JP3378910B2 - 球状物の搬送装置および球状物の雰囲気変換方法 - Google Patents

球状物の搬送装置および球状物の雰囲気変換方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状物の搬送装置
および球状物の雰囲気変換方法に係り、球状単結晶シリ
コンなどの球状物を異なる雰囲気の中を通して搬送する
際に搬送雰囲気を変換する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常、半導体装置の形成に際して
は、シリコンウェハ上に回路パターンを形成し、これを
必要に応じてダイシングすることにより半導体チップを
形成するという方法がとられている。このような中で近
年、単結晶シリコンなどの直径1mm以下の球状の半導
体(Ball Semiconductor)上に回路パターンを形成して
半導体素子を製造する技術が開発されている。たとえば
球状の単結晶シリコンを用いて、太陽電池や光センサな
どのディスクリート素子あるいは半導体集積回路を形成
するには、 球状の単結晶シリコンの鏡面研磨工程、洗
浄工程、薄膜形成工程、レジスト塗布、フォトリソグラ
フィー工程、エッチング工程などの種々の処理工程が必
要になる。そして、この球状の単結晶シリコンから半導
体素子を効率的に製造するためには、各処理工程を連結
してライン化する必要がある。
【0003】しかしながら、各工程では、活性ガス、不
活性ガス等の気体のみならず、水や各種溶液等の液体を
も含む種々の雰囲気での処理がなされる。このような処
理工程を連結する場合、被処理物を搬送する雰囲気を前
工程から後工程に持ち込まないようにしなければならな
いため、工程間において被処理物から前工程の雰囲気を
除去し、そして後工程に合わせた雰囲気に変換して被処
理物を搬送するといった作業が必要である。しかも、こ
の作業には生産性並びに品質の点からも高速処理と、高
い信頼性が要求される。
【0004】また、このようなライン化を行うに当たっ
て、前工程から搬送されてくる球状のシリコンが不規則
に次工程に供給されると、次工程では供給されてくる球
状シリコンの量が変動するために、その変動量に合わせ
て処理条件を変更せざるを得ず、効率的な処理を行うこ
とができない。そこで、球状シリコン等の球状物はある
一定の間隔をもって、順次、定期的に次工程に供給され
る必要がある。また、シリコン表面は酸化され易く、表
面に自然酸化膜が形成された場合、その上層に形成され
る金属電極層などとの接触性が悪くなるなどの問題もあ
り、外気に接触することなく、閉鎖空間内で搬送および
処理が行われるのが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した諸
問題を解決し、複雑な機構を要することなく、球状物を
高速で搬送しながら、雰囲気を変換し、連続する処理工
程間における雰囲気の漏洩を防止することの可能な球状
物の搬送装置を提供することを目的とする。特に球状の
単結晶シリコン等の球状半導体の成膜処理やエッチング
処理などの半導体処理を高速かつ確実に行うことを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の球状物
の搬送装置は、渦巻き流をその噴射口において前記球状
物を含む第1の雰囲気に接触させ、この渦巻き流に巻き
込むように第1の雰囲気を外方に吸引して、外方に拡散
させる一方、前記球状物が搬送装置の中心部を通過する
ように案内し、この球状物に第2の雰囲気を供給し、前
記第2の雰囲気とともに次の工程に送出するようにした
ことを特徴とする。このように本発明の装置は、渦巻き
流を利用して第1の雰囲気ガスを外方に導くとともに、
渦巻き流の噴射によって生ずる中央部の負圧を利用して
中心近傍を負圧状態にして、ここに第2の雰囲気ガスを
供給するようにしたことを特徴とするもので、球状の単
結晶シリコン等の球状物の処理における雰囲気の変換を
複雑な機構を要することなく行うことが可能となる。
【0007】すなわち、本発明の第1の球状物の搬送装
置は、 搬送流体を、管状流路の接線方向から流入し、
搬送流体の渦巻き流を形成する渦巻き流形成手段と、球
状物を第1の流体である第1の雰囲気とともに供給する
供給管と、前記供給管の出口近傍で、前記球状物を含む
第1の雰囲気を、前記渦巻き流と接触させ、前記球状物
が中心部を通過するように案内する一方、前記第1の雰
囲気を前記渦巻き流とともに外方に吸引して、排出し第
1の雰囲気を除去する第1の雰囲気排出部と、前記第1
の雰囲気排出部から送出されてきた球状物にむけて、第
2の雰囲気を形成する第2の流体を供給し、前記球状物
を、前記第2の流体と共に送出する第2の雰囲気供給部
とを具備したことを特徴とする。
【0008】かかる構成によれば、渦巻き流を形成し、
これに球状物を含む第1の雰囲気を、接触させ前記第1
の雰囲気を前記渦巻き流とともに、球状物に対して選択
的に外方に吸引して、排出し第1の雰囲気を除去する一
方、前記球状物が中心部を通過するように案内すること
によって、良好に第1の雰囲気を除去し、負圧状態とな
ったところで、第2の流体を供給することにより、効率
よく雰囲気の置換を行うことが可能となる。なお、第1
の雰囲気を渦巻き流によって巻き込みながら加速し、外
