JP3382227B2 - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JP3382227B2
JP3382227B2 JP2001068733A JP2001068733A JP3382227B2 JP 3382227 B2 JP3382227 B2 JP 3382227B2 JP 2001068733 A JP2001068733 A JP 2001068733A JP 2001068733 A JP2001068733 A JP 2001068733A JP 3382227 B2 JP3382227 B2 JP 3382227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被写体を透過し
たX線を検出するX線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なX線を検出する方法としては、
蛍光物質を塗布した増感紙で写真フィルムの両面を挟
み、増感紙の蛍光により写真フィルムを露出する方法が
ある。
【0003】すなわち、被写体のX線を照射する反対側
に、増感紙で挟んだ写真フィルムを配置し、X線の照射
後、その写真フィルムを現像することにより、被写体を
透過したX線により形成された潜像が現れ、被写体のX
線透過映像を見ることができる。
【0004】最近、撮影のデジタル化として、X線検出
器としてのIP(Imaging Plate) を利用したCR( Comp
uted Radiography) 装置が普及している。
【0005】IPは、ハロゲン化バリウム蛍光体の微結
晶が塗布されたフィルム状の検出器である。その蛍光体
はX線が照射されることにより1次励起してX線情報を
記憶し、その後、可視光を照射することにより2次励起
して光輝尽発光する。この輝尽発光によりIPに記憶さ
れたX線情報を光学像として取出すことができる。
【0006】この取出した光学像を光学的な読取装置、
例えば光電子増倍管等で読取り、デジタル画像処理装置
にて処理し、メモリ等に記憶すると共に、CRT( cath
oderay tube )モニタに表示することで、映像として見
ることができる。
【0007】上述した増感紙で挟んだ写真フィルム及び
IPは、カセッテと呼ばれる保持部材( ホルダ )に収納
されて、手でどこにでも持ち運ぶことができ、しかも被
写体のどこにでも自由に配置することができる。
【0008】救急医療分野では、撮影の場所で、装置の
信号線ケーブル等に血液等が付着して、衛生的に問題と
なるのを防止するため、デジタル画像処理装置とIPカ
セッテとを接続しないまま、IPカセッテに1次励起に
よりX線情報を記憶させるのみのカセッテ撮影が一般的
に行われている。
【0009】このカセッテ撮影でX線情報を記憶したI
Pカセッテは、離れた場所に設置されているデジタル画
像処理装置まで持って行き、このデジタル画像処理装置
により、IPカセッテのIPを可視光により2次励起を
行って、X線情報を取出し、診断に役立てるようになっ
ている。
【0010】さらに、X線検出を連続的に行う方法とし
ては、ヨウ化セシウム結晶を用いたイメージインテンシ
ファイアを使用する方法がある。
【0011】イメージインテンシファイアは、X線によ
るヨウ化セシウム結晶の発光を光電子増倍して出力す
る。この出力光をTV( television )カメラ装置にて受
像すると、CRTモニタに連続して映像を見ることがで
きる。
【0012】また、TVカメラ装置にて受像したX線情
報をデジタル画像処理装置にて記憶し、CRTモニタに
表示することもできる。
【0013】X線診断装置は、診断部位、目的に応じて
最適なX線撮像装置を用いて構成されている。最近、X
線装置のデジタル化が急速に進行しており、イメージイ
ンテンシアファイアを使用した循環器用の診断装置は完
全にデジタル化に移行しようしている。さらに、消化器
用の診断装置のデジタル化も期待されている。これらの
装置は、専用の検査室に据置きとなり、診断目的に最も
適した形状となっている。増感紙で挟んだ写真フィルム
を使用した胸部等の単純撮影も、IPを使用した撮影に
置き代わりデジタル化へと進んでいる。
【0014】一方、X線発生部は、高電圧発生装置、X
線管を備えるため大型形状となる。病棟を回っての単純
撮影では、X線発生部を可搬式にして、写真フィルム又
はIPを収納したカセッテと共に搬送する。この場合、
病棟にて、患者の下にカセッテを挿入し、患者の上方か
らX線を照射することで単純撮影を行うことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】現像装置又はデジタル
画像処理装置は大型な装置であり、精度良く管理する必
要があるため、高電圧発生装置等を含む大型なX線発生
部と共に搬送することができない。
【0016】従って、病棟を回っての写真フィルム又は
IPを収納したカセッテでの単純撮影では、その場で、
撮影したX線情報( X線画像 )を映像として確認するこ
とができない。このため、X線の撮影条件に不適当があ
っても知ることができない。
【0017】そして、カセッテを現像装置又はデジタル
画像処理装置の設置されている場所まで持っていって、
カセッテに収納された写真フィルムを現像し又はIPか
らX線情報を取出して、初めて撮影条件に不適当があっ
たことが判り、この時点になって再撮影を行わなければ
ならないという問題があった。
【0018】また、イメージインテンシファイアを可搬
式のX線発生装置に取付けた装置もあるが、大口径とな
るイメージインテンシファイアを搭載すると、外径がよ
り大きくなり搬送が困難になるという問題があった。さ
らに、イメージインテンシファイアからX線情報を読取
って記録する装置もそのX線発生装置に搭載しなければ
ならず、装置全体としてかなり大型になり実際上可搬式
とすることが難しくなるという問題があった。
【0019】そこでこの発明の目的は、X線撮像装置に
