JP3385273B2 - 強化充填冷却および潤滑を有するロータリーエンジン - Google Patents

強化充填冷却および潤滑を有するロータリーエンジン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(発明の背景) (発明の分野) 本発明は、概してロータリーエンジンに関する。さらに
詳細には、本発明は、改良ローター、およびバンケル型
ロータリーエンジンの実質的に均一な吸気充填冷却を提
供する吸気充填入口ポート構造に関する。改良された熱
移動デバイスは、ローターキャビティ内に提供され、新
規なシール潤滑装置が含まれる。
【0002】(従来技術の説明) 通常、バンケル型ロータリーエンジンは、自動車および
他の動力車を含む多くの適用に利用されている。吸気、
圧縮、膨張および排気を含む4サイクルを有する4スト
ローク過程によってこれらのエンジンは動作する。図1
Aから図1Dは、4サイクル動作に係る典型的な従来技
術のロータリーエンジンの側面図を示す。
【0003】図1Aから図1Dに示されるように、その
エンジンは、典型的な3つの頂部間に位置された燃焼表
面101a、101b、および101cを形成する3つ
の側面を備えているローター102、およびローターハ
ウジング106内に配置された偏心部105を備えてい
るクランクシャフト104、を含む。ペリトロコイド曲
線の形状で内部表面107を有するローターハウジング
106は、吸気ポート108、および排気ポート110
を含む。端部プレート(図示されず)は、閉じたチャン
バ112を形成するためにローターハウジング106の
端部に固定される。
【0004】ローター102は、ローターベアリング
(図示されず)を介してクランクシャフトの偏心部10
5と係合し、そのクランクシャフトは典型的に内側ベア
リング軌道輪、外側ベアリング軌道輪、および複数のロ
ーラーベアリングを含む。クランクシャフト104を駆
動するローター102は、クランクシャフトのクランク
シャフトギア116と係合するローターギア114を含
む。ローターはクランクシャフトの1/3の速度で回転
し、クランクシャフトの1回転につき1回燃焼する。
【0005】作動時、ローター102が回転する場合、
3つの燃焼面101a、101b、および101cは、
閉じたチャンバ112の吸気容積、圧縮容積、点火容積
および排気容積を多様に規定するため、ハウジング10
6の内部表面と多様に結合することに貢献する。
【0006】図1Aは、特に吸気サイクルを示し、吸気
サイクルの間、吸気ポート108が開き、ローター表面
101aが閉じたチャンバの吸気容積109を規定し、
閉じたチャンバは、キャブレータ(図示されず)のよう
な外部源からそこに充填を引き込むために吸気容積を増
加する。図1Bは、圧縮サイクル中において圧縮容積1
11が、充填物を圧縮するために減少する間のエンジン
を具体的に示す。図1Cは、113において点火サイク
ルを示し、その間圧縮された充填物は、点火された充填
物が膨張とともにローターを周囲に押す力を供給するた
めスパークによって点火される。図1Dは、115にお
いて排気サイクルを示し、排気容積の内容は、次のサイ
クルのためにエンジンを準備するため排気ポート110
を介して除去される。ローター102がハウジング10
6内で回転するとき、ローター表面101bおよび10
1cは同様に、吸気、圧縮、燃焼、および排気サイクル
を規定することに注意されたい。
【0007】図2Aは、図1Aの従来技術エンジンの分
解斜視図を示す。ローター102は、中心軸Aを有する
中心ハブ117、ローター側面118、および中心軸に
対して横径方向に延び、そのハブとフランクに接合させ
ているフランク支持119を含む。示されたように、そ
のエンジンはさらに閉じたチャンバ112を形成するた
めにローターハウジング106の第1および第2端部に
装着するための第1端部プレート122にて、および第
2端部プレート124を含む。
【0008】ハウジング106は、点火のために使用さ
れるスパークプラグ(図示されず)を受け入れるために
そこを通してホールを開けられたスパークプラグホール
126を含む。ハウジング106は、さらにペリフェラ
ルポート128を含み、以下でさらに説明されるよう
に、ペリフェラルポート128は、チャンバ112に対
して開かれており、充填物をチャンバに流すことを可能
にする。
【0009】ローター102は、フランク支持119間
に位置された大きなフロー経路130を含む。以下でさ
らに説明するように、大きなフロー経路130は、充填
物をローターを通過して、クランクシャフト104(図
1A)と平行に、第1端部プレート122から第2端部
プレート124まで流すことを可能にする。ローター1
02は、フロー経路130を含むため、ローターに対し
て最も効果的に強度加え得る部位で構造支持材が不足す
る。ローターを補正および強化するために、より多くの
材料がローターなどの場所に対して追加されなければな
らないためその重量が不利に増加する。ローターの重量
は、クランクシャフト104の重量(図1A)、所要の
カウンターウェイト量、ローターベアリングのサイズ
(図示されず)およびエンジンの全構造に影響を及ぼす
ため重要である。
【0010】第1端部プレート122は、外部供給源
(図示されず)から充填を受容する燃料/空気入口13
2を含む。第1端部プレート122は、第1端部プレー
トの内部表面133上のキャビティ、またはスロットに
よって形成された第1ポート134を含み、フロー経路
130およびローター102の内部123に対して頻繁
に開く。第1ポート134は、入口132に連絡し、外
部源からローター102のフロー経路130に充填物を
流れることを可能にする。
【0011】第2端部プレート124は、第2端部プレ
ートの内部表面137におけるキャビティによって形成
される分配チャンバ135を含み、チャンバ112に対
して開く。分配チャンバ135は、分配チャンバ135
のエッジおよび点線141によって規定されるサイドポ
ート136を備える。サイドポート136は、閉じたチ
ャンバ112と連絡し、ローター102による障害を受
ける。サイドポート136を除く、分配チャンバ135
の残部は、第1ポート134と同一で、フロー経路13
0、ローター102の内部123、および通路152と
連絡する。第2端部プレートは、燃料/空気吸入口を含
まない。サイドポート136は、ローターのフロー経路
130および分配チャンバ135を通過して第1端部プ
レートの第1ポート134から充填を受け入れる。分配
チャンバ135は、第2端部プレートのフランジの内部
表面上に形成されたポート出口138と連絡する。第2
端部プレート124がローターハウジング106に対し
て固定される場合、出口138は、分配チャンバ135
からローターハウジング106のペリフェラルポート入
口140まで充填された空気の通路を提供する。
【0012】示されたエンジンにおいて、吸気充填は、
第1端部プレート122の燃料/空気入口132を介し
て単独で受け入れられる。従って、エンジンは、単一エ
ントリーポート構造を使用し、その中で冷却充填は、エ
ンジンの一方の面を介してのみ外部源からエンジンに入
る。ポート構造は、基本的に入口132、第1ポート1
34、ローターのフロー経路130、分配チャンバ13
5、サイドポート136、サイドポート出口138、ペ
リフェラルポート入口140、およびペリフェラルポー
ト128から本質的に形成される。エンジンのポート構
造を通過する充填の正確なフロー経路は、位置およびロ
ーター102の回転速度によって変動する。フロー経路
142、144、および146は、エンジンを通過する
充填の流れを示す。
【0013】フロー経路142によって、充填物は、
(1)第1エンドハウジング122の燃料/空気吸入口
132を通過して外部供給源(図示されず)から第1ポ
ート134まで、(2)ローターのフロー経路130を
通過し、クランクシャフト(図1A)と平行に、(3)
第2端部プレートの分配チャンバ135へ、および
(4)フロー経路144および/または、フロー経路1
46を介して閉じたチャンバ112に向かって流出す
る。充填物は、サイドポート136から直接的に、ロー
ター102によって部分的に障害を受けるチャンバ11
2に流入する。充填は、分配チャンバ135から他の経
路146に沿って通路152、サイドポート出口13
8、ペリフェラルポート入口140、およびペリフェラ
ルポート128を介して閉じたチャンバ112に流入す
る。
【0014】充填は、第1ポート134を介して第1端
部プレート122のみ通過してエンジンに入り、ロータ
ー102を通過して流れるために、端部プレート122
に隣接したローターの側面は、ローターの端部に入る充
填を形成する。さらに冷却充填は、外部源から直接的に
サイドポート136に入らないため、第2端部プレート
は、ローターの充填物出側と呼ばれる。充填は、ロータ
ーのフロー経路130をフロー経路142を介して通過
するため、熱を吸収し、その冷却能力は、ローター出側
で減少する。従って、第2端部プレート124に隣接し
たエンジンの出側での、端部プレートに隣接したロータ
ー温度は、第1端部プレート122に隣接したローター
の入側における温度よりも100゜F高い。
【0015】図2Bは、ペリフェラルポート128に沿
った従来技術エンジンの軸方向断面図を示す。ローター
102は、ローターの側面をシールするためにローター
フランク118から第1および第2端部プレート122
および124の内部壁まで延びた側部シール149を含
む。第1端部プレート122において形成された通路1
50は、燃料/空気入口132と第1ポート134との
間の連絡を提供する。第1ポート134は、直接的にロ
ーター102のフロー経路130と連絡し、側面および
ローター102の側部シールによってチャンバ112に
対して直接的露出隔離される。第2端部プレート124
において形成された通路152は、分配チャンバ135
とサイドポート出口138との間の連絡経路を提供し、
ハウジング106において形成された通路154は、吸
入口140およびペリフェラルポート128に接続す
る。充填経路144によって充填は、サイドポート13
6から閉じたチャンバ112に直接フローする。充填フ
ロー経路146によって充填は、分配チャンバ135か
ら通路152および154を介して閉じたチャンバ11
2に流入する。
【0016】上述のように、クランクシャフト104の
偏心部117は、ローターベアリング158を介してロ
ーター102と回転可能に結合され、ローターベアリン
グ158は、典型的に内側ベアリング軌道輪と外側ベア
リング軌道輪との間に固定された複数のローラーベアリ
ング部材を含む。従来技術の充填冷却エンジンのこのタ
イプにおけるベアリング158は、オイル中では動作せ
ず、従って、流体力学的に支持されたベアリングとは異
なったローラーベアリングを使用すべきである。
【0017】ローター102の一方の面が反対面よりも
わずかでさえ(10゜Fのような少量)熱い場合、ロー
ターの熱い面上のベアリング158のベアリング軌道輪
は、ベアリングに渡って熱膨張差のため少し大きい。第
2端部プレート124に隣接した示されたエンジンの存
在する面での温度は、第1端部プレート122に隣接し
たエンジンの入側よりも現に100゜F熱いため、ベア
リング軌道輪は、軸方向にテーパされ、ベアリングロー
ラーの端部負担を発生させ、これはベアリング158の
負荷伝達能力および寿命をかなり減少させる。さらにこ
の円錐化効果によって、ローターは一方の面に押し付け
られ、実質的にローター102、特にローターの側部シ
ール149上での摩擦および摩耗を増加させる。サイド
スラストは、またハウジング106の端部プレート12
2および124(図2A)の内部壁133および137
のサイドガウジングを引き起こし得る。円錐化効果は、
高圧縮負荷において、ローターの最大回転速度も制限す
る。
【0018】さらに、従来技術エンジンにおいて、ロー
ター102を横切る充填の迅速な通路は、ローターの全
冷却のために限定された機会を提供する。従って、ロー
ターベアリング158の温度は、400゜Fまで到達し
得、その温度で潤滑が損なわれ、冶金学的変化(粒界成
長)がベアリング材において発生し始める。吸気充填
は、吸気サイクルのある部分のみでローター102を通
過し得、それゆえエンジンは吸気サイクルの一部が不足
しているため、クランクシャフト104の偏心部105
を通過して充填を通過することによって追加充填フロー
経路を提供する必要があり得る。そのようにすることに
よって、偏心部105の一方の側は、他方の側よりも冷
却され得る。この効果は、ローターの全冷却のために有
用な充填量を減少することに加えて、追加的な非対称冷
却問題を引き起こす。
【0019】さらに、このクロスフロー配置における十
分な支持構造の欠如は、ローター面とベアリングとの間
の、互いに近接する点でローター102の多くの構造支
持の配置に至る。このため、熱を分散させる表面領域が
ほとんどない箇所で大きな熱フラックスが蓄積する。
【0020】歴史的に、2ストロークエンジンおよびロ
ータリーエンジンの全ては、リングまたはシールを潤滑
する手段として空気流にオイルを注入していた。特に全
ての充填冷却ロータリーエンジンは、空気流に潤滑オイ
ルを注入するか、または同じ結果を有する燃料との混合
オイルを注入することにより全体的にシールを潤滑して
いた。
【0021】オイルが空気流に入る場合、多量のオイル
がエンジンを潤滑することに実際に貢献するかどうかの
問題がある。たいていの場合、オイルは、充填内で浮遊
して残留し、ガソリンと共に部分的に燃焼する。このた
め、2ストロークエンジン動作において燃焼および非燃
焼粒子を排気する主要な源となる。
【0022】実用的2ストロークエンジンは、空気流に
オイルを注入しなければならない。その結果オイルは微
粒子となり、その微粒子は最近、発癌性および突然変異
促進性があることが証明されている。さらに、ガソリン
と異なり、時間が与えられれば、水が空気に入ることを
妨げ、これらオイル微粒子は浮遊状態で残留せず、水に
入り、最も環境被害を与え得る。たとえ2ストロークエ
ンジンの燃料効率が、起こりにくいが、良くなっても、
この問題は、いかなるリーズナブルな値段の2ストロー
クエンジンの根源的な部分のままである。Mazda、
OMC、RPI、およびNortonによって製造され
たもののような既存の4ストロークロータリーエンジン
は全てオイルを空気流(一般的には、2ストロークより
低量)に注入する。4ストロークピストンエンジンはオ
イルを注入しないが、重量、体積に敏感なRV車、ハイ
ブリッド車、携帯発電プラントの利用に対して非実用的
な候補である。
【0023】Burtis(米国特許第5,203,3
07号)は、ローターの頂部シールを潤滑するための改
良潤滑オイルシステムを含むロータリーエンジンを開示
する。Burtisによって記述された潤滑システム
は、別のオイルポンプシステムを使用して空気吸気口に
オイルを注入することによって、頂部シールを潤滑する
従来方法と対照をなす。低潤滑となるこのような従来シ
ステムは、ローター面およびエンジンハウジング上にカ
ーボンが生成し、燃焼チャンバ内のオイル燃焼による汚
染が増加する。
【0024】Burtisによって開示されたオイル循
環システムは、オイルがクランクシャフトに向かって流
入するクランクシャフトにおいて形成された軸方向クラ
ンクシャフト通路、ローブに形成されたローブ通路、ま
たは一方の端部においてクランクシャフト通路に連絡
し、そして他方の端部においてローターローラーベアリ
ングに連絡するシャフトの偏心部、ならびにローターの
頂部に対してローターを通過して拡張するローター通
路、を含む。エンジンシステムの動作の間オイルはクラ
ンクシャフト通路を通過してローブ通路に流れ、ロータ
ーローラーベアリングにローラーベアリングを潤滑させ
るために流れる。従って、ローラーベアリングから流れ
たオイルは開いた軌道輪を通過し、ローターの頂部に配
置された頂部シールを潤滑するためローターオイル通路
に流れる。少量のオイルは、ローターの内側から頂部シ
ールを潤滑させるために通路を通過して流れる。
【0025】Burtisによって記述されたロータリ
ーエンジンに関する1つの問題は、潤滑がローターの側
部シールに十分に供給されないことである。Burti
sによって記述されたロータリーエンジン関する別の問
題は、オイルがローター通路、すなわちローターと頂部
からローターハウジングの内部壁までから均等に分配さ
れないことであり、なぜなら燃料/空気充填の側のみか
らローターハウジングに注入され、従って潤滑物を不均
一に流す充填物の不均衡フローが存在するからである。
【0026】従来のロータリーエンジンに関するさらに
別の問題は、頂部シール、側部シール、およびローター
ベアリング構造のような最高温となるエンジン部品から
離れて熱を移動させるエンジンの能力に関する。充填冷
却されるロータリーエンジンは、ローターベアリングに
過剰の熱を移動させない間、頂部シールから離れて十分
な熱を移動する必要性によって出力において歴史的に制
限されてきた。この繊細な平衡は、RPMとよび馬力
(HP)の狭い境界内において、ロータリーエンジンの
設計者が作動させることを要求する。熱移動は、ロータ
ーRPMおよび空気流の関数であるために、吸気空気流
出も低い低RPMにおいて作動させる場合、実質的な動
力で典型的な充填冷却したエンジンを作動させることは
可能ではない。
【0027】要求されることは、ロータリーエンジンに
おいて、ローターベアリングの端部負荷、ローターのサ
イドスラスト、および偏心部を通過して充填を通過させ
る必要性を含む非対称冷却に関する問題を実質的に減少
させるために、ローターの両面上に十分および均一な充
填冷却を提供するための手段である。さらに要求される
ことは、減少された重量および妥協のない強度を有する
充填冷却したロータリーエンジンである。
【0028】別の必要性は、効果的およびシールの均一
な潤滑を提供し、潤滑物がエンジンを通過するとき、か
なりの量の潤滑物が充填フロー流に入ることを要求せ
ず、エンジン表面をこするための手段である。
【0029】さらなる要求は、改良された熱移動特性を
有するロータリーエンジンである。
【0030】(発明の要旨) 従って、本発明の目的は、特にローターの対向する側に
関して、ローターベアリングの寿命を延長するために軸
方向にそった実質的均一充填冷却を有するロータリーエ
ンジン設計を提供することであり、ローターのサイドス
ラストかなり減少させる。
【0031】本発明のさらなる目的は、一般的構造と同
じ従来技術のローターよりも軽量な、ローターを備える
エンジンを提供することであり、それによりエンジンの
全重量を減少させる。
【0032】さらなる目的は、改良された潤滑システム
を備えるエンジンを提供することであり、その改良され
た潤滑システムは、燃料およびオイルを予混合するこ
と、またはオイルを充填フロー流に注入しリングおよび
シールを潤滑させること、側部シールおよび頂部シール
の効率的および均一な潤滑を提供している潤滑システム
である。
【0033】さらに本発明の別の目的は、ローターベア
リングをオーバーヒートせず頂部シールから最適熱量を
移動させる手段を有するエンジン設計を提供することで
ある。
【0034】簡単に言うと、本発明の現在の好適な実施
態様は、ペリトロコイド構造の内部壁を備えるハウジン
グを備える充填冷却ロータリーエンジン、ハウジングの
一方の端部に固定された第1端部プレート、およびハウ
ジングの反対側の端部に固定された第2端部プレートを
含み、閉じたチャンバを規定する。細長シャフトは、閉
じたチャンバを通って延び、そこで配置された偏心部を
有し、ほぼトロコイド形状、円筒形ハブ、およびハブに
相対して横方向に延びているウェブ、を形成している3
つの側面を含むローターは、ハブおよびフランクの内側
部とハブを結合させることに関し、チャンバ内に配置さ
れ、偏心部によって係合される。ウェブ、フランクおよ
びハブは、ローターの対向端上にローターキャビティを
形成し、ローターの側面は、ハウジングの内部壁と多様
に組合わさって、吸気チャンバ、圧縮チャンバ、および
燃焼チャンバを規定する。燃料/空気充填を受容するた
めに第1端部プレートにおいて形成された第1入口は、
閉じたチャンバに面している第1エントリーポートにお
いて終端する。燃料/空気充填を受容するために第2端
部プレートにおいて形成された第2入口は、閉じたチャ
ンバに面している第2エントリーポートにおいて終端す
る。第1エントリーポートに隣接している第1端部プレ
ートにおいて形成される第1分配チャンバは、閉じたチ
ャンバに対して開かれ、第2エントリーポートに隣接し
ている第2端部プレートに形成された同様の第2分配チ
ャンバは、閉じたチャンバに対して開かれる。エントリ
ーポートは、ローターキャビティと直接連絡するように
位置付けられ、ローター側面によるいかなる吸気、圧
縮、および燃焼チャンバと直接的な連絡から隔離される
ように位置付けられる。第1および第2分配チャンバ
は、ハブによる部分的障害を受けるローターキャビティ
を介してエントリーポートと、直接的に多様な連絡をす
るために位置付けられ、ローター側面による障害を受け
る吸気チャンバと、直接的に多様な連絡をするために位
置付けられる。
【0035】そのドライブシャフトは、一方の端に隣接
している第1ポイントからシャフトの反対端部に隣接し
ている第2ポイントまで延び、その中で形成され、軸方
向に延びるキャビティを有する。そのキャビティは、偏
心部の中央に向かってシャフトの第1および第2端部か
らテーパされたほぼ環状の断面を有し、その偏心部の中
央でキャビティの断面は最大になる。
【0036】代替可能な実施態様においてシャフトは、
外部源からキャビティまでキャビティに潤滑物を受容す
るために形成される複数の通路を有し、キャビティから
ローターベアリング構造まで潤滑物を通過させるために
複数の通路を有する。ローターが回転した場合、遠心力
によって潤滑は、キャビティからローターベアリング構
造まで流れ、ローターベアリング構造からローターハブ
に沿って第1および第2端部プレートまで、側部シール
スロットに沿って側部シールまで、および頂部スロット
まで、さらに頂部シール上に流れる。
【0037】熱移動アセンブリは、ローターからロータ
ーキャビティ内部へおよびローターキャビティから流れ
ている充填まで熱を移動するためにローターキャビティ
内に配置される。第1および第2エントリー/分配ポー
トは、ローターの各面上のキャビティにおよびキャビテ
ィから燃料/空気充填の実質的に平衡したフローを燃焼
チャンバに入れる前に提供する。ローターキャビティを
通って流れる充填物は、熱移動アセンブリを通過し、ロ
ーターからアセンブリに移動された熱が、次に充填物に
連続的に移動する。そのウェブは、ローターキャビティ
内での充填圧力を均等にするためにそこを通って延びる
少なくとも1つの開口部を含む。
【0038】本発明の利点は、燃料/空気充填が、第1
および第2エントリーポートを介してローターキャビテ
ィに、効率的におよび分配チャンバを介して吸気チャン
バへ流れる前にローターの両端部に効率的なおよび均等
な冷却を提供するために流入させることである。
【0039】別の利点は、ローターの対称的冷却がロー
ターベアリングの端部負荷、ローターのサイドスラス
ト、および偏心部を通過して充填を通過させる必要性、
を含む従来技術問題を実質的に除去することである。
【0040】さらなる別の利点は、本発明によって形成
されたローターが、重量を減少し、そして妥協されない
強度がそれゆえロータリーエンジンの全重量を減少させ
る。
【0041】本発明の別の利点は、改良された潤滑系
が、燃料およびオイルを予混合する必要性、または充填
フロー流にオイルを注入する必要性を排除し、それにも
かかわらず全てのベアリングの効率的なおよび均一な潤
滑、ならびに側部シールおよび頂部シールを提供する。
【0042】なおさらなる利点は、ローターキャビティ
において配置された熱移動アセンブリは、頂部シールお
よびローターベアリングから熱の最適移動を提供する。
【0043】さらに別の利点は、各フランクの表面に沿
って温度勾配を最小にするための手段の提供であり、従
ってその表面に沿って実質的に均一な温度を提供し、作
動時、ローター上で熱的に誘起された応力を減少し、従
ってローターの寿命を増加させる。
【0044】(好ましい実施態様の詳細な説明) ところで図面について、図3には、本発明による充填冷
却されるロータリーエンジンの組立分解斜視図を例示す
る。このエンジンは、ローターハウジング204、第1
端部プレート206、および第2端部プレート208内
で回転するように取付けられたローター202を含む。
