JP3382023B2 - ジャイロトロン・ボディ部の過電圧抑制手段付きジャイロトロン装置用電源装置 - Google Patents
ジャイロトロン・ボディ部の過電圧抑制手段付きジャイロトロン装置用電源装置Info
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Description
ロンメーザ作用を動作原理とする電子管である。ジャイ
ロトロン装置は、主としてミリ波からサブミリ波帯にお
ける大電力高周波源として核融合プラズマ加熱装置など
に利用されているものである。本装置については、より
詳細には、例えば、柴田幸男著「電子管・超高周波デバ
イス」、または本発明者の特許出願、特開平6−767
48号「ジャイロトロン用電源装置」に記載されてい
る。
ィ部の過電圧防止・抑制に関するものである。
ジャイロトロン用電源装置は、例えば、本発明者の上記
特許出願に記載されているように、二極のコレクタを有
するジャイロトロン装置のタイプの場合、ジャイロトロ
ン発振のための低容量の加速電源と、電子ビームを加速
し捕捉のための電力供給電源と、電源を二種に分けた構
成を有する。上記特許出願を参照して以下により詳細に
説明する。
源で電子ビームを加速する電源と、発振に必要な電力を
供給する電源を分けた従来の電源構成図であり、特にジ
ャイロトロン装置のコレクタが二極の場合に、第1コレ
クタと第2コレクタとにそれぞれ独立に電力供給電源を
備えた回路構成を示す図である。ジャイロトロン装置2
は、カソード電極4とアノード電極6の二極の電子銃部
8と、空胴共振器を持つボディ部10と、二極のコレク
タ部である第1コレクタ12と、第2コレクタ14とを
有する。カソード電極4から発した電子ビーム16は、
アノード電極6によって形成される電界と、強磁場コイ
ル18によって作られる磁場とによって螺旋運動を始め
る。さらに、カソード電極4とボディ部10の間の電界
により電子ビームは加速される。その加速された電子ビ
ーム16のエネルギは、強磁場コイル18で作られた磁
場によって回転エネルギへと変換されていく。こうして
得られた螺旋運動をする電子ビーム16はボディ部10
の空胴共振器内で相互作用を起こし電子ビーム16の持
つエネルギの一部が高周波エネルギへと変換される。そ
の相互作用を終えた電子ビーム16は、二極に別れた第
1コレクタ12および第2コレクタ14で捕捉される。
置2のカソード電極4に、加速電源20の正端子はジャ
イロトロン装置2のボディ部10にそれぞれ接続され、
加速電源20はカソード電極4とボディ部10間に電圧
を印加する。第1電力供給電源22は、その負端子がジ
ャイロトロン装置2のカソード電極4に、その正端子が
ジャイロトロン装置2の第1コレクタ12に接続され
る。第2電力供給電源24は、その負端子がジャイロト
ロン装置2のカソード電極4に、その正端子がジャイロ
トロン装置2の第2コレクタ14に接続される。なお、
接地は第2コレクタ14で取られている。第1電力供給
電源22および第2電力供給電源24はジャイロトロン
発振のための電力供給を行うためのもので、第1電力供
給電源22はカソード電極4と第1コレクタ12間を、
第2電力供給電源24はカソード電極4と第2コレクタ
14間を、それぞれバイアスするものである。
の正端子と負端子間に直列に接続され、分圧抵抗器26
と分圧抵抗器28の接続点がアノード電極6に接続され
る。これは、ジャイロトロンは電子ビームに初速を与え
るため電界が必要であり、そのためカソード電極4とア
ノード電極6間にバイアスを与えるための電源が必要と
なるためである。
された電子ビーム16を加速して、安定な発振を行うた
めの高安定電界をカソード電極4とボディ部10間に形
成するための電源である。図5の従来の実施例では、加
速電源20の出力電圧は+80kVでその安定度を±
0.2%程度にし、電流は、わずかにカソード電極4か
らボディ部10へ流入する電子ビームが供給されればよ
いから100mA程度であり、加速電源20としては8
kW程度の電源である。第1電力供給電源22と第2電
力供給電源24とは、基本的にカソード電極4からの電
子ビーム16を第1コレクタ12および第2コレクタ1
4で捕捉できる程度であればよい。
電源22および第2電力供給電源24の電圧より大きく
取ることによりボディ部10の電位を第1コレクタ12
および第2コレクタ14の電位より大きくして、ボディ
部10と両コレクタ12、14間に減速電界を生じさ
せ、かつ電子ビーム16がボディ部10を通過して両コ
レクタ12、14で捕捉できる電圧配位とすることで電
子ビーム16の減速化を実現し、これによりコレクタに
おける発熱を低減させるている。
電力供給電源22は、出力電圧が+20kV、安定度が
±5%程度、および電流が15Aであり、また第2電力
供給電源24は、出力電圧が+40kV、安定度が±5
%程度、電流が15Aである。これらの電力供給電源で
は上記のように±5%程度と、特に厳しい安定度を要求
されるものではないので、一般的な直流用電子ビーム電
源で実現可能なものである。
極の場合は、図5における第1コレクタ12がなくな
り、それに対応して第1電力供給電源22がなくなる
(即ち、電力供給電源としては第2電力供給電源24の
み)構成となる。
ている従来のジャイロトロン装置用電源装置は、ジャイ
ロトロン装置に接続して運転する上で次の問題が生じ得
る。即ち、一つは、正常運転中に、ジャイロトロン装置
2の内部において、例えば放電等異常が生じた場合に
は、運転を中止する必要が当然に起こり、その際、加速
電源20、及び第1及び第2の電力供給電源22、24
は遮断される。この遮断の際、第1及び第2の電力供給
電源22、24の出力電圧の減少は加速電源20の出力
電圧のそれより非常に迅速であるため、第1及び第2の
電力供給電源22、24の出力電圧がゼロ近くになって
も加速電源20の出力電圧は非常に高い状態にある。そ
のため、カソード電極4とボディ部10間の残留電位が
ボディ部10の電位を押し上げ、例えば上記の例では、
当該ボディ部10の電位は第2コレクタ14の接地電位
に対して+80kVに押し上げられ、その結果、ボディ
部10が過電圧となる。なお、第1コレクタ12も第1
電力供給電源22の出力電圧がないためほぼ接地電位と
なり、ボディ部10は第2コレクタ14に対しても過電
圧となる。この過電圧は、ボディ部10及びその近傍部
分に損傷を与えることになる。また、ボディ部10は強
磁場コイル18に配置されていて、ボディ部10と強磁
場コイル18との間の隙間は性能上小さくしておく必要
があるため、両者間の絶縁耐圧を強化することが一般に
困難である。従って、ボディ部10に生じた過電圧は、
強磁場コイル18にも損傷を与えることになる。
イロトロン装置2のボディ部10等の所定の部位に所定
の電圧を印加して定常運転に入るのに、一般にジャイロ
トロン用電源装置を次のように立ちあげる。即ち、通常
は、第1及び第2の電力供給電源22、24を立ちあげ
てから、加速電源20を立ち上げる運転方法を取る。か
かる運転方法を取ると、第1及び第2の電力供給電源2
2、24を立ち上げた当初は、加速電源20の出力電圧
は立ち上がっていないため、ボディ部10の電位はカソ
ード電極4の電位と同等電位となり、ボディ部10に必
要以上の負の過電圧、例えば上記の例では第2コレクタ
14の接地電位に対して−40kVが印加されることに
なる。また、ボディ部10は第1コレクタ12の電位に
対しても−20kVという必要以上の負の過電圧が印加
されることになる。ボディ部10の第2コレクタ14あ
るいは第1コレクタ12に対する負の耐電圧は正の場合
よりかなり弱く、そのためこれらの間で例えば放電等が
生じてボディ部10等に損傷を与え、さらには、強磁場
コイル18にも損傷を与えることになる。
イロトロン装置のボディ部に生じる過電圧を防止・抑制
する手段を備えたジャイロトロン装置用電源装置を提供
することにある。
に、本発明による、電子ビームを発生せる電子銃部を構
成するカソード部及びアノード部と、前記カソード部よ
り発生した電子ビームと相互作用を行って大電力高周波
を発振する空胴共振器を含むボディ部と、相互作用を行
った後の電子ビームを捕捉するコレクタ部と、前記カソ
ード部及び前記ボディ部間に電圧を印加するための加速
電源部と、前記加速電源部とは異なる電源部であって、
前記カソード部及び前記コレクタ部間に電圧を印加する
ための電力供給電源部とを有するジャイロトロン装置用
の電源装置は、前記ボディ部の電位を前記コレクタ部の
電位に対して所定の電位差に制限する電位差制限手段を
備えることを特徴とする。
り、前記ボディ部が前記コレクタ部に対して過電圧とな
る前に、前記ボディ部の電位が前記コレクタ部に対して
所定の電位差に制限され、前記ボディ部の過電圧の発生
が阻止される。
る。
装置の場合に適用した本発明の、ジャイロトロン装置の
ボディ部に生じる過電圧を防止・抑制する手段を備えた
ジャイロトロン装置用電源装置の構成例を示したもので
ある。図1において、参照番号100、101、110
及び111により示される構成要素を除く構成要素とそ
の接続関係は図5に示されるものと同一であり、同一の
参照番号のものは同一の機能を有する構成要素を示すの
で、その説明と接続された状態における動作の説明は繰
り返さない。なお、接地は第2コレクタ14で取られて
いる。
は、ダイオード及びツェナーダイオードをそれぞれ示
し、それらのアノードは第2コレクタ14と第2電力供
給電源24の正端子との接続点に接続されており、それ
らのカソードはボディ部10と加速電源20の正端子と
の接続点に接続されている。参照番号110及び111
は、ダイオード及びツェナーダイオードをそれぞれ示
し、それらのアノードは第1コレクタ12と第1電力供
給電源22の正端子との接続点に接続され、それらのカ
ソードはボディ部10と加速電源20の正端子との接続
点に接続されている。これらのダイオード100、11
0及びツェナーダイオード101、111のそれぞれ
は、以下の説明から明らかになるように、ジャイロトロ
ン装置2のボディ部10に生じる過電圧を防止・抑制す
る手段として作用する。なお、ツェナーダイオード10
1、111のツェナー電圧は、加速電源20、第1電力
供給電源22及び第2電力供給電源24の出力電圧がそ
れぞれ+80kV、+20kV及び+40kVの場合に
は50kV程度が良い。
一実施例であるジャイロトロン装置のボディ部に生じる
過電圧を防止・抑制する手段を備えたジャイロトロン装
置用電源装置の動作について以下に説明する。
状態で定常運転をしているとする。そのとき、ジャイロ
トロン装置2の内部において例えば放電等の異常が発生
したと想定する。この場合、前述したように、電源装置
を構成する加速電源20、及び第1及び第2の電力供給
電源22、24は遮断される。この際、第1及び第2の
電力供給電源22、24の出力電圧の低減速度が加速電
源20の出力電圧の低減速度よりかなり早く、極端な場
合には、第1及び第2の電力供給電源22、24の出力
電圧が0Vになったとき、加速電源20の出力電圧はほ
とんど+80kVの状態にある。そのため、ボディ部1
0の電圧は、第2コレクタ14の接地電位に対して、正
常な定常状態における+40kVから+80kVにはね
上がろうとする。ボディ部10の電圧が+50kVを越
えようとすると、ツェナー電圧がほぼ50kVのツェナ
ーダイオード101(あるいは110)によりボディ部
10の電圧はほぼ+50kVで抑制されることになる。
従って、ボディ部10において過電圧が生じないので、
ボディ部10及びその近傍部分や、強磁場コイル18に
は損傷は生じない。
ダイオードを2つ用いているが、第1電力供給電源22
と第2電力供給電源24の出力電圧の遮断時の低減速度
がほぼ同じ場合には、ボディ部10と第2コレクタ14
間の電位差とボディ部10と第1コレクタ12間の電位
差とに大きな開きが生じないので、上記ツェナーダイオ
ード101と111の内のいずれか一つでもよい。
0等の所定の部位に所定の電圧を印加して定常運転に入
る過程における図1に示されるジャイロトロン用電源装
置の動作を説明する。前述したように、第1及び第2の
電力供給電源22、24を立ちあげてから、加速電源2
0を立ち上げる運転方法を取る。かかる運転方法を取る
と、第1及び第2の電力供給電源22、24を立ち上げ
た当初は、加速電源20の出力電圧は立ち上がってない
ため、ボディ部10の電位はカソード電極4の電位と同
等電位となり、ボディ部10には第2コレクタ14の電
位に対して第2電力供給電源24の立ち上がり中の出力
電圧に等しい負の電位差が生じ、また第1コレクタ12
の電位に対して第1電力供給電源22の立ち上がり中の
出力電圧に等しい負の電位差が生じる。かかる電位差の
絶対値がダイオード100、110の順方向ドロップ電
圧を越えると、ダイオード100あるいはダイオード1
10と分圧抵抗器26及び28とからなる経路にダイオ
ード導通電流が流れ始め、従って、ボディ部10の電位
は第2コレクタ14及び第1コレクタ12に対して負の
電圧であるが、ダイオードの順方向ドロップ電圧分しか
低下しないことになる。次いで、第2電力供給電源24
及び第1電力供給電源22が立ち上がり切った後に、加
速電源20が立ち上がって、ボディ部10の電位が第2
コレクタ14及び第1コレクタ12のそれぞれの電位よ
り高くなるとダイオード100及び110のそれぞれは
カットオフとなる。従って、電源装置のスタート時の立
ち上がり過程において、ボディ部10には第2コレクタ
14及び第1コレクタ12に対して負の過電圧が印加さ
れることがない。そのため、ボディ部10の過電圧の発
生の防止あるいは抑制がなされ、ボディ部10及びその
近傍部分に、さらに強磁場コイル18に損傷を与えるこ
