JP3380144B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP3380144B2
JP3380144B2 JP26546297A JP26546297A JP3380144B2 JP 3380144 B2 JP3380144 B2 JP 3380144B2 JP 26546297 A JP26546297 A JP 26546297A JP 26546297 A JP26546297 A JP 26546297A JP 3380144 B2 JP3380144 B2 JP 3380144B2
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洋行 曽我
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Uni Charm Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつ
に関し、より詳しくは使用後に丸めることができる手段
を備えた前記おむつに関する。 【0002】 【従来の技術】実開平5−51327号公報に開示のパ
ンツ型使い捨ておむつの胴周りの開口部は、胴周り弾性
部材よりも下方の部位が周り方向へ切り裂き容易に形成
されている。このおむつを切り裂くと、環状の帯を得る
ことができる。この帯は、胴周り弾性部材を含んでいて
伸縮性を有し、使用後のおむつを丸めるための手段とし
て利用できる。かかるおむつは、前記手段として、丸め
るためにのみ使用する格別の手段を必要とするわけでは
ないから、その分だけ製造コストの上昇を抑えることが
できる。おむつを丸めておけば、汚物が露出しないので
取扱いが容易であり、衛生的でもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知技術のおむつ
は、廃棄するときに切り裂き容易ではあっても、着用し
ているときに裂けてはならず、おむつ製造上からは、こ
れら二つの場合の切り裂き強度のバランスをとることが
むずかしい。 【0004】また、そのバランスをうまく調整すること
ができたとしても、この技術を開放型のおむつに応用す
ることには難がある。開放型のおむつの胴周りを切り裂
いて得られる帯は直状のもので、環状のものにはならな
い。その帯を丸めたおむつに巻き付けたときには、結ば
なければならず、環状の帯に比べて手間がかかる。 【0005】そこで、この発明は、おむつを丸めるため
の手段であって、パンツ型おむつにも開放型のおむつに
も適用可能な手段の提供を課題にしている。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明が前提とするのは、透液性表面シートと、
不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸
液性コアとからなり、前後の長手方向が前胴周り域と、
後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とで構成
され、前記前後胴周り域のうちの少なくとも一方の端縁
近傍に胴周り方向へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付
けられている使い捨ておむつである。 【0007】かかる前提において、この発明が特徴とす
るところは、前記おむつが、前記弾性部材が取り付けら
れている胴周り域に、該胴周り域の端縁に始まり、該胴
周り域の下方へ延びる二条の互いに平行な第1,2案内
線と、前記胴周り方向へ延びていて前記第1,2案内線
のそれぞれと交わる一条の第3案内線とを有し、前記胴
周り域を構成しているシート材料が、前記第1〜3案内
線において、これら案内線の周辺よりも切り裂き容易に
形成されており、前記第1,2案内線が、前記胴周り弾
性部材を越えて下方へ延びており、前記第3案内線が、
前記胴周り弾性部材よりも下方に位置していること、に
ある。 【0008】 【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとお
りである。 【0009】図1は、使い捨ておむつの一例であるパン
ツ型おむつの部分破断斜視図である。おむつは、透液性
表面シート2と、不透液性裏面シート3と、吸液性コア
4とを有し、前後の長手方向が前胴周り域6と、後胴周
り域7と、これら両域間に位置する股下域8とで構成さ
れている。表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延
出する部分で重なり合い、ホットメルト接着剤(図示せ
ず)を介して互いに接合している。前後胴周り域6,7
は、側縁部11,12どうしが合掌状に重なり合い、お
むつの上下方向へ間欠的に並ぶ部位13において接合
し、胴周り開口部16と、一対の脚周り開口部17とを
形成している。前後胴周り域6,7には、周り方向へ伸
長状態で延びる各複数条の糸ゴム18,19が胴周り弾
性部材として取り付けられている。脚周り開口部17の
周縁部には、周り方向へ伸長状態で延びる複数条の糸ゴ
ム31が取り付けられている。 【0010】後胴周り域7の周り方向中央部には、開口
縁7Aに始まり、股下域8へ向かって下方へ延びる互い
に平行で、長さの等しい第1,2切り裂き案内線21,
22が形成されている。第1,2案内線21,22は、
後胴周り域7の糸ゴム19を越えて、糸ゴム19よりも
下方にまで延びている。また、これら第1,2案内線の
下端部間には、胴周り方向へ延びる第3切り裂き案内線
23が形成されている。これら第1〜3案内線21〜2
3の一例は、表裏面シート2,3を貫通するミシン目か
らなる線であって、そのミシン目は、糸ゴム19の伸縮
性を阻害することがないように、糸ゴム19を避けて配
設されている。 【0011】図2,3は、図1のII−II線切断面
と、III−III線切断面とを示す図である。図2で
は、糸ゴム19が表裏面シート2,3で形成される管状
部26内にあり、管壁に接合することなく伸縮自由な状
態にある。管状部26の頂部と底部とにおいて表裏面シ
ート2,3がホットメルト接着剤27を介して接合して
いる。図3では、糸ゴム19の1本ずつが管状部28,
29のそれぞれに納まり、表裏面シート2,3がそれぞ
れの管状部28,29の頂部と底部とで接合している。
糸ゴム19は管状部28,29の管壁に接合しておら
ず、伸縮自由な状態にあるが、もし必要であるならば、
管壁に接合することも可能である。また、環状部28,
29は、図2のような環状部26であってもよい。管状
部26,28,29の内部で伸縮する糸ゴム19の両端
部(図示せず)は、後胴周り域7の側縁部12において
表裏面シート2,3の少なくとも一方の内面に接合して
いる。 【0012】前胴周り域6の糸ゴム18と、脚周り開口
部の糸ゴム31とは、表裏面シート2,3間にあって、
これらシート2,3の少なくとも一方の内面に接合して
いる。ただし、糸ゴム18は、後胴周り域7の糸ゴム1
9と同様に、ゴムの両端部のみが表裏面シート2,3の
うち少なくとも一方に接合している場合がある。 【0013】図4,5は、おむつを第1〜3案内線21
〜23に沿って切り裂き、これら案内線21〜23で囲
まれている後胴周り域7の中央部位のシート片20を摘
持し、糸ゴム19をおむつの上方へ引張ったときの部分
斜視図と、糸ゴム19を利用して丸められているおむつ
の斜視図である。糸ゴム19が固定されているのは両端
部のみであるから、丸めたおむつに巻き付けられるだけ
の長さの糸ゴム19を管状部26から引き出すことは容
易である。 【0014】図6は、この発明の実施態様の一例を示す
開放型おむつの平面図である。このおむつの後胴周り域
7には、端縁7Aに沿って両側縁部12間に糸ゴム19
が延びている。後胴周り域7の幅方向中央部位には、第
1〜3切り裂き案内線21〜23が形成されていて、図
1のおむつと同様に、中央部位のシート片20を後胴周
り域7から切り取ることによって、糸ゴム19を引き出
し、丸めたおむつに巻き付けることができる。この態様
においても、糸ゴム19は両端部が側縁部12に固定さ
れているから、ゴムを結び付けるというような手間をか
けずに丸めたおむつに巻き付けることができる。このお
むつの後胴周り域7の側縁部12には、前胴周り域6に
係脱可能なテープファスナ31が取り付けられている。 【0015】この発明を実施するには、図示例において
後胴周り域7に形成されている第1〜3切り裂き案内線
21〜23が、前胴周り域6に形成されていてもよい。
ただし、そのときの前胴周り域6の糸ゴム18は、糸ゴ
ム19と同様に取り付けられていることが好ましい。ま
た、各複数条の糸ゴム18,19は、一条の糸ゴムやそ
の他の弾性部材に代えることができる。 【0016】 【発明の効果】この発明に係る使い捨ておむつでは、お
むつを丸めるための手段として、両端部のみが固定され
ている胴周り弾性部材を利用し、この弾性部材は、胴周
り域を比較的小さく切り裂くことでおむつの外へ引き出
すことができる。かかる手段は、おむつの強度を実質的
に低下させることがない。この手段は、開放型のおむつ
にも、パンツ型おむつにも利用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】パンツ型おむつの部分破断斜視図。 【図2】図1のII−II線切断面を示す図。 【図3】図1のIII−III線切断面を示す図。 【図4】切り裂いたときのおむつの部分図。 【図5】丸めたおむつの斜視図。 【図6】開放型おむつの平面図。 【符号の説明】 2 表面シート 3 裏面シート 4 コア 6 前胴周り域 7 後胴周り域 7A 端縁 8 股下域 11,12 側縁部 19 弾性部材 21,22,23 案内線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−39561(JP,A) 特開 平8−215247(JP,A) 特開 平3−176051(JP,A) 実開 平7−39816(JP,U) 実開 平7−28516(JP,U) 実開 平7−24317(JP,U) 実開 平6−9621(JP,U) 実開 平5−51327(JP,U) 実開 平6−11720(JP,U) 特公 昭48−2291(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 透液性表面シートと、不透液性裏面シー
    トと、これら両シート間に介在する吸液性コアとからな
    り、前後の長手方向が前胴周り域と、後胴周り域と、こ
    れら両域間に位置する股下域とで構成され、前記前後胴
    周り域のうちの少なくとも一方の端縁近傍に胴周り方向
    へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられている使い
    捨ておむつであって、 前記弾性部材が取り付けられている胴周り域に、該胴周
    り域の端縁に始まり、該胴周り域の下方へ延びる二条の
    互いに平行な第1,2案内線と、前記胴周り方向へ延び
    ていて前記第1,2案内線のそれぞれと交わる一条の第
    3案内線とを有し、前記胴周り域を構成しているシート
    材料が、前記第1〜3案内線において、これら案内線の
    周辺よりも切り裂き容易に形成されており、 前記第1,2案内線が、前記胴周り弾性部材を越えて下
    方へ延びており、前記第3案内線が、前記胴周り弾性部
    材よりも下方に位置していることを特徴とする前記おむ
    つ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3597736B2 (ja) 1999-10-14 2004-12-08 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型の使い捨ておむつ
JP5826562B2 (ja) * 2011-08-29 2015-12-02 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
JP5922288B1 (ja) * 2015-08-19 2016-05-24 株式会社アルバ 使い捨て着用物品及び使い捨て着用物品の製造方法

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