JP3388555B2 - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置及び熱処理方法

Info

Publication number
JP3388555B2
JP3388555B2 JP22062293A JP22062293A JP3388555B2 JP 3388555 B2 JP3388555 B2 JP 3388555B2 JP 22062293 A JP22062293 A JP 22062293A JP 22062293 A JP22062293 A JP 22062293A JP 3388555 B2 JP3388555 B2 JP 3388555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
heat treatment
processing
holes
processing container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22062293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06112147A (ja
Inventor
一秀 長谷部
圭司 助川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP22062293A priority Critical patent/JP3388555B2/ja
Publication of JPH06112147A publication Critical patent/JPH06112147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388555B2 publication Critical patent/JP3388555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理装置及び熱処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱処理装置は、処理用容器内に
反応性ガス等の処理用ガスを導入して半導体ウエハ等の
被処理体の表面に酸化膜、窒化膜等の薄膜を成膜する酸
化装置、CVD装置及び拡散装置として広く用いられて
いる。また、最近では、被処理体の均熱処理が行ないや
すい縦型の熱処理装置が多く用いられている。
【0003】ところで、従来の縦型熱処理装置は、例え
ば、加熱炉で処理温度に加熱された処理用容器内に熱処
理用ボートで水平に複数支持された被処理体を挿入して
収納し、この処理用容器内に処理用ガスを供給して被処
理体を熱処理して酸化膜等の薄膜を被処理体の表面に成
膜し、成膜後には熱処理ボートを処理用容器からアンロ
ードして被処理体を順次取り出すように構成されてい
る。
【0004】しかし、半導体集積回路の高集積化、微細
化、更には被処理体の大口径化に伴って表面全体に膜厚
にバラツキのない均一な熱処理を行なう必要がある。更
に、半導体集積回路の需要の増大に伴って多数の被処理
体を同時に処理する必要に迫られている。そのため、処
理用容器内での加熱領域の均熱化及び処理用ガスの濃度
の均一化がそれぞれ重要な課題になっている。
【0005】そこで、従来から処理用ガス濃度を均一化
する手段を講じた熱処理装置が種々提案されている。例
えば、特開平3−47531号公報には多孔質体からな
る流体拡散装置及びこの流体拡散装置を適用した処理装
置並びに多孔質体からなるインジェクターを適用した処
理装置が記載されている。これらの処理装置は、多孔質
体からなる流体拡散装置あるいはインジェクターに反応
性ガスを供給し、それぞれの多孔質体の微細な孔から反
応性ガスを処理部へ均等に噴出させるようにしたもので
ある。また、実開昭58−191635号公報には複数
の孔を分散させたガス混合器をガス導入用ノズルと試料
の支持台との間で可変水平位置に着脱自在に設けた縦形
気相成長装置が記載されている。この縦形気相成長装置
では、ガス混合器を支持台の上方でガス混合に適した位
置に取り付け、ノズルから供給されたガスをガス混合器
の上方で混合してガス混合器の複数の孔から混合ガスを
支持台上の試料へ均等に噴出させるようにしたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
特開平3−47531号公報に記載の処理装置の場合に
は、ボートで支持された被処理体の上方から反応性ガス
を均等に噴出できる反面、多孔質体の微細孔を反応性ガ
スの噴出孔として利用しているため、反応性ガスの供給
速度が遅く、特に、ゲート酸化膜等の薄膜のように短時
間で処理する場合には、このような多孔質体からのガス
供給速度では処理用ガスを短時間で全加熱領域に均等に
行き渡らせることが難しく、従って均一なガス濃度で短
時間に熱処理を行なうことが困難で、しかも被処理体の
保持位置によって熱処理にバラツキが生じ、均一な成膜
を施すことが難しくなるという課題があった。また、前
者のインジェクターを適用した処理装置の場合には、上
述の課題もさることながら、インジェクター内の反応性
ガスで均熱領域の熱を奪い、インジェクター近傍の温度
を下げて均熱領域の温度分布を乱して同一被処理体内で
の成膜にもバラツキが生じる可能性があるという課題が
あった。
【0007】また、後者の実開昭58−191635号
公報に記載の縦形気相成長装置の場合には、ガス混合器
によって処理用ガスを支持台上の試料上面へ均等に供給
