JP3382839B2 - 高周波用ディレイライン及び高周波用ディレイラインの 製造方法 - Google Patents

高周波用ディレイライン及び高周波用ディレイラインの 製造方法

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JP3382839B2
JP3382839B2 JP07602798A JP7602798A JP3382839B2 JP 3382839 B2 JP3382839 B2 JP 3382839B2 JP 07602798 A JP07602798 A JP 07602798A JP 7602798 A JP7602798 A JP 7602798A JP 3382839 B2 JP3382839 B2 JP 3382839B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P9/00Delay lines of the waveguide type
    • H01P9/006Meander lines

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  • Waveguides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号を所定
位相遅延させる為の高周波用ディレイラインに関し、特
に大電力用の高周波用ディレイライン及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高周波信号を所定位相遅延さ
せる為の高周波用ディレイラインが存在しており、高周
波同軸ケーブルを用いた同軸線路型高周波用ディレイラ
インや、マイクロストリップ高周波線路を用いたマイク
ロストリップ線路型高周波用ディレイライン等の各種の
高周波用ディレイラインが存在する。
【0003】特開平4−58602号公報には、同軸線
路型高周波用ディレイラインとマイクロストリップ線路
型高周波用ディレイラインが開示されている。
【0004】図20(a)は第1従来例の同軸線路型高
周波用ディレイライン1の同軸ケーブル2の断面斜視
図、図20(b)は図20(a)の同軸線路型高周波用
ディレイライン1の全体斜視図である。
【0005】図20(a)の同軸ケーブル2は、内部導
体3と、外部導体4と、誘電体5と、外部被覆6とから
なる。この同軸ケーブル2としては、外部導体4の直径
が10mm以下の場合はセミリジッドケーブルが、10
mm以上の場合は高周波同軸ケーブルが主に用いられて
いる。
【0006】図20(b)の同軸線路型高周波用ディレ
イライン1は、必要な電気的遅延量だけ同軸ケーブル2
を巻いて遅延線路を構成し、この巻いた同軸ケーブル2
を基台7上へ固定し、コネクタ8を用いて外部装置と電
気的に接続していた。
【0007】図21(a)は第2従来例のマイクロスト
リップ線路型高周波用ディレイライン11の全体斜視
図、図21(b)は図21(a)のb−b線断面図であ
る。
【0008】マイクロストリップ線路型高周波用ディレ
イライン11は、板状の誘電体からなるセラミック基板
12と、マイクロストリップライン13の一方の表面に
蛇行形成された薄膜状の金属導体からなるマイクロスト
リップライン13と、マイクロストリップライン13を
取り囲んでセラミック基板12表面に形成された金属導
体からなる接地導体14と、マイクロストリップライン
13及び接地導体14に電気的接続されセラミック基板
12端縁に形成された金属導体からなる接続端子15と
から構成され、マイクロストリップライン13を必要な
電気的線路長となるよう蛇行形成し、供給された高周波
信号を遅延させて出力することにより所定の遅延量を得
ていた。
【0009】このように従来例の高周波用ディレイライ
ンは、同軸ケーブルやセラミック基板を用いて製造され
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の高
周波用ディレイラインには、以下に列挙するような問題
点があった。
【0011】高周波大電力用ディレイラインに要求され
る主要な特性とは、第1点として電気的遅延量が多いこ
と、第2点として高周波損失が小さいこと、第3点とし
て小型構成できること、第4点として耐電力が大きいこ
と等である。
【0012】第1点の電気的遅延量を多くするには、デ
ィレイラインの電気的線路長を長くするか、ディレイラ
インに用いる誘電体の誘電率を高めて波長短縮率を高め
る必要がある。
【0013】第2点の高周波損失を小さくするには、デ
ィレイラインの電気的線路長を短くするか、ディレイラ
インに用いる誘電体の誘電率を低める必要がある。
【0014】第3点として小型構成するには、各部寸法
を小さくする必要がある。
【0015】第4点として耐電力を大きくするには、デ
ィレイラインの放熱効果を高める為に各部寸法を大きく
する必要がある。
【0016】このように、第1点と第2点、第3点と第
4点は、一般的に互いにトレードオフの関係にある。
【0017】従来の同軸線路型高周波用ディレイライン
では、空気含有率の高い発泡誘電体を誘電体5に用いて
誘電率を可及的に低め、かつ十分な径の外部導体4を持
つ高周波同時ケーブルを採用し高周波損失を小さくして
第2点及び第4点の問題を解決していた。
【0018】ところが、電気的遅延量を多くする為には
十分長い物理的線路長が必要とされ、更に外部導体4の
直径が10mm程度の大電力用の同軸ケーブル2を巻い
て構成すると、この巻いた直径が数十cmにもなり、第
1点の電気的遅延量が少なくかつ第3点の小型構成がで
きない問題があった。
【0019】又、従来のマイクロストリップ線路型高周
波用ディレイラインでは、平面薄型のセラミック基板1
2上に薄膜状のマイクロストリップライン13を形成し