この端部プレート206、208は、閉鎖チャンバ21
0を形成するためにローターハウジング204の対向す
る端部に適合するように装着される。このローターハウ
ジングの内部壁は、ペリトロコイド(peritroc
hoidal)形状をとる。
【0045】ローター202は、円筒ハブ213、ウェ
ブ214、およびほぼトロコイド形状を形成する3ロー
ター側面215を備える。ローター202は、ほぼIビ
ーム断面形状を有し、好ましい実施態様において、キャ
ストプロセスを使用して形成される。このIビーム断面
形状は、ベースフランジとしてハブ、トップフランジと
して側面、およびIビームウェブとしてウェブ214に
より規定される。このウェブ214は、ハブから横に延
び、そしてローター側面の内側の部分をハブに接続す
る。ローターキャスト217は、ハブ213、ウェブ2
14、およびローター側面215によってローター20
2の各端部において形成される。複数のスルーホール2
16は、キャストプロセスの一部として、ローターを軽
すること、ならびにローターキャビティー217内およ
びローターの長さに沿って圧力を実質的に等しくするこ
との両方のためにウェブ214内に形成される。
【0046】Iビーム形状およびホール216の結果と
して、ローター202は、ほぼ同じ形状および大きさの
先行技術のローターよりも15%軽い。ある程度、重量
を軽減することで、ローターを支持するローターベアリ
ング(図示せず)は、40%長いベアリング寿命となる
(以下でさらに記載する)。そしてローターの重量は、
エンジンの重量の約10%であり、そしてカウンタ重量
(図示せず)および他のエンジンの形状要素の全重量
は、ローターの重量の約2倍に増加するので、本発明の
エンジンにおいて削減される全体の重量は、Iビームロ
ーター形状の直接の結果として約5%である。
【0047】ローター202が回転する場合、ローター
側面215は、多様にハウジング204と組合されて、
吸気サイクル、圧縮サイクル、点火サイクルおよび排気
サイクルの各間に、チャンバ210中で吸気容積、圧縮
容積、点火容積、および排気容積を規定する。ローター
ハウジング204を通じて開けられたホール211に、
燃焼容積中で充填物と呼ばれる燃料/空気の混合物の点
火を起こすスパークプラグを収容する。排気ポート21
2は、ローターハウジング204に形成され、排気容積
からの排気用の出口経路を提供する。
【0048】この示されるエンジンは、本発明によるバ
ランス冷却ポートの形状を有し、これは、エンジン軸に
沿って、かつ、ローター202の両端において実質的に
均一な充填物冷却を提供する。端部プレート206は、
この下部の外部ペリメータ中に第1燃料/空気入口21
8を備え、キャブレターのような外部供給源(図示せ
ず)からの充填物を受容する。端部プレート206はま
た、以下を含む:第1端部プレートの内部面222中
で、チャンバ210の方に通じ、そしてスロットまたは
キャビティーによって形成される第1エントリーポート
220;第1端部プレートの内部面中で、別のスロット
によって形成される、充填物を受容しそして分配するた
めの第1分配チャンバ224。第1分配チャンバ224
は、第1入口部分224a(ローター202の側面21
5によってチャンバ210へ直接曝されることはな
い)、およびサイドポート部224bまたはサイドポー
ト224b(充填物を分配するためにチャンバ210に
別々にさらされる)を備える。例示の目的のために、第
1分配チャンバ224の第1および第2部分224aお
よび224bは、破線223によって、分離して示して
いる。端部プレート206は、第1端部プレートのフラ
ンジ225の内部表面中のボアによって形成される第1
ペリフェラル連絡ポート226をさらに備える。破線2
19によって示される第1経路は、第1エントリーポー
ト220を燃料/空気入口218に連結する。第2経路
221は、分配チャンバ224をポート226に連絡
し、このポートは、端部プレート206が以下に記載
し、示されるようにローターハウジング204に取り付
けられる場合、ローターハウジング204に形成される
第1ペリフェラルポート入口227に並べられる。入口
227は、ハウジング204の内部壁229に形成さ
れ、そしてチャンバ210の方に通じる第1ペリフェラ
ルポート228と連絡する。
【0049】第2端部プレート208は、外側ペリメー
タ中の第2燃料/空気入口230を備え、外部供給源
(図示せず)から充填物を受容する。端部プレート20
8は、以下を含む:プレート208の内部面234中
で、チャンバ210の方に通じ、そしてスロットによっ
て形成される第1エントリーポート232;第2端部プ
レート208の内部表面中で、別のスロットによって形
成される、充填物を受容しそして分配するための第2分
配チャンバ236。第2分配チャンバ236は、第1入
口部分236a(ローター202の側面215によって
チャンバ210への直接さらされることはない)、およ
び第2サイドポート部分236bまたはサイドポート2
36b(そこへ充填物を分配するためにチャンバ210
に別々にさらされる)を含む。例示の目的のために、第
2分配チャンバの第1および第2部分236aおよび2
36bは、破線241によて、分離して示している。端
部プレート208は、端部プレート208のフランジ2
35の内部表面のボアによって形成される第2ペリフェ
ラル連絡ポート238をさらに備える。燃料/空気入口
230は、経路231によって第2エントリーポート2
32と連絡され、そして分配チャンバ236は、経路2
37によって第2ペリフェラル連絡ポート238と連絡
される。ボア238は、第2端部プレート208がロー
ターハウジングに取付けられる場合、ローターハウジン
グ204に形成され第2ペリフェラルポート入口(図示
せず)に並べられる。この第2ペリフェラルポート入口
は、ハウジング204の内部壁229に形成され、そし
て閉鎖チャンバ210の方に通じる第2ペリフェラルポ
ート240の内部経路(図示せず)によって連絡する。
【0050】本発明によれば、充填物冷却は、例示され
るバランスのとれたポート形状を通じて、そして燃料/
空気入口218、230、エントリーポート220、2
32、分配チャンバ224、236、ペリフェラルポー
ト228、240、および以下に記載されるようなこれ
らのポートの各々に関連する連絡経路を通過して、矢印
246、248、250、252、254および256
に示される経路に沿って、充填物を通過させることで達
成される、ローター202のIビーム形状は、バランス
のとれた冷却ポート形状と調和して作用するために装着
され、エンジンでの実質的に均一な充填物冷却を、ロー
ターの両端において達成する。充填物は、ローターの力
学的なパラメータに基づくバランスのとれた冷却ポート
形状を通過して多様に流れる。
【0051】ローター202の力学的なパラメータは、
位置および回転速度、そしてローターに与えられた負荷
を含む。この力学的なパラメータの瞬時値に依存して、
充填物は、変化する速度でいくつかの経路に沿ってエン
ジンを通じて流れる。運転の際、ほぼ等しい圧力が、ロ
ーターの両端で生じるので、ローターのウェブホール2
16を通過する充填物の流れは、ほぼ0である。だか
ら、ローターを通じて、エンジンの一端から他端には、
充填物は流れない。充填物は、ローターの各端部に対向
するエントリーポート220および232からローター
キャビティーに、そして次いで、端部プレート206お
よび208の方の逆方向に流れ、ここで充填物は、以下
でさらに説明されるローターの内部の要素によって遮断
されて分配チャンバ224および236に入る。
【0052】上記で示唆されるように、フロー経路24
6、248および250は、エンジンの一端を通る冷却
充填物のフローを例示する。フロー経路インジケータ2
46に従って、充填物は:(1)外部の供給源(図示せ
ず)から、第1燃料/空気入口218および経路219
を通じて、エントリーポート220の外側に;(2)ロ
ーターキャビティー217に;(3)分配チャンバ22
4に;(4)そしてサイドポート224bを通ってフロ
ー経路248を介して直接チャンバ210に、および/
または経路221、フロー経路250、ボア227およ
びポート228を通って間接チャンバ210にフローし
得る。
【0053】フロー経路252、254、および256
は、エンジンの対向する端部を通る充填物のフローを例
示する。フロー経路252に沿った通過において、充填
物は:(1)外部の供給源(図示せず)から、燃料/空
気入口230および経路231を通過して、エントリー
ポート232に;(2)そして経路252を介してロー
ターキャビィテー217から;(3)分配チャンバ23
6へ;そして(4)フロー経路254および/またはフ
ロー経路256を介してチャンバ210へ流れる。充填
物は、サイドポート236bから直接チャンバ210へ
流れ、そしてフロー経路256を介して充填物は、分配
チャンバ236から経路237を通じてチャンバ210
へ、さらに以下に記載の経路を介してペリフェラルポー
ト240を通じて流れる。
【0054】図4は、端部プレート206の開口サイド
の側面図である。この第1端部プレートおよび第2端部
プレート形状特性は、互いに等しく、および反対であ
る。このエントリーチャンバポート220およびサイド
ポート224bの形状特性を、さらに以下に説明される
ようにエンジン中の充填物のフローを最適化するために
経験的に決定した。エントリーポート220は、形状に
おいて引き延ばされかつ弓形であり、そして幅よりも実
質的に大きな寸法である長さを有する。このポートは、
それ自体の末端が、端部プレート206においてロータ
ー202の力学的な「フットプリント」の外部に配置さ
れることがないように位置する。分配チャンバ224
は、ポート220に隣接して配置され、形状においてほ
ぼ腎臓形である。この入口部分224aは、ローター2
02の力学的な「フットプリント」内に配置され、そし
てサイドポート部分224bは、ローター202がハウ
ジング204内で回転するとチャンバ210の吸気部分
に多様に曝される。分配チャンバーおよびローター20
2の特徴のために、この分配チャンバーは、チャンバ2
10の燃焼容積と決して直接連絡されず、そして以下で
さらに説明されるようにチャンバ210の吸気容積との
み直接連絡される。上で記述されるように、分配チャン
バ224の第1吸気部分224aは、ローター202の
側面215によってチャンバ210に直接曝されること
はなく、そしてこのサイドポート224bは、充填物を
分配するためにチャンバ210に多様に曝される。
【0055】好ましい実施態様において、エントリーポ
ート220、232の組合せた領域は、排気ポート21
2の領域の1.5〜3倍の間である(図3)。エントリ
ーポート領域の平方インチは、エンジンの排気量の容積
インチの約10%である。エントリーポート領域に対す
るサイドポート領域の比率は、エンジンに必要なチュー
ニング依存して変化し得る。本発明の1つの実施態様に
おいて、このサイドポート領域は、エントリーポート領
域の約2倍である。
【0056】図5は、図4の線5−5によって示される
平面におけるエンジンアセンブリの断面図である。上で
記載されるように、ローターキャビティー217中の圧
力は、ウェブの両サイドにおいてほぼ等しいので、ロー
ターのウェブ214中の充填スルーホール216の流れ
は、実質的にない。上に記載されるように、充填は、燃
料/空気入口218からエントリーポート220へ、ロ
ーターキャビティー217の中へおよび外へと流れ、そ
して分配チャンバへ流れる。充填量のいくらかが直接吸
気チャンバに入り得(矢印248)そして充填量のいく
らかが矢印250によって示されるようにポート228
を介して間接に入り得る。エントリーポート220は、
形状において引き伸ばされかつ弓形であり、そして幅よ
りも実質的に大きな寸法である長さを有する。このポー
トは、それ自体の末端が、端部プレート206において
ローター202の力学的な「フットプリント」の外部に
配置されることがないように位置する。分配チャンバ2
24は、ポート220の隣接に配置され、そして形状に
おいて、ほぼ腎臓形である。この入口部分224aは、
ローター202の力学的な「フットプリント」内に配置
され、そしてサイドポート部分224bは、ローター2
02が、ハウジング204内で回転すると、チャンバ2
10の吸気部分に多様に曝される。さらに上に記載さ
れ、および本明細書中に示されるように、充填物は、燃
料/空気入口230からエントリーポート232へ、ロ
ーターキャビティー217の中へおよび外へ、そして分
配チャンバ236へ流れ、ここで矢印254および25
6に示されるように吸気チャンバへ入る前に同じように
分割する。
【0057】ローターハウジング204、第1端部プレ
ート206、および第2端部プレート208は、さらに
257に示されるように、水の経路をさらに含み、エン
ジンの冷却を助けるためにハウジングおよび端壁を通じ
て、水をくみ上げる。ローター202は、側部シール2
58を含み、ローターのサイドと端部プレート206お
よび208の内部壁222および234の間のギャップ
をシールする。
【0058】ところで図6において、図4の線6−6に
よって示される平面における断面図を示す。この図に示
されるように、経路219は、端部プレート206内に
形成され、燃料/空気入口218およびエントリーポー
ト220の間の連絡を提供する。エンジンの作動におい
て、矢印246によって示されるように、充填物は、吸
入口218から、経路219およびエントリーポート2
20を通って、ローターキャビティー217へおよび分
配チャンバ224へ流れる。
【0059】端部プレート208に形成される経路23
1は、同様に燃料/空気入口230とエントリーポート
232との間の充填物の連絡を提供する。上で記載され
るように、エンジンの作動の期間中、充填物は、入口2
30から、経路231およびエントリーポート232を
通過し、ローターキャビティー217および分配チャン
バ236に流れる。
【0060】この図面の中で、クランクシャフト264
は、チャンバ210を通って伸び、回転できるように示
される。このクランクシャフトは、当業者に周知である
適切なベアリング(図示せず)によってハウジングに軸
支され、そして内部ベアリング軌道輪、外部ベアリング
軌道輪、そしてこれらの間に配置される多数のローラー
ベアリング部材を含むローターベアリング268を介し
たローター202に回転可能に取り付けられる編心部2
66を含む。端部プレート208は、ローター202に
よって保持されるギア272を係合するギア270を含
む。このギア270は、ローターギア272の約66.
7%である直径を有する。この比は、ローター202の
頂部シール(図示せず)に、閉鎖チャンバーの正確なペ
リトロコイド形状をトレースするために必要である。
【0061】図6において明らかなように、ローターが
例示される位置に関して180゜回転した場合、ハブ2
13は、少なくとも部分的にエントリーポート220、
224、232および236と重複し、それによって充
填物がハブに流れることを可能にする。充填物は、編心
部266によって遮断されているので、充填物がハブを
通過することはないことに留意すべきである。しかし、
編心部266は、エントリーポート220および232
に接触してないので、編心部266とエントリーポート
との間に長手方向軸スペース271が存在し、これは、
常に充填物のいくらかの流れが、スペース271へと、
エントリーポート220、232と分配チャンバ22
4、236との間に生じることを可能にする。ギア27
2は、ポート232から隣接スペース271に流れるの
を部分的に妨げるということにもまた留意すべきであ
る。このことは、問題ではないが、妨害された流れは、
通常、ハブに短絡され、そしてエントリーポート232
から分配チャンバ236の第2エントリーポート236
aに直接流れ込む。
【0062】ハブの両端への不均等な充填物の流れを妨
げるために、実質的に等しい障害が、フランジ274の
形状においてハブの非ギア端部に提供され、クランクシ
ャフトおよび環状リング276から横に伸び、ハブ21
3の内壁の装着される。
【0063】図7は、図4の線7−7によって示される
平面における断面図を示す。端部プレート206に形成
される経路221は、分配チャンバ224とペリフェラ
ル連絡ポート226との間の連絡経路を提供する。ロー
ターハウジング204に形成される経路284は、第1
ペリフェラルポート入口227とペリフェラルポート2
28の間の連絡経路を提供する。同様に第2端部プレー
ト208に形成される経路237は、分配チャンバ23
6とペリフェラル連絡ポート238との間の連絡を提供
し、そしてローターハウジング204に形成される経路
287は、ペリフェラルポート入口239とペリフェラ
ルポート240間の連絡を提供する。
【0064】図8−11は、ローター202が、吸気サ
イクルの連続局面にわたって反時計回りに回転する、上
に記載のエンジンの横軸方向の一連の断面図を示す。ロ
ーターの位置は、編心部266の位置に参照され得る。
図8−11は、端部プレート206の方向において見る
(図3)エンジンの一般化された横軸方向の断面図を示
す。好ましい実施態様において、端部プレート208
は、端部プレート206の鏡像であり、そしてこのエン
ジンで示された端部の形状要素の位置関係の以下の説明
には、エンジンでの反対の端部の上記記載の形状要素に
もまた適用される。図8に示されるように、ローター2
02は、ローターの各頂部と閉鎖エンジンチャンバ21
0の内壁229との間の接触およびシールを提供する頂
部シール288を含む。
【0065】図8において、クランクシャフト264の
角度位置と、下向きに伸びる編心部266との角度は、
0゜である。示されるように、ローター202は、吸気
サイクルが開始しようとする位置にある。理論的に、吸
気サイクルは、ローターの頂部292が排気ポート21
2を越えるまで、開始しない。しかし、以下でさらに説
明するように、吸気容積290への充填物の流れは、ロ
ーター頂部294がペリフェラルポート228を越える
とすぐに事実上開始し、そして吸気容積290が膨張し
始める。
【0066】この位置でのクランクシャフト264で、
エントリーポート220の開口領域のほとんどは、ハブ
213によってローターキャビティー217との直接の
連絡を妨害される。また、分配チャンバ224の開口領
域のほとんどは、ハブ213によってローターキャビテ
ィー217との直接の連絡を遮断される。従って、入口
218からの入来の充填物のほとんどは、エントリーポ
ート220から分配チャンバ224へハブキャビティー
271を介して流れ、外接駆動ギアは、破線によって示
されるフランジ276とシャフトフランジ274とをエ
ミュレートする。吸気サイクルでの示される局面におい
て、充填物は、実質的にエントリーポート220および
サイドポート224bから側部シール258によって吸
気容積290へ直接流れるのを妨がれる。しかし、充填
物は、分配チャンバ224から吸気容積290へペリフ
ェラルポート228を介して流れ込み得(図3)、ペリ
フェラルポートは、上で記載のように分離チャンバ22
4を有する経路227を介して連絡する。
【0067】ローター202が示される位置に存在する
間、排気ポート212およびペリフェラルポート228
の両方は、少なくとも部分的に吸気容積290に曝さ
れ、エンジンが低回転スピード(低スロットル)で作動
する場合、排気ガスは、外部排気システム(図示せず)
から排気ポート212を介して吸気容積290へ戻るよ
うに押出され得、その間吸気容積は、吸気を作り出すよ
うに膨張する。その結果として、このロータリーエンジ
ンは、排気ガスの混入のために荒くそしてミスファイヤ
ーを起こすことになる。このことを避けるために、ペリ
フェラル吸気ポート228はしばしば、低スロットル設
定(低rpm)の間、遮断され(図示しない手段によっ
て)、そして次いでスロットルが進行すると開口され
る。
【0068】吸気サイクルの示される局面の間に、エン
ジンは高出力レベルで作動される状態において、充填物
の流れの動力学、すなわちペリフェラルポート228を
通過する入来の充填物の慣性によって、排気ガスがペリ
フェラルポートに押し込まれるのを実質的に防ぐ。この
ペリフェラルポートは、広く開けられ得、そして吸気充
填は、吸気容積290を満たすことを開始し得、さらに
その後、理論的な吸気ストロークが破線296によって
示される点で開始し、即時にローターの頂部292によ
って排気ポート212を越えるように続く。このことに
より、高い容積効率(この位置におけるチャンバ容積に
対する最大チャンバ容積(270℃)における吸気容積
290での標準空気の容積)を可能とする。力学的なチ
ューニングによって、100%を超えることを可能とし
た。
【0069】図9において、クランクシャフト264
は、90゜回転を示し、そしてローター202は、サイ
ドポート224bが開始する場所にあり、吸気容積29
0と直接連絡するためにローター202の下が開口す
る。この吸気サイクルの示される局面において、排気ポ
ート212は、吸気容積290にもはや曝されることは
ない。
【0070】例示される設計によって、実際に2つのペ
リフェラルポートと2つのサイドポートが存在するため
に、充填物の非常に自由な流れを可能とする。このペリ
フェラルポートは、開始時点においておよびサイクルの
終点において入来の充填を支配し、この間にこのサイド
ポートは、サイクル中に寄与する。高いrpmでの最大
出力に関心がある場合、このサイドポートは、すぐに閉
口するように設計され、そして正確なチューニング長経
路が、サイドポートからのエントリーとペリフェラルポ
ートを通過する吸気チャンバへのエントリとの間に使用
され得る。好ましい実施態様では、7000rpmにお
いて約14インチであり、ほとんどのチューンロータリ
ーエンジンにおいて同じ長さであり得る。
【0071】図10は、180゜回転を示し、そこにお
いてローター202は、実質的に全ての吸気充填物が、
ローターキャビティー217の内側および外側を通過し
た後、吸入口218から分配チャンバ224bに流れる
場所にある、クランクシャフト264の図を示す。
【0072】本発明の運転中の大きな利点の一つは、こ
れによりローターの不均一な加温のために生じるベアリ
ングスラストによって起こり得る、ローター202のサ
イド装填を除去することである。サイドスラストをなく
すことで、ハブ213ベアリング表面の端部を端部プレ
ートに支えさせることが不必要になる。よって、これら
の表面は、0.1インチほども減らされ得る。このこと
により、さらなる冷却経路を提供し、それは少しではあ
るが、要求される充填物の中、わずかな変化は、その供
給と対応しない場合でも必要とされるものである。本実
施態様において、5%ものバックプレッシャーの減少
が、このさらなる特質の有効性のために観測された。
【0073】吸気サイクルの局面においてエントリーポ
ート220は、ローターキャビティー217の方に十分
に通じており、そしてこのローターキャビティーから最
大出口領域は、サイドポート224bの方に通じてい
る。この必要条件は、独特の形状のエントリーポートお
よびサイドポートからなり、そして多くの実験の後に達
成された。この流れは、ローターエントリーポート22
0から、ある速度で回転軸に沿った方向(すなわち紙面
の内側および外側)に出るということを認識すべきであ
る。次いで、これはローターIビームウェブ214に接
触し、180゜回転すると、次いでローターを離れ、そ
して分配チャンバに入る。所望のフロー特性は、ロータ
ーエントリーの幅(ローター内部面およびローターベア
リング支持構造との間の距離)がこのサイクルの部分に
対して極めて狭くなり、そしてローター面の近くの領域
のローター入口区域を制限するという事実に適応しなけ
ればならない。それ故に長く狭いローターエントリーポ
ートを必要とするという事実に適応しなければならな
い。このエントリーポートおよびサイドポートの形状の
特性は、示される特定の位置関係を達成するために経験
的に決定される。
【0074】図11は、270゜回転させたクランクシ
ャフト264および吸気サイクルが形状的に達成される
位置におけるローター202を示す。しかし、吸気のフ
ローの慣性(フローのモーメント)のために、充填物
は、指摘したように吸気チャンバへ流れ続け、これによ
りそれが適当に回転した場合、上記の環境において圧力
がかかる。このサイドポートは、ペリフェラルポート2
28が、この発生のタイミングで所望されるチューニン
グ効果(すなわち、より適度なエンジンのrpmでの利
用可能な最大のトルクの利用に対して高い回転スピード
(rpm)での最大可能出力を決定するペリフェラルポ