できるが、その殆どのガスは被処理体の上面に向けて噴
出するため、このガス混合器を縦方向に多段に亘って保
持された被処理体を同時に熱処理する熱処理装置に適用
した場合には、噴出ガスの流れの殆どは上端部の被処理
体による抵抗を受け、下方の被処理体へガスを均一に行
き渡らせるには時間が掛り、被処理体を短時間で均一に
熱処理することができないという課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、保持具を介して複数枚の被処理体を収納し
た処理用容器内において各被処理体の収納位置に殆ど左
右されることなく、しかも排出ガスの排気圧の影響を受
けることなく処理用ガスを被処理体全体に速やかに行き
渡らせて熱処理部での処理用ガス濃度を均一化して全て
の被処理体を短時間で且つ均一に熱処理する熱処理装置
及び熱処理方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の熱処理装置は、処理用容器内に保持具で複数同軸的に
支持された被処理体を収納し、この処理用容器の頂部か
ら下方に向けて処理用ガスを導入して上記被処理体を熱
処理する熱処理装置において、上記頂部と上記保持具上
端の間に上記処理用ガスの通過する複数の流通孔を有す
るガス分散板を設け且つその下方に熱処理部を画成する
と共に、上記複数の流通孔を主として上記保持具で保持
された被処理体の外周と上記処理用容器の内面の間の空
隙部で且つその周方向に均等に分散配置し、上記流通孔
からの処理用ガスの噴出速度が17m/分以上になるよ
うにしたものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の熱処理装
置は、請求項1に記載の発明において、上記処理用容器
を頂部が閉塞され互いに隙間を隔てた内筒と外筒とから
構成すると共に上記隙間を下端部で封止し、また、上記
隙間の下端部に上記処理用ガスを供給するガス供給部を
設けると共上記内筒の頂部に上記ガス供給部からの上
記処理用ガスを上記熱処理部内に導入するガス導入部を
設け、上記処理用ガスが上記ガス供給部から上記ガス導
入部に達する間に上記処理用ガスを加熱するように構成
されたものである。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の熱処理装
置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、
上記ガス分散板の上記空隙部に対応する上記複数の流通
孔の開口面積は、全ての流通孔の開口面積の60〜90
%に設定されている。
【0012】また、本発明の請求項4に記載の熱処理装
置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明
において、上記ガス分散板の上記空隙部に対応する上記
複数の流通孔は第1、第2の流通孔群からなり、第1の
流通孔群は上記ガス分散板の径方向で隣合う流通孔が更
にそれぞれ周方向で等間隔隔てて配置された複数の流通
孔からなり、第2の流通孔群は第1の流通孔群の径方向
及び周方向双方の略中間にそれぞれ配置された複数の流
通孔からなるものである。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の熱処理方
法は、処理用容器内に保持具で複数同軸的に支持された
被処理体を上記処理用容器の内面との間に空隙部を空け
て収納し、上記処理用容器の頂部から下方に向けて処理
用ガスを導入して上記被処理体を熱処理する熱処理方法
において、上記処理用容器の頂部と上記保持具上端の間
に上記処理用ガスの通過する複数の流通孔を有するガス
分散板を設けて上記処理用容器内を上記処理用ガスが滞
留するガス滞留部と熱処理部とに画成した熱処理装置を
用いて熱処理を行う際に、上記頂部から上記ガス滞留部
内に処理用ガスを導入する工程と、上記ガス滞留部内の
処理用ガスを、主として上記空隙部に対応して上記ガス
分散板に配置された複数の流通孔から上記空隙部に向け
て17m/分以上の噴出速度で噴出させる工程とを備え
て構成されている。
【0014】また、本発明の請求項6に記載の熱処理方
法は、請求項5に記載の発明において、上記処理用容器
として外筒及び内筒からなる二重壁構造の容器を用いて
熱処理を行う際に、上記外筒の下端から上記内筒との隙
間に上記処理用ガスを供給する工程と、上記内筒の頂部
からその内部へ上記処理用ガスを導入するまでの間に、
上記処理用ガスを略熱処理温度まで昇温させる工程とを
備えている。
【0015】また、本発明の請求項7に記載の熱処理方
法は、請求項5または請求項6に記載の発明において、
上記ガス滞留部内の処理用ガスの圧力を上記熱処理部内
の処理用ガスの圧力より高くする工程を備えている。
【0016】また、本発明の請求項8に記載の熱処理方
法は、請求項5〜請求項7のいずれか 1項に記載の発明
において、上記処理用ガスの60〜90%を上記空隙部
に向けて供給するものである。
【0017】
【作用】本発明の請求項1及び請求項5に記載の発明に
よれば、処理用容器内に複数枚の被処理体を同軸的に支
持した保持具を挿入して収納し、この処理用容器の頂部
の流通孔からの処理用ガスを供給すると、この処理用ガ
スは処理用容器内のガス分散板の複数の流通孔から17
m/分以上の噴出速度で保持具で支持された被処理体の
外周と処理用容器の内周面の間の空隙部上端の周方向に
均等に噴出して処理用容器の下端まで速やかに行き渡る
と共に全ての被処理体の表面に均等に行き渡り、熱処理
部のガス濃度を速やかに均一化して全ての被処理体を短
