JP3381125B2 - エッチング工程を有する半導体装置の製造方法 - Google Patents

エッチング工程を有する半導体装置の製造方法

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JP3381125B2 JP18158095A JP18158095A JP3381125B2 JP 3381125 B2 JP3381125 B2 JP 3381125B2 JP 18158095 A JP18158095 A JP 18158095A JP 18158095 A JP18158095 A JP 18158095A JP 3381125 B2 JP3381125 B2 JP 3381125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はエッチング工程を有
する半導体装置の製造方法に関する。本発明は、例え
ば、半導体集積回路装置を製造する際の薄膜形成手段を
改良して、例えばSi上の酸化膜(SiO,B
PSG等)を選択的にエッチングする場合に好適に利用
できる。
【0002】
【従来の技術】電子材料の分野、特に半導体装置の分野
では、様々な技術的動向が見られており、例えば、現在
のVLSI,ULSI等の高集積半導体回路で実現され
ている素子の高集積化、高密度化、及び、デバイスの高
性能化、高速化について、これを更に高度な内容にする
ために、幾つかの技術的な方向が見い出されている。例
示的には、高集積技術による素子寸法の微細化、デバイ
ス構造、回路の改良、高密度技術によるシステムLSI
の単品化などである。
【0003】これらの方向のなかで、特に、高集積技術
による素子寸法の微細化を担うプロセス技術(ドライエ
ッチング技術、CVD技術等)のプロセス特性上の性能
向上が期待されている。
【0004】素子寸法の微細化のための高集積技術とし
て、近年、セルフアライン技術(自己整合技術)が注目
されている。このセルフアライン技術としては、サリサ
イド技術、セルフアラインコンタクトホール形成技術な
どがある。
【0005】セルフアラインコンタクトホール形成技術
は、代表的には、フォトリソグラフィーによるコンタク
トホール開孔径以下の層間孔を、ゲート電極幅程度のソ
ース/ドレイン領域に自己整合的に開孔する技術であ
る。
【0006】この技術の利用される典型的なデバイス構
造としては、ゲート電極上にエッチングストッパー層で
あるSi3 4 が被覆し、次に、層間膜のSiO2 ,B
PSGが成膜されたものが知られている。また、この技
術に利用されているプロセスガスは、C4 8 /CO混
合ガス系や、CHF3 /CO混合ガス系などが主流であ
る。
【0007】この技術によって、フォトリソグラフィー
のコンタクトホール開孔の最小径に限界があり、あるい
は合わせずれがある場合でも、ゲート電極幅程度の所望
の領域にセルフアラインでコンタクトホールを開孔でき
る。
【0008】このようなセルフアラインコンタクトホー
ル形成技術において、エッチングストッパー層とするS
3 4 膜に対して高選択比を持ったSiO2 エッチン
グ、BPSGエッチングが実現できることを開示した例
としては、特開平6−132252号が挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、CH
3 /CO混合ガス系などによるセルフアラインコンタ
クトエッチングは、素子寸法の微細化のための高集積技
術としてセルフアライン加工を可能にする技術である
が、半導体集積回路装置の製造上、不利益な点を持つ。
以下これについて説明する。
【0010】セルフアラインコンタクトを加工する構造
としては、図13のようなものが一般的である。
【0011】この構造では、ポリサイドゲート電極3
(図示例ではポリSi3a、WSi3bより成る)の側
壁には、トランジスタ素子のLDD層を保護するための
