JP3379630B2 - 陰極線管用ガラスファンネル - Google Patents

陰極線管用ガラスファンネル

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JP3379630B2
JP3379630B2 JP26105197A JP26105197A JP3379630B2 JP 3379630 B2 JP3379630 B2 JP 3379630B2 JP 26105197 A JP26105197 A JP 26105197A JP 26105197 A JP26105197 A JP 26105197A JP 3379630 B2 JP3379630 B2 JP 3379630B2
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cathode ray
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管用ガラスファ
ンネルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】陰極線管用ガラスファンネルは成型後、
徐冷炉に搬送され、徐冷炉内の所定の温度スケジュール
に従って徐冷される。徐冷後のガラスファンネルには、
その内外表面に圧縮応力の層が、その中間の内層に圧縮
応力の絶対値の半分の大きさの引張応力の層が形成され
る。一般にガラスにとっての圧縮応力は、ガラスを破損
し難くし、強化する作用があることが知られているが、
かかる圧縮応力は、ガラスの肉厚が厚い程、大きな応力
となって形成される。即ち、ガラスの肉厚が厚い程、ガ
ラスが冷却される際のガラスの表層と内層との温度差が
大きくなり、その結果、ガラスの表層での圧縮応力は大
きくなる。 【0003】図1及び図2に示すように、陰極線管用ガ
ラスファンネル1は、パネルが接合されるための広開口
端部2とネック管が接合されるための狭開口端部3とを
有しているが、通常そのガラス肉厚は、ガラスファンネ
ル1全体に亘って均一ではない。ガラスファンネル1に
は、後のチューブ工程にて、パネル及びネック管が接合
された後、ガラスファンネル1の後方部分(狭開口端部
3側)の外方に、ネック管内の電子銃からパネル内面の
蛍光膜に向けて発射される電子ビームを偏向するための
偏向ヨークが取り付けられるが、かかるヨーク取り付け
部1aのガラス肉厚が厚いと、電子銃から発射される電
子ビームの通過が遮られ、ネックシャドウと呼ばれる現
象を生じるため、ヨーク取り付け部1aのガラス肉厚は
薄肉化されているのが通常である。即ち、ガラスファン
ネル1においては、狭開口端部3側のヨーク取り付け部
1aのガラス肉厚をt1 とし、ヨーク取り付け部1aよ
り広開口端部2側のボディー部1bの肉厚をt2 とする
と、t2 >t1 の関係になっており、ヨーク取り付け部
1aの肉厚t1 はボディー部1bの肉厚t2 の1/2〜
1/5の割合で薄肉化されている。従って、従来のガラ
スファンネル1の上記2部位における圧縮応力層Cの圧
縮応力値は、ヨーク取り付け部1aよりボディー部1b
の方が大きい値になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ガラスの機械的強度は
ガラス肉厚の2乗に比例することから、従来の陰極線管
用ガラスファンネルの場合、ヨーク取り付け部の機械的
強度は、ボディー部の機械的強度に比べて1/4〜1/
25の割合で極端に低くなっており、かかるヨーク取り
付け部における強度改善が望まれている。 【0005】しかしながら、ヨーク取り付け部における
ガラスファンネルの肉厚を厚くすると、上述したネック
シャドウの問題が生じ、また、ガラスファンネルの厚肉
化は、ガラス重量が増大して取り扱いが不便になるだけ
でなく、コスト高の原因ともなり、作業性、経済性の面
でも好ましくない。 【0006】そこで、本発明の目的は、ガラス肉厚、即
ちガラス重量を増大させることなく、電子ビームの走査
上の観点から薄肉化が必要とされる一方で強度改善が望
まれているヨーク取り付け部の機械的強度を向上させ、
より優れた機械的強度を備えた陰極線管用ガラスファン
ネルを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題及
び目的に鑑みてなされたもので、パネルが接合される広
開口端部とネック管が接合される狭開口端部とを有する
漏斗状の陰極線管用ガラスファンネルにおいて、陰極線
管用ガラスファンネルの内表面及び外表面には、圧縮応
力層が形成されてなり、該圧縮応力層は、ガラスファン
ネルの狭開口端部側のヨーク取り付け部の圧縮応力値を
σ1 、前記ヨーク取り付け部より広開口端部側のボディ
ー部の圧縮応力値をσ2 とするとき、σ1 >σ2 なる関
係を有してなることを特徴とする陰極線管用ガラスファ
ンネルである。 【0008】 【作用】本発明によれば、陰極線管用ガラスファンネル
の内表面及び外表面に圧縮応力層が形成され、その圧縮
応力層は、ファンネルのヨーク取り付け部の圧縮応力値
が、ボディー部の圧縮応力値よりも大きいことにより、
特に薄肉化が必要とされる一方で強度改善が望まれてい
るヨーク取り付け部の機械的強度を向上させ、ひいては
ガラスファンネルにより高い機械的強度を付与すること
ができる。 【0009】 【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の陰極線管用
ガラスファンネルを説明する。 【0010】なお、図面は先記した図1及び図2を用い
て説明する。 【0011】本実施例の29型陰極線管用ガラスファン
ネル1は、パネルが接合される広開口端部2とネック管
が接合される狭開口端部3とを有し、ガラスファンネル
1の狭開口端部3側のヨーク取り付け部1aの平均肉厚
1 、ヨーク取り付け部1aより広開口端部側2のボデ
ィー部1bの平均肉厚t2 は、各々t1 =3mm、t2
=10mmである。 【0012】陰極線管用ガラスファンネル1の内表面及
び外表面には、圧縮応力層Cが形成されており、ヨーク
取り付け部1aの圧縮応力値σ1 は60kg/cm2
ボディー部1bの圧縮応力値σ2 は30kg/cm2
ある。 【0013】かかる陰極線管用ガラスファンネル1は、
成型後、徐冷されたガラスファンネル1のヨーク取り付
け部1aのみを電熱加熱により500℃に昇温し、急冷
することにより製造できるが、製造工程によっては、ガ
ラスファンネル1にネック管を接合した後、ガラスファ
ンネル1のヨーク取り付け部1aとネック管とを同時に
加熱急冷するようにしてもよい。 【0014】斯様にして得られたガラスファネル1と、
成型後にそのまま徐冷炉に搬送して得られた従来のガラ
スファンネルについて、以下の方法により強度試験を行
った。 【0015】試験方法はボイルショックテストによるも
ので、本実施例のガラスファンネル1と従来のガラスフ
ァンネルを各々10個準備し、ヨーク取り付け部に15
0番アブレイドを施し、次いで30〜50℃に設定され
た浴槽に5分間浸漬した後、浴槽から取り出し直後に冷
水シャワーを施すことにより、ガラスファンネルの破壊
の有無を調べた。 【0016】その結果、従来のガラスファンネルにおい
ては、40℃浴槽による試験で3個が破損し、50℃浴
槽による試験で7個が破損したが、本実施例のガラスフ
ァンネル1においては破損は全く生じず、良好な結果が
得られた。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
用ガラスファンネルは、ガラス重量を増大させることな
く、電子ビームの走査上の観点から薄肉化が必要とされ
る一方で強度改善が望まれているヨーク取り付け部の機
械的強度を向上させ、より優れた機械的強度を有すると
いう優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】陰極線管用ガラスファンネルの説明図である。 【図2】陰極線管用ガラスファンネルの一部拡大説明図
である。 【符号の説明】 1 陰極線管用ガラスファンネル 1a ヨーク取り付け部 1b ボディー部 2 広開口端部 3 狭開口端部 C 圧縮応力層

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 パネルが接合される広開口端部とネック
    管が接合される狭開口端部とを有する漏斗状の陰極線管
    用ガラスファンネルにおいて、陰極線管用ガラスファン
    ネルの内表面及び外表面には、圧縮応力層が形成されて
    なり、該圧縮応力層は、ガラスファンネルの狭開口端部
    側のヨーク取り付け部の圧縮応力値をσ1 、前記ヨーク
    取り付け部より広開口端部側のボディー部の圧縮応力値
    をσ2とするとき、σ1 >σ2 なる関係を有してなるこ
    とを特徴とする陰極線管用ガラスファンネル。
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