時間で且つ均一に熱処理して全ての被処理体を均一に成
膜することができる。
【0018】また、本発明の請求項2及び請求項6に記
載の発明によれば、処理用容器内に被処理体を支持した
保持具を挿入して収納し、外筒下端のガス供給部から処
理用ガスを導入すると、この処理用ガスは外筒と内筒と
の間の隙間全体に速やかに行き渡った状態で隙間の上方
へ上昇し、この間に処理用ガスは徐々に加熱されて熱処
理温度に達し、内筒頂部のガス導入部からその内部に供
給されて熱処理部の温度分布の乱れを防止することがで
きる。
【0019】また、本発明の請求項3、請求項4及び請
求項8に記載の発明によれば、上記ガス分散板の上記空
隙部に対応する上記複数の流通孔の開口面積は、全ての
流通孔の開口面積の60〜90%に設定されているた
め、上記ガス分散板の複数の流通孔から噴出する上記処
理用ガスの60〜90%は上記処理用容器内の空隙部に
噴出して処理用容器の下端まで到達すると共に上記保持
具で保持された被処理体間の隙間へ均等に広がり、ま
た、残りの40〜10%の処理用ガスは保持具の上端に
向けて噴出した後その周囲へ分散し、定常流となって上
記空隙を流下して上記空隙部上方の処理用ガスの濃度を
他の部分と均一にすることができる。
【0020】また、本発明の請求項7に記載の発明によ
れば、上記ガス滞留部内の処理用ガスの圧力を上記熱処
理部内の処理用ガスの圧力より高くする工程を備えてい
るため、上記各流通孔から上記熱処理部への処理用ガス
の噴出速度を速めることができる。
【0021】
【実施例】以下、図1〜図4に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。本実施例の熱処理装置は、図1に示す
ように、基台1に垂直配設された上端の閉塞した筒状の
加熱炉2と、この加熱炉2の内部に軸芯を一致させて配
設された、頂部が閉塞し且つ下端部が開口した石英等の
耐熱、耐食性材料によって形成された処理用容器3と、
この処理用容器3内に挿脱可能に収納され且つ被処理
体、例えば、シリコンからなる半導体ウエハWを水平に
複数枚保持する保持具、例えば熱処理用ボート4とを備
えている。そして、昇降機構40によって複数の半導体
ウエハWを保持した熱処理ボート4を処理用容器3内に
挿入し、加熱炉2のコイル2Aによって半導体ウエハW
を例えば900℃に加熱した状態下で処理用ガス、例え
ば水蒸気を供給して内部をガス置換して水蒸気雰囲気に
した状態で半導体ウエハWの表面にシリコン酸化膜を成
膜するように構成されている。
【0022】そして、熱処理用ボート4は、石英等の耐
熱、耐食性材料によって形成され、100〜150枚の
半導体ウエハWを水平に保持できるように構成され、こ
れと同様の材料によって形成された保温筒5の上に固定
され、この保温筒5によって処理用容器3内を外部から
遮断して処理用容器3内を所定温度に保持するように構
成されている。また、加熱炉2と処理用容器3との間に
は処理用容器3全体を囲む炭化珪素等のセラミックスか
らなる容器6が介装され、この容器6を介して加熱炉2
からの熱を処理用容器3の外周面全体に均等に伝達して
その内部の温度分布を均一にするように構成されてい
る。
【0023】また、処理用容器3は、頂部が閉塞し且つ
その頂部中心にガス導入部、例えばガス導入孔31Aが
形成された内筒31と、この内筒31に対して隙間7を
隔てて同心状に形成され且つ頂部が閉塞した外筒32と
からなる二重壁構造の容器として構成され、内筒31の
下端部31Bで隙間7を封止するように外筒32と一体
的に形成されている。また、この外筒32の下端部に水
蒸気発生器41から水蒸気を供給するガス供給部、例え
ばガス供給ノズル32Aが設けられ、このガス供給ノズ
ル32Aから供給された水蒸気が内筒31と外筒32と
の間の隙間7で全周に拡散しながら頂部へ上昇し、この
頂部に設けられたガス導入孔31Aから内筒31の内部
に供給されるように構成されている。従って、このガス
導入孔31Aから供給された水蒸気は内筒31と外筒3
2と間の隙間7を拡散しながら上昇する間に加熱炉2に
よって徐々に加熱され、ガス導入孔31Aから内筒31
の内部に供給される時には、水蒸気の温度が略熱処理温
度に加熱されるように構成されている。また、外筒32
の下端部、即ち隙間7の下方に排気ノズル32Bが形成
され、熱処理後のガスをこの排気ノズル32Bから外部
へ排出するように構成されている。
【0024】更に、内筒31の頂部(バッフル板として
機能する)の内側やや下方には、図1に示すように、ガ
ス導入孔31A(例えば29mm)と熱処理用ボート4
上端の間に水蒸気の通過する複数の流通孔8Aを有する
ガス分散板8が内筒31とこれと同一材料によって一体
化して設けられている。このガス分散板8によって内筒
31がガス滞留空間9とその下部の熱処理空間10に画
成されている。そして、複数の流通孔8Aは、図2のガ
ス分散板8の平面図で示すように、主として熱処理用ボ
ート4で保持された半導体ウエハWの外周と内筒31の
内面の間の空隙部11でその周方向に均等に位置するよ
うに分散配置されている。即ち、ガス分散板8の空隙部
に対応する複数の流通孔8Aは第1、第2の流通孔群か
らなり、第1の流通孔群はガス分散板8の径方向で隣合
う流通孔8A、8Aが更にそれぞれ周方向で等間隔隔て
て配置された複数の流通孔8Aからなり、第2の流通孔
群は第1の流通孔群の径方向及び周方向双方の中間にそ
れぞれ配置された複数の流通孔8Aからなっている。従
って、このガス分散板8の流通孔8Aからガス滞留空間
9に導入された水蒸気を主として空隙部11に供給する
