JP3390426B2 - 物体像識別方法 - Google Patents

物体像識別方法

Info

Publication number
JP3390426B2
JP3390426B2 JP2001344447A JP2001344447A JP3390426B2 JP 3390426 B2 JP3390426 B2 JP 3390426B2 JP 2001344447 A JP2001344447 A JP 2001344447A JP 2001344447 A JP2001344447 A JP 2001344447A JP 3390426 B2 JP3390426 B2 JP 3390426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
standard
object image
normal vector
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001344447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002230550A (ja
Inventor
覚 渋谷
Original Assignee
技研トラステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 技研トラステム株式会社 filed Critical 技研トラステム株式会社
Priority to JP2001344447A priority Critical patent/JP3390426B2/ja
Priority to US09/998,468 priority patent/US6873712B2/en
Publication of JP2002230550A publication Critical patent/JP2002230550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3390426B2 publication Critical patent/JP3390426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/194Segmentation; Edge detection involving foreground-background segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/70Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning
    • G06V10/74Image or video pattern matching; Proximity measures in feature spaces
    • G06V10/75Organisation of the matching processes, e.g. simultaneous or sequential comparisons of image or video features; Coarse-fine approaches, e.g. multi-scale approaches; using context analysis; Selection of dictionaries
    • G06V10/752Contour matching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元画像から物
体像を背景像と区別する物体像識別方法の技術分野に属
し、例えば、物体像の輪郭部に対する法線方向あるいは
接線方向を求め、実時間で人間、車、野菜等を分別や認
識するのに好適に用いられる物体像識別方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、テクスチャ処理をするために
2次元の濃淡画像を解析するべくフーリエ変換が利用さ
れ、この2次元画像に対するフーリエ変換は、通常、画
像に映された物体像の表面状態を解析するために利用さ
れる。この場合、前記2次元画像を正方形の領域に分割
し、各正方形領域の画像データに対しフーリエ変換を実
行し、得られた位相に基づいて物体像の結晶格子の方向
や欠陥等を解析するものである。このものでは、正方形
領域に対しフーリエ変換を実行するから、得られる位相
はその正方形領域の垂直方向あるいは水平方向のベクト
ルとなる。よって、この方法を利用して2次元画像中に
ある不特定形状の物体像を認識するために物体像の輪郭
部に対する法線方向を求めるには、更に多大な計算が必
要となる。また、画像を正方形で区切るため、正方形の
配置する位置と画像の境界の位置によっては物体像の法
線ベクトルが正確に得られないことがあるため、この影
響を軽減するのに外周部の正方形領域に対して加重を減
らすべく窓関数を用いる必要がある。そのため、計算時
間が長くなる不都合が生じる。
【0003】一方、実時間での画像処理において、例え
ば、人間のような不定形形状の移動する物体像を認識す
るには、現画像と前画像(現画像の1フレーム前の画
像)との差分画像あるいは位相差分が利用される。この
従来の方法は、前記差分画像等よりある一定値以上の濃
度差が検出された領域の面積を基に、人数等を推測する
ために用いられる。しかしながら、この方法では、面積
を基に物体像の認識が行われることから、大きい人間1
人を2人と認識したり、小さい人間2人が同方向に並ん
で移動するとこれを1人と認識する等、誤認識してしま
うことが避けられない。また、所定位置に傾斜させて設
置したカメラや広角レンズ使用のカメラ等により映され
た1つの画面内ではその物体が映されている位置によっ
ては同じ物体であってもその輪郭部形状が異なった物体
像となって映る。そのため、差分画像等によると面積変
化が大きくなって同じ物体像であったか否かの判断が困
難となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、『画像内の
物体像を、背景像との濃度差を利用して識別する物体像
識別方法』において、傾斜させて設置したカメラや広角
レンズ使用のカメラ等により映された物体の物体像であ
っても高速かつ容易にその位置、数量、種類を識別でき
るようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた技術的手段は、次のようである。『カメラによ
り映された画面内を複数のブロックに分割し、前記各ブ
ロックにおいて背景像が映された画像上のブロック内で
の任意の1点を配置点としてその配置点を基準に当該ブ
ロックに対応した標準物体像を前記画面内に配置した挿
入画像とし、この挿入画像において標準物体像と背景像
との濃度差より前記標準物体像の輪郭部における標準法
線ベクトル群を求め、前記標準物体像の配置点からその
標準物体像における前記標準法線ベクトル群の各法線ベ
クトルまでの位置情報および各法線ベクトルの角度情報
からなる、関連付けられたベクトルデータを求め、前記
ベクトルデータを前記標準物体像に対する標準データと
して前記標準法線ベクトル群の個々の法線ベクトルが検
出された位置でのブロックに記憶し、以上の標準物体像
の配置から標準データの記憶を前記分割した全ブロック
に対して実行し、次いで、前記カメラより認識すべき物
体が映されている画面内の入力画像に対して物体像と背
景像との濃度差より物体像の輪郭部における法線ベクト
ル群を求め、これら法線ベクトル群の個々の法線ベクト