おいて、薄形・軽量化を実現することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の可搬式のX線撮
像装置は、被写体を透過したX線を検出する複数の素子
を平面配置して構成された薄形平面検出器と、前記薄型
平面検出器に積層された基板と、前記基板に実装され、
前記薄形平面検出器から出力された信号を記憶するデジ
タル情報記憶手段と、前記基板に前記デジタル情報記憶
手段とともに実装され、前記薄形平面検出器の各素子か
ら信号を読み出すための読出し信号を前記薄型平面検出
器に供給するアドレス発生器と、前記薄型平面検出器を
透過するX線から前記基板に実装された前記デジタル情
報記憶手段と前記アドレス発生器とを遮蔽するために、
前記薄型平面検出器と前記基板との間に挿入されたX線
遮蔽板とを具備する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図1乃至図4を参照して説明する。
【0022】図1は、この発明を適用したX線診断装置
を使用したシステムの概略の構成を示す図である。
【0023】このシステムは、可搬式のX線発生装置1
とこの発明を適用したX線撮像装置2とから構成されて
いる。
【0024】前記X線発生装置1は、X線を放射するX
線発生手段としてのX線管3と、このX線管3から被写
体へのX線照射野( X線の照射範囲 )を決定するX線絞
り4と、前記X線管3へ供給する電力を制御するX線制
御器5と、前記X線管3及びX線絞り4が被写体6の上
方の位置に配置するように固定する支柱7及びアーム8
と、前記X線制御器5及び前記支柱7を固定し、このX
線発生装置1全体が搬送できるように、その下面に車輪
が設けられた搬送台9とから構成されている。
【0025】前記X線絞り4は、前記アーム8に固定さ
れた前記X線管3から放射されたX線を下方に位置する
前記被写体6の例えば、胸部や腹部等の範囲に限定して
照射するようになっている。
【0026】前記被写体6は寝台10の上に横になり、
この被写体5と寝台9との間に、すなわち、被写体5の
下に前記X線撮像装置2が配置される。
【0027】図2に、前記X線撮像装置2の斜視図を示
し、図3にそのX線撮像装置2を分解した時の各部品の
斜視図を示す。
【0028】このX線撮像装置2は、X線を透過する材
質からなる窓部を設けた上カバー21と、この上カバー
21に結合して薄形箱体を形成する下カバー22と、こ
の上カバー21と下カバー22とからなる薄形箱体の中
に収納された、以下に説明する部品とから構成されてい
る。
【0029】すなわち、前記上カバー21と前記下カバ
ー22とからなる薄形箱体の中には、複数のスリットが
形成され、散乱X線( 一次X線が被写体透過時、散乱作
用にて発生するX線 )を除去するためのX線グリッド2
3と、CCD( charge coupled device)素子を2次元的
に( 平面的に )整列配置したCCD24の光入射面(図
中の上面 )に蛍光物質( シンチレータ、例えばヨウ化セ
リウム( Cs I) の結晶積層物 )25を塗布した薄形の
X線平面検出手段としての薄形平面検出器26と、デジ
タルX線情報記憶部53とが、前記上カバー21側から
前記下カバー22側へ順番に、積層され収納されてい
る。なお、前記CCD24から構成された前記薄形平面
検出器26と前記デジタルX線情報記憶部27とは、電
気的に接続されている。
【0030】この第1実施形態及び以下の実施形態にお
いて、薄形平面検出器26としてCCD素子を使用した
ものについて説明したが、この発明はこれに限定される
ものではなく、液晶のTFT技術を応用した2次元の光
入射面を有する光検出器やその他の撮像素子を使用した
2次元の光検出器でも適用可能である。
【0031】前記デジタルX線情報記憶部27は、基板
上に、不揮発性デジタル情報記憶手段としてのフラッシ
ュメモリ28、A/D( analogue/digital )変換器2
9、アドレス発生器30、充電可能なバッテリー31、
切換スイッチ32、外部電源(図示せず )から前記バッ
テリー31に充電電流を供給するためのバッテリー充電
端子33、前記フラッシュメモリ28から外部の画像処
理装置等へデジタルデータを転送するための接続手段と
してのデジタル情報出力端子34が実装されて構成され
ている。
【0032】なおこの第1実施形態及び以下の実施形態
において、前記フラッシュメモリ28は基板上に実装さ
れているが、メモリカードのコネクタを設け、メモリカ
ードを着脱自在に設けても良いものである。この場合で
あれば、メモリカードを交換すれば何枚でも撮影でき、
外部のデジタル画像処理装置へメモリカードのみを持っ
ていくだけで、撮影したX線画像情報を処理することが
できるという効果を得ることができる。当然フラッシュ
メモリに限定されるものではなく、各種の不揮発性メモ
リ( 例えばEEPROM( electrically erasable prog
rammable readonly memory ))についても適用可能であ
る。
【0033】なお、前記バッテリー31は、電力供給手
段として、前記フラッシュメモリ28、前記A/D変換
器29、前記アドレス発生回路30等のこのデジタルX
線情報記憶部27の回路へ電力を供給し、前記バッテリ
ー充電端子33と接続し、図示しない外部電源からこの
バッテリー充電端子33を介して供給される充電電流に
より充電される。
【0034】図4に、このX線撮像装置2の要部回路構
成のブロック図を示す。
【0035】前記CCD24から構成される前記薄形平
面検出器26は、前記デジタルX線情報記憶部27の前
記アドレス発生器30から出力される読出し信号によ
り、TV信号やビデオ信号のように、その各CCD素子
に蓄積された電荷が、順次画素毎にアナログのX線情報
( 撮像信号 )として出力される。
【0036】このアナログのX線情報は、前記デジタル
X線情報記憶部27の前記A/D変換器29に入力さ
