JP3389203B2 - レシーバタンク - Google Patents

レシーバタンク

Info

Publication number
JP3389203B2
JP3389203B2 JP2000165097A JP2000165097A JP3389203B2 JP 3389203 B2 JP3389203 B2 JP 3389203B2 JP 2000165097 A JP2000165097 A JP 2000165097A JP 2000165097 A JP2000165097 A JP 2000165097A JP 3389203 B2 JP3389203 B2 JP 3389203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
passage
storage chamber
receiver tank
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000165097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001343175A (ja
Inventor
一 扇谷
工 斎藤
成彦 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2000165097A priority Critical patent/JP3389203B2/ja
Publication of JP2001343175A publication Critical patent/JP2001343175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3389203B2 publication Critical patent/JP3389203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0441Condensers with an integrated receiver containing a drier or a filter
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/16Receivers
    • F25B2400/162Receivers characterised by the plug or stop
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置、好まし
くは、自動車用空調装置を構成するレシーバタンクに関
し、一層詳細には、空調装置の冷房効率を高めるととも
に冷房に要するコストを低廉化することが可能なレシー
バタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置は、例えば、図3に示
すように、内部に図示しない内部通路がそれぞれ形成さ
れたコンデンサ部1およびサブクール部2を有する熱交
換器3と、コンデンサ部1とサブクール部2との間に介
装されたレシーバタンク4とを備える。すなわち、レシ
ーバタンク4の内部は、配液管5、6によりコンデンサ
部1およびサブクール部2の内部通路にそれぞれ連結し
ている。
【0003】図示しないエバポレータで冷却に供されて
ガス状となった冷媒は、コンデンサ部1の内部通路を通
過する際に冷却されることによってほとんどが液状に凝
縮される。この液状冷媒Lと未凝縮のガス状冷媒は、混
合状態でレシーバタンク4の内部に導入される。
【0004】ここで、図3に概略縦断面が示されるよう
に、レシーバタンク4の容器本体7は、メインカバー8
の開口端部がヘッダ部材9で封止されることにより構成
されている。そして、容器本体7の内部は、該容器本体
7の内周壁部に位置決め固定された2枚のパンチングメ
タル10、11によって下方から液溜め室12、吸着剤
収容室13および余剰冷媒貯留室14に区画されてい
る。なお、2つのパンチングメタル10、11の中央に
は貫通孔15、16がそれぞれ形成されており、かつ該
貫通孔15、16の周囲には該貫通孔15、16よりも
小径な孔部17、18が複数個形成されている。
【0005】また、メインカバー8の内部には、第1通
路19が形成された導入管20が挿入されており、該導
入管20は、パンチングメタル10、11の貫通孔1
5、16を通ることにより該パンチングメタル10、1
1に支持されている。そして、上方のパンチングメタル
11の貫通孔16を通った導入管20の先端部は、余剰
冷媒貯留室14の内部まで突出しており、該先端部の端
面が開放されることにより第1通路19の出口19aが
設けられている。
【0006】ヘッダ部材9には、熱交換器3のコンデン
サ部1の内部通路に連通する混合冷媒用通路21と、液
溜め室12から液状冷媒Lを排出するための液状冷媒用
通路(第2通路)22が形成されており、導入管20の
下端部は混合冷媒用通路21に挿入されている。すなわ
ち、混合冷媒用通路21と第1通路19とは互いに連通
している。なお、混合冷媒用通路21と導入管20の下
端部の間は、図示しないシール部材によりシールされて
いる。
【0007】吸着剤収容室13の内部には、粒状ゼオラ
イト等の吸着剤23が充填収容されている。なお、吸着
剤23とパンチングメタル10、11との間には、フィ
ルタ24、25がそれぞれ介装されている。
【0008】このように構成されたレシーバタンク4に
おいて、コンデンサ部1で凝縮された液状冷媒Lと未凝
縮のガス状冷媒との混合冷媒は、ヘッダ部材9の混合冷
媒用通路21および導入管20の第1通路19を介して
その出口19aから余剰冷媒貯留室14内に吐出され
る。混合冷媒は、次いで、パンチングメタル11の孔部
18を通過してフィルタ25により塵が除去された後、
吸着剤収容室13の内部に入る。
【0009】吸着剤収容室13内を通過する際、混合冷
媒中のガス状冷媒は余剰冷媒貯留室14側に指向して上
昇し、一方、液状冷媒Lは液溜め室12に指向して下降
する。その結果、混合冷媒がガス状冷媒と液状冷媒Lに
分離されるに至る。
【0010】ガス状冷媒は余剰冷媒貯留室14内に貯留
され、一方、液状冷媒Lは吸着剤23に接触しながら吸
着剤収容室13内を通過する。これにより、該液状冷媒
L中の水分が除去される。水分が除去された液状冷媒L
は、フィルタ25によりさらなる塵の除去が行われた後
にパンチングメタル10の孔部17を介して液溜め室1
2内に入り、液状冷媒用通路22を介して外部へと排出
される。
【0011】なお、液溜め室12まで同伴されたガス状
冷媒は、比重差によって泡沫として液状冷媒L内を上昇
し、液面上で破裂することにより液状冷媒Lと分離し
て、液溜め室12の上方に貯留される。
【0012】レシーバタンク4から排出された液状冷媒
Lは、熱交換器3のサブクール部2にて過冷却状態まで
冷却される。その後、自動車用空調装置が備える図示し
ないエキスパンションバルブを介してエバポレータ(図
示せず)に送られ、該エバポレータを囲繞する外気から
潜熱を奪うことにより該外気の温度を低下させ、自身は
蒸発気化してガス状冷媒となる。このガス状冷媒は、図
示しないコンプレッサで圧縮された後、熱交換器3のコ
ンデンサ部1に至る。以後、上記したサイクルが繰り返
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術に係るレシーバタンク4には、液状冷媒Lとガス
状冷媒とを充分に分離することができないという不具合
がある。
【0014】この理由は、パンチングメタル11の孔部
18を通過していない液状冷媒L上に混合冷媒が激しく
かつ連続的に吐出されるためであると考えられる。すな
わち、吐出された混合冷媒が液状冷媒L内に激しく流入
する際に、該液状冷媒Lがガス状冷媒の一部を噛み込ん
でしまうためである。
【0015】また、フィルタ25およびパンチングメタ
ル10の孔部17を介して吸着剤収容室13から出た液
状冷媒Lは、液溜め室12内の液状冷媒L上に落下流入
するが、この落下流入の際に、液状冷媒Lが液溜め室1
2内のガス状冷媒を噛み込んでしまうことも一因であ
る。
【0016】上記したように、空調装置による外気の冷
却は、液状冷媒Lが蒸発気化する際に周囲の外気が潜熱
を奪われることにより達成される。したがって、レシー
バタンク4において液状冷媒Lとガス状冷媒との分離が
充分でない場合、エバポレータ内に導入される液状冷媒
Lの量が少なくなる。ガス状冷媒がエバポレータ内まで
液状冷媒Lに同伴されるからである。このため、蒸発気
化する液状冷媒Lの量が少なくなるので、エバポレータ
周囲の空気が奪われる熱量も少なくなる。
【0017】以上から諒解されるように、従来技術に係
るレシーバタンク4はガス状冷媒と液状冷媒Lの分離が
充分でなく、したがって、冷房効率を向上させることが
困難であるという不具合がある。
【0018】また、図3に示されるように、導入管20
がヘッダ部材9の上端面から余剰冷媒貯留室14の内部
まで突出しているので、自動車用空調装置に封入する冷
媒が多量に必要となる。このことは、冷房に要するコス
トの上昇を招くという不具合を惹起する。
【0019】総括すれば、従来技術に係るレシーバタン
ク4には、冷房効率を向上させることや冷房コストを低
廉化することが困難であるという不具合がある。
【0020】そこで、特開平4−103973号公報の
第1図に示されるように、導入管の側周壁部に吐出口を
設けるようにしてレシーバタンクを構成し、混合冷媒の
一部を吸着剤収容室に吐出させることが有効であるとも
考えられる。
【0021】しかしながら、特開平4−103973号
公報に示されるレシーバタンクにおいては、吸着剤収容
室と液溜め室との間に介装されているのがフィルタのみ
であり、したがって、吸着剤収容室に吐出された混合冷