方に拡散することができるため、より効率的な排気が可
能となる。また、小さな閉空間内での搬送が可能である
ため、少量の雰囲気によって置換可能である。また、複
雑な機構を必要とすることなくきわめて簡単な装置によ
って形成可能である。
【0009】又本発明の第2によれば、前記第1の雰囲
気排出部は、前記供給管の出口近傍に接続され、第1の
流体である第1の雰囲気の流出入が可能で、内部に前記
球状物の通路を形成する回収パイプと、前記回収パイプ
の周りを囲む排出室とを具備したことを特徴とする。か
かる構成によれば、流体の流出入の可能な内管によって
球状物の飛散を防止することができ、効率よく雰囲気除
去を行うことが可能となる。
【0010】本発明の第3によれば、前記排出室を、前
記回収パイプを囲むように形成された円筒管で構成し、
該円筒管の下流端近傍の外周面上に配設された排出孔を
介して前記第1の雰囲気を排出するように構成されたこ
とを特徴とする。かかる構成によれば、排気が、外方に
向けてなされるため、排出室内に外方に向かう流れを形
成することができ、第1の雰囲気を巻き込んだ渦巻き流
の流れを外方に効率よく導くことが可能となる。
【0011】本発明の第4によれば、前記排出孔は、前
記外周面上に沿って同一円周上に所定の間隔で配列され
た複数個の孔を具備していることを特徴とする。更に効
率よく、渦巻き流の流れを外方に効率よく導くことが可
能となる。
【0012】本発明の第5によれば、前記第1の雰囲気
および渦巻き流は、気体から構成されており、さらに、
前記複数個の孔のすべてを囲むように、前記排出室の外
周面に帯状に配設された真空室を具備し、前記真空室は
排気ポンプを具備し、第1の雰囲気を外部に排出するよ
うに構成されていることを特徴とする。かかる構成によ
れば、外方に効率よく導かれた渦巻き流は、排出室の外
周面から、効率よく外方の真空室に導かれ、この真空室
を排気ポンプで排気することにより、1方への排気であ
りながら、排出室の外周方向に向かって均一に整流状態
で導かれ、さらに除去効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0013】本発明の第6によれば、前記回収パイプ
は、内部に前記球状物の径よりもやや大きい径をもつ通
路を形成するように形成された多孔質管材料からなる多
孔質管であることを特徴とする。
【0014】本発明の第7によれば、前記回収パイプ
は、前記球状物の径よりも小さい多数の貫通孔を有し、
前記第1の雰囲気を通過可能に形成された管であること
を特徴とする。
【0015】本発明の第8によれば、前記回収パイプ
は、前記球状物が外側に流出するのを防ぐことのできる
メッシュ材料で形成された管であることを特徴とする。
【0016】本発明の第9によれば、前記排出室、前
回収パイプを囲むように形成された円筒管で構成し、
該回収パイプの下流側で、下流側に向かって拡大され
記円筒管の内周面に近づくように形成されたテーパ面を
形成するように構成され、前記渦巻き流を外側に導くよ
うに形成されたことを特徴とする。
【0017】本発明の第10によれば、前記排出孔は前
記テーパ面の下流側端部に設けられていることを特徴と
する。
【0018】本発明の第11によれば、前記第1の雰囲
気排出部は、前記供給管の出口近傍に設置され、第1の
流体である第1の雰囲気の流出入が可能で、内部に前記
球状物の通路を形成する多孔質材料からなる回収パイプ
と、該回収パイプの下流側から該回収パイプを囲むよう
に形成された円筒管の下流側に向かって拡大され、円筒
管の内周面に近づくように形成されたテーパ面を構成
し、前記渦巻き流を外側に導くように形成されたテーパ
部と、少なくとも前記回収パイプを囲むように形成され
た排出室とを具備したことを特徴とする。
【0019】本発明の第12によれば、前記渦巻き流形
成手段は、前記供給管の外側に渦巻き流通路を形成する
ように配設された外管と、前記外管の外周面上の上流側
端部近傍に、接線方向から、搬送流体を供給する流体供
給手段を具備し、前記流体供給手段によって、前記通路
外周の接線方向から流体を吹き込むことにより、前記通
路に沿って渦巻き流を形成するように構成されているこ
とを特徴とする。
【0020】本発明の第13によれば、 前記渦巻き流
通路は、下流端に、噴射孔を具備したことを特徴とす
る。
【0021】本発明の第14によれば、 前記渦巻き流
通路は、直管状の供給管の外周面と、外管の内周面で囲
まれ、断面積が等しくなるように形成された直状部と、
前記直状部に接続され、下流端に噴射孔を具備したこと
を特徴とする。
【0022】本発明の第15によれば、前記球状物は単
結晶シリコンであり、前記搬送流体は不活性ガスである
ことを特徴とする。
【0023】本発明の第16によれば、前記第2の流体
は第2の雰囲気を形成するガスであることを特徴とす
る。
【0024】本発明の第17によれば、前記渦巻き流形
成手段は、 所望の温度に制御された不活性ガスの渦巻
き流を形成するように構成されていることを特徴とす
る。
【0025】本発明の第18によれば、前記第2の雰囲
気供給部は、前記第2の流体を加圧パルスとして供給す
るパルス発生手段を具備し、前記球状物を加速して送出
するように構成されていることを特徴とする。
【0026】本発明の第19によれば、搬送流体を、管
