JP3387203B2 - カラービデオ信号の相関検出装置、y/c分離装置および学習装置並びにこれらの方法 - Google Patents

カラービデオ信号の相関検出装置、y/c分離装置および学習装置並びにこれらの方法

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JP3387203B2
JP3387203B2 JP10198594A JP10198594A JP3387203B2 JP 3387203 B2 JP3387203 B2 JP 3387203B2 JP 10198594 A JP10198594 A JP 10198594A JP 10198594 A JP10198594 A JP 10198594A JP 3387203 B2 JP3387203 B2 JP 3387203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラービデオ信
号のY/C分離装置、特に、クラス分類適応型のY/C
分離装置に使用して好適なカラービデオ信号の相関検出
装置、Y/C分離装置および学習装置並びにこれらの方
に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC信号は、画像の明暗を表す輝度
信号Yと画像の色彩を表す搬送色信号C(以下、色信号
Cと称する)が周波数多重された1次元画像信号であ
り。この1次元画像信号は、現行のカラーテレビジョン
放送に用いられている。テレビジョン放送の受け手、す
なわち、受像器側では、NTSC信号から輝度信号Yと
色信号Cへ分離する装置を持つことによって輝度信号Y
と色信号Cを区別し、各信号の処理がなされる。
【0003】このNTSC信号から輝度信号Yと色信号
Cへ分離する装置をY/C分離装置と呼び、このY/C
分離装置は、1つの帯域通過型フィルタを用いて夫々の
信号帯域を分割するのが一般的である。しかしながら、
画像信号の種類によっては、NTSC信号の輝度信号Y
および色信号Cが重複する部分が存在することがあり、
そのため周波数多重されたNTSC信号を完全にY/C
分離することは事実上不可能である。
【0004】一方の信号が他方の信号に漏れ込むことに
よって各種妨害(視覚的劣化)が生じる。この各種妨害
を軽減するために、幾つかの種類の帯域制限フィルタを
動き判定処理、或いは相関判定処理に基づいて、適応的
に選択したり、合成したりする方法が提案されている。
【0005】かかる従来の帯域フィルタを使用したY/
C分離と異なる新たな方法として、クラス分類適応型Y
/C分離装置が提案されている。これは、Y/C分離の
対象である、注目画素を空間的あるいは時間的に近傍の
画素のレベル分布のパターンに基づいてクラス分類し、
各クラスに関して予め求められている係数と周辺の複数
の画素との線形1次結合によって、分離後のY信号およ
び/またはC信号を得るものである。
【0006】注目画素の時間方向の相関を調べ、それに
基づいて注目画素のクラス分類を行なうことが可能であ
る。例えばNTSC信号において、1フレーム差分から
時間相関を検出する場合を考える。図8は、時間的に連
続する3フィールドFL0、FL1、FL2にそれぞれ
含まれ、また、水平方向で同一位置を占める複数画素を
示す。図8において、垂直(ライン)位置V0の画素x
1 が注目画素である。また、白い丸の画素は、色信号の
色副搬送波の位相が+のものを示し、黒い丸の画素は、
色信号の色副搬送波の位相が−のものを示す。NTSC
の場合では、色副搬送波の位相がライン毎およびフレー
ム毎に反転する。従って、フィールドFL0とフィール
ドFL2との間で同一位置を占める画素の副搬送波の位
相が反転する。この関係から、同一位置を占める画素間
のフレーム差のみからは、時間相関を検出できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、NTSC信号
の場合、時間相関を検出するために、一般的にフィール
ド内分離Y信号(すなわち、NTSC信号の低域成分)
の1フレーム差を計算するようになされる。すなわち、
注目画素x2 とその上の画素x1 と、フィールドFL2
の同一位置の画素x2 ´およびx1 ´とを使用して下記
の演算がなされる。 x1 +x2 −(x1 ´+x2 ´)=( Y1+Y2 )−(Y1´
+Y2´)+( C1−C2 )+(C1 ´−C2´)
【0008】C1=C2、C1´=C2´であれば、上
記の式は、Y信号のみの変化を表している。さらに、Y
1=Y2、Y1´=Y2´ならば、上記の式は、Y信号
の時間変化のみを表している。しかしながら、Y信号が
高域成分を持つ場合や、C信号が高域成分を持つ場合に
は、上述のようなフイールド内のY/C分離がうまくな
されず、誤ったY信号が検出される。従って、時間相関
検出を誤る問題があった。
【0009】このような時間相関検出に基づいてクラス
分類を行なう時には、高精度のY/C分離を行なうこと
ができない。また、クラス分類適応型Y/C分離に限ら
ず、時間方向の処理(時間方向くし型フィルタ)および
空間方向の処理(垂直くし型フィルタ)を使用し、これ
らを時間相関検出を用いて切り替える、従来の3次元Y
/C分離の場合でも同様の問題が生じる。Y/C分離の
精度の低下によって、処理後の画像の画質劣化が生じ
る。
【0010】従って、この発明の目的は、NTSC信号
に関して、時間相関の検出を正しく行なうことがてきる
カラービデオ信号の相関検出装置、Y/C分離装置およ
び学習装置並びにこれらの方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1および
第2のディジタル色差信号がディジタル直交変調された
色信号と輝度信号とからなるカラービデオ信号が供給さ
れ、カラービデオ信号中の注目画素の時間方向の相関を
検出するようにしたカラービデオ信号の相関検出装置に
おいて、注目画素について、注目画素およびその近傍の
画素を用いて複数種類Y/C分離を行ない、複数種類
のY/C分離の結果から時間方向の差を複数計算し、計
算された複数の差を用いて相関性の有無を判定する相関
検出手段と相関性の有無に基づいてクラスを決定し、注
目画素をクラスに分類するクラス分類手段とを備えたこ
とを特徴とするカラービデオ信号の相関検出装置。ま
た、この発明は、このように検出される時間装置に基づ
いてクラス分類を行い、クラス毎に予め学習によって得
られた予測係数を使用してY/C分離を行なうものであ
る。さらに、この発明は、予測係数を学習するための学
習装置である。
【0012】
【作用】複数種類のフィールド内のY/C分離を行な、
その結果から相関の有無を検出するので、Y信号および
C信号を含む画素データの時間相関を精度良く検出する
ことができる。複数種類のY/C分離をフィールド内で
行い、結果の信号の1フレーム差分に基づいて相関を検
出するので、相関検出の結果から注目画素のクラスを決
定することができる。
【0013】
【実施例】図1は、この発明をクラス分類適応型Y/C
分離装置に対して適用した一実施例を示す。1で示す入
力端子には、NTSC方式のディジタルカラービデオ信
号(NTSC信号と称する)が供給される。なお、以下
の処理は、特に説明しないが全てディジタル信号処理と
したものである。入力NTSC信号は、一例として放送
波信号である。
【0014】NTSC信号は、遅延回路2、クラス分類
回路3および演算回路4にそれぞれ供給される。クラス
分類回路3は、後述のように、フィールド内のY/C分
離を複数の方法で行い、その結果の信号に基づいて時間
相関を検出し、検出された時間相関と対応するクラスを
決定する回路である。クラス分類回路3の出力信号が係
数メモリ5に対してアドレス信号として供給される。
【0015】この係数メモリ5には、後述する学習によ
って予め求められた係数が格納されている。係数メモリ
5からの係数が演算回路4に供給される。演算回路4
は、注目画素の周辺の画素のデータと係数との線形1次
結合によって、注目画素のY/C分離を行ない、Y信号
を出力する。この分離されたY信号が出力端子6に取り
出される。また、遅延回路2で時間合わせがされたNT
SC信号が減算回路7に供給される。減算回路7には、
分離されたY信号が供給されるので、減算回路7からC
信号が得られる。このC信号が出力端子8に得られる。
【0016】係数メモリ5に格納される係数を決定する
ための学習は、一例として、図2に示す構成によってな
される。図2において、11は、色差信号Iが供給され
る入力端子を示し、12は、色差信号Qが供給される入
力端子を示す。供給される色差信号IおよびQは、直交
変調回路14へ供給される。
【0017】副搬送波発生回路(図示せず)により生成
された副搬送波が入力端子13から直交変調回路14と
90°移相回路15へ供給される。移相回路15からの
副搬送波も直交変調回路14へ供給される。直交変調回
路14では、二つの副搬送波を用いて供給された色差信
号IおよびQが直交変調される。すなわち、直交変調回
路15では、色信号Cを生成し、生成された色信号C
は、加算器16に供給される。
【0018】また、輝度信号Yが入力端子18から供給
され、供給された輝度信号Yは、加算器16および学習
処理回路17へ供給される。色信号Cおよび輝度信号Y
が加算されたNTSC信号が帯域制限フィルタ19へ供
給され、色信号Cおよび輝度信号Yの夫々の高域成分が
抑圧される。入力されるコンポーネント信号Y、I、Q
は、例えばカラービデオカメラのR、G、B出力をマト
リクス演算することによって形成されたものである。
【0019】帯域制限フィルタ19からのNTSC信号
が学習処理回路17およびクラス分類回路20に供給さ
れる。クラス分類回路20が後述のように、時間相関に
基づいてクラス分けを行なう。クラス分類回路20は、
図1中のクラス分類回路3と同様のクラス分けを行な
う。クラス分類回路20からのクラスを指示するコード
信号が学習処理回路17に供給される。
【0020】学習処理回路17では、最小自乗法等を用
いて、NTSC信号からY信号を分離できるように最適
な予測係数が学習され、得られた予測係数が係数メモリ
21へ供給される。係数メモリ21では、クラス毎に予
測係数が記憶される。この係数メモリ21が図1中の係
数メモリ5と対応している。
【0021】図3は、クラス分類回路20の一例を示
し、31で示す入力端子に帯域制限されたNTSC信号
が供給される。このNTSC信号が走査変換回路32に
供給される。走査変換回路32は、フィールド内Y/C
分離のための複数画素のデータを同時化し、相関処理部
33にこれらの画素データが供給される。この複数画素
データは、例えば8画素データであり、二つの画素デー
タずつを使用して4通りのY/C分離がなされる。
【0022】相関処理部33は、フィールド内のY/C
分離処理を行なうとともに、分離結果の1フレーム間の
差の絶対値を演算する。この差が2値化回路34に供給
される。2値化回路34には、入力端子35からしきい
値THが供給され、差としきい値THとの比較によっ
て、差が0または1に変換される。2値化回路34に対
してクラス決定回路36が接続される。クラス決定回路
36は、2値化回路34の出力を受けてクラスを指示す
る4ビットのコード信号を出力端子37に発生する。
【0023】図4を参照してクラス分類の一例について
説明する。図4の左側には、注目画素を含むフィールド
FL0内でなされる4種類のY/C分離が示され、その
右側には、1フレーム後のフィールドFL2内でなされ
る4種類のY/C分離が示されている。このY/C分離
は、破線で囲んだ2画素を使用してなされる。なお、図
中の白丸、黒丸、白四角、黒四角はC信号の副搬送波の
位相関係を示している。Y/C分離は、白丸と黒丸の加
重平均、あるいは白四角と黒四角の加重平均で行うこと
ができる。
【0024】一例として、下記の演算によって、Y/C
分離結果のフレーム差の絶対値が求められる。この4種
類のY/C分離は、二つの垂直方向の分離と二つの水平
方向のY/C分離とを含んでいる。なお、1/2 の係数を
乗じて平均化しても良い。さらに、フィールドFL0と
FL2とで異なる値の係数を乗じても良い。
【0025】 R1=|x1 +x2 −(x1 ´+x2 ´)|= |( Y1+Y2 )−(Y1´+Y2´)+( C1−C2 )+(C1 ´−C2´)| R2=|x2 +x3 −(x2 ´+x3 ´)|= |( Y2+Y3 )−(Y2´+Y3´)+( C3−C2 )+(C3 ´−C2´)| R3=|x2 +x4 −(x2 ´+x4 ´)|= |( Y2+Y4 )−(Y2´+Y4´)+( C4−C2 )+(C4 ´−C2´)| R4=|x2 +x5 −(x2 ´+x5 ´)|= |( Y2+Y5 )−(Y2´+Y5´)+( C5−C2 )+(C5 ´−C2´)|
【0026】このようなY/C分離は、Y信号とC信号
が共に定常である(相関がある)時のみ、Y信号が分離
できる。そうでないときには一般に上記の式に示すよう
な値をとる。例えばR1に関しての式において、C信号
の空間内変化がなければ(C1=C2、C1´=C2
´)となり、Y信号のみからなる式となり、R1がY信
号の時間変化の空間平均をあらわしている。さらに、Y
信号の空間内変化がなければ(Y1=Y2、Y1´=Y
2´)、R1は、Y信号の時間変化のみを表すものとな
る。時間相関のみを検出できないとしても、クラス分類
適応Y/C分離においては、学習によって効果的な係数
を求めることができるので、あえて時間方向のみの相関
を検出する必要はなく、物理的に特性のそろったデータ
群に分類することによって、良好なY/C分離を行なう
ことができる。
【0027】すなわち、上記の検出値R1〜R4は、Y
信号およびC信号の時間的空間的な変化をすべて含んで
いる。ただし、図4の例の場合、フイールド内のY/C
分離の範囲が、垂直2タップ、水平2タップに限定され
ているので、空間的な変化は、タップの範囲、垂直ある
いは水平方向の局所領域に限定されている。時間的な変
化は、Y信号の変化が大半を占めている。
【0028】上述の演算は、図3に示されるクラス分類
回路20内の相関処理部33によってなされる。次に2
値化回路34によって、差の絶対値がしきい値THと比
較されることによって2値化される。すなわち、if
(R1<TH) ビット0=1 それ以外 ビット0=0; if (R2<TH) ビット1=1 それ以外 ビット1=0; if (R3<TH) ビット2=1 それ以外 ビット2=0; if (R4<TH) ビット3=1 それ以外 ビット3=0; ビットの1は、相関ありを意味し、その0は、相関なし
を意味する。
【0029】この2値化によって、ビット0〜ビット3
の4ビットの下記のパターンが発生し、4ビットのパタ
ーンに対応して16個のクラスが決定される。 0000 クラス=0 0001 クラス=1 0010 クラス=2 0011 クラス=3 0100 クラス=4 0101 クラス=5 0110 クラス=6 0111 クラス=7 1000 クラス=8 1001 クラス=9 1010 クラス=10 1011 クラス=11 1100 クラス=12 1101 クラス=13 1110 クラス=14 1111 クラス=15
【0030】例えばクラス=0は、R1、R2、R3お
よびR4の全てに関して相関なし、すなわち、時間的お
よび空間的に相関がないことを意味する。クラス=1、
クラス=2、クラス=4、クラス=8は、それぞれR1
に関してのみ、R2に関してのみ、R3に関してのみ、
R4に関してのみ、相関がありを表している。また、ク
ラス=7は、R4に関してのみ相関がないことを表して
いる。クラス=11、クラス=13、クラス=14は、
それぞれR3、R2、R1に関してのみ相関がないこと
を表している。そして、クラス=15は、R1、R2、
R3、R4の全てに相関があることを表している。
【0031】図5は、クラス分類の他の例を示すもので
ある。上述の図4の例では、色信号の副搬送波の位相が
反転している二つの画素を使用しているが、図5の例で
は、副搬送波の位相が同じものを使用している。単純平
均を使用した場合に、下記の演算によって差の絶対値が
求められる。
【0032】 R1´=|x2 − 1/2(x1 ´+x3 ´)|= |Y2− 1/2(Y1´+Y3´)−C2+ 1/2(C1 ´+C3´)| R2´=|x2 − 1/2(x4 ´+x5 ´)|= |Y2− 1/2(Y4´+Y5´)−C2+ 1/2(C4 ´+C5´)| R3´=|x2 − 1/2(x6 ´+x7 ´)|= |Y2− 1/2(Y6´+Y7´)−C2+ 1/2(C6 ´+C7´)| R4´=|x2 − 1/2(x8 ´+x9 ´)|= |Y2− 1/2(Y8´+Y9´)−C2+ 1/2(C8 ´+C9´)|
【0033】このように求められた差の絶対値R1´〜
R4´がしきい値により2値化され、クラスを指示する
4ビットのコード信号が形成されるのは、上述の例と同
様である。
【0034】クラス分類適応処理では、クラス分類回路
3および20が上述のようなクラス分けを行なうので、
相関のある方向のタップの係数が大きくなるといった具
合に、それぞれ物理特性を反映した係数を得ることがで
きる。
【0035】ここで、学習をソフトウェア処理で行うと
きのフローチャートを図6に示す。ステップ41から学
習処理の制御が開始され、ステップ42の学習データ形
成では、既知のカラー画像に対応した学習データが形成
される。具体的には、1次元の信号で供給される色信号
CおよびNTSC信号が所定の配列に並び替えられる。
ステップ43のデータ終了では、入力された全データ、
例えば1フレームのデータの処理が終了していれば、ス
テップ46の予測係数決定へ、終了してなければ、ステ
ップ44のクラス決定へ制御が移る。
【0036】ステップ44のクラス決定では、上述のよ
うに、フィールド内のY/C分離によって得られたY信
号の時間相関に基づいたクラスが決定される。ステップ
45の正規方程式加算では、後述する式(6)および式
(7)の正規方程式が作成される。
【0037】ステップ43のデータ終了から全データの
処理が終了後、制御がステップ46に移り、ステップ4
6の予測係数決定では、後述する式(8)を行列解法を
用いて解いて、予測係数を決める。ステップ47の予測
係数ストアで、予測係数をメモリにストアし、ステップ
48で学習処理の制御が終了する。
【0038】図6中のステップ45(正規方程式生成)
およびステップ46(予測係数決定)の処理をより詳細
に説明する。供給されるY信号の真値をyとし、その推
定値をy´とし、注目画素の周囲のNTSC信号の値を
1 〜xn としたとき、クラス毎に係数w1 〜wn によ
るnタップの線形1次結合 y´=w11 +w22 +‥‥+wn n (1) を設定する。学習前はwi が未定係数である。
【0039】上述のように、学習はクラス毎になされ、
データ数がmの場合、式(1)に従って、 yj ´=w1j1+w2j2+‥‥+wn jn (2) (但し、j=1,2,‥‥m)
【0040】m>nの場合、w1 〜wn は一意には決ま
らないので、誤差ベクトルEの要素を ej =yj −(w1j1+w2j2+‥‥+wn jn) (3) (但し、j=1,2,‥‥m)と定義して、次の式
(4)を最小にする係数を求める。
【0041】
【数1】
【0042】いわゆる最小自乗法による解法である。こ