れ、このA/D変換器29でデジタル変換される。この
デジタル変換により得たデジタルのX線情報は、X線画
像情報として前記フラッシュメモリ28の前記アドレス
発生器30からの記憶アドレス信号により指定された記
憶領域に記憶される。
【0037】前記フラッシュメモリ28は複数の記憶領
域に分割して管理され、前記アドレス発生器30は、前
記切換スイッチ32の操作により、前記フラッシュメモ
リ28へ出力する記憶アドレス信号で指定するアドレス
を、前回のX線撮影でX線画像情報を記憶した記憶領域
の次の記憶領域のアドレスに変更して出力すると共に、
前記薄形平面検出器26に読出し信号を出力するように
なっている。
【0038】従って、前記切換スイッチ32により領域
指定手段が構成され、前記アドレス発生器により記憶制
御手段が構成されている。
【0039】前記フラッシュメモリ28に記憶されたX
線画像情報は、前記デジタル情報出力端子34を介し
て、このデジタル情報出力端子34に接続された外部の
デジタル画像処理装置35のデジタル情報入力部36へ
転送される。
【0040】このデジタル画像処理装置35では、入力
されたX線画像情報を解析処理して、磁気ディスク等の
内部記憶部( 図示せず )に記憶すると共に、CRT( ca
thode ray tube、図示せず )モニタ等の表示器にX線情
報を映像として表示する。
【0041】このような構成の第1実施形態において
は、X線撮像装置2は、上カバー21、X線グリッド2
3、薄形平面検出器26、デジタルX線情報記憶部2
7、下カバー22を積層して構成したもので、薄形・軽
量に構成されている。従って、このX線撮像装置2は、
手で持ち運びができ、被写体のどこにでも配置すること
が容易にできる。
【0042】例えば、病棟を回ってのX線撮影では、被
写体6は寝台10上に横になり、その被写体6のX線撮
影する箇所、例えば胸部や腹部の上方にX線管3及びX
線絞り4を配置し、その被写体6を介して、その下にX
線撮像装置2が配置される。
【0043】X線管3から放射されたX線は、X線絞り
4を介して被写体6に照射され、この被写体6を透過し
たX線がX線撮像装置2に入射される。
【0044】この入射されたX線は、X線グリッド23
を介して薄形平面検出器26の上面に塗布された蛍光物
質25に入射され、この蛍光物質25が発光する。この
発光の光量に応じて、CCD24の各CCD素子の蓄積
層に電荷が蓄積される。この電荷の蓄積は、X線の照射
中、継続される。
【0045】X線の照射が終了して、切換スイッチ32
の操作されると、アドレス発生器30から、読出し信号
が薄形平面検出器26へ出力されると共に、前回X線画
像情報を記憶した記憶領域の次の記憶領域のアドレスを
指定する記憶アドレス信号をフラッシュメモリ28へ出
力する。
【0046】薄形平面検出器26は読出し信号が入力さ
れると、各CCD素子の蓄積層に蓄積された電荷は、転
送層に移動し、その読出し信号にしたがって、TV信号
やビデオ信号のように、順次画素毎にアナログのX線情
報としてA/D変換器29へ出力される。
【0047】このアナログのX線情報は、A/D変換器
29によりデジタルのX線情報に変換され、X線画像情
報としてフラッシュメモリ28の記憶アドレス信号によ
り指定された記憶領域に記憶される。
【0048】その後、X線撮像装置2は、デジタル画像
処理装置35が設置されている場所まで運ばれ、X線撮
像装置2のデジタル情報出力端子34にデジタル画像処
理装置35が接続される。
【0049】デジタル画像処理装置35からは、図示し
ないが、X線情報の受信可能状態であることを示す信号
がアドレス発生器30に入力される。そこで、アドレス
発生器30は、読出しアドレス信号をフラッシュメモリ
28へ出力する。フラッシュメモリ28に、読出しアド
レス信号が入力されると、その読出しアドレス信号によ
り指定された記憶領域に記憶されたX線画像情報が、順
次読出され、デジタル情報出力端子34を介して、デジ
タル画像処理装置35のデジタル情報入力部36へ転送
される。
【0050】デジタル画像処理装置35は、この入力さ
れたX線画像情報を解析処理して、磁気ディスク等の内
部記憶部に記憶すると共に、CRTモニタ等の表示器に
その撮影したX線映像を表示する。
【0051】このように第1実施形態によれば、上カバ
ー21、X線グリッド23、薄形平面検出器26、デジ
タルX線情報記憶部27、下カバー22を積層して構成
し、デジタルX線情報記憶部27で、薄形平面検出器2
6からのアナログのX線情報をA/D変換器29を介し
てデジタルのX線画像情報に変換して、フラッシュメモ
リ28に記憶することにより、薄形・軽量に構成するこ
とができ、手での持ち運びが自由であり、被写体のどこ
にでも配置することが容易にでき、しかも、撮影したX
線情報は、フラッシュメモリ28にデジタルの情報とし
て記憶することができ、デジタル情報出力端子34を介
して外部のデジタル画像処理装置へ転送することができ
る。
【0052】従って、可搬式でX線情報をデジタル化す
ることができるX線撮像装置を提供できる。
【0053】さらに、この第1実施形態では、フラッシ
ュメモリ28は複数の記憶領域に分割して管理されるよ
うになっており、切換スイッチ32の操作により、アド
レス発生器30から読出し信号及び読出しアドレス信号
を出力して、今回の撮影により得られたデジタルのX線
画像情報を、前回の撮影のX線画像情報を記憶した記憶
領域の次の記憶領域に記憶させることにより、1枚のX
線診断装置に複数回のX線撮影により得られた複数枚の
X線画像情報が記憶できるという効果が得られる。
【0054】また、この第1実施形態では、デジタル情
報出力端子34を設けて、外部のデジタル画像処理装置
35へフラッシュメモリ28に記憶されたX線画像情報
を転送できることにより、フラッシュメモリ28に記憶
したX線画像情報をデジタル画像処理装置35へ容易に
転送できるという効果が得られる。
