JP3383038B2 - ホログラム記録媒体の作成方法 - Google Patents
ホログラム記録媒体の作成方法Info
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Description
成方法、特に、真正な物品であることを証明するための
セキュリティ用ホログラムシールへの利用に適したホロ
グラム記録媒体の作成方法に関する。
の偽造を防止するための手段として、ホログラムシール
が利用されている。また、ビデオテープや高級腕時計な
どの商品についても、海賊版が出回るのを防止するため
に、ホログラムシールが利用されている。この他、装飾
用、販売促進用といった目的にも、ホログラムシールが
利用されている。このようなホログラムシールには、三
次元立体像ではなく二次元の絵柄がモチーフとして用い
られることが多い。
は、通常、レーザ光を用いて干渉縞を形成させる光学的
なホログラム撮影方法が用いられている。すなわち、二
次元の絵柄モチーフが描かれた原稿を用意し、2つに分
岐させたレーザ光の一方をこの原稿に照射し、その反射
光と分岐したもう一方のレーザ光とを干渉させてその干
渉縞を感光材に記録するのである。こうしてホログラム
原版が作成できたら、この原版を用いて、プレスの手法
によりホログラムシールを量産することができる。
た従来の光学的なホログラム撮影方法には、鮮明なホロ
グラム像が得られないという問題がある。すなわち、光
学的に形成された干渉縞は、振動に敏感であるため、振
動を完全に排除した環境でのホログラム撮影を行う必要
がある。ところが、かなりの精度の防振台を用いて撮影
を行っても、振動を完全に排除することは困難であり、
このため、干渉縞の記録像にいわゆる「ボケ」が生じ、
コントラストのある明るいホログラム像が得られないの
である。また、用いるレーザ光の発振波長にもゆらぎが
生じるため、くも硝子状ノイズが避けられない。このよ
うに、光学的なホログラム撮影には再現性が悪いという
問題があるため、同じ原版を何枚か作成することも困難
になる。
ログラム記録媒体、ならびにその作成方法および作成装
置が、特開平6−337622号公報に開示されてい
る。この新規な手法によれば、所定のモチーフを表現す
るのに、このモチーフを複数の画素で構成し、個々の画
素位置に回折格子パターンをあてはめる方法が採られ
る。この手法によれば、記録媒体上に鮮明なホログラム
像が得られ、しかも再現性も良好となる。ところが、こ
の手法では、階調をもったモチーフを効果的に表現する
ことができない。
ついて、鮮明で再現性のよいホログラム像が得られるホ
ログラム記録媒体の作成方法を提供することを目的とす
る。
は、階調をもった所定のモチーフを回折格子によって表
現したホログラム記録媒体を作成する方法において、所
定線幅の格子線を所定ピッチで所定の閉領域内に配置し
た画素パターンを、格子線の配置角度を変えることによ
り複数定義するパターン定義段階と、それぞれ所定の濃
度値をもった複数の画素を平面上の所定位置に定義する
ことにより階調をもった所定のモチーフを表現した、モ
チーフ画素情報を用意するモチーフ準備段階と、モチー
フ画素情報における各濃度値に基づいて、各画素に画素
パターンを対応づけ、各画素位置に、対応する画素パタ
ーンを配置するパターン配置段階と、を行うようにした
ものである。
明に係る作成方法において、定義された複数の画素パタ
ーンのそれぞれについて、ディスプレイ画面上での固有
の表示態様を定め、配置された個々の画素パターンをそ
れぞれ固有の表示態様によってディスプレイ画面上に表
示させるパターン検査段階、を更に行うようにしたもの
である。
明に係る作成方法において、パターン検査段階で、格子
線の配置角度が所定の範囲内に含まれる画素パターンの
みをディスプレイ画面上に表示させるようにしたもので
ある。
明に係る作成方法において、パターン検査段階で、格子
線の配置角度に応じて、ディスプレイ画面上での画素パ
ターンの表示輝度を変えるようにしたものである。
開示された新規な手法を、階調をもったモチーフにまで
広げて適用するための技術思想である。前記公報に開示
されたホログラム記録媒体の特徴は、回折格子が形成さ
れた画素を平面的に配置することにより、ホログラムパ
ターンを記録するようにした点にある。本願発明者は、
このような回折格子が形成された画素を視覚的に観察し
た場合、画素の明るさが、回折格子の格子線配置角度に
よって変化する現象に着目した。すなわち、画素の濃度