ルが出現した位置での前記ブロックに記憶した前記標準
データに基づいてこれら法線ベクトル群から前記各標準
物体像の配置点に相当する正解点群を求め、前記正解点
群により形成された焦点領域の評価を行う』ことであ
る。
【0006】前記技術的手段は、次のように作用する。
前記カメラにより映されている画面では、映された物体
の位置によっては同じ物体であってもその輪郭部形状が
異なった物体像となって映るが、前記画面内を複数のブ
ロックに分割することにより、カメラにより映されてい
る位置に応じた輪郭部形状を持つ標準物体像を前記各ブ
ロックに対応配置させることができる。これにより、前
記カメラを傾斜させて設置したり、広角レンズ使用のカ
メラとしても、その映されている位置に応じた輪郭部形
状を持つ標準物体像を前記各ブロックに対応配置させる
ことができる。
【0007】また、前記各ブロックにおいて求めた標準
物体像の標準法線ベクトル群は、前記標準物体像と前記
背景像との濃度差より求めるから、この標準法線ベクト
ル群が前記各標準物体像を表現したものとなる。そし
て、前記各標準物体像ごとの各標準データは、その標準
物体像の配置点から個々の法線ベクトルまでの位置情報
および個々の法線ベクトルにおける角度情報である、関
連付けられたベクトルデータよりなるから、この各標準
データが各ブロックごとの画像上の配置点における標準
物体像をそれぞれ特定したデータとなる。
【0008】次いで、前記カメラより映されている画面
内の入力画像において認識すべき物体像は、その物体像
が映っている画面位置に対応した前記ブロックの標準物
体像とほぼ整合したものとなる。すなわち、各ブロック
の標準物体像は、カメラより映されている位置に応じた
輪郭部形状のものとしたからである。よって、前記カメ
ラから任意の位置で映されている物体像であっても、前
記各ブロックの標準物体像の輪郭部形状と整合させるこ
とができる。また、前記認識すべき物体像に対し背景像
との濃度差より法線ベクトル群を求めるから、この法線
ベクトル群が前記物体像を表現したものとなる。
【0009】そして、認識すべき物体像における法線ベ
クトル群から前記標準データに基づいて配置点に相当す
る正解点群を求める。すなわち、前記物体像における法
線ベクトル群は、当該法線ベクトル群の個々の法線ベク
トルが出現したブロックでの前記標準データの位置情報
および角度情報から前記配置点に相当する正解点が求め
られる。すると、当該ブロックに配置した前記標準物体
像における配置点を中心とする領域にも複数の前記正解
点が形成される。すなわち、正解点は、前記標準データ
作成時のベクトルデータを逆演算することで求められる
ものであって、標準物体像を各ブロックに配置したとき
の配置点に相当するものとなる。このように正解点を求
めるための標準データは物体像の法線ベクトルが検出さ
れた当該ブロックに記憶されているので、画面における
全標準データを検索することなく、当該ブロックに記憶
された標準データを検索すればよい。従って、前記正解
点の演算スピードが格段に速く処理される利点がある。
【0010】そして、前記複数の正解点により形成され
た焦点領域の評価として、前記焦点領域に集まった正解
点の割合等が一定値以上の極大点と評価されれば、前記
標準物体像と同一性を有した物体像が認識される。更に
は、このような法線ベクトルを用いることにより、画像
全体の明暗度が変化しても前記物体像と前記背景像との
相対的な濃度差が変わらないから、前記物体像と前記背
景像との区別を正確かつ確実に行える。なお、『前記法
線ベクトル群に代えて接線群とし、且つ、前記法線ベク
トルに代えて接線』としても、前記同様の作用を奏す
る。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、物体像
の輪郭部に対する法線ベクトル群(あるいは接線群)の
正解点群を各ブロックにおける標準物体像の配置点に対
する標準データに応じて求め、これを評価するから、前
記各ブロックごとの標準物体像として人間、車、野菜等
の固有の輪郭部を有する特定物とすれば、高速且つ容易
に画像内における物体像の位置、数量、種類を識別する
ことができる。
【0012】しかも、カメラで映された1つの画面内を
複数のブロックに分割することにより、映されている位
置に応じた輪郭部形状を持つ標準物体像を前記各々のブ
ロックに配置できるから、傾斜して設置したカメラや広
角レンズ使用のカメラにより認識すべき物体を映し撮る
場合でもその画面内に映されている物体像の位置、数
量、種類を識別することができる。さらに、物体像によ
る法線ベクトルの正解点を求めるための標準データは個
々の法線ベクトルが検出されたブロックごとに記憶され
ているので、画面における全標準データを検索すること
なく、当該ブロックに記憶された標準データを検索すれ
ばよく、従って、前記正解点の演算スピードが格段に速
く処理される利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。この実施の形態による物体像識別方法は、デジ
タルデータに変換された2次元画像中の物体像を周囲の
背景像との濃度差を利用して前記物体像の輪郭部の法線
ベクトルを求め、この求めた法線ベクトルに基づいて物
体像を識別する方法である。
【0014】1.法線ベクトルの求め方 まず、前記法線ベクトルの求め方から説明する。図1に
示すように、画像1上において等間隔に処理点pを配置
する。すなわち、画像1上の必要な領域10(通常は全
画像領域)に対し、例えば、水平、垂直ともに2ピクセ
ル単位に処理点を配置する。これら処理点pは予め決め
られた固定点でも良い。なお、図1中、d,d1〜d1
2,pはいずれもピクセルを示す。前記画像として、例
えば、水平320ピクセル、垂直240ピクセルの画面
等でも良い。これら各ピクセルにおいては、ある物体像
が映されている2次元画像にあっては、例えば輝度が0
〜255(256階調)等のように画像濃度が異なって
いる。
【0015】次に、前記2ピクセル単位に配置した各処
理点pについてその処理点pを中心点とする円11の円
周上での各ピクセルのピクセル値に対し基本波フーリエ
変換を実行する。例えば、前記円11の半径を2ピクセ
ルとして円を描き、その円周上の点d1〜d12の12
箇所に対し、基本波フーリエ変換を実行していく。この
場合、前記円周上の点d1〜d12の採り方として、例
えば、円周上に沿って所定の基準位置から反時計回りま
たは時計回りに順次に採って行っても良いし、あるいは
縦横に配置された点を横方向、縦方向にすべて採ってか
ら最終的に円周上のものを残すようにするなど、任意に
できる。前記の隣り合う処理点pの間隔が2ピクセルで
あって、円11は半径を2ピクセルとするから、隣り合
う各円11においては2ピクセルずつ重なりあったもの
となる。前記基本波フーリエ変換としては、下記式
(1)に示すように、前記12箇所の処理点d1〜d1
2に対して、フーリエ変換の基本波の正弦波を積和した
ときの値(SV)、フーリエ変換の基本波の余弦波を積
和したときの値(CV)を用いてそのアークタンジェン
ト(ATAN)から位相(sita)を求める。なお、
前記基本波とは、前記処理点pを中心点とする円周の長
さが1周期の長さとなる正弦波および余弦波を意味す
る。
【0016】
【数1】 ここで、SV及びCVは、次の式で求められる。
【0017】
【数2】 (但し、及び式において、Σnはn=1〜Nまでの
和を意味する。)前記式(1)により得られた位相(s
ita)が、この処理点pにおける法線方向(法線ベク
