JP3392603B2 - 射出成形用ノズル - Google Patents
射出成形用ノズルInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Description
いたプラスチック等の成形材料の射出成形に際して使用
される射出成形用ノズルに関する。更に詳しくは成形材
料の射出圧力によってゲートの開閉動作を行う射出成形
用ノズルに関する発明である。
にプラスチックの射出成形に際して使用される射出成形
機の金型には、ツープレート金型、スリープレート金型
及びランナレス金型がある。中でも特に、ランナレス金
型はホットランナ金型とも呼ばれ、スプルやランナの部
分を加熱して、その中にある溶けた材料を固まらないよ
うに、いつでもプラスチックを流動状態に保っておき、
毎回の射出操作毎に製品だけを取り出すようにしたもの
であり、ツープレート金型やスリープレート金型と比較
した場合に、スプルやランナの部分で固まってしまい廃
棄処分などされてしまう成形材料(プラスチック)を節
約することができる為好ましい。
は、ランナ先端に形成され、該金型に接して金型のキャ
ビティー内に成形材料を射出するノズルは、射出が終了
した時点で、キャビティー内の溶けた状態の成形材料が
外部(キャビティー内等)に漏れ出ないようにする必要
がある。
応するノズルとして、ゲート先端の温度を昇降させて、
ゲートを樹脂(成形材料)で硬化するヒートゲート式ノ
ズルや、外部の油圧装置などの動力機構により針弁等を
操作してゲートを開閉するバルブゲート式ノズルが採用
されていた。しかしヒートゲート式ノズルの場合には樹
脂を硬化するための微妙な温度制御を必要とすることか
らその制御が複雑となり、また、バルブゲート式ノズル
では、針弁等を操作するための動力機構が必要となるこ
とからその装置が大がかりになるといった問題を有して
いた。
装着し、スプリングの反発力と射出圧力のつり合いによ
りゲートを開閉する差圧式ノズルも開示されている。か
かる差圧式ノズルの一例は、特公昭59−42618号
に記載されており、該公報中には、シリンダーの中空部
に、前部の外径を後部の外径よりも僅かに大きく形成し
た差圧ピストンを遊冠して、樹脂の射出圧力の差圧ピス
トンの前面と後面にかかる圧力差を利用して差圧ピスト
ンを摺動し、ゲートを開閉する差圧式ノズルが開示され
ている。
は樹脂の射出圧力により可能とするものの、その閉塞動
作に関しては、バネの弾性力によって常時差圧ピストン
を押出してゲートを閉塞するものであることから、ゲー
トの閉塞に際しては、長年の使用によりバネの特性が腐
食又は摩耗などにより変化した場合には、当初の閉塞動
作を行うことが困難となる。また、ゲートの開放動作に
関しても、その開放のためにはゲートを閉塞するための
スプリングコイル等の弾性力に抗しうるだけの、一定以
上の射出圧力が必要となるという使用上の問題点を有し
ていた。
を解決するために鋭意検討した結果、新規なゲートの開
閉手段を採用したノズルとすることにより、ゲートを開
放及び閉塞の何れに際しても、そのための油圧又は空気
圧等の動力或いはバネ等の弾性力を一切必要とすること
なく、成形材料の射出圧力を利用してゲートを開放又は
閉塞動作を行うことのできる射出成形用ノズルを提供す
るに至ったものである。
される射出成形用ノズルにおいて、ノズルボディー先端
に、キャビティー内とランナ内との圧力差のみにより摺
動するバルブピンを嵌入し、該バルブピンの摺動により
ゲートの開放及び閉塞を行う射出成形用ノズルである。
く、プランジャ式射出装置、プリプラ式射出装置、スク
リュ式射出装置等の各種射出装置により逐次押出される
成形材料をノズルからキャビティー内に射出するゲート
の開放及び閉塞が、キャビティー内とランナ内との圧力