Si34 ,SiO2 などのサイドウォール4が形成さ
れている。このサイドウォール付きのゲート電極3を被
覆するように、エッチングストッパー層5としてSi3
4 がCVD法で成膜されている。次に、層間絶縁膜6
であるSiO2 ,BPSGなどが成膜されている。その
上に、フォトリソグラフィー法によって、コンタクトホ
ールパターン7が、フォトレジストにパターニングされ
ている。
【0012】この構造に、CHF3 /COエッチングを
実施した例は、図14のようなものが一般的である。V
dcバイアスで加速された入射イオンCFx+ の直進性
により、開孔のパターン通りに異方性エッチングがなさ
れている。
【0013】この例では、コンタクト底(C)とコンタ
クト側壁(B)では、対Si3 4高選択性をもつ選択
的なBPSG,SiO2 エッチングが実現している。こ
れは、入射イオンによるスパッタエッチングが少ないこ
と、酸化膜表面のSi−C層の形成、CFxポリマーの
堆積が充分なことに起因している。一方、入射イオンに
最も晒され易い、エッチングストッパー層5であるSi
3 4 薄膜の肩部分(A)は、堆積するSi−C、CF
xポリマーが入射イオンの衝突で除去されてしまうた
め、Si3 4 の肩が常に露出し、Si3 4 がスパッ
タエッチングされる。よってここでSi3 4 の膜減り
が発生している。
【0014】上述したように、エッチング条件を適性化
しても、コンタクト最大深さ相当の充分なオーバーエッ
チングを実施した場合、エッチングストッパー層をなす
Si3 4 の肩に膜減りが起き、ゲート電極の露出した
コンタクトになる。Wプラグを埋め込んだ時、層間配線
がゲート電極と短絡し不良となる。従って、半導体集積
回路装置の歩留まりの低下などの製造上の不利益が生じ
る。
【0015】本発明は上記従来技術の問題点を解決し
て、エッチングストッパー層である、Si等のS
iN(シリコンナイトライド)膜等の膜減りが生じず、
よってこれに基づく不良の発生を防止したエッチングを
行う半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るため、本発明のエッチング工程を有する半導体装置の
製造方法においては、次の技術手段をとる。
【0017】本発明に係る半導体装置の製造方法は、ゲ
ート電極を有する下地上にエッチングストッパー層を設
け、該エッチングストッパー層上に被エッチング層を形
成して該被エッチング層を開孔することにより自己整合
的に接続孔を形成するエッチング工程を有する半導体装
置の製造方法において、上記エッチングストッパー層の
肩部に難エッチング化処理を施して、上記被エッチング
層のエッチングを行うとともに、上記難エッチング化処
理が、ゲート電極を被覆しているエッチングストッパー
層の肩部分に、斜めイオン注入法によって、高融点金属
をイオン注入、または、ミキシングすることで、高融点
金属窒化膜または高融点金属ミキシング層を形成するも
のであることを特徴とするものである。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法は、また、
上記において、エッチングストッパー層がシリコン窒化
物から成り、金属ミキシング後の該エッチングストッパ
ー層の肩部分が、その後の処理によって、アモルファス
または結晶性を持つ高融点金属窒化膜を形成するもので
あることを特徴とする。
【0019】この場合、ゲート電極幅程度の開孔幅のコ
ンタクトホールを自己整合的に加工するエッチング工程
を備え、ゲート電極を被覆しているエッチングストッパ
ー層の肩部分に、難エッチング化処理を施す構成をとる
ことができる。
【0020】また、エッチングストッパー層がシリコン
窒化物から成り、被エッチング層がシリコン酸化物から
成り、エッチングガスがフッ素系ガスにCOを添加した
ものを用いる構成をとることができる。
【0021】本発明において、難エッチング化処理が、
ゲート電極を被覆しているエッチングストッパー層の肩