て小型構成し第1点及び第3点の問題を解決していた。
【0020】ところが、マイクロストリップ線路型高周
波用ディレイライン11は誘電率が高いセラミック基板
12上に極めて薄いマイクロストリップライン13を形
成して構成していた為、第2点の高周波損失が大きくか
つ第4点の耐電力が小さい問題があった。
【0021】更に、製造上や保守上の問題として、製造
が容易、製造コストが安価、保守性に優れるなことも要
求されていた。
【0022】ここにおいて本発明は、電気的遅延量が多
く、高周波損失が小さく、小型構成でき、耐電力が大き
い高周波用ディレイライン及び高周波用ディレイライン
の製造方法を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の新規な特徴的手法及び手段を採用す
る。
【0024】本発明の高周波用ディレイラインの特徴
は、使用周波数の1/4波長の奇数倍の間隔で連続的に
交互に折り返された形状に形成された第1の内部導体
(図1(a),(b)の101)と、第1の内部導体
(101)の折り返し形状に沿い、なおかつ第1の内部
導体(101)との間隔(図8(a),(b)のI1,
I2)を一定に維持して第1の内部導体(101)を収
納する溝(102b)を、開口面から反対面に向かって
形成した第1の外部導体(102)と、前記第1の外部
導体の前記開口面に取り付けられて前記第1の外部導体
の前記開口面を閉塞する第2の外部導体とを具備するこ
とである。
【0025】本発明の高周波用ディレイラインの製造方
法の特徴は、導体(図1(a),(b)の101a)を
使用周波数の1/4波長の奇数倍の間隔で連続的に交互
に折り返された形状に形成して第1の内部導体(10
1)とし、導体(102a)に、第1の内部導体(10
1)の折り返し形状に沿い、なおかつ第1の内部導体
(101)との間隔(図8(a),(b)のI1,I
2)を一定に維持して第1の内部導体(101)を収納
する溝(102b)を、開口面から反対面に向かって
成して第1の外部導体(102)とし、第1の内部導体
(101)を第1の外部導体(102)の溝(102
b)の内部に収納し、前記第1の外部導体の前記開口面
に前記第1の外部導体の前記開口面を閉塞する第2の外
部導体を取り付けることである。
【0026】このような手法及び手段を採用したことに
より、本発明の高周波用ディレイライン及び高周波用デ
ィレイラインの製造方法は、内部導体が連続的に交互に
折り返された形状に形成されているので、電気的遅延量
を多くできる。
【0027】又、内部導体と外部導体の間の誘電体とし
て誘電率の小さい空気を用いているので、高周波損失を
小さくできる。
【0028】又、内部導体が連続的に交互に折り返され
た形状に形成されているので、小型構成できる。
【0029】更に、内部導体と外部導体を熱伝導率が高
く放熱効果の高い導体で形成したので、耐電力を大きく
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の高周
波用ディレイライン100,100vを説明する。
【0031】図1(a)は本発明の第1の実施の形態の
高周波用ディレイライン100の全体斜視図、図1
(b)は図1(a)の平面透視図、図2(a)は図1
(b)のb−b線断面図、図2(b)は図2(a)の変
形例の高周波ディレイライン100vのb−b線断面図
である。
【0032】図1(a),(b)及び図2(a),
(b)に示す本発明の第1の実施の形態の高周波用ディ
レイライン100,100vは、第1の内部導体101
と、第1の外部導体102と、第2の外部導体103又
は103vと、支持体104a,104bとから構成さ
れる。
【0033】図3(a)は図1(a),(b),図2
(a),(b)の第1の内部導体101の平面図、図3
(b)は図3(a)のb−b線断面図である。
【0034】第1の内部導体101は、折返部101c
において連続的に交互に折り返された形状に形成された
導体である。
【0035】図4(a)は図1(a),(b),図2
(a),(b)の第1の外部導体102の平面図、図4
(b)は図4(a)のb−b線断面図である。
【0036】第1の外部導体102は、図3(a)の第
1の内部導体101の折り返し形状に沿い、なおかつ第
1の内部導体101と一定の間隔を維持して第1の内部
導体101を収納する溝102bが、開口面102cか
ら反対面102dに向かって形成された導体である。
【0037】図5(a)は図1(a),(b),図2
(a),(b)の第2の外部導体103の平面図、図5
(b)は図5(a)のb−b線断面図である。
【0038】第2の外部導体103は、図4(a),
(b)の第1の外部導体102の開口面102cに開口
面103cが対面するように取り付けられ、この第1の
外部導体102の開口面102cを閉塞する平面状の導
体である。
【0039】図6(a)は第2の外部導体103vの平
面図、図6(b)は図6(a)のb−b線断面図であ
る。
【0040】第2の外部導体103vは、図3(a),
(b)の第1の内部導体101の折り返し形状に沿い、
なおかつ第1の内部導体101との間隔を一定に維持し
て第1の内部導体101を収納する溝103vbが、開
口面103vcから反対面103vdに向かって形成さ
れており、図4(a),(b)の第1の外部導体102
の開口面102cに開口面103vcが対面するように
取り付けられ、この第1の外部導体102の開口面10
2cを閉塞する平面状の導体である。
【0041】これら第1の内部導体101、第1の外部
導体102、第2の外部導体103,103vの材質
は、高周波特性に優れる導電性材料である銅等が望まし
いが、これ以外の任意の導電性材料でも構わないし、更
にこれら導電体材料の表面に金等の高周波特性に優れる