こで、wi による偏微分係数を求める。
【0043】
【数2】
【0044】式(5)を `0' にするように各wi を決
めればよいから、
【0045】
【数3】
【0046】として、行列を用いると
【0047】
【数4】
【0048】となる。この方程式は一般に正規方程式と
呼ばれている。この方程式を掃き出し法等の一般的な行
列解法を用いて、wi について解けば、係数wi が求ま
り、クラスコードをアドレスとして、この係数wi をメ
モリに格納しておく。
【0049】なお、上述の一実施例では、クラス分類適
応処理によりY信号を求めているが、図7に示すよう
に、C信号を求めるようにしても良い。また、Y信号お
よびC信号のそれぞれを独立して求めても良い。
【0050】また、フイールド内のY/C分離の種類や
タップ数は上記のものに限定されない。また、相関値の
表現の仕方は上記のしきい値処理に限定されない。例え
ばブロック内のダイナミックレンジDRによって、最小
値を除去した後のY/C分離の結果を再量子化し、再量
子化値の差を求めるようにしても良い。
【0051】さらに、この発明は、従来の時間方向Y/
C分離と空間方向Y/C分離とを適応的に切り替えるY
/C分離に対しても適用できる。よりさらに、この発明
は、Y/C分離に限らず、時間相関の検出に対して適用
することができる。
【0052】
【発明の効果】この発明は、NTSC信号の時間方向の
相関を検出することができる。この発明は、フィールド
内でのY/C分離を行なうので、フレームメモリを必要
としない利点がある。また、この発明は、クラス分類適
応Y/C分離におけるクラス分類に適用することがで
き、少ないビット数でもって、注目画素のもつ特徴を反
映したクラスを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をY/C分離装置に適用した一実施例
のブロック図である。
【図2】係数を求めるための学習時の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図3】クラス分類回路の一例のブロック図である。
【図4】クラス分類の一例の説明のための略線図であ
る。
【図5】クラス分類の他の例の説明のための略線図であ
る。
【図6】係数を求めるための学習時のフローチャートを
示す一例である。
【図7】この発明の他の実施例のブロック図である。
【図8】フィールド内Y/C分離の説明のための略線図
である。
【符号の説明】
3 クラス分類回路 4 演算回路 17 学習処理部 33 相関処理部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−127591(JP,A) 特開 平3−283794(JP,A) 特開 平3−184492(JP,A) 特開 昭60−139090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のディジタル色差信号が
    ディジタル直交変調された色信号と輝度信号とからなる
    カラービデオ信号が供給され、上記カラービデオ信号中
    の注目画素の時間方向の相関を検出するようにしたカラ
    ービデオ信号の相関検出装置において、注目画素について、上記注目画素およびその近傍の画素
    を用いて 複数種類Y/C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出手段と上記相関性の有無に基づいてクラスを
    決定し、上記注目画素を上記クラスに分類するクラス分
    類手段とを備えたことを特徴とするカラービデオ信号の
    相関検出装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2のディジタル色差信号が
    ディジタル直交変調された色信号と輝度信号とからなる
    カラービデオ信号が供給され、上記色信号と上記輝度信
    号とを分離するY/C分離装置において、注目画素について、上記注目画素およびその近傍の画素
    を用いて 複数種類Y/C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出手段と上記相関性の有無に基づいてクラスを
    決定し、上記注目画素を上記クラスに分類するクラス分
    類手段とを上記クラス毎に予め学習によって決定された
    予測係数が格納されたメモリ手段と、 上記カラービデオ信号と、上記メモリ手段から読出され
    た上記クラスに対応する係数とが供給され、注目画素
    よびその近傍の複数の画素データと上記係数との演算に
    よって、上記輝度信号および/または上記色信号の予測
    値を生成するための演算手段とを有することを特徴とす
    るY/C分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 上記相関検出は、目画素およびその近傍であって、副
    搬送波の位相が上記注目画素と反転した他の画素とを使
    用したY/C分離の結果の第1の信号と、1フレーム後
    の上記注目画素および上記他の画素と同一位置の二つの
    画素を使用したY/C分離の結果の第2の信号との差に
    基づいてなされることを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 上記相関検出は、目画素を使用したY/C分離の結果
    第1の信号と、1フレーム後の上記注目画素と同一位
    置の画素の近傍であって、副搬送波の位相が同一の二つ
    の画素を使用したY/C分離の結果の第2の信号との差
    に基づいてなされることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 色信号と輝度信号を分離するY/C分離
    のための予測係数を生成する学習装置において、 第1および第2のディジタル色差信号がディジタル直交
    変調された色信号と輝度信号とからなるカラービデオ信
    号を生成する手段と、 上記カラービデオ信号に対して、注目画素について、上
    記注目画素およびその近傍の画素を用いて複数種類のY
    /C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出手段と、上記相関性の有無に基づいてクラスを決定し、上記注目
    画素を上記クラスに分類するクラス分類手段と、 上記注目画素の近傍の複数の画素データと予測係数との
    演算によって生成された上記輝度信号および/または上
    記色信号の予測値と、上記輝度信号および/または上記
    色信号の真値との誤差を最小とする予測係数を上記クラ
    ス毎に決定する手段とからなることを特徴とする学習装
    置。
  6. 【請求項6】 第1および第2のディジタル色差信号が
    ディジタル直交変調された色信号と輝度信号とからなる
    カラービデオ信号が供給され、上記カラービデオ信号中
    の注目画素の時間方向の相関を検出するようにしたカラ
    ービデオ信号の相関検出方法において、注目画素について、上記注目画素およびその近傍の画素
    を用いて 複数種類のY/C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出ステップと、上記相関性の有無に基づいてクラスを決定し、上記注目
    画素を上記クラスに分類するクラス分類ステップとを
    することを特徴とするカラービデオ信号の相関検出方
    法。
  7. 【請求項7】 第1および第2のディジタル色差信号が
    ディジタル直交変調された色信号と輝度信号とからなる
    カラービデオ信号が供給され、上記色信号と上記輝度信
    号とを分離するY/C分離方法において、注目画素について、上記注目画素およびその近傍の画素
    を用いて 複数種類のY/C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出ステップと、上記相関性の有無に基づいてクラスを決定し、上記注目
    画素を上記クラスに分類するクラス分類ステップと、 上記カラービデオ信号と上記クラスと対応する予測係数
    とが供給され、注目画素の近傍の複数の画素データと上
    記係数との演算によって、上記輝度信号および/または
    上記色信号の予測値を生成するための演算ステップと
    有することを特徴とするY/C分離方法。
  8. 【請求項8】 色信号と輝度信号を分離するY/C分離
    のための予測係数を生成する学習方法において、 第1および第2のディジタル色差信号がディジタル直交
    変調された色信号と輝度信号とからなるカラービデオ信
    号を生成するステップと、 上記カラービデオ信号に対して、注目画素について、上
    記注目画素およびその近傍の画素を用いて複数種類のY
    /C分離を行ない、 上記複数種類のY/C分離の結果から時間方向の差を
    数計算し、 上記計算された複数の差を用いて相関性の有無を判定す
    相関検出ステップと、上記相関性の有無に基づいてクラスを決定し、上記注目
    画素を上記クラスに分類するクラス分類ステップと、 上記注目画素の近傍の複数の画素データと予測係数との
    演算によって生成された上記輝度信号および/または上
    記色信号の予測値と、上記輝度信号および/または上記
    色信号の真値との誤差を最小とする予測係数を上記クラ
    ス毎に決定するステップとを有することを特徴とする学
    習方法。
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