ートの重要度)に依存する前に、閉じるように設計され
得る。このローターの形状およびポーティング配列は、
重要に相互依存しているということを認識すべきであ
る。
【0075】本発明のエンジン内において、2つのペリ
フェラルポート228、240(図3)および2つのサ
イドポート224b、236bが、冷却充填の非常に自
由な流入を可能とする。ペリフェラルポート228、2
40(図3)は、吸気サイクルの初期および終期におい
て、中に入る充填の吸気容積290へのフローの大半を
提供し、一方、吸気サイクルの中期の間、サイドポート
224b、236bがフローに貢献する。
【0076】図8〜11に示されるように、クランクシ
ャフト264が回転するとき、有効なエントリーポート
領域が吸気容積の増加速度に関連して増加する。従っ
て、先行技術の充填冷却エンジンで必要とされるよう
な、クランクシャフト領域を通してフローする充填のた
めの経路または充填のフローを安定させるための代替の
経路を加える必要がない。
【0077】フローに要求されることは、理論上、正弦
波形であり、従って、図9および10(135゜)で記
載される作動相間においフローがピークに達することが
期待される。しかしながら、流体力学的な慣性が原因
で、最大フローは図10に示されるようなより180゜
に近い位置で起こる。この位置で、エンジンは、ロータ
ーキャビティー217および吸気容積290へとフロー
するための、最大の合わさったポート領域を有する。
【0078】図12は、本発明のエンジンのローター2
02の角度位置、すなわちクランク角に対する閉鎖した
チャンバの吸気容積290への充填流量の相関を示すグ
ラフである。ローターの角度位置は水平軸Xによって表
される。吸気容積290への充填流量(図8〜11)
は、垂直軸Yによって表される。実線の曲線300は、
クランク角の関数として、吸気容積への理論的な充填流
量を表す。進んだ(dashed)曲線302は、より
高いスロットルレベルにおけるクランク角の関数とし
て、吸気容積への実際の充填流量を表す。曲線は両方と
も正弦波形状である。理論では、図8に示されるよう
に、クランク角が0度である場合、吸気容積への充填流
量は0であるべきである。実際、上記の流れの慣性が原
因で、吸気容積への実際の充填流量を表す曲線302
は、吸気容積への理論上の充填流量を表す曲線300の
右に歪められる。
【0079】図13は304からのローター202(図
3)の代替の実施態様の斜視図を示し、このローターは
本発明に従うロータリーエンジンに使用される。上記の
ローターと同様に、ローター304は、ハブ306、ウ
ェブ307、および3つの側面308を備え、この側面
307はローターの対向端にローターキャビティー30
9を形成する。また、ローター304もまたほぼI−ビ
ーム断面形状を有し、好ましい実施態様では少なくとも
部分的にキャスト工程を使用して形成される。ウェブ3
07はハブから横向きに伸長し、そしてローター側面の
内側部分をハブと結合する。ローターキャビティー30
9は、ハブ306、ウェブ307、およびローター側面
308によってローターの各軸端部に形成される。複数
の貫通ホール310がキャスト工程の一部としてウェブ
307に形成され、ローターを軽量化し、かつエンジン
作動中にローターキャビティーにおける実質的な等圧を
保証する。
【0080】各3つの側面308は、ローターの軸(3
05)と実質的に直交する平面に形成される側部表面3
12(この領域の端部表面)を備える。隣接する側面3
08の各対が3つの頂部313のうち1つで結合され
る。
【0081】各側面の表面312は伸長した側部スロッ
ト314を備え、側部スロット314はエンジンアセン
ブリに続く、ローターの端部表面と端部プレート20
6、208(図6)の内部壁222、234(図6)の
うちの隣接する1つとの間の間隙をシールするための側
部シール258をこの中に受容するために形成される。
各側部スロットは第1頂部から第2頂部に長手方向に伸
びる。側部スロット314が形成されると、側部シール
258の高さよりも小さい深さを有し、従って、シール
が端部表面からわずかにはみ出す。適切なシールベアリ
ング手段(示されていない)を提供する。
【0082】ハブ306はウェブ307の両側から軸方
向に伸長し、そして端部表面316で終結する。この端
部表面316は、側面の側部表面312を備える表面と
実質的に同一表面に形成される。従って、上記ローター
202のハブ213(図3)とは対称的に、ハブ306
の端部表面と側面の側部表面312との間でほぼゼロオ
フセットである。また、上記ハブとは対称的に、ハブ3
06のこの端部表面は側部シールを受容するためのスロ
ットを備えない。これらの違いの重要性をさらに本明細
書中に記載する。
【0083】ローターの3つの頂部313の各々は、そ
こに形成された頂部スロット318を備え、この頂部ス
ロットは318は、軸305と平行な方向にローターの
全長を伸長する。この頂部スロットは、頂部313と上
記ローターハウジングの内部壁との間の間隙をシールす
るための頂部シール228を受容するためのスロットで
ある。
【0084】複数の接合ボア320は、ほぼ各頂部位置
においてローター端部表面で形成され、この頂部で側部
スロット314が対応する頂部スロット318と交差す
る。ボア320は、交差する側部シールおよび対応する
頂部シール固定するための頂部ボタン栓322を受容す
るように適合される。この栓は、側部スロット314内
での側部シール258の長手方向移動を制限し、また、
頂部スロット318内での頂部シール288の長手方向
移動を制限する。
【0085】側部シールと頂部シールがわずかにそれぞ
れのスロットで移動するため、各スロットと対応するシ
ールとの間に生じる摩擦および熱を減少させるために潤
滑が要求される。また、側部シールと頂部シールが、端
部プレートの内壁とローターハウジングの内壁を含む表
面にわたって接触し、かつ移動するため、これらのシー
ルが係合する端部の潤滑が要求され、これによってシー
ルと接触表面との間で発生する摩擦を減少させる。さら
に、熱によって誘発された応力がローターの寿命を制限
するので、ローターの冷却が特に頂部シールにおいて要
求される。本発明はローターの冷却を増強する手段を提
供し、また、吸気充填物へのオイルの注入を必要とせ
ず、効果的なシールの潤滑を提供する。
【0086】充填冷却ロータリーエンジンは従来よりそ
のパワー出力に制限を受けてきた。それは頂部シールか
ら熱を十分に移動させる必要があるが、過剰の熱をロー
ターベアリングに伝達させないことによる。過去、ロー
タリーエンジンはこのデリケートなバランスによる要求
の為、RPMおよびHPの狭い境界内で扱われた(すな
わち、ロータリーエンジン内での熱移動はローターRP
Mと空気流量の関数であるので、これまで、低RPMで
回転する場合であって、吸入空気流量もまたより低い場
合に実質的なパワーで典型的な充填冷却エンジンを作動
させることは不可能であった)。
【0087】しかし、本発明のウェブ型ローターは、上
記ポーティングと共に熱移動経路に適した独自の機会お
よびその有効性を提供する。図14に示されるように、
1つの解決は、ローターハブ306とローター側面30
8との間のキャビティー309に冷却搭342を配置す
ることである。さらに以下に記載するように、これらの
搭アセンブリは、頂部よりも基部が大きい、ほぼピラミ
ッド錐台様の形状であり、ウェブ307と搭との間の熱
移動のために適した接触表面を備える。このピラミッド
形状はまた、充填フローに対する障害を最小にし、この
ときフローがピラミッドの1側面のキャビティー309
に入り、搭アセンブリのフィンまたはプテートを通過
後、他面から離れる。各タワーの頂部は肉厚プレート3
43を備え、この肉圧プレート343は、頂部シール領
域でローター側面と接触して配置され、従って、この臨
界領域から熱を除去するための直接経路を提供する。冷
却搭に使用される材料は高い熱伝導率を有し、軽量化さ
れ、かつ600゜Fまで耐えるべきである。アルミニウ
ムがこの適用のための良い選択である。なぜなら、高温
時に高い構造強度は要求されないからである。
【0088】ローターキャビティーのウェブ領域からの
増大した熱移動を用い、ローター側面308がより密に
ローターハブ306およびベアリングと接近している領
域の熱移動を減少させることも可能である。これは、こ
れらの臨界領域の近傍のハブの内径から金属を除去する
こよによって、ローターベアリングとハブとの間にエア
スペースを設けることによって達成される。ここで、図
15に示されるように、環状断面の伸長されたスカラッ
プ326は、適切な位置にスカラップキャビティーをキ
ャストするか、またはそれらを別の作業で機械加工する
かのいずれかによってローターのこれらの位置に製作さ
れる。理想的には、キャビティー径がスカラップされ、
その結果、側面に沿った温度勾配(すなわち、頂部シー
ルを導く方向に)が最小化される。これらのキャビティ
ーのサイズが適合され(すなわち、深さ、幅、半径、お
よび単純な円形カットの接線方向の位置)、側部シール
付近のローター側面に沿ってかなり均一な温度が達成さ
れ得ることが見受けられた。より一般に、これらのキャ
ビティーの形状およびサイズは、搭の基部の形状と一致
される場合、ローター側面の縁部に沿って均一な温度が
達成され得るような様式で熱の経路を変更し得る。スカ
ラップ326のうち1つの相対的な深さを330で示
す。各スカラップ326は、ハブの内側部分とそのすぐ
近くの側面の内側部分を結合する、ウェブ部分307と
整列させることに注目されたい。311で示されるよう
な、ハブ306とウェブ307との間の熱移動経路の幅
を減少させることによって、熱は接触された最小表面領
域を有するウェブのこれらの部分に移動され、従ってキ
ャビティー309を通って移動する充填物によって冷却
されて、減少される。
【0089】最終的に、ローターを横切る区間(ウェブ
から各側部にかけて)を適切に形成することによって、
表面温度の差違がこの方向で同様に最小化され得る。均
一なローター表面温度の事前の積極的な制御が可能とな
った結果、熱的に誘起された応力が大きく減少され得
る。これによって、所定の寿命でのさらに軽量なロータ
ー、または所定のローターでのさらに長い寿命がもたら
される。
【0090】図15に示される搭アセンブリ342はま
た、ローターキャビティー309に配置されることに注
目されたい。
【0091】図16Aは、図14および図15に記載の
熱移動搭アセンブリ342の1つを示す斜視図である。
各アセンブリは比較的厚い上部プレート343および
(記載のような)様々なサイズの複数の水平に延びる薄
いプレート344から構成され、このプレート344
は、垂直に延びるウェブ345によってともに連結さ
れ、観察者と面するアセンブリの側面に対して平行に配
置される。上部プレート343を通って下方に伸び、そ
してウェブ345および複数の最上層のプレート344
と交差するボア346は幾つかの交差したプレート34
4間の空間にフロー連絡通路を提供する。恐らく、ウェ
ブ345およびボア346は図16Bの立面図により良
く示される。
【0092】図17は、熱移動アセンブリ(図示の利便
性のために部分的に切開して示される)を有する、本発
明の代替の実施態様に従って組み立てられたエンジンの
450から見た軸方向断面図を示し、この図は図10の
線17〜17と同様の線にほぼ沿って切り取られたもの
である。このエンジンは、ローター340、ローターハ
ウジング204、第1端部プレート451(ハウジング
204から軸方向に離れて隆起する管状襟部452を有
する)、および第2端部プレート453(ハウジングと
は逆方向に隆起する管状フランジ454を有する)を備
える。このハウジングおよびこの端部プレートは閉鎖チ
ャンバ455を規定する。
【0093】第1端部プレート206および第2端部プ
レート208(図6)と同様に、端部プレート451お
よび453は、ローターキャビティーに燃料/空気充填
物を導入するエントリーポート220および232、な
らびにキャビティーから充填物を回収する分配チャンバ
224および236を備える。より詳細には、充填物
は、ローター340の各端部の反対側のエントリーポー
ト220および232から、ウェブ307に向かってロ
ーターキャビティー309へと流入し、次いで、端部プ
レート451および453へと逆方向に進み、ここで、
分配チャンバ224および236に入り、ローター内部
の部品による障害を上記と同様の様式(図6〜11を参
照)で受ける。さらに以下に記載するような代替として
配置されたローター340の使用による若干の異形があ
る。また、上記のような図6の実施態様を参照して、エ
ントリーポート220、232および分配チャンバ22
4、236は、双方のローターキャビティー309への
実質的に均衡のとれた充填物フローを提供する。
【0094】回転可能なクランクシャフト456(ハウ
ジング204の内部チャンバを通って伸張するように示
される)は、第1ベアリング手段458によって第1端
部プレートの襟部452に軸支される。クランクシャフ
トがまた、第2ベアリング手段460によって襟部45
4に軸支される。ベアリング458および460の両方
がそれらの端部でシールされ、そして開口した外側ベア
リング軌道輪および複数のローラーベアリングを備え
る。クランクシャフト456の偏心部461は、端部が
シールされていないローターベアリング268を介し
て、回転可能となるようにローター340と係合され
る。
【0095】シャフトは、そこに形成された軸ボア46
4を備え、このボア464は一方の端部から反対の端部
へシャフトの長手方向軸に沿って延びる。記載の実施態
様では、このボアはほぼ円形断面を有し、その端部から
偏心部461(ここで断面が最大となる)の中心にかけ
てテーパ状である。シャフト456はまた、その中に形
成された横向きに伸びる複数の通路470、476、4
78を有し、これらはボアキャビティーとを往復する連
絡流出入経路を提供する。さらに以下で説明するよう
に、この通路によって外部供給源からこのボアキャビテ
ィーへの潤滑剤を受容するための手段を提供し、また、
このキャビティーからローターベアリング268への潤
滑剤を通すための手段も提供する。
【0096】襟部452は、ここに通るように形成され
たボア466を有し、この466が潤滑剤の外部供給源
(示されていない)と主ベアリング158との間の連絡
を提供する。このベアリングはボアまたは外側のベアリ
ング軌道輪を通るように形成された他の通路468を有
し、通路468はボア466と整列され、外部の潤滑剤
供給源とベアリングの内部との間の潤滑経路を提供す
る。シャフト456は同様に、その中に形成された1つ
以上のボアまたは通路470を有し、これが主ベアリン
グ458の内部とボアキャビティー464との間の連絡
を提供する。
【0097】同様に、第2襟部454はこれを通るよう
に形成された開口部472を有し、この開口部472が
外部の潤滑剤供給源と第2主ベアリング460との間の
連絡を提供し得、また、このベアリング460も、外側
のベアリング軌道輪を通るように形成されたボア474
を有し、開口部472と整列したボア474によって外
部の潤滑剤供給源と内部の主ベアリング468との間の
連絡を提供し得る。シャフトは、その中に形成された1
つ以上の追加ボアまたは通路476を有し、これによっ
て内部の第2主ベアリング460とボアキャビティー4
64との間の連絡を提供し得る。このシャフトはさら
に、その中に形成された少なくとも1つの第3ボアまた
は他の通路478を有し、これによって、ボアキャビテ
ィー464とローターベアリング268の内部との間の
流体連絡通路を提供する。
【0098】作動時、オイルまたは他の潤滑剤が、主ベ
アリングおよびクランクシャフト中に形成された通路4
70、474を経由して、外部の供給源(示されていな
い)からボアキャビティー464へと注入される。ロー
ター340の回転時、遠心力が発生し、シャフトキャビ
ティー464内のオイルをシャフトの中心に向けてフロ
ーさせ、それからキャビティーからローターベアリング
268へと通路478を介してフローさせる。ローター
回転時に、ローターベアリングから潤滑剤はハブの内部
表面327に沿ってその端部表面316へと移動させ
る。ハブ306の端部表面と側面の側部表面312(ロ
ーター端部表面)の間が実質的にゼロオフセットである
ために、ハブの端部表面と第1および第2端部プレート
の内壁484および486との間の間隙は非常に小さ
い。従って、ローターの回転時にオイルは容易に間隙を
横切って端部プレート表面へと移動される。端部プレー
トの内壁484および486へ移動されたオイルは、こ
れらの壁部の広範な領域に渡って分散される。なぜなら
このハブが端部プレートの大部分を掃引するためであ
る。ローターの側部シール258が、続いて端部パネル
の内壁484および486を掃引する場合、オイルは側
部シールスロット314に入り、それによってローター
頂部に向かって移動される。
【0099】上記の図13を参照して、ローターの側部
スロット314は、栓ボア320を介して頂部スロット
318と交差する。従って、ローター回転時に遠心力が
発生し、オイルが側部スロット中を頂部に向って移動
し、それから栓ボアを介して頂部スロットへと移動す
る。さらに、遠心力が生じてオイルが頂部スロット31
8および頂部シール288、究極的にはハウジング20
4の内壁上に沿って移動し、頂部シールとチャンバー壁
との間のスライド接触を潤滑する。ハブと端部表面31
6から端部プレート451、453の内壁484、48
6上にオイルが流れるとき、ごく少量のオイルがエント
リーポート220、232および分配ポート224、2
36に入り得る。しかし、ごくわずかの取るに足らない
量のオイルであれば、そうであったとしても、ローター
キャビティーへとフローする燃料/空気充填物と混合さ
れる。
【0100】この潤滑系は、吸気充填物または燃料プロ
セスへのオイルの注入を要求しないで、エンジンの全て
の作動部品の効率的な潤滑を提供する。最大パワーにお
いてこのエンジンは、燃料/オイル比が250対1〜5
00対1で作動する。本発明に従う燃料インジェクショ
ンの単一ローターエンジンについて、そのエンジンを4
500RPMおよび17.8hpで作動させて、ダイナ
モメーターを用いて試験した。定常状態の一酸化炭素
(CO)および炭化水素(HC)の放出をBear P
ace 100ガス分析器を使用して測定し、そして一
酸化窒素の放出をDrager Gas Pump C
hemical分析器を使用して測定した。燃費(bs
fc)を燃料インジェクターのパルス幅に基づいて決定
した。このエンジンを燃料としてガソリンを使用して試
験した。エンジン試験の結果は以下の通りであった: HC 6ppm CO 0.03% NO2 100ppm。
【0101】試験されたエンジンに関して、対応する詳
細なエンジン排出(gm/bhp−hr)は以下のよう
に計算された: HC 0.0635gm/bhp−hr (MW=72) CO 1.24gm/bhp−hr NO2 0.65gm/bhp−hr。
【0102】これらの排出値は従来の4気筒ガソリン燃
料レシプロエンジンの値(典型的には1.6gm/bh
p−hr HC、11gm/bhp−hr CO、およ
び1.2gm/bhp−hr NOX(最小bsfc作
動条件付近)よりもかなり低い。
【0103】本発明のロータリーエンジンが一連のハイ
ブリッド電気自動車において、発電機器を発電するため
に使用される場合に発生するであろう排出を見積もるこ
とにも関心がもたれる。これは、サイクルの平均速度が
20mphである、HONDA CIVICのような4
人乗り自動車に対して注目することによってFeder
al Urban Driving Schedule
(FUDS)について実行され得、シュミレーション結
果はFUDSサイクルでの平均パワーが約5hpである
ことを示す。これによって生じたFUDSの見積もった
排出は0.016gm/mi HC、0.31gm/m
i CO、および0.16gm/mi NOX(排出後
処理なし、すなわち、触媒変換器なしである)であっ
た。対応するULEV標準は、0.03gm/min
HC、1.7gm/mi CO、および0.20gm/
mi NOxである。それ故、一連のハイブリッド車に
おける本発明のロータリーエンジンからのエンジン外排
出は、ULEV標準よりも十分下であることが見積もら
れる。しかしながら、この見積もりはエンジン暖機、ま
たはオン/オフ移行の効果を含まないことに注意すべき
である。60mphで航行するハイブリッド自動車(発
電機から約15hpを必要とする)について、ロータリ
ーエンジンを使用する自動車排出は、基本的にFUDS
サイクルに基づくものと同一であり得る。
【0104】これらの試験結果および計算は、本発明の
ロータリーエンジンが典型的なレシプロガソリンエンジ
ンよりもエンジン外排出がかなり低く、一連のハイブリ
ッド車の設計は最小の排気後処理を用れば、ULEV標
準を満たすことが可能であることを示す。
【0105】本発明に従うエンジンは、レシプロピスト
ンエンジンを超える実質的な利点を提供する。なぜな
ら、従来のWankel型ロータリーエンジンのよう
に、これはより小さく、より軽量、かつより安価に製造
および保守できるからである。本発明のエンジンのシン
プルな設計はたった3個の作動部品のみを有し、対して
標準の自動車エンジンに関しては51個以上である。実
証されたダイナモメーター試験では、このエンジンは同
様の排気処理を有する自動車ピストンエンジンからの排
出のほんの1%〜4%を提供した。
【0106】本発明に従うエンジンはまた、唯一既存の
生産ロータリーエンジン(MAZDA)以上の利点を提
供する。なぜならば、本発明は設計においてよりシンプ
ルであり、かつ燃料の経済性および公害減少を改善する
多くの特徴を含むからである。
【0107】本発明に従うエンジンは、完全燃焼を維持
するために燃焼領域内での遮蔽および自己潤滑コーティ
ングするコンポジットを使用し、また、燃料−空気の混
合気を予備加熱および完全気化し、その後それを燃焼チ
ャンバに入れる充填冷却ローターを使用する。本発明に
従うエンジンはオイル受け、およびオイル暖機期間の必
要性を排除し、それによってエンジン始動時の公害を減
少させる。本発明に従うエンジンはオイルポンプ、シー
ルドラグ(drag)、およびオイル冷却ローターに関
するオイル冷却損失を排除する。
【0108】本発明に従うエンジンは、基本的に任意の
燃料を用いて作動し得る。天然ガス、またはエタノール
のような再生可能燃料が使用され得る。本発明に従うエ
ンジンは、特に発電同時発生ユニット(powerin
g co−generation unit)に適切で
あり、このユニットは安価かつ大量の燃料の燃焼によっ
て公益会社によりも局所的に低コストで熱および電気を
供給する。
【0109】本発明に従うエンジンは公害を極度に抑
え、そしてハイブリッド自動車を実際に現実のものとす
る。
【0110】少し耐久性を向上させたエンジンモデル
(30HPまで発生し、かつメンテナンス無しで数千時
間作動するように設計された)は、発電機を駆動し、少
量貯蔵バッテリーを充電し得る。このバッテリーは加速
し、坂を登り、そしてブレーキエネルギーを回復するた
めに必要なサージ能力を提供する。このエンジンを用い
るハイブリッドシステムの使用によって、自動車は1ガ
ロンにつき80マイル以上を達成することが可能とな
る。
【0111】今日使用されている多数のポンプ、発電
機、およびコンプレッサはそれらの大きさおよび重量の
ためにトラックまたはトレーラーに取り付けられてい
る。本発明のエンジンを大きくて重いレシプロエンジン
の代わりに使用すれば、それらはマンポータブル(ma
n−portale)となり得る。工業用および農機具
用エンジンの世界市場は、年間約4千万ユニットであ
る。
【0112】まとめると、本発明に従うエンジンは他の
既存のパワープラントよりもかなり低公害であり、そし
て4ストロークピストンエンジンの燃料経済性および静
粛性、2ストロークピストンエンジンの簡素化および低
コスト、ならびにタービンエンジンの低振動およびコン
パクトさを提供する。
【0113】本発明を詳細に示しかつ特定の実施態様を
参照して上記するが、これらの代替物および改変が当業
者に明らかであることは疑いなく予測される。従って、
特許請求の範囲は、本発明の真意および範囲に包含され
るような全てのこのような代替物および改変を含むもの
として解釈される。 [図面の簡単な説明] 本発明の前述および他の目的、特徴、および利点は、図
面中のいくつかの図を参照する好適な実施態様の詳細な
説明に従って明確になる。
【図1A】図1Aは、4ストロークプロセスの4サイク
