JP3388184B2 - 電動機の軸受装置 - Google Patents
電動機の軸受装置Info
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- JP3388184B2 JP3388184B2 JP17808898A JP17808898A JP3388184B2 JP 3388184 B2 JP3388184 B2 JP 3388184B2 JP 17808898 A JP17808898 A JP 17808898A JP 17808898 A JP17808898 A JP 17808898A JP 3388184 B2 JP3388184 B2 JP 3388184B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の軸受装置
の改良に係り、その目的は塵埃や塩分を含んだ湿気等の
侵入を阻止した軸受装置に関する。
の改良に係り、その目的は塵埃や塩分を含んだ湿気等の
侵入を阻止した軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、暖房・冷房機器等多くの家庭
電気製品に使用する、例えば、送風機等の駆動源には種
々の電動機が使用されている。そして、前記電動機の大
半はその軸受部にボールベアリングが使用されている。
即ち、電動機の固定子鉄心に回転自在に取付けられた回
転子は、回転子軸の両端部に装着したボールベアリング
を、固定子鉄心を嵌着したハウジングと、このハウジン
グの開口端を閉鎖するカバーとにそれぞれ形成した軸受
筐に挿着することにより、固定子鉄心に対して回転自在
に支承保持される。そして、固定子鉄心に巻装したコイ
ルへの通電により、回転子を前記ボールベアリングを介
して所定方向に回転する。
電気製品に使用する、例えば、送風機等の駆動源には種
々の電動機が使用されている。そして、前記電動機の大
半はその軸受部にボールベアリングが使用されている。
即ち、電動機の固定子鉄心に回転自在に取付けられた回
転子は、回転子軸の両端部に装着したボールベアリング
を、固定子鉄心を嵌着したハウジングと、このハウジン
グの開口端を閉鎖するカバーとにそれぞれ形成した軸受
筐に挿着することにより、固定子鉄心に対して回転自在
に支承保持される。そして、固定子鉄心に巻装したコイ
ルへの通電により、回転子を前記ボールベアリングを介
して所定方向に回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記回
転子をボールベアリングを用いて回転自在に支承する構
成では、ハウジング側の軸受筐は回転子軸が外部に突出
することがないので、通常は閉鎖されている関係上、ボ
ールベアリングに悪影響を与える粉塵や異物が軸受筐に
侵入するのを防ぐことができる反面、カバー側の軸受筐
には、送風機のファン等を軸着する回転子の回転子軸を
外部に突出させるための貫通孔が設けられており、前記
回転子軸は貫通孔を微少な間隙を保って外部に貫通突出
している。このため、電動機を例えば、暖房機器の燃焼
部(バーナー部)に空気を供給して燃焼効率を向上させ
るようにした送風機の駆動源として使用した場合、回転
子を回転可能に支持するボールベアリングがシールド板
のみによって封止されているので、送風機への空気導入
時に流入する粉塵や異物の侵入を適確に防ぐことが困難
であった。
転子をボールベアリングを用いて回転自在に支承する構
成では、ハウジング側の軸受筐は回転子軸が外部に突出
することがないので、通常は閉鎖されている関係上、ボ
ールベアリングに悪影響を与える粉塵や異物が軸受筐に
侵入するのを防ぐことができる反面、カバー側の軸受筐
には、送風機のファン等を軸着する回転子の回転子軸を
外部に突出させるための貫通孔が設けられており、前記
回転子軸は貫通孔を微少な間隙を保って外部に貫通突出
している。このため、電動機を例えば、暖房機器の燃焼
部(バーナー部)に空気を供給して燃焼効率を向上させ
るようにした送風機の駆動源として使用した場合、回転
子を回転可能に支持するボールベアリングがシールド板
のみによって封止されているので、送風機への空気導入
時に流入する粉塵や異物の侵入を適確に防ぐことが困難
であった。
【0004】即ち、ボールベアリング自体は、一般に
内,外輪レースの間に挿入されているボールを粉塵等か
ら保護するための防護手段がシールド板のみとなってい
るため、送風機の運転時空気の導入と同時に侵入する粉
塵をはじめ、塩分を含んだ湿気等は、回転子軸が突出す
るカバーの貫通孔の隙間から簡単に軸受筐内に侵入し、
経年の間に軸受筐内に滞積したり、ボールベアリングの
シールド板と内,外輪レースとの狭隘な隙間からボール
ベアリング内に侵入する。この結果、ボールベアリング
の内,外輪レース面を荒らしたり、あるいは、ボールや
軸受筐内等を発錆させたりして、ボールベアリングの回
転機能を低下させたり、騒音発生の要因を生成する等、
ボールベアリングの寿命を低下させ、電動機の運転を困
難にし、電動機使用機器の信頼性を損うという問題を有
していた。
内,外輪レースの間に挿入されているボールを粉塵等か
