JP3379409B2 - 棚卸処理装置 - Google Patents

棚卸処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗別・商品別の
在庫数量を管理する流通業、倉庫業などで利用する棚卸
処理システムに関する。特に、在庫数量に若干の誤差を
含んでいても実務上差し支えのない分野で利用するに適
した簡便な手法を用いるものである。
【0002】
【従来の技術】営業中、業務運用中に棚卸し作業を行う
と、在庫数量を数えた後でも商品を販売したり、出庫し
たりするので、営業、業務終了後に棚卸し作業をする場
合と比較して結果が異なる在庫数量となる。
【0003】従って、棚卸の第1の方法として、小売業
等における棚卸し作業は在庫数量が変化しない時間帯
(営業終了時刻〜翌日営業開始時刻まで、もしくは店休
日、休業日)に行うのが通例である。
【0004】また、第2の方法として、特開平4−27
8667には、POSシステム、在庫管理システムを運
用している場合には、商品の販売あるいは出庫はこれら
のシステムによりその行為が行われた時刻とともに品
目、数量がコンピュータにジャーナルとして記録されて
いるので、これらの情報を利用して、棚卸しの際にも在
庫数量を数えた時刻を記録するようにして、各品目別に
在庫数量を数えた後の販売あるいは出庫した数量を集計
して差し引くようにして補正し、その日の業務終了時の
在庫量を推定することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の方法によ
り、営業修了時刻、もしくは店休日、休業日を待って棚
卸し作業を開始するということは、棚卸し作業のために
だけ人と時間を割り当てねばならないということにな
り、 (1) 作業者にとっては残業、もしくは休日出勤の負荷の
増大 (2) 経営者にとっては人件費の増大 (3) 管理者にとっては在庫に対するアクションの遅延 につながっている。
【0006】また、上記第2の解決策として提案されて
いる方法によると、業務運用中に在庫を数えても相当正
確に当日の業務終了後の在庫量を推定できるが次のよう
な問題点もある。 (1) 余分な経費がかかる ・在庫を数える時刻を記録するための装置が必須であ
り、その設備費用が余分にかかる。 (2) 必ずしも正確とは限らない ・特に小売業の場合商品を買うために顧客が陳列棚から
籠に入れレジまで運ぶ時間がかかり陳列棚から商品を取
り出した時刻が不正確になったり、一旦籠に入れた商品
を思い直して陳列棚に戻したりするので数えたはずの商
品の数が増えたりして、必ずしも正確な在庫量が把握で
きない場合がある。
【0007】更に、小売業特有の在庫量変動の要素があ
る。特に小売業の中でも量販店(スーパーマーケット、
ホームセンター、ドラッグストア、ディスカウントスト
ア等)のような広い店舗に商品を陳列し、薄利多売、セ
ルフショッピングの運営環境では、高価で利幅の大きい
商品を対面販売する百貨店、ブティック、宝飾店等に比
べて、展示している商品の量に比較して店の要員数が極
めて少ない。例えば、平均的な量販店のスタイルは、 (1) 1店舗当たりの商品点数=10,000商品 (2) 商品単価=平均300円 (3) 平均在庫日数=20日 (4) 1店舗当たりの従業員数=20名 このため、目が行き届かず心無い者による不正のため不
合理な商品の紛失も発生するのが実状である。
【0008】また、棚卸作業の実態も在庫数量の把握の
精度に影響を与える。通常の棚卸し作業は2人1組とな
り、1人が数えながら1人が記帳あるいは端末への入力
を行い流れ作業で進行させる。従って、上記従業員が全
員で取り掛かっても、棚卸し作業は1組当たり1,00
0商品を担当することになり、4時間で終わらせようと
すると1商品当たり、11.5秒(実働率を0.8と想
定)であり在庫数のカウントを丁寧にやる時間はない。
特に、山積みになっている商品や奥が見にくい場所の商
品は外見で大体何個と判断するのが実態である。
【0009】この様に、安価で大量の商品を陳列してい
る量販店では、厳密に在庫数を数えることよりも効率よ
く作業を進めることを重視しており、大きな判断を誤ら
ない程度の誤差を許容している。
【0010】なお、よく売れる商品は特売商品や生鮮商
品であり、他の大部分の商品(定番商品)は在庫日数が
長い。すなわち、他の7割方の商品は在庫数に比べて棚
卸し当日の販売数が少なく(全くないものも多い)、こ
のような性質の商品群と上述したような良く売れる一部
の商品群とを区別して棚卸しの方法を変えることも有効
である。
【0011】以上述べたように、上記したような分野に
おける棚卸業務については、人手と費用の削減が課題で
ありその解決策が求められていた。本発明はこのような
点にかんがみて、ある程度の誤差を許容する場合に、新
たな機器を設置すること無く、POS導入済の企業では
既に収集している一般的なデータを利用することによっ
て、営業時間中に棚卸し作業の開始を可能とし、誤差を
矛盾の無い範囲に止めることを可能にする棚卸手段を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の如く
に構成された棚卸処理システムによって解決される。図
1は、本発明の構成図である。
【0013】図において、1は計数量を入力する計数量
入力手段であり、2は当日の出庫量を入力する出庫量入
力手段、6は上記当日の出庫量と前日の理論在庫量から
理論在庫量を求める理論在庫量算出手段、3は算出した
理論在庫量と上記計数量および上記出庫量との比較結果
に基づいて該計数量を補正する計数量補正手段、4は上
記在庫品の計数後に入庫した入庫量を入力する入庫量入
力手段、5は上記補正された計数量を当日の業務終了時
点の在庫量として出力する在庫量出力手段であり、これ
らの手段により本発明の棚卸処理システムを実現する。
【0014】すなわち、業務中に在庫品の数量を数え計
数量として品目ごとに記録して、後に計数量入力手段1
により棚卸を集計するコンピュータに入力する。当日の
業務中に発生した出庫作業で出庫された在庫品の数量は
出庫を管理するシステムにより業務終了後品目別にファ
イルに記録されているのでこれを上記コンピュータに出
庫量入力手段2により入力する。また、通常理論在庫量
は前回棚卸で確認した在庫量と毎日の入庫量、出庫量等
在庫量の変動量をもとに業務終了時点の在庫量の理論的
に算出される値として各在庫品別に管理している。通常
の業務処理により上記コンピュータにより保持されてい
る前日の理論在庫量から理論在庫量算出手段6により理
論在庫量を算出する。棚卸での計数量と理論在庫量が一
致することが望ましいが現実には在庫品の管理をする中
で種々の原因で理論値よりも実際の数量が少なかったり
(ロスということがある)、場合によっては数が増える
こと(逆ロス)もある。
【0015】次に計数量補正手段3による本発明の補正
の仕組みについて説明する。第一は図2本発明の補正方
法の説明図(その1)に示す理論在庫量 (1)のように
上記理論在庫量が当日実際に計数した在庫品の計数量以
下であり、かつ計数量から当日の出庫量を差し引いた数
量以上であれば上記算出した理論在庫量を棚卸として確
定した在庫量とする。これは毎日の理論在庫量が正確に
処理されており少なくとも当日の実際に数えた数量と当
日の出庫量から考えられる値の範囲に入っていることを
示しており理論在庫量を棚卸の在庫量としても矛盾しな
いものである。
【0016】第二は図2に示す理論在庫量 (2)あるい
は理論在庫量 (3)のように上記値の範囲に理論在庫量
が入らないときには以下のように補正する。すなわち、
図10の従来手法との比較説明図に示すように本発明の
手法では在庫量を数える棚卸作業は営業中に行うので計
数量として数えた後の販売すなわち出庫が発生する。そ
こで業務終了時における在庫量は上記入力した計数量を
次の考え方で補正する。図3の本発明の補正方法の説明
図(その2)に示すように業務中に在庫品の棚卸による
計数が行われる前に当日のその品物の出庫量のn%が分
布したとすると業務終了時の在庫量はケース(c)に示
すように「棚卸数−出庫数×(100−n)%」とな
る。例えば業務時間の中ほどで棚卸を行ったとして、単
純にn=50%すなわち棚卸の前後での販売量が等しい
として設定して補正することもできる。
【0017】棚卸しは通常当日の在庫補充すなわち入
庫、仕入は先に済ませてから棚卸しの作業に取り掛かる
が、在庫品を数えた後に入庫作業を行うときは特にこれ
を記録しておき入庫量入力手段4により入力して計数量
をあらかじめ加算しておく。
【0018】このように補正を行った後で在庫量出力手
段5により棚卸しの結果である在庫表を出力する。
【0019】
【発明の実施の形態】図4に本発明の実施の形態の構成
図を示す。小売業量販店における営業中棚卸しを行う棚
卸処理システムの構成を示している。
【0020】本実施の形態の棚卸処理システムにおいて
は、パーソナルコンピューター、ワークステーション等
の汎用的な目的で使用される計算機上で実行するコンピ
ュータプログラムにより実現する形態を示す。
【0021】本発明の実施の形態の棚卸処理システム
は、処理装置、主記憶装置、補助記憶装置、入出力装置
などから構成される計算機上で、コンピュータプログラ
ムを実行して実現される。また、コンピュータプログラ
ムは、フロッピーディスクやCD−ROM等の可搬型媒
体やネットワーク接続された他の計算機の主記憶装置や
補助記憶装置等に格納されて提供される。本発明のプロ
グラムの記録媒体は、上記可搬型媒体、主記憶装置、補
助記憶装置に該当する。
【0022】提供されたコンピュータプログラムは、可
搬型媒体から直接計算機の主記憶装置にロードされ、ま
たは、可搬型媒体から一旦補助記憶装置にコピーまたは
インストール後に、主記憶装置にロードされて実行す
る。また、ネットワーク接続された他の装置に格納され
て提供された場合も、他の装置からネットワークを経由
して受信後に、補助記憶装置にコピー、主記憶装置にロ
ードされ実行するものである。
【0023】図4において、棚卸し処理を行うコンピュ
ータ10は、当日の販売量を品目別に保持したPOSシ
ステム21、および棚卸し担当者13が在庫品を数えて
記録した計数表22から計数量を入力したり、その他の
入力および操作を行うための入出力端末23が接続さ
れ、またコンピュータ10により入力されたデータを処
理した在庫表29を出力するようになっている。
【0024】まず、棚卸し処理の運用について説明す
る。棚卸しは営業時間中、なるべく仕入れした品物を補
充する作業を終わらせて顧客11に対する販売による陳
列棚12の在庫品の移動があるのみの状態になってから
棚卸しを開始する。この時陳列棚12の商品は買物に訪
れた顧客が買い物篭14に買物を入れながら売り場をま
わり、一方棚卸し担当者13は順次陳列棚12をまわっ
て品目別に陳列されている商品の数量を数えて計数表に
記録する。記録は携帯型端末機に入力してもよい。
【0025】このように、顧客11による商品の取り出
しが行われる時間帯にそこに陳列されている品物を棚卸
しのために数える棚卸しの処理システムが本発明の特徴
とするところである。
【0026】営業が終了したとき通常の処理としてPO
S21に入力された販売情報は品目別に集計され、コン
ピュータ10に入力し販売量ファイル25に記憶され、
品目別の理論在庫量15も更新される。一方、棚卸しの
ための品物の数の記録が終了すると記録した計数表22
に基づきコンピュータ10に入出力端末から入力して計
数量ファイル24に記憶する。
【0027】ここで、商品の数量を数え終わった後で仕
入れによる在庫処理を行った場合には、入出力端末23
から品名に対応した仕入量を入力して仕入量ファイル2
6に記憶する。
【0028】以上のように計数量、販売量、仕入量、理
論在庫量が記憶された状態でプログラムライブラリ28
に記録された在庫処理を行うプログラムを起動して、計
数量を理論在庫量、販売量に基づいて補正し、当日の営
業終了時の品目別の在庫量を推定して在庫量ファイル2
7に記憶させる。また、記憶された在庫の状態を一覧の
形で在庫表29として出力させる。
【0029】次に、図5乃至図8に各データの具体例、
図9にフローチャートを示す。これらを参照しながら動
作の説明を行う。図5には販売量データの説明図を示
す。図5(a)は商品名A、B、C、D、Eの1日に販
売された販売量が示されておりPOSから入力したもの
である。図5(b)には商品名α、β、γについて同様
に示している。ここで、(a)に示す商品群は先に説明
した定番商品と呼ばれる商品群であり在庫日数も20日
程度と長いものである。また、(b)の商品群はよく売
れる生鮮食品のようなものの例である。例えば、品名A
はその1日の販売量は6個であったことを示している。
なお、以下のデータを説明する図においても対応して
A、B、C、D、Eの商品群を示している。
【0030】図6には計数量データの説明図を示す。棚
卸し担当者が数えた各品目の数を計数表に基づき入力さ
れたものである。図7には該当する品目が棚卸しのため
に数えられた後で仕入れが行われた仕入量を示す。通
常、棚卸し当日は集中して商品の数をなるべく正確に数
えるために仕入はまとめて先に行っているが、例外処理
として商品を数えた後の仕入れは特別に記録しておき既
に数えた数量に加えるようにしている。
【0031】本発明の実施の形態においては理論在庫量
が 計数量≧理論在庫量≧計数量−販売量 のような範囲に入らないときに、計数量を販売量データ
で補正する場合、全体を一律に1日の営業時間の中ほど
に商品の数を数えたとしている。すなわち当日の販売は
各商品について、在庫量を数えた後に半分、前に半分が
売れたとして補正するようにしている。このような条件
のとき、上記各商品について補正された後の在庫量デー
タの説明図を図8に示す。
【0032】図8においては上記商品群(a)のみを示
している。商品群(b)については元の在庫量に対して
1日に売れる量が多いため本発明の実施の形態において
対象とすることが適さないため除いてあるものであり後
に説明する。理論在庫量は前日までの理論在庫量をもと
に当日の販売量、仕入量により算出した在庫量である。
補正在庫量は以下に説明する補正により定まる在庫量で
あり、誤差は補正した結果の在庫量と実際の在庫数との
違いのとりうる値を誤差で示した。実際これを出力する
ことができるので許される範囲なのか否かは経験から在
庫表を見る担当者が簡単に判断できることになる。
【0033】図9の補正在庫量算出フローチャートに従
い、また、具体データを参照しながら動作を説明する。
ステップS71で、まず計数量ファイル24に記録した
品目毎の数量を品目別に順次入力し処理が進み、ステッ
プS78で全ての品目の在庫量の補正が終わったことを
検出するとステップS79で在庫表を出力して処理を終
了する。
【0034】ステップS72では前日の理論在庫量(図
示はしていないが当然仕入による在庫補充は反映され
る)から販売量を差し引くことでその時点の理論在庫量
が算出できる。前日の理論在庫量は例示していないが、
図8の理論在庫量は上記のようにして前日の理論在庫量
から当日の販売量を差し引いた値が格納されているもの
である。
【0035】次にステップS73、ステップS74では
仕入量ファイル26をチェックし計数後の仕入量がある
ときは棚卸で計数された計数量に追加仕入量を加算す
る。例えば、上記品名Aについて仕入量ファイル26の
内容を検索すると図7にあるように追加仕入量すなわち
計数後の仕入量は20個である。もし品名Aが当日一つ
も売れなかった場合には営業終了後の品名Aの数量は図
6に示す計数量30個と追加して補充した20個を加え
て50個となったはずである。
【0036】ステップS75において上記算出した理論
在庫量が上記追加仕入量を加算した計数値を上限として
チェックされ、下限としては上記追加仕入量を加算した
計数量から販売量を差し引いた値でチェックすることに
より、前回の棚卸から毎日算出していた理論在庫量の確
からしさが確認される。すなわちYESのときはステッ
プS77で、理論在庫量を以って補正した在庫量とす
る。
【0037】具体例で見ると、図5、図6、図7に示す
ように品名Aについては計数量=30、追加仕入量=2
0、販売量=6であり、また、図8にあるように上記説
明した理論在庫量は48であるのでステップS75の判
定条件を満たすので補正した在庫量は48となる。同様
に品名EについてもステップS75の判定条件を満たす
ので理論在庫量が在庫量となる。
【0038】また、ステップS75でNOのときは当日
の販売の量の時間的分布で説明できないほど理論在庫量
と計数量との違いがあるのでステップS76では、例え
ば半分が棚卸しのための計数の前に販売され、半数が計
数の後に販売されたとして補正することにする。この補
正は計数量から販売量の半分を差し引くことで行われ
る。
【0039】具体的に上記品名Dの商品については、計
数量=20、追加仕入量=10、販売量は2個であっ
た。従って販売量の半分(2/2=1)を差し引いて補
正すると、品名Dの商品の在庫量=20+10−(2/
2)、すなわち図8在庫量データの説明図に示す品名D
の補正在庫量が29になる。品名B,Cについても同様
に補正して補正在庫量が算出される。
【0040】ここで、補正に伴う誤差をみると、上記品
名Dの商品については1日の販売量が2個でありその販
売された時点が棚卸しのために計数した時点との前後関
係で実際の数量との差がでるわけで最大はすべてが計数
の後で販売された場合でありその日の販売量すなわち2
個、最小はすべて計数する前に販売された場合で誤差=
0となる。図8には誤差として上記販売量の半数で補正
したことにより誤差も平均で販売量の半分とみなしてあ
る。
【0041】具体例として他の商品の数値についてみる
と、品名Cは当日全く売れなかったので誤差なしで在庫
量が得られている。又商品Eは在庫に比較して大量に売
れたため同様に算定された誤差が多くなっている。これ
は生鮮食料品として例に揚げた商品α、β、γなどは図
5、図6、図7に示すように販売量が多くまたそれに伴
って追加仕入量も多くなっている。このように商品の動
きが大きいものの在庫の計数は煩わしいものであったり
実際に数えた数量の補正を販売量データで行うと陳列棚
に常時ある商品の数に比較して誤差が多くなり許容され
る範囲から逸脱することになり本発明の対象とするのは
難しいと思われる。
【0042】すなわち、本発明を適用する範囲を認識し
て運用することが必要である。しかし、このことは流通
業の棚卸しの担当者はまず商品特性で商品群を選別する
ことは容易であろう。また、上記例に示した商品名Eの
ように当日だけ異常に多く売れたために誤差が多くなっ
ていることは容易に検出できるし、出力する在庫表に誤
差、すなわち在庫に対する販売量の割合で監視したアラ
ームを表示することで抽出できるので、これを再度計数
するなどの処置を行うことができる。
【0043】また、さきに述べたように生鮮食料品など
販売量の多いものは従来の方式で棚卸しを営業時間外に
行う方法をとることができる。なお、図8において理論
在庫量とロスを示したが、棚卸しの頻度は月の単位で行
う程度であり前回の棚卸しの在庫量を基準に毎日の仕
入、販売実績、その他破損処理などにより常時理論在庫
量をとらえている。ロスの表示はこの理論在庫量と今回
計数して補正した在庫量とを比較して少なくなっている
数値である。正確に業務が行われ正確に計数が行われさ
らに善良な人だけであればロスはなくなることになるが
種々な要因でロスあるいは逆に数字が増える逆ロスが発
生するのが実態である。
【0044】
【発明の効果】以上のような運用上の注意と販売現場の
実態を踏まえれば、本発明により計数データ等各データ
に発生時刻を付加する仕組みを必要とすることなく、P
OS導入済の企業では既に収集している一般的なデータ
を利用して、営業時間中に棚卸し作業を開始するととも
に、誤差を矛盾のない範囲にとどめることを可能にし
て、省資源化、省力化、作業効率化と作業環境改善をは
かる、という工業的効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成図
【図2】 本発明の補正方法の説明図(その1)
【図3】 本発明の補正方法の説明図(その2)
【図4】 本発明の実施の形態の構成図
【図5】 販売量データの説明図
【図6】 計数量データの説明図
【図7】 追加仕入量データの説明図
【図8】 在庫量データの説明図
【図9】 補正在庫量算出フローチャート
【図10】従来手法との比較説明図
【符号の説明】
1 計数量入力手段 2 出庫量入力手段 3 計数量補正手段 4 入庫量入力手段 5 在庫量出力手段 6 理論在庫量算出手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】営業時間中に実施した棚卸により集計され
    計数量を入力する手段と、 当日の販売量を入力する手段と、 前記 当日の販売量と前日の理論在庫量から理論在庫量を
    算出する手段と、 前記算出した理論在庫量が、前記計数量と、該計数量か
    ら前記販売量を除した値との範囲内であるか否か判定す
    る判定手段と、 前記判定手段により、前記理論在庫量が範囲内である場
    合には、該理論在庫量を在庫量とし、範囲外である場合
    には、前記計数量から前記棚卸の前に販売された値を除
    した値を在庫量とする手段と、 前記 在庫量を当日の業務終了時点の在庫量として出力
    する手段と、 を備えることを特徴とする棚卸処理装置
  2. 【請求項2】前記棚卸により集計された後、仕入した仕
    入量を入力する手段と、 前記計数量に前記仕入量を加算する手段とを設け、 前記判定手段は、前記仕入量を加算した計数量および理
    論在庫量に基づき判定を行う ことを特徴とする請求項1
    記載の棚卸処理装置
  3. 【請求項3】コンピュータに、 営業時間中に実施した棚卸により集計された 計数量を入
    力するステップと、 当日の販売量を入力するステップと、 前記 当日の販売量と前日の理論在庫量から理論在庫量を
    算出するステップと、 前記算出した理論在庫量が、前記計数量と、該計数量か
    ら前記販売量を除した値との範囲内であるか否か判定す
    る判定ステップと、 前記判定ステップにより、前記理論在庫量が範囲内であ
    る場合には、該理論在庫量を在庫量とし、範囲外である
    場合には、前記計数量から前記棚卸の前に販売された値
    を除した値を在庫量とするステップと、 前記 在庫量を当日の業務終了時点での在庫量として出力
    するステップと、 を動作させることを特徴とする棚卸処理 プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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