差を利用してバルブピンを摺動することにより行われる
ことを特徴とした射出成形用ノズルであり、ノズルボデ
ィー軸芯方向(即ちノズル軸芯方向)への摺動を自在
に、ランナの先端に嵌入されたバルブピンは、成形材料
の射出の際の射出圧力によって、その後端方向(ランナ
側)の圧力が、先端方向(キャビティー側)の圧力より
も高くなり、その結果、該バルブピンが先端方向に押し
出されてゲートを開放する。また、該ゲートの閉塞に際
しては、成形材料の射出が終了し、成形材料の搬入が中
止された時点で射出圧力が減少することから、今度は射
出の際とは逆に、バルブピンの後端方向(ランナ側)の
圧力が、その先端方向(キャビティー側)の圧力よりも
低くなり、その結果バルブピンをランナ内に押込んで、
ゲートを閉塞する構造となっている。
間を生じて成形材料を漏洩することがなく、さらにバル
ブピンが円滑に摺動できるように規制してバルブピン嵌
入口に嵌入される必要がある。
バルブピンを摺動させてゲートの開放及び閉塞を行う構
造は、例えば以下に示す様なゲートの構造等により実現
可能である。 (1)内部軸芯位置にトーピードを有するノズルボディ
ーを採用し、ゲートが、該トーピード先端外周面と、摺
動自在に嵌入されたバルブピンの先端内周面との間で成
り、該ゲートの開放及び閉塞が、バルブピンの摺動によ
り、トーピード先端とバルブピン先端内周面とが離間、
当接することによって実現される。
側方の1又は2箇所以上に開口する中空構造のバルブピ
ンを採用して、バルブピン嵌入口に摺動自在に嵌入し、
該バルブピン側方の開口部とノズルボディーとの隙間を
ゲートとし、該ゲートの開放及び閉塞が、バルブピンの
摺動により、開口部をノズルボディー下端からキャビテ
ィー内に露出、収納することによって実現される。これ
はトーピードを有しないノズルボディーに有用である。
形材料の流路を設けると共に、先端にはバルブピン嵌入
口を閉塞する形状のフランジを有するものとし、該バル
ブピンをバルブピン嵌入口に摺動自在に嵌入して、バル
ブピン側方とノズルボディーとの隙間で成るゲートの開
放及び閉塞を、バルブピンが摺動することによって、フ
ランジをノズルボディー下端からキャビティー内に露
出、収納して実現される。これもトーピードを有しない
ノズルボディーに有用である。
した場合には、以下の実施例に示すようにノズルボディ
ーのトーピード先端外周に面取り加工を施すと共に、バ
ルブピン先端内面を、トーピード先端外周に整合する如
き傾斜を確保して形成する他、バルブピン先端方向を内
向きフランジ状に形成して、該内向きフランジ部内面
と、トーピード先端面とを当接することによりゲートを
閉塞する構造とすることができる。
した場合には、ゲートの形状はバルブピンの後端略中央
から形成された中空部を「Y」字状に分岐して、その側
方に開口する形状とする他、バルブピンの後端略中央か
ら形成された中空部を「Y」字状に分岐して、その側方
に開口させると共に、その開口からバルブピン先端より
もやや後方まで連通する軸芯方向に沿った溝を形成した
形状、又は後端から側方に湾曲させて小孔を穿設した形
状等、少なくともバルブピンが射出圧力によってキャビ
ティー内に突出状となった際に、バルブピン側方の開口
部もキャビティー内に突出状となってゲートを開放し、
バルブピンがランナ内に収納された際には、該開口部も
ランナ内に収納されて、ゲートを閉塞するように形成さ
れる必要がある。
側面に成形材料の流路を形成すると共に、先端にバルブ
ピン嵌入口を閉塞する如きフランジを形成したバルブピ
ンとしており、バルブピン先端のフランジがキャビティ
ー内に突出することによって、ランナ、バルブピン側面
の流路及びキャビティーが連通する。バルブピン側面に
形成される成形材料の流路は、例えばバルブピンの後端
近傍の側面に溝を形成し、さらに該溝の形成部位と先端
のフランジとの間の外径を狭ることにより、ノズルボデ
ィーとバルブピンとの間に空間を形成させて実現でき
る。
しては、所望によりランナを通過する成形材料が硬化し
てしまうことのないように、ランナを加熱するための加
熱源を内装又は外装することも可能であり、例えば図1
に示すようにトーピード内に加熱用ヒーターを内装する
こともできる。その際、該加熱源から放出される熱がキ
ャビティー内に伝導し、キャビティー内の成形材料の硬
化を阻害することのないように、加熱源と、キャビティ
ーとの間に何らかの断熱手段が必要となる。かかる手段
としては、図1に示す実施例の如く射出成形用ノズルの
外側に断熱溝を形成する他、ノズル外周に断熱材を添付
するなどの方法が採用される。
いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
示す断面略図であり、図2は、この発明の実施例を示す
要部拡大断面略図である。図1に示される射出成形用ノ
ズルは、内部軸芯位置にトーピード1bを有し、先端に
バルブピン嵌入口1cを有するノズルボディー1と、該
ノズルボディー1内のランナ3と、ノズルボディー1先
端のバルブピン嵌入口1cに嵌入されたバルブピン2と
から成っている。
り形状に形成され、後端に成形材料入口1a、及び先端
にバルブピン嵌入口1cを有し、それらはランナ3で連
通されている。そして該ノズルボディー1先端のバルブ
ピン嵌入口1cは後端よりも先端方向の内径を狭めた段
欠き形状に形成し、該バルブピン嵌入口1cには該段欠
き形状に相当する外形のバルブピン2を摺動自在に嵌入
している。従って、該バルブピン嵌入口1c内に嵌入さ
れるバルブピン2の外形は、バルブピン嵌入口1cの内
径同様に、後端よりも先端方向の内径を狭めた段欠き形
状として形成される必要があり、該バルブピン2の内側
は、かかる段欠き部を境として後端方向に徐々に開放
状、及び先端方向に徐々に閉塞状に形成され、その先端
内面は後述するトーピード1bの先端と整合可能なよう
に規制して徐々に内径を小さく形成し、トーピード1b
の先端と、バルブピン2の先端内周面との間でゲート4
をなしている。
位置にランナ3で隔てられてトーピード1bを有してお
り、該トーピード1bの先端方向も、ノズルボディー1
先端方向と同様に先細形状に形成され、その先端は前記
ノズルボディー1先端と揃うように規制して形成されて
いる。そして該トーピード1bの先端部外周には面取加
工を施し、バルブピン2の先端内面と当接することによ
り、ゲート4の閉塞を実現している。
ピン2の摺動、及びゲート4の開放若しくは閉塞に関し
て詳述する。
内に搬入され、ランナ3を通りゲート4に到達する。そ
の際ランナ3内の成形材料は、トーピード1b内に配置
された加熱用ヒーター5により加熱されて硬化が抑止さ
れる。
圧力により摺動自在に嵌入されたバルブピン2を、バル
ブピン嵌入口1c及びバルブピン3の段欠き部同士が当
接する位置(バルブピン2の先方がキャビティー6に突
出状となる位置)まで押出して、トーピード1bの先端
と、バルブピン3先端内周面との隙間で形成されるゲー
ト4から成形材料がキャビティー6内に射出される(図
2(ロ))。
填された時点で成形材料の搬入を中止すると、成形材料
の射出圧力は低下し、バルブピン2の後端方向(即ち、
ランナ3方向)の圧力が、キャビティー6内の圧力より
も低くなって、その結果、今度はキャビティー6内の圧
力によって、キャビティー6内に突出状となっているバ
ルブピン2が、その後端方向(ランナ3方向)、即ちト
ーピード1b先端と、バルブピン2先端内周面とが当接
してゲート4を閉塞する方向に押し出される事となる
(図2(イ))。
