 【請求項5】 Uインタフェース仕様の送受信回路と該
送受信回路を制御する制御部とを備える加入者回路と、
前記加入者回路の複数個を共通に制御する上位装置とを
備える請求項1に記載の加入者線交換機において、 前記送受信回路は、 加入者線から取り込んだ通信信号のエラー有無を判定す
る判定手段と、 加入者線の同期状態を監視する監視手段とを備え、 前記制御部は、 前記判定手段の判定結果を集計する集計手段と、 前記集計手段が一定期間内に集計した集計結果を前記上
位装置へ送信する第1送信手段と、 前記監視手段が同期状態であると判断している場合にそ
の旨の通知を前記上位装置へ送信する第2送信手段とを
備え、 前記上位装置は、 前記第1送信手段からの集計結果の全てがエラーである
か否かを判断する判断手段と、 伝送系のテストを行っていない場合で前記判断手段が全
てエラーと判断し、かつ、前記第2送信手段から前記通
知を受けた場合に、前記制御部に前記送受信回路を初期
状態にリセットさせるリセット手段とを備えることを特
徴とする擬似同期解除方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21063397A JP3393041B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | Isdn回線のu点断検出方式及び擬似同期解除方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21063397A JP3393041B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | Isdn回線のu点断検出方式及び擬似同期解除方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1155357A JPH1155357A (ja) | 1999-02-26 |
JP3393041B2 true JP3393041B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16592556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21063397A Expired - Fee Related JP3393041B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | Isdn回線のu点断検出方式及び擬似同期解除方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001017213A1 (fr) | 1999-08-30 | 2001-03-08 | Fujitsu Limited | Systeme indicateur d'alarme rnis |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21063397A patent/JP3393041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1155357A (ja) | 1999-02-26 |
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---|---|---|---|
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