ルで作動する典型的な先行技術のロータリーエンジンを
例示する。
【図1B】図1Bは、4ストロークプロセスの4サイク
ルで作動する典型的な先行技術のロータリーエンジンを
例示する。
【図1C】図1Cは、4ストロークプロセスの4サイク
ルで作動する典型的な先行技術のロータリーエンジンを
例示する。
【図1D】図1Dは、4ストロークプロセスの4サイク
ルで作動する典型的な先行技術のロータリーエンジンを
例示する。
【図2A】図2Aは、先行技術の充填冷却されるエンジ
ンの拡大斜視図である。
【図2B】図2Bは、図2Aのエンジンの断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明による充填冷却エンジンの拡大
斜視図である。
【図4】図4は、図3のエンジンの端部プレートの側立
面図である。
【図5】図5は、図4のほぼ線5−5に沿った図3のエ
ンジンの断面図である。
【図6】図6は、図4のほぼ線6−6に沿った図3のエ
ンジンの断面図である。
【図7】図7は、図4のほぼ線7−7に沿った図3のエ
ンジンの断面図である。
【図8】図8は、図1A〜1Dに示されるものと同様に
一連の段階を経て動く、ローターの位置を示す、図3の
エンジンの横方向の概略断面図である。
【図9】図9は、図1A〜1Dに示されるものと同様の
一連の段階を経て動く、ローターの位置を示す。図3の
エンジンの横方向の概略断面図である。
【図10】図10は、図1A〜1Dに示されるものと同
様の一連の段階を経て動く、ローターの位置を示す、図
3のエンジンの横方向の概略断面図である。
【図11】図11は、図1A〜1Dに示されるものと同
様の一連の段階を経て動く、ローターの位置を示す、図
3のエンジンの横方向の概略断面図である。
【図12】図12は、低エンジンスピードおよび高エン
ジンスピードでのローターの角の位置に対する図3のエ
ンジンの吸気容積への充填物の流速を表す曲線を含むグ
ラフを示す。
【図13】図13は、ハブそれ自体の内部表面に形成さ
れるスキャロップを有するローター設計の代替の実施態
様の拡大斜視図である。
【図14】図14は、ほぼローターア頂部のローターキ
ャビティーに挿入され複数の熱移動アセンブリを追加し
た図13のローターの斜視図である。
【図15】図15は、図14のローターの断面図であ
る。
【図16A】図16Aは、図14に示す熱移動アセンブ
リの1つを例示する図である。
【図16B】図16Bは、図14に示す熱移動アセンブ
リの1つを例示する図である。
【図17】図17は、本発明による改良された潤滑系を
示す図10の線17−17にほぼ沿った断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02B 55/08 F02B 55/08 H (56)参考文献 特開 昭52−89714(JP,A) 米国特許3456623(US,A) 米国特許3383936(US,A) 米国特許3180323(US,A) 米国特許5305721(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 55/04 - 55/06

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填冷却されるロータリーエンジンであ
    って、以下: ペリトロコイド形状の内壁を有するハウジングであっ
    て、該ハウジングは両端で開口し、第1端部プレートが
    該ハウジングの一端部に固定され、第2端部プレートが
    ハウジングの反対側の端部に固定され、該ハウジングお
    よび両端部プレートが閉鎖したチャンバを規定する、ハ
    ウジング; 該閉鎖したチャンバを通って伸長し、該閉鎖したチャン
    バ内部に配置される偏心部を有する長細シャフト; 該シャフトに回転可能に設置され、該偏心部と係合する
    ローターであって、該ローターは、ほぼトロコイド形状
    を形成する3個の側面、円筒形のハブ、および該ハブか
    ら横方向に伸長し、該側面の内側部分を該ハブに接続す
    るウェブを具備し、該ウェブ、側面およびハブは該ロー
    ターの対向する両端部でローターキャビティを形成し、
    該ローター側面は該内壁と多様に組み合わせて、吸気、
    圧縮および燃焼チャンバを規定するように作用する、ロ
    ーター; 燃料/空気の充填を受容するために該第1端部プレート
    に形成され、該閉鎖したチャンバに向いている第1エン
    トリーポートで終結する第1吸入路; 燃料/空気の充填を受容するために該第2端部プレート
    に形成され、該閉鎖したチャンバに向いている第2エン
    トリーポートで終結する第2吸入路; 該第1エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第1端部プレートに形成された第
    1分配チャンバ;および 該第2エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第2端部プレートに形成された第
    2分配チャンバ、 を具備する、ロータリーエンジンであって、 該第1エントリーポートおよび該第2エントリーポート
    は該ローターキャビティと直接連絡し、該吸気チャン
    バ、該圧縮チャンバ、該燃焼チャンバのいずれかとの直
    接連絡から該ローター側面によって実質的に隔離される
    ように配置され; 該第1分配チャンバは第1入口部および第1サイドポー
    ト部を有し、該第1入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第1エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第1
    サイドポート部は該ローター側面による部分的障害を受
    ける該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ;そして 該第2分配チャンバは第2入口部および第2サイドポー
    ト部を有し、該第2入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第2エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第2
    サイドポート部は該ローター側面による部分的障害を受
    ける該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ; それにより、該燃料/空気充填は該第1エントリーポー
    トおよび該第2エントリーポートを介して、該ローター
    キャビティへとフローし、該分配チャンバを介して該吸
    気チャンバへフローする前に、該ローターの両端部から
    熱を除去する、ロータリーエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、ここで、前記第1エントリーポ
    ートおよび前記第2エントリーポートが、前記第1端部
    プレートおよび前記第2端部プレートの長細スロットか
    ら形成され、該長細スロットがその幅より実質的に大き
    い長さを有する、ロータリーエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、以下: 前記ハウジングに形成され、前記内壁を通る前記吸気チ
    ャンバに対して開口する第1ペリフェラルポートおよび
    第2ペリフェラルポート; 前記第1分配チャンバと該第1ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記第
    1端部プレートに形成された第1の通路のセット;およ
    び 前記第2分配チャンバと該第2ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記第
    2端部プレートに形成された第2の通路のセット、 をさらに具備する、ロータリーエンジンであって、 それにより、前記燃料/空気充填が、該第1分配チャン
    バおよび第2分配チャンバから、該第1ペリフェラルポ
    ートおよび第2ペリフェラルポートを介して、該吸気チ
    ャンバへとさらにフローする、ロータリーエンジン。
  4. 【請求項4】 前記偏心部と前記ハブとの間に設置され
    たローターベアリングをさらに備える、請求項1に記載
    の充填冷却されるロータリーエンジンであって、該ロー
    ターベアリングが内側ベアリング軌道輪、外側ベアリン
    グ軌道輪、および複数のローラーベアリングを備える、
    ロータリーエンジン。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、ここで、前記ハブが開口したシ
    リンダーであり、該シリンダーは内部に前記偏心部が配
    置され、該偏心部はその長軸に沿った中間位置で軸支さ
    れており、これにより第1ハブキャビティおよび第2ハ
    ブキャビティを規定し、該シリンダーの両端部は、前記
    エントリーポートおよび前記分配チャンバを多様に重複
    させるように配置されており、さらに以下: 該シリンダーの一端部に固定された環状ローターギアお
    よび前記第1端部プレートの表面に固定されたドライブ
    ギアであって、該ドライブギアは該ローターギアに作動
    可能に係合し、 該ドライブギアおよび該ローターギアは、該第1ハブキ
    ャビティを介して、該第1エントリーポートと該第1分
    配チャンバの間の連絡の第1部分的障害を多様に提供す
    る、ローターギアおよびドライブギア;および 該第2ハブキャビティを介して、該第2分配チャンバと
    該第2エントリーポートの間の連絡の第2部分的障害を
    提供するために、該シリンダーの端部で該端部に対向し
    て配置された手段であって、該第2部分的障害は該第1
    部分的障害と実質的に同じである、手段、 を備える、ロータリーエンジン。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、ここで、前記ウェブが前記ロー
    ターキャビティ中の圧力を均等化するために、そこを通
    って延長しているホールを備える、ロータリーエンジ
    ン。
  7. 【請求項7】 充填冷却されるロータリーエンジンであ
    って、該ロータリーエンジンは以下:ペリトロコイド形
    状の内壁を有するハウジング、該ハウジングの第1端部
    に固定された第1端部プレート、および該ハウジングの
    第2端部に固定された第2端部プレートであって、該ハ
    ウジングおよび該端部プレートが閉鎖したチャンバを規
    定するハウジングおよびプレート、該閉鎖したチャンバ
    を通って伸長し、内部に偏心部が配置された細長シャフ
    ト、該シャフトに回転可能に設置され、該偏心部と係合
    するローター、ならびに充填冷却手段を具備し、この改
    良したローターは、以下: ほぼトロコイド形状を形成する3個の側面、円筒形のハ
    ブ、および該ハブから横方向に延長し、該側面の内側部
    分を該ハブに接続するウェブであって、該ウェブ、側面
    およびハブが該ローターの対向する端部でローターキャ
    ビティを形成し、該ローター側面は該ハウジングと多様
    に組み合わせて、吸気、圧縮および燃焼チャンバを規定
    するように作用する、ウェブ、側面およびハブ、を備
    え、 さらに、改良した充填冷却手段を具備し、該手段は以
    下: 燃料/空気の充填を受容するために該第1端部プレート
    に通路を形成し、該閉鎖したチャンバに向いている第1
    エントリーポートで終結する第1吸入口; 燃料/空気の充填を受容するために該第2端部プレート
    に通路を形成し、該閉鎖したチャンバに向いている第2
    エントリーポートで終結する第2吸入口; 該第1エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第1端部プレートに形成された第
    1分配チャンバ;および 該第2エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第2端部プレートに形成された第
    2分配チャンバ、 を具備し、 該第1エントリーポートおよび該第2エントリーポート
    は該ローターキャビティと直接連絡し、該吸気チャン
    バ、該圧縮チャンバ、該燃焼チャンバのいずれかとの直
    接連絡から該ローター側面によって実質的に隔離される
    ように配置され; 該第1分配チャンバは第1入口部および第1サイドポー
    ト部を有し、該第1入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第1エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第1
    サイドポート部は該ローター側面による部分的障害を受
    ける該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ;そして 該第2分配チャンバは第2入口部および第2サイドポー
    ト部を有し、該第2入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第2エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第2
    サイドポート部は該ローター側面による部分的障害を受
    ける該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ; それにより、該燃料/空気充填は該第1エントリーポー
    トおよび該第2エントリーポートを介して、該ローター
    キャビティへとフローし、該分配チャンバを介して該吸
    気チャンバへフローする前に、該ローターの両端部に均
    等な冷却を提供する、ロータリーエンジン。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、ここで、前記第1エントリーポ
    ートおよび第2エントリーポートが前記第1端部プレー
    トおよび第2端部プレートの長細スリットによって形成
    される、ロータリーエンジン。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の充填冷却されるロータ
    リーエンジンであって、以下: 前記ハウジングに形成され、前記内壁を通る前記吸気チ
    ャンバに対して開口する第1ペリフェラルポートおよび
    第2ペリフェラルポート; 前記第1分配チャンバと該第1ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記第
    1端部プレートに形成された第1の通路のセット;およ
    び 前記第2分配チャンバと該第2ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記第
    2端部プレートに形成された第2の通路のセット、 をさらに具備する、ロータリーエンジンであって、 それにより、前記燃料/空気充填が、該第1分配チャン
    バおよび第2分配チャンバから、該第1ペリフェラルポ
    ートおよび第2ペリフェラルポートを介して、該吸気チ
    ャンバへとフローする、ロータリーエンジン。
  10. 【請求項10】 前記偏心部と前記ハブとの間に設置さ
    れたローターベアリングをさらに備える、請求項7に記
    載の充填冷却されるロータリーエンジンであって、該ロ
    ーターベアリングが内側ベアリング軌道輪、外側ベアリ
    ング軌道輪、および複数のローラーベアリングを備え
    る、ロータリーエンジン。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の充填冷却されるロー
    タリーエンジンであって、以下: 前記ローターに固定されたローターギア、および前記第
    1端部プレートと前記偏心部の間の該第1端部プレート
    に固定されたドライブギアであって、該ドライブギアは
    該ローターギアに係合し、 該ドライブギアおよび該ローターギアは、前記ハブの一
    端部に形成されたキャビティを介して、前記第1エント
    リーポートと前記第1分配チャンバの間のフロー連絡の
    ギア端部の部分的障害を多様に提供する、ドライブギア
    およびローターギア;および 該ハブの反対側の端部に形成されたキャビティを介し
    て、前記第2分配チャンバと前記第2エントリーポート
    の間のフロー連絡の非ギア端部の部分的障害を提供する
    ために、前記第2端部プレートと該偏心部の間に配置さ
    れた手段であって、該非ギア端部の部分的障害は該ギア
    端部の部分的障害と実質的に同じである、手段、 をさらに備える、ロータリーエンジン。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の充填冷却されるロー
    タリーエンジンであって、ここで、前記ウェブが前記ロ
    ーターキャビティ中の圧力を均等化するために、そこを
    通って延長している穴を備える、ロータリーエンジン。
  13. 【請求項13】 充填冷却されるロータリーエンジンで
    あって、該ロータリーエンジンは以下:ペリトロコイド
    形状の内壁を有するハウジング、該ハウジングの第1端
    部に固定された第1端部プレート、および該ハウジング
    の第2端部に固定された第2端部プレートであって、該
    ハウジングおよび該端部プレートが閉鎖したチャンバを
    規定するハウジングおよびプレート、該閉鎖したチャン
    バを通って伸長し、該閉鎖したチャンバ内部に配置され
    た偏心部を有する細長シャフト、その対向する端部にロ
    ーターキャビティを有するローターであって、該ロータ
    ーは該シャフトに回転可能に設置され、該偏心部と係合
    する、ローター、ならびに充填冷却手段を具備し、この
    改良した充填冷却手段は、以下: 燃料/空気の充填を受容するために該第1端部プレート
    に形成され、該閉鎖したチャンバに向いている第1エン
    トリーポートで終結する第1吸入路; 燃料/空気の充填を受容するために該第2端部プレート
    に形成され、該閉鎖したチャンバに向いている第2エン
    トリーポートで終結する第2吸入路; 該第1エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第1端部プレートに形成された第
    1分配チャンバ;および 該第2エントリーポートに隣接し、該閉鎖したチャンバ
    に対して開口する、該第2端部プレートに形成された第
    2分配チャンバ、 を具備し、 該第1エントリーポートおよび該第2エントリーポート
    は該ローターキャビティと直接連絡し、該吸気チャン
    バ、該圧縮チャンバ、該燃焼チャンバのいずれかとの直
    接連絡から該ローターによって隔離されるように配置さ
    れ; 該第1分配チャンバは第1入口部および第1サイドポー
    ト部を有し、該第1入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第1エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第1
    サイドポート部はローター側面による部分的障害を受け
    る該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ; 該第2分配チャンバは第2入口部および第2サイドポー
    ト部を有し、該第2入口部は該ハブによる部分的障害を
    受ける該ローターキャビティを介して、該第2エントリ
    ーポートと多様に直接連絡するように配置され、該第2
    サイドポート部は該ローター側面による部分的障害を受
    ける該吸気チャンバと多様に直接連絡するように配置さ
    れ; それにより、該燃料/空気充填は該第1エントリーポー
    トおよび該第2エントリーポートを介して、該ローター
    キャビティへとフローし、該分配チャンバを介して該吸
    気チャンバへフローする前に、該ローターの両端部に実
    質的に均等な冷却を提供する、ロータリーエンジン。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の充填冷却されるロ
    ータリーエンジンであって、ここで、前記第1エントリ
    ーポートおよび第2エントリーポートが前記第1端部プ
    レートおよび第2端部プレートの長細い開口部によって
    形成される、ロータリーエンジン。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の充填冷却されるロ
    ータリーエンジンであって、以下: 前記ハウジングに形成され、前記吸気チャンバに対して
    開口する第1ペリフェラルポートおよび第2ペリフェラ
    ルポート; 前記第1分配チャンバと該第1ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記第
    1端部プレートに形成された第1の通路のセット;およ
    び 前記第2分配チャンバと該第2ペリフェラルポートとの
    間に連絡を提供するための、該ハウジングおよび前記2
    端部プレートに形成された第2の通路のセット、 をさらに具備する、ロータリーエンジンであって、 それにより、前記燃料/空気充填が、該第1分配チャン
    バおよび第2分配チャンバから、該第1ペリフェラルポ
    ートおよび第2ペリフェラルポートを介して、該吸気チ
    ャンバへとさらにフローする、ロータリーエンジン。
  16. 【請求項16】 前記偏心部および前記ローターハブの
    間に設置するためのローターベアリングをさらに備え
    る、請求項13に記載の充填冷却されるロータリーエン
    ジンであって、該ローターベアリングが外側ベアリング
    軌道輪、および複数のローラーベアリングを備える、ロ
    ータリーエンジン。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の充填冷却されるロ
    ータリーエンジンであって、以下: 前記ローターに取付けられたローターギア、および前記
    第1端部プレートと前記偏心部の間の該第1端部プレー
    トに取付けられたドライブギアであって、該ドライブギ
    アは該ローターギアに係合した状態で配置され、 該ドライブギアおよび該ローターギアは、該ローターの
    一端部に形成された中央キャビティを介して、前記第1
    分配チャンバと前記第1エントリーポートの間の連絡の
    ギア端部の部分的障害を多様に提供する、ドライブギア
    およびローターギア;および 該ローターの反対側の端部に形成された中央キャビティ
    を介して、該第2分配チャンバと該第2エントリーポー
    トの間の連絡の非ギア端部の部分的障害を提供するため
    に、前記第2端部プレートと該偏心部の間に配置された
    手段であって、該非ギア端部の部分的障害は該ギア端部
    の部分的障害と実質的に同じである、手段、 をさらに備える、ロータリーエンジン。
  18. 【請求項18】 請求項13に記載の充填冷却されるロ
    ータリーエンジンであって、改良したローターが以下: ほぼトロコイド形状を形成する3個の側面、該側面によ
    って包囲された円筒形のハブ、および該ハブから横方向
    に延長し、該側面の内側部分を該ハブに接続するウェブ
    を具備し、該ウェブ、側面およびハブは該ローターの対
    向する端部で前記ローターキャビティを形成し、該ロー
    ター側面は前記ハウジングと多様に組み合わせて、吸気
    チャンバ、圧縮チャンバおよび燃焼チャンバを規定する
    ように作用する、ロータリーエンジン。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の充填冷却されるロ
    ータリーエンジンであって、ここで、前記ウェブが前記
    ローターキャビティ中の圧力を均等化するために、そこ
    を通って伸長するホールを備える、ロータリーエンジ
    ン。
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