JP3391978B2 - 撮像装置及び映像機器システム - Google Patents

撮像装置及び映像機器システム

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JP3391978B2
JP3391978B2 JP11626196A JP11626196A JP3391978B2 JP 3391978 B2 JP3391978 B2 JP 3391978B2 JP 11626196 A JP11626196 A JP 11626196A JP 11626196 A JP11626196 A JP 11626196A JP 3391978 B2 JP3391978 B2 JP 3391978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に環境温度や内
部の温度上昇の影響を受けることなく、安定した撮影を
行うことが可能な撮像装置及び映像機器システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一体型ビデオカメラ(以下単にビ
デオカメラと称す)等の撮像装置の分野では、小型化と
高機能化が急速に進み、温度による映像への影響が深刻
なものとなってきている。
【0003】その一つが温度によるピントの移動であ
る。これは、小型化と高機能化にともなう消費電力の増
加による内部温度の上昇だけでなく、撮像サイズが小さ
くなるに従って許されるピント位置精度、所謂焦点深度
が小さくなることにより、わずかなピント移動が大きく
映像に影響を与えることから、より重要な課題となって
いる。
【0004】このような問題に対しては従来、特開平6
−289275号公報に示されるように、温度検出手段
を備えて、ズームトラッキングカーブを逐次環境温度に
応じて変更制御する方法等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来装置及びシステムにあっては、例えば撮像装
置内のどの部分に温度検出素子を配置し、どの部分の温
度を検出するかという重要な部分の具体的内容は考慮さ
れておらず、またレンズ鏡筒に直接撮像素子を取り付け
る場合には有効であるが、それ以外の例えば色分解プリ
ズムを持つタイプのビデオカメラや交換レンズ方式のビ
デオカメラでは正確な温度補償が可能ではなかった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、正確なバックフォーカスの変化情
報を得るための温度を検出でき且つ、効率的な電気的接
続を可能にした撮像装置及び映像機器システムを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、次のように構成したものである。
【0008】(1)撮像用のレンズと撮像素子を備え、
前記撮像素子を装着した配線基板上に温度検出素子を配
置するとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて
求めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づ
いて該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備
えた。
【0009】(2)上記(1)の装置において、レンズ
と撮像素子の間に色分解用のプリズムを有するようにし
た。
【0010】(3)撮像用のレンズと色分解用のプリズ
ムと撮像素子を備え、前記プリズム上に温度検出素子を
配置するとともに、その温度検出素子の検出信号を用い
て求めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基
づいて該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を
備えた。
【0011】(4)上記(1)ないし(3)何れかの装
置において、撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍レ
ンズとその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正レ
ンズを有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正レ
ンズの位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に基
づいて前記変倍レンズの移動により必要となる補正レン
ズの移動を制御する制御手段を有したズームトラッキン
グ制御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォー
カスの変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記憶
内容に基づく移動制御に補正を加えるようにした。
【0012】また、本発明に係る映像機器システムは、
次のように構成したものである。
【0013】(5)撮像用のレンズと撮像素子を備え、
前記撮像素子を装着した配線基板上に温度検出素子を配
置するとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて
求めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づ
いて該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備
え、且つ前記撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍レ
ンズとその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正レ
ンズを有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正レ
ンズの位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に基
づいて前記変倍レンズの移動により必要となる補正レン
ズの移動を制御する制御手段を有したズームトラッキン
グ制御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォー
カスの変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記憶
内容に基づく移動制御に補正を加えるようにし、また前
記撮像用のレンズは交換可能な交換レンズとし、この交
換レンズ側に前記ズームトラッキング制御手段を設け、
前記バックフォーカスの変化情報を撮像部のフランジバ
ックの変化情報として該交換レンズに対して供給すると
ともに、該交換レンズはその供給されたフランジバック
の変化情報により前記記憶手段の記憶内容に基づく移動
制御に補正を加えるようにした。
【0014】(6)上記(5)のシステムにおいて、撮
像部の撮像素子の前段に色分解用のプリズムを有するよ
うにした。
【0015】(7)撮像用のレンズと色分解用のプリズ
ムと撮像素子を備え、前記プリズム上に温度検出素子を
配置するとともに、その温度検出素子の検出信号を用い
て求めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基
づいて該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を
備え、且つ前記撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍
レンズとその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正
レンズを有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正
レンズの位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に
基づいて前記変倍レンズの移動により必要となる補正レ
ンズの移動を制御する制御手段を有したズームトラッキ
ング制御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォ
ーカスの変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記
憶内容に基づく移動制御に補正を加えるようにし、また
前記撮像用のレンズは交換可能な交換レンズとし、この
交換レンズ側に前記ズームトラッキング制御手段を設
け、前記バックフォーカスの変化情報を撮像部のフラン
ジバックの変化情報として該交換レンズに対して供給す
るとともに、該交換レンズはその供給されたフランジバ
ックの変化情報により前記記憶手段の記憶内容に基づく
移動制御に補正を加えるようにした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
4について説明する。なお、ここでは色分解プリズムを
有する交換レンズ方式で、インナーフォーカスタイプの
レンズ構成のビデオカメラの場合について説明する。
【0017】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例によるビデオカメラの構成を示す側断面図である。
同図において、1はビデオカメラ本体、2はビデオカメ
ラ本体1に固着された回動及び着脱可能なバヨネット方
式のカメラマウントで、光軸(O−O′)方向の基準と
なるフランジ面2a及び3個のマウント爪2bが形成さ
れている。
【0018】3は後述するレンズマウントのマウント爪
と当接し、上記カメラマウント2とレンズマウントの両
者のマウントフランジ面と密着させるための板ばね、4
は後述する色分解プリズムユニットがねじ止めされるプ
リズムホルダ、5はカメラ側接点台、6はカメラ側接点
台5に対して接触方向である光軸方向O−O′に可動に
支持された電気的接続端子としてのカメラ側接点であ
る。
【0019】7は上記カメラ側接点6を接触方向に弾性
付勢する導電性のバネ、8はバネ7を介して上記カメラ
側接点6と導通するプリント基板で、カメラ側接点6に
対応する位置にパターンが形成されている。
【0020】9は交換可能なレンズの外観鏡筒、10は
3枚のレンズ10a,10b,10cよりなり、光軸方
向に可動する可動レンズ群で、例えばフォーカスレンズ
群である。11は可動レンズ群10を保持する移動鏡
筒、12はレンズの外観鏡筒9に固定された回動着脱可
能なバヨネット方式のレンズマウントで、光軸方向の基
準となるフランジ面12a及び3個のマウント爪12b
が形成されている。