ら保護するための防護手段がシールド板のみとなってい
るため、送風機の運転時空気の導入と同時に侵入する粉
塵をはじめ、塩分を含んだ湿気等は、回転子軸が突出す
るカバーの貫通孔の隙間から簡単に軸受筐内に侵入し、
経年の間に軸受筐内に滞積したり、ボールベアリングの
シールド板と内,外輪レースとの狭隘な隙間からボール
ベアリング内に侵入する。この結果、ボールベアリング
の内,外輪レース面を荒らしたり、あるいは、ボールや
軸受筐内等を発錆させたりして、ボールベアリングの回
転機能を低下させたり、騒音発生の要因を生成する等、
ボールベアリングの寿命を低下させ、電動機の運転を困
難にし、電動機使用機器の信頼性を損うという問題を有
していた。
【0005】本発明は、前記の問題点を解決するように
したもので、軸受を構成するボールベアリングの背面に
ゴムや合成樹脂からなる弾力性に優れた封止部材を配設
することにより、粉塵や塩分等を含んだ空気が侵入する
のを良好に改善し、ボールベアリングの機能を確実に向
上させるようにした、電動機の軸受装置を提供すること
にある。
したもので、軸受を構成するボールベアリングの背面に
ゴムや合成樹脂からなる弾力性に優れた封止部材を配設
することにより、粉塵や塩分等を含んだ空気が侵入する
のを良好に改善し、ボールベアリングの機能を確実に向
上させるようにした、電動機の軸受装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、回転子軸に取付けた回転子と、回転子と対向配置さ
れた固定子鉄心を両側から挟持するとともに、中心位置
に軸受筐を形成した一対のブラケットと、回転子軸の両
端側に取付けたボールベアリングとを備え、前記回転子
を固定子鉄心に回転可能に挿入してその両側から回転子
軸両端のボールベアリングを軸受筐に嵌合させた状態で
前記回転子を回転可能に支承した一対のブラケットを、
一方のブラケットの貫通孔から回転子軸を突出させた状
態で固定子鉄心に取付けて構成した電動機において、前
記回転子軸を突出させたブラケットの外方に、回転子軸
の回転を妨げない範囲で、内部に回転子軸が挿通する挿
通孔に第1の凹溝を、軸受筐の外側面と対応する内側面
に第2の凹溝をそれぞれ形成し、これら第1,第2の凹
溝に半固形状の粘稠な潤滑剤を充填したゴム等弾力性に
優れた部材からなる封止部材を、回転子軸が突出する貫
通孔を囲繞するようにブラケットに密に嵌着し、かつ、
前記封止部材とブラケットとの間において摩擦係数の小
さい薄板状のカラーを回転子軸に遊嵌し、前記第1,第
2の凹溝に充填した半固形状の粘稠な潤滑剤にて、回転
子軸と第1の凹溝との間及びカラーと第2の凹溝との間
で潤滑剤の油膜を形成するようにしたことを特徴とす
る。
は、回転子軸に取付けた回転子と、回転子と対向配置さ
れた固定子鉄心を両側から挟持するとともに、中心位置
に軸受筐を形成した一対のブラケットと、回転子軸の両
端側に取付けたボールベアリングとを備え、前記回転子
を固定子鉄心に回転可能に挿入してその両側から回転子
軸両端のボールベアリングを軸受筐に嵌合させた状態で
前記回転子を回転可能に支承した一対のブラケットを、
一方のブラケットの貫通孔から回転子軸を突出させた状
態で固定子鉄心に取付けて構成した電動機において、前
記回転子軸を突出させたブラケットの外方に、回転子軸
の回転を妨げない範囲で、内部に回転子軸が挿通する挿
通孔に第1の凹溝を、軸受筐の外側面と対応する内側面
に第2の凹溝をそれぞれ形成し、これら第1,第2の凹
溝に半固形状の粘稠な潤滑剤を充填したゴム等弾力性に
優れた部材からなる封止部材を、回転子軸が突出する貫
通孔を囲繞するようにブラケットに密に嵌着し、かつ、
前記封止部材とブラケットとの間において摩擦係数の小
さい薄板状のカラーを回転子軸に遊嵌し、前記第1,第
2の凹溝に充填した半固形状の粘稠な潤滑剤にて、回転
子軸と第1の凹溝との間及びカラーと第2の凹溝との間
で潤滑剤の油膜を形成するようにしたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2に記載した発明は、回転子軸に取
付けた回転子と、回転子と対向配置された固定子鉄心を
両側から挟持するとともに、中心位置に軸受筐を形成し
た一対のブラケットと、回転子軸の両端側に取付けたボ
ールベアリングとを備え、前記回転子を固定子鉄心に回
転可能に挿入してその両側から回転子軸両端のボールベ
アリングを軸受筐に嵌合させた状態で前記回転子を回転
可能に支承した一対のブラケットを、一方のブラケット
の貫通孔から回転子軸を突出させた状態で固定子鉄心に
取付けて構成した電動機において、前記回転子軸が突出
するブラケットの後背部に径大な透孔を穿孔し、この透
孔に、回転子軸の回転を妨げない範囲で、前記透孔に挿
通する胴部と前記胴部と連接されて軸受筐とボールベア
リングとの間で密に挟持される鍔部とを一体的に形成
し、かつ、前記胴部の回転子軸を挿通する挿通孔に第1
の凹溝を、ボールベアリングの側面と対応する鍔部内側
面に第2の凹溝をそれぞれ凹設し、これら第1,第2の
凹溝に半固形状の粘稠な潤滑剤を充填したゴム等弾力性
に富む部材からなる封止部材を、前記透孔を閉塞するよ