トル)になる。この位相(sita)を前記等間隔に配
置されたすべての処理点pにおいて求める。
【0018】今、図2(a)に示すように前記処理点p
を中心とする円11が物体像Bにかかった状態のとき、
同図(a)中に示す基準位置から反時計方向に回転させ
た正弦波および余弦波に各点d1〜d12を積算した波
形は、図2(b)に示すようになる。つまり、図2
(b)に示すように、正弦波とピクセル値と積算した波
形s・pは、前記円11が物体像Bのかかっている90
度付近で所定の正のピークが現れたものとなり、余弦波
とピクセル値と積算した波形c・pは、90度前後で正
のピークと負のピークとが現れたものとなる。そして、
波形s・pの和となるSV値にあっては90度のところ
で正のピークが現れるものとなり、一方、波形c・pは
90度前後で正負が異なるだけの互いに等しいピークで
あるからこのピークは打ち消されて波形c・pの和とな
るCV値にあっては平坦なものとなる。その結果、前記
式(1)による基本波フーリエ変換で得られる位相は、
図2(c)に示すように90度のところに現れ、これは
丁度物体像Bの輪郭部に対する法線ベクトルとなる。
【0019】但し、均一な濃度の画像のときはその法線
ベクトルは無効であるから(そこに物体像Bは存在しな
い周囲の背景像Aあるいは物体像B中の画像と認識でき
る。)、ある一定量以下の処理点pを除くため、下記式
(2)に示すように、前記SVおよび前記CVの二乗和
の平方根の値(pow)が一定値以下のときはこの処理
点pには法線ベクトルは無いとして扱う。例えば、輝度
値が0〜255(256階調)の範囲で得られる画像の
場合では、8〜10の輝度値の差に相当する値以下のと
きに前記一定値以下として当該処理点pの法線ベクトル
を無いものとして扱うのが好ましい。
【0020】
【数3】 これによると、均一な濃度の当該処理点pでの前記式
(1)による法線ベクトルの計算を行わなくてよくな
り、より速くかつ正確に画像中の物体像を認識できる。
【0021】前記式(1)(2)から得られた結果は、
例えば、図3に示すような法線ベクトルbが得られる。
前記画像上で配置する処理点pは、水平、垂直ともに2
ピクセル単位に配置し、前記各処理点pを中心とする円
11は、半径2ピクセルの円11を描き、前記円11の
円周上の12点のピクセル値に対し基本波フーリエ変換
を実行するので、隣り合う各円11においては2ピクセ
ルずつ重なりあったものとなるから、法線ベクトルbの
欠けがない状態で、高解像度に物体像の認識が行える。
【0022】このようにして前記等間隔に配置されたす
べての処理点pでの法線ベクトルbの集合である法線ベ
クトル群から2次元領域での物体像Bと背景像Aとの境
界Kの存在が認識される。つまり、前記方法において、
円形の基本波フーリエ変換を実行して得られる法線ベク
トルbでは、画像1上の物体像Bの厳密な境界Kを求め
るのではなく、ある処理点pに隣接する処理点pの法線
ベクトル群が同一方向を示している場合、この多数の処
理点のある領域の輝度傾斜は前記法線ベクトル群の方向
であると解釈される(図3を参照)。従って、前記円形
状に基本波フーリエ変換した結果の位相、すなわち、法
線ベクトルbを利用するから、高速かつ容易に計算でき
る。
【0023】なお、前記画像1上に等間隔に配置される
処理点pとして、2ピクセル単位としたが、これに限ら
ず3ピクセル、4ピクセル等の整数単位としても良い。
但し、当該処理点を中心点とする円は、隣り合う円と重
なり合ったものとなるように半径を設定して描く必要が
ある。また、前記式(1)より位相を求めるが、SV値
とCV値の比に基づいた表を参照して近似値を求めるよ
うに計算しても、十分な精度が得られる。さらに、前記
式(2)では、SV値とCV値の二乗和の平方根とする
が、これらSV値とCV値の絶対値の和を用いて前記p
owの代用としても良い。
【0024】2.物体像識別 次に、前記法線ベクトルの求め方を用いて実際の物体像
を識別する方法を説明する。まず、カメラにより映され
た画面1を、例えば、図4に示すように横に6分割、縦
に4分割の合計24個のブロック1a〜1xに分割す
る。そして、例えば、図5に示すように横1縦1の最初
のブロック1aにおいて当該ブロック1aにおけるカメ
ラの設置角度等に応じた標準物体像S(図5の例では人
間をモデルに標準物体像Sを作成している。)を配置し
た挿入画像1Aとする。このとき、ブロック内の任意の
1点(例えば、ブロックの中央点)を配置点Qとして標
準物体像Sを配置する。なお、配置点Qは、標準物体像
Sの重心点と略一致する。そして、前記画面1において
当該最初のブロック1aにのみ標準物体像Sを配置した
状態で、全法線ベクトル(標準法線ベクトル群)を検出
する。この標準法線ベクトル群の個々の前記配置点Qま
での位置情報および個々の法線ベクトルの角度情報であ
る、関連付けられたベクトルデータを求め、このベクト
ルデータを個々の法線ベクトルが検出されたブロックに
標準データとして記憶させる。例えば、図5では、法線
ベクトルbは横1縦1のブロック1aに検出されてい
るのでこの法線ベクトルbのベクトルデータは横1縦
1のブロック1aに記憶させ、以下同様に法線ベクトル
bのベクトルデータは横2縦1のブロック1b(図4
参照。)に記憶させ、法線ベクトルbのベクトルデー
タは横1縦2のブロック1g(図4参照。)に記憶させ
る。そして、前記最初のブロック1aに配置した標準物
体像Sを消去して背景像のみにし、次のブロックとして
例えば横2縦1のブロック1bについても同様の要領に
て標準物体像の配置、ベクトルデータの演算、および標
準データの記憶を行う。以下同様の要領で分割した複数
のブロック1a〜1xすべてについて標準物体像の配
置、ベクトルデータの演算、および標準データの記憶を
それぞれ行う。このようにして標準データを作成する。
なお、前記画面1におけるブロックの分割は、通常、横
に16分割、縦に12分割の192ブロック程度に分割
すれば、視野角120度を超える広角レンズ使用のカメ
ラでも物体像の識別に問題なく使えるが、ブロックの分
割の仕方は単一ブロックで同じ形状とみなせる範囲で任
意にできる。次に、実際の物体像を認識するには以下の
ように行う。まず、カメラより物体像の映された画面1
内の入力画像に対して法線ベクトル群の検出を行う。こ
こで検出された法線ベクトル群に対する標準データは、
個々に検出された法線ベクトルの当該画面上の場所での
前記ブロックに記憶されている。従って、検出された法
線ベクトルに対して、当該検出場所のブロックに記憶さ
れている標準データに基づいた正解点を付す。ここで、
正解点は、前記標準データ作成時のベクトルデータを逆
演算することで求められるものである。このように正解
点を求めるための標準データは物体像の法線ベクトルが
検出された位置での当該ブロックに記憶されているの
で、画面1における全標準データを検索することなく、
当該ブロックに記憶された標準データを検索すればよ
い。従って、前記正解点の演算スピードが非常に速く処
理される利点がある。そして、この正解点の演算を検出
された法線ベクトルすべてに対して実行し、これら複数
の正解点の集まった正解点群を形成する。そして、この
正解点群で形成される焦点領域の集まり具合などの評価
を行って、正解点群のうちの極大点から前記標準物体像
1個分に当たる物体像(例えば、人間)の存在を認識す
ることとなる。なお、図5の例では、標準物体像Sとし
て人間をモデルにするが、自動車などをモデルにしても
よく、また、人間や自動車などのように種類の異なる標
準物体像を色々用いて標準データを作成し、同一画面内
で人間と自動車などの種類の異なる物体像を同時に識別
して認識させることもでき、さらに、同種のモデルでも
大きさの異なる標準物体像を用いて標準データを作成
し、同一画面内で大きさの異なる同種の物体像(例え
ば、人間ならば大人と子供、自動車ならば大型車と小型
車などの如くである。)を同時に識別して認識させるこ
ともできる。以下では、前記標準物体像として人間をモ
デルとし、標準データ作成および物体像識別の各過程を
具体的に説明する。なお、説明を簡易にすべく、前記関
連づけられたベクトルデータの記憶先については省略し
ているが、上述のとおりベクトルデータよりなる標準物
体像の標準データは、法線ベクトルの検出された当該ブ
ロックに記憶されているものとする。
【0025】(a)標準データ作成過程 図6のフローチャートに示すように、ステップS101
においてカメラにより映された1つの画面内を、図4に
示した如く複数のブロック1a〜1xに分割する。
【0026】そして、ステップS102において、前記
画面1に背景像のみ映っている画像に対して前記1.法
線ベクトルの求め方に従って画像処理を行う。すると、
この画面1において背景像における法線ベクトル群が求
まる。なお、前記背景像の映された画像は、ほとんどが
固定の画像であり(一部において例えば扉の開閉動作が
映された動画像等も存在する)、様々な物体像が存在し
ているか、何も物体像の存在しない均一な画像かは問わ
ない。そして、この背景像の法線ベクトル群情報を当該
法線ベクトルが検出された前記各ブロックに対応させて
メモリーに登録しておく。次いで、ステップS103に
おいて、前記各ブロック1a〜1xごとに前記背景像の
映った画像に対して人間をかたどった標準物体像を1つ
置く。
【0027】この場合、所定位置に傾斜させて設置した
カメラや広角レンズ使用のカメラにより映された画面で
は物体が映される位置によっては同じ物体であってもそ
の輪郭部形状が異なった物体像となって映る。例えば、
図7に示すように、上方位置に傾斜させて設置したカメ
ラ2から映した物体S1、S2、S3のそれぞれの物体
像は、各物体S1、S2、S3がそれぞれ異なる位置に
あるから、いずれもその輪郭部形状が異なるものとな
る。すなわち、前記カメラ2から各物体S1、S2、S
3を見る角度が異なるため、これら物体S1、S2、S
3の見え方が異なるからである。また、図8に示すよう
に、広角レンズ21を取付けたカメラ20を真下に向け
て上方位置に設置した場合では、この広角レンズ21使
用のカメラ20から映した物体S1、S2、S3のそれ
ぞれの物体像においても、いずれもその輪郭部形状が異
なるものとなる。この場合も広角レンズ21の特性より
各物体S1、S2、S3を見る角度が異なるため、これ
ら物体S1、S2、S3の見え方が異なるからである。
【0028】従って、分割された前記各ブロックには、
カメラ2,20のカメラアングルや広角レンズ等を加味
した標準物体像をそれぞれ配置させる。例えば、図7に
おける傾斜型設置のカメラ2による場合は、図5に示す
ように、横1縦1のブロック1a(図4参照。)には物
体S1に対応した標準物体像S10を配置する。なお、
図5の破線で示すように、横3縦3のブロック1o(図
4参照。)には物体S2に対応した標準物体像S20を
配置し、横4縦4のブロック1v(図4参照。)には物
体S3に対応した標準物体像S30を配置することとな
る。
【0029】そして、前記各ブロックごとに対応した標
準物体像S10、S20、S30をブロック内に配置さ
せるには、ブロックの任意の1点(例えば、ブロックの
中央点)を配置点Qとして当該配置点Qを基準に前記標
準物体像S10、S20、S30を配置する。なお、前
記各標準物体像S10、S20、S30は、計算上作成
された模式的な画像データであっても良いし、実際に前
記カメラ2,20等から映し撮った実物の画像データで
あっても良い。そして、複数に分割したブロックのうち
最初のどれか1つのブロックに標準物体像を配置させた
挿入画像1A(画面1内に1つの標準物体像が配置され
た画像を指す。)に対して前記1.法線ベクトルの求め
方に従った画像処理を行う。すると、標準物体像の挿入
画像1Aでは、背景像に起因した法線ベクトル群と、当
該標準物体像に起因した法線ベクトル群とが得られる。
例えば、図5の横3縦3のブロック1oに対応した標準
物体像S20を配置した挿入画像1Aでは、背景像に起
因した法線ベクトル群と、標準物体像S20に起因した
法線ベクトル群が得られる。
【0030】次いで、ステップS104において、前記
標準物体像S20にのみ起因する法線ベクトル群(以
下、適宜「標準法線ベクトル群」という。)を算出す
る。これは、前記ステップS101でメモリーに登録し
た背景像の法線ベクトル群情報を用いた背景処理を行う
ことによる。つまり、標準物体像S20の挿入画像1A
に対して、前記背景像の法線ベクトル群とほぼ一致する
法線ベクトル群をすべて取り除く。すると、例えば標準
物体像S20の挿入画像1Aからは、背景像に起因する
法線ベクトル群がすべて取り除かれ、その結果、図9の
模式図に示すような前記標準物体像S20にのみ起因す
る標準法線ベクトル群b1〜b19が得られる。なお、
図9においては、画面や各ブロックは省略して標準物体
像S20のみを現しており、また、座標軸として紙面上
下がY軸方向を示し紙面左右がX軸方向を示している。
また、図9中、処理点での法線ベクトルは、説明のため
その一部(b1〜b19)しか表示していない(以下、
図11も同様である。)。
【0031】次いで、ステップS105において、前記
標準法線ベクトル群の各標準法線ベクトルb1〜b1
9,・・・の位置情報および角度情報を求める。位置情
報としては、標準物体像S20の前記配置点Qから各標
準法線ベクトルb1〜b19,・・・の処理点p1〜p
19までの座標によりあらわす。一方、角度情報として
は、例えば、X軸方向に対する各標準法線ベクトルb1
〜b19,・・・での傾斜角度によりあらわす。ただ
し、この角度情報は、180度以上であれば180度を
減算した角度とする。これは、認識すべき物体像におい
て例えば左右の濃度が大きく異なっていると背景像との
濃度差が物体像の左右で反転することがある。このこと
は、例えば、背景が例えば床の色とそこに敷かれたマッ
トの色が左右で異なること等による。法線ベクトル群
は、通常、物体像と背景像との濃度差により物体像より
外向きあるいは内向きのベクトル方向となるので物体像
の左右では法線ベクトルのベクトル方向が反対向きとな
る。しかしながら、前記の場合では例えば、右半分では
外向き、左半分では内向きとなって法線ベクトル群のベ
クトル方向が左右で同方向となってしまうから、角度情
報としては180度までの角度として把握するようにし
ている。
【0032】以下、具体的に、前記位置情報および前記
角度情報の求め方を説明する。例えば、図9に示した標
準法線ベクトル群b1〜b19のうち、角度情報として
0度(水平方向あるいは図9中のX軸方向)を選ぶ。こ
の場合、180度方向に指向する標準法線ベクトルは、
前述のとおり180度減算されるので、0度に指向する
標準法線ベクトルとして扱われる。その結果、0度の標
準法線ベクトルは、b1,b5,b9,b14の4つが
存在することとなる。
【0033】次に、前記各標準法線ベクトルb1,b
5,b9,b14の位置情報を求める。すなわち、標準
法線ベクトルb1は、配置点Qからその処理点p1まで
+X方向に3ピクセル移動した地点(X=3、Y=0)
にあり、標準法線ベクトルb5は、配置点Qからその処
理点p5まで−X方向に3ピクセル移動した地点(X=
−3、Y=0)にあり、標準法線ベクトルb9は、配置
点Qからその処理点p9まで−Y方向に2ピクセル、+
X方向に10ピクセル移動した地点(X=10、Y=−
2)にあり、そして、標準法線ベクトルb14は、配置
点Qからその処理点p14まで−Y方向に2ピクセル、
−X方向に10ピクセル移動した地点(X=−10、Y
=−2)にある。
【0034】以上の結果から、角度情報として0度の標
準法線ベクトルb1,b5,b9,b14に対しては、
(X=3、Y=0)、(X=−3、Y=0)、(X=1
0、Y=−2)および(X=−10、Y=−2)の4つ
の位置情報が存在する。そして、この0度の角度情報
と、(X=3、Y=0)、(X=−3、Y=0)、(X
=10、Y=−2)および(X=−10、Y=−2)の
4つの位置情報とが関連付けられたベクトルデータとな
る。
【0035】以下、同様に前記要領にて180度までの
角度情報に対する標準法線ベクトル群の位置情報を求
め、そのときの角度情報と位置情報とを関連付けたベク
トルデータとしておく。このようにして得られたベクト
ルデータが前記標準物体像S20における標準データと
なる。
【0036】次いで、ステップS106において、前記
ステップS105で求めた角度情報とこれと関連付けら
れた位置情報との、関連付けられたベクトルデータから
なる標準データを、その標準法線ベクトルが検出された
位置の各ブロックに対応させてメモリーに登録する。な
お、以上の要領で他のブロックについても1つずつ前記
同様に角度情報と位置情報との、関連付けられたベクト
ルデータからなる標準データを求め、全ブロックに対し
て標準データを作成する。以上で標準データ作成過程が
終了する。なお、前記角度情報としては、例えば、0度
から180度までを15度ごとに12分割した範囲であ
らわす等のように一定範囲の値として扱っても良い。
【0037】(b)物体像識別過程 次に、物体像識別過程は、図6のフローチャートに示す
ように、ステップS201において、カメラより識別す
べき物体が映されている画像をコンピュータのメモリー
内に取り込む。前記コンピュータへの入力画像1Cとし
て、例えば、図10に示すように3つの物体像O1,O
2,O3が映されている画面1の画像であったとする。
図10に示すこの画面1の画像としては、図7において
傾斜型のカメラ2より物体S2の位置に相当する位置に
前記認識すべき物体が存在する画像と対応したものであ
る。なお、以下では、画面中央に映された物体像O2に
絞って画像処理の説明をする。ただし、実際は、この物
体像O2以外の物体像O1や物体像O3に対しても同様
の処理が実行されている。
【0038】次いで、ステップS202において、前記
入力画像1C内の前記物体像O2にのみ起因する法線ベ
クトル群を求める。これは、前記入力画像1Cから得ら
れる法線ベクトル群のうち、長時間そのベクトル方向が
変化しない法線ベクトルは背景像に起因するとみなし、
これら長時間変化しない法線ベクトル群をすべて取り除
く。すなわち、背景像はほとんど変化しない静止画像と
して得られるから、背景像に起因する法線ベクトル群の
各々は長時間そのベクトル方向が変化しないことによ
る。これにより、入力画像1Cからは、背景像に起因す
る法線ベクトル群がすべて取り除かれ、その結果、例え
ば、図11の模式図に示すような前記物体像O2にのみ
起因する法線ベクトル群b1〜b19が得られる。ま
た、この背景処理により、背景からのノイズを削減し、
高精度で物体識別ができ、さらには後述の正解点群の計
算時間の短縮を図れる。なお、図11においては、画面
1の外枠は省略して物体像O2のみを拡大して現してお
り、また、座標軸として紙面上下がY軸方向を示し紙面
左右がX軸方向を示している。
【0039】次いで、ステップS203において、物体
像O2にのみ起因する法線ベクトル群における正解点群
を算出する。ここで、正解点とは、既述したように分割
した各ブロックにおいて前記標準データを算出した際の
前記配置点Qに相当するものであり、正解点群の算出
は、前記標準データの演算処理を逆演算することにより
行う。具体的には、前記ステップS106で登録した各
ブロックごとの標準データの角度情報および位置情報
の、関連付けられたベクトルデータに従って演算処理す
る。以下に、図11に示す物体像O2における正解点群
の算出を例に説明する。
【0040】例えば、角度情報として0度(水平方向あ
るいは図11中のX軸方向)の法線ベクトルb1,b
5,b9,b14における各々の正解点の算出を例に挙
げて説明する。この図11に示す物体像O2の画面位置
は、図5で示した横3縦3のブロックに配置された標準
物体像S20に略相当するので、概ねこの標準物体像S
20における標準データを基にして計算される。この場
合、0度の角度情報と関連付けられた位置情報は、上述
したとおり(X=3、Y=0)、(X=−3、Y=
0)、(X=10、Y=−2)および(X=−10、Y
=−2)の4つ存在する。従って、図11に示す物体像
O2の法線ベクトル群b1〜b19における水平方向
(0度方向および180度方向を指向)のものすべてに
対して、前記4つの位置情報の逆演算を行って正解点群
を求める。つまり、図11に示す物体像O2において、
0度の法線ベクトルは、上述の場合と同様に180度方
向を指向するものも含めてb1,b5,b9,b14の
4つ存在する。これら、4つの法線ベクトルb1,b
5,b9,b14の処理点p1,p5,p9,p14の
各々に対して前記4つの位置情報(X=3、Y=0)、
(X=−3、Y=0)、(X=10、Y=−2)および
(X=−10、Y=−2)の逆演算を行って正解点群を
求める。つまり、各処理点p1,p5,p9,p14の
各々に対して、−(X=3、Y=0)、−(X=−3、
Y=0)、−(X=10、Y=−2)および−(X=−
10、Y=−2)の各地点(各正解点)を求める。
【0041】具体的には、法線ベクトルb1において
は、その処理点p1からそれぞれ、−(X=3、Y=
0)に応じた−X方向に3ピクセル移動した地点A1、
−(X=−3、Y=0)に応じた+X方向に3ピクセル
移動した地点A2、−(X=10、Y=−2)に応じた
−X方向に10ピクセル、+Y方向に2ピクセル移動し
た地点A3、そして、−(X=−10、Y=−2)に応
じた+X方向に10ピクセル、+Y方向に2ピクセル移
動した地点A4の、合計4点に正解点を付す。
【0042】また、法線ベクトルb5は、その処理点p
5からそれぞれ、−(X=3、Y=0)に応じた地点B
2、−(X=−3、Y=0)に応じた地点B1、−(X
=10、Y=−2)に応じた地点B3、−(X=−1
0、Y=−2)に応じた地点B4に正解点を付す。法線
ベクトルb9は、その処理点p9からそれぞれ、−(X
=3、Y=0)に応じた地点C3、−(X=−3、Y=
0)に応じた地点C4、−(X=10、Y=−2)に応
じた地点C1、−(X=−10、Y=−2)に応じた地
点C2に正解点を付す。法線ベクトルb14は、その処
理点p14からそれぞれ、−(X=3、Y=0)に応じ
た地点D3、−(X=−3、Y=0)に応じた地点D
4、−(X=10、Y=−2)に応じた地点D2、−
(X=−10、Y=−2)に応じた地点D1に正解点を
付す。なお、前記各正解点の付し方としては、当該地点
の輝度値を1段階上げる等すれば良い。以上で、角度情
報として0度を持つ法線ベクトルb1,b5,b9,b
14のすべてに対して各々の正解点の演算が終了する。
【0043】以下、同様にして180度までの角度情報
に対する各法線ベクトルのすべてに対して、その角度情
報と関連付けられた位置情報から正解点群の演算を行
う。この要領で図10の入力画像1Cにおける認識物体
像O1〜O3すべて正解点群の演算がなされる。する
と、図10に示す入力画像1Cでは、図12に示すよう
な物体像O1〜O3に対する正解点群が現された評価画
面1Dが得られる。なお、図12の評価画面1Dにおい
て破線で表した物体像や法線ベクトル群は実画面には存
在しないものである。
【0044】次いで、ステップS204において、前記
評価画面1Dにおける正解点群の評価を行う。この評価
は、例えば2ピクセル分間隔有する領域(以下、適宜
「ベクトル焦点領域」という。図12中、符号Gおよび
符号gに相当。)内に、前記正解点が法線ベクトル群の
処理点の数(この例の場合は19個)の4割以上集まっ
た状態が得られたか否かによって行う。そして、この評
価結果でベクトル焦点領域G,g内の正解点が4割以上
であると判断されると(前記ベクトル焦点領域G,gの
うちの極大点G)、前記各物体像が前記標準物体像と同
一性を有すると認められ、一方、前記4割未満であると
判断されると(前記ベクトル焦点領域G,gのうちの点
g)、その物体像が標準物体像と同一性を有しないと認
められる。これにより、物体像と標準物体像との同一性
が認められれば、物体像O1〜O3の入力画像1Cにお
いて前記標準物体像と同一性を有した物体像が識別され
る。一方、物体像O1〜O3と標準物体像との同一性が
認められなければ、物体像O1〜O3の入力画像1Cに
は前記標準物体像と同一性を有した物体像が存在しない
と認められる。更には、前記極大点Gの存在数自体をカ
ウントすることで、前記入力画像1C内に存在する物体
像O1〜O3の数量もカウントすることができる。なぜ
ならば、前記ステップS203での正解点群の算出は、
全画面について行われ、結局は入力画像1C内の全処理
点pに対して実行されるから、この入力画像1C内にそ
の位置を問わず複数の物体像が存在すれば、その数に応
じた前記ベクトル焦点領域の極大点Gが形成されること
となるからである。
【0045】このように、本実施の形態では、物体像O
の輪郭部に対する法線ベクトル群の正解点群を各ブロッ
クにおける標準物体像S10、S20、S30の配置点
Qに対する標準データに応じて求め、これを評価するか
ら、前記各標準物体像S10、S20、S30と同一性
のある物体像を高速且つ容易にその位置、数量、種類を
識別することができる。しかも、物体像の正解点を求め
るための、関連づけられたベクトルデータは物体像の法
線ベクトルが検出された当該ブロックに記憶されている
ので、画面1における全標準データを検索することな
く、当該ブロックに記憶された標準データを検索すれば
よいから、前記正解点の演算スピードが非常に速く処理
される利点がある。
【0046】しかも、1つの画面1内を複数のブロック
に分割することにより、カメラ2,20より映されてい
る位置に応じた輪郭部形状を持つ標準物体像S10、S
20、S30を前記各々のブロックに配置できるから、
傾斜して設置したカメラ2や広角レンズ21使用のカメ
ラ20により物体を映し撮った挿入画面でもその物体の
物体像Oの位置、数量、種類を識別することができる。
【0047】なお、前記実施の形態では、図4に示すよ
うに、前記画面1におけるブロックの分割を横に6分
割、縦に4分割としたが、通常、横に16分割、縦に1
2分割の192ブロック程度に分割すれば、視野角12
0度を超える広角レンズ使用のカメラでも物体像の識別
に問題なく使える。ただし、このブロックの分割数は任
意に指定でき、また、このブロックの分割の仕方も単一
ブロックで同じ形状とみなせる範囲で任意である。
【0048】また、前記実施の形態において、前記各ブ
ロックごとの各標準物体像S10、S20、S30自体
を2以上に分割し、この分割した標準物体像ごとに前記
標準データを前記分割数分作成し、次いで、認識すべき
物体像Oに対して前記各々の標準データごとに正解点群
を求め、この標準データごとに正解点群を求めたMAP
画面を分割した標準物体に応じて前記分割数分作成し、
そして、前記各MAP画面を1つに合成した評価画面を
作成し、この評価画面における正解点群により形成され
た焦点領域の評価を行うようにしても良い。
【0049】このように、標準物体像S10、S20、
S30自体を2以上に分割することにより、形状が異な
る部位ごとに前記標準物体像S10、S20、S30を
分割した前記標準データを作成できる。そして、形状が
異なる部位に対応して複数の標準データごとに認識すべ
き物体像Oが映された画像の処理を行うことで、認識す
べき物体像全体の輪郭部形状が標準物体像全体のそれと
不整合があっても各部位での整合性が向上する。これに
より、前記物体像においては分割した標準物体像がすべ
て識別されるから、前記物体像に分割した標準物体像が
すべて存在すれば、結果として前記標準物体像と同一性
を有した物体像の存在が確実に認識される。例えば、人
間について言えば、頭部と上半身で輪郭部形状は異なっ
ており、また、実際の人間(認識物体像)は標準物体像
よりも太かったり細かったり、バッグ等の手荷物を持っ
ていたり等して輪郭部形状が標準物体像と完全に整合し
難い。このような場合でも、形状が異なる部位ごとに分
割したものの標準データに基づけば、多少の不整合があ
っても、評価画面の物体像において頭部を有し且つ上半
身を有すると認識されれば前記標準物体像と同一性を有
した物体像が識別されることとなり、識別精度を向上さ
せることができる。
【0050】また、前記実施の形態では、評価方法とし
てベクトル焦点領域G内に正解点が4割以上集まったか
否かによるとするが、これに限らず一定割合以上として
適宜に決定しても良い。これは、物体像として所定形状
の標準物体像と整合し難いものや、逆に良く整合するも
の等、その他外乱要因を考慮するためである。
【0051】また、前記ベクトル焦点領域Gとしても、
配置点Qを中心に2ピクセル分間隔を有する領域に限ら
ず、認識する物体像や識別精度等を考慮して配置点Qを
中心に適宜範囲内としても良い。さらに、前記実施の形
態では、標準物体像として人間を選んだが、これに限ら
ず、例えば、車や野菜等を標準物体像として選び、これ
と同一性を有する物体像の識別を行うようにしても良
い。
【0052】また、標準物体像として人間を上から見た
状態とするが、これに限らず、横方向から見た状態等、
様々な方向から見た状態としても良い。さらには標準物
体像として子供や大人に対応させて標準物体像自体の大
きさも適宜に変更しても良く、この場合、大きさの異な
る標準物体像を複数用いて複数の標準データを各ブロッ
クに作成するようにしても良く、さらにこの複数の標準
物体像を前述のMAP画面のように大きさ等の異なる複
数の標準物体像の各々について分割した分割標準物体像
として用いても良い。
【0053】さらに、前記実施の形態では、物体像の輪
郭部に対する法線ベクトル群を求めるようにしたが、法
線ベクトル群に代えて物体像の輪郭部に対する接線群を
求めるようにしても良い。この場合、接線群を求める場
合は前記標準データにおける角度情報は90度ずれたも
のとなるほか、接線の指向方向が180度の範囲となる
から180度の減算処理が不要となる以外は、前記各実
施の形態と同様にして標準物体像と同一性のある物体像
を識別することができる。
【0054】そして、前記法線ベクトルの求め方として
円形状にフーリエ変換した位相によるが、これに限らず
