JP3381148B2 - 靴 底 - Google Patents

靴 底

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JP3381148B2
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輝彦 小林
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広島化成株式会社
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は靴底にに関する。よ
り詳細に述べれば、本発明は、歩行時、体重が移動する
経路に沿って、靴内の空気を循環させることができる靴
底に関する。 【0002】 【従来の技術】通常、人の足は1週間に約2000cc
近くの汗をかくといわれている。その殆どは、毎日蒸発
するが、それでもかなりの量が靴の中に残留する結果と
なる。そして、それは靴の裏側、内側などに滲みわたっ
ていく。従って、靴は換気を必要とする。 【0003】靴の換気は、長期的には、同じ靴を連続し
て何日も履くことを避けたり、もしくは日光と風にあて
る、或いは洗浄する等の、いわゆる手入れによって可能
であるが、歩行時に靴の内部の換気、或いは空気の循環
ができれば理想的である。 【0004】歩行時に靴の内部の換気、或いは空気の循
環を行うには、靴底の構造を根本的に工夫することが必
要である。 【0005】 【解決すべき課題】従って、解決すべき課題は、複層構
造から成る靴底を有する靴の内部に滞留する空気を、歩
行時に循環させることができなかったことである。 【0006】歩行時に靴の内部の換気、或いは空気の循
環を行うように靴底の構造を設計するには、先ず歩行の
動作を力学的に分析することが必要である。先ず、着地
の局面であるが、前に振り出された足は、通常歩行の場
合、踵から接地する。次に、踵から接地した足は、いわ
ゆる土踏まずの外側から接地していく。このとき、足の
多くの骨と関節が、全体重を少しずつ足全体にのせてい
く。土踏まずの外側から体重をのせながら指の膨らみの
部分、いわゆるボール部分に体重を殆ど乗せ終わると、
着地の締めを指で行う。着地した足は、次に体重を支持
しながら重心を前方に移行させる。これを体重支持の局
面という。 【0007】重心が前方に移ると、脚全体は前方に傾斜
するとともに、ボール部分から屈曲が始まり、踵の部分
が浮き上がる。このとき、土踏まずのアーチの部分のバ
ネが働き、上方への力となる。ここからが、蹴りの局面
である。 【0008】距腿関節から屈曲していた足は、その関節
の伸展によって地面を押し、最後にボール部分から先を
下方へ屈曲させて、足指全体で地面を蹴り上げる。 【0009】次に、脚は、もう一方の脚を支えに、空中
で次の着地への準備に入る。地面を離れる時に後方へ返
った足は、この準備期に前方へ振り出されて着地に備え
る。 【0010】以上詳述した歩行動作を要約すると、歩行
時靴底には、踵→土踏まず外側→全体→ボール部分→ボ
ール部分前方→蹴りの反復運動である。即ち、この順序
で靴底に体重が懸かると云える。換言すれば、この順序
で靴底で体重移動が起こると云える。 【0011】ところで、現在のスポーツシューズは、過
激な運動時の足の保護、耐衝撃性の向上、デザイン等を
満足させるため、底も厚く、且つ複層構造になってい
る。現在の靴底の主流は、中底、ミッドソール及びアウ
トソールの三層構造で、それらの総厚は、薄いものでも
25mm、厚いものでは35mm程もある。 【0012】このように厚い靴底を有する靴の内部に空
気の循環をよくするには、靴底の各層を構造的に設計す
ることが必要である。 【0013】本発明者等は、中底、ミッドソール及びア
ウトソールの三層構造から成る靴底の各層を下記のよう
に検討した。靴の土台となる重要な部品で、構造上は甲
部と底面を結合する本体であり、靴の内面底部に位置し
て、直接足を支える機能を持つ中底の踵部分と、ボール
部分に、複数個の透孔を設けた。 【0014】次に、ミッドソールのアッパー側におい
て、踵部から、土踏まずの外側を経由して土踏まず終端
まで、ミッドソールの厚さ方向に向かって曲線状の溝を
形成し、且つその溝の中の任意の箇所にミッドソールの
厚さ方向に向かって複数個の透孔を設けた。 【0015】さらに、靴底の最外層になるアウトソール
の踵部、土踏まずの外側及び土踏まずに相当する箇所
に、任意の形状及び個数の弱化部を設けた。 【0016】 【課題を解決するための手段】従って、課題を解決する
ための手段である本発明は、中底、ミッドソール及びア
ウトソールの三層構造から成る靴底において、前記中底
の踵部分とボール部分に複数個の透孔を設け、前記ミッ
ドソールのアッパー側において、踵部から土踏まずの外
側を経由して土踏まず終端までミッドソールの厚さ方向
に向けて曲線状の溝を形成し且つその溝の中の任意の箇
所にミッドソールの厚さ方向に向けて複数個の透孔を設
け、そしてアウトソールの踵部、土踏まずの外側及び土
踏まずに相当する箇所に任意の形状及び個数の弱化部を
設けたことを特徴とする靴底である。 【0017】 【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
述べる。図1は、本発明の一実施例の状態を示す分解図
である。図1において、1は、アッパー、2は、着脱可
能なインソールである。インソール2の材料に関して
は、本発明の目的ではないので、言及する必要はない
が、敢えて例示するならば、EVAが好ましい。3は中
底で、その踵部とボール部に複数個の透孔4及び4’を
設けた。 【0018】5は、ミッドソールで、6は、盲溝であ
る。7は、透孔である。ミッドソールの拡大した状態を
示す図2に見るように、溝6は、ミッドソールのアッパ
ー側において、踵部から土踏まずの外側を経由して土踏
まず終端までミッドソールの厚さ方向に向かって曲線状
に形成するのが好ましい。また、その深さは特段に限定
されないが、数mmが上限であり、実施例では4mmで
ある。溝の中の任意の箇所には、ミッドソールの厚さ方
向に向かって複数個の透孔7が形成されている。透孔7
の直径は特段に限定されないが、数mmが上限であり、
実施例では3mmである。尚、ミッドソールの踵部に
は、凹部を形成し、その中に公知の衝撃吸収材を填設し
てもよい。 【0019】8は、アウトソールで、アッパー側におい
て、踵部から土踏まずの外側を経由して土踏まず終端ま
でミッドソールの厚さ方向に向かって、任意の形状の弱
化部9が任意の個数形成されている。 【0020】アウトソール8に設けた弱化部9は、靴底
に体重が懸かる経路に沿って形成されているので、歩行
時には、先ず、踵部に相当する弱化部9に体重が懸かっ
て、弱化部9が圧縮され、順次、土踏まず外側、爪先
部、土踏まずと体重が移動するに応じて、弱化部9の圧
縮、復元が反復される。 【0021】ミッドソール5に設けた溝6の中に形成さ
れた透孔7は、ミッドソール5の下に配置されるアウト
ソール8にまでほぼ垂直に貫通している。従って、その
透孔7を通して、アウトソール8から空気が上昇し、上
昇した空気は、溝6の中に一次的に滞留するが、前述し
た体重移動に応じて、溝6の中から追い出され、靴内を
循環する。 【0022】また、ミッドソール5に形成される溝6
は、靴底に懸かる体重の移動経路にそって、ミッドソー
ル5を弱化させる機能も併せ持っている。従って、ミッ
ドソール5の、空気循環機能と弱化機能は、ミッドソー
ル5の深さ、幅等の設計要素によって任意に調整でき
る。また、溝6は、連続していても、不連続でもよい。 【0023】ミッドソール5の材料に関しては、本発明
の目的ではないので、言及する必要はないが、敢えて例
示するならばEVAが好ましく、その製造法は、コンプ
レッションが好ましい。 【0024】図3は、アウトソール8の拡大図である。
図3に示したように、弱化部9は、踵部、土踏まず外
側、土踏まず部に、単位弱化部から構成されるグループ
で形成するのが、弱化効果が向上するので好ましい。弱
化部9は、任意の形状で、所定の深さの凹部を形成する
ことによっ形成される。但し、弱化部9が大きい場合
は、数個に分割することが好ましく、その場合、分割線
11,12が弱化部9の補強材の役を発揮する。 【0025】本明細書でアウトソールに関して使用する
用語「弱化」とは、アウトソールの強度を低下させると
いう意味ではなく、アウトソールの踵部、土踏まず外
側、土踏まず部と順次移動する体重から受ける応力に応
じて、アウトソールが圧縮・復元し易くする機能という
意味である。 【0026】アウトソール8の弱化部9の弱化機能は、
弱化部9の大きさ、深さ、位置、形状等の諸要素を勘案
することによって、任意に調整することができる。ま
た、弱化部9は、意匠効果を持たせるように設計するこ
ともできる。 【0027】上述したように、本発明は、中底、ミッド
ソール及びアウトソールの三層構造から成る靴底におい
て、前記中底の踵部分とボール部分に中底の厚さ方向に
向けて複数個の透孔を設け、前記ミッドソールのアッパ
ー側において、踵部から土踏まずの外側を経由して土踏
まずの終端までミッドソールの厚さ方向に向けて曲線状
連続した1本の盲溝を形成し且つその溝の中の任意の
箇所にミッドソールの厚さ方向に向けて複数個の透孔を
設け、そしてアウトソールの踵部、土踏まずの外側及び
土踏まずに相当する箇所に、靴底に体重が懸かる経路に
沿って任意の形状及び個数の弱化部を設けたので、歩行
時、靴に体重が負荷される経路に沿って、靴の内部の空
気が循環される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の構造を示す分解図。 【図2】本発明の実施例のミッドソールの拡大図。 【図3】本発明の実施例のアウトソールの拡大図。 【符号の説明】 1 アッパー 2 インソール 3 中底 4 透孔 5 ミッドソール 6 溝 7 透孔 8 アウトソール 9 弱化部 10、11 分割線

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】中底、ミッドソール及びアウトソールの三
    層構造から成る靴底において、(1)前記中底の踵部分とボール部分に中底の厚さ方向
    に向けて複数個の透孔が形成されていることと、 (2)前記ミッドソールのアッパー側において、踵部か
    ら土踏まずの外側を経由して土踏まずの終端までミッド
    ソールの厚さ方向に向けて曲線状の連続した1本の盲溝
    を形成し且つその溝の中の任意の箇所にミッドソールの
    厚さ方向に向けて複数個の透孔が形成されていること
    と、 (3)アウトソールの踵部、土踏まずの外側及び土踏ま
    ずに相当する箇所に、靴底に体重が懸かる経路に沿って
    任意の形状及び個数の弱化部が形成されていること、と
    を特徴とする靴底。
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