とが阻止される。
供給電源22と第2電力供給電源24の出力電圧の立ち
上がり時の上昇速度のばらつきを考慮し安全のためダイ
オードを2つ用いているが、例えば、双方の上昇速度が
ほぼ同じ場合には、ダイオード100または110の一
方のみでも良い。
トロン装置に用いられる電源装置に適用した場合の構成
例を、図1に示される二極のコレクタのジャイロトロン
装置用の電源装置の構成を参照して説明する。一極のコ
レクタのジャイロトロン装置は、図1における第1コレ
クタ12がない構成となる。従って、コレクタが一極の
ジャイロトロン装置用の電源装置は、第1電力供給電源
22がなくなり、それに伴いダイオード110及びツェ
ナーダイオード111がなくなる構成となる。
合には、2つの電力供給電源の接続形式は図1に示すも
のに限定されず、種々の接続形式が可能である。以下、
2つの電力供給電源の種々の接続形式に対して本発明を
適用した実施例を説明する。
2電力供給電源24が第1電力供給電源22の負端子と
第2コレクタ14間に接続されているのを代替して、第
3電力供給電源30の負端子が第1電力供給電源22の
正端子に、第3電力供給電源30の正端子が第2コレク
タ14にそれぞれ接続されたものである。そして、ダイ
オード100及びツェナーダイオード101は、図1に
示される実施例と同様に、ボディ部10及び加速電源2
0を接続する接続点と第2コレクタ14との間に接続さ
れている。また、ダイオード110とツェナーダイオー
ド111は、それらのカソードがボディ部10及び加速
電源20を接続する接続点に接続されており、それらの
アノードは第1電力供給電源22の正端子、第3電力供
給電源30の負端子及び第1コレクタ12を接続する接
続点に接続されている。その他の点は、図1に示す実施
例と同様であるので説明を繰り返さない。上記の構成に
より、図2に示されるダイオード100、110及びツ
ェナーダイオード101、111は図1に示されるもの
と同様に作用する。
1電力供給電源22がカソード電極4と第1コレクタ1
2間に接続されているのを代替して、第4電力供給電源
32の正端子が第2電力供給電源24の正端子に、第4
電力供給電源32の負端子が第1コレクタ12にそれぞ
れ接続されたものである。この場合には、第2電力供給
電源24により電子ビームが供給されることになる。そ
して、ダイオード100及びツェナーダイオード101
は、図1に示される実施例と同様に、ボディ部10及び
加速電源20を接続する接続点と第2コレクタ14との
間に接続されている。また、ダイオード110とツェナ
ーダイオード111は、それらのカソードがボディ部1
0及び加速電源20を接続する接続点に接続されてお
り、それらのアノードは第4電力供給電源32の負端子
及び第1コレクタ12を接続する接続点に接続されてい
る。その他の点は、図1に示す実施例と同様であるので
説明を繰り返さない。上記の構成により、図3に示され
るダイオード100、110及びツェナーダイオード1
01、111は図1に示されるものと同様に作用する。
ダイオード101、111の容量が不足している場合そ
の容量を増すツェナーダイオードシステムを示す図であ
る。当該ツェナーダイオードシステムはツェナーダイオ
ード120にバイポーラやFET等のトランジスタ12
1を組合せて電流増幅させている。具体的接続関係は、
トランジスタ121のベースがツェナーダイオード12
0のアノードに、トランジスタ121のコレクタがツェ
ナーダイオード120のカソードにそれぞれ接続され、
コレクタ121のエミッタがツェナーダイオードのみの
場合のアノードに相当する構成である。
ロン装置の場合について本発明の実施例を説明してきた
が、前述のようにコレクタ電極が単極の場合、あるいは
2つより多い場合にも本発明の、ジャイロトロン装置の
ボディ部に生じる過電圧を防止・抑制する手段を有する
電源構成が適用可能であることは明らかである。
ロン装置2のカソード電極4をコモンとする回路とし、
コレクタを接地しているが、ボディ部を接地した構成も
有り得る。その場合には、対コレクタとの過電圧を防止
することになるが、本発明はその場合にも同様に適用可
能である。従って、本発明の意図は接地形式に左右され
るものではない。
し図3に示されるような分圧抵抗器26、28を用いな
い構成を採用する場合には、ボディ部10とカソード電
極4との間にダイオード101、111の順方向電流が
流れる経路を作るための抵抗を接続すればよい。
トロン装置の場合には、上述したような分圧抵抗器2
6、28が当然にないため、ダイオード101、111
の順方向電流が流れる経路を作るための抵抗がボディ部
10とカソード電極4との間に接続されることになる。
で以下のような効果を奏する。即ち、 1) 正常運転中に、ジャイロトロン装置の内部におい
て、例えば放電等異常が生じた場合には、加速電源、及
び電力供給電源は遮断される。このとき、電力供給電源
の立ち下げが早く、一方加速電源の立ち下げが遅れるた
めに生じるボディ部の電位の上昇による過電圧の発生
が、本発明の電位差制限手段によりボディ部の電位がコ
レクタ部に対して所定の電位差に制限されるため阻止さ
れ、その結果、ボディ部及びその近傍部分に損傷を与
え、さらには、強磁場コイルにも損傷を与えることが阻
止される。
所定の部位に所定の電圧を印加して定常運転に入るの
に、通常は、電力供給電源を立ちあげてから、加速電源
を立ち上げる運転方法を取る。この場合、従来の電源装
置においては、電力供給電源を立ち上げた当初は、加速
電源の出力電圧は立ち上がってないため、ボディ部の電
位はカソード電極の電位と同等電位となり、ボディ部に
必要以上の負の過電圧が印加されることになる。本発明
は、かかる過電圧の発生が、本発明の電位差制限手段に
よりボディ部の電位がコレクタ部に対して所定の電位差
に制限されるため阻止され、その結果、ボディ部及びそ
の近傍部分に損傷を与え、さらには、強磁場コイルにも
損傷を与えることが阻止される。
適用した本発明の、ジャイロトロン装置のボディ部に生
じる過電圧を防止・抑制する手段を備えたジャイロトロ
ン装置用電源装置の構成例を示した図である。
の実施例を示す図であって、コレクタが二極のジャイロ
トロン装置に用いられ、2つの電力供給電源を直列化
し、中間接続点を第1コレクタへバイアスするように構
成した電源装置に本発明を適用した場合を示す図であ
る。
の実施例を示す図であって、コレクタが二極のジャイロ
トロン装置に用いられ、第2電力供給電源で電子ビーム
電流を供給するように構成した電源装置に本発明を適用
した場合を示す図である。
ツェナーダイオード101、111の容量が不足してい
る場合その容量を増すツェナーダイオードシステムを示
す図である。
れる従来の電源装置の構成を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電子ビームを発生せる電子銃部を構成す
るカソード部及びアノード部と、前記カソード部より発
生した電子ビームと相互作用を行って大電力高周波を発
振する空胴共振器を含むボディ部と、相互作用を行った
後の電子ビームを捕捉するコレクタ部と、前記カソード
部及び前記ボディ部間に電圧を印加するための加速電源
部と、前記加速電源部とは異なる電源部であって、前記
カソード部及び前記コレクタ部間に電圧を印加するため
の電力供給電源部とを有するジャイロトロン装置用の電
源装置において、 前記ボディ部の電位を前記コレクタ部の電位に対して所
定の電位差に制限する電位差制限手段を備え、 前記電位差制限手段は、前記ボディ部の前記コレクタ部
に対する電位差を正の所定の大きさに制限する手段を含
むことを特徴とするジャイロトロン用電源装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のジャイロトロン装置用電
源装置において、 前記加速電源部により付与された前記ボディ部の電位が
前記電力供給電源部により付与された前記コレクタ部の
電位より高くすることを特徴とするジャイロトロン装置
用電源装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のジャイロトロン用
電源装置において、前記電位差制限手段は、前記ボディ
部の前記コレクタ部に対する電位差を負の所定の大きさ
に制限する手段を含むことを特徴とするジャイロトロン
用電源装置。
Priority Applications (1)
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JP19422094A JP3382023B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ジャイロトロン・ボディ部の過電圧抑制手段付きジャイロトロン装置用電源装置 |
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JPH0864144A JPH0864144A (ja) | 1996-03-08 |
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