既知の方法で法線ベクトルを求めるようにしても良い。
また、接線を求める場合も前記円形状にフーリエ変換し
た位相により求めても良いし、その他に既知の方法で接
線を求めるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルデータに変換された2次元画像を示し
た模式図である。
【図2】基本波フーリエ変換のイメージを示した模式図
である。
【図3】法線ベクトルbを現した画像の模式図である。
【図4】1画面内を複数のブロックに分割した状態を示
す模式図である。
【図5】上方位置に傾斜させて設置したカメラに対応し
て標準物体像を挿入した画面状態を示す模式図である。
【図6】実施の形態における画像処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】上方位置に傾斜させて設置したカメラから物体
を映す状態を示す模式図である。
【図8】上方位置に真下を向けて設置した広角レンズ使
用のカメラから物体を映す状態を示す模式図である。
【図9】標準物体像の標準法線ベクトルを示す模式図で
ある。
【図10】認識すべき物体像が画面に映されている状態
を示す模式図である。
【図11】物体像における正解点群の求め方を説明する
ための模式図である。
【図12】図10の認識すべき物体像に対する評価画面
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 カメラよる画面(2次元画像) 1a〜1x ブロック 1D 評価画面 2 傾斜型設置のカメラ 20 広角レンズ使用のカメラ 21 広角レンズ b 法線ベクトル p 処理点 A 背景像 B 物体像 G ベクトル焦点領域 O 認識すべき物体像 Q 配置点 S1,S2,S3 物体 S10,S20,S30 標準物体像

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像内の物体像を、背景像との濃度差を
    利用して識別する物体像識別方法であって、 カメラにより映された画面内を複数のブロックに分割
    し、 前記各ブロックにおいて背景像が映された画像上のブロ
    ック内での任意の1点を配置点としてその配置点を基準
    に当該ブロックに対応した標準物体像を前記画面内に配
    置した挿入画像とし、 この挿入画像において標準物体像と背景像との濃度差よ
    り前記標準物体像の輪郭部における標準法線ベクトル群
    を求め、 前記標準物体像の配置点からその標準物体像における前
    記標準法線ベクトル群の各法線ベクトルまでの位置情報
    および各法線ベクトルの角度情報からなる、関連付けら
    れたベクトルデータを求め、 前記ベクトルデータを前記標準物体像に対する標準デー
    タとして前記標準法線ベクトル群の個々の法線ベクトル
    が検出された位置でのブロックに記憶し、 以上の標準物体像の配置から標準データの記憶を前記分
    割した全ブロックに対して実行し、 次いで、前記カメラより認識すべき物体が映されている
    画面内の入力画像に対して物体像と背景像との濃度差よ
    り物体像の輪郭部における法線ベクトル群を求め、 これら法線ベクトル群の個々の法線ベクトルが出現した
    位置での前記ブロックに記憶した前記標準データに基づ
    いてこれら法線ベクトル群から前記各標準物体像の配置
    点に相当する正解点群を求め、 前記正解点群により形成された焦点領域の評価を行うこ
    とを特徴とする物体像識別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の物体像識別方法におい
    て、 前記法線ベクトル群に代えて接線群とし、且つ、前記法
    線ベクトルに代えて接線とすることを特徴とする物体像
    識別方法。
JP2001344447A 2000-11-29 2001-11-09 物体像識別方法 Expired - Lifetime JP3390426B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344447A JP3390426B2 (ja) 2000-11-29 2001-11-09 物体像識別方法
US09/998,468 US6873712B2 (en) 2000-11-29 2001-11-29 Method for identifying an object image

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000362518 2000-11-29
JP2000-362518 2000-11-29
JP2001344447A JP3390426B2 (ja) 2000-11-29 2001-11-09 物体像識別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002230550A JP2002230550A (ja) 2002-08-16
JP3390426B2 true JP3390426B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=26604789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344447A Expired - Lifetime JP3390426B2 (ja) 2000-11-29 2001-11-09 物体像識別方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6873712B2 (ja)
JP (1) JP3390426B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2801956A1 (en) 2013-05-10 2014-11-12 Giken Trastem Co., Ltd. Passenger counter
JP2016081454A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 技研トラステム株式会社 人を認識するための画像処理装置及び画像処理方法
JP7280335B1 (ja) 2021-11-29 2023-05-23 技研トラステム株式会社 立位座位分離計数装置及び立位座位分別処理方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3406577B2 (ja) * 2000-07-19 2003-05-12 技研トラステム株式会社 物体認識方法
JP4670010B2 (ja) * 2005-10-17 2011-04-13 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 移動体分布推定装置、移動体分布推定方法及び移動体分布推定プログラム
JP4527710B2 (ja) * 2006-12-25 2010-08-18 技研トラステム株式会社 ノイズ処理方法
JP2008165341A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Giken Torasutemu Kk 人物移動経路認識装置
JP4646933B2 (ja) * 2007-03-01 2011-03-09 技研トラステム株式会社 混雑レベル判別システム
CN101685100B (zh) * 2008-09-24 2011-07-20 华晶科技股份有限公司 检测被摄物移动速度的摄像装置及其方法
JP5493108B2 (ja) * 2010-09-09 2014-05-14 オプテックス株式会社 距離画像カメラを用いた人体識別方法および人体識別装置
CN102682451B (zh) * 2012-05-08 2015-07-08 《中国学术期刊(光盘版)》电子杂志社有限公司 学术图片信息量评价的量化方法
JP5916788B2 (ja) * 2014-04-16 2016-05-11 技研トラステム株式会社 大人と子供を識別する画像処理装置
US9979894B1 (en) 2014-06-27 2018-05-22 Google Llc Modifying images with simulated light sources
JP6442209B2 (ja) 2014-09-26 2018-12-19 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法
CN104933405B (zh) * 2015-05-27 2019-04-23 深圳市金立通信设备有限公司 一种数据处理方法及终端
US10339629B2 (en) * 2015-10-09 2019-07-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for providing indication in multi-dimensional media in electronic device
KR102076531B1 (ko) * 2015-10-27 2020-02-12 한국전자통신연구원 멀티 센서 기반 위치 추적 시스템 및 방법
JP6727276B2 (ja) * 2018-11-26 2020-07-22 キヤノン株式会社 画像処理装置、その制御方法、プログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR920003198A (ko) * 1990-07-06 1992-02-29 카가야세이치 화상처리에 의한 이동물체검출방법 및 그 장치와 이 장치를 사용한 거리측정 장치
JPH0473628A (ja) * 1990-07-13 1992-03-09 Toshiba Corp 自動焦点合わせ装置
ATE203844T1 (de) * 1992-03-20 2001-08-15 Commw Scient Ind Res Org Gegenstands-überwachungsystem
DE69521255T2 (de) * 1994-04-01 2002-05-02 Koninklijke Philips Electronics N.V., Eindhoven Verfahren zum betrieb eines interaktiven bildanzeigesystems und bildanzeigesystem zur durchführung des verfahrens
US6453069B1 (en) * 1996-11-20 2002-09-17 Canon Kabushiki Kaisha Method of extracting image from input image using reference image

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2801956A1 (en) 2013-05-10 2014-11-12 Giken Trastem Co., Ltd. Passenger counter
JP2016081454A (ja) * 2014-10-22 2016-05-16 技研トラステム株式会社 人を認識するための画像処理装置及び画像処理方法
JP7280335B1 (ja) 2021-11-29 2023-05-23 技研トラステム株式会社 立位座位分離計数装置及び立位座位分別処理方法
JP2023079919A (ja) * 2021-11-29 2023-06-08 技研トラステム株式会社 立位座位分離計数装置及び立位座位分別処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002230550A (ja) 2002-08-16
US20020064299A1 (en) 2002-05-30
US6873712B2 (en) 2005-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3390426B2 (ja) 物体像識別方法
CN106875444B (zh) 一种目标物定位方法及装置
CN105023010B (zh) 一种人脸活体检测方法及系统
CN104463899B (zh) 一种目标对象检测、监控方法及其装置
Herráez et al. 3D modeling by means of videogrammetry and laser scanners for reverse engineering
CN102831386B (zh) 物体识别方法及识别装置
CN110378900A (zh) 产品缺陷的检测方法、装置及系统
CN107346041B (zh) 裸眼3d显示设备的光栅参数的确定方法、装置及电子设备
CN111028271B (zh) 基于人体骨架检测的多摄像机人员三维定位跟踪系统
US20100328308A1 (en) Three Dimensional Mesh Modeling
CN104751146B (zh) 一种基于3d点云图像的室内人体检测方法
JPH11503588A (ja) 仮想スタジオで使用するテレビカメラの位置決め方法及び装置
CN101144708A (zh) 三维扫描系统中圆形标志点的检测方法
CN110348263A (zh) 一种基于图像识别的二维随机码图像识别与提取方法
CN110189375A (zh) 一种基于单目视觉测量的图像目标识别方法
CN108921070A (zh) 图像处理方法、模型训练方法及对应装置
CN108648222A (zh) 结构光深度数据空间分辨率的提升方法及装置
JP3406577B2 (ja) 物体認識方法
Yang et al. Robust line detection using two-orthogonal direction image scanning
CN104573698B (zh) 面向成像测量的图像纹理主方向识别方法
JP3406587B2 (ja) 物体像識別方法
US6985609B2 (en) Method for identifying an object image
CN111080712B (zh) 一种基于人体骨架检测的多相机人员定位跟踪显示方法
US11354940B2 (en) Method and apparatus for foreground geometry and topology based face anti-spoofing
Frobin et al. Automatic Measurement of body surfaces using rasterstereograph

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3390426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140117

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term