状流路の接線方向から流入し、搬送流体の渦巻き流を形
成する渦巻き流形成工程と、前記渦巻き流の渦巻き内部
に、中心軸に沿って、第1の雰囲気を形成する流体とと
もに、球状物を供給する球状物含有流体供給工程と、前
記球状物含有流体を、前記渦巻き流と接触させ、前記球
状物が中心部を通過するように案内する一方、前記第1
の雰囲気を前記渦巻き流ととも球状物に対して選択的に
外方に吸引して、第1の雰囲気を排出する第1の雰囲気
排出工程と、前記吸引排出工程で第1の雰囲気の排出さ
れた球状物にむけて、第2の雰囲気を形成する第2の流
体を噴出させ、前記球状物を加速して、前記第2の流体
と共に送出する第2の雰囲気供給工程とを含むことを特
徴とする。
【0027】本発明の第20によれば、半導体球に第1
の反応性ガスを供給し、第1の反応を行う第1の反応工
程と、搬送流体としての第2のガスを、管状流路の接線
方向から流入し、渦巻き流を形成する渦巻き流形成工程
と、前記渦巻き流の渦巻き内部に、中心軸に沿って、前
記第1の反応工程を終了した前記半導体球を前記第1の
反応性ガスとともに、供給する供給工程と、前記半導体
球含有第1の反応性ガスを、前記渦巻き流と接触させ、
前記半導体球が中心部を通過するように案内する一方、
前記第1の反応性ガスを前記渦巻き流とともに外方に吸
引して、第1の反応性ガスを排出する工程と、前記半導
体球にむけて、第3のガスを噴出させ、前記球状物を加
速して、第2の反応工程に導く工程を含むことを特徴と
する。
【0028】本発明の第21によれば、前記第2のガス
は不活性ガスであることを特徴とする。
【0029】本発明の第22によれば、前記第2のガス
は前記第3のガスと同一のガスであることを特徴とす
る。
【0030】本発明の第23によれば、前記第1の反応
工程は、気相成長工程であり、前記第2のガスは、前記
第1の反応性ガスの反応温度以下に冷却された不活性ガ
スであり、前記冷却された不活性ガスの渦巻き流に前記
半導体球を接触させることにより冷却するとともに不活
性ガスと、第1の反応性ガスを共に排出するようにした
ことを特徴とする。
【0031】本発明の第24によれば、前記第2の反応
工程は、反応性ガスを供給する工程であることを特徴と
する。
【0032】本発明の第25によれば、 前記半導体球
球状の単結晶シリコンであり、前記第1の反応工程
は、窒化処理温度に制御された窒素含有ガスを供給する
ように構成され、窒素アニールを行う窒化処理工程であ
り、前記搬送流体は冷却された不活性ガスであり、前記
第2の反応工程は、室温下のガスを供給して反応を生ぜ
しめる工程である。なお、送出部における半導体球の加
速に際し、送出パイプに所定間隔をおいて複数の圧電素
子を取り付け、送出パイプの内径が局所的に小さくなる
ように構成してもよく、係る構成によれば、半導体球
所定の間隔をおいて搬送可能とすることが可能となる。
【0033】なお、本明細書において「雰囲気」とは、
活性ガス、不活性ガス等の気体のみならず、水や各種溶
液等の液体をも含むものとし、「球状物」とは球状シリ
コンのみならず、各種雰囲気中での処理を要する様々な
材質の球状物を含むものとする。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。この発明は、図1の
(1A)乃至(1C)に示すように、CVD法を用いた
酸化膜形成工程からモノシラン(SiH4)とN2Oガス
とを含む反応ガス(第1の反応ガスと指称す)とともに
供給されてきた直径1mmの単結晶シリコン球1から、
この第1の反応ガスを除去し、不活性ガスからなる第2
のキャリアガスとともに次の処理工程に送出する、雰囲
気変換機能を備えたことを特徴とする搬送装置である。
この装置は、渦巻き流形成部10と、渦巻き流とともに
第1の反応ガスを吸引する吸引排出部20と、単結晶シ
リコン球1に不活性ガスの高圧パルスを印加し、加速し
つつ送出する送出部30とから構成されている。ここで
図1の(1B)および(1C)はそれぞれ図1の(1
A)のA−A断面図およびB−B断面図である。
【0035】渦巻き流形成部10は、CVD装置に接続
された供給口11から、単結晶シリコン球を第1の反応
ガスとともに通過せしめるように構成された内径2mm
程度のテフロンパイプからなる内管12と、この内管1
2を囲むように配設された内径15mm程度の外管13
と、この外管13と前記内管12との間に形成される第
1の搬送路14と、前記第1の搬送路14に連通し、中
心軸に対して点対称となるように配設され、前記外管1
3の外壁に、この外壁を貫通して接線方向から高圧ガス
を供給する2つの高圧ガス供給口15a、15bとから
構成されており、高圧ガス供給口15a、15b から
不活性ガスを噴出することにより、前記内管12の管壁
に沿って渦巻き流を形成するように構成されている。
【0036】また吸引排出部20は、内管12の下端か
ら所定の間隔を隔てて配設され、前記内管よりも径大の
多孔質管からなる回収パイプ21と、この回収パイプの
周りに配設された円筒状の排出室22とから構成され
る。この、第1の反応ガスを吸引して排出する排出室2
2内部の空間は下流部の外周に沿って配設された複数個
の排出孔23から配管を介して減圧装置としての回収ポ
ンプ24及び所定温度に冷却された回収タンク(図示せ
ず)に連結されている。
【0037】回収パイプ21は前記内管12に連通し、
内径が前記内管12とほぼ一致しており2mm程度であ
り、外径は4mm程度である。この回収ポンプ24によ
って排出室22内部を減圧状態にすることにより、排出
室内が回収パイプ21の内部に対して負圧状態となり、
前記CVD装置からその反応性ガスを含むガス(第1の
反応ガスと指称す)とともに送出されてきた単結晶シリ
コン球は、前記内管12の開口端で搬送路14を通って
整流された渦巻き流と接触し、径大の回収パイプ21内
で、断熱膨張するとともに渦巻き流と共に外方の排出室
22に効率よく排気が排出される。
【0038】また、この排出室22は回収パイプ21よ
りも下流側では外方に広がるテーパ面を形成し、回収パ
イプ21を経て排出されてくる第1の反応ガスが、テー
パ面27Tに沿って層流をなしながら効率よく排出され
るように構成されている。そして図1の(1C)に示す
ようにこの排出室22の下流端近傍の外周に沿って所定
の間隔で配設された排出孔23を経て回収ポンプ24に
よって図示しない回収タンクに回収されるようになって
いる。ここでは回収パイプを構成する多孔質材料は、セ
ラミック、樹脂、金属の粉体を焼結する等の方法により
得られたものが用いられる。該排出室22内部に位置す
る回収パイプ21の側壁には多数の貫通孔が設けられて
いる。さらにこの回収パイプ21の下流端側には前記内
管とほぼ同一径のテフロンパイプからなる排出管25に
接続されており、この排出管25は送出部30に接続さ
れてここで高圧パルスとして噴出されてくる不活性ガス
からなる第2のキャリアガスによって加速され、送出さ
れるようになっている。
【0039】この送出部30は、加速管31と分岐管3
2とを具備しており、加速管31の上端部はジョイント
チューブ33を介して排出管25と連結されている。こ
こで、分岐管32は、パルス発生器35によって第2の
キャリアガスが分岐管32内にパルス状をなして供給さ
れ、加速された不活性ガスが単結晶シリコン球を加速し
つつ所望の速度で送出されるように、分岐角度θが選択
されている。この分岐角度θは、加速し得るのであれば
特に限定されるものではないが、少なくとも45゜以下
であることが好ましく、特に30゜以下が好ましい。分
岐角度θが45゜より大きくなると加速管31の上流側
前記第2のキャリアガスが逆流して単結晶シリコン球
の移動を妨げるおそれがあるからである。
【0040】次に本発明実施例の雰囲気変換機能を備え
た搬送装置の動作について説明する。まず、排出室22
内部の空間は回収ポンプ24の作用により、回収パイプ
内部の空間に対して、負圧状態とされており、多孔質材
料で構成された回収パイプ21内部も負圧状態とされて
いる。回収パイプ21内が負圧であるために、回収パイ
プと内管12との境界近傍において内管12から送出さ
れてきた単結晶シリコン球を含む第1の反応ガスは、第
1の搬送路14内で形成され、前記内管12の外壁に沿
って整流されてきた渦巻き流と接触し、断熱膨張して広
がるとともに、回収ポンプによって吸引され、滞留する
ことなく排出室22、排出孔を経て回収タンクへと排出
される。
【0041】一方、第1の反応ガスを除去された単結晶
シリコン球は、送出部30にて不活性ガスからなる第2
のキャリアガスのパルスによって加速されて、所定の間
隔で送出される。このようにして、前工程で使用された
モノシラン(SiH4)とN2Oガス等の雰囲気が除去さ
れた状態で不活性ガス等からなる第2のキャリアガスと
ともに単結晶シリコンを加速して次の工程へと送り出
す。なお、排出室22内部の空間は前記雰囲気の回収を
効率的に行うために所定の温度に制御されることが好ま
しい。
【0042】また、回収パイプ21は多孔質材料で構成
したが、これに限定されるものではなく、該排出室22
内部に位置する回収パイプ21の側壁に多数の貫通孔を
設けるようにしてもよい。回収パイプ21の材質には搬
送雰囲気、例えば、不活性ガス、水等に合わせて、セラ
ミック、樹脂、金属、或いは前記各種材料に樹脂をコー
ティングしたもの等を用いることができる。また、前記
回収パイプ21の側壁に穿設される貫通孔の数及び口径
は、球状物の円滑な搬送を妨げない範囲で任意に設定可
能である。なお、セラミック、樹脂、金属の粉体を焼結
等して得られた多孔質材料によって回収パイプ21を製
造してもよく、回収パイプを多孔質材料で構成したその
場合は、回収パイプ21の側壁に貫通孔を別途加工する
必要がないので、回収パイプ21の製造のコストを低減
できる。また、回収パイプ21内のガス等は、この排出
室22内では、回収ポンプの作動による差圧により、広
い領域にわたって、排出室22を経て回収タンクへと導
かれるが、その内周面全面から渦巻き流とともに効率よ
く第1のキャリアガス雰囲気が除去されるために、前記
雰囲気が回収パイプ内に残留しにくい。
【0043】また、回収パイプ21の材質として樹脂を
用いる場合には、耐熱性、耐薬品性及び焼結成形可能な
面からみてフッ素樹脂が好ましい。なお、渦巻き流を形
成する不活性ガスは、所望の温度に制御したものである
ことが望ましく、これにより、第1の搬送路14を通過
し、不活性ガス自身は整流される間に、内管12内の単
結晶シリコン球および第1のキャリアガスを加熱または
冷却することも可能である。
【0044】次に本発明の第2の実施例として送出部の
変形例を示す。この送出部30は図2に示すように、供
給孔34を傾けることにより、送出方向を供給方向から
傾けるとともに、高圧パルスの加速エネルギーをより良
好に単結晶シリコン球に伝達することが出来るようにし
たものである。送出部30には、単結晶シリコン球に対
し、送出方向に向けて第2のキャリアガスとしての不活
性ガスのパルスを付与する加速管31と、分岐管32が
配設されており、加速管31の上端部はジョイントチュ
ーブ(図示せず)を介して排出管25に連結されてい
る。
【0045】具体的には、図2に詳細に示すように、分
岐管32が接続される位置で加速管31の外周面から内
周面にかけて貫通する多数の供給孔34が設けられてお
り、該供給孔34は角度αをもって球状物の搬送方向に
傾斜されて穿設されている。前記角度αは前述した分岐
角度θと同様に、加速管31内に噴射される加速用の不
活性ガスが球状物を十分に加速し得るのであれば特に限
定されるものではないが、少なくとも45゜以下である
ことが好ましく、特に30゜以下が好ましい。前記角度
αが45゜より大きくなると加速管31の上流側に前記
不活性ガスが逆流して球状物の移動を妨げるおそれがあ
る。
【0046】このようにして、パルス発生器(図示せ
ず)から第2のキャリアガス供給ノズル(図示せず)を
介して分岐管32内に供給される加速された不活性ガス
が単結晶シリコン球を加速しつつ送出し得るように構成
されている。分岐管32の接続位置は特に限定されるも
のではないが、そこから供給される第2のキャリアガス
の圧力損失を最小とするために、加速管31は回収パイ
プ21にできるだけ近接した位置に接続するのが好まし
い。第2のキャリアガス供給ノズルは、図示しないパル
ス発生装置から延びる供給チューブの先端に取り付けら
れており、加速用流体としてアルゴンガスからなる第2
のキャリアガスを分岐管32内に噴出する。分岐管32
内に噴出された前記第2のキャリアガスは上記分岐点か
ら供給孔34を介して加速管31内に噴射され、排出管
25から加速管31内へと移動してきた単結晶シリコン
球を加速して送り出す。かかる装置によれば、供給孔の
傾斜角を変化させるだけで、極めて容易に供給方向に対
して送出方向を傾けることが出来るため、多数段の処理
を順次行うような場合には特に有効である。
【0047】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。この例では、送出部30をより回収パイプ21に近
接して配設したことを特徴とする。図3に示すように、
パルス発生器35に接続された分岐管32Sが、排出室
22を貫通して配設されており、回収パイプで排気され
た後、即時に第2のキャリアガスにより加速され、良好
に送出されるようにしたものである。また、第1の搬送
路14は前記第1の実施例と異なりストレート部のみで
構成され先端で径が小さくなっている。他の部分につい
ては図1に示した第1の実施例と全く同様に形成されて
いるまた、回収パイプ21を配設することなく、渦巻き
流を形成するための第1の搬送路14の出口付近で渦巻
き流と第1の反応ガスを含む単結晶シリコン球とを接触
させたのち、第1の反応ガスを渦巻き流と共に外方に拡
散させるようにしてもよい。
【0048】この構成の1例を、第4の実施例として説
明する。この例では図4に示すように、吸引排出部20
において、内管12は多孔質管からなる回収パイプなし
に直接、径大の小空間連通し、渦巻き流は排出室22
の内周のテーパ部27のテーパ面27Tに沿って第1の
反応ガスと共に外方に拡散する一方、該小空間連通す
る排出管25が排出室22の中心を通り、第1の反応ガ
スを除去された球状単結晶シリコンを下方の送出部に導
くように配設したことを特徴とするもので、他の部分に
ついては前記第1の実施例とまったく同様に形成されて
いる。かかる装置によっても、効率よく雰囲気変換を行
うこと事が可能となる。
【0049】このように、本発明においては、前工程で
使用された第1の雰囲気である第1の反応性ガスは排出
室22の内部の空間を介して吸引除去され、次工程で使
用される雰囲気は送出部30を介して加速管31内へ導
入されるので、これら雰囲気が互いに混入することがな
い。また、前工程における反応ガスの残留をなくし完全
に雰囲気を置換する必要がある場合は、次に、第5の実
施例を示すように、排出室の排気効率を高めたり、第6
の実施例を示すように、この装置を複数段直列接続する
ようにしてもよい。
【0050】先ず本発明の第5の実施例について説明す
る。ここでは図5に示すように、排出孔23が排出室2
2の外周面に沿って所定の間隔で同心円上に配置されて
おり、前記複数個の排出孔23のすべてを囲むように、
前記排出室の外周面に帯状に配設された真空室28を具
備し、前記真空室28は回収ポンプ24に接続され、第
1の雰囲気を外部に排出するようになっている。図5の
(5A)は、本発明の第5の実施例の搬送装置の断面
図、図5の(5B)は、図5の(5A)のA−A断面
図、図5の(5C)は、図5の(5A) のB−B断面
図である。この装置によれば図5の(5C)に示すよう
に、テーパ面27Tを通って下流に搬送されてきた渦巻
き流および第1の反応ガスは、均一な流れを形成し、外
周壁に渦巻き流のまま良好に排出されるため、排出効率
がさらに良好となる。
【0051】第6の実施例について説明する。この装置
は、前記第1の実施例で示した装置を複数段直列接続し
たもので、係る構成によれば、置換効率が向上する。以
上説明したように、本発明では、渦巻き流によって前工
程の雰囲気を巻き込み加速して効率よく除去し、負圧状
態となった球状物に次工程の雰囲気または不活性ガスを
噴出して送出するもので、複雑な機構及び制御を要する
ことなく、球状の単結晶シリコン等の球状物の処理工程
における雰囲気の変換を行うことができる。また、連続
する2つの工程で使用するガスが反応性の高いものであ
れば、本発明の装置を2段で使用し、1段目で、一旦不
活性ガスに置換したのち、2段目で次工程のガスに置換
するようにすればよい。また、渦巻き流を形成するため
の搬送流体としては、所望の温度に制御された不活性ガ
スを供給するようにすれば、球状の単結晶シリコンなど
の被処理物を高速で所望の温度下に導くことができ、高
温でのアニールなどが極めて容易に可能となる。
【0052】さらにまた、この第2の反応ガスとして、
所望の温度に制御された反応性ガスを供給するようにす
れば、球状の単結晶シリコンなどの被処理物に対し、少
量のガスで効率よく均一な成膜あるいはエッチング処理
を行うことが可能となる。さらにまた、供給するガスの
組成を酸化性ガスから、窒素含有するガスにし、酸化膜
と窒化膜とを連続して成膜することも可能である。
【0053】さらにまた、上流側に位置する第1のガス
供給室および第1のガス排出室と下流側に位置する第2
のガス供給室および第2のガス排出室で構成し、前記第
1のガス供給室を、窒化処理温度に制御された窒素含有
ガスを供給し、窒素アニールを行う窒化処理室とする一
方、前記第2のガス供給室を、室温下のガスを供給する
ように構成された温度調整室とする事も可能である。か
かる構成によれば、前工程から次工程への搬送工程で、
極めて作業性よくかつ容易に窒化処理を行うことが可能
となる。
【0054】このような搬送装置を使用することによ
り、球状の単結晶シリコンを用いたMOSデバイスの製
造、太陽電池の製造などが、すべて、閉鎖空間からなる
搬送路と、回転受継器と、ガスなどの組み合わせによ
り、大気中に取出すことなく、形成することも可能であ
る。例えば、球状の単結晶シリコンを用意し、研磨装置
内で研磨を行い、これを本発明の搬送装置を用いて、各
装置間を搬送し、制御のなされたガスを供給、排出する
ことによってのみ、大気に触れることなく、閉鎖空間内
でMOSFETを形成することも可能である。
【0055】すなわち、まず、球状の単結晶シリコンの
洗浄、表面の自然酸化膜の除去、熱酸化によるゲート絶
縁膜の形成、CVD工程による多結晶シリコン層の形成
を経て、フォトリソグラフィ工程による前記多結晶シリ
コン層のパターニングによりゲート電極を形成する。そ
して、層間絶縁膜を形成した後、所望の不純物を含有す
る多結晶シリコン膜を表面に形成し、この多結晶シリコ
ン膜から、ソースドレイン拡散を行い、ソースドレイン
領域を形成するとともに、この多結晶シリコン層をソー
スドレインコンタクト層とする。そして最後に電極形成
を行うことによりMOSFETが極めて効率よく閉鎖空
間内で形成される。
【0056】かかる装置を用いることにより、極めて少
量のガスで所望の表面処理を行うことが可能である上、
螺旋流を用いて前工程のガスを効率よく排出し、次工程
のガスに置換することができるため、剥離やキズの発生
も無く、歩留まりよく信頼性の高い半導体デバイスの形
成が可能となる。加えて、前記実施例では雰囲気ガスお
よび搬送流体として気体を用いた場合の供給排出につい
て説明したが、液体を用いた場合にも適用可能である。
また、搬送流体としては、水素やハロゲンなどの還元性
ガスを含有するガスを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の第1の実施例を示す図であ
り、(1A)は、本発明の搬送装置の第1の実施例を示
す断面図、(1B)は、(1A) のA−A断面図、
(1C)は、(1A) のB−B断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の送出部を示す要部拡大
断面図である。
【図3】本発明の搬送装置の第3の実施例を示す断面図
である。
【図4】本発明の搬送装置の第4の実施例を示す断面図
である。
【図5】本発明の搬送装置の第5の実施例を示す図であ
り、(5A)は、本発明の搬送装置の第5の実施例を示
す断面図、(5B)は、(5A) のA−A断面図、
(5C)は、(5A) のB−B断面図である。
【図6】図6は、本発明の搬送装置の第6の実施例を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 渦巻き流形成部 11 供給口 12 内管 13 外管 14 搬送路 15a、15b 高圧ガス供給口 20 吸引排出部 21 回収パイプ 22 排出室 23 排出孔 24 回収ポンプ 25 排出管 27 テーパ部 27T テーパ面 28 真空室 30 送出部 31 加速管 32、32S 分岐管 33 ジョイントチューブ 34 供給孔 35 パルス発生器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−171340(JP,A) 特開 平11−116050(JP,A) 特開 平11−106051(JP,A) 特開 平11−59900(JP,A) 特開 平11−74329(JP,A) 特開 平11−59899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 49/07 B65G 49/00 B65G 51/00 - 51/03 B65G 53/00 - 53/28 B65G 53/32 - 53/66 H01L 21/68

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送流体を、管状流路の接線方向から流入
    し、搬送流体の渦巻き流を形成する渦巻き流形成手段
    と、球状物を第1の流体である第1の雰囲気とともに供
    給する供給管と、前記供給管の出口近傍で、前記球状物
    を含む第1の雰囲気を、前記渦巻き流と接触させ、前記
    球状物が中心部を通過するように案内する一方、前記第
    1の雰囲気を前記渦巻き流とともに外方に吸引して、排
    出し第1の雰囲気を除去する第1の雰囲気排出部と、前
    記第1の雰囲気排出部から送出されてきた球状物にむけ
    て、第2の雰囲気を形成する第2の流体を供給し、前記
    球状物を、前記第2の流体と共に送出する第2の雰囲気
    供給部とを具備したことを特徴とする球状物の搬送装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1の雰囲気排出部は、前記供給管の
    出口近傍に接続され、第1の流体である第1の雰囲気の
    流出入が可能で、内部に前記球状物の通路を形成する回
    収パイプと、前記回収パイプの周りを囲む排出室とを具
    備したことを特徴とする請求項1記載の球状物の搬送装
    置。
  3. 【請求項3】前記排出室を、前記回収パイプを囲むよう
    に形成された円筒管で構成し、該円筒管の下流端近傍の
    外周面上に配設された排出孔を介して前記第1の雰囲気
    を排出するように構成されたことを特徴とする請求項2
    記載の球状物の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記排出孔は、前記外周面上に沿って同一
    円周上に所定の間隔で配列された複数個の孔を具備して
    いることを特徴とする請求項3記載の球状物の搬送装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1の雰囲気および渦巻き流は、気体
    から構成されており、さらに、前記複数個の孔のすべて
    を囲むように、前記排出室の外周面に帯状に配設された
    真空室を具備し、前記真空室は排気ポンプを具備し、第
    1の雰囲気を外部に排出するように構成されていること
    を特徴とする請求項4記載の球状物の搬送装置。
  6. 【請求項6】前記回収パイプは、内部に前記球状物の径
    よりもやや大きい径をもつ通路を形成するように形成さ
    れた多孔質管材料からなる多孔質管であることを特徴と
    する請求項3記載の球状物の搬送装置。
  7. 【請求項7】前記回収パイプは、前記球状物の径よりも
    小さい多数の貫通孔を有し、前記第1の雰囲気を通過可
    能に形成された管であることを特徴とする請求項3記載
    の球状物の搬送装置。
  8. 【請求項8】前記回収パイプは、前記球状物が外側に流
    出するのを防ぐことのできるメッシュ材料で形成された
    管であることを特徴とする請求項3記載の球状物の搬送
    装置。
  9. 【請求項9】前記排出室を、前記回収パイプを囲むよう
    に形成された円筒管で構成し、該回収パイプの下流側
    で、下流側に向かって拡大され円筒管の内周面に近づく
    ように形成されたテーパ面を形成するように構成され、
    前記渦巻き流を外側に導くように形成されたことを特徴
    とする請求項2記載の球状物の搬送装置。
  10. 【請求項10】前記渦巻き流は、前記テーパ面の下流側
    端部に設けられた排出孔を介して外側に導かれるように
    構成されていることを特徴とする請求項9記載の球状物
    の搬送装置。
  11. 【請求項11】前記第1の雰囲気排出部は、前記供給管
    の出口近傍に設置され、第1の流体である第1の雰囲気
    の流出入が可能で、内部に前記球状物の通路を形成する
    多孔質材料からなる回収パイプと、該回収パイプの下流
    側から該回収パイプを囲むように形成された円筒管の下
    流側に向かって拡大され、円筒管の内周面に近づくよう
    に形成されたテーパ面を構成し、前記渦巻き流を外側に
    導くように形成されたテーパ部と、少なくとも前記回収
    パイプを囲むように形成された排出室とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の球状物の搬送装置。
  12. 【請求項12】前記渦巻き流形成手段は、前記供給管の
    外側に渦巻き流通路を形成するように配設された外管
    と、前記外管の外周面上の上流側端部近傍に、接線方向
    から、搬送流体を供給する流体供給手段を具備し、前記
    流体供給手段によって、前記通路外周の接線方向から搬
    送流体を吹き込むことにより、前記通路に沿って渦巻き
    流を形成するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の球状物の搬送装置。
  13. 【請求項13】前記渦巻き流通路は、下流端に、噴射孔
    を具備したことを特徴とする請求項12記載の球状物の
    搬送装置。
  14. 【請求項14】前記渦巻き流通路は、直管状の供給管の
    外周面と、外管の内周面で囲まれ、断面積が等しくなる
    ように形成された直状部と、前記直状部に接続され、下
    流端に配設された噴射孔とを具備したことを特徴とする
    請求項12記載の球状物の搬送装置。
  15. 【請求項15】前記球状物は単結晶シリコンであり、前
    搬送流体は不活性ガスであることを特徴とする請求項
    12記載の球状物の搬送装置。
  16. 【請求項16】前記第2の流体は第2の雰囲気を形成す
    るガスであることを特徴とする請求項13記載の球状物
    の搬送装置。
  17. 【請求項17】前記渦巻き流形成手段は、 所望の温度
    に制御された不活性ガスの渦巻き流を形成するように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の球状物の
    搬送装置。
  18. 【請求項18】前記第2の雰囲気供給部は、前記第2の
    流体を加圧パルスとして供給するパルス発生手段を具備
    し、前記球状物を加速して送出するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の球状物の搬送装置。
  19. 【請求項19】搬送流体を、管状流路の接線方向から流
    入し、搬送流体の渦巻き流を形成する渦巻き流形成工程
    と、前記渦巻き流の渦巻き内部に、中心軸に沿って、第
    1の流体である第1の雰囲気を形成する流体とともに、
    球状物を供給する球状物含有流体供給工程と、前記球状
    物含有流体を、前記渦巻き流と接触させ、前記球状物が
    中心部を通過するように案内する一方、前記第1の雰囲
    気を前記渦巻き流とともに外方に吸引して、第1の雰囲
    気を排出する第1の雰囲気排出工程と、前記第1の雰囲
    気排出工程で第1の雰囲気の排出された球状物にむけ
    て、第2の雰囲気を形成する第2の流体を噴出させ、前
    記球状物を加速して、前記第2の流体と共に送出する第
    2の雰囲気供給工程とを含むことを特徴とする球状物の
    雰囲気変換方法。
  20. 【請求項20】半導体球に第1の反応性ガスを供給し、
    第1の反応を行う第1の反応工程と、搬送流体としての
    第2のガスを、管状流路の接線方向から流入し、渦巻き
    流を形成する渦巻き流形成工程と、前記渦巻き流の渦巻
    き内部に、中心軸に沿って、前記第1の反応工程を終了
    した前記半導体球を前記第1の反応性ガスとともに、供
    給する供給工程と、前記半導体球含有第1の反応性ガス
    を、前記渦巻き流と接触させ、前記半導体球が中心部を
    通過するように案内する一方、前記第1の反応性ガスを
    前記渦巻き流とともに外方に吸引して、第1の反応性ガ
    スを排出する工程と、前記半導体球にむけて、第3のガ
    スを噴出させ、前記球状物を加速して、第2の反応工程
    に導く工程を含むことを特徴とする球状物の雰囲気変換
    方法。
  21. 【請求項21】前記第2のガスは不活性ガスであること
    を特徴とする請求項20記載の球状物の雰囲気変換方
    法。
  22. 【請求項22】前記第2のガスは前記第3のガスと同一
    のガスであることを特徴とする請求項21記載の球状物
    の雰囲気変換方法。
  23. 【請求項23】前記第1の反応工程は、気相成長工程で
    あり、前記第2のガスは、前記第1の反応性ガスの反応
    温度以下に冷却された不活性ガスであり、前記冷却され
    た不活性ガスの渦巻き流に前記半導体球を接触させるこ
    とにより冷却するとともに不活性ガスと、第1の反応性
    ガスと共に排出するようにしたことを特徴とする請求項
    20記載の球状物の雰囲気変換方法。
  24. 【請求項24】前記第2の反応工程は、反応性ガスを供
    給する工程であることを特徴とする請求項23記載の球
    状物の雰囲気変換方法。
  25. 【請求項25】前記半導体球は球状の単結晶シリコンで
    あり、前記第1の反応工程は、窒化処理温度に制御され
    た窒素含有ガスを供給するように構成され、窒素アニー
    ルを行う窒化処理工程であり、前記搬送流体は冷却され
    た不活性ガスであり、前記第2の反応工程は、室温下の
    ガスを供給して反応を生ぜしめる工程であることを特徴
    とする請求項20記載の球状物の雰囲気変換方法。
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