うに挟着し、かつ、前記封止部材とボールベアリングと
の間において摩擦係数の小さい薄板状のカラーを回転子
軸に遊嵌し、前記第1,第2の凹溝に充填した半固形状
の粘稠な潤滑剤にて、回転子軸と第1の凹溝との間及び
カラーと第2の 凹溝との間で潤滑剤の油膜を形成するよ
うにしたことを特徴とする。
付けた回転子と、回転子と対向配置された固定子鉄心を
両側から挟持するとともに、中心位置に軸受筐を形成し
た一対のブラケットと、回転子軸の両端側に取付けたボ
ールベアリングとを備え、前記回転子を固定子鉄心に回
転可能に挿入してその両側から回転子軸両端のボールベ
アリングを軸受筐に嵌合させた状態で前記回転子を回転
可能に支承した一対のブラケットを、一方のブラケット
の貫通孔から回転子軸を突出させた状態で固定子鉄心に
取付けて構成した電動機において、前記回転子軸が突出
するブラケットの後背部に径大な透孔を穿孔し、この透
孔に、回転子軸の回転を妨げない範囲で、前記透孔に挿
通する胴部と前記胴部と連接されて軸受筐とボールベア
リングとの間で密に挟持される鍔部とを一体的に形成
し、かつ、前記胴部の回転子軸を挿通する挿通孔に第1
の凹溝を、ボールベアリングの側面と対応する鍔部内側
面に第2の凹溝をそれぞれ凹設し、これら第1,第2の
凹溝に半固形状の粘稠な潤滑剤を充填したゴム等弾力性
に富む部材からなる封止部材を、前記透孔を閉塞するよ
うに挟着し、かつ、前記封止部材とボールベアリングと
の間において摩擦係数の小さい薄板状のカラーを回転子
軸に遊嵌し、前記第1,第2の凹溝に充填した半固形状
の粘稠な潤滑剤にて、回転子軸と第1の凹溝との間及び
カラーと第2の 凹溝との間で潤滑剤の油膜を形成するよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】本発明は、回転子軸が突出するブラケット
側にゴムとか合成樹脂からなる弾力性に優れた材料から
なる封止部材を、その中心に回転子軸を貫通させた状態
で装着し、この封止部材の回転子軸が貫通する挿通孔
と、ブラケットの背面、あるいは、ボールベアリングの
端面との間に介在させたカラーと対応する部位にそれぞ
れ凹溝を周設し、これら凹溝に半固形状の粘稠な潤滑剤
を充填し、回転子の回転時に生ずる熱によって前記潤滑
剤が軟化して、前記凹溝と対応する回転子軸及びカラー
との間で、即ち、2ヶ所において潤滑剤の油膜を形成さ
せるようにしたので、電動機の運転中に回転子軸が突出
するブラケットの貫通孔側から粉塵や塩分を含んだ空気
の侵入を前記油膜によって良好に遮蔽することができる
ため、ボールベアリングが前記粉塵等の侵入によりその
寿命が低下するといった問題を確実に解消することが可
能となり、電動機を長期にわたり安定した状態で駆動さ
せることができ、利便である。また、封止部材は、ブラ
ケットの外側に密に装着したり、あるいは、ブラケット
とボールベアリングの外輪レースとの間において、鍔部
を密に挟着させて、前記封止部材とブラケットとの間に
外気が侵入する隙間が生じるのを良好に回避するように
したので、前記潤滑剤による油膜の形成とも相まって、
粉塵等がボールベアリング内に侵入するという問題を確
実に防ぐことができる。
側にゴムとか合成樹脂からなる弾力性に優れた材料から
なる封止部材を、その中心に回転子軸を貫通させた状態
で装着し、この封止部材の回転子軸が貫通する挿通孔
と、ブラケットの背面、あるいは、ボールベアリングの
端面との間に介在させたカラーと対応する部位にそれぞ
れ凹溝を周設し、これら凹溝に半固形状の粘稠な潤滑剤
を充填し、回転子の回転時に生ずる熱によって前記潤滑
剤が軟化して、前記凹溝と対応する回転子軸及びカラー
との間で、即ち、2ヶ所において潤滑剤の油膜を形成さ
せるようにしたので、電動機の運転中に回転子軸が突出
するブラケットの貫通孔側から粉塵や塩分を含んだ空気
の侵入を前記油膜によって良好に遮蔽することができる
ため、ボールベアリングが前記粉塵等の侵入によりその
寿命が低下するといった問題を確実に解消することが可
能となり、電動機を長期にわたり安定した状態で駆動さ
せることができ、利便である。また、封止部材は、ブラ
ケットの外側に密に装着したり、あるいは、ブラケット
とボールベアリングの外輪レースとの間において、鍔部
を密に挟着させて、前記封止部材とブラケットとの間に
外気が侵入する隙間が生じるのを良好に回避するように
したので、前記潤滑剤による油膜の形成とも相まって、
粉塵等がボールベアリング内に侵入するという問題を確
実に防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図4により送風機に使用する電動機に実施した例につ
いて説明する。図1は従来から一般に使用されている送
風機の要部切欠断面図を示すもので、図1において、1
は例えば、くま取りコイル型の電動機を示し、この電動
機1は図示しないコイルを巻装したコイルボビン2を一
方に取付けた固定子鉄心3と、固定子鉄心3の他方に設
けた挿通孔に回転自在に挿入した回転子4と、この回転
子4に軸着した回転子軸4aを回転自在に支持するボー
ルベアリング5,5aを具備して固定子鉄心3に装着し
たブラケット6,6aとによって概略構成されている。
し図4により送風機に使用する電動機に実施した例につ
いて説明する。図1は従来から一般に使用されている送
風機の要部切欠断面図を示すもので、図1において、1
は例えば、くま取りコイル型の電動機を示し、この電動
機1は図示しないコイルを巻装したコイルボビン2を一
方に取付けた固定子鉄心3と、固定子鉄心3の他方に設
けた挿通孔に回転自在に挿入した回転子4と、この回転
子4に軸着した回転子軸4aを回転自在に支持するボー
ルベアリング5,5aを具備して固定子鉄心3に装着し
たブラケット6,6aとによって概略構成されている。
【0010】そして、前記電動機1には、例えば、図示
しない給湯装置のバーナー部に空気を圧送したり、燃焼
ガスを放出するための送風手段7が具備されており、こ
の送風手段7は図1に示すように、回転子軸4aに2段
に配設したターボファン8,9と、これらターボファン
8,9を個別に収容する第1,第2のファンカバー1
0,11とを具備して概略構成されている。
しない給湯装置のバーナー部に空気を圧送したり、燃焼
ガスを放出するための送風手段7が具備されており、こ
の送風手段7は図1に示すように、回転子軸4aに2段
に配設したターボファン8,9と、これらターボファン
8,9を個別に収容する第1,第2のファンカバー1
0,11とを具備して概略構成されている。
【0011】この送風手段7は、その底板12を、固定
子鉄心3側に螺着した図示しない取付ボルトにナットを
用いて締着し、つづいて、回転子軸4aに第1のターボ
ファン8を止着したら、その上方から流通孔13を中心
に開口した第1のファンカバー10を前記底板12にね
じ止等の固定手段にて被着し、つづいて、第1のファン
カバー10の流通孔13から突出する回転子軸4aの先
端に第2のターボファン9を止着し、この後、前記第1
のファンカバー10上に吸入口14を中心に開口した第
2のファンカバー11をねじ等を用いて被着することに
より構成されており、送風手段7と電動機1とは前記底
板12を介して一体的に連結固定されている。なお、図
1に示す15は底板12に設けた排出口である。
子鉄心3側に螺着した図示しない取付ボルトにナットを
用いて締着し、つづいて、回転子軸4aに第1のターボ
ファン8を止着したら、その上方から流通孔13を中心
に開口した第1のファンカバー10を前記底板12にね
じ止等の固定手段にて被着し、つづいて、第1のファン
カバー10の流通孔13から突出する回転子軸4aの先
端に第2のターボファン9を止着し、この後、前記第1
のファンカバー10上に吸入口14を中心に開口した第
2のファンカバー11をねじ等を用いて被着することに
より構成されており、送風手段7と電動機1とは前記底
板12を介して一体的に連結固定されている。なお、図
1に示す15は底板12に設けた排出口である。
【0012】次に、図1に示す16は回転子軸4aが突
出するブラケット6側において、その外側の回転子軸4
aの突出部付近に被着したキャップ状の封止部材であ
る。
出するブラケット6側において、その外側の回転子軸4
aの突出部付近に被着したキャップ状の封止部材であ
る。
【0013】前記封止部材16の構造を図2ないし図4
により説明する。図2,3において、封止部材16はブ
ラケット6のボールベアリング5を収容する軸受筐aの
外側面を包被する径大な大環部b1 と、軸受筐aの背壁
に穿孔した貫通孔a1 から貫通・突出する回転子軸4a
を挿通する挿通孔b3 を有して前記環状部b1 と一体的
に橋絡・成形された小径な小環部b2 とを備えてキャッ
プ状に構成されている。前記封止部材16は、ゴムとか
合成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)を成
形する等して形成されている。
により説明する。図2,3において、封止部材16はブ
ラケット6のボールベアリング5を収容する軸受筐aの
外側面を包被する径大な大環部b1 と、軸受筐aの背壁
に穿孔した貫通孔a1 から貫通・突出する回転子軸4a
を挿通する挿通孔b3 を有して前記環状部b1 と一体的
に橋絡・成形された小径な小環部b2 とを備えてキャッ
プ状に構成されている。前記封止部材16は、ゴムとか
合成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)を成
形する等して形成されている。
【0014】そして、前記封止部材16の大環部b1 の
ブラケット6背壁と対応する内側面の凹部には、挿通孔
b3 寄りの位置に第2の凹溝b5 が凹設されており、
又、小環部b2 の挿通孔b3 には回転子軸4aの外周に
沿って第1の凹溝b4 が周設されている。
ブラケット6背壁と対応する内側面の凹部には、挿通孔
b3 寄りの位置に第2の凹溝b5 が凹設されており、
又、小環部b2 の挿通孔b3 には回転子軸4aの外周に
沿って第1の凹溝b4 が周設されている。
【0015】前記封止部材16をブラケット6に取付け
る場合は、前記大,小各環部b1 ,b2 のそれぞれの凹
溝b4 ,b5 に、半固形状の粘稠な潤滑剤(例えば、グ
リース)O1 ,O2 を溢れ出る状態で充填し、耐油及び
耐熱,耐摩耗性に優れた合成樹脂製のカラー17を回転