各種導電性材料を更にエッチング加工やメッキ加工して
も構わない。又、誘電体の表面に導電性材料をメッキ加
工しても構わない。
【0042】図7(a)は図1(b)の支持体104
a,104bの全体斜視図、図7(b)は図7(a)の
分割状態斜視図である。
【0043】支持体104a,104bは、高周波特性
に優れた誘電体を図7(b)のように左側面中央部で接
続され上下に分割された形状で、なおかつこの分割部分
の中央部に図3(a),(b)の第1の内部導体101
をはさみ込む為の内部導体支持部104cが形成された
形状にモールド形成して製造する。この支持体104
a,104bの材質としては、誘電率が高く誘電正接が
小さい誘電体であるポリテトラフルオロエチレン等の誘
電体が望ましいが、これ以外の任意の誘電体材料でも構
わない。
【0044】図8(a)は図7(a),(b)の支持体
104a,104bの第1の外部導体102の特定の溝
102bへの収納状態斜視図、図8(b)は図8(a)
のb−b線断面図である。
【0045】図7(a),(b)に示す複数の支持体1
04a,104bは、周縁部と内部導体支持部104と
の間隔t1,t2がt1=t2=(一定)に形成されて
いるので、図8(a),(b)において、第1の内部導
体101の天面と第1の外部導体102の上端縁までの
垂直方向の距離t1,第1の内部導体101の底面と第
1の外部導体102の内底面までの垂直方向の距離t
1,第1の内部導体101の側面と第1の外部導体10
2の内部側面との間隔t2は、第1の内部導体101の
全長に亙ってt1=t2=(一定)となるように維持さ
れる。
【0046】ここではこの断面の各部において間隔t1
=t2=(一定)としているが、必要な高周波特性が得
られるならば、この断面の各部における間隔t1≠t2
としても、又、第1の内部導体101の全長に亙ってt
1,t2が変化するように形成しても構わない。この断
面における第1の内部導体101,第1の外部導体10
2,第2の外部導体103,103v,支持体104
a,104bの各部寸法を適切に選定することにより、
所望の線路インピーダンスが得られる。
【0047】ところで、支持体104a,104bによ
る第1の内部導体101の支持部分では、支持体104
a,104bの誘電率が非支持部分の誘電体である空気
の誘電率と異なるので、線路インピーダンスが局所的に
変化して線路上に反射が発生する。そこで、この反射を
防止する為、支持体104a,104b相互の支持間隔
Isを、使用周波数の約1/4波長の整数倍に設定し、
高周波ディレイライン100,100vの入力端から見
た電力反射量を最小とする。
【0048】図9(a)は図1(b)の折返部101c
の一部拡大平面透視図、図9(b)は図9(a)の変形
例である折返部101vcの一部拡大平面透視図であ
る。
【0049】折返部101c,101vcでは、折曲半
径が最小かつ折返部101c,101vcでの反射量が
最小となるように、第1の内部導体101や第1の外部
導体102の溝102等の形状及び各部寸法を選定す
る。図9(a)の折返部101cは第1の内部導体10
1の隅部が切り落とされた形状に形成され、図9(b)
の折返部101vcは第1の内部導体101が半円形に
形成されている。
【0050】又、図1(b),図3(a),図4(a)
のように、この折返部101c,101vc間の折返間
隔Itは、折返部101c,101vcで生じる反射を
打ち消す為、使用周波数の約1/4波長の奇数倍に設定
する。ここで使用周波数の約1/4波長の奇数倍とする
理由は、折返部101c,101vcで発生した反射波
は、手前の折返部101c,101vcへ戻ってきたと
ころで約1/2波長だけずれて逆位相となるので、定在
波を打ち消すことができるからである。
【0051】次に高周波用ディレイライン100,10
0vの製造方法を説明する。
【0052】図10(a)は図3(a),(b)の第1
の内部導体101の加工前の平面図、図10(b)は図
10(a)のb−b線断面図である。
【0053】最初に、図10(a),(b)のような形
状の厚さ数mm程度の平面金属板101aを、パンチン
グメタル等で打抜加工する等の方法により、図3
(a),(b)のように連続的に折り返された形状を持
つ第1の内部導体101を製造する。或いは図10
(a),(b)のような形状の平面誘電体を、打抜加工
等により図3(a),(b)のような連続的に折り返さ
れた形状に形成した後、エッチング加工やメッキ加工等
により表面に金属薄膜を形成して、第1の内部導体10
1を製造する。
【0054】図11(a)は図4(a),(b)の第1
の外部導体102の加工前の平面図、図11(b)は図
11(a)のb−b線断面図である。
【0055】次に、図11(a),(b)のような厚さ
数mm程度の平面金属板102aに、図4(a),
(b)のような溝102bを開口面102cから反対面
102dへ向かって切削形成し、第1の外部導体102
を製造する。この溝102bは図8(a),(b)のよ
うに第1の内部導体101と間隔t1=t2=(一定)
を維持するように形成される。
【0056】次に、高周波特性に優れた誘電体を図7
(b)のような左側面中央の端縁部で上下に接続された
分割自在な平面状で、かつこの分割面の中央部にt1=
t2となるような内部導体支持部104cが形成される
よう、モールド形成して支持体104a,104bを製
造する。
【0057】図7(b)に示す複数の支持体104a,
104bの内部導体支持部104cへ、図3(a)に示
す第1の内部導体101をはさみ込んで、図7(a)の
ように閉じ合わせる。
【0058】次に、この閉じ合わせた複数の支持体10
4a,104bを、第1の内部導体101に沿って図8
(a)のように一定の支持間隔Isとなるよう配置す
る。次にこの第1の内部導体101と複数の支持体10
4a,104bが一体化された部材を、第1の外部導体
102の溝102b内部へはめ込んで、図8(a),
(b)のように収納する。
【0059】最後に、図5(a),(b)のような厚さ
数mm程度の平面金属板103aである第2の外部導体
103の開口面103cを、第1の外部導体102の開
口面102cへ対面するようにネジ止め等の手段により
固定して第1の内部導体101を電磁シールドすること
により、高周波用ディレイライン100,100vが完
成する。
【0060】図12(a)は図6(a),(b)の第2
の外部導体103vの加工前の平面図、図12(b)は
図12(a)のb−b線断面図である。
【0061】図12(a),(b)のような厚さ数mm
程度の平面金属板103vaを、図6(a),(b)の
ように開口面103vcから反対面103vdへ向かっ
て、第1の内部導体101を内部に収納する溝103v
bを形成して第2の外部導体103vを製造した後、こ
の第2の外部導体103vの開口面103vcを、第1
の外部導体102の開口面102cへ対面するようにネ
ジ止め等の手段により固定して第1の内部導体101を
電磁シールドすることにより、高周波用ディレイライン
100,100vが完成する。
【0062】本実施の形態の高周波用ディレイライン1
00,100vの実装例を説明する。
【0063】図13(a)は図1(a),(d),図2
(a),(b)の高周波用ディレイライン100,10
0vの装置筐体107の蓋部108としての実装状態斜
視図である。この例では、高周波ディレイライン100
が高周波電力増幅器等の装置筐体107の蓋部108を
兼ねるよう、装置筐体107の端縁部に蝶番108aで
開閉自在に取り付けられ、装置筐体107と蓋部108
の高周波ディレイライン100,100vとは図示しな
いセミリジッドケーブルや高周波同軸ケーブルで電気的
接続されて実装されている。
【0064】又、図13(b)は 図1(a),
(b),図2(a),(b)の高周波用ディレイライン
100,100vの装置筐体107の放熱器109とし
ての実装状態斜視図である。この例では、高周波ディレ
イライン100,100vが高周波電力増幅器等の装置
筐体107の放熱器109を兼ねるよう、放熱器109
内部に高周波用ディレイライン100を構成し、放熱器
109の放熱フィン107aを装置筐体107の放熱と
高周波用ディレイライン100,100vの放熱に共用
するよう実装されている。
【0065】このような構成により、装置と一体的に更
なる小型化を実現すると共に、放熱効果を高めている。
【0066】次に本発明の第2の実施の形態の高周波用
ディレイライン200を説明する。
【0067】図14は本発明の第2の実施の形態の高周
波用ディレイライン200の第2の外部導体203を取
り外した状態の平面図、図15は図14のXV−XV線
断面図である。
【0068】高周波用ディレイライン200は、前記第
1の実施の形態の高周波用ディレイライン100,10
0vのより詳細かつ具体的な実施形態を示しており、8
00MHz帯/高周波出力140W程度のセルラー電話
基地局のフィードフォワード型高周波電力増幅器に用い
られる高周波用ディレイラインの具体例を示している。
【0069】図14及び図15の高周波用ディレイライ
ン200は、第1の内部導体201と、第1の外部導体
202と、図14及び図15中に図示されていない第2
の外部導体203(図17,図18)と、支持体204
a,204b,304a,304bと、方向性結合器2
05と、第2の内部導体206と、終端抵抗207と、
コネクタ208とからなる。
【0070】第1の内部導体201、第1の外部導体2
02と、図示されていない第2の外部導体203、支持
体204a,204b,304a,304bは、基本的
には第1の実施の形態の高周波用ディレイライン10
0,100vと同様の構造・材質・製造方法からなる。
【0071】図14の高周波用ディレイライン200中
の左側の一部に形成された溝202bは、他の部分の溝
202bよりも幅が広く形成されており、この溝202
b内部には、第1の内部導体201に並行して第2の内
部導体206が内蔵されている。この部分は、方向性結
合器205として動作するので、高周波用ディレイライ
ン200と方向性結合器205を同一平面上に一体的に
内蔵構成できる。この高周波用ディレイライン200と
方向性結合器205の一体構造は、フィードフォワード
増幅器のフィードフォワードループの一部として使用す
ると好適である。
【0072】終端抵抗207は、第2の内部導体206
の一端に電気的接続された高周波抵抗である。
【0073】コネクタ208は、第1の内部導体201
・第1の外部導体202・第2の外部導体203・第2
の内部導体206の各終端部に電気的接続され、外部の
図示しない高周波装置と電気的に接続されている。
【0074】図16は図14の第1の内部導体201の
平面図である。
【0075】第1の内部導体201は、図3(a),
(b)の第1の内部導体101と基本的に同様のもので
あり、第1の内部導体201上の他の部分より幅が狭い
支持部201bが支持間隔Isで形成されると共に、折
返部201cが折返間隔Itで形成され、連続的に交互
に折り返された形状に形成された導体である。この全長
は、必要な電気的遅延量に応じて決定される。
【0076】図14及び図15に示す第1の外部導体2
02は、図4(a),(b)の第1の外部導体102と
基本的に同様のものであり、第1の内部導体201の折
り返し形状に沿い、なおかつ第1の内部導体201の全
長に亙って、第1の内部導体との間隔を一定に維持して
第1の内部導体101を収納する溝202bが、開口面
202cから反対面202dに向かって形成された導体
である。
【0077】図15は図12において取り外された第2
の外部導体203の平面図、16は図15のXVI−X
VI線断面図である。
【0078】第2の外部導体203は、図5(a),
(b)又は図6(a),(b)の第2の外部導体10
3,103vと基本的に同様のものであり、開口面20
3cが図12及び図13の第1の外部導体202の開口
面202cに対面するように第1の外部導体102へネ
ジ止め等により取り付けられて、図16の第1の内部導
体201を電磁シールドする導体である。
【0079】図19(a)は図12の第1の内部導体2
01及び支持体204a,204bの一部破断斜視図、
図19(b)は図12の第1,第2の内部導体201,
206及び支持体304a,304bの一部破断斜視図
である。
【0080】支持体204a,204b,304a,3
04bは、支持体104a,104bと同様に高周波特
性に優れた誘電体をモールド形成する等して製造されて
いる。
【0081】図19(a)の支持体204aは、幅が図
12の第1の外部導体202の溝202bの幅と等し
く、かつ高さt1に形成されている。
【0082】支持体204bは、凹字型に形成され、幅
が図12の第1の外部導体202の溝202bの幅と等
しく、かつ側面から凹字の窪み部分である内部導体支持
部204cまでの幅がt3で、かつ底面から内部導体支
持部204cまでの高さがt1となるように形成されて
いる。
【0083】又、図19(b)の支持体304aは、幅
が図14の方向性結合器205部分の第1の外部導体2
02の溝202bの幅と等しく、かつ高さt1に形成さ
れている。
【0084】支持体304bは、連続凹字型に形成さ
れ、幅が図12の方向性結合器205部分の第1の外部
導体202の溝202bの幅と等しく、かつ側面から凹
字の窪み部分である内部導体支持部204cまでの幅が
t3で、かつ底面から内部導体支持部204cまでの高
さがt1となるように形成されている。
【0085】ここでは、図16及び図19(a),
(b)の支持部201b,206bのように、第1,第
2の内部導体201,206は、支持体204a,20
4b,304a,304bがある部分である支持部20
1b,206bにおける幅を、支持体204a,204
b,304a,304bがない部分における幅よりも狭
く形成している。
【0086】これに合わせて、図19(a),(b)の
ように、支持体204a,204b,304a,304
bの幅t3も、(幅t3)>(図8(a),(b)の間
隔t2)と形成することによって、支持体204のない
部分よりも誘電率が高い、支持体204がある部分の線
路インピーダンスを、支持体204のない部分と同一と
なるよう維持し、第1の内部導体201の全長に亙って
線路インピーダンスを一定に維持している。
【0087】次に高周波用ディレイライン200の製造
方法を説明する。
【0088】最初に、厚さ数mm程度の平面金属板を、
パンチングメタル等で打抜加工する等の方法により、図
16のように連続的に折り返された形状を持つ第1の内
部導体201を製造する。或いは平面誘電体を打抜加工
等により図16のような連続的に折り返された形状に形
成した後、エッチング加工やメッキ加工等により表面に
金属薄膜を形成して、第1の内部導体201を製造す
る。
【0089】次に、厚さ数mm程度の平面金属板に、図
14,図15のような溝202bを開口面202cから
反対面202dへ向かって切削形成し、第1の外部導体
202を製造する。この溝202bは図8(a),
(b)と同様に第1の内部導体201と間隔t1=t2
=(一定)を維持するように形成される。
【0090】次に、高周波特性に優れた誘電体を図19
(a),(b)のような形状にモールド形成して支持体
204a,204b,304a,304bを製造する。
【0091】次に、図14のように第1の外部導体20
2の溝202bに複数の支持体204bを支持間隔Is
を保ってはめ込む。同様に、方向性結合器205部分の
第1の外部導体202の溝202bにも複数の支持体3
04bをはめ込む。
【0092】次いで、図14に示す複数の支持体204
b,304bの上部中央に形成された凹部である図19
(a),(b)のような内部導体支持部204c,30
4cへ、先程の図16の第1の内部導体201をはめ込
む。このようにして、図14,図15の第1の外部導体
202の溝202b内部には、図16の第1の内部導体
201が、図8(a),(b)と同様に間隔t1=t2
=(一定)を維持して収納される。
【0093】同様に、図19(b)に示す第2の内部導
体206を、支持体304の内部導体支持部304cへ
はめ込む。
【0094】次に、図19(a)の支持体204aを先
程の図14の支持体204b上に位置を合わせて、第1
の内部導体201の溝201bの支持体204b上には
め込む。
【0095】同様に、図19(b)の支持体304aを
先程の図12の方向性結合器205部分の支持体304
b上に位置を合わせて、第1,第2の内部導体201,
206の溝201bの支持体204b上にはめ込む。
【0096】最後に、図17,図18のような厚さ数m
m程度の平面金属板である第2の外部導体203の開口
面203cを、図14,図15の第1の外部導体202
の開口面202cへ対面するようにネジ止め等の手段に
より固定して第1の内部導体201を電磁シールドする
ことにより、高周波用ディレイライン200が完成す
る。
【0097】このようにして、第1の内部導体201は
支持部201b以外の部分で全長に亙って、第1及び第
2の外部導体202,203と間隔t1=t2=(一
定)を維持して支持される。
【0098】本実施の形態でも、第1の実施の形態と同
様に、図12,図14の折返部201c間の折返間隔I
tは、折返部201cで生じる反射を打ち消す為、使用