媒が、ガス状冷媒と液状冷媒とに気液分離するより先に
フィルタを通過して液溜め室に落下流入してしまうとい
う不具合がある。また、混合冷媒が液溜め室に落下流入
するので、液溜め室内の液状冷媒にガス状冷媒が噛み込
まれてしまう可能性もある。しかも、導入管が容器本体
の下端部から上端部に亘っているので、冷媒の封入量を
低減することは困難である。
【0022】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、ガス状冷媒と液状冷媒とを効率よく分離
することが可能であり、しかも、従来技術に係るレシー
バタンクに比して冷媒の封入量を低減することが可能な
レシーバタンクを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、冷媒が通過する第1の通路が内部に形
成されてかつ前記第1の通路の出口が先端部の側壁部に
形成された導入管と、前記導入管の先端部の側壁部を囲
繞して前記第1の通路の出口から吐出された冷媒中の水
分を吸着除去するための吸着剤が収容された吸着剤収容
室と、前記吸着剤収容室の上部に形成されて前記吸着剤
収容室を通過した冷媒のうちガス状冷媒を貯留する余剰
冷媒貯留室と、前記吸着剤収容室内を通過した前記冷媒
を外部へと案内するための第2の通路とを備え、該吸着
剤収容室を通過した冷媒のうち液状冷媒は前記第2の通
路を介して外部へと排出されることを特徴とする。
【0024】このような構成とすることにより、混合冷
媒が吸着剤収容室内を通過する間にガス状冷媒と液状冷
媒とが効率よく分離される。したがって、エバポレータ
に送られた液状冷媒中にはガス状冷媒がほとんど含まれ
ていないので、液状冷媒と外気との熱交換が効率よく行
われる。これにより、冷房効率を向上させることができ
る。
【0025】この場合、前記余剰冷媒貯留室の長さがレ
シーバタンクの全長の50%以上であることが好まし
い。導入管の長さが短くなるので、空調装置に封入する
冷媒の量を低減することができ、結局、冷房に要するコ
ストを低減化することができるからである。
【0026】また、前記吸着剤収容室を前記第1の通路
の出口側に面する第1室と前記導入管における前記第1
の通路の出口が形成されていない側の側壁に面する第2
室とに区分するとき、前記第2の通路の入口を前記第2
室側に形成することが好ましい。なお、ここでいう「第
1室」および「第2室」は、ともに仮想的に区分された
部屋であり、隔壁その他の物体により物理的に区画され
た部屋ではない。
【0027】この場合、第1の通路の出口と第2の通路
の入口とが離間するので、第1の通路の出口から吐出さ
れた冷媒が第2の通路の入口に至るまでの時間が長くな
る。このため、ガス状冷媒と液状冷媒とが互いに分離す
るより先に混合冷媒として第2の通路内へと流入するこ
とが回避される。したがって、冷房効率を一層向上させ
ることができる。
【0028】なお、前記導入管が有底円筒状体である場
合、前記第1の通路の出口の水平方向断面形状を半円状
または中心角が180°未満の扇形とすることが好まし
い。中心角が180°を超える扇形とすると、第1の通
路の出口と第2の通路の入口とが近接するので、ガス状
冷媒と液状冷媒との分離効率が低下する傾向にあるから
である。
【0029】さらに、前記第1の通路の出口をネットに
より覆うことが好ましい。第1の通路の出口の開口が吸
着剤に比して大なる場合であっても、該吸着剤が第1の
通路内に入り込むことを回避することができるからであ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレシーバタン
クにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照し
て詳細に説明する。なお、図3に示される構成要素に対
応する構成要素については同一の参照符号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0031】本実施の形態に係るレシーバタンクの縦断
面概略図を図1に示す。このレシーバタンク30の容器
本体7は、メインカバー8の開口端部がヘッダ部材9で
封止されることにより構成されている。そして、容器本
体7の内部は、有底円筒状でかつ断面略コの字型の支持
部材32と、パンチングメタル34とが容器本体7の内
周壁部にそれぞれ位置決め固定されることによって、下
方から液溜め室36、吸着剤収容室38および余剰冷媒
貯留室40に区画されている。すなわち、支持部材32
およびパンチングメタル34は、各室36、38、40
を区画する隔壁である。
【0032】さらに、メインカバー8の内部には、第1
通路19が形成された導入管42が挿入されている。
【0033】ヘッダ部材9には、混合冷媒用通路21と
液状冷媒用通路(第2通路)22が形成されており、両
通路21、22の入口には配液管5、6(図3参照)を
連結するための雌ねじ44、46がそれぞれ形成されて