部分に、斜めイオン注入法によって、高融点金属(T
i,Zn,W,Mo,Ag等)をイオン注入、または、
ミキシングすることで、高融点金属窒化膜または高融点
金属ミキシング層を形成するものとすることができる。
ここで高融点金属窒化膜または高融点金属ミキシング層
と称するのは、高融点金属とストッパー層を構成してい
る例えば窒素とが必ずしも化学量論的に整合して形成さ
れるとは限らず、その他の原子が混在することもあるの
で、これらを総称して表現するためである。
【0022】この場合には、金属ミキシング後のSi3
4 の肩部分が、その後の処理、例えば層間絶縁膜の被
覆、リフロー熱処理によって、アモルファスまたは結晶
性を持つ高融点金属窒化膜を形成する構成とすることが
できる。
【0023】本発明において、難エッチング化処理が、
ゲート電極を被覆しているエッチングストッパー層の肩
部分に、斜めイオン注入法によって、炭素をイオン注
入、または、ミキシングすることで、シリコンカーバイ
ド(SiC)層等のカーバイド層またはCミキシング層
を形成する構成とすることができる。ここでカーバイト
層またはCミキシング層と称するのは、Cとストッパー
層を構成している例えばシリコンとが必ずしも化学量論
的に整合して形成されるとは限らず、その他の原子が混
在することもあるので、これらを総称して表現するため
である。
【0024】また、炭素ミキシング後のSi3 4 の肩
部分が、その後の処理、例えば層間絶縁膜の被覆、リフ
ロー熱処理によって、アモルファスまたは結晶性を持つ
カーバイド層(例えばSiC)を形成する構成とするこ
とができる。
【0025】
【作用】本発明によれば、被エッチング層の下のエッチ
ングストッパー層の肩部に難エッチング化処理、例えば
高融点金属の導入あるいは炭素の導入を行って、この肩
部のエッチングの進行が遅くなるようにしたので、被エ
ッチング層のエッチングの際に、エッチングストッパー
層の肩部がエッチングされてしまうことが防止でき、よ
って膜減りは生じてしまうことが防止できる。
【0026】例えば、エッチングストッパー層としてS
3 4 を代表的なものとするシリコンナイトライドを
用い、被エッチング層としてSiO2 やBPSGを用い
る場合、本発明においては、対Si3 4 高選択性を持
つSiO2 ,BPSGエッチングでは、エッチングスト
ッパー膜であるSi3 4 の肩部分に、極く浅い金属窒
化膜(または、金属ミキシング層)を形成した構造を持
つ、あるいは、極く浅いSiC薄膜(または、Cミキシ
ング層)を形成した構造を持つので、この極く浅い金属
窒化膜(または、金属ミキシング層)は、入射イオンの
スパッタリングに対してより強固なものであり、あるい
はこの極く浅いSiC薄膜(または、Cミキシング層)
上には、入射イオンのスパッタリングと競合し得る効果
的なCFxポリマーの堆積があり(含C層と親和性があ
るからである)、スパッタエッチングが停止し、従っ
て、選択的にストッパーSi3 4 膜が残り、自己整合
性を持ったコンタクトホールが容易に開孔する。
【0027】先にも述べたように、従来技術であるマグ
ネトロンエッチャーなどによるCHF3 /COケミスト
リーなどを利用した、対Si3 4 高選択性をもつSi
2,BPSGエッチングでは、ゲート電極幅の領域に
自己整合的にコンタクトを開孔させることはできるが、
エッチングストッパーであるSi3 4 の肩部分に膜減
り(Si3 4 エッチング)が起きる。このエッチング
不良で電気的な短絡、半導体集積回路装置の歩留まりの
低下などの不利益が生じる。
【0028】従来からのストッパーSi3 4 膜のみを
持つ構造を用いた場合、このSi34 の肩部分は、入
射イオンに最も晒され易く、CFxポリマーが除去され
てしまうため、Si3 4 のスパッタエッチングが進
み、膜減りを防止することは困難である。プロセスマー
ジン的にも懸念的をもつ。
【0029】本発明においては、この金属窒化膜(金属
ミキシング層)をもつ肩部分のSi3 4 等は、入射イ
オンによるCFxポリマー除去によって、その表面が常
に露出している。しかし、高融点金属窒化膜(または、
ミキシングされた金属層)が表層に存在し、金属に対す
るCFx+ イオンのスパッタ効率が、Si,SiO2
Si3 4 と比較して低いために、スパッタエッチング
の進行が遅くなり(または、Si3 4 のエッチング反
応が抑えられ)、よってこれが金属ミキシング層の下層
のSi3 4 の保護膜として有効に働く。
【0030】この金属ミキシング層は、例えば、斜めイ
オン注入法によって肩部分全てを被覆するように形成す
ることができ、このようにすると効果的である。従って
本発明を用いれば、コンタクト最大深さ相当のオーバー
エッチングを実施した際にも、金属ミキシング層とスト
ッパー層である例えばSi3 4 膜が残り、所望のセル
フアラインコンタクトホールを容易に加工することがで
きる。
【0031】あるいは本発明においては、難エッチング
化層であるカーバイド層例えばSiC薄膜(Cミキシン
グ層)をもつ肩部分のSi3 4 等は、やはり、入射イ
オンCFxに晒されているが、炭素Cがミキシングされ
ているため、このSi−C結合上に、入射イオンのスパ
ッタと競合し得るCFxポリマーの堆積が充分促進し、
スパッタエッチングの進行が抑制または停止する。CF
xポリマーは、Si−C結合上に親和性を持って連続的
に堆積するからである。従ってこれが、Cミキシング層
(例えばSiC層)の下層のSi3 4 等の保護膜とし
て有効に働く。
【0032】このCミキシング層は、斜めイオン注入法
によって肩部分全てを被覆するように形成することがで
き、このようにすることが効果的である。従って、コン
タクト最大深さ相当のオーバーエッチングを実施した際
にも、Cミキシング層とストッパー層である例えばSi
3 4 膜が残り、所望のセルフアラインコンタクトホー
ルを容易に加工することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について、詳
述する。但し当然のことではあるが、本発明は以下述べ
る実施例により限定を受けるものではない。
【0034】実施例1 以下に本発明の一実施例として、本発明に係るエッチン
グストッパーであるここではSi3 4 の肩部分に金属
ミキシング層(または、高融点金属窒化膜)を持つ、B
PSG/(金属ミキシング層+Si3 4 )構造につい
てのセルフアラインコンタクトホールの加工方法につい
て、図1ないし図7を参照して説明する。
【0035】本実施例は、段差を有する下地(本実施例
ではゲート電極3を有する半導体基板1)上にエッチン
グストッパー層5を設け(図1)、該エッチングストッ
パー層5上に被エッチング層6を形成した構造(図3な
いし図6に示す)のエッチング方法において、上記エッ
チングストッパー層3の肩部に難エッチング化処理(こ
こでは図2に示す斜めイオン注入を用いた処理)を施し
て、上記被エッチング層6のエッチングを行う。
【0036】本実施例は、ゲート電極3を有する下地上
にエッチングストッパー層5を設け、該エッチングスト
ッパー層5上に被エッチング層6を形成して該被エッチ
ング層6を開孔することにより自己整合的に(セルフア
ラインで)接続孔9(図5参照)を形成するエッチング
工程を有する半導体装置の製造方法において、上記エッ
チングストッパー層5の肩部に難エッチング化処理を施
して(図2参照)、上記被エッチング層6のエッチング
を行う。
【0037】この場合、本実施例では、ゲート電極幅程
度の開孔幅のコンタクトホールを自己整合的に加工する
エッチング工程を備え、ゲート電極3を被覆しているエ
ッチングストッパー層5の肩部分に、難エッチング化処
理を施す態様とする。
【0038】また本実施例では、エッチングストッパー
層5がシリコン窒化物から成り、被エッチング層6がシ
リコン酸化物から成り、エッチングガスがフッ素系ガス
にCOを添加したものを用いる。
【0039】本実施例の半導体装置の製造方法は、難エ
ッチング化処理が、ゲート電極3を被覆しているエッチ
ングストッパー層5の肩部分に、斜めイオン注入法によ
って、高融点金属(Ti,Zn,W,Mo,Ag等)を
イオン注入、または、ミキシングすることで、高融点金
属窒化膜(ミキシング層)8aを形成する。
【0040】この場合、金属ミキシング後のストッパー
層5であるSi3 4 の肩部分(符号8aで示す)が、
その後の層間絶縁膜の被覆、リフロー熱処理によって、
アモルファスまたは結晶性を持つ高融点金属窒化膜を形
成することを可能としたものとなっている。
【0041】更に詳しくは、本実施例では、次の工程を
行う。図1を参照する。被処理ウエハを構成するSi基
板1上には、ゲート酸化膜2などに用いられるSiO2
薄膜2と、その上に、ポリサイド(WSi3b/ポリS
i3aなど)構造をなすゲート3、及びLDD保護用の
Si3 4 サイドウォール4などが、従来技術のCVD
成膜、フォトリソグラフィー、ドライエッチングにより
所望の加工寸法、形状で微細加工されている。続いて、
Si3 4 薄膜をエッチングストッパー層5として、C
VDによって全面被覆している。Si3 4 の厚さは、
〜100(nm)程度である。
【0042】続いて、ゲート電極パターンと同様のパタ
ーンでレジスト71を再度、フォトリソグラフィーによ
って形成する。この構造で、図2に示すように、斜めイ
オン注入法により、高融点金属イオンをミキシング(イ
オン注入)する。
【0043】ここでのイオン注入は、低中加速電圧によ
る高ドーズ(中ドーズ)量の注入である。低中加速イオ
ン注入によって、エッチングストッパー層5であるSi
3 4 の極く浅い上層に限って、ミキシング層を形成す
る。このミキシング層は、その後のBPSGリフロー熱
処理で、高融点金属窒化層になる。このミキシング層を
符号8aで示す。
【0044】このときのイオン注入条件を以下に示す。
ここでは下記のように、Ti+ をイオン注入した。 加速電圧 7〜60keV Ti+ 1E14〜16cm- 2 温度 室温または昇温注入 ここで、極く浅いミキシング層の厚さ(Rp+ΔRp)
は、8.0〜45.0(nm)とする。ウエハへのイオ
ンは、通常の入射角0°に対して、10〜60°の範囲
で斜方からイオン注入される。イオン注入後、レジスト
は、アッシング、硫酸−過酸化水素水混合液処理などに
よって剥離される。
【0045】続いて、被エッチング層6としてBPSG
膜をCVD及びリフロー熱処理にて成膜し、ゲート電極
領域などのウエハ全面を平坦化する(図3)。この状態
で、フォトリソグラフィーによるコンタクトホールパタ
ーンのレジスト72を形成する(図4)。
【0046】更に、この被処理ウエハに対して、マグネ
トロンエッチャーを用いたCHF3/COケミストリー
による対Si3 4 高選択比を持つSiO2 エッチング
を実施する。BPSGなどの層間絶縁膜は、Vcdバイ
アスで加速されたCFx+ イオンによるイオンアシスト
エッチングによって、速やかにエッチングされる(図
5)。
【0047】このBPSGエッチングが進行し、肩部分
のストッパーSi3 4 層(符号8aで示す部分)が表
面に露出した時、CFxイオンなどのイオン衝突、スパ
ッタリングを受けるが、符号8aで示す高融点金属ミキ
シング層、または、高融点金属窒化層を肩表面に持つ本
構造では、金属のスパッタ効果が低いために、表面のス
パッタエッチングが進行しない。従って、ストッパーS
3 4 である保護膜として残る。
【0048】対Si3 4 高選択比を持つBPSGエッ
チング条件(C4 8 /CO/Arケミストリーによる
マグネトロンRIE)は、本実施例では下記のとおりと
した。 圧力 P=8(Pa) RFパワー Pf=1200(W) プロセスガス C4 8 /CO/Ar=10/50/240(sccm) バッキング用ガス He=10(Pa),10(sccm) 静電チャック −1.2(kV) 下部電極の温調温度 20(℃) チェンバー壁温度 80(℃) BPSG膜厚 410(nm/min)±8.7(%) 対Si3 4 選択比 18
【0049】従来技術では、イオン衝突で容易にスパッ
タエッチングされた肩部分のSi34 が、本発明のエ
ッチング技術では、コンタクト最大深さを見積ったオー
バーエッチングを実施した際にも、この金属ミキシング
されたSi3 4 (符号8aで示す部分)が残る。従っ
て、自己整合性を持った、ソース/ドレイン領域のコン
タクトホールエッチングが形成できる。
【0050】ストッパー層5のSi3 4 が、ミキシン
グ層8aの存在により最後まで残膜を持つため、選択的
なSiO2 のコンタクトエッチングが実現する。これに
よりゲートコンタクト(Wプラグ)短絡不良がない加工
が実現できた。
【0051】なお、本実施例について、本発明の高融点
金属窒化層(金属ミキシング層)を持つ、ストッパーS
3 4 薄膜によるBPSGセルフアラインコンタクト
ホールエッチング(CHF3 /COケミストリー対Si
3 4 高選択比のSiO2 エッチング)では、本発明の
内容を逸脱しない範囲で、その変形が可能である。
【0052】以上、詳細に説明したように、本実施例の
如く高融点金属ミキシング層を斜めイオン注入によっ
て、形成した高融点金属ミキシング層を肩部分に持つス
トッパーSi3 4 構造のコンタクトホールエッチング
(CHF3 /COケミストリー)では、ストッパー層の
肩部分のエッチングを進行させることなく、ゲート電極
幅程度のソース/ドレイン領域にセルフアラインコンタ
クトを微細加工できる。
【0053】かつ本実施例によれば、ストッパーSi3
4 が必要な膜厚で残るため、ゲートコンタクト(Wプ
ラグ)短絡不良も、耐圧不良も起こさない。
【0054】従来技術では、これらの電気的不良からウ
エハ製造上の歩留まりの低下があったのに対して、この
実施例では、この歩留まり低下が抑えられ、さらに、素
子自体の品質、性能の向上した半導体集積回路装置を製
造できる。
【0055】実施例2 以下に本発明の他の一実施例として、エッチングストッ
パーであるSi3 4の肩部分にCミキシング層(また
は、アモルファスもしくは結晶性SiC薄膜)を持つ、
BPSG/(Cミキシング層+Si3 4 )構造のセル
フアラインコンタクトホールの加工方法を説明する。図
7ないし図12を参照する。
【0056】本実施例の半導体装置の製造方法では、難
エッチング化処理として、ゲート電極を被覆しているエ
ッチングストッパー層5の肩部分に、斜めイオン注入法
によって、炭素をイオン注入、または、ミキシングする
ことで、カーバイド層(またはCミキシング層)8bを
形成する(図8参照)。
【0057】また、炭素ミキシング後のSi3 4 の肩
部分8bが、その後の層間絶縁膜の被覆、リフロー熱処
理によって、アモルファスまたは結晶性を持つカーバイ
ド層(SiC)を形成することを可能としたものとなっ
ている。
【0058】更に詳しくは、本実施例では、次の工程を
行う。図7を参照する。被処理ウエハを構成するSi基
板上には、ゲート酸化膜などに用いられるSiO2 薄膜
2と、その上に、ポリサイド電極3(WSix3b/ポ
リSi3aなど)、及び、LDD保護用のSi3 4
イドウォール4などが、従来技術のCVD成膜、フォト
リソグラフィー、ドライエッチングにより所望の加工寸
法、形状で微細加工されている。続いて、エッチングス
トッパー層5としてSi3 4 薄膜を、CVDによって
全面被覆している。Si3 4 の厚さは、〜100(n
m)程度である。
【0059】続いて、ゲート電極パターンと同様のパタ
ーンでレジスト71を再度、フォトリソグラフィーによ
って形成する。この構造で、斜めイオン注入方により、
炭素イオンをミキシング(イオン注入)する(図8参
照)。
【0060】イオン注入は、低加速電圧による高ドーズ
(中ドーズ)量の注入である。低加速イオン注入によっ
て、Si3 4 の極く浅い上層に限ってミキシング層8
bを形成する。本実施例においては、このミキシング層
8bは、その後のBPSGリフロー熱処理で、アモルフ
ァスまたは結晶性を持つSiC層になる。
【0061】本実施例におけるこの場合のイオン注入の
注入条件を、以下に示す。 加速電圧 5〜30keV C+ 1E14〜16cm- 2 温度 室温または昇温注入 (極く浅いミキシング層の厚さ(Rp+ΔRp)は、3
0.0〜100.0(nm)) 被処理ウエハへのイオンは、通常の入射角0°(垂直入
射)に対して、10〜60°の範囲で斜方からイオン注
入される。イオン注入後、レジストは、アッシング、硫
酸−過酸化水素水混合液処理などによって、剥離され
る。
【0062】続いて、被エッチング層としてBPSG膜
をCVD及びリフロー熱処理にて成膜し、ゲート電極領
域などのウエハ全面を平滑化する(図9)。この状態
で、フォトリソグラフィーによるコンタクトホールパタ
ーンのレジスト72を形成する(図10)。
【0063】更に、この被処理ウエハに対して、マグネ
トロンエッチャーを用いたCHF3/COケミストリー
による対Si3 4 高選択比を持つSiO2 エッチング
を実施する。BPSGなどの層間絶縁膜は、Vcdバイ
アスで加速されたCFx+ イオンによるイオンアシスト
エッチングによって、速やかにエッチングされる。
【0064】このBPSGエッチングが進行し、肩部分
のストッパーSi3 4 層(符号8bで示す部分)が表
面に露出した時、CFx+ イオンなどのイオン衝突、ス
パッタリングを受けるが、Cミキシング層、または、ア
モルファスまたは結晶性SiC層8bを肩表面に持つ本
構造では、Si−C結合上にCFxポリマーが親和性を
持って充分に堆積するため、表面のスパッタエッチング
が進行しない。従って、ストッパーSi3 4 である保
護膜として残る。
【0065】対Si3 4 高選択比を持つBPSGエッ
チング条件(C4 8 /CO/Arケミストリーによる
マグネトロンRIE)は、本実施例では下記のとおりと
した。 圧力 P=8(Pa) RFパワー Pf=1200(W) プロセスガス C4 8 /CO/Ar=10/50/240(sccm) バッキング用ガス He=10(Pa),10(sccm) 静電チャック −1.2(kV) 下部電極の温調温度 20(℃) チェンバー壁温度 80(℃) BPSG膜厚 410(nm/min)±8.7(%) 対Si3 4 選択比 18
【0066】従来技術では、イオン衝突で容易にスパッ
タエッチングされた肩部分のSi34 が、本発明のエ
ッチング技術では、コンタクト最大深さを見積ったオー
バーエッチングを実施した際にも、このCミキシングさ
れたSi3 4 薄膜(符号8bで示す部分)が残る。従
って、自己整合性を持った、ソース/ドレイン領域のコ
ンタクトホールエッチングが形成できる。
【0067】ストッパー層5のSi3 4 が、ミキシン
グ層8bの存在により最後まで残膜を持つため、選択的
なSiO2 のコンタクトエッチングが実現する。これに
よりゲートコンタクト(Wプラグ)短絡不良がない加工
が実現できた。
【0068】このSi3 4 の残膜は、続いて連続的
に、CHF3 /O2 ケミストリーからなるSi3 4
IEエッチングによって除去され、コンタクトホール9
が完全に開孔することはいうまでもない。
【0069】なお本実施例において、本発明のアモルフ
ァスまたは結晶性SiC層(Cミキシング層)を持つ、
ストッパーSi3 4 薄膜によるBPSGセルフアライ
ンコンタクトホールエッチング(CHF3 /COケミス
トリーの対Si3 4 高選択比のSi3 4 エッチン
グ)では、本発明の内容を逸脱しない範囲で、その変形
が可能である。例示的には、本発明の斜めイオン注入に
よる炭素イオン注入が、レジストマスクの無い全面注入
(斜入射角0°即ち垂直入射)であってもよい。
【0070】以上、詳細に説明したように、本実施例に
よればCミキシング層を斜めイオン注入法によって形成
したアモルファスまたは結晶性SiC層(BPSGリフ
ロー処理でSi−C結合ができる)を肩部分に持つスト
ッパーSi3 4 構造のコンタクトホールエッチング
(CHF3 /COケミストリー)では、ストッパー層の
肩部分のエッチングを進行させることなく、ゲート電極
幅程度のソース/ドレイン領域にセルフアラインコンタ
クトを微細加工できる。
【0071】また本実施例によれば、ストッパーSi3
4 が必要な膜厚で残るため、ゲートコンタクト(Wプ
ラグ)短絡不良も、耐圧不良も起こさない。
【0072】従来技術では、これらの電気的不良からウ
エハ製造上の歩留まりの低下があるのに対し、本発明の
実施例では、この歩留まりの低下が抑えられ、更に、素
子自体の品質、性能の向上した半導体集積回路を製造で
きる。
【0073】
【発明の効果】本発明のエッチング方法及び該エッチン
グ方法を用いた半導体装置の製造方法によれば、セルフ
アラインコンタクト形成を行う際にもストッパー膜肩の
膜減りが生じず、よってこれに基づく不良の発生を防止
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程を順に示すものである
(1)。
【図2】 実施例1の工程を順に示すものである
(2)。
【図3】 実施例1の工程を順に示すものである
(3)。
【図4】 実施例1の工程を順に示すものである
(4)。
【図5】 実施例1の工程を順に示すものである
(5)。
【図6】 実施例1の工程を順に示すものである
(6)。
【図7】 実施例1の工程を順に示すものである
(1)。
【図8】 実施例2の工程を順に示すものである
(2)。
【図9】 実施例2の工程を順に示すものである
(3)。
【図10】 実施例2の工程を順に示すものである
(4)。
【図11】 実施例2の工程を順に示すものである
(5)。
【図12】 実施例2の工程を順に示すものである
(6)。
【図13】 従来技術を示す断面図である(1)。
【図14】 従来技術を示す断面図である(2)。
【符号の説明】
1 Si基板 2 熱酸化膜(SiO) 3 Wポリサイドゲート電極 4 LDD形成用途のセイドウォール(Si
,SiO) 5 エッチングストッパー(Si) 6 層間絶縁膜(BPSG) 7 コンタクトパターンのレジスト 8a 金属ミキシング層、または、金属窒化層 8b 炭素ミキシング層、または、アモルファスもし
くは結晶性SiC層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート電極を有する下地上にエッチングス
    トッパー層を設け、該エッチングストッパー層上に被エ
    ッチング層を形成して該被エッチング層を開孔すること
    により自己整合的に接続孔を形成するエッチング工程を
    有する半導体装置の製造方法において、 上記エッチングストッパー層の肩部に難エッチング化処
    理を施して、上記被エッチング層のエッチングを行う
    ともに、 上記難エッチング化処理が、ゲート電極を被覆している
    エッチングストッパー層の肩部分に、斜めイオン注入法
    によって、高融点金属をイオン注入、または、ミキシン
    グすることで、高融点金属窒化膜または高融点金属ミキ
    シング層を形成するものである ことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】エッチングストッパー層がシリコン窒化物
    から成り、金属ミキシング後の該エッチングストッパー
    層の肩部分が、その後の処理によって、アモルファスま
    たは結晶性を持つ高融点金属窒化膜を形成することを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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