周波数の約1/4波長の奇数倍に設定する。
【0099】又、図14,図16の支持体204相互の
支持間隔Isは、使用周波数の約1/4波長の整数倍に
設定し、高周波ディレイライン200の入力端から見た
電力反射量を最小とする。
【0100】以上の構成で、実際に周波数800〜90
0MHz/定格電力140W程度の電気的特性を持つ高
周波用ディレイライン200を製造したところ、寸法は
幅440mm×奥行527mm×厚さ10mm程度とな
り、非常に薄型に構成することができた。
【0101】又、第2の実施の形態では、第1の外部導
体202にのみ溝202bを形成した例だけを図14,
図15,図17,図18に図示したが、高周波用ディレ
イライン100,100vの第2の外部導体103vと
同様に、第2の外部導体203にも溝203bを形成
し、第1の外部導体202と第2の外部導体203の両
方に溝202b,203bを形成しても良い。
【0102】又、第1、第2の実施の形態では、第1の
内部導体101,201及び第1の外部導体102,2
02を交互に折り返して形成したが、これに代えて渦巻
状等に形成しても良い。
【0103】更に、多数の高周波用ディレイライン10
0,100v,200を製造してユニット構成とし、重
ね合わせて一体化するか又はコネクタで相互に連結して
積層構成しても良い。この場合は、実装面積を低減でき
ると共に、ユニット単位で遅延量を調整できる。
【0104】
【発明の効果】以上のような構成を採用したことによ
り、本発明の高周波用ディレイライン及び高周波用ディ
レイラインの製造方法は、次のような効果を発揮する。
【0105】第1点として、内部導体が平面上で連続的
に交互に折り返されたり、渦巻状に形成されているの
で、ディレイラインの電気的線路長を十分長くとれ、電
気的遅延量が多い効果がある。
【0106】第2点として、内部導体と外部導体との間
の誘電体として誘電率が低い空気を用いている為、高周
波損失が小さい効果がある。
【0107】第3点として、内部導体が平面上で連続的
に交互に折り返されたり、渦巻状に形成されているの
で、各部寸法を小型にできる効果があり、特に厚さを非
常に薄くできる効果がある。
【0108】第4点として、外部導体が熱伝導率が高い
金属導体で製造され、なおかつ平面状に形成されていて
表面積が大きいので、十分な放熱効果を得ることがで
き、耐電力が大きい効果がある。
【0109】第5点として、各部を打抜加工や切削加工
等の単純な加工方法で製造でき、更にこれらを組み合わ
せてネジ止め等の単純な方法で製造可能であるので、製
造が容易かつ製造コストが低廉な利点がある。
【0110】第6点として、各部を固定しているネジを
取り外すだけで分解可能であるので、保守が容易な利点
がある。
【0111】第7点として、平面薄型に構成できるの
で、ユニット状に構成して放送機器のラック等へ実装可
能であり、なおかつ当該ユニット構成により容易に着脱
可能であるので、保守な容易な利点がある。
【0112】第8点として、従来の同軸線路型高周波用
ディレイラインと比較して、金属平面板を加工して非常
に薄い平面構造に形成できるので、装置筐体の一部であ
る、装置筐体の蓋部や放熱器等として装置筐体と一体構
成でき、装置を大幅に小型化できる利点がある。
【0113】第9点として、従来の同軸線路型高周波用
ディレイラインと比較して、物理的に固体化構成できる
ので、耐衝撃性に優れ、なおかつ長期間に亙って非常に
安定した高周波特性を維持でき、振動や加速度が加わる
環境下でも長期間に亙って高い安定度で扱える利点があ
る。
【0114】第10点として、従来のマイクロストリッ
プ線路型高周波用ディレイラインで取り扱えないような
大電力を扱え、なおかつ小型に構成できる利点がある。
【0115】第11点として、第1の内部導体に並行し
て第2の内部導体を内部に形成して、方向性結合器を一
体構成できるので、装置の小型化及び高周波特性の安定
化を実現でき、更にはフィードフォワード増幅器のディ
レイライン部と方向性結合器を一体的に固体化構成で
き、高周波特性に優れ小型に構成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態の高周波用
ディレイライン100の全体斜視図、(b)は(a)の
平面透視図である。
【図2】(a)は図1(b)のb−b線断面図、(b)
は(a)の変形例の高周波ディレイライン100vのb
−b線断面図である。
【図3】(a)は図1(a),(b),図2(a),
(b)の第1の内部導体101の平面図、(b)は
(a)のb−b線断面図である。
【図4】(a)は図1(a),(b),図2(a),
(b)の第1の外部導体102の平面図、(b)は
(a)のb−b線断面図である。
【図5】(a)は図1(a),(b),図2(a),
(b)の第2の外部導体103の平面図、(b)は
(a)のb−b線断面図である。
【図6】(a)は第2の外部導体103vの平面図、
(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図7】(a)は図1(b)の支持体104a,104
bの全体斜視図、(b)は(a)の分割状態斜視図であ
る。
【図8】(a)は図7(a),(b)の支持体104
a,104bの第1の外部導体102の特定の溝102
bへの収納状態斜視図、(b)は(a)のb−b線断面
図である。
【図9】(a)は図1(b)の折返部101cの一部拡
大平面透視図、(b)は(a)の変形例である折返部1
01vcの一部拡大平面透視図である。
【図10】(a)は図3(a),(b)の第1の内部導
体101の加工前の平面図、(b)は(a)のb−b線
断面図である。
【図11】(a)は図4(a),(b)の第1の外部導
体102の加工前の平面図、(b)は(a)のb−b線
断面図である。
【図12】(a)は図6(a),(b)の第2の外部導
体103vの加工前の平面図、(b)は(a)のb−b
線断面図である。
【図13】(a)は図1(a),(b)、図2(a),
(b)の高周波用ディレイライン100,100vの装
置筐体107の蓋部108としての実装状態斜視図、
(b)は図1(a),(b),図2(a),(b)の高
周波用ディレイライン100,100vの装置筐体10
7の放熱器109としての実装状態斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態の高周波用ディレ
イライン200の第2の外部導体203を取り外した状
態の平面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】図14の第1の内部導体201の平面図であ
る。
【図17】図14において取り外された第2の外部導体
203の平面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線断面図で
ある。
【図19】(a)は図14の第1の内部導体201及び
支持体204a,204bの一部破断斜視図、(b)は
図14の第1,第2の内部導体201,206及び支持
体304a,304bの一部破断斜視図である。
【図20】(a)は第1従来例の同軸線路型高周波用デ
ィレイライン1の同軸ケーブル2の断面斜視図、(b)
は(a)の同軸線路型高周波用ディレイライン1の全体
斜視図である。
【図21】(a)は第2従来例のマイクロストリップ線
路型高周波用ディレイライン11の全体斜視図、(b)
は(a)のb−b線断面図である。
【符号の説明】
1 同軸線路型高周波用ディレイライン 2 同軸ケーブル 3 内部導体 4 外部導体 5 誘電体 6 外部被覆 7 基台 8 コネクタ 11 マイクロストリップ線路型高周波用ディレイライ
ン 12 セラミック基板 13 マイクロストリップライン 14 接地導体 15 接続端子 100,100v,200 高周波用ディレイライン 101,201 第1の内部導体 101a 平面金属板 101b,201b 支持部 101c,101vc,201c 折返部 102,202 第1の外部導体 102a 平面金属板 102b,202b 溝 102c,202c 開口面 102d,202d 反対面 103,103v,203 第2の外部導体 103a,103va 平面金属板 103vb 溝 103c,103vc,203c 開口面 103vd,203d 反対面 104a,104b,204a,204b,304a,
304b 支持体 104c,204c,304c 内部導体支持部 107 装置筐体 108 蓋部 108a 蝶番 109 放熱器 109a 放熱フィン 206 方向性結合器 206 第2の内部導体 207 終端抵抗 208 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−84053(JP,A) 特開 昭50−17748(JP,A) 特開 昭61−224601(JP,A) 実開 昭53−34935(JP,U) 特公 昭47−33974(JP,B2)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用周波数の1/4波長の奇数倍の間隔で
    連続的に交互に折り返された形状に形成された第1の内
    部導体と、 前記第1の内部導体の折り返し形状に沿い、なおかつ前
    記第1の内部導体との間隔を一定に維持して前記第1の
    内部導体を収納する溝を、開口面から反対面に向かって
    形成した第1の外部導体と、 前記第1の外部導体の前記開口面に取り付けられて前記
    第1の外部導体の前記開口面を閉塞する第2の外部導体
    とを具備することを特徴とする高周波用ディレイライ
    ン。
  2. 【請求項2】使用周波数の1/4波長の奇数倍の間隔で
    連続的に交互に折り返された形状に形成された第1の内
    部導体と、 前記第1の内部導体の折り返し形状に沿い、なおかつ前
    記第1の内部導体との間隔を一定に維持して前記第1の
    内部導体を収納する溝を、開口面から反対面に向かって
    形成した第1の外部導体と、 前記第1の内部導体の折り返し形状に沿い、なおかつ前
    記第1の内部導体との間隔を一定に維持して前記第1の
    内部導体を収納する溝を、開口面から反対面に向かって
    形成し、前記第1の外部導体の前記開口面に取り付けら
    れて前記第1の外部導体の前記開口面を閉塞する第2の
    外部導体とを具備することを特徴とする高周波用ディレ
    イライン。
  3. 【請求項3】前記第1の内部導体は、前記第1の外部導
    体の前記溝の内部に誘電体からなる支持体で支持されて
    いることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の
    高周波用ディレイライン。
  4. 【請求項4】前記支持体は、前記第1の外部導体に形成
    された前記溝内部に、使用周波数の1/4波長の整数倍
    の間隔で配置されていることを特徴とする請求項記載
    の高周波用ディレイライン。
  5. 【請求項5】前記第1の内部導体は、前記支持体に支持
    されている部分の幅が、前記支持体に支持されていない
    部分の幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請
    求項3,4の何れかに記載の高周波用ディレイライン。
  6. 【請求項6】前記支持体は、前記第1の内部導体が貫通
    する鍔状に形成されていることを特徴とする請求項3か
    ら5の何れかに記載の高周波用ディレイライン。
  7. 【請求項7】前記支持体は、前記第1の内部導体を支持
    する部分の幅が、前記第1の内部導体を支持しない部分
    の幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項
    3から5の何れかに記載の高周波用ディレイライン。
  8. 【請求項8】前記支持体は、分割可能に構成されてお
    り、前記第1の内部導体を前記分割部分へ挟み込んで支
    持することを特徴とする請求項3から7の何れかに記載
    の高周波用ディレイライン。
  9. 【請求項9】前記第1,第2の外部導体は、装置筐体の
    蓋部として前記装置筐体と一体的に実装されることを特
    徴とする請求項1からの何れかに記載の高周波用ディ
    レイライン。
  10. 【請求項10】前記第1,第2の外部導体は、装置筐体
    の放熱器として前記装置筐体と一体的に実装されること
    を特徴とする請求項1からの何れかに記載の高周波用
    ディレイライン。
  11. 【請求項11】前記第1の内部導体に並行して第2の内
    部導体を具備することを特徴とする請求項1から10
    何れかに記載の高周波用ディレイライン。
  12. 【請求項12】前記第1の内部導体は、前記連続的に交
    互に折り返された形状に代えて、連続渦巻状の形状であ
    ることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の
    高周波用ディレイライン。
  13. 【請求項13】導体を使用周波数の1/4波長の奇数倍
    の間隔で連続的に交互に折り返された形状に形成して第
    1の内部導体とし、前記第1の内部導体の折り返し形状
    に沿い、なおかつ前記第1の内部導体との間隔を一定に
    維持して前記第1の内部導体を収納する溝を、導体の開
    口面から反対面に向かって形成して第1の外部導体と
    し、前記第1の外部導体の前記溝の内部に前記第1の内
    部導体を収納し、前記第1の外部導体の前記開口面を第
    2の外部導体で閉塞することを特徴とする高周波用ディ
    レイラインの製造方法。
  14. 【請求項14】導体を使用周波数の1/4波長の奇数倍
    の間隔で連続的に交互に折り返された形状に形成して第
    1の内部導体とし、前記第1の内部導体の折り返し形状
    に沿い、なおかつ前記第1の内部導体との間隔を一定に
    維持して前記第1の内部導体を収納する溝を、導体の開
    口面から反対面に向かって形成して第1の外部導体と
    し、前記第1の内部導体の折り返し形状に沿い、なおか
    つ前記第1の内部導体との間隔を一定に維持して前記第
    1の内部導体を収納する溝を、導体の開口面から反対面
    に向かって形成して第2の外部導体とし、前記第1の外
    部導体の前記溝の内部に前記第1の内部導体を収納し、
    前記第1の外部導体の前記開口面を前記第2の外部導体
    で閉塞することを特徴とする高周波用ディレイラインの
    製造方法。
  15. 【請求項15】前記第1の内部導体を、前記第1の外部
    導体の前記溝の内部に誘電体からなる支持体で支持する
    ことを特徴とする請求項13から14の何れかに記載の
    高周波用ディレイラインの製造方法。
  16. 【請求項16】前記支持体を、前記第1の外部導体に形
    成された前記溝内部に、使用周波数の1/4波長の整数
    倍の間隔で配置することを特徴とする請求項15記載の
    高周波用ディレイラインの製造方法。
  17. 【請求項17】前記第1の内部導体は、前記支持体に支
    持されている部分の幅を、前記支持体に支持されていな
    い部分の幅よりも狭く形成することを特徴とする請求項
    15,16の何れかに記載の高周波用ディレイラインの
    製造方法。
  18. 【請求項18】前記支持体を、前記第1の内部導体が貫
    通する鍔状に形成することを特徴とする請求項15から
    17の何れかに記載の高周波用ディレイラインの製造方
    法。
  19. 【請求項19】前記支持体は、前記第1の内部導体を支
    持する部分の幅を、前記第1の内部導体を支持しない部
    分の幅よりも狭く形成することを特徴とする請求項15
    から17の何れかに記載の高周波用ディレイラインの製
    造方法。
  20. 【請求項20】前記支持体を、分割可能に構成し、前記
    第1の内部導体を前記分割部分へ挟み込んで支持するこ
    とを特徴とする請求項15から19の何れかに記載の高
    周波用ディレイラインの製造方法。
  21. 【請求項21】前記第1,第2の外部導体を、装置筐体
    の蓋部として前記装置筐体と一体的に実装することを特
    徴とする請求項13から20の何れかに記載の高周波用
    ディレイラインの製造方法。
  22. 【請求項22】前記第1,第2の外部導体を、装置筐体
    の放熱器として前記装置筐体と一体的に実装することを
    特徴とする請求項13から21の何れかに記載の高周波
    用ディレイラインの製造方法。
  23. 【請求項23】前記第1の内部導体に並行して第2の内
    部導体を形成することを特徴とする請求項13から22
    の何れかに記載の高周波用ディレイラインの製造方法。
  24. 【請求項24】前記第1の内部導体を、前記連続的に交
    互に折り返された形状に代えて、連続渦巻状の形状とす
    ることを特徴とする請求項13から23の何れかに記載
    の高周波用ディレイラインの製造方法。
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