いる。
【0034】混合冷媒用通路21は、水平方向に延在す
る水平通路部21aと、該水平通路部21aから垂直に
立ち上がった垂直通路部21bと、該垂直通路部21b
に比して大径な大径部21cとを有する。さらに、大径
部21cの略中央には環状溝21dが設けられており、
該環状溝21d内には環状シール部材48が収容されて
いる。また、水平通路部21aを加工形成する際にヘッ
ダ部材9の側方に設けられた貫通部21eは、球状シー
ル部材50により閉塞されている。
【0035】導入管42の下端部は、混合冷媒用通路2
1の大径部21cに挿入されて垂直通路部21bの開口
端面に当接する。これにより、混合冷媒用通路21と第
1通路19とが互いに連通し、かつ混合冷媒用通路21
と導入管42の下端部の間が環状シール部材48により
シールされる。
【0036】また、導入管42において、第1通路19
の出口19aよりも先端部側は中実部となっており、し
たがって、閉塞されている。
【0037】支持部材32の開口端部の端面は、ヘッダ
部材9の上端面に当接している。液溜め室36は、この
上端面と支持部材32の閉塞端部との間に区画形成され
ている。すなわち、液溜め室36の底面はヘッダ部材9
の上端面であり、かつ内周壁および天井面は、支持部材
32の側周壁部内面および閉塞端部の内面である。
【0038】支持部材32の閉塞端部の中央には貫通孔
52が形成されており、導入管42はこの貫通孔52を
通っている。また、該貫通孔52の周囲には、該貫通孔
52よりも小径な孔部54が複数個形成されている。
【0039】吸着剤収容室38は、支持部材32の閉塞
端面とパンチングメタル34との間に区画形成されてい
る。なお、吸着剤収容室38には粒状ゼオライト等から
なる吸着剤23が充填収容されており、該吸着剤23と
支持部材32の閉塞端面およびパンチングメタル34と
の間には、フィルタ24、25がそれぞれ介装されてい
る。
【0040】支持部材32の閉塞端部の貫通孔52を通
った導入管42の先端部はパンチングメタル34の一端
面に当接しており、これにより導入管42が支持され
る。このように、支持部材32は、導入管42と吸着剤
23とを支持するための部材である。なお、パンチング
メタル34には、導入管42が当接した箇所を除いて小
径の孔部56が形成されている。
【0041】導入管42の内部には、上記したように第
1通路19が形成されている。そして、該第1通路19
の出口19aは、導入管42の側周壁部に形成されてい
る。具体的には、図1のII−II線矢視断面図である
図2に示すように、第1通路19の出口19aは、導入
管42の側周壁部の一部を半円状に切り欠くことにより
形成されている。
【0042】出口19aの開口面積は、冷媒の循環が妨
げられることがなくかつ液状冷媒Lとガス状冷媒とが充
分に気液分離される範囲内に設定される。すなわち、出
口19aの開口面積が小さすぎる場合は混合冷媒の吐出
が妨げられ、一方、大きすぎる場合は出口19aと液溜
め室36との距離が短くなるので、ガス状冷媒が液状冷
媒L中を上昇するより先に混合冷媒として液溜め室36
まで移動してしまうからである。
【0043】出口19aの開口面積の好ましい範囲は一
義的に決定されない。この理由は、例えば、冷媒の粘度
が低い場合、液状冷媒L中におけるガス状冷媒の上昇速
度が速くなるので、出口19aの開口面積が大きくても
気液分離が効率よく遂行されるからである。したがっ
て、出口19aの開口面積の好ましい範囲は、使用する
冷媒の粘度、さらには単位時間当たりの冷媒の循環量等
も考慮された上で設定される。具体的には、冷媒がHC
F−134a(炭化フッ化水素化合物)であり、かつ循
環量が130kg/hrである場合、出口19aの開口
面積は45〜200mm2とすれば充分である。
【0044】また、出口19aの位置は、使用する冷媒
の粘度や単位時間当たりの冷媒の循環量等が考慮された
上で、液状冷媒Lとガス状冷媒とが速やかにかつ充分に
気液分離されるように設定される。例えば、冷媒の種類
および循環量が上記した通りであり、かつ、図1に示す
ように液溜め室36の底面から突出した導入管42の長
さh1が95mm程度である場合、液溜め室36の底面
から出口19aの中央に至るまでの高さh2を60mm
程度とすればよい。この場合において、出口19aの開
口面積を200mm2とするには、開口の長さh3を約
21mmとすればよい。
【0045】ここで、図2に仮想線で示されるように、
吸着剤収容室38を第1通路19の出口19a側(開口
側)に面する第1室38aと、導入管42において出口
19aが存在しない側周壁部側(閉塞側)に面する第2
室38bとに仮想的に区分した場合、ヘッダ部材9に形
成された液状冷媒用通路22の入口22aは、第2室3
8b側に形成されている。液状冷媒用通路22の入口2
2aが第1室38a側に形成されている場合、第1通路
19の出口19aと液状冷媒用通路22の入口22aと