ピン2を常時支持することによって、トーピード1b先
端と、バルブピン2先端内周面とが当接してゲート4を
閉塞し、ノズルのランナ3の空間と、金型のキャビティ
ー6の空間とが遮断され、ランナ3に残留する成形材料
がキャビティー6内へ漏洩することを防止できる。
ように、バルブピン2後端をトーピード1b内に摺動自
在に嵌入すると共に、先端方向に徐々に広袴状とした部
位2aをランナ3内に露出するバルブピン2を採用し、
射出成形用ノズルとすることもできる。この射出成形用
ノズルのゲートの開放及び閉塞は、成形材料が供給され
ると、バルブピン2の広袴状とした部位2aが、成形材
料の射出圧力によって押されてバルブピン2がキャビテ
ィー6内に突出状となってゲートを開放し(図6
(ロ))、成形材料の供給がストップすると、キャビテ
ィー6内の圧力によってバルブピン2がその後端方向に
押し出され、バルブピン2先端外周とノズルボディー1
先端のバルブピン嵌入口1cとが整合することにより、
ゲート4を閉塞しキャビティー6内の成形材料の漏洩を
防止する。なおゲート4を閉塞した状態に於いて、バル
ブピン2先端は、ノズルボディー1先端と面一となる
(図6(イ))。
ズルを具体化した他の実施例であり、この発明の他の実
施例を示す要部拡大断面略図である。この実施例は、特
にバルブピン2の形状に特徴を有する射出成形用ノズル
である。
を有し、先端方向にバルブピン嵌入口1cを有する中空
構造のノズルボディー1と、該バルブピン嵌入口1cに
摺動自在に整合して嵌入されるバルブピン2とから成
り、該バルブピン嵌入口1cはノズルボディー1先端よ
りも僅か後方の内面の円周方向に、所定幅の凹部7を形
成しており、前記バルブピン2は、その外形は前記バル
ブピン嵌入口1cの凹部7に、ノズルボディー1の軸芯
方向への摺動を自在として、その後端を嵌入する段欠き
形状であって、内形は後端から先端側方の1又は2箇所
以上に開口する中空構造であり、バルブピン2側方の開
口部とノズルボディー1との隙間をゲート4とし、該ゲ
ート4の開放は、成形材料の射出圧力によりバルブピン
2がキャビティー6内に突出状となり、ゲート4がノズ
ルボディー1下端から露出することにより行われ(図3
(ロ))、その閉塞は、キャビティー6内の圧力によっ
てバルブピン1が後端方向に移動し、バルブピン2側方
の開口部がノズルボディー1内に収納されることにより
行われる。そしてゲート4を閉塞した状態に於いては、
ノズルボディー1先端と、バルブピン2先端とが面一と
なる(図3(イ))ことを特徴とする射出成形用ノズル
である。
ィー6内に射出するゲート4は、ノズルボディー1と、
バルブピン2側方の開口部との間で成り、キャビティー
6内の圧力で、バルブピン2が後端方向に押込まれてバ
ルブピン嵌入口1c内に収納されることによりゲート4
は閉塞し、バルブピン2の開口部は、ランナ3の内周面
(即ちバルブピン嵌入口1cの内周面)で閉じられ、ラ
ンナ3内に残留する成形材料の漏洩を阻止することがで
きる。従って本実施例による射出成形用ノズル於いて
は、上記実施例1のノズルボディー1とは異なりトーピ
ード1bを有しないノズルボディー1であっても十分に
所期の目的を達成することができる。
は、少なくともその側方に開口する形状であって、バル
ブピン2とノズルボディー1との隙間でゲートを構成す
る形状であれば特に限定する必要はなく、かかる形状と
しては例えば、図3に示す如くバルブピン2の後端略中
央から形成された中空部8を「Y」字状に分岐して、そ
の側方に開口する形状とすることが可能である。
により前方よりも外径を大きくした後端を、ランナ3の
先端より僅か後方の上下方向所定範囲の水平方向に形成
した凹部7に嵌入することにより規制される。
口1cに形成された凹部7は、バルブピン2の摺動幅を
規制するためのものであることから、図3に示す様な凹
部7とする他にも、バルブピン2後端を支持する如く、
ランナ3内面の円周方向全周又は適宜間隔を於いて突起
部を形成しても、本実施例に示す射出成形用ノズルと略
同様の効果を得ることができる。
ルにおいては、上記の通りノズルボディー1はトーピー
ド1bを有しないことから、ランナ3内の成形材料の硬
化を阻止するための熱源は、ノズルボディー1の適所に
外装されることとなる。
造を有するバルブピン2としては、図4に示す如く、バ
ルブピン2の後端略中央から形成された中空部8を
「Y」字状に分岐して、その側方に開口させると共に、
その開口からバルブピン2先端よりもやや後方まで連通
する軸芯方向に沿った溝9を形成し、更にバルブピン2
先端にバルブピン嵌入口1cを閉塞する形状のフランジ
10を形成したバルブピン2とすることも可能である。
このバルブピン2は、フランジ10がキャビティー6内
に突出した際にノズルボディー1と、溝9及びバルブピ
ン2の一部とによりゲート4が形成される。ゲート4の
開閉動作は、成形材料の射出圧力によって先端のフラン
ジ10がキャビティー6内に突出状となって開放し、ゲ
ート4の閉塞は、バルブピン2が後端方向に押込まれて
バルブピン嵌入口1c内に収納されることによって、バ
ルブピン2先端のフランジ10がバルブピン嵌入口1c
を閉塞して実現される。
ズルを具体化した他の実施例であり、この発明の他の実
施例を示す要部拡大断面略図(図5(イ)、(ロ))及
び該バルブピンの斜視図(図5(ハ))である。この実
施例は、実施例2同様にトーピード1bを有しないノズ
ルボディー1に有用であり、バルブピン2の形状に特徴
を有する射出成形用ノズルである。
おり、バルブピン2は、その後端近傍(即ち、段欠き部
位よりも後端方向)の側面に、成形材料の流路となる軸
芯方向に沿った溝11を形成し、さらに該溝11の形成
部位よりも先端方向の外径を狭め、バルブピン2の先端
にはバルブピン嵌入口1cを閉塞するフランジ10を形
成している。
材料の射出圧力によって、その先端のフランジ10がキ
ャビティー6内に突出状となることにより、ランナ3、
溝11、該溝11よりも先端方向の外径を狭めた部位及
びキャビティー6とが連通状となり、成形材料がバルブ
ピン2側面とノズルボディ1との間のゲート4からキャ
ビティー6内に射出される。
向に押込まれてバルブピン嵌入口1c内に収納されるこ
とにより、バルブピン2先端のフランジ10がバルブピ
ン嵌入口1cを閉塞して行われる。
にゲートの開放及び/又は閉塞のために油圧・空気圧シ
リンダ、スプリングコイル等の機構を必要とすることな
く、ゲートの開放及び閉塞動作の何れも成形材料の射出
圧力を利用して行うことができる。このことは、バネの
特性等の初期特性を低下させる要因となる部材を使用し
ていないことから、長年の使用によってもノズルの初期
特性を維持することができ、耐久性に優れた射出成形用
ノズルとなる。
は、油圧・空気圧シリンダによりゲートの開閉動作を規
制する場合のように、その駆動開始点・終了点の信号を
検知する必要なくノズルの開閉動作を行うことができ
る。更にバルブピンの延長軸上にバルブピンを駆動する
ための装置を必要としないことから、射出成形機の射出
シリンダの軸芯上に射出成形用ノズルが設置でき、その
結果、より簡易な構造の射出成形装置とすることができ
る。
ば、油圧・空気圧などによりゲートの開放・閉塞を行う
従来のノズルと異なり、ノズルのランナ空間は成形材料
入口又はゲート以外に、外部に開放する開口部分が存在
しないことから、高温(通常150〜400℃)、高圧
(通常500〜2000kg/cm2)なノズル内から、成形
材料がキャビティー以外の外部に漏洩する恐れがない。