ように構成されている。
【0025】より具体的には、図2に示すように、ガス
分散板8に例えば全部で30個の従来のものよりその数
を少なくし且つ噴出速度を大とした流通孔8Aが設けら
れている。そして、これらの流通孔8Aは、空隙部11
で径方向に2個、周方向に等間隔を空けて8箇所にそれ
ぞれ配置された16個の流通孔8Aからなる第1の流通
孔群と、周方向で隣合う各2個の流通孔8A、8A間の
中間にそれぞれ1個ずつ配置された8個の流通孔8A
らなる第1の流通孔群と、空隙部11の内方で周方向等
間隔に配置された6個の流通孔8Aとからなる第3の流
通孔群から構成されている。即ち、上述の30個の流通
孔8Aのうち、24個の流通孔8A(第1、第2の流通
孔群)が空隙部11に位置し、残り6個の流通孔8A
(第3の流通孔群)が半導体ウエハWの上方に位置して
いる。このことから、水蒸気の80%は空隙部11へ噴
出し、残りの20%が熱処理用ボート4の上端部へ噴出
するように構成されている。ところで、この空隙部11
へ噴出する処理用ガスの割合は通常60〜90%の範囲
が好ましい。この割合が60%未満では熱処理用ボート
4の下部に位置する半導体ウエハWでの成膜の均一性に
劣り、また、この割合が90%を超えると熱処理用ボー
ト4の上部に位置する半導体ウエハWでの成膜の均一性
に劣る虞があって好ましくない。
【0026】また、上述の30個の流通孔8Aの面積の
総和がガス導入孔31Aの断面積よりも小さく形成さ
れ、このガス導入孔31Aからガス滞留空間9内に導入
される単位時間当りの水蒸気量がガス分散板8の各流通
孔8Aから噴出する単位時間当りの水蒸気量より大き
く、ガス滞留空間9の水蒸気圧が多少加圧気味になるよ
うに形成され、各流通孔8Aから熱処理空間10への水
蒸気の噴出速度を速めるように構成されている。
【0027】ここで、本実施例の8インチウエハを成膜
する熱処理装置の場合には、内筒31の頂部にガス分散
板8が設けられ、このガス分散板8には複数の流通孔8
Aが外側に寄せて設けられている。そして、これらの流
通孔8Aはそれぞれ1〜5mm径の範囲の大きさ、例え
ば3mm径の大きさに形成されている。また流通孔8A
の数は例えば従来の92個から30個に減少させた。こ
れにより、このガス分散板8を水蒸気が通過する際のコ
ンダクタンスが小さくなってガス滞留空間9のガス圧が
高まり、熱処理空間10へ噴出するガス(水蒸気)流が
均一化される。その結果、熱処理用ボート4の天板(頂
面)へのガスの衝突による乱れが軽減される。また、流
通孔8Aを外側へ寄せた方が熱処理用ボート4による影
響を緩和でき、流通孔8Aの位置による圧力差が小さく
なる。また、各流通孔8Aから熱処理空間10への水蒸
気ガスの噴出速度は次のようにして求められる。
【0028】即ち、ガス分散板8に3mm径の流通孔8
Aを例えば上述のように30個形成し、その時の最適ガ
ス流量を10リットル/分とした場合の流通孔8Aから
の噴出速度を算出する。3mm径の流通孔8Aを設ける
場合には、その数は30個に制限されるものではなく、
10〜40個の範囲が好ましく、その時の処理用ガスの
流量は8〜20リットル/分の範囲が好ましい。次に、
3mm径の流通孔8Aが30個設けた場合の流通孔8A
からの処理用ガスの噴出速度を求める。30個の流通孔
8Aの総開口面積は3.14×1.5mm×1.5mm×
30=2.1cmであって、この総開口面積(2.1c
)でガス流量10リットル/分を除すと50m/分
のガス噴出速度が求められる。ここで、流通孔8Aの口
径を小さくして1mm径とした場合にはガス噴出速度が
450m/分となる。しかし、流通孔8Aの口径を1m
m径以下にするとガス分散板8の製造時に流通孔8Aの
孔径が不均一になりがちである。そのため、それぞれの
流通孔8Aから均一なガス噴出を行なうことができなく
なる虞がある。また、流通孔8Aの口径を5mmにした
場合にはガス噴出速度が17m/分となる。口径を5m
mを以上にするとガス噴出速度が17mm/分以下とな
り、半導体ウエハWを均一に処理するのに十分なガス噴
出速度を得られなくなり、熱処理空間10での処理用ガ
スの濃度が不均一になる虞がある。これらの事実から、
流通孔8Aの口径を小さくするほど、ここからのガス噴
出速度が速くなることが判る。そして、均一な口径の流
通孔8Aが得られる大きさ及び均一な熱処理を行なうこ
とができるガス噴出速度を勘案すると、熱処理時の流通
孔8Aからの処理用ガスの好ましい噴出速度は、17〜
450m/分である。
【0029】熱処理空間10において熱処理に用いられ
た後のガスは、図1の点線で示すように保温筒5付近で
斜め方向に流れて斜流を形成し、この斜流が排気ノズル
32Bからこれに接続された図1に示す排気配管12を
経由し、工場に配置された排気ファン(図示せず)によ
り−50〜−100mmHOの圧力で熱処理装置の外
部へ排出され、工場排気されるように構成されている。
この斜流が大きく発生すると、熱処理ボート4の下側に
配置した半導体ウエハWの処理の均一性が劣化する。と
ころが、この斜流はガス噴出速度と排気配管12からの
排気圧により変動するが、排気圧が−50〜−100m
mHOと大きくてもガス噴出速度が17m/分以上で
あれば、全ての半導体ウエハWの均一性は良好であっ
た。このことから流通孔8Aからのガス噴出速度が17
m/分以上であれば、斜流に左右されることなく、半導
体ウエハWを均一に処理できることが判った。
【0030】次に、動作について説明する。まず、昇降
機構40により熱処理用ボート4を処理用容器3内に挿
入して半導体ウエハWを処理用容器3内に収納する。次
いで、処理用ガスとして水蒸気をガス供給ノズル32A
から処理用容器3内に供給すると、水蒸気は処理用容器
3の内筒31と外筒32間の隙間7へ流入して環状の隙
間7を全周へ拡散しながら上昇して内筒31の頂部に達
する。そして、この水蒸気は頂部に達するまでの間に加
熱炉2によって徐々に加熱され、頂部に達した時点では
既に熱処理温度と略等しい温度に達している。熱処理温
度に達した水蒸気は内筒31のガス導入孔31Aからガ
ス滞留空間9へ流入した後、ガス分散板8の30個の流
通孔8Aから熱処理空間10内へ噴出する。
【0031】この時、水蒸気の80%は半導体ウエハW
の外周と内筒31の内周面の間の環状の空隙部11へそ
の周方向で均等な状態で各流通孔8Aから17〜450
m/分のガス噴出速度で噴出して空隙部11の下端へ速
やかに到達すると共に、熱処理用ボート4で水平に等間
隔で支持された各半導体ウエハWの表面へ均等に広がっ
て熱処理空間10での水蒸気濃度を速やかに均一化す
る。また、噴出した残りの20%の水蒸気は熱処理用ボ
ート4の上端部に向かって噴出した後乱流となり、この
上端部からその周囲へ分流して定常流となって流下し、
熱処理用ボート4の上方の空間での水蒸気濃度を均一に
する。その結果、熱処理空間10の全領域における水蒸
気濃度が速やかに均一になり、しかも熱処理空間10の
温度を水蒸気によって乱すことなく均一な温度状態で、
全ての半導体ウエハWをそれぞれ短時間でムラなく熱処
理して各半導体ウエハWに均一なシリコン酸化膜を成膜
することができる。そして、処理後の排気ガスは、排気
配管12を流れて外部へ工場排気される。
【0032】以上説明したように本実施例によれば、水
蒸気を主として半導体ウエハWの外周と内筒31の内周
面の間の環状の空隙部11に周方向に均等で、且つ17
m/分以上のガス噴出速度でガス分散板8の流通孔8A
から噴出させて空隙部11の下端へ速やかに到達させる
ようにしたため、縦方向に多数の半導体ウエハWを収納
した処理用容器3内で水蒸気を短時間で置換して全ての
半導体ウエハWに水蒸気を速やかに行き渡らせると共に
排気配管12からの排気ガス圧に起因する斜流の変動に
影響されることなく各半導体ウエハWを均一に熱処理し
てバラツキのないシリコン酸化膜を各半導体ウエハWに
成膜することができる。また、水蒸気を処理用容器3の
熱処理空間10内に導入する際、この水蒸気を内筒31
と外筒32との間の隙間7で予め熱処理温度に近い温度
まで加熱するようにしたため、熱処理空間10内に水蒸
気を導入しても熱処理空間10内の温度を熱処理温度に
略保つことができるため、熱処理空間10内へ流入した
水蒸気の温度にバラツキがなく、より均一な熱処理を行
なうことができる。
【0033】次に、熱処理装置による処理の均一性を更
に高めるためには、排気配管12の排気圧を一定に維持
する装置を排気配管12に取り付けることが好ましい。
この排気圧を一定に維持する第1の排気圧の調整装置と
して、例えば図3に示す排気ガス圧調整装置12Bがあ
る。この第1の排気圧の調整装置は図3に示すように排
気配管12に排気ガス圧調整装置12Bとして配設さ
れ、この排気ガス圧調整装置12Bによって常に排気ガ
ス圧を所定の圧力に調整するように構成されている。そ
して、排気配管12は、その排気途上に同図に示すよう
に分岐管121を有している。更に、この分岐管121
の開口端部には拡径部121Aが形成され、この拡径部
121Aに可動弁122が拡径部121A内でその軸方
向で移動できるように配設されている。つまり、この可
動弁122は、その自重によって外気の圧力に抗して拡
径部121Aの内周面に張り出したフランジ部121B
を弾性部材からなるOリング等の気密用シールリング1
23を介して押圧して排気配管12内の圧力が例えば−
10〜−100mmHOに変動するのを−1〜−5m
mHOの減圧状態に保持する排気ガス圧調整装置12
Bとして構成されている。
【0034】また、第2の排気圧の調整装置として、上
述した図3に示す可動弁122に代えて図4に示す自動
圧力調整装置124を排気管12の途上に排気ガス圧調
整装置として取り付けることもできる。この自動圧力調
整装置124は、図4に示すように、排気配管12の分
岐管121から流入した排気ガスの圧力を検出する圧力
センサ124Aと、この圧力センサ124Aの検出圧力
に基づいて制御信号を出力する制御部124Bと、この
制御部124Bからの制御信号に基づいて駆動するモー
タ124Cと、このモータ124Cによって排気配管1
21の下流側の排気ガス流量を増減するバタフライ弁等
の弁124Dとを備えている。これにより圧力センサ1
24Aによって検出される圧力を例えば常に−1〜−5
mmHOの減圧状態の一定値に制御するようになって
いる。尚、圧力センサ124Aは、例えば容器内をダイ
ヤフラムによって左右の二室に画成し、例えば、右室を
大気圧に開放され、この大気圧を基準にして排気配管1
21内の圧力を減圧状態に制御するように構成されてい
る。
【0035】上述した第1または第2の排気圧の調整装
置を用いることにより、排気ガス圧は、図3に示す可動
弁122あるいは図4に示す自動圧力制御装置124に
よって常に−1〜−5mmHOの減圧状態に制御され
ている。このように排気ガス圧を一定に制御することに
よって、処理用容器3内における水蒸気の流れを乱すこ
となく半導体ウエハWをより均一に酸化処理することが
できる。
【0036】試験例1. この試験例では、本実施例の熱処理装置を用いて100
枚の半導体ウエハWを900℃でウエット酸化して各半