【0055】この発明の第2実施形態を図5を参照して
説明する。なおこの第2実施形態においては、前述した
第1実施形態のデジタルX線情報記憶部27が異なるも
のであり、他の構成部材( 上カバー21、X線グリッド
23、薄形平面検出器26、下カバー22 )について
は、ほとんど同一のものが使用できるので、同一部材に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0056】図5は、この発明を適用したX線撮像装置
の要部回路構成のブロック図を示す。
【0057】CCD24の光入射面に蛍光物質を塗布し
て構成される薄形のX線平面検出手段としての薄形平面
検出器26は、デジタルX線情報記憶部37のアドレス
発生器38から出力される読出し信号により、その各C
CD素子に蓄積された電荷が順次画素毎にアナログのX
線情報として出力される。
【0058】このアナログのX線情報は、前記デジタル
X線情報記憶部37のA/D変換器29に入力され、こ
のA/D変換器29でデジタル変換される。このデジタ
ル変換により得たデジタルのX線情報は、X線画像情報
として不揮発性デジタル情報記憶手段としてのフラッシ
ュメモリ28の前記アドレス発生器38からの記憶アド
レス信号により指定された記憶領域に記憶される。
【0059】前記アドレス発生器38は、切換スイッチ
32の操作により、前記フラッシュメモリ28へ出力す
る記憶アドレス信号で指定するアドレスを、前回のX線
撮影でX線画像情報を記憶した記憶領域の次の記憶領域
のアドレスに変更して出力すると共に、前記薄形平面検
出器26へ読出し信号を出力するようになっている。
【0060】また、前記アドレス発生器38は、表示領
域指定器39による指定操作により、前記フラッシュメ
モリ28のその指定操作により指定された記憶領域に記
憶されたX線画像情報を読み出すための読出しアドレス
信号を前記フラッシュメモリ28へ出力すると共に、特
長情報抽出手段としての特長情報出力部40へ特長抽出
タイミング信号を出力するようになっている。
【0061】前記表示領域指定器39は、例えばロール
スイッチにより構成され、このロールスイッチの複数の
接点が前記フラッシュメモリ28の分割された複数の記
憶領域に対応し、接点を切換えることにより指定する記
憶領域を切換えることができる。
【0062】前記特長情報出力部40では、特長抽出タ
イミング信号のタイミングで、フラッシュメモリ28か
ら読み出されたX線画像情報の特長を抽出する。例え
ば、X線画像情報を一定間隔で間引く圧縮処理やX線画
像情報のうち一定数( 複数 )のデータを加算平均して1
つのデータとする圧縮処理や特長を示す周波数を設定
し、その設定された周波数帯域のみを抽出する周波数処
理を行って特長を抽出する。
【0063】このようにして前記特長情報出力部40で
抽出されたX線画像情報の特長情報は、無線通信手段と
しての無線送信部41へ出力される。
【0064】一方、前記アドレス発生器38からの読出
しアドレス信号により前記フラッシュメモリ28から読
み出されたX線画像情報は、接続手段としてのデジタル
情報出力端子34を介して、このデジタル情報出力端子
34に接続された外部のデジタル画像処理装置42のデ
ジタル情報入力部43へ転送されると共に、前記無線送
信部41及び、前述したように、前記特長情報出力部4
0へ出力される。
【0065】なお、前記アドレス発生器38、前記フラ
ッシュメモリ28及び前記デジタル情報出力端子34に
より、画像情報転送手段が構成されている。
【0066】前記無線送信部41では、図示しないが例
えばディップスイッチ等により予め選択が設定され、前
記フラッシュメモリ28から読み出されたX線画像情報
と前記特長情報出力部40から出力されたX線画像情報
から抽出された特長情報とのうちいずれか一方を選択
し、その選択した情報を無線送信するようになってい
る。
【0067】なお、前記アドレス発生器38、前記フラ
ッシュメモリ28、前記特長情報出力部40及び無線送
信部により画像情報送信手段が構成されている。
【0068】この無線送信された情報は、前記デジタル
画像処理装置42の無線受信部44で受信され、X線画
像情報又はX線画像情報の特長情報として前記デジタル
情報入力部43へ出力される。
【0069】このような構成の第2実施形態において
は、X線の被写体への照射が終了して、切換スイッチ3
2が操作されると、薄形平面検出器26の各CCD素子
に蓄積された電荷は、アドレス発生器38からの読出し
信号にしたがって、順次画素毎にアナログのX線情報と
してA/D変換器29へ出力される。
【0070】このアナログのX線情報は、A/D変換器
29によりデジタルのX線情報に変換され、X線画像情
報としてアドレス発生器38からの記憶アドレス信号に
よりフラッシュメモリ28の指定された記憶領域に記憶
される。
【0071】フラッシュメモリ28に記憶されたX線画
像情報は、デジタル情報出力端子34、無線送信部41
及び特長情報出力部40に出力される。特長情報出力部
40では、アドレス発生器38からの特長抽出タイミン
グ信号のタイミングで、例えば一定間隔で間引く圧縮処
理や加算平均による圧縮処理又は周波数処理によりX線
画像情報の特長を抽出する。この抽出された特長の情報
は、無線送信部41に出力される。
【0072】ここで、デジタル情報出力端子34に外部
のデジタル画像処理装置42が接続されていなければ、
デジタル情報出力端子34からX線画像情報は転送され
ない。
【0073】無線送信部41は、図示しないディップス
イッチの設定により、フラッシュメモリ28から読み出
されたX線画像情報を直接無線送信し、又は、特長情報
出力部40から出力された特徴の情報を無線送信する。
【0074】無線送信された情報は、外部のデジタル画
像処理装置42の無線受信部44で受信され、デジタル
情報入力部43へ出力される。このデジタル画像処理装
置42では、この入力された情報は解析処理され、磁気