子軸4aに嵌合してから、前記カラー17と同様に小環
部b2 の挿通孔b3 を嵌合して大環部b1 を図1に示す
ように、ブラケット6の軸受筐aに大環部b1 の弾力性
を利用して密に嵌着することにより、封止部材16をブ
ラケット6背部に取付ける。前記のようにして封止部材
16を電動機1に取付けたら、封止部材16の小環部b
2 外周に図1のように底板12の中心に設けた取付孔1
2aを遊合し、この状態で、送風手段7と電動機1とを
図示しない取付ボルト及びナットを用いて一体的に連結
固定することにより、例えば、送風機Aを構成する。
る場合は、前記大,小各環部b1 ,b2 のそれぞれの凹
溝b4 ,b5 に、半固形状の粘稠な潤滑剤(例えば、グ
リース)O1 ,O2 を溢れ出る状態で充填し、耐油及び
耐熱,耐摩耗性に優れた合成樹脂製のカラー17を回転
子軸4aに嵌合してから、前記カラー17と同様に小環
部b2 の挿通孔b3 を嵌合して大環部b1 を図1に示す
ように、ブラケット6の軸受筐aに大環部b1 の弾力性
を利用して密に嵌着することにより、封止部材16をブ
ラケット6背部に取付ける。前記のようにして封止部材
16を電動機1に取付けたら、封止部材16の小環部b
2 外周に図1のように底板12の中心に設けた取付孔1
2aを遊合し、この状態で、送風手段7と電動機1とを
図示しない取付ボルト及びナットを用いて一体的に連結
固定することにより、例えば、送風機Aを構成する。
【0016】次に動作について説明する。電動機1のコ
イルボビン2に巻装した図示しないコイルに通電を行い
回転子4を回転させると、送風手段7を構成する第1,
第2のターボファン8,9は回転し、外気を送風手段7
の第2のファンカバー11に設けた吸入口14より吸引
し、吸引した外気を送風手段7内で圧送しながら、流通
孔13を経て底板12に設けた排出口15から図示しな
い給送管を通して前記外気を例えば、図示しない給湯機
のバーナー部に圧送する。外気を送風手段7内で圧送す
る場合、送風手段7の底板12は取付孔12aが、電動
機1のブラケット6の軸受筐a外周に被着した封止部材
16によって隙間が生じないよう気密に封止されている
ので、外気が外部に漏洩することは全くなく、外気を良
好に圧送して給湯機のバーナー部に給送することができ
る。
イルボビン2に巻装した図示しないコイルに通電を行い
回転子4を回転させると、送風手段7を構成する第1,
第2のターボファン8,9は回転し、外気を送風手段7
の第2のファンカバー11に設けた吸入口14より吸引
し、吸引した外気を送風手段7内で圧送しながら、流通
孔13を経て底板12に設けた排出口15から図示しな
い給送管を通して前記外気を例えば、図示しない給湯機
のバーナー部に圧送する。外気を送風手段7内で圧送す
る場合、送風手段7の底板12は取付孔12aが、電動
機1のブラケット6の軸受筐a外周に被着した封止部材
16によって隙間が生じないよう気密に封止されている
ので、外気が外部に漏洩することは全くなく、外気を良
好に圧送して給湯機のバーナー部に給送することができ
る。
【0017】前記外気の圧送・給送時外気に混って粉雪
や粉塵等の異物が流入したり、あるいは、外気自体に塩
分が含まれていたりすると(送風機Aは一般に屋外に設
置される)、これら異物や塩分等はそのまま吸入口14
から送風手段7内に流入し、排出口15から外気ととも
にバーナー部に給送される。しかし、送風手段7内に流
入した異物等のすべてが排出口15から排出されれば特
別問題はないが、外気はターボファン9,8により送風
手段7により圧送され、その圧送途中に一部の外気は底
板12の取付孔12aから外部に流出しようとする。
や粉塵等の異物が流入したり、あるいは、外気自体に塩
分が含まれていたりすると(送風機Aは一般に屋外に設
置される)、これら異物や塩分等はそのまま吸入口14
から送風手段7内に流入し、排出口15から外気ととも
にバーナー部に給送される。しかし、送風手段7内に流
入した異物等のすべてが排出口15から排出されれば特
別問題はないが、外気はターボファン9,8により送風
手段7により圧送され、その圧送途中に一部の外気は底
板12の取付孔12aから外部に流出しようとする。
【0018】前記取付孔12aはブラケット6の軸受筐
a外周に被着した封止部材16によって閉塞されている
ため、図2に示すように、外気は回転子軸4aと封止部
材16小環部b2 の挿通孔b3 との間の隙間から軸受筐
a内に侵入する。この場合、回転子軸4aは回転子4の
回転中、即ち、電動機1の運転によって生ずる熱によっ
て、電動機1の運転に支障を来たさない範囲で加熱され
ており、この熱により封止部材16の凹溝b4 ,b5 に
充填した潤滑剤O1 ,O2 が軟化し、凹溝b4と対応す
る回転子軸4aの外周及び凹溝b5 と相対応するカラー
17との間の微少な空隙に油膜が形成されることとな
る。
a外周に被着した封止部材16によって閉塞されている
ため、図2に示すように、外気は回転子軸4aと封止部
材16小環部b2 の挿通孔b3 との間の隙間から軸受筐
a内に侵入する。この場合、回転子軸4aは回転子4の
回転中、即ち、電動機1の運転によって生ずる熱によっ
て、電動機1の運転に支障を来たさない範囲で加熱され
ており、この熱により封止部材16の凹溝b4 ,b5 に
充填した潤滑剤O1 ,O2 が軟化し、凹溝b4と対応す
る回転子軸4aの外周及び凹溝b5 と相対応するカラー
17との間の微少な空隙に油膜が形成されることとな
る。
【0019】即ち、前記潤滑剤O1 ,O2 の油膜によっ
て軸受筐aに穿孔した回転子軸4aの貫通孔a1 を外部
に対して封止することになる。従って、前記外気ととも
に侵入する粉塵等は前記潤滑剤の油膜に遮られて、貫通
孔a1 から軸受筐aへの侵入を確実に防ぐことができ
る。この結果、軸受筐a及びボールベアリング5に対す
る耐環境性が良好に維持でき、電動機の運転を長期間に
わたり円滑に維持することが可能となり、電動機1の信
頼性を著しく向上させることができる。
て軸受筐aに穿孔した回転子軸4aの貫通孔a1 を外部
に対して封止することになる。従って、前記外気ととも
に侵入する粉塵等は前記潤滑剤の油膜に遮られて、貫通
孔a1 から軸受筐aへの侵入を確実に防ぐことができ
る。この結果、軸受筐a及びボールベアリング5に対す
る耐環境性が良好に維持でき、電動機の運転を長期間に
わたり円滑に維持することが可能となり、電動機1の信
頼性を著しく向上させることができる。
【0020】次に、図5ないし図8により本発明の第2
実施例について説明する。第1実施例で説明した部品と
同一部品は同一番号で示す。そして、前記第1実施例で
説明した軸受装置と異なる点は、封止部材16aの構造
である。即ち、図6ないし図8で示すように、第2実施
例で示す封止部材16aは、ボールベアリング5の側面
とブラケット6の軸受筐aの背壁との間で挟持される径
大な鍔部b11と、軸受筐aの背壁に穿孔した径大な透孔
a11に遊嵌される胴部(鍔部b11より小径)b22とを、
中心に回転子軸4aの挿通孔b3 を有して、ゴムとか合
成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)等弾力
性に優れた部材にて凸状に成形加工されて形成されてい
る。
実施例について説明する。第1実施例で説明した部品と
同一部品は同一番号で示す。そして、前記第1実施例で
説明した軸受装置と異なる点は、封止部材16aの構造
である。即ち、図6ないし図8で示すように、第2実施
例で示す封止部材16aは、ボールベアリング5の側面
とブラケット6の軸受筐aの背壁との間で挟持される径
大な鍔部b11と、軸受筐aの背壁に穿孔した径大な透孔
a11に遊嵌される胴部(鍔部b11より小径)b22とを、
中心に回転子軸4aの挿通孔b3 を有して、ゴムとか合
成樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)等弾力
性に優れた部材にて凸状に成形加工されて形成されてい
る。
【0021】そして、前記封止部材16aの胴部b22側
の挿通孔b3 と、鍔部b11側の内側面には、第1実施例
で説明した封止部材16と同様に、それぞれ潤滑剤
O1 ,O2 を充填するための凹溝b4 ,b5 が凹設され
ている。前記封止部材16aを取付ける場合は、最初
に、封止部材16aの胴部b22を軸受筐aの内側からブ
ラケット6の透孔a11に嵌合して、その一部を図6に示
すようにブラケット6の外方に突出させ、次に、回転子
軸4aに軸着したボールベアリング5を、回転子軸4a
に事前に嵌合しておいた耐熱,耐油,耐摩耗性に優れた
合成樹脂性のカラー17を介して軸受筐a内に挿入す
る。
の挿通孔b3 と、鍔部b11側の内側面には、第1実施例
で説明した封止部材16と同様に、それぞれ潤滑剤
O1 ,O2 を充填するための凹溝b4 ,b5 が凹設され
ている。前記封止部材16aを取付ける場合は、最初
に、封止部材16aの胴部b22を軸受筐aの内側からブ
ラケット6の透孔a11に嵌合して、その一部を図6に示
すようにブラケット6の外方に突出させ、次に、回転子
軸4aに軸着したボールベアリング5を、回転子軸4a
に事前に嵌合しておいた耐熱,耐油,耐摩耗性に優れた
合成樹脂性のカラー17を介して軸受筐a内に挿入す
る。
【0022】この結果、封止部材16aの鍔部b11は、
その内側の凹部内にカラー17を遊合した状態で外周縁
が図6に示すように、ボールベアリング5の外輪レース
側面と軸受筐aの背壁との間で強固に挟持されることに
なり、これにより封止部材16aの取付けを終える。こ
のように、第2実施例においては、封止部材16aを軸
受筐aを利用して挟持するようにしたもので、電動機1
の運転中に送風手段7から侵入する粉塵等は、第1実施
例に示す封止部材16により説明したと同様に、潤滑剤
O1 ,O2 の油膜によって良好に侵入を阻止することが
可能となり、電動機1の信頼性を著しく高めることがで
きるものである。なお、図5中・20はブラケット6と
底板12との間の空隙を封止する、例えばゴム製のリン
グである。
その内側の凹部内にカラー17を遊合した状態で外周縁
が図6に示すように、ボールベアリング5の外輪レース
側面と軸受筐aの背壁との間で強固に挟持されることに
なり、これにより封止部材16aの取付けを終える。こ
のように、第2実施例においては、封止部材16aを軸
受筐aを利用して挟持するようにしたもので、電動機1
の運転中に送風手段7から侵入する粉塵等は、第1実施
例に示す封止部材16により説明したと同様に、潤滑剤
O1 ,O2 の油膜によって良好に侵入を阻止することが
可能となり、電動機1の信頼性を著しく高めることがで
きるものである。なお、図5中・20はブラケット6と
底板12との間の空隙を封止する、例えばゴム製のリン
グである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、回転子
軸が突出するブラケット側にゴムとか合成樹脂等弾力性
に優れた材料からなる封止部材を、その中心に回転子軸
を貫通させた状態で装着し、この封止部材の回転子軸が
貫通する挿通孔と、ブラケットの背面、あるいは、ボー
ルベアリングの端面との間に介在させたカラーと対応す
る部位にそれぞれ凹溝を周設し、これら凹溝に半固形状
の粘稠な潤滑剤を充填し、回転子の回転時に生ずる熱に
よって前記潤滑剤が軟化して、前記凹溝と対応する回転
子軸及びカラーとの間で、即ち、2ヶ所において潤滑剤
の油膜を形成させるように軸受装置を構成したので、電
動機の運転中に回転子軸が突出するブラケットの貫通孔
や透孔から粉塵や塩分を含んだ空気の侵入を前記油膜に
よって良好に、かつ、確実に遮蔽することが可能とな
り、この結果、ボールベアリングが粉塵等異物の侵入に
よりその寿命が低下するといった問題を確実に解消する
ことができ、電動機を長期にわたり安定した状態で駆動
させることができる。しかも、前記封止部材は、ブラケ
ットの外側とか、封止部材の鍔部がブラケットとボール
ベアリングの外輪レースとの間に密に装着されているの
で、粉塵等が封止部材の取付部に生じる隙間から侵入す
るという問題は全く生じないため、ボールベアリングは
長期にわたり円滑・良好に使用することができる。
軸が突出するブラケット側にゴムとか合成樹脂等弾力性
に優れた材料からなる封止部材を、その中心に回転子軸
を貫通させた状態で装着し、この封止部材の回転子軸が
貫通する挿通孔と、ブラケットの背面、あるいは、ボー
ルベアリングの端面との間に介在させたカラーと対応す
る部位にそれぞれ凹溝を周設し、これら凹溝に半固形状
の粘稠な潤滑剤を充填し、回転子の回転時に生ずる熱に
よって前記潤滑剤が軟化して、前記凹溝と対応する回転
子軸及びカラーとの間で、即ち、2ヶ所において潤滑剤
の油膜を形成させるように軸受装置を構成したので、電
動機の運転中に回転子軸が突出するブラケットの貫通孔
や透孔から粉塵や塩分を含んだ空気の侵入を前記油膜に
よって良好に、かつ、確実に遮蔽することが可能とな
り、この結果、ボールベアリングが粉塵等異物の侵入に
よりその寿命が低下するといった問題を確実に解消する
ことができ、電動機を長期にわたり安定した状態で駆動
させることができる。しかも、前記封止部材は、ブラケ
ットの外側とか、封止部材の鍔部がブラケットとボール
ベアリングの外輪レースとの間に密に装着されているの
で、粉塵等が封止部材の取付部に生じる隙間から侵入す
るという問題は全く生じないため、ボールベアリングは
長期にわたり円滑・良好に使用することができる。
【0024】又、封止部材は射出成形あるいは成形加工
により簡単に製造することができることは勿論、その組
立も簡易に行うことができるので、電動機の軸受装置を
容易に、かつ、安価に製造できる。
により簡単に製造することができることは勿論、その組
立も簡易に行うことができるので、電動機の軸受装置を
容易に、かつ、安価に製造できる。
【図1】本発明の軸受装置を備えた電動機の使用状態を
示す送風機の要部切欠側面図である。
示す送風機の要部切欠側面図である。
【図2】本発明の軸受装置を示す縦断面図である。
【図3】封止部材の斜視図である。
【図4】同じく封止部材を縦断して示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を実施した電動機を具備し
た送風機の要部切欠側面図である。
た送風機の要部切欠側面図である。
【図6】同じく第2実施例の軸受装置を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図7】第2実施例の軸受装置に使用する封止部材を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】同じく封止部材を縦断した状態を示す斜視図で
ある。
ある。
1 電動機
4 回転子
4a 回転子軸
5,5a ボールベアリング
6,6a ブラケット
16,16a 封止部材
a 軸受筐
b4 ,b5 第1,第2の凹溝
O1 ,O2 潤滑剤
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 5/10
H02K 5/15
Claims (2)
- 【請求項1】 回転子軸に取付けた回転子と、回転子と
対向配置された固定子鉄心を両側から挟持するととも
に、中心位置に軸受筐を形成した一対のブラケットと、
回転子軸の両端側に取付けたボールベアリングとを備
え、前記回転子を固定子鉄心に回転可能に挿入してその
両側から回転子軸両端のボールベアリングを軸受筐に嵌