導体ウエハWの表面にウェット酸化膜を形成し、各半導
体ウエハWについてそれぞれの面内での膜厚分布を測定
し、酸化膜の均一性について検証した。この試験では熱
処理用ボート4で半導体ウエハWを120枚水平に保持
して処理し、120枚のうち上下の10枚をダミーウエ
ハとし、残り100枚の半導体ウエハWを熱処理の対象
にした。この処理には酸素19リットル/分、水素19
リットル/分を燃焼させて水蒸気を作り、この水蒸気を
処理用容器3内に連続供給し、この水蒸気により熱処理
用ボート4により保持された120枚の半導体ウエハW
を900℃で7分15秒間成膜処理して約180オング
ストロームのシリコン酸化膜を半導体ウエハWの表面に
形成した。熱処理用ボート4の上部、中央部、下部に位
置する成膜処理の対象にした100枚の半導体ウエハW
のうち、各半導体ウエハWの面内で最も均一性の悪い膜
厚でも基準膜厚に対して±1.67%の範囲内で膜厚が
形成されていた。つまり、熱処理用ボート4の上下のい
ずれの位置にある半導体ウエハWでもシリコン酸化膜が
均一に形成されることが判った。
【0037】試験例2. この試験例では、図3あるいは図4に示す排気圧の調整
装置を併用して試験例1と同一の処理条件で熱処理を行
なった。その結果、いずれの排気圧の調整装置を併用し
た場合であっても、最も均一性の悪い膜厚でも基準膜厚
に対して±1.3%の範囲内の膜厚が形成されていた。
従って、この試験例で形成されたシリコン酸化膜は試験
例1で形成されたシリコン酸化膜よりも半導体ウエハW
の面内における膜厚の均一性が更に改善され、更に膜厚
の均一性に優れていることが判った。
【0038】比較試験例1. この比較試験例では、ガス分散板だけを代え、その他は
試験例1と同一の条件で半導体ウエハWを熱処理した。
この比較試験例では、試験例1の分散板とは流通孔の
数、口径、及び配置状態を異にするガス分散板を用い
た。このガス分散板は、口径3mmの流通孔が92個形
成され、これら92個の流通孔が全面に均等に分散配置
されたものである。このガス分散板を用いて熱処理を行
なった結果、成膜対象にした熱処理用ボート4の上部、
中央部、下部に位置する100枚の半導体ウエハWのう
ち、各半導体ウエハWの面内で最も均一性の悪い膜厚は
基準膜厚に対して±2.13%のバラツキがあった。従
って、この比較試験例で形成されたシリコン酸化膜は試
験例1で形成されたシリコン酸化膜と比較して半導体ウ
エハWの面内における膜厚の均一性が劣っていることが
判った。
【0039】上記各試験例1、2及び比較試験例1の結
果からも明らかなように、本実施例の熱処理装置を用い
て半導体ウエハWを熱処理すれば、従来の熱処理装置と
比較して成膜の均一性を改善することができることが判
った。そして、このことから本実施例の熱処理装置を用
いれば今後の半導体素子の微細化傾向に即した薄膜を精
度良く形成できることが判った。
【0040】尚、上記実施例では水蒸気を内筒31と外
筒32の間の隙間に供給するようにした場合について説
明したが、水蒸気を内筒31のガス導入孔31Aから直
接供給するようにした熱処理装置であっても上記実施例
に準じた作用効果を期することができる。また、上記実
施例では処理用容器3が二重構造のものについて説明し
たが、この処理用容器3は二重構造でなくても上記実施
例に準じた作用効果を期することができる。
【0041】また、上記実施例では、酸化装置について
のみ説明したが、本発明は、CVD装置、拡散装置につ
いても同様に適用することができ、また、熱処理装置が
複数並設されたものについても同様に適用することがで
きる。
【0042】つまり、本発明は、上記実施例に何等制限
されるものではなく、処理用容器の頂部と保持具上端の
間に処理用ガスの通過する複数の流通孔を有するガス分
散板を設けてその下方に熱処理部を画成すると共に、上
記複数の流通孔を主として上記保持具で保持された被処
理体の外周と上記処理用容器の内面の間でその周方向に
均等に分散配置して構成され、上記流通孔からの処理用
ガスの噴出速度を17m/分以上とした熱処理装置であ
れば、本発明に包含される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1
び請求項5に記載の発明によれば、分散板の流通孔から
熱処理用ガスを主として被処理体の外周と内筒の内周面
の間の環状の空隙部に対して均等で、且つ17m/分以
上のガス噴出速度で噴出させて空隙部11の下端へ速や
かに到達させるようにしたため、保持具を介して複数枚
の被処理体を収納した処理用容器内において各被処理体
の収納位置に殆ど左右されることなく、しかも排出ガス
の排気圧の影響を受けることなく処理用ガスを被処理体
全体に速やかに行き渡らせて熱処理部での処理用ガス濃
度を均一化して全ての被処理体を短時間で且つ均一に熱
処理する熱処理装置及び熱処理方法を提供することがで
きる。
【0044】また、本発明の請求項2及び請求項6に記
載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、処
理用ガスがガス供給部からガス導入部に達する間に処理
用ガスを加熱するようにしたため、熱処理空間内に処理
用ガスを導入しても熱処理空間内の温度を熱処理温度に
略保つことができるため、より均一な熱処理を行なう熱
処理装置及び熱処理方法を提供することができる。
【0045】また、本発明の請求項3、請求項4及び請
求項8に記載の発明によれば、上記各発明において、上
記ガス分散板の上記空隙部に対応する上記複数の流通孔
の開口面積は、全ての流通孔の開口面積の60〜90%