値を格子線の配置角度に置き換えることにより、階調を
もったモチーフを表現することが可能になることに気付
いたのである。そこで、格子線配置角度の違いにより明
るさの異なる複数種類の画素パターンを用意しておき、
モチーフを構成する個々の画素を、その濃度値に対応し
た明るさの画素パターンに置き換えてゆけば、階調をも
ったモチーフが表現されたホログラム記録媒体が実現で
きる。
なされることになるが、このとき、ディスプレイ画面上
において、正しいモチーフ表現がなされているかを確認
する場合、格子線の配置角度によって選択的に所定の画
素パターンのみを表示させるようにすれば、オペレータ
はより自由度の高い方法でパターン確認を行うことがで
きるようになる。
は、干渉縞によって得られた像を指す言葉として用いら
れており、そのような意味からすれば、本発明の記録媒
体上に作成される像は、「ホログラム」ではなく「疑似
ホログラム」あるいは「回折格子パターン」と言うべき
ものである。しかしながら、偽造防止用のシールとして
用いられている記録媒体は、一般に「ホログラムシー
ル」と呼ばれているため、本願明細書においては、記録
媒体上に形成されている「回折格子パターン」について
も「ホログラム」という言葉を用いることにする。
明する。前述したように、本発明は、特開平6−337
622号公報に開示された新規な手法を、階調をもった
モチーフにまで広げて適用するための技術思想である。
したがって、説明の便宜上、まず前記公報に開示されて
いる階調をもたないモチーフについての実施例について
述べる。
の実施例本発明に係るホログラム記録媒体の特徴は、複
数の画素の集合によって構成されるモチーフを、媒体上
にホログラムとして表現した点にある。ここでは、図1
(a) に示すような、階調をもたない比較的単純なモチー
フ(英文字の「A」を示す)をホログラム記録媒体上に
表現する方法について説明する。なお、本発明に係るホ
ログラム記録媒体の作成方法は、コンピュータを用いて
実施することを前提としたものであり、これから説明す
る各処理は、いずれもコンピュータを用いて実行され
る。
画像データとして、図1(b) に示すようなモチーフ画素
情報を用意する。ここに示す例では、7行7列に画素が
配列されており、各画素は「0」または「1」のいずれ
かの画素値をもっており、いわゆる二値画像を示す情報
となる。このような情報は、いわゆる「ラスター画像デ
ータ」と呼ばれている一般的な画像データであり、通常
の作画装置によって作成することができる。あるいは、
紙面上に描かれたデザイン画をスキャナ装置によって取
り込むことにより、このようなモチーフ画素情報を用意
してもかまわない。
格子線を所定ピッチpおよび所定角度θで所定の閉領域
V内に配置した画素パターンを定義する。ここで、閉領
域Vは1つの画素を構成する領域であり、実際には非常
に微小な要素になる。別言すれば、図1(a) ,(b) に示
した7×7の配列における1つ1つの画素に相当した大
きさのものになる。この実施例では、閉領域Vとして、
縦×横が50μm×45μmの大きさの長方形を用いて
いる。また、この閉領域V内に配置される格子線Lの線
幅dおよびピッチpも光の波長に準じた微小な寸法をも
ったものであり、この実施例では、線幅d=0.6μ
m、ピッチp=1.2μmである。要するに、格子線L
は回折格子としての機能を果たす線幅dおよびピッチp
で配置されている必要がある。格子線Lの配置角度θ
は、所定の基準軸に対して設定された角度である。本明
細書では、図示するような方向にX軸およびY軸をとっ
たXY座標系を定義し、X軸を基準軸として格子線Lの
配置角度θを表わすことにする。このような画素パター
ンも、コンピュータ上ではパターンデータとして用意さ
れることになる。なお、この画素パターンのパターンデ
ータは、「ラスター画像データ」として用意してもよい
し(この場合は、モチーフを構成する1つ1つの画素
が、更に微小な画素によって表現されることになる)、
あるいは、格子線Lを構成する四角形の4頂点の座標値
を指定することにより格子線Lの輪郭線を定義した「ベ
クトル画像データ」として用意してもよい。データ量を
抑えるためには、後者の方が好ましい。
情報における各画素値に基づいて、図2に示すような画
素パターンを所定の画素に対応づけ、各画素位置に、対
応する画素パターンを配置する処理を行う。具体的に
は、図1(b) に示すモチーフ画素情報において、画素値
が「1」である画素のそれぞれに図2の画素パターンを
対応づける。画素値が「0」である画素には、画素パタ
ーンは対応づけられない。こうして対応づけられた画素
位置に、それぞれ画素パターンを配置してゆく。いわ
ば、図1(b) に示す配列を壁にたとえれば、この壁の中
の「1」と描かれた各領域に、図2に示すようなタイル
を1枚ずつ貼る作業を行うことになる。この結果、図3
に示すような画像パターンが得られる。この画像パター
ンが最終的にホログラム記録媒体に記録されるパターン
である。図1(a) に示すモチーフがそのまま表現されて
いるが、1つ1つの画素は回折格子で構成されており、
ホログラムとしての視覚的な効果が得られることにな
る。
を「タイル」として貼り付ける処理は、コンピュータ内
での割付処理として行われる。この処理は、たとえば、
モチーフ全体に対応する画像の右下位置に座標原点Oを
とった場合、貼り付けるべき画素位置に基づいたオフセ
ット量a,bを演算により求め、画素パターンの貼り込
み処理を行えばよい。このような演算処理の結果、図3
に示すようなパターンを示すパターンデータが得られる
ので、これをフィルムなどの上に物理的に出力すれば、
所望のホログラム記録媒体が作成できることになる。な
お、本実施例では、後述するように、コンピュータで作
成したパターンデータを電子ビーム描画装置に与え、電
子ビームにより図3に示すようなパターンを原版上に描
画し、この原版を用いてプレスの手法でホログラムシー
ルを大量生産するようにしている。
の実施例であるが、特開平6−337622号公報に
は、この手法を階調をもったモチーフについて適用する
ための一方法が開示されている。これは、たとえば図4
に示すような複数の画素パターンを用いるのである。こ
こで、実線で示す領域は画素としての全占有領域Vであ
り、破線で示す領域は、全占有領域Vの中で格子線を配
置する対象となった閉領域Wである。図4に示す5つの
画素パターンは、全占有領域Vに対する閉領域Wの面積
比が、それぞれ100%,50%,30%,10%,5
%のものであり、それぞれ濃度値の異なる画素パターン
ということができる。もとになったモチーフを構成する
各画素の濃度値に応じて、これら濃度値の異なる画素パ
ターンを使い分けるようにすれば、階調をもったモチー
フの表現が可能になる。
方法では、回折格子が形成されていない領域(閉領域W
の外側の領域)は有効に利用されないことになり、画像
全体が暗くなるという問題がある。本発明は、このよう
な問題を解決するために、階調表現を行う別な手法を提
示するものである。
よる表現方法続いて、本発明の基本原理を説明する。い
ま、図5(a) に示すように、図の水平方向に多数の格子
線が配列された回折格子板Kを用意する。各格子線は、
たとえば、線幅d=0.6μm程度、ピッチp=1.2
μm程度、で配列されている。ここで、このような回折
格子板Kを手に持って垂直に立てて保持し、水平方向か
ら観察してみる(図に描かれた回折格子板Kを紙面垂直
上方から観察するのに相当する)。すなわち、視線がこ
の回折格子板Kに対して垂直に交わるような方向から観
察する。その状態で、視線を回転軸として、回折格子板
Kを回転させてみる。図5(b) 〜(e) は、図5(a) に示
す状態を0°として、それぞれ、30°,45°,60
°,90°だけ回転させたときの状態を示す。観察者か
ら見ると、この回転により、格子線の配置角度が0°〜
90°に変化することになる。このような観察を行う
と、通常の照明環境(屋外あるいは通常の照明がなされ
た室内)では、図5(a) に示すような0°の配置角度の
状態が最も明るく見え、図5(e) に示すような90°の
配置角度の状態が最も暗く見える。したがって、回折格
子板Kを図5(a) に示すような状態に保持し、これを時
計回りに徐々に回転させながら図5(e) に示すような状
態にまでもってゆくと、観察者からは回折格子板Kの前
面が徐々に暗くなってゆくように観察される。
適用すれば、階調をもったモチーフの表現が可能にな
る。たとえば、図6に示すような5種類の画素パターン
P1〜P5を用意する。ここで、各画素パターンP1〜
P5は、いずれも同じ線幅の格子線を同じピッチで配置
した回折格子パターンであるが、格子線の配置角度が0
°〜90°とそれぞれ異なっている。したがって、上述
の原理によれば、これらの各画素パターンP1〜P5
を、通常の照明環境下において垂直に立てて保持し、こ
れを水平方向から観察すれば、画素パターンP1が最も
明るく見え、画素パターンP2〜P4になるに従って徐
々に暗くなり、画素パターンP5が最も暗く見えること
になる。そこで、これらの各画素パターンを、それぞれ
の画素の濃度値に応じて対応づければ、階調をもったモ
チーフの表現が可能になる。たとえば、濃度値C=0%
(最も明るい)〜100%(最も暗い)が与えられた画
素については、図6の一番下の行に示すような濃度値範
囲に基づいて、画素パターンP1〜P5のうちのいずれ
か1つを対応づければよい。すなわち、0%≦C<20
%の濃度値をもった画素については画素パターンP1を
対応づけ、20%≦C<40%の濃度値をもった画素に
ついては画素パターンP2を対応づけ、40%≦C<6
0%の濃度値をもった画素については画素パターンP3
を対応づけ、60%≦C<80%の濃度値をもった画素
については画素パターンP4を対応づけ、80%≦C≦
100%の濃度値をもった画素については画素パターン
P5を対応づけるのである。
た例を示す。前述した図1(a) のモチーフは、英文字の
「A」を示す絵柄であるが、階調をもたない二値画像で
あり、各画素は図1(b) に示すように「0」または
「1」のいずれかの画素値しか有さない。これに対し、
各画素が0%〜100%の濃度値Cをもったモチーフを
考えてみる。図7(a) に各画素の濃度値を示した画像
は、図1(a) のモチーフと同様に英文字の「A」を示す
絵柄であるが、階調をもった画像であり、背景部分は濃
度値C=5%の画素で、絵柄部分は濃度値C=95%,
90%,70%,35%,30%のいずれかの画素で構
成されている。これらの濃度値をもった各画素につい
て、図6に示す方法で5つの画素パターンP1〜P5を
対応づけると、図7(b) に示すような対応関係が得られ
る。そこで、この対応関係に基づいて、各画素パターン
を各画素位置に配置してゆけば、階調をもった絵柄
「A」が回折格子により表現できる。
格子線配置角度を0°〜90°という広い範囲にわたっ
て分布させているが、実用上は、これほど広い範囲に分
布させる必要はない。具体的には、格子線配置角度を0
°〜45°まで変化させることにより、明るい状態(0
°)から、かなり暗い状態(45°)まで変化させるこ
とができ、更に、格子線配置角度を45°〜90°まで
変化させても、明度はそれほど大きくは変化しない。し
たがって、実用上は、格子線配置角度0°〜45°の範
囲、あるいは、0°〜30°の範囲を、濃度値0%〜1
00%の範囲に対応づけるようにすれば十分である。
の照明環境において水平方向の格子線をもった画素パタ
ーンは明るく見え、垂直方向の格子線をもった画素パタ
ーンは暗く見える。このため、上述の方法で階調画像を
表現したホログラム記録媒体自体を90°回転させて観
察すると、明暗の関係が反転することになる。これを具
体的な例で説明しよう。いま、図7(a) に示すような濃
度値をもった階調画像について、図7(b) に示すような
対応関係を用いて画素パターンを配置することにより、
図8(a) に示すような記録媒体Mが得られたとしよう。
この記録媒体Mを図8(a) に示すように縦の状態に保持
して観察すると、予定どおりの明暗状態が得られる。す
なわち、図7(a) において、濃度値5%の画素(格子線
は水平になる)が最も明るい(白い)画素となり、濃度
値95%の画素(格子線は垂直になる)が最も暗い(黒
い)画素となる。ところが、この記録媒体Mを図8(b)
に示すように横の状態に保持して観察すると、明暗状態
が反転し、もとの画像をポジ画像とすると、ネガ画像が
観察されることになる。すなわち、濃度値5%の画素
(格子線は今度は垂直になる)が最も暗い(黒い)画素
となり、濃度値95%の画素(格子線は今度は水平にな
る)が最も明るい(白い)画素となる。
線と記録媒体Mとのなす角度を変えることによっても生
じる。たとえば、これまでの議論はいずれも、図9(a)
に示すように、視線Eが記録媒体Mの面に対して垂直に
なるような方向から観察した場合についての議論であっ
たが、図9(b) に示すように、記録媒体Mを視線Eに対
して傾斜させた場合にも、ネガ/ポジの反転が生じる。
図9(b) は縦方向への傾斜(記録媒体Mの上辺を観察者
から離し、下辺を観察者に近付ける方向、あるいはその
逆方向への傾斜)を示しているが、同様の現象が横方向
への傾斜(記録媒体Mの右辺を観察者から離し、左辺を
観察者に近付ける方向、あるいはその逆方向への傾斜)
でも生じる。あるいは、照明環境によっても、ネガ/ポ
ジの反転が生じる可能性がある。しかも、この現象は必
ずしもネガ/ポジの反転として現れるとは限らず、中途
半端な向きや角度で観察すると、もとのモチーフに対し
て濃度の関係が複雑に入り乱れた画像が現れることにな
る。要するに、本発明によって階調画像を記録媒体M上
に表現した場合、観察者による記録媒体Mの保持状態、
観察角度、照明環境、によって、本来の階調画像が正し
く観察されない可能性がある。
らない。たとえば、この記録媒体Mを偽造防止のために
クレジットカード上に形成したとしよう。このクレジッ
トカードについての記載事項を確認する場合、観察者
は、図9(a) に示すように、正面に正しい向きでクレジ
ットカードを保持するのが通常だからである。このよう
に保持して観察する限り、もとのモチーフどおりの階調
をもった画像が観察できる。また、仮に観察者がクレジ
ットカードを縦横逆に保持して観察したり、傾けて観察
したりしても、特に実用上の問題は生じない。この場
合、確かにもとのモチーフを基準に考えると、階調情報
が正しく再現されていないことになるが、本来、このよ
うなホログラムシールは、写真のように被写体を忠実に
再現することを目的としたものではないため、実用上何
ら問題はない。むしろ、観察角度や向きを変えることに
より各部の濃度が千差万別に変化するため、幻想的なイ
メージを与えるという観点からは、これは好ましい現象
である。
の作成方法次に、本発明に係るホログラム記録媒体の作
成方法の手順を、図10の流れ図に基づいて説明する。
この手順は、ステップS1〜S6の6つの段階から構成
されており、このうち、ステップS1〜S4までがコン
ピュータおよびその周辺機器によって実行され、ステッ
プS5は電子線描画装置によって実行され、ステップS
6は印刷機によって実行される。
線幅の格子線を所定ピッチで所定の閉領域内に配置した
画素パターンを複数定義する段階である。ここで、定義
された各画素パターンは、たとえば、図6のパターンP
1〜P5のように、互いに格子線の配置角度が異なる。
定義すべき画素パターンの数は、濃度値を何段階に区分
けするかによって定まる。図6の例では、0%〜100
%の濃度値を5段階に区分けし、5種類の画素パターン
P1〜P5を定義しているが、よりきめの細かい区分け
をするのであれば、格子線の配置角度の刻みをより細か
くして多種類の画素パターンを定義すればよい。
ーフ画素情報を用意する段階である。ここで、モチーフ
画素情報とは、階調をもった所定のモチーフを表現する
ために、それぞれ所定の濃度値をもった複数の画素を平
面上の所定位置に定義した情報である。たとえば、図7
(a) に示すような情報が、モチーフ画素情報となる。こ
のようなモチーフ画素情報を用意するには種々の方法が
ある。たとえば、写真原稿やデザイナが描いたイラスト
原稿などを、スキャナ装置によって階調をもった画像デ
ータとして読み込めば、これをモチーフ画素情報として
利用することができる。あるいは、コンピュータ上で、
グラフィックアプリケーションソフトウエアを動作さ
せ、このような階調画像を描くことによっても、このモ
チーフ画素情報を用意することができる。
ーフ画素情報における各濃度値に基づいて、各画素に個
々の画素パターンを対応づけ、各画素位置に、対応する
画素パターンを配置する段階である。たとえば、図6の
最下行に示された不等式で定義される条件に従って、図
7(a) に示す各画素に画素パターンP1〜P5を対応づ
ければ、図7(b) に示すような対応関係が得られる。続
いて、この対応関係に基づいて、実際の画素パターンP
1〜P5が各画素位置へ配置される。以上の処理は、コ
ンピュータ内部の割付処理として実行される。
ップS3のパターン配置段階において、正しくパターン
配置が行われたか否かを検査する段階である。すなわ
ち、ステップS1で定義された複数の画素パターンのそ
れぞれについて、ディスプレイ画面上での固有の表示態
様が定められ、配置された個々の画素パターンをそれぞ
れ固有の表示態様によってディスプレイ画面上に表示さ
せるのである。前述のように、実際の画素パターンは、
1μmのオーダの線幅やピッチをもった微細パターンで
あるため、そのままの状態ではディスプレイ画面上に表
示することはできない。そこで、オペレータがディスプ
レイ画面上で視覚的に個々の画素パターンを把握するこ
とができるように、それぞれの画素パターンに対して固
有の表示態様が定められる。この表示態様は、個々の画
素パターンを互いに識別しうるような表示態様であれば
どのような表示態様を用いてもよいが、本実施例では、
実際の格子線の幅を肉眼で観察できる程度に拡大し、更
に適当に間引くことにより格子線のピッチを肉眼で観察
できる程度に伸長し、各画素パターンを表示している
(これまで図5や図6において示した画素パターンも、
実はこのようにして肉眼で観察できる態様で表示したも
のである)。
が困難になる。たとえば、図7(a)に示すような濃度値
をもった絵柄は、実際のホログラムシール上では明暗の
領域が鮮明に区別できるために、「A」なる英文字から
なるモチーフの認識ができるが、ステップS4のパター
ン検査段階において、ディスプレイ画面上に図6に示す
各画素パターンをモザイク状に配置して表示させた場
合、格子線の配置角度の違いによって「A」なる英文字
のモチーフを把握することは困難である。そこで、この
実施例では、パターン検査段階で、格子線の配置角度が
所定の範囲内に含まれる画素パターンのみをディスプレ
イ画面上に表示させるような機能を付加してある。たと
えば、上述の例の場合、格子線配置角度が30°以上の
画素パターンのみを表示させるようにすれば、図11に
示すように、画素パターンP2,P4,P5のみがディ
スプレイ画面上に表示されることになり、モチーフの形
状把握を容易に行うことができる。
プレイ画面上での画素パターンの表示輝度を変えるよう
にしてよい。たとえば、上述の例の場合、格子線配置角
度が30°未満の画素パターンについての輝度を低下さ
せるようにすれば、画素パターンP1の表示輝度が暗く
なり、やはりモチーフの形状把握を容易に行うことがで
きる。あるいは、格子線配置角度が所定の範囲内にある
ものだけを表示させる操作を、時分割して順次表示させ
ることも可能である。たとえば、上述の例の場合、格子
線配置角度が60°以上の画素パターンのみを表示させ
た後、続いて、30°〜60°の画素パターンのみを表
示させることも可能である。
って実行され、最終的に画素パターンの集合からなる画
像データが用意できる。そこで、続くステップS5にお
いて、この画像データに基づいて原版の作成を行う。こ
の実施例では、得られた画像データに基づいて、電子線
描画装置を用いて微細な画素パターン配列からなるホロ
グラム原版を作成している。こうして、原版が作成でき
たら、次のステップS6において、ホログラムシールが
製造される。この実施例では、原版を用いて印刷の手法
を用いて、ロール状のフィルムに原版上の凹凸パターン
を転写し、ホログラムシールを作成している。
のモチーフを重複させて表現する手法が開示されてい
る。たとえば、図12(a) に示すようなモチーフA(英
文字の「A」の形)と、図12(b) に示すようなモチー
フB(英文字の「B」の形)と、を重複させてホログラ
ムシール上に表現するには、各画素をそれぞれ4つの副
画素に分割し、モチーフAには左上の副画素と右下の副
画素を割り当て、モチーフBには左下の副画素と右上の
副画素とを割り当て、それぞれの画素を副画素によって
表現する。こうして、モチーフAは図13(a) に示すよ
うな副画素パターン(この例では、格子線配置角度が0
°)を配置することにより表現され、モチーフBは図1
3(b) に示すような副画素パターン(この例では、格子
線配置角度が90°)を配置することにより表現され
る。そして、これらの副画素パターンを重複させること
により、図14に示すようなホログラム記録媒体が得ら
れる。
複させて表示させる場合にも適用可能である。図12に
示すモチーフA,Bは、いずれも階調をもたない2値画
像であるが、これらが階調画像であった場合には、次の
ような取扱いをすればよい。すなわち、互いに近似した
格子線配置角度をもつ複数の画素パターンを1グループ
として、複数グループの画素パターンを定義し、各モチ
ーフごとに異なるグループに属する画素パターンを対応
づけるのである。たとえば、モチーフAについては、角
度0°近辺の格子線配置角度をもった複数の画素パター
ンを定義し、モチーフBについては、角度90°近辺の
格子線配置角度をもった複数の画素パターンを定義する
のである。より具体的には、モチーフAに用いる副画素
については、角度−5°〜+5°の範囲内の格子線配置
角度をもった複数種類の画素パターンを定義し、モチー
フBに用いる副画素については、角度85°〜95°の
範囲内の格子線配置角度をもった複数種類の画素パター
ンを定義するのである。角度0°近辺の格子線配置角度
をもつ画素パターングループと、角度90°近辺の格子
線配置角度をもつ画素パターングループと、では、見え
る角度に大きな差があるため、図14に示すホログラム
記録媒体は、ある特定の向きおよび角度から観察すると
モチーフAが観察され、別な特定の向きおよび角度から
観察するとモチーフBが観察される。しかも、モチーフ
Aが観察されているときには、各副画素によって角度−
5°〜+5°の範囲内で格子線配置角度に相違があるた
め、個々の副画素間に濃度差が観察されることになる。
同様に、モチーフBが観察されているときには、各副画
素によって角度85°〜95°の範囲内で格子線配置角
度に相違があるため、やはり個々の副画素間に濃度差が
観察されることになる。かくして、それぞれ階調をもっ
た複数のモチーフを重複させて表示することが可能にな
る。
(図10の流れ図のステップS4)において、格子線の
配置角度が所定の範囲内に含まれる画素パターンのみを
ディスプレイ画面上に表示させるような機能を付加して
おくと、上述のような複数のモチーフを重複表示させた
パターンの検査が容易になる。すなわち、角度−5°〜
+5°の範囲内の格子線配置角度をもつ画素パターンの
みを表示させれば、図13(a) に示すようなモチーフA
のみを認識することができるし、角度85°〜95°の
範囲内の格子線配置角度をもつ画素パターンのみを表示
させれば、図13(b) に示すようなモチーフBのみを認
識することができる。
説明したが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではなく、この他にも種々の態様で実施可能であ
る。たとえば、上述の実施例では、モチーフAに用いる
画素パターンの格子線配置角度については、0°を中心
にして±5°の幅をもたせ、モチーフBに用いる画素パ
ターンの格子線配置角度については、90°を中心にし
て±5°の幅をもたせたが、これらの中心角度および幅
は自由に設定することが可能である。ただし、モチーフ
AとモチーフBとが干渉しないようにするためには、モ
チーフAに用いる画素パターンの格子線配置角度の中心
値(上述の例の場合は0°)と、モチーフBに用いる画
素パターンの格子線配置角度の中心値(上述の例の場合
は90°)と、を少なくとも30°以上離すようにする
のが好ましい。更にモチーフAに用いる画素パターンの
格子線配置角度のモチーフB側の境界値(上述の場合は
+5°)と、モチーフBに用いる画素パターンの格子線
配置角度のモチーフA側の境界値(上述の場合は85
°)と、についても少なくとも30°以上離すようにす
るのが好ましい。なお、実際には、0°の格子線配置角
度をもった画素が最も明るく観察されるので、モチーフ
Aをより明るくするには、5°を中心にして±5°の幅
をもたせることにより、格子線配置角度が0°〜10°
に分布する画素パターングループを定義し、この画素パ
ターングループを用いてモチーフAを表現するようにす
るとよい。
度値を格子線の配置角度に置き換えるようにしたため、
階調をもったモチーフについても鮮明で再現性のよいホ
ログラム像が得られるようになる。
一例を示す図である。
画素パターンの一例を示す図である。
とを用いて作成されたホログラム記録媒体を示す図であ
る。
に用いられる画素パターンを示す図である。
きと明るさとの関係を説明する図である。
に用いられる複数の画素パターンの一例を示す図であ
る。
値および対応づけられた画素パターンを示す図である。
る向きによってネガ/ポジの反転現象が生じることを説
明する図である。
る角度によってネガ/ポジの反転現象が生じることを説
明する図である。
の作成方法の手順を示す流れ図である。
ン検査段階)において、ディスプレイ画面上に表示する
画素パターンに対して格子線配置角度による制限を加え
た場合の表示例を示す図である。
つの異なるモチーフを示す図である。
ターンを配置した状態を示す図である。
複することにより得られたホログラム記録媒体を示す図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 階調をもった所定のモチーフを回折格子
によって表現したホログラム記録媒体を作成する方法で
あって、 所定線幅の格子線を所定ピッチで所定の閉領域内に配置
した画素パターンを、格子線の配置角度を変えることに
より複数定義するパターン定義段階と、 それぞれ所定の濃度値をもった複数の画素を平面上の所
定位置に定義することにより階調をもった所定のモチー
フを表現した、モチーフ画素情報を用意するモチーフ準
備段階と、 前記モチーフ画素情報における各濃度値に基づいて、各
画素に前記画素パターンを対応づけ、各画素位置に、対
応する画素パターンを配置するパターン配置段階と、 を有することを特徴とするホログラム記録媒体の作成方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の作成方法において、 定義された複数の画素パターンのそれぞれについて、デ
ィスプレイ画面上での固有の表示態様を定め、配置され
た個々の画素パターンをそれぞれ前記固有の表示態様に
よってディスプレイ画面上に表示させるパターン検査段
階、を更に有することを特徴とするホログラム記録媒体
の作成方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の作成方法において、 パターン検査段階で、格子線の配置角度が所定の範囲内
に含まれる画素パターンのみをディスプレイ画面上に表
示させるようにしたことを特徴とするホログラム記録媒
体の作成方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の作成方法において、 パターン検査段階で、格子線の配置角度に応じて、ディ
スプレイ画面上での画素パターンの表示輝度を変えるよ
うにしたことを特徴とするホログラム記録媒体の作成方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31727493A JP3383038B2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | ホログラム記録媒体の作成方法 |
US08/784,724 US5784200A (en) | 1993-05-27 | 1997-01-16 | Difraction grating recording medium, and method and apparatus for preparing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31727493A JP3383038B2 (ja) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | ホログラム記録媒体の作成方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002324926A Division JP3854220B2 (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | ホログラム記録媒体の作成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07146635A JPH07146635A (ja) | 1995-06-06 |
JP3383038B2 true JP3383038B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=18086409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31727493A Expired - Lifetime JP3383038B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-11-24 | ホログラム記録媒体の作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3383038B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH693517A5 (de) * | 1997-06-06 | 2003-09-15 | Ovd Kinegram Ag | Flächenmuster. |
DE102005032997A1 (de) * | 2005-07-14 | 2007-01-18 | Giesecke & Devrient Gmbh | Gitterbild und Verfahren zu seiner Herstellung |
JP2012018324A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Sony Corp | 多視点画像記録媒体および真贋判定方法 |
-
1993
- 1993-11-24 JP JP31727493A patent/JP3383038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07146635A (ja) | 1995-06-06 |
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