の距離が短くなるので、ガス状冷媒が液状冷媒L中を上
昇するより先に混合冷媒として液溜め室36まで移動し
てしまうからである。
【0046】なお、第1通路19の出口19aおよびそ
の周囲を含む導入管42の側周壁部には、吸着剤23が
出口19a内に入り込むことを防止するためのネット5
8が巻回固定されている(図1参照)。
【0047】また、このレシーバタンク30において
は、余剰冷媒貯留室40の長さh4がレシーバタンク3
0の長さh5の50%以上となるように設定されてお
り、かつ余剰冷媒貯留室40には導入管42は突出して
いない(図1参照)。すなわち、液溜め室36の底面か
ら突出した導入管の長さh1は、レシーバタンク30の
長さh5の50%以下である。また、上記したように第
1通路19の出口19aは導入管42の側周壁部に形成
されており、したがって、第1通路19と余剰冷媒貯留
室40とは、吸着剤収容室38、フィルタ25およびパ
ンチングメタル34の孔部56を介して連通する。
【0048】本実施の形態に係るレシーバタンク30は
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の作用効果について説明する。
【0049】まず、レシーバタンク30を含む自動車用
空調装置(図示せず)の全体に冷媒を封入する。この
際、上記したようにレシーバタンク30内に挿入された
導入管42の長さがメインカバー8の長さの50%以下
と短いので、従来技術に係るレシーバタンク4に比して
冷媒の封入量が低減する。その結果、冷房に要するコス
トが低廉化される。また、出口19aがネット58によ
り覆われているので、吸着剤23が第1通路19内に入
り込むことはない。
【0050】前記自動車用空調装置を付勢して空調を開
始すると、液状冷媒Lは、図示しないエバポレータにお
いて外気と熱交換することにより該外気を冷却し、かつ
自身はガス状冷媒となって図示しないコンプレッサに送
られた後、該コンプレッサから熱交換器3(図3参照)
に送られる。このガス状冷媒のほとんどは、熱交換器3
のコンデンサ部1で冷風と熱交換されることにより凝縮
して液状冷媒Lとなるが、その一方で、一部は凝縮され
ることなくコンデンサ部1を通過する。
【0051】これら液状冷媒Lと未凝縮のガス状冷媒と
の混合冷媒は、レシーバタンク30のヘッダ部材9に形
成された混合冷媒用通路21を介して導入管42内部の
第1通路19に至る。ここで、導入管42における出口
19aよりも先端部側は、上記したように中実部であ
る。この中実部およびパンチングメタル34が存在する
ことにより、第1通路19と余剰冷媒貯留室40とが互
いに離隔されている。このため、混合冷媒は、出口19
aから吸着剤収容室38内にのみ吐出され、余剰冷媒貯
留室40内に吐出されることはない。また、出口19a
の開口面積および位置が上記したように設定されている
ので、該出口19aにより混合冷媒の吐出が妨げられる
ことはない。
【0052】吸着剤収容室38内に吐出された混合冷媒
中のガス状冷媒と液状冷媒Lとは、比重差によって互い
に分離する。分離したガス状冷媒は、吸着剤収容室38
内を上昇し、フィルタ25およびパンチングメタル34
の孔部56を介して余剰冷媒貯留室40に入る。一方、
液状冷媒Lは、フィルタ24および支持部材32の孔部
56を介して液溜め室36に入る。
【0053】ガス状冷媒と液状冷媒Lとが互いに分離す
る速度は、混合冷媒が液溜め室36に下降する速度より
も速い。出口19aの開口面積および位置が上記したよ
うに設定されており、かつ液状冷媒用通路22の入口2
2aが第2室38b側に形成されているので(図2参
照)、混合冷媒が入口22aに到達するより先にガス状
冷媒と液状冷媒Lとが互いに分離するからである。
【0054】すなわち、ガス状冷媒と液状冷媒Lとの気
液分離が充分にかつ連続的に遂行され、その結果、ガス
状冷媒が余剰冷媒貯留室40に貯留されるとともに液状
冷媒Lが液溜め室36に入る。
【0055】また、混合冷媒が吸着剤収容室38内に吐
出され、かつ分離した液状冷媒Lが速やかに液溜め室3
6へと下降するので、液状冷媒Lがガス状冷媒の一部を
噛み込んでしまうことが回避される。
【0056】以上から諒解されるように、このレシーバ
タンク30の液溜め室36に貯留される液状冷媒Lに
は、ガス状冷媒はほとんど含まれていない。上記したよ
うに、ガス状冷媒と液状冷媒Lとが互いに速やかにかつ
充分に分離され、しかも、液状冷媒Lがガス状冷媒を噛
み込むことが回避されているからである。
【0057】液溜め室36に入った液状冷媒Lは、液状
冷媒用通路22を介してレシーバタンク30の外部へと
排出されて熱交換器3のサブクール部2に入り、過冷却
状態にまで冷却される。その後、図示しないエキスパン
ジョンバルブを介して前記図示しないエバポレータに至
り、ここで外気と熱交換して蒸発気化する。上記したよ
うに、この液状冷媒L中にはガス状冷媒がほとんど含ま
れていないので、液状冷媒Lと外気との熱交換、換言す
れば、液状冷媒Lが蒸発気化する際の外気からの熱獲得
が効率よく行われる。これにより、自動車用空調装置の
冷房効率を向上させることができる。
【0058】なお、上記した実施の形態においては、導
入管42の一部を半円状に切り欠くことにより第1通路
19の出口19aを形成したが、例えば、それよりも中
心角が小さいまたはやや大きい扇形状に切り欠くように
してもよい。この場合、出口19aの開口長さを長くま
たは短くして、該出口19aの開口面積を200mm 2
に維持するようにしてもよい。なお、いずれの場合にお
いても、液状冷媒用通路(第2通路)22の入口22a
は、吸着剤収容室38内を仮想的に区分して形成される
第2室38b側に設けられる。
【0059】また、この実施の形態では、液状冷媒Lの
液面が液溜め室36に位置する場合を例示して説明した
が、該液面は導入管42に形成された出口19aより上
方に位置していてもよい。
【0060】さらに、導入管42の形状は円柱状に限定
されるものではなく、例えば、角柱状のものであっても
よい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレシ
ーバタンクによれば、混合冷媒を吸着剤収容室内に吐出
するようにしているので、混合冷媒が吸着剤収容室を通
過する際にガス状冷媒と液状冷媒とに効率よく分離され
る。このため、空調装置の冷房効率が向上するという効
果が達成される。
【0062】しかも、混合溶媒を吸着剤収容室内に吐出
する導入管の液溜め室からの突出長さをレシーバタンク
の50%以下としたので、冷媒の封入量を低減すること
ができる。このため、冷房に要するコストが低廉化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るレシーバタンクの概略縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】自動車用空調装置における熱交換器と従来技術
に係るレシーバタンクの概略縦断面図である。
【符号の説明】
4、30…レシーバタンク 7…容器本体 8…メインカバー 9…ヘッダ部材 12、36…液溜め室 13、38…吸着剤
収容室 14、40…余剰冷媒貯留室 19…第1通路 19a…出口 20、42…導入管 21…混合冷媒用通路 22…液状冷媒用通
路(第2通路) 23…吸着剤 24、25…フィル
タ 32…支持部材 34…パンチングメ
タル(隔壁) 38a、38b…室 54、56…孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 成彦 栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺2021−8番 地 株式会社ケーヒン 栃木開発センタ ー内 (56)参考文献 特開 平4−103973(JP,A) 特開 平10−2637(JP,A) 特開 平11−2475(JP,A) 特開 平9−222267(JP,A) 特開 平10−318631(JP,A) 特開 平5−196327(JP,A) 特開 平11−237143(JP,A) 実開 昭54−4464(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/00 B60H 1/32 F04B 39/16 F25B 39/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒が通過する第1の通路が内部に形成さ
    れてかつ前記第1の通路の出口が先端部の側壁部に形成
    された導入管と、 前記導入管の先端部の側壁部を囲繞して前記第1の通路
    の出口から吐出された冷媒中の水分を吸着除去するため
    の吸着剤が収容された吸着剤収容室と、 前記吸着剤収容室の上部に形成されて前記吸着剤収容室
    を通過した冷媒のうちガス状冷媒を貯留する余剰冷媒貯
    留室と、 前記吸着剤収容室内を通過した前記冷媒を外部へと案内
    するための第2の通路と、 を備え、該吸着剤収容室を通過した冷媒のうち液状冷媒
    は前記第2の通路を介して外部へと排出されることを特
    徴とするレシーバタンク。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレシーバタンクにおいて、
    前記余剰冷媒貯留室の長さがレシーバタンクの全長の5
    0%以上であることを特徴とするレシーバタンク。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のレシーバタンクに
    おいて、前記吸着剤収容室を前記第1の通路の出口側に
    面する第1室と前記導入管における前記第1の通路の出
    口が形成されていない側の側壁に面する第2室とに区分