ディスク等の内部記憶部( 図示せず )に記憶されると共
にCRTモニタ等の表示器( 図示せず )にその撮影した
X線映像が表示される。
【0075】ここで、表示領域指定器39による指定操
作を行うことにより、デジタル画像処理装置42へ無線
送信するX線画像情報を、フラッシュメモリ28に記憶
されている他のX線画像情報に切換えることができる。
【0076】すなわち、表示領域指定器39による指定
操作が行われると、アドレス発生器38から、その指定
操作により指定されたフラッシュメモリ28の記憶領域
のアドレスを指定する読出しアドレス信号が出力される
と共に、特長情報出力部40に特長抽出タイミング信号
が出力される。
【0077】読出しアドレス信号によりフラッシュメモ
リ28の指定された記憶領域に記憶されたX線画像情報
が読み出され、デジタル情報出力端子34、無線送信部
41及び特長情報出力部40に出力される。
【0078】特長情報出力部40では、X線画像情報の
特長を抽出し、この特長の情報は、無線送信部41に出
力される。
【0079】無線送信部41は、図示しないディップス
イッチの設定により、フラッシュメモリ28から読み出
されたX線画像情報を直接無線送信し、又は、特長情報
出力部40から出力された特徴の情報を無線送信する。
【0080】無線送信された情報は、外部のデジタル画
像処理装置42の無線受信部44で受信され、デジタル
情報入力部43へ出力される。このデジタル画像処理装
置42では、この入力された情報は解析処理され、内部
記憶部に記憶されると共に表示器にその撮影したX線映
像が表示される。
【0081】また、デジタル情報出力端子34に、デジ
タル画像処理装置42を接続してX線画像情報をデジタ
ル画像処理装置42に転送する場合には、このX線撮像
装置2は、デジタル画像処理装置42が設置されている
場所まで運ばれ、デジタル情報出力端子34にデジタル
画像処理装置42が接続される。
【0082】従って、フラッシュメモリ28から読み出
されたX線画像情報は、デジタル情報出力端子34を介
してデジタル画像処理装置42に転送され、解析処理さ
れて、内部記憶部に記憶されると共に表示器にそのX線
映像が表示される。
【0083】このように第2実施形態によれば、第1実
施形態と同様な効果を得ることができると共に、以下の
効果を得ることができる。
【0084】第1に、表示領域指定器39を設けたこと
により、デジタル画像処理装置42に転送又は無線送信
するX線画像情報を、フラッシュメモリ28に記憶され
た複数のX線画像情報の中から自由に選択することがで
きる。従って操作性を向上することができる。
【0085】第2に、X線画像情報を無線送信する無線
送信部41を設けたことにより、デジタル画像処理装置
42が設置された場所までこのX線画像処理装置を運ば
ずに、しかもデジタル画像処理装置42と接続しなくて
も、無線送信によりX線画像情報をデジタル画像処理装
置へ転送することができる。従って衛生的に向上するこ
とができると共に、操作性を向上させることができ、し
かも、X線診断装置を運ぶ時間及びデジタル画像処理装
置に接続する時間を削除するので、撮影したX線映像を
極めて短時間で確認することができる。
【0086】第3に、特長情報出力部40を設けたこと
により、X線画像情報の無線送信の送信時間を短縮する
ことができ、撮影したX線映像をより早く短時間で確認
することができる。
【0087】この発明の第3実施形態を図6を参照して
説明する。なおこの第3実施形態においては、前述した
第1実施形態のデジタルX線情報記憶部27が異なるも
のであり、他の構成部材( 上カバー21、X線グリッド
23、薄形平面検出器26、下カバー22 )について
は、同一のものが使用できるので、同一部材には同一符
号を付してその説明は省略する。
【0088】図6は、この発明を適用したX線診断装置
の要部回路構成のブロック図を示す。
【0089】CCD24の光入射面に蛍光物質を塗布し
て構成される薄形のX線平面検出手段としての薄形平面
検出器26は、デジタルX線情報記憶部45のアドレス
発生器46から出力される読出し信号により、アナログ
のX線情報を出力する。
【0090】このアナログのX線情報は、前記デジタル
X線情報記憶部45のA/D変換器29に入力され、こ
のA/D変換器29でデジタル変換される。このデジタ
ル変換により得たデジタルのX線情報は、X線画像情報
として不揮発性デジタル情報記憶手段としてのフラッシ
ュメモリ28の前記アドレス発生器46の記憶アドレス
信号により指定された記憶領域に記憶される。
【0091】前記アドレス発生器46は、切換スイッチ
32の操作により、前記フラッシュメモリ28へ出力す
る記憶アドレス信号で指定するアドレスを、前回のX線
撮影でX線画像情報を記憶した記憶領域の次の記憶領域
のアドレスに変更すると共に、前記薄形平面検出器26
へ読出し信号を出力するようになっている。
【0092】また、前記アドレス発生器46は、撮影判
断手段としてのX線情報蓄積モニタ47から出力された
記憶指示信号により、前記薄型平面検出器26へ読出し
信号を出力すると共に前記フラッシュメモリ28へ記憶
アドレス信号を出力し、また、前記X線情報蓄積モニタ
47から出力された領域指示信号により、自動的に記憶
アドレス信号によりX線画像情報を記憶する前記フラッ
シュメモリ28の記憶領域を次の記憶領域に切換える。
【0093】前記X線情報蓄積モニタ47は、前記アド
レス発生器46を介して、前記薄型平面検出器26へそ
の各CCD素子の電荷の蓄積状態を出力させるための蓄
積状態出力要求信号を出力する。
【0094】この蓄積状態出力要求信号により、薄形平
面検出器26から出力された蓄積状態のアナログ情報
は、前記デジタルX線情報記憶部45のA/D変換器2
9により蓄積状態のデジタル情報に変換され、前記X線
情報蓄積モニタ47へ出力される。
【0095】前記X線情報蓄積モニタ47は、入力され
た蓄積状態のデジタル情報の変化が開始されると、X線
照射が開始されたと判断し、その後、その変化が止まっ
た時点で、X線照射が終了したと判断して、記憶指示信
号を前記アドレス発生器46へ出力し、前記A/D変換
器29からのX線画像情報の出力が終了した時点又は前
記アドレス発生器46から出力された記憶アドレス信号
が該当する記憶領域の終了アドレスに到達した時点で、
領域指示信号を出力するようになっている。
【0096】なお、前記X線情報蓄積モニタ47及び前
記アドレス発生器46により、領域切換手段が構成され
ている。
【0097】さらに、前記X線情報蓄積モニタ47は、
入力した蓄積状態のデジタル情報を無線通信手段として
の蓄積状態送信部48を介して無線送信する。
【0098】なお、前記X線情報蓄積モニタ47及び前
記蓄積状態送信部48により検出情報無線送信手段( 検
出情報出力手段 )が構成されている。
【0099】無線送信された蓄積状態のデジタル情報
は、X線制御器5に設けられた蓄積状態受信部49で受
信され、この蓄積状態受信部49で受信された蓄積状態
のデジタル情報に基づいて、前記X線制御器5はX線管
3へ供給する電力を制御して、前記X線管3からX線絞
り4を介して照射するX線の照射条件を、最適となるよ
うに調整するようになっている。
【0100】このような構成の第3実施形態において
は、X線情報蓄積モニタ47からアドレス発生器46を
介して薄形平面検出器26へ、蓄積状態出力要求信号が
出力され、薄形平面検出器26から蓄積状態のアナログ
情報が、A/D変換器を介して、蓄積状態のデジタル情
報としてX線情報蓄積モニタ47へ出力される。
【0101】X線が被写体に照射されていないときに
は、当然、薄形平面検出器26からの蓄積状態の情報は
変化しない。
【0102】しかし、X線の被写体への照射が開始さ
れ、被写体を透過したX線が薄形平面検出器26に入射
されると、その蓄積状態の情報が変化を開始する。この
蓄積状態の情報の変化により、随時、X線情報蓄積モニ
タ47から蓄積状態送信部48を介してその蓄積状態の
情報が無線出力され、その蓄積状態の情報は、X線制御
器5の蓄積状態受信部49で受信され、この受信した蓄
積状態の情報に基づいて、X線制御器5はX線の照射条
件を最適に調整する。
【0103】その後、X線の被写体への照射が終了する
と、薄形平面検出器26からの蓄積状態の情報の変化が
止まり、X線情報蓄積モニタ47からアドレス発生器4
6へ記憶指示信号が出力され、アドレス発生器46から
薄形平面検出器26へ読出しり信号が出力される。
【0104】薄形平面検出器26の各CCD素子に蓄積
された電荷は、読出し信号にしたがって、順次画素毎に
アナログのX線情報としてA/D変換器29へ出力され
る。
【0105】このアナログのX線情報は、A/D変換器
29によりデジタルのX線情報に変換され、X線画像情
報としてアドレス発生器46からの記憶アドレス信号に
よりフラッシュメモリ28の指定された記憶領域に記憶
されると共に、X線情報蓄積モニタ47に出力される。
また、アドレス発生器46からの記憶アドレス信号がX
線情報蓄積モニタ47に入力される。
【0106】そして、X線画像情報のフラッシュメモリ
28への記憶が完了すると、X線情報蓄積モニタ47か
ら領域指定信号がアドレス発生器46に出力され、アド
レス発生器46は、記憶アドレス信号によりX線画像信
号を記憶するフラッシュメモリ28の記憶領域のアドレ
スを、次の記憶領域のアドレスに切換える。
【0107】その後、X線診断装置は、デジタル画像処
理装置35が設置されている場所まで運ばれ、X線診断
装置のデジタル情報出力端子34にデジタル画像処理装
置35が接続される。
【0108】そこでアドレス発生器46は読出しアドレ
ス信号をフラッシュメモリ28に出力し、この読出しア
ドレス信号により指定されたフラッシュメモリ28の記
憶領域に記憶されたX線画像情報が、デジタル情報出力
端子34を介して、デジタル画像処理装置35のデジタ
ル情報入力部36へ転送される。
【0109】デジタル画像処理装置35は、この入力さ
れたX線画像情報を解析処理して、内部記憶部に記憶す
ると共に表示器にその撮影したX線映像を表示する。
【0110】このように第3実施形態によれば、第1実
施形態と同様な効果を得ることができると共に、以下の
効果を得ることができる。
【0111】第1に、薄形平面検出器26の電荷の蓄積
状態を監視して、蓄積状態の情報からX線の照射開始及
びX線の照射終了を判断して領域指示信号をアドレス発
生器46に出力するX線情報蓄積モニタ47と、領域指
示信号によりX線画像情報を記憶するフラッシュメモリ
28の記憶領域を切換えるアドレス発生器46とを設け
たことにより、1つのX線診断装置に複数枚のX線画像
情報を記憶することができると共に、記憶領域の切換が
自動的に行われるので、操作性を向上できる。
【0112】第2に、薄形平面検出器26の電荷の蓄積
状態を監視して、蓄積状態の情報を蓄積状態送信部48
を介して無線送信するX線情報蓄積モニタ47を設け、
この無線送信された蓄積状態の情報に基づいてX線の照
射条件を調整することにより、より最適な照射条件で被
写体にX線を照射できるので、撮影が失敗することがな
く、正確にX線撮影を行うことができ、しかも、正被写
体に照射するX線の線量を最低限に抑えることができ
る。また、蓄積状態の情報を無線送信するので、ケーブ
ル等がなく衛生的である。
【0113】この発明の第4実施形態を図7及び図8を
参照して説明する。なお、第1実施形態で説明した同一
の部材には同一符号を付してその説明は省略する。
【0114】図7に、この発明を適用したX線撮像装置
51を分解した時の各部品の斜視図を示す。
【0115】このX線撮像装置51は、X線を透過する
材質からなる窓部を設けた上カバー21と、この上カバ
ー21に結合して薄形箱体を形成し、しかも透明な材質
からなる窓部を設けた下カバー52と、この上カバー2
1と下カバー52とからなるは薄形箱体の中に収納され