【0021】13はレンズ側接点台、14はレンズ側接
点台13に例えばインサート成形により固定された電気
的接続端子としてのレンズ側接点で、両マウント2,1
2の回動装着時に上記カメラ側接点6と接触するように
配設されている。
【0022】15は交換レンズをビデオカメラ本体1よ
り離脱させた時に可動部である可動レンズ群10を直接
触れることができないよう保護する保護ガラス、16は
保護ガラス15を保持する保護ガラスホルダである。
【0023】また、17はプリズムに入る光の高周波成
分を制限する光学ローパスフィルタ、18,19,20
は第1プリズム,第2プリズム,第3プリズム、21,
22,23は撮像素子、24は撮像素子21,22,2
3を電気的に接続するフレキシブル配線基板で、撮像素
子21,22,23のリードに半田付けしやすいように
したハード基板部24a,24b,24c及び不図示の
カメラ電気基板に接続されるコネクト部24dを有して
いる。
【0024】25は上記フレキシブル配線基板24上に
取り付けられた温度検出素子、26は撮像素子21,2
2,23を含むプリズムユニット全体をシールドするシ
ールド板である。
【0025】図1の構成において、可動レンズ群10,
保護ガラス15,光学ローパスフィルタ17を通過した
光束は、その光軸と直交するように配置した第1プリズ
ム18の入射面18aより入射し、入射光束の光軸と傾
斜面をなす反射面に形成された青色域光反射用のダイク
ロイック層18bにより青色域光が反射するとともに、
他の波長の光は透過する。
【0026】第2プリズム19では、第1プリズム18
を透過した波長の光が入射面19aにより入射し、反射
面に形成した赤色域光反射用ダイクロイック層19bに
より赤色域光が反射するとともに、緑色域光は透過す
る。
【0027】第3プリズム20では、第2プリズム19
を透過した緑色域光が入射面20aより入射し、そのま
ま撮像素子22へと導かれる。
【0028】上述のようにして第1プリズム18の青色
域光反射用ダイクロイック層18bで反射された青色域
光は、第1プリズム18の入射面18aにて全反射し、
撮像素子23に入射して結像する。
【0029】また、第1プリズム18と第2プリズム1
9との間には、10〜30μmの均一な厚みの空気層が
形成されており、これにより第1プリズム18から第2
プリズム19への透過光の透過はなんら妨害されること
なく、しかも第2プリズム19のダイクロイック層19
bにより反射される赤色域光を第2プリズム19の入射
面19aより確実に全反射させることができる。そし
て、ここで全反射された赤色域光は、撮像素子21に入
射して結像する。
【0030】このようにして、第1プリズム18の青色
域光反射用ダイクロイック層18bと、第2プリズム1
9の赤色域光反射用ダイクロイック層19bを通過した
緑色域光だけが、撮像素子22に入射して結像する。
【0031】ここで交換レンズは、その各々が予め決め
られた位置に被写体からの光束が結像するように作られ
ており、ビデオカメラ本体側は交換レンズとの結合面で
あるカメラマウント2のフランジ面2aを基準として、
いつも決められた一定のピント位置に撮像素子21,2
2,23の撮像面を配置する必要がある。
【0032】しかしながら、外気温の上昇やビデオカメ
ラ本体内での発熱による温度上昇により、第1プリズム
21,第2プリズム22,第3プリズム23の温度が上
昇した場合、第1プリズム21,第2プリズム22,第
3プリズム23は光軸方向に延び、結果として撮像素子
21,22,23の撮像面はピント位置より離れた位置
に置かれてしまうことになる。
【0033】そこで、本実施例では第1プリズム21,
第2プリズム22,第3プリズム23の温度上昇を温度
検出素子25によって検出し、その検出結果を光路長の
延び量に換算して交換レンズ側に伝え、交換レンズ側で
結像位置をビデオカメラ本体側光路長(フランジバッ
ク)の延び量分移動させることにより、温度変化による
ピント位置の移動を補正するようにしている。
【0034】したがって、温度検出素子25では、ビデ
オカメラ本体側の光路長の内の多くを占める第1プリズ
ム21,第2プリズム22,第3プリズム23の温度変
化を検出する必要がある。
【0035】多くの場合、高速の駆動パルスを必要とす
る撮像素子21,22,23からのノイズの放射を防ぐ
ため、シールド板26でプリズムユニット全体を囲む必
要があるが、シールド板26内にある部品の発熱量は僅
かなものであるため、シールド板26内の温度はどこも
ほぼ均一となる。
【0036】このため、フレキシブル配線基板24上に
取り付けられた温度検出素子25によって、十分正確に
第1プリズム21,第2プリズム22,第3プリズム2
3の温度変化を検出することが可能となる。
【0037】また、温度検出素子25としては、通常チ
ップあるいはリード形状のダイオード等を用いるが、フ
レキシブル配線基板24上に配置することにより、保持
及び電気的接続に何ら新たな部材を使うことなく、全く
容易に取り付けることができ、コスト的にも有利であ
る。
【0038】次に、本実施例のビデオカメラの電気的回
路構成を説明する。図2はそのビデオカメラの電気的回
路構成を示すブロック図である。
【0039】被写体からの光束は、固定されている第1
のレンズ群101,変倍を行う第2のレンズ群であるバ
リエータレンズ群102,絞り103,固定されている
第3のレンズ群104、及びピント調節機能と変倍によ
るピント面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた
第4のレンズ群であるフォーカスレンズ群10を通り、
3原色中の赤の成分はCCD等の撮像素子21に、緑の
成分はCCD等の撮像素子22に、また青の成分はCC
D等の撮像素子23の上にそれぞれ結像される。
【0040】バリエータレンズ群102及びフォーカス
レンズ群10は、エンコーダ等の絶対位置検出装置10
2A,10Aにより各々絶対位置が検出され、その検出
情報はレンズマイコン110内へ供給される。
【0041】そして、各撮像素子上のそれぞれの像は光
電変換され、増幅器105,106,107でそれぞれ
最適なレベルに増幅された後、カメラ信号処理回路10
8へ入力され、標準テレビ信号に変換されると同時に、
AFの情報はAF評価値として本体マイコン109のデ
ータ読み出しプログラム121によってデータとして読
み出される。
【0042】上記本体マイコン109が読み出したAF
評価値は、図示しないがAFスイッチのON/OFF,
ズームレンズの状態等のカメラ側スイッチの情報と合わ
せて、カメラ側接点6,レンズ側接点14を通り、レン
ズマイコン110へ転送される。
【0043】レンズマイコン110では、本体マイコン
109からの情報で、ズームスイッチが押されている時
はバリエータレンズ群102をテレまたはワイドの押さ
れている方向に駆動するべくズームモータドライバ11
2に信号を送ることで、ズームモータ111を介してバ
リエータレンズ群102を駆動すると同時に、レンズマ
イコン110に予め記憶されたレンズカムデータ125
に基づき制御部124のプログラムを用いてフォーカス
モータドライバ114に信号を送り、フォーカスモータ
113を介してフォーカスレンズ群10を動かすこと
で、ピント移動のない変倍動作を行うようにする。
【0044】本実施例のように、変倍レンズ(バリエー
タレンズ)より補正レンズ(フォーカスレンズ)が光軸
後方にあるタイプでは、変倍時での合焦を維持させた状
態での補正レンズの制御位置は被写体距離によって変化
することになり、レンズカムデータ125は図3の
(a)に示すように、バリエータレンズ群102の複数
の絶対位置ごとであって、かつ被写体距離の絶対位置ご
と(例えば図3(a)の1m,2mごと)にフォーカス
レンズ群10の位置を記憶しており、制御部124のプ
ログラムは位置検出装置102A,10Aにより検出さ
れたバリエータレンズ群102及びフォーカスレンズ群
10の絶対位置情報により選択されるレンズカムデータ
を用いてフォーカスモータ113の回転方向及び回転速
度を決定する。
【0045】カメラ本体側のAFスイッチがONの場合
は、レンズマイコン110内のAF制御部123が本体
マイコン109からのAF評価値が最大になるよう、制
御部124及びモータ制御部126を介してフォーカス
モータドライバ114に信号を送り、フォーカスレンズ
群10のみを動かすことで自動焦点調節動作を行う。
【0046】ここで、上述のようなレンズカムデータに
基づく補正レンズの駆動に関しては、正確なバックフォ
ーカス(以下BFと称す)を確保するための原点を定め
なければならない。この原点とは、設定された基準位置
を基準に所定の補正値によって補正することにより定め
られる。
【0047】また、ここでいう所定の補正値とは、レン
ズユニット(交換レンズ)自身で持っている補正値と、
カメラ本体から伝達される補正値の合計値であり、レン
ズユニット自身で持っている補正値とは、レンズユニッ
トを製造する段階で発生するバラツキ等による固定的な
ものと、レンズ側での温度変化等に起因する変動的なも
のの合計値である。
【0048】またカメラ本体から伝達される補正値と
は、カメラ本体側での温度変化に起因する変動的な値で
あり、カメラ本体側の温度検出素子の検出出力信号を用
いて求めたカメラ本体側のフランジバック(以下FBと
称す)の変化情報として与えられる値である。
【0049】次に、カメラ本体側で温度検出を行ってか
ら、交換レンズ側に補正値として伝達されるまでの動作
を説明する。
【0050】カメラ本体回りの環境温度変化やカメラ本
体内の温度上昇は温度検出素子25にて計測され、本体
マイコン109内の温度補償制御部122の作動プログ
ラムによってFBの変化データに変換される。この情報
は、本体マイコン109からレンズマイコン110に伝
えられ、レンズマイコン110内の制御部124におい
て補正値として所定の処理が施される。
【0051】次に、レンズ移動制御の処理において上述
の補正データがどのように使用されるかについて述べ
る。
【0052】レンズマイコン110には、レンズカムデ
ータ125が図3の(a)のような理想値(設計値)と
して記憶されている。そして、これに以下のような補正
のための演算を施す。すなわち、カメラ本体側から伝達
される補正値がプラスであればBFは理想値よりも伸び
ていることになるので、図3の(b)に示すように、こ
の分を差し引いた点線で示すレンズカムデータに(下方
に)平行シフトして読み替える。この読み替えた新しい
データによってレンズ移動制御を行うことにより、ボケ
を生じさせない的確なズーミングが行えるようになる。
【0053】その際、補正値がマイナスであればBFは
理想値よりも縮んだことになり、レンズカムデータは上
方に平行にシフトして読み替えることになる。
【0054】なお、交換レンズ側の補正値の処理につい
てはここでは省略するが、温度変化に起因する値につい
ては、上述の内容と同様な処理が施されることになる。
【0055】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施例によるビデオカメラの構成を示す側断面図である。
同図において、1〜25は図1のそれと同様であるの
で、重複する詳細説明は省略する。
【0056】図4におけるレンズ群10からプリズム1
8,19,20及び撮像素子21,22,23までの構
成、交換レンズ側とカメラ本体側の着脱機構であるカメ
ラ,レンズ双方のマウント、及び接点構造等は図1のも
のと全く同一である。また、電気的回路構成及び動作原
理も同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0057】図4において、外気温の上昇やビデオカメ
ラ本体内での発熱による温度上昇により変動する第1プ
リズム21,第2プリズム22,第3プリズム23の温
度は、温度検出素子25によって検出され、不図示のカ
メラ電気基板に伝えられる。
【0058】本実施例では、プリズムユニット全体を囲
むシールド板がない場合を想定しているが、この場合プ
リズムユニットを囲む空気には場所によりある程度の温
度差が発生するため、温度検出素子25をフレキシブル
配線基板24上に取り付けることは適当ではない。
【0059】このような場合には、第1プリズム21,
第2プリズム22,第3プリズム23の何れかに直接温
度検出素子25を取り付ける必要がある。
【0060】本実施例では、第3プリズム23に温度検
出素子25を取り付けており、これにより正確なプリズ
ムの温度変化を検出することかでき、正確なビデオカメ
ラ本体側光路長(FB)の変化量としてレンズ側マイコ
ンに伝え、温度変化によるピント位置の移動を正確に補
正することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれは、
ビデオカメラ等の装置のそれぞれの形態において、正確
なバックフォーカスの変化情報を得るための温度を検出
でき、且つ効率的な電気的接続を可能にした撮像装置及
び映像機器システムを提供することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例によるビデオカメラの
構成を示す側断面図
【図2】 ビデオカメラの電気的回路構成を示すブロッ
ク図
【図3】 変倍レンズ位置と補正レンズ位置の関係を示
す説明図
【図4】 本発明の第2の実施例によるビデオカメラの
構成を示す側断面図
【符号の説明】
1 ビデオカメラ本体 2 カメラマウント 3 板バネ 4 プリズムホルダ 5 カメラ側接点台 6 カメラ側接点 7 バネ 8 プリント基板 9 交換レンズの外観鏡筒 10 可動レンズ群 11 移動鏡筒 12 レンズマウント 13 レンズ側接点台 14 レンズ側接点 15 保護ガラス 16 保護ガラスホルダ 17 光学ローパスフィルタ 18,19,20 プリズム 21,22,23 撮像素子 24 フレキシブル配線基板 25 温度検出素子 26 シールド板 102 バリエータレンズ群 105,106,107 増幅器 108 カメラ信号処理回路 109 本体マイコン 110 レンズマイコン 111,113 モータ 112,114 モータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03B 3/00 A (56)参考文献 特開 平6−289275(JP,A) 特開 平7−248445(JP,A) 特開 平8−94910(JP,A) 特開 平8−50229(JP,A) 特開 平6−153212(JP,A) 特開 平7−94882(JP,A) 特開 昭63−31278(JP,A) 実開 平2−118366(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 G02B 7/28 - 7/40 G03B 3/00 - 3/12 G03B 17/02 - 17/17 H04N 5/222 - 5/257

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像用のレンズと撮像素子を備え、前記
    撮像素子を装着した配線基板上に温度検出素子を配置す
    るとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて求め
    た前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づいて
    該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 レンズと撮像素子の間に色分解用のプリ
    ズムを有していることを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 撮像用のレンズと色分解用のプリズムと
    撮像素子を備え、前記プリズム上に温度検出素子を配置
    するとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて求
    めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づい
    て該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備え
    たことを特徴とすると撮像装置。
  4. 【請求項4】 撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍
    レンズとその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正
    レンズを有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正
    レンズの位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に
    基づいて前記変倍レンズの移動により必要となる補正レ
    ンズの移動を制御する制御手段を有したズームトラッキ
    ング制御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォ
    ーカスの変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記
    憶内容に基づく移動制御に補正を加えることを特徴とす
    る請求項1ないし3何れか記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮像用のレンズと撮像素子を備え、前記
    撮像素子を装着した配線基板上に温度検出素子を配置す
    るとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて求め
    た前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づいて
    該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備え、
    且つ前記撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍レンズ
    とその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正レンズ
    を有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正レンズ
    の位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に基づい
    て前記変倍レンズの移動により必要となる補正レンズの
    移動を制御する制御手段を有したズームトラッキング制
    御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォーカス
    の変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記憶内容
    に基づく移動制御に補正を加えるようにし、また前記撮
    像用のレンズは交換可能な交換レンズとし、この交換レ
    ンズ側に前記ズームトラッキング制御手段を設け、前記
    バックフォーカスの変化情報を撮像部のフランジバック
    の変化情報として該交換レンズに対して供給するととも
    に、該交換レンズはその供給されたフランジバックの変
    化情報により前記記憶手段の記憶内容に基づく移動制御
    に補正を加えることを特徴とする映像機器システム。
  6. 【請求項6】 撮像部の撮像素子の前段に色分解用のプ
    リズムを有していることを特徴とする請求項5記載の映
    像機器システム。
  7. 【請求項7】 撮像用のレンズと色分解用のプリズムと
    撮像素子を備え、前記プリズム上に温度検出素子を配置
    するとともに、その温度検出素子の検出信号を用いて求
    めた前記レンズのバックフォーカスの変化情報に基づい
    て該レンズの焦点位置の補正を行う焦点補正手段を備
    え、且つ前記撮像用のレンズは、変倍動作を行う変倍レ
    ンズとその変倍時での焦点位置の変位を補正する補正レ
    ンズを有し、焦点補正手段は、前記変倍レンズと補正レ
    ンズの位置関係を記憶する記憶手段とその記憶内容に基
    づいて前記変倍レンズの移動により必要となる補正レン
    ズの移動を制御する制御手段を有したズームトラッキン
    グ制御手段に対し、前記撮像用のレンズのバックフォー
    カスの変化情報を補正情報として、前記記憶手段の記憶
    内容に基づく移動制御に補正を加えるようにし、また前
    記撮像用のレンズは交換可能な交換レンズとし、この交
    換レンズ側に前記ズームトラッキング制御手段を設け、
    前記バックフォーカスの変化情報を撮像部のフランジバ
    ックの変化情報として該交換レンズに対して供給すると
    ともに、該交換レンズはその供給されたフランジバック
    の変化情報により前記記憶手段の記憶内容に基づく移動
    制御に補正を加えることを特徴とする映像機器システ
    ム。
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