ある。図中(イ)はゲートを閉塞した状態を示す要部拡
大断面図であり、(ロ)はゲートを開放した状態を示す
要部拡大断面図である。
図である。図中(イ)はゲートを閉塞した状態を示す要
部拡大断面図であり、(ロ)はゲートを開放した状態を
示す要部拡大断面図である。
図である。図中(イ)はゲートを閉塞した状態を示す要
部拡大断面図であり、(ロ)はゲートを開放した状態を
示す要部拡大断面図であり、(ハ)はこの実施例のバル
ブピンの斜視図である。
図である。図中(イ)はゲートを閉塞した状態を示す要
部拡大断面図であり、(ロ)はゲートを開放した状態を
示す要部拡大断面図であり、(ハ)はこの実施例のバル
ブピンの斜視図である。
図である。図中(イ)はゲートを閉塞した状態を示す要
部拡大断面図であり、(ロ)はゲートを開放した状態を
示す要部拡大断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ランナレス金型と共に使用される射出成
形用ノズルにおいて、ノズルボディー先端に、金型のキ
ャビティー内とノズルのランナ内との圧力差のみにより
摺動するバルブピンを嵌入し、該バルブピンの摺動によ
りゲートの開放及び閉塞を行い、 ノズルボディーが、その内部軸芯方向にトーピードを有
し、該トーピード先端とバルブピン先端との間をゲート
とした 射出成形用ノズル。 - 【請求項2】 ランナレス金型と共に使用される射出成
形用ノズルにおいて、ノズルボディー先端に、金型のキ
ャビティー内とノズルのランナ内との圧力差のみにより
摺動するバルブピンを嵌入し、該バルブピンの摺動によ
りゲートの開放及び閉塞を行い、 バルブピンが、後端から先端側方の1又は2箇所以上に
開口する中空構造であって、該開口部とノズルボディー
との間をゲートとした 射出成形用ノズル。 - 【請求項3】 ノズルボディーが、後端の成形材料入口
と、内部軸芯に配置されるトーピードと、先端方向の内
径を段欠き形状に狭くして形成されるバルブピン嵌入口
とから成り、バルブピンは、外形を前記ノズルボディー
先端内面の段欠き形状と同一形状とした中空形状であ
り、ゲートは、バルブピン内面とノズルボディーのトー
ピード先端との間で形成され、前記バルブピンが、成形
材料の射出圧力によりキャビティー方向に移動すること
によりバルブピン中空部内周面と、ノズルボディーのト
ーピード先端とが離間してゲートを開放し、バルブピン
がキャビティー内とランナ内との圧力差によってノズル
ボディー後端方向に移動することにより、バルブピン中
空部内周面と、ノズルボディーのトーピード先端とが当
接してゲートを閉塞することを特徴とした請求項1に記
載の射出成形用ノズル。 - 【請求項4】 ノズルボディー先端よりも僅か後方の内
面円周方向に、所定幅の凹部を形成してバルブピン嵌入
口とし、バルブピンの外形は前記バルブピン嵌入口の凹
部に、ノズルボディーの軸芯方向への摺動を自在とし
て、その後端を嵌入する段欠き形状であって、内形は後
端から先端側方の1又は2箇所以上に開口する中空構造
であり、バルブピン側方の開口部とノズルボディーとの
隙間をゲートとし、該ゲートの開放は、成形材料の射出
圧力によりバルブピンがキャビティー内に突出状とな
り、ゲートがノズルボディー先端から露出することによ
り行われ、その閉塞は、キャビティー内の圧力によって
バルブピンが後端方向に移動し、バルブピン側方の開口
部がノズルボディー内に収納されることにより行われる
ことを特徴とした請求項2に記載の射出成形用ノズル。 - 【請求項5】 ランナー内の成形材料の硬化を抑止する
加熱手段を有する請求項1項〜4項の何れか1項に記載
の射出成形用ノズル。
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