た、以下に説明する部品とから構成されている。
【0116】すなわち、前記上カバー21と前記下カバ
ー52とからなる薄形箱体の中には、X線グリッド23
と、薄形のX線平面検出手段としての薄形平面検出器2
6と、デジタルX線情報記憶部53と、薄形の表示手段
としての薄形の液晶表示器55とが、前記上カバー21
側から前記下カバー52側へ順番に、積層され収納され
ている。なお、前記液晶表示器55の表示画面は前記下
カバー52側を向いている。従って、前記下カバー52
の透明な材質からなる窓部を介して、前記液晶表示器5
5の表示画面を見ることができる。
【0117】前記デジタルX線情報記憶部53は、基板
上に、不揮発性デジタル記憶手段としてのフラッシュメ
モリ28、A/D変換器29、アドレス発生器30、電
力供給手段としてのバッテリー31、切換スイッチ3
2、バッテリー充電端子33、接続手段としてのデジタ
ル情報出力端子34、前記液晶表示器55を制御する表
示制御手段としての表示コントローラローラ56、前記
フラッシュメモリ28からX線画像情報を読み出す記憶
領域を切換えて、前記液晶表示器55に表示させるX線
画像情報を切換える画像指定手段としての表示切換スイ
ッチ57が実装されて構成されている。
【0118】図8に、このX線撮像装置51の要部回路
構成のブロック図を示す。
【0119】前記薄形平面検出器26は、デジタルX線
情報記憶部53の前記アドレス発生器30から出力され
る読出し信号により、アナログのX線情報を出力する。
【0120】このアナログのX線情報は、前記デジタル
X線情報記憶部53のA/D変換器29に入力され、こ
のA/D変換器29でデジタル変換される。このデジタ
ル変換により得たデジタルのX線情報は、X線画像情報
としてフラッシュメモリ28の前記アドレス発生器30
からの記憶アドレス信号により指定された記憶領域に記
憶される。
【0121】前記アドレス発生器30は、前記切換スイ
ッチ32の操作により、前記フラッシュメモリ28へ出
力する記憶アドレス信号の指定するアドレスを、前回の
X線撮影でX線画像情報を記憶した記憶領域の次の記憶
領域のアドレスに変更して出力すると共に、前記薄形平
面検出器26へ読出し信号を出力するようになってい
る。
【0122】また、前記アドレス発生器30は、前記表
示切換スイッチ57の操作により、前記フラッシュメモ
リ28の指定された記憶領域からX線画像情報を読み出
す読出しアドレス信号を、次の記憶領域を指定するよう
に切換えて出力する。なお、この表示切換スイッチ57
は、第2実施形態の表示領域指定器39で説明したよう
に、例えばロールスイッチ等の複数の接点を切換えるも
のでも良いものである。
【0123】前記アドレス発生器30からの読出しアド
レス信号により、前記フラッシュメモリ28から読み出
されたX線画像情報は、デジタル情報出力端子34を介
して、このデジタル情報出力端子34に接続された外部
のデジタル画像処理装置35のデジタル情報入力部36
へ転送されると共に、表示コントローラ56に出力され
る。
【0124】この表示コントローラ56は、入力された
X線画像情報に基づいて、前記液晶表示器55に撮影し
たX線映像を表示する。
【0125】このような構成の第4実施形態において
は、X線の被写体への照射が終了して切換スイッチ32
が操作されると、薄形平面検出器26からアナログのX
線情報がA/D変換器29へ出力される。
【0126】このアナログのX線情報は、A/D変換器
29によりデジタルのX線情報に変換され、X線画像情
報としてアドレス発生器30からの記憶アドレス信号に
よりフラッシュメモリの指定された記憶領域に記憶され
る。
【0127】フラッシュメモリ28に記憶されたX線画
像情報は、デジタル情報出力端子34及び表示コントロ
ーラ56に出力される。
【0128】ここでデジタル情報出力端子34に外部の
デジタル画像処理装置35が接続されていなければ、デ
ジタル情報出力端子34からX線画像情報は転送されな
い。
【0129】表示コントローラ56は、入力されたX線
画像情報に基づいて、液晶表示器55に撮影したばかり
のX線映像を表示させる。従って、X線撮像装置51の
下カバー52側から見れば、液晶表示器55に撮影した
ばかりのX線映像が表示されるので、X線撮影が良好に
終了したか否かを確認することができる。
【0130】ここで、表示切換スイッチ57による操作
を行うことにより、液晶表示器55に表示するX線画像
情報を、フラッシュメモリ28に記憶されている他のX
線画像情報に切換えることができる。
【0131】すなわち、表示切換スイッチ57による操
作が行われると、アドレス発生器30からフラッシュメ
モリ28へ出力する読出しアドレス信号が指定するフラ
ッシュメモリ28の記憶領域が、1つ前の記憶領域に切
換わる。従って、この読出しアドレス信号によりフラッ
シュメモリ28から読み出されるX線画像情報は、1つ
前の記憶領域から読み出される。
【0132】この読み出されたX線画像情報が、表示コ
ントローラ56に出力され、この表示コントローラ56
は、このX線画像情報に基づいて液晶表示器55に1つ
前の記憶領域に記憶されていたX線映像を表示する。
【0133】また、デジタル情報出力端子34に、デジ
タル画像処理装置35を接続してX線画像情報をデジタ
ル画像処理装置35に転送する場合には、このX線診断
装置51は、デジタル画像処理装置35が設置されてい
る場所まで運ばれ、デジタル情報出力端子34にデジタ
ル画像処理装置35が接続される。
【0134】従ってフラッシュメモリ28から読み出さ
れたX線画像情報は、デジタル情報出力端子34を介し
てデジタル画像処理装置35に転送され、解析処理され
て、図示しない内部記憶部に記憶されると共に表示器に
そのX線映像を表示する。
【0135】このように第4実施形態によれば、第1実
施形態と同様な効果を得ることができると共に、以下の
効果を得ることができる。
【0136】第1に、薄形の液晶表示器55と、フラッ