    するとき、前記第2の通路の入口が前記第2室側に形成
    されていることを特徴とするレシーバタンク。
  4. 【請求項4】請求項3記載のレシーバタンクにおいて、
    前記導入管が有底円筒状体であり、かつ前記第1の通路
    の出口の水平方向断面形状が半円状または中心角が18
    0°未満の扇形であることを特徴とするレシーバタン
    ク。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のレシ
    ーバタンクにおいて、前記第1の通路の出口がネットに
    より覆われていることを特徴とするレシーバタンク。
JP2000165097A 2000-06-01 2000-06-01 レシーバタンク Expired - Fee Related JP3389203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165097A JP3389203B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 レシーバタンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165097A JP3389203B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 レシーバタンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001343175A JP2001343175A (ja) 2001-12-14
JP3389203B2 true JP3389203B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18668624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000165097A Expired - Fee Related JP3389203B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 レシーバタンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3389203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10213194A1 (de) * 2002-03-25 2003-10-16 Behr Gmbh & Co Gelöteter Kältemittelkondensator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001343175A (ja) 2001-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3644077B2 (ja) 冷凍サイクル
US3084523A (en) Refrigeration component
EP1870647B1 (en) Flooded evaporator
JP4608834B2 (ja) 冷凍サイクル装置
CA2037902A1 (en) Condenser with receiver/subcooler
JP2006052938A (ja) 冷凍サイクル用レシーバドライヤおよび一体型熱交換器
US5778697A (en) Accumulator for refrigeration system
JP2005114353A (ja) 受液器一体型冷媒凝縮器
JP3357511B2 (ja) 凝縮器
JP2824629B2 (ja) 空調システム用アキュムレータ
JP4032548B2 (ja) 受液器一体型冷媒凝縮器
JP3389203B2 (ja) レシーバタンク
JPH10238870A (ja) 冷凍サイクル能力向上装置
KR101379214B1 (ko) 기화 냉매로부터 액적을 분리하기 위한 장치와 방법
JPH07332810A (ja) 冷凍装置用オイルミストセパレータ
JPH1054627A (ja) 蒸発機用オイル分離装置
JP3357512B2 (ja) 凝縮器
JPH1114201A (ja) アキュムレータ
JP2007071433A (ja) 乾燥剤ユニットおよびこれを用いた熱交換器
JP2006258415A (ja) 熱交換器
JP2006207995A (ja) 熱交換器
JP3327242B2 (ja) 油分離器
KR100529860B1 (ko) 오일분리기
JP2002090006A (ja) 冷凍サイクル用レシーバードライヤー
JP2002090007A (ja) 冷凍サイクル用レシーバードライヤー

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees