JP3382851B2 - 靴の中敷の製造方法 - Google Patents
靴の中敷の製造方法Info
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Description
織物(総称して繊維シートと記す。)により表面と裏面
が形成された靴の中敷の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】靴の中敷には皮革製、繊維製などがある
が、通気性、吸湿性が良好な繊維製のものが好まれる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】例えばバングラデシュ
共和国産のジュート繊維製の織物など織目や編目が非常
に粗く、丈夫なシートは通気性、吸湿性が優れているの
で中敷の材料に適している。しかし、織目や編目が粗い
と、中敷の形状の中敷片に断裁した場合、中敷片の外縁
部から繊維が簡単にほつれてしまい、中敷片の形態をと
ゞめなくなる。このため従来は、断裁した1枚、又は重
ねた複数枚の中敷片の回りの外縁部を二つ折りした繊維
テープで挟んで外縁部沿いに繊維テープを接着や縫着等
し、外縁部からの繊維のほつれを防止して製品にしてい
る。この作業は手作業であり、しかも繊維テープを接
着、縫着する際に外縁部から繊維がほつれないように留
意しなければならないため生産性が極めて悪い。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、金型を
使用し、繊維シートからの中敷片の断裁、及び断裁した
中敷片の外縁部からの繊維のほつれ防止を同時に行うよ
うにしたもので、複数枚の繊維シートの間に中敷片より
も小さく、固定用開口を開設した介挿片を載置してから
上記複数枚の繊維シートを上型と下型との間に挟んで中
敷の形状の中敷片に断裁し、接着性樹脂を射出して中敷
片の外縁部を接着性樹脂で接着して固め、介挿片の固定
用開口内で上下の中敷片を接着性樹脂で接着して固める
ことを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】図面において、10は断裁すべき
中敷片と同形の隆起部11を有する下型(雄型)、20
は上記隆起部11に被さる下向きの窪み21を備えた上
下動する上型(雌型)であり、窪み21の上面の回りに
は中敷片の外縁部に沿う無端の溝形キャビティ22が形
成され、この溝形キャビティ22にはランナー溝24と
連通した複数のゲート23が溝に沿ってほゞ一定の間隔
で開口している。そして、窪み21の上面の溝形キャビ
ティ22の内側は圧縮部25になっている。 【0006】中敷片よりも大きい中敷にすべき複数枚の
繊維シートS 1 ,S 2 を下型の隆起部11の上に載置す
る。シートS 1 ,S 2 が動くのを防止するため隆起部11
の上面や、隆起部の回りの下型の上面に位置決めピン1
2を植立し、シートS 1 ,S 2 をピンに刺して移動を防止
するようにすることが好ましい。この場合、上型には上
記ピン12に対応した位置にピンの収容孔12′を設
け、上型をピン12に障害されずに下型上に降ろせるよ
うにする。 【0007】中敷を構成する表裏2枚の中敷片30a,
30bの間に、銅イオンで水虫を殺菌するために銅板を
介挿したり、多汗性の人の足の水分を吸湿するために高
吸、放湿性の不織布(例えば日本バイリーン株式会社、
商品名アデレフリーゼ)などを介挿した図2(A),
(B)に示す製品の製造について説明する。 【0008】図2(A),(B)の製品を製造するに
は、銅板、不織布等の介挿片40の大きさは中敷片30
a,30bの外縁部31の内側を圧縮する線状の圧縮部
25の形よりも小さくする。そして、介挿片40には図
2(C)に示すように、1つ、又は複数の固定用開口4
1と、下型の隆起部11の上面から立つ複数の位置決め
ピン12を通す位置決め孔42を開設する。固定用開口
41の大きさは直径10〜20mm程度でよい。そし
て、上型には上記介挿片の固定用開口41内に接着性樹
脂を射出する1つ、又は複数の補助キャビティ26を線
状圧縮部25で囲んで設け、溝形キャビティ22に接着
性樹脂Pを射出して中敷片30a,30bの外縁部31
を固める際に、補助キャビティ26にもランナー溝2
4、ゲート23を経て接着性樹脂Pを射出できるように
する。 【0009】下型の隆起部11の上に、中敷片よりも大
きい下になる繊維シートS 1 を載置して位置決めピン1
2で固定したら(図3)、介挿片40をそのシートの上
に載せ、隆起部11上から立つ位置決めピン12に位置
決め孔42を嵌めて固定し、その上に再び中敷片よりも
大きな上になる繊維シートS 2 を載置して位置決めピン
で固定する。 【0010】こうして、下型の隆起部11上に上下の繊
維シートS 1 ,S 2 、両シートの間に介挿片40を載置し
たら、上型を降ろし、窪み21を隆起部11に被せる。
窪み21を隆起部11に被せる当初、窪み21と隆起部
11は隆起部11から外にはみ出しているシートの余剰
分S′を切断し、シートを中敷片30a,30bに断裁
する(図4)。上型が更に降下すると中敷片30a,3
0bの回りに沿った外縁部31の上に溝形キャビティ2
2が位置し、外縁部の内側を圧縮部25が隆起部11の
上面に圧縮する。繊維シートS 1 ,S 2 の厚さが、例えば
1.5mmであると、繊維シートの圧縮部25で圧縮さ
れた部分の厚さは0.5mmになる。こうして上型が最
下降し、圧縮部25による中敷片の圧縮が完了したら、
射出成形機のノズルからランナー溝24を経て各ゲート
23に接着性樹脂Pを射出し、溝形キャビティ22を満
たした接着性樹脂Pを中敷片30(30a,30b)の
回りの外縁部31に含ませて固めると同時に(図4)、
介挿片の固定用開口内に位 置する補助キャビティ26か
ら射出された接着性樹脂Pが介挿片の固定用開口41内
で上下の中敷片30a,30bを接着して固める(図
4)。 【0011】溝形キャビティに射出された接着性樹脂
は、中敷片の外縁部の内側が圧縮部25で圧縮されてい
るため、外縁部から内方に洩れない。又、補助キャビテ
ィ26の回りは樹脂を射出する際、圧縮部25が中敷片
を隆起部11の上面に圧縮しているため、樹脂は補助キ
ャビティ26の回りから外に洩れない。尚、補助キャビ
ティ26の大きさは、直径10〜20mm程度の円形や
角形でよい。そして、接着性樹脂としては、例えばEV
Aを使用する。 【0012】上型の窪み21の上面の圧縮部25が外縁
部31の溝形キャビティ22、接着部32の補助キャビ
ティ26の部分を除いて平らであると、樹脂を射出する
際、該圧縮部25は中敷片30a,30bの外縁部3
1、接着部32以外の部分の全体を隆起部11の上面に
圧縮し、製品の中敷の厚さは減少する可能性がある。こ
のため圧縮部25は、図に示したように、溝形キャビテ
ィ22の内側に沿って線状に設けると共に、補助キャビ
ティ26の外周に沿って線状に設け、線状の圧縮部以外
の窪み21の上面は上に向かって凹んだ凹部27とし、
中敷片の外縁部31の内側に沿った部分、及び接着部の
回りの部分以外を隆起部11の上面に圧縮しないように
することが好ましい。 【0013】樹脂の射出が終ったら上型上に取付いてい
る上板28を上型から上に外し、上型のランナー溝2
4、ゲート23を満たしている樹脂を引上げることによ
りゲート23の先端の樹脂と、溝形キャビティ中に位置
する中敷片30の外縁部31に含まれた樹脂、補助キャ
ビティ中に位置する接着部32の樹脂を千切り、それか
ら上型20を上昇し、完成した中敷を下型の隆起部11
上の位置決めピンから抜いて取出す。 【0014】ゲート23の先端の樹脂と、溝形キャビテ
ィ中に位置する外縁部31に含まれる樹脂を千切ると、
外縁部31にはゲートの跡23′に高さ0.1〜0.2
mm 程度の樹脂の突起が生じることがある。同様にゲー
ト23の先端の樹脂と、補助キャビティ26中に位置す
る接着部32の樹脂を千切ると、接着部にはゲートの跡
23′に高さ0.1〜0.2mm程度の樹脂の突起が生
じることがある。これらの突起は高さが低いため、中敷
の上に足をのせても足裏を痛めることがなく、特に外縁
部31は足の外周に位置するので外縁部に生じた突起は
足に対し悪影響を及ぼすことはない。しかし、接着部の
突起も足に対して全く影響を与えないようにするには、
突起が生じる位置を足裏の土踏まずの部分や、指と指の
間の股の部分にすればよい。 【0015】こうして、図2(A),(B)の介挿片4
0を上下の中敷片の間に内蔵した中敷が得られる。この
完成した中敷の外縁部31は接着性樹脂で固められてい
るため、繊維のほつれは生じない。そして、介挿片40
の各固定用開口41内で上下の中敷片30a,30bは
所々接着部32により接着されているため、例えば下の
中敷片に対して上の中敷片が変形してずれ、外縁部31
から一部が千切れて破損することがなく、介挿片40は
上下の中敷片の間でずれ動くことはない。 【0016】 【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
目の粗い繊維シートが素材であっても、上型と下型とに
よる中敷片の断裁と、断裁した中敷片の外縁部に沿う接
着性樹脂の射出が連続的に行えるので、高能率に中敷を
製造できる。そして、外縁部はこれに沿って接着性樹脂
で固められているため、繊維はほつれない。更に、介挿
片の各固定用開口内で上下の中敷片は所々接着されてい
るため、例えば下の中敷片に対して上の中敷片が変形し
てずれ、外縁部から一部が千切れて破損することがな
く、介挿片は上下の中敷片の間でずれ動くことはない。
B−B線での一部の拡大断面図、(C)は中敷に内蔵し
た介挿片の平面図である。【図3】 図2(A)の中敷を製造するために、下型上
に、介挿片を挟んだ2枚の繊維シートをセットしている
状態の断面図である。【図4】 図2(A)の中敷を製造するために、一部を拡
大して示した接着性樹脂を射出している状態の断面図で
ある。 【符号の説明】 10 下型 11 下型の中敷形隆起部 20 上型 21 上型の中敷形の下向きの窪み 22 窪みの上面の回りに設けた溝形キャビティ 23 ゲート 24 ランナー溝 25 溝形キャビティの内側の圧縮部 30 中敷片 31 中敷片の外縁部 32 上下の中敷片を接着性樹脂で部分的に接着した接
着部40 介挿片(銅板、吸湿性不織布)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 複数枚の繊維シートの間に中敷片よりも
小さく、固定用開口を開設した介挿片を載置してから上
記複数枚の繊維シートを上型と下型との間に挟んで中敷
の形状の中敷片に断裁し、接着性樹脂を射出して中敷片
の外縁部を接着性樹脂で接着して固め、介挿片の固定用
開口内で上下の中敷片を接着性樹脂で接着して固めるこ
とを特徴とする靴の中敷の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14707398A JP3382851B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 靴の中敷の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14707398A JP3382851B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 靴の中敷の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11332607A JPH11332607A (ja) | 1999-12-07 |
JP3382851B2 true JP3382851B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=15421868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14707398A Expired - Fee Related JP3382851B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 靴の中敷の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3382851B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101779378B1 (ko) * | 2017-01-18 | 2017-09-21 | 주식회사 크레데레 | 피혁과 실리콘이 중합된 신발용 인솔 제조방법 |
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1998
- 1998-05-28 JP JP14707398A patent/JP3382851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101779378B1 (ko) * | 2017-01-18 | 2017-09-21 | 주식회사 크레데레 | 피혁과 실리콘이 중합된 신발용 인솔 제조방법 |
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JPH11332607A (ja) | 1999-12-07 |
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