JP3381247B2 - ウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装置 - Google Patents
ウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装置Info
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- JP3381247B2 JP3381247B2 JP22348298A JP22348298A JP3381247B2 JP 3381247 B2 JP3381247 B2 JP 3381247B2 JP 22348298 A JP22348298 A JP 22348298A JP 22348298 A JP22348298 A JP 22348298A JP 3381247 B2 JP3381247 B2 JP 3381247B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶に塔載する
膜ろ過装置に関し、特に、動力源としてウォータージェ
ット推進機を利用した船舶の造水装置に関する。
膜ろ過装置に関し、特に、動力源としてウォータージェ
ット推進機を利用した船舶の造水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来逆浸透膜を用いた膜ろ過装置で汚濁
水を清水化し、あるいは、海水を淡水化する装置は、例
えば、特公平1−43595号公報に記載してあるよう
に公知である。そして、これらの膜ろ過装置を船舶に配
設し、清水を得る装置もよく知られている。
水を清水化し、あるいは、海水を淡水化する装置は、例
えば、特公平1−43595号公報に記載してあるよう
に公知である。そして、これらの膜ろ過装置を船舶に配
設し、清水を得る装置もよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
船舶に配設した逆浸透膜を用いた造水装置にあっては、
直接水中から取水するために吸水管にゴミが混入し、ろ
過膜の性能が低下する欠点があった。また、高圧ポンプ
の駆動用の電源設備が必要であり、消費電力が多くなっ
た時には、高圧ポンプの駆動力が低下して造水できない
恐れがあった。この発明は、ウォータージェット推進機
で加圧した噴射水を膜ろ過装置に供給するとともに、高
圧ポンプの動力源としてウォータージェット推進機の駆
動用エンジンを利用する装置を提供するものである。
船舶に配設した逆浸透膜を用いた造水装置にあっては、
直接水中から取水するために吸水管にゴミが混入し、ろ
過膜の性能が低下する欠点があった。また、高圧ポンプ
の駆動用の電源設備が必要であり、消費電力が多くなっ
た時には、高圧ポンプの駆動力が低下して造水できない
恐れがあった。この発明は、ウォータージェット推進機
で加圧した噴射水を膜ろ過装置に供給するとともに、高
圧ポンプの動力源としてウォータージェット推進機の駆
動用エンジンを利用する装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、ウォータージェット推進機により航走する船舶
において、ウォータージェット推進機の吐出しケーシン
グから分岐した配管を高圧ポンプの吸込側に接続し、高
圧ポンプで増圧した水を膜ろ過装置を通過させて清水を
得るものである。そして、高圧ポンプの動力源としてウ
ォータージェット推進機の駆動用エンジンを利用するも
のであって、駆動用エンジンの出力軸に遊嵌した駆動プ
ーリーと高圧ポンプの入力軸に嵌着した従動プーリーと
にベルトを掛け回すと共に、駆動用エンジンの出力軸に
電磁クラッチを嵌着し、この電磁クラッチに駆動プーリ
ーを吸着させ、エンジンの動力を高圧ポンプに伝達する
ものである。
ころは、ウォータージェット推進機により航走する船舶
において、ウォータージェット推進機の吐出しケーシン
グから分岐した配管を高圧ポンプの吸込側に接続し、高
圧ポンプで増圧した水を膜ろ過装置を通過させて清水を
得るものである。そして、高圧ポンプの動力源としてウ
ォータージェット推進機の駆動用エンジンを利用するも
のであって、駆動用エンジンの出力軸に遊嵌した駆動プ
ーリーと高圧ポンプの入力軸に嵌着した従動プーリーと
にベルトを掛け回すと共に、駆動用エンジンの出力軸に
電磁クラッチを嵌着し、この電磁クラッチに駆動プーリ
ーを吸着させ、エンジンの動力を高圧ポンプに伝達する
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は上記のように構成して
あり、駆動用エンジンを作動させ、ウォータージェット
推進機の吐出しケーシングから加圧水を噴射して、船艇
を推進させると、吐出水の一部がその水圧で吐出しケー
シングから分岐した配管に流入し、高圧ポンプの吸込口
に供給される。一方、駆動用エンジンの出力軸に遊嵌し
た駆動プーリーを出力軸に嵌着した電磁クラッチに吸着
させると、駆動用エンジンの動力がベルト掛けした駆動
プーリーから従動プーリーに伝達され、入力軸により高
圧ポンプを駆動する。そして、高圧ポンプに供給された
加圧水は更に押込圧が高められ、膜ろ過装置に圧入され
浸透圧により清水を造りだすことができる。造水を不用
とするときには、電磁クラッチの電源を切れば電磁クラ
ッチから駆動プーリーが解離され、高圧ポンプの作動を
停止することができる。
あり、駆動用エンジンを作動させ、ウォータージェット
推進機の吐出しケーシングから加圧水を噴射して、船艇
を推進させると、吐出水の一部がその水圧で吐出しケー
シングから分岐した配管に流入し、高圧ポンプの吸込口
に供給される。一方、駆動用エンジンの出力軸に遊嵌し
た駆動プーリーを出力軸に嵌着した電磁クラッチに吸着
させると、駆動用エンジンの動力がベルト掛けした駆動
プーリーから従動プーリーに伝達され、入力軸により高
圧ポンプを駆動する。そして、高圧ポンプに供給された
加圧水は更に押込圧が高められ、膜ろ過装置に圧入され
浸透圧により清水を造りだすことができる。造水を不用
とするときには、電磁クラッチの電源を切れば電磁クラ
ッチから駆動プーリーが解離され、高圧ポンプの作動を
停止することができる。
【0006】
【実施例】この発明を実施例に基づき詳述すると、先ず
図1において、符号1は船舶2の船尾の船底部に設けた
ウォータージェット推進機であって、図2に示すよう
に、吸込ケーシング3の吸込口4から吸引した水をポン
プケーシング5に設けた羽根車6を駆動用エンジン7で
回転させ、加圧増速させて吐出しケーシング8から船尾
後方にジェット水を噴射して船舶2を推進させるように
してある。符号9は吸込ケーシング3の吸込口4に設け
たスクリーンであって、水面近くを浮遊している塵芥が
吸引されて吸込ケーシング3に吸引されないようにして
ある。なお、符号10は航走方向切換用のデフレクタ
ー、符号11は後進用のリバーサー、符号12は吐出し
ケーシング8の前段部に設けた案内羽根であって、羽根
車6で加圧増速された旋回流を直線流に修正するように
してある。
図1において、符号1は船舶2の船尾の船底部に設けた
ウォータージェット推進機であって、図2に示すよう
に、吸込ケーシング3の吸込口4から吸引した水をポン
プケーシング5に設けた羽根車6を駆動用エンジン7で
回転させ、加圧増速させて吐出しケーシング8から船尾
後方にジェット水を噴射して船舶2を推進させるように
してある。符号9は吸込ケーシング3の吸込口4に設け
たスクリーンであって、水面近くを浮遊している塵芥が
吸引されて吸込ケーシング3に吸引されないようにして
ある。なお、符号10は航走方向切換用のデフレクタ
ー、符号11は後進用のリバーサー、符号12は吐出し
ケーシング8の前段部に設けた案内羽根であって、羽根
車6で加圧増速された旋回流を直線流に修正するように
してある。
【0007】符号13はウォータージェット推進機1の
吐出しケーシング8から分岐させた配管であって、高圧
ポンプ14の吸込口15に接続してあり、配管13に設
けた開閉弁16を開放すれば、吐出しケーシング8から
噴射される圧力水の一部が高圧ポンプ14に移送される
ようにしてある。符号17は逆浸透膜を用いた膜ろ過装
置であって、高圧ポンプ14で増圧して押込圧を高めら
れた加圧水を膜ろ過装置17に圧入し、浸透圧で透過水
aと濃縮水bに分離するようにしてある。符号18は透
過水aの貯留するための清水タンクである。
吐出しケーシング8から分岐させた配管であって、高圧
ポンプ14の吸込口15に接続してあり、配管13に設
けた開閉弁16を開放すれば、吐出しケーシング8から
噴射される圧力水の一部が高圧ポンプ14に移送される
ようにしてある。符号17は逆浸透膜を用いた膜ろ過装
置であって、高圧ポンプ14で増圧して押込圧を高めら
れた加圧水を膜ろ過装置17に圧入し、浸透圧で透過水
aと濃縮水bに分離するようにしてある。符号18は透
過水aの貯留するための清水タンクである。
【0008】次に、図2において、符号19は駆動用エ
ンジン7の出力軸20に遊嵌した駆動プーリーであっ
て、出力軸20に嵌着した電磁クラッチ21に近接して
あり、電磁クラッチ21を作動させた時には、駆動プー
リー19は電磁クラッチ21に吸着されて出力軸20と
共回りするようにしてあり、電磁クラッチ21の電源を
切った時には、駆動プーリー19は出力軸20との連結
が解除されるようにしてある。符号22は高圧ポンプ1
4の入力軸23に嵌着した従動プーリーであって、この
従動プーリー22と駆動用エンジン7の出力軸20に遊
嵌した駆動プーリー19との間にベルト24が掛け回し
てあり、駆動用エンジン7の出力軸20の回転が駆動プ
ーリー19から従動プーリー22に伝達され、高圧ポン
プ14を作動させるようにしてある。
ンジン7の出力軸20に遊嵌した駆動プーリーであっ
て、出力軸20に嵌着した電磁クラッチ21に近接して
あり、電磁クラッチ21を作動させた時には、駆動プー
リー19は電磁クラッチ21に吸着されて出力軸20と
共回りするようにしてあり、電磁クラッチ21の電源を
切った時には、駆動プーリー19は出力軸20との連結
が解除されるようにしてある。符号22は高圧ポンプ1
4の入力軸23に嵌着した従動プーリーであって、この
従動プーリー22と駆動用エンジン7の出力軸20に遊
嵌した駆動プーリー19との間にベルト24が掛け回し
てあり、駆動用エンジン7の出力軸20の回転が駆動プ
ーリー19から従動プーリー22に伝達され、高圧ポン
プ14を作動させるようにしてある。
【0009】
【発明の効果】この発明は上記のように構成してあり、
ウォータージェット推進機の吐出し圧を利用して高圧ポ
ンプに押込圧を加えるのでポンプ圧が大きくなり、膜ろ
過装置の能力を高めると共に、高圧ポンプの能力低下時
には、ウォータージェット推進機の吐出圧が膜ろ過装置
の圧入圧に寄与するものである。ウォータージェット推
進機の吐出し水を高圧ポンプに供給するので従来装置の
ように取水部のゴミ詰りもなく、吐出水は加圧されてい
るので取水が容易となるものである。そして、高圧ポン
プの駆動源をウォータージェット推進機の駆動用エンジ
ンを利用するようにしてあるので、特別な電源設備の必
要がなく、造水量と清水タンクをバランスさせることで
大容量のタンクを設ける必要がなく電磁クラッチの電源
の操作により、必要量を造水することができるものであ
る。
ウォータージェット推進機の吐出し圧を利用して高圧ポ
ンプに押込圧を加えるのでポンプ圧が大きくなり、膜ろ
過装置の能力を高めると共に、高圧ポンプの能力低下時
には、ウォータージェット推進機の吐出圧が膜ろ過装置
の圧入圧に寄与するものである。ウォータージェット推
進機の吐出し水を高圧ポンプに供給するので従来装置の
ように取水部のゴミ詰りもなく、吐出水は加圧されてい
るので取水が容易となるものである。そして、高圧ポン
プの駆動源をウォータージェット推進機の駆動用エンジ
ンを利用するようにしてあるので、特別な電源設備の必
要がなく、造水量と清水タンクをバランスさせることで
大容量のタンクを設ける必要がなく電磁クラッチの電源
の操作により、必要量を造水することができるものであ
る。
【図1】この発明に係るウォータージェット推進機を用
いた船舶の造水装置の概念図である。
いた船舶の造水装置の概念図である。
【図2】この発明に係る要部のウォータージェット推進
機を利用した膜ろ過装置の一部縦断側面図である。
機を利用した膜ろ過装置の一部縦断側面図である。
1 ウォータージェット推進機
2 船舶
7 駆動用エンジン
8 吐出しケーシング
13 配管
14 高圧ポンプ
15 吸込口
17 膜ろ過装置
19 駆動プーリー
20 出力軸
21 電磁クラッチ
22 従動プーリー
23 入力軸
24 ベルト
Claims (3)
- 【請求項1】 ウォータージェット推進機1により航走
する船舶2において、ウォータージェット推進機1の吐
出しケーシング8から分岐した配管13を高圧ポンプ1
4の吸込口15に接続し、高圧ポンプ14で増圧した水
を膜ろ過装置17を通過させて清水を得ることを特徴と
するウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のウォータージェット推進
機の駆動用エンジン7と高圧ポンプ14を連動連結した
ことを特徴とするウォータージェット推進機を用いた船
舶の造水装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の動力の伝達装置が、上記
駆動用エンジン7の出力軸20に遊嵌した駆動プーリー
19と高圧ポンプ14の入力軸23に嵌着した従動プー
リー22とをベルト24で掛け回すと共に、駆動用エン
ジン7の出力軸20に電磁クラッチ21を嵌着し、この
電磁クラッチ21に駆動プーリー19を着脱自在とした
ことを特徴とするウォータージェット推進機を用いた船
舶の造水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22348298A JP3381247B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22348298A JP3381247B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053095A JP2000053095A (ja) | 2000-02-22 |
JP3381247B2 true JP3381247B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=16798833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22348298A Expired - Fee Related JP3381247B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ウォータージェット推進機を用いた船舶の造水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381247B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103241855B (zh) * | 2013-06-12 | 2014-03-05 | 张意立 | 一种法兰外螺纹铝基联轴器隔离海水淡化装置 |
KR101779841B1 (ko) * | 2015-11-30 | 2017-09-19 | 주식회사 지오티 | 선박의 콤보 아웃드라이브시스템 |
-
1998
- 1998-08-07 JP JP22348298A patent/JP3381247B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000053095A (ja) | 2000-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |