JP3378629B2 - 並列伝送用光スイッチ - Google Patents

並列伝送用光スイッチ

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JP3378629B2
JP3378629B2 JP32353893A JP32353893A JP3378629B2 JP 3378629 B2 JP3378629 B2 JP 3378629B2 JP 32353893 A JP32353893 A JP 32353893A JP 32353893 A JP32353893 A JP 32353893A JP 3378629 B2 JP3378629 B2 JP 3378629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、光情報処理、
光インターコネクション等の分野で用いられる並列伝送
用光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来における光スイッチ機構としては、
例えば、特開平2−100025号公報に、「液晶光切
替えスイッチ」として開示されているものがある。これ
は、図6に示すように、偏光ビームスプリッタ1と反射
プリズム2とからなる偏光分離手段と、この偏光分離手
段により分離されたP偏光とS偏光とがそれぞれ入射で
きる位置に配置されたTN(ツイストネマチック)液晶
セル3と、この液晶セル3を通過した光が導かれる偏光
ビームスプリッタ4と反射プリズム5とからなる偏光合
成手段と、前記偏光分離手段側に配置された光ファイバ
6a,6bとロッドレンズ7a,7bとからなる入力手
段と、前記偏光合成手段側に配置された光ファイバ8
a,8bとロッドレンズ9a,9bとからなる出力手段
とにより構成されている。
【0003】このような構成において、液晶セル3を外
部より電気的に制御することにより、偏光状態(P偏
光、S偏光)を制御して光路を「バー状態」と「クロス
状態」とに切換えている。ここでいうバー状態とは、光
ファイバ6aと光ファイバ8aとの接続、又は、光ファ
イバ6bと光ファイバ8bとの接続をいう。また、クロ
ス状態とは、光ファイバ6aと光ファイバ8bとの接
続、又は、光ファイバ6bと光ファイバ8aとの接続を
いう。そこで、まず、バー状態の動作について説明す
る。このバー状態にするには、液晶セル3への電圧を無
印加状態にすることにより達成することができる。すな
わち、光ファイバ6aからの光信号は、ロッドレンズ7
aを通り偏光膜1aで、これを透過するP偏光と、反射
されるS偏光とに分けられる。これらのうちP偏光は、
反射プリズム2で反射された後、無印加状態の液晶セル
3を通ることによりS偏光に変換され、偏光膜4aで反
射されてロッドレンズ9aを通り、光ファイバ8aに入
射する。また、偏光膜1aで分けられ反射されたS偏光
は、無印加状態の液晶セル3を通りP偏光に変換され、
反射プリズム5で反射されて偏光膜4aを透過し、ロッ
ドレンズ9aから光ファイバ8aに入る。一方、光ファ
イバ6bからの光信号は、ロッドレンズ7bを通り偏光
膜1aで、これを透過するP偏光と、反射されるS偏光
とに分けられる。これらのうちP偏光は、無印加状態の
液晶セル3を通りS偏光に変換され、反射プリズム5で
反射された後、偏光膜4aで反射されてロッドレンズ9
bを通り、光ファイバ8bに入射する。また、偏光膜1
aで分けられ反射されたS偏光は、反射プリズム2で反
射された後、無印加状態の液晶セル3を通りP偏光に変
換され、偏光膜4aを透過し、ロッドレンズ9bから光
ファイバ8bに入る。
【0004】次に、クロス状態の動作について説明す
る。このクロス状態にするには、液晶セル3への電圧を
印加状態にすることにより達成することができる。すな
わち、光ファイバ6aからの光信号は、ロッドレンズ7
aを通り偏光膜1aで、これを透過するP偏光と、反射
されるS偏光とに分けられる。これらのうちP偏光は、
反射プリズム2で反射された後、印加状態の液晶セル3
を通ることにより、P偏光のままで偏光膜4aを透過
し、ロッドレンズ9bを通って光ファイバ8bに入射す
る。また、偏光膜1aで分けられ反射されたS偏光は、
印加状態の液晶セル3を通りS偏光のままで反射プリズ
ム5で反射された後、偏光膜4aで反射されてロッドレ
ンズ9bから光ファイバ8bに入る。一方、光ファイバ
6bからの光信号は、ロッドレンズ7bを通り偏光膜1
aで、これを透過するP偏光と、反射されるS偏光とに
分けられる。これらのうちP偏光は、印加状態の液晶セ
ル3を通りP偏光のままで反射プリズム5により反射さ
れた後、偏光膜4aを透過してロッドレンズ9aを通
り、光ファイバ8aに入射する。また、偏光膜1aで分
けられ反射されたS偏光は、反射プリズム2で反射され
た後、印加状態の液晶セル3を通りS偏光のままで偏光
膜4aを反射して、ロッドレンズ9aから光ファイバ8
aに入る。従って、このように液晶セル3を外部から電
気的に制御することによって、バー状態及びクロス状態
の光路の切換えを行うことができる。この場合、光スイ
ッチ内での入力ポート(光ファイバ6a,6b側)から
出力ポート(光ファイバ8a,8b側)までのP,S偏
光がそれぞれ通るパス長(光路長)は、いずれの場合に
も等しいため、出力ポートにおいて光パルスのズレによ
るパルス幅の拡がりは生じない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来例
においては、基本的に1対1の光ファイバの切換え(バ
ー状態、クロス状態)を行うものである。例えば、バー
状態における光ファイバ6aと光ファイバ8aとの接続
を、クロス状態における光ファイバ6aと光ファイバ8
bとの接続に切換えたり、また、バー状態における光フ
ァイバ6bと光ファイバ8bとの接続を、クロス状態に
おける光ファイバ6bと光ファイバ8aとの接続に切換
えたりするものである。従って、このような1対1の光
ファイバの切換え機構をもとに、ロッドレンズと光ファ
イバとを複数本アレイ状に並列して配設させることによ
り、それら複数本の光ファイバの切換えを一括して同時
に切換えられる並列切換え機構に応用することができ
る。しかし、この場合、回折等による結合効率の劣化を
抑えるためにコリメートビーム径を大きくする必要から
入出力部が大きくなってしまうという問題がある。しか
も、現行においては、複数本の光ファイバ間の切換えを
一括して行える並列伝送用の光スイッチ機構を、高結合
効率で高密度な実装により実現したものは見当らない。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、光をP偏光とS偏光とに分離する偏光分離手段とこ
れら分離されたP,S偏光の光路を変える光路変換手段
とからなる偏光分離ユニットと、この偏光分離ユニット
により分離された前記P,S偏光の偏光状態を切換える
偏光制御素子と、この偏光制御素子から導かれた前記
P,S偏光の光路を変える光路変換手段とこれら光路の
変えられたP,S偏光を合成する偏光合成手段とからな
る偏光合成ユニットと、前記偏光分離ユニット内に外部
から光を入射させる入力手段と、前記偏光合成ユニット
から出射された光を外部に伝送する出力手段とを備え
スイッチにおいて、前記入力手段及び前記出力手段の
それぞれをレンズとこのレンズの焦点位置の光軸近傍に
アレイ状に配列された複数の光ファイバとにより形成
し、前記偏光制御素子の偏光状態を外部から電気的に制
御して入出力間の前記複数の光ファイバの接続状態を一
括して切換える光ファイバ接続一括切換え手段を設け
た。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、偏光分離ユニットから偏光合成ユニット
までの光学系内でのP,S偏光のそれぞれの光軸上の光
路長が入・出力手段間で対応する一対のレンズの焦点距
離の合計値に等しいか又はほぼそれに近い値になるよう
に前記光学系内の各光学部品の大きさ及び配置を設定し
た。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、偏光分離手段及び偏光合成手段として偏
光ビームスプリッタを用い、この偏光ビームスプリッタ
の入射面及び出射面を入・出力手段からの各光の光軸に
対して傾斜させて配置した。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、レンズと複数の光ファイバとからなる入
・出力手段を、1次元又は2次元のアレイ状に複数組配
置した。