シュメモリ28から読み出されたX線画像情報に基づい
て撮影したX線映像を液晶表示器55に表示させる表示
コントローラ56とを設けたことにより、撮影したその
場で、X線画像情報をX線映像として確認することがで
きる。従って、X線撮影が良好に終了したか否かを早く
確認することができるので、X線撮影の撮影条件等がほ
とんど撮影中に判り、操作性を向上させることができ、
正確なX線撮影を行うことができる。
【0137】第2に、液晶表示器55に表示させるX線
画像情報を、フラッシュメモリ28に記憶された他のX
線画像情報に切換える表示切換スイッチ57を設けたこ
とにより、所望のX線映像を選択して液晶表示器55に
容易に表示させることができる。従って、操作性を向上
させることができる。
【0138】この発明の第5実施形態を図9を参照して
説明する。なお、この第5実施形態は、図9に示すよう
に、前述した第1実施形態とは、薄形平面検出器26と
デジタルX線情報記憶部27との間に、例えば鉛等のX
線遮蔽材により形成された薄板の遮蔽板157を挿入し
て、フラッシュメモリ28等の回路へのX線の障害を防
止したものである。当然、前記薄形平面検出器26と前
記デジタルX線情報記憶部27とは電気的に接続されて
いる。
【0139】従って、薄形平面検出器26に入射したX
線が、この薄形平面検出器26を透過しても、遮蔽板1
57により遮蔽されて、フラッシュメモリ28等の回路
を保護することができる。
【0140】このように第5実施形態によれば、第1実
施形態と同様な効果を得ることができると共に、フラッ
シュメモリ28等回路をX線から遮蔽して、X線による
影響を防止するという効果を得ることができる。従っ
て、正確なX線画像情報を得ることができると共に、X
線画像情報の記憶保持を確実に保証することができる。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、被写体を透過したX線
を検出するとともに、読出し信号に従って検出信号を出
力する薄形平面検出器に、読出し信号を薄型平面検出器
に供給するアドレス発生器を少なくとも有するデジタル
X線記憶部を積層したことで、薄型軽量化を実現でき、
さらに薄型平面検出器とデジタルX線記憶部との間にX
線遮蔽板を挿入したことにより、デジタルX線記憶部の
X線による影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のX線診断装置システ
ムの概略の構成を示す図。
【図2】同実施形態のX線撮像装置を示す斜視図。
【図3】同実施形態のX線撮像装置を分解して示す斜視
図。
【図4】同実施形態のX線撮像装置の要部回路構成を示
すブロック図。
【図5】この発明の第2実施形態のX線撮像装置の要部
回路構成を示すブロック図。
【図6】この発明の第3実施形態のX線撮像装置の要部
回路構成を示すブロック図。
【図7】この発明の第4実施形態のX線撮像装置を分解
して示す斜視図。
【図8】同実施形態のX線撮像装置の要部回路構成を示
すブロック図。
【図9】この発明の第5実施形態のX線撮像装置を分解
して示す斜視図。
【符号の説明】
2,51…X線撮像装置、 3…X線管、 4…X線絞り、 5…X線制御器、 21…上カバー、 26…薄形平面検出器、 27,37,45,53…デジタルX線情報記憶部、 28…フラッシュメモリ、 29…A/D変換器、 30…アドレス発生器、 31…バッテリー、 34…デジタル情報出力端子、 41…無線送信部、 47…X線情報蓄積モニタ、 48…蓄積状態送信部、 56…表示コントローラ、 55…液晶表示器、 57…遮蔽板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−214669(JP,A) 特開 昭57−171226(JP,A) 特開 平6−34763(JP,A) 特開 平7−140255(JP,A) 特開 平7−27864(JP,A) 実開 平5−15454(JP,U) 実開 昭60−106175(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/00 A61B 6/00 300 G01T 1/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を透過したX線を検出する複数の
    素子を平面配置して構成された薄形平面検出器と、 前記薄型平面検出器に積層された基板と、 前記基板に実装され、前記薄形平面検出器から出力され
    た信号を記憶するデジタル情報記憶手段と、 前記基板に前記デジタル情報記憶手段とともに実装さ
    れ、前記薄形平面検出器の各素子から信号を読み出すた
    めの読出し信号を前記薄型平面検出器に供給するアドレ
    ス発生器と、 前記薄型平面検出器を透過するX線から前記基板に実装
    された前記デジタル情報記憶手段と前記アドレス発生器
    とを遮蔽するために、前記薄型平面検出器と前記基板と
    の間に挿入されたX線遮蔽板とを具備することを特徴と
    する可搬式のX線撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記薄形平面検出器は、前記読出し信号
    に従って電荷を転送するCCD素子又は前記読出し信号
    に従って電荷を出力するTFT素子を有することを特徴
    とする請求項1記載の可搬式のX線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記基板には、前記デジタル情報記憶手
    段と前記アドレス発生器とともに、A/D変換器と、バ
    ッテリーと、切換スイッチと、バッテリー充電端子と、
    デジタル情報出力端子とが実装されることを特徴とする
    請求項1記載の可搬式のX線撮像装置。
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