に設定されているため、上記ガス分散板の複数の流通孔
から噴出する上記処理用ガスの60〜90%は上記処理
用容器内の空隙部に噴出して処理用容器の下端まで到達
すると共に上記保持具で保持された被処理体間の隙間へ
均等に広がり、また、残りの40〜10%の処理用ガス
は保持具の上端に向けて噴出した後その周囲へ分散し、
定常流となって上記空隙を流下して上記空隙部上方の処
理用ガスの濃度を他の部分と均一にする熱 処理装置及び
熱処理方法を提供することができる。
【0046】また、本発明の請求項7に記載の発明によ
れば、上記各発明において、上記ガス滞留部内の処理用
ガスの圧力を上記熱処理部内の処理用ガスの圧力より高
くする工程を備えているため、上記各流通孔から上記熱
処理部への処理用ガスの噴出速度を速めることができる
熱処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理装置の一実施例の要部を示す断
面図である。
【図2】図1に示す熱処理装置のII−II線に沿う断
面におけるガス分散板を示す平面図である。
【図3】図1に示す熱処理装置の排気ガス圧調整装置の
一例を示す要部断面図である。
【図4】図1に示す熱処理装置の排気ガス圧調整装置の
他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
2 加熱炉 3 処理用容器 4 熱処理用ボート(保持具) 7 隙間 8 ガス分散板 8A 流通孔 10 熱処理空間 11 空隙部(半導体ウエハの外周と処理用容器の内
面の間) 31 内筒 31A ガス導入孔(ガス導入部) 31B 隙間の下端部 32 外筒 32A ガス供給ノズル(ガス供給部) W 半導体ウエハ(被処理体)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 H01L 21/205 H01L 21/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理用容器内に保持具で複数同軸的に支
    持された被処理体を収納し、この処理用容器の頂部から
    下方に向けて処理用ガスを導入して上記被処理体を熱処
    理する熱処理装置において、上記頂部と上記保持具上端
    の間に上記処理用ガスの通過する複数の流通孔を有する
    ガス分散板を設け且つその下方に熱処理部を画成すると
    共に、上記複数の流通孔を主として上記保持具で保持さ
    れた被処理体の外周と上記処理用容器の内面の間の空隙
    部で且つその周方向に均等に分散配置し、上記流通孔か
    らの処理用ガスの噴出速度が17m/分以上になるよう
    にしたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 上記処理用容器を頂部が閉塞され互いに
    隙間を隔てた内筒と外筒とから構成すると共に上記隙間
    を下端部で封止し、また、上記隙間の下端部に上記処理
    用ガスを供給するガス供給部を設けると共上記内筒の
    頂部に上記ガス供給部からの上記処理用ガスを上記熱処
    理部内に導入するガス導入部を設け、上記処理用ガスが
    上記ガス供給部から上記ガス導入部に達する間に上記処
    理用ガスを加熱するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 上記ガス分散板の上記空隙部に対応する
    上記複数の流通孔の開口面積は、全ての流通孔の開口面
    積の60〜90%に設定されてなることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 上記ガス分散板の上記空隙部に対応する
    上記複数の流通孔は第1、第2の流通孔群からなり、第
    1の流通孔群は上記ガス分散板の径方向で隣合う流通孔
    が更にそれぞれ周方向で等間隔隔てて配置された複数の
    流通孔からなり、第2の流通孔群は第1の流通孔群の径
    方向及び周方向双方の略中間にそれぞれ配置された複数
    の流通孔からなることを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 処理用容器内に保持具で複数同軸的に支
    持された被処理体を上記処理用容器の内面との間に空隙
    部を空けて収納し、上記処理用容器の頂部から下方に向
    けて処理用ガスを導入して上記被処理体を熱処理する熱
    処理方法において、上記処理用容器の頂部と上記保持具
    上端の間に上記処理用ガスの通過する複数の流通孔を有
    するガス分散板を設けて上記処理用容器内を上記処理用
    ガスが滞留 するガス滞留部と熱処理部とに画成した熱処
    理装置を用いて熱処理を行う際に、上記頂部から上記ガ
    ス滞留部内に処理用ガスを導入する工程と、上記ガス滞
    留部内の処理用ガスを、主として上記空隙部に対応して
    上記ガス分散板に配置された複数の流通孔から上記空隙
    部に向けて17m/分以上の噴出速度で噴出させる工程
    とを備えたことを特徴とする熱処理方法。
  6. 【請求項6】 上記処理用容器として外筒及び内筒から
    なる二重壁構造の容器を用いて熱処理を行う際に、上記
    外筒の下端から上記内筒との隙間に上記処理用ガスを供
    給する工程と、上記内筒の頂部からその内部へ上記処理
    用ガスを導入するまでの間に、上記処理用ガスを略熱処
    理温度まで昇温させる工程とを備えたことを特徴とする
    請求項5に記載の熱処理方法。
  7. 【請求項7】 上記ガス滞留部内の処理用ガスの圧力を
    上記熱処理部内の処理用ガスの圧力より高くする工程を
    備えたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載
    の熱処理方法。
  8. 【請求項8】 上記処理用ガスの60〜90%を上記空
    隙部に向けて供給することを特徴とする請求項5〜請求
    項7のいずれか1項に記載の熱処理方法。
JP22062293A 1992-08-12 1993-08-12 熱処理装置及び熱処理方法 Expired - Lifetime JP3388555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22062293A JP3388555B2 (ja) 1992-08-12 1993-08-12 熱処理装置及び熱処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-236346 1992-08-12
JP23634692 1992-08-12
JP22062293A JP3388555B2 (ja) 1992-08-12 1993-08-12 熱処理装置及び熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06112147A JPH06112147A (ja) 1994-04-22
JP3388555B2 true JP3388555B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=26523811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22062293A Expired - Lifetime JP3388555B2 (ja) 1992-08-12 1993-08-12 熱処理装置及び熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3388555B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19603323A1 (de) * 1996-01-30 1997-08-07 Siemens Ag Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von SiC durch CVD mit verbesserter Gasausnutzung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06112147A (ja) 1994-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100289136B1 (ko) 열처리장치
TWI770095B (zh) 成膜裝置、成膜方法及絕熱構件
JP2662722B2 (ja) バッチ式熱処理装置
US6183565B1 (en) Method and apparatus for supporting a semiconductor wafer during processing
US8088225B2 (en) Substrate support system for reduced autodoping and backside deposition
KR102455368B1 (ko) 처리 챔버를 위한 개선된 측면 주입 노즐 설계
US5968593A (en) Semiconductor manufacturing apparatus
JP5144295B2 (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
JP2008078452A (ja) 被処理体の酸化装置及び酸化方法
JPH03287770A (ja) 枚葉式常圧cvd装置
WO2002091448A1 (fr) Dispositif de croissance a phase gazeuse
JP3388555B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP2000311862A (ja) 基板処理装置
JP2005197373A (ja) 基板処理装置
US6194030B1 (en) Chemical vapor deposition velocity control apparatus
JP3359474B2 (ja) 横型熱処理装置
JP2003303819A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JPS6383275A (ja) 被処理体の処理方法
JP2012136743A (ja) 基板処理装置
JP2751015B2 (ja) 被処理体の処理方法
KR100301927B1 (ko) 고밀도화학기상증착장치
JP2013044043A (ja) 基板処理装置
JPS6341028A (ja) 酸化膜形成方法
KR20040108745A (ko) 샤워 헤드 구조를 이용한 처리 장치 및 처리 방법
JPH0294626A (ja) 縦型熱処理装置および熱処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140117

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term