JP3380141B2 - 内視鏡の対物駆動機構 - Google Patents

内視鏡の対物駆動機構

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JP3380141B2
JP3380141B2 JP21303097A JP21303097A JP3380141B2 JP 3380141 B2 JP3380141 B2 JP 3380141B2 JP 21303097 A JP21303097 A JP 21303097A JP 21303097 A JP21303097 A JP 21303097A JP 3380141 B2 JP3380141 B2 JP 3380141B2
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慶時 伊藤
静春 三浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォーカシング
又はズーミングの機能を有する内視鏡の対物駆動機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】フォーカシングやズーミング等の機能を
有する内視鏡の対物駆動機構においては、先端部本体に
内蔵された対物光学系で結像された像を伝達する像伝達
手段の受像部と対物光学系の一方又は両方を、挿入部内
に挿通配置された操作ワイヤを介する遠隔操作によって
進退させるようになっている。
【0003】そのような操作ワイヤを単に挿入部内に通
しただけでは、操作ワイヤを牽引したときに挿入部を構
成する可撓管が縮んだり操作ワイヤの弛みが小さくなる
ような現象が起きて、手元側の運動が先端側に正確に伝
わらない。そこで操作ワイヤは、可撓性があって縮まな
い密着巻きコイルパイプ等からなるワイヤガイドに通し
て挿入部内に配置されている。
【0004】しかし、密着巻きコイルパイプは曲がった
時に外周側になる部分に隙間ができるので、可撓管内の
各部材に塗布された潤滑剤が内部に侵入し、それが操作
ワイヤを伝って対物光学系に達して観察の支障となるゴ
ミになる場合がある。
【0005】そこで従来は、コイルパイプの内周面に沿
って薄い可撓管チューブを全長にわたって配置して、操
作ワイヤを光学ゴミの原因になる潤滑剤等からシールし
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成によ
り、操作ワイヤは全長にわたって可撓性チューブと接触
した状態になっているが、操作ワイヤと可撓性チューブ
との間においては摩擦抵抗が大きい。
【0007】そのため、挿入部がループした状態のとき
や挿入部の先端に設けられた湾曲部が屈曲した状態のと
きには、操作ワイヤを軸線方向に進退操作するための操
作力量が大きくなって操作性が悪かった。
【0008】そこで本発明は、光学ゴミの原因となる挿
入部内の潤滑剤等が操作ワイヤ部分に侵入せず、しかも
操作ワイヤを進退させるための操作力量が軽くて操作性
のよい内視鏡の対物駆動機構を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の対物駆動機構は、対物光学系と、
その対物光学系により結像された像を伝達する像伝達手
段の受像部とが挿入部の先端に内蔵され、上記対物光学
系と上記受像部の一方又は両方を遠隔操作によって進退
させるための操作ワイヤが上記挿入部内に挿通配置され
た内視鏡の対物駆動機構において、上記操作ワイヤを上
記挿入部内において挿通して案内するためのワイヤガイ
ドを密着巻きのコイルパイプで形成して、上記操作ワイ
ヤを上記コイルパイプ内に直接挿通すると共に、上記コ
イルパイプの隣り合う素線どうしが接触する部分の外面
に弾力性の大きな接着剤を塗布したことを特徴とする。
【0010】なお、上記コイルパイプの素線の断面形状
が円形であり、その隣り合う素線間の外面側の谷部に上
記接着剤が充填されているとよく、上記接着剤がシリコ
ン系接着剤であってもよい。
【0011】また、遠隔操作によって屈曲する湾曲部が
上記挿入部の先端部分に設けられていて、上記湾曲部内
に位置する部分においては上記接着剤の塗布に代えて上
記コイルパイプの外周に可撓性チューブが被覆されてい
てもよい。
【0012】なお、上記対物光学系と上記受像部の一方
又は両方の進退によってフォーカシングとズーミングの
いずれか一方又は両方が行われるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実態の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図2は内視鏡の全体構成を示しており、
可撓管状の挿入部1の基端に操作部2が連結され、挿入
部1の先端部分に形成された湾曲部4は、操作部2に設
けられた湾曲操作ノブ3を回転操作することによって、
任意の方向に任意の角度だけ屈曲させることができる。
【0014】湾曲部4の先端には、対物光学系等が内蔵
された先端部本体10が連結されている。また、挿入部
1と操作部2との連結部付近には、挿入部1内に挿通配
置された処置具挿通チャンネルの入口である処置具挿入
口5が突出配置されている。6は、フォーカシング又は
ズーミングの操作を行うための光学系操作レバーであ
る。
【0015】操作部2の後部に連結された可撓性連結管
7の先端にはコネクタ8が連結されており、このコネク
タ8は、後述する照明用ライトガイドファイババンドル
に対する照明光の供給及び先端部本体10に内蔵の固体
撮像素子で撮像された映像信号の処理等を行うための光
源装置兼ビデオプロセッサ(図示せず)に接続される。
【0016】図3は先端部本体10の正面図であり、1
1は、観察像を取り入れるための観察窓、12は、被写
体を照明する照明光を射出するための照明窓、13は処
置具挿通チャンネルの出口、14及び15は送気ノズル
及び送水ノズルである。
【0017】図4は、観察窓11と照明窓12の各中心
線を通る断面における挿入部1の先端部分の側面断面
図、図5はそのV−V断面図であり、4及び10は、前
出の湾曲部及び先端部本体である。
【0018】照明窓12には照明光の配光角を広げる凹
レンズ17が嵌め込まれていて、その内側にライトガイ
ドファイババンドル18の射出端が配置されている。ま
た観察窓11には、対物光学系の第1レンズであるカバ
ーレンズ20が嵌め込まれており、その内側に、対物レ
ンズ群21と固体撮像素子24等が配置されている。2
2はYAGレーザーカットフィルター、23はカバーガ
ラスである。
【0019】湾曲部4の骨組みは、複数の節輪をリベッ
トで回動自在に連結して構成されており、その最先端の
節輪4aが、先端部本体10の後端部外周面に被嵌され
て固定ネジ4bによって連結固定されている。
【0020】4cは、固定ネジ4bを螺合させるために
先端部本体10に形成された凹み内に配置されたネジ
駒、4dは湾曲操作ワイヤ、4eは、伸縮自在なゴム製
の外装チューブである。
【0021】図1は、通常観察状態における対物光学系
20,21と固体撮像素子24の周辺の構成を拡大して
示し、図6及び図8は、VI−VI断面及びVIII−VIII断面
を示している。
【0022】先端部本体10に軸線方向に形成された孔
に嵌挿固定された固定外筒27に対して、固定内筒28
(固定筒)が後側では図6にも示されるように直接嵌合
して固定ネジ29で固定され、前側においては両者2
7,28の間にスペース環30が介挿固着されていて、
両者27,28の間には両端部を除く全長にわたって一
定の隙間が確保されている。
【0023】カバーレンズ20は固定内筒28の先端に
水密的にカシメ固定されていて、カバーレンズ20の側
面と先端部本体10との間を塞ぐように前蓋31がスペ
ース環30に接合されている。
【0024】前蓋31とカバーレンズ20の側面との間
の隙間には脱泡したエポキシ系接着剤が充填されてお
り、前蓋31と先端部本体10との嵌合面にはシール用
のOリング32が装着されている。
【0025】固定内筒28内には、対物レンズ群21が
取り付けられた対物枠34と、観察像を撮像するための
固体撮像素子24が取り付けられた受像部枠35とが、
互いに独立して軸線方向に進退自在に嵌挿されている。
33はOリングである。
【0026】対物レンズ群21はレンズ筒36内に組み
付けられてカシメ固定されており、そのレンズ筒36が
対物枠34に接合されている。ただし、レンズ筒36を
対物枠34にネジ固定してもよい。
【0027】37は、不要周辺光をカットするための遮
光マスクである。明るさ絞りは対物レンズ群21の前端
面に配置されている。対物枠34と受像部枠35との間
には、両者34,35を遠ざける方向に付勢する第1の
圧縮コイルバネ47が介装されていて、ガタつきが防止
されている。
【0028】固体撮像素子24は、例えばTAB(テー
プオートメイティングボンディング)基板等の可撓性基
板44の先端に固着されている。そして、カバーガラス
23が固体撮像素子24の前端面に接合され、YAGレ
ーザーカットフィルター22がカバーガラス23の前端
面に接合されていて、対物光学系20,21によって結
像された内視鏡観察像が固体撮像素子24によって撮像
される。
【0029】可撓性基板44内には、固体撮像素子24
の駆動回路等を構成する電子部品が搭載されたバッファ
基板43が配置されていて、その後方に信号ケーブル4
5が引き出されている。
【0030】カバーガラス23と固体撮像素子24と可
撓性基板44の外周面には、電気絶縁性の薄い絶縁テー
プ38が連続的に巻かれていて、導電性の筒状体からな
るシールド筒40がその外側に被嵌されている。シール
ド筒40には信号ケーブル45のシールド線が接続され
ている。
【0031】シールド筒40の先端は固体撮像素子24
の側面の途中の位置にあるので、そこからカバーガラス
23の先端位置まで、絶縁テープ38の外面部分には脱
泡した電気絶縁性のエポキシ系接着剤41が充填されて
いる。
【0032】そして、その部分からシールド筒40の外
周にわたってさらに絶縁テープ39が連続的に巻かれて
いて、シールド筒40と受像部枠35との間の電気絶縁
性が確保されている。46は、受像部枠35内にゴミが
侵入するのを防止するために後端側に充填されたシリコ
ン系接着剤である。
【0033】このようにして固体撮像素子24と電子回
路とが収容されたシールド筒40は、受像部枠35にね
じ込まれた固定ネジ42により押圧固定されている。こ
の固定ネジ42は、通常観察状態でピント出し調整を行
う際に一旦緩めて、さらに後述する近接拡大観察状態に
切り換えてピントの確認を行い、良い状態ならば締め付
けてシールド筒40を受像部枠35に固定する。
【0034】ただし、その固定ネジ42の先端面とシー
ルド筒40の外周面との間には絶縁テープ39が介在し
ているので、受像部枠35とシールド筒40との間の電
気絶縁性が確保されている。
【0035】固定内筒28の外周面には、第1、第2及
び第3のカム溝51,52,53が形成された円筒形の
カム筒50が、軸線回りに回転自在に被嵌されており、
そのカム筒50を囲む位置に、操作ワイヤ25によって
駆動されて軸線方向にスライドするスライド筒55が配
置されている。
【0036】スライド筒55に穿設された孔に操作ワイ
ヤ25の先端が通されていて、その先端に抜け止め環5
7が固着されている。スライド筒55は、光学系操作レ
バー6を操作して操作ワイヤ25を操作部2側から牽引
する動作によって、図1において右方にスライド駆動さ
れる。
【0037】そして、操作ワイヤ25を逆方向(即ち、
前方)に移動させると固定内筒28の外周を囲んで配置
された第2の圧縮コイルバネ58の付勢力により、図1
において左方にスライド筒55がスライド駆動される。
なお、第2の圧縮コイルバネ58の付勢力は、通常観察
状態において第1の圧縮コイルバネ47の付勢力より強
く設定されている。
【0038】操作ワイヤ25は、湾曲部4内から挿入部
1内の全長にわたって、軸線方向に進退自在にワイヤガ
イド70内に挿通されている。ワイヤガイド70は、例
えば素線の断面形状が円形のステンレス鋼線を一定の径
に密着巻きしてパイプ状に形成したコイルパイプであ
り、可撓性を有しているが、軸線方向に圧縮することは
できない。
【0039】そして、ワイヤガイド70の前端は固定外
筒27に半田付け固定された接続パイプ61に半田付け
等によって固着されて、先端部本体10に対して固定さ
れた状態になっている。図示されていないワイヤガイド
70の基端は、操作部2内の不動部に固定されている。
【0040】したがって、光学系操作レバー6の操作に
よって操作ワイヤ25を操作部2側に牽引すると、ワイ
ヤガイド70が全く圧縮されることなくその牽引力に対
抗するので、挿入部1が縮むことなく操作ワイヤ25の
基端側の移動量が先端側の移動量として正確に伝達され
る。
【0041】そして、操作ワイヤ25は摩擦抵抗の小さ
なワイヤガイド70内に直接挿通されているので操作力
量が軽く、挿入部1の可撓管をループさせたり湾曲部4
を屈曲させた状態でも円滑に作動させることができる。
【0042】ワイヤガイド70の隣り合う素線どうしが
接触する谷部の外面には、図13に拡大して示されるよ
うに、例えばシリコン系接着剤のような弾力性の大きな
接着剤71が、ワイヤガイド70の表面より出っ張らな
い状態で切れ目なく塗布されている。
【0043】湾曲部4を含む挿入部1の内周面や、その
内部に挿通されているライトガイドファイババンドル1
8、信号ケーブル45及び各種チューブ類等のようない
わゆる内蔵物の表面には、二硫化モリブデン微粉末等の
ような潤滑剤が全長にわたって塗布されている。
【0044】しかし、ワイヤガイド70を形成するコイ
ルパイプの隣り合う素線間の谷部に接着剤71が塗布さ
れていることにより、操作ワイヤ25が挿通されている
ワイヤガイド70内には潤滑剤が侵入しない。したがっ
て、挿入部1内の潤滑剤が操作ワイヤ25を伝わって光
学ゴミになるような不都合が発生しない。
【0045】また、接着剤71が大きな弾力性を有して
いることにより、挿入部1をループさせたり湾曲部4を
屈曲させて、図14に示されるようにワイヤガイド70
が小さな曲率半径で曲げられた状態になっても、ワイヤ
ガイド70の隣り合う素線の間で接着剤71が伸縮する
ので、ワイヤガイド70には内側に通じる隙間が発生し
ない。
【0046】スライド筒55には、カム筒50に形成さ
れた第1のカム溝51に先端がガタ無く移動自在に係合
する第1のピン65が、内方に向けて突出する状態にね
じ込み固定されている。
【0047】また対物枠34には、第2のカム溝52に
頭部が係合する第2のピン66が外方に向けて突出する
状態にねじ込み固定されており、受像部枠35には、第
3のカム溝53に頭部が係合する第3のピン67が外方
に向けて突出する状態にねじ込み固定されている。
【0048】なお、固定内筒28には、第2のピン66
と第3のピン67が通過する直進溝68,69が軸線と
平行方向に形成されている。また、第2のピン66と第
3のピン67は、頭部が第2のカム溝52と第3のカム
溝53に係合するので、図9にも示されるように、組み
立て時にドライバーの先を係合させるスリ割り溝66
a,67aが、側面に露出しない半月状の窪みにより形
成されている。
【0049】図7は、第1ないし第3のカム溝51,5
2,53と第1ないし第3のピン65,66,67との
係合状態を示す展開図であり、各ピン65,66,67
は図1及び図8等に示される通常観察状態の位置にあ
る。
【0050】なお、第1のカム溝51がカム筒50の軸
線方向(即ち、光軸方向)となす角度θは、軽い操作力
量で円滑な動作を行わせるために10°〜45°の範囲
にあることが望ましい。この実施の形態ではθ≒30°
に設定されている。
【0051】この通常観察状態から操作部2の光学系操
作レバー6を操作して操作ワイヤ25を牽引すると、図
10に示されるように、スライド筒55が第2のコイル
バネ58の付勢力に抗して後方(図10において右方)
にスライドし、それと共に移動する第1のピン65と第
1のカム溝51との係合によって、カム筒50が軸線回
りに回転駆動される。その回転角度は最大で90°であ
る。
【0052】カム筒50が軸線回りに回転すると、カム
筒50に形成された第2及び第3のカム溝52,53と
係合する第2及び第3のピン66,67が軸線方向に移
動させられ、対物枠34が前方(図10において左方)
にスライドすると共に受像部枠35が後方(図10にお
いて右方)にスライドする。
【0053】なお、第1のカム溝51の長さはカム筒5
0の回転角にしてちょうど90°であるが、第2と第3
のカム溝52,53はカム筒50を90°回転させたと
きの両端部分が共に第1のカム溝51より長く形成され
ている。その結果、第1のカム溝51とそれに係合する
第1のピン65が、カム筒50の回転角度を規制するス
トッパになっている。
【0054】図11は、カム筒50が90°回転した状
態の第1ないし第3のカム溝51,52,53と第1な
いし第3のピン65,66,67との係合状態を示す展
開図であり、図12はXII−XII断面を示している。
【0055】この図10ないし図12に示される状態に
おいては、カバーレンズ20は移動することなく対物レ
ンズ群21が前方に移動して、固体撮像素子24が後方
に移動する。
【0056】その結果、ズーミングが行われて、例えば
通常観察時には視野角が120°で観察距離が5〜10
0mmの範囲だったものが、視野角が40°で観察距離
が2〜4mmの範囲になって、顕微鏡的な近接拡大観察
状態になる。
【0057】そして、光学系操作レバー6を中間の任意
の位置で止めれば、操作ワイヤ25とスライド筒55を
介して駆動される対物枠34と受像部枠35とが移動範
囲の中間位置で止まって、通常観察状態と近接拡大観察
状態との間の任意の倍率で観察することができる。
【0058】図15は、本発明の第2の実施の形態のワ
イヤガイド70を示しており、湾曲部4内に位置する部
分では、ワイヤガイド70の外周面に例えば四フッ化エ
チレン樹脂製の可撓性チューブ72を被覆したものであ
る。
【0059】ワイヤガイド70のその他の部分は、第1
の実施の形態と同様に、ワイヤガイド70の隣り合う素
線どうしが接触する部分の外面に、弾力性の大きな接着
剤71がワイヤガイド70の表面より出っ張らないよう
に切れ目なく塗布されている。
【0060】湾曲部4は特に小さな曲率半径で屈曲され
るので、このようにワイヤガイド70の外周に可撓性チ
ューブ72を被覆することにより、ワイヤガイド70内
への潤滑剤の侵入をより確実に阻止することができる。
【0061】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えばフォーカシングだけが行われる
ものでもよく、フォーカシングとズーミングの両方が行
われるものでもよい。また、操作ワイヤ25の牽引によ
って移動するのが対物レンズ群21と固体撮像素子24
のいずれか一方でもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、対物光学系と受像部の
一方又は両方を遠隔操作によって進退させるための操作
ワイヤを挿通して案内するためのワイヤガイドを密着巻
きのコイルパイプで形成して、そこに操作ワイヤを直接
挿通したことにより、操作ワイヤを進退操作する際の摩
擦抵抗が小さいので、軽い操作力量で円滑に操作するこ
とができ、さらにコイルパイプの隣り合う素線どうしが
接触する谷部の外面に弾力性の大きな接着剤を塗布した
ことにより、光学ゴミの原因となる挿入部内の潤滑剤等
が操作ワイヤ部分に侵入しないので、初期の鮮明な観察
像を長期間にわたって維持することができる。
【0063】また、湾曲部内に位置する部分だけコイル
パイプの外周に可撓性チューブを被覆することにより、
操作ワイヤ部への潤滑剤の侵入をより確実にを阻止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の通常観察状態の対物光学
系部分の拡大側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡の全体構成を示す
側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の内視鏡の挿入部先端の正
面図である。
【図4】本発明の実施の形態の内視鏡の挿入部先端の側
面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の図4におけるV−V断面
図である。
【図6】本発明の実施の形態の図1におけるVI−VI断面
図である。
【図7】本発明の実施の形態の通常観察状態のカム溝と
ピンとの係合状態を示す展開図である。
【図8】本発明の実施の形態の図1におけるVIII−VIII
断面図である。
【図9】本発明の実施の形態のピンの斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態の近接拡大観察状態の対
物光学系部分の拡大側面断面図である。
【図11】本発明の実施の形態の近接拡大観察状態のカ
ム溝とピンとの係合状態を示す展開図である。
【図12】本発明の実施の形態の図10におけるXII−X
II断面図である。
【図13】本発明の実施の形態のワイヤガイドの部分拡
大側面断面図である。
【図14】本発明の実施の形態の屈曲状態のワイヤガイ
ドの部分拡大側面断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態のワイヤガイド部
分の側面断面図である。
【符号の説明】
1 挿入部 4 湾曲部 21 対物レンズ群 24 固体撮像素子 25 操作ワイヤ 34 対物枠 35 受像部枠 50 カム筒 70 ワイヤガイド(コイルパイプ) 71 弾力性の大きな接着剤 72 可撓性チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−81011(JP,A) 特開 平7−143959(JP,A) 特開 昭58−195538(JP,A) 特開 平5−281478(JP,A) 特開 平5−21224(JP,A) 特開 昭58−46308(JP,A) 実開 平1−130306(JP,U) 実開 昭59−184809(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物光学系と、その対物光学系により結像
    された像を伝達する像伝達手段の受像部とが挿入部の先
    端に内蔵され、上記対物光学系と上記受像部の一方又は
    両方を遠隔操作によって進退させるための操作ワイヤが
    上記挿入部内に挿通配置された内視鏡の対物駆動機構に
    おいて、 上記操作ワイヤを上記挿入部内において挿通して案内す
    るためのワイヤガイドを密着巻きのコイルパイプで形成
    して、上記操作ワイヤを上記コイルパイプ内に直接挿通
    すると共に、上記コイルパイプの隣り合う素線どうしが
    接触する部分の外面に弾力性の大きな接着剤を塗布した
    ことを特徴とする内視鏡の対物駆動機構。
  2. 【請求項2】上記コイルパイプの素線の断面形状が円形
    であり、その隣り合う素線間の外面側の谷部に上記接着
    剤が充填されている請求項1記載の内視鏡の対物駆動機
    構。
  3. 【請求項3】上記接着剤がシリコン系接着剤である請求
    項1又は2記載の内視鏡の対物駆動機構。
JP21303097A 1997-07-29 1997-08-07 内視鏡の対物駆動機構 Expired - Fee Related JP3380141B2 (ja)

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