合させた状態で前記回転子を回転可能に支承した一対の
ブラケットを、一方のブラケットの貫通孔から回転子軸
を突出させた状態で固定子鉄心に取付けて構成した電動
機において、前記回転子軸を突出させたブラケットの外
方に、回転子軸の回転を妨げない範囲で、内部に回転子
軸が挿通する挿通孔に第1の凹溝を、軸受筐の外側面と
対応する内側面に第2の凹溝をそれぞれ形成し、これら
第1,第2の凹溝に半固形状の粘稠な潤滑剤を充填した
ゴム等弾力性に優れた部材からなる封止部材を、回転子
軸が突出する貫通孔を囲繞するようにブラケットに密に
嵌着し、かつ、前記封止部材とブラケットとの間におい
て摩擦係数の小さい薄板状のカラーを回転子軸に遊嵌
し、前記第1,第2の凹溝に充填した半固形状の粘稠な
潤滑剤にて、回転子軸と第1の凹溝との間及びカラーと
第2の凹溝との間で潤滑剤の油膜を形成するようにした
ことを特徴とする電動機の軸受装置。 - 【請求項2】 回転子軸に取付けた回転子と、回転子と
対向配置された固定子鉄心を両側から挟持するととも
に、中心位置に軸受筐を形成した一対のブラケットと、
回転子軸の両端側に取付けたボールベアリングとを備
え、前記回転子を固定子鉄心に回転可能に挿入してその
両側から回転子軸両端のボールベアリングを軸受筐に嵌
合させた状態で前記回転子を回転可能に支承した一対の
ブラケットを、一方のブラケットの貫通孔から回転子軸
を突出させた状態で固定子鉄心に取付けて構成した電動
機において、前記回転子軸が突出するブラケットの後背
部に径大な透孔を穿孔し、この透孔に、回転子軸の回転
を妨げない範囲で、前記透孔に挿通する胴部と前記胴部
と連接されて軸受筐とボールベアリングとの間で密に 挟
持される鍔部とを一体的に形成し、かつ、前記胴部の回
転子軸を挿通する挿通孔に第1の凹溝を、ボールベアリ
ングの側面と対応する鍔部内側面に第2の凹溝をそれぞ
れ凹設し、これら第1,第2の凹溝に半固形状の粘稠な
潤滑剤を充填したゴム等弾力性に富む部材からなる封止
部材を、前記透孔を閉塞するように挟着し、かつ、前記
封止部材とボールベアリングとの間において摩擦係数の
小さい薄板状のカラーを回転子軸に遊嵌し、前記第1,
第2の凹溝に充填した半固形状の粘稠な潤滑剤にて、回
転子軸と第1の凹溝との間及びカラーと第2の凹溝との
間で潤滑剤の油膜を形成するようにしたことを特徴とす
る電動機の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17808898A JP3388184B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 電動機の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17808898A JP3388184B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 電動機の軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11355999A JPH11355999A (ja) | 1999-12-24 |
JP3388184B2 true JP3388184B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=16042431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17808898A Expired - Fee Related JP3388184B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 電動機の軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388184B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4618838B2 (ja) * | 2000-01-24 | 2011-01-26 | 株式会社鶴見製作所 | 水中ポンプにおけるオイル室内軸封装置摺動面の潤滑油保持装置 |
JP5529719B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2014-06-25 | 株式会社安川電機 | 回転電機 |
KR102124900B1 (ko) * | 2014-01-29 | 2020-06-19 | 엘지이노텍 주식회사 | 모터 |
CN105576877B (zh) * | 2015-11-06 | 2018-01-12 | 苏鹏飞 | 潜水电机 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP17808898A patent/JP3388184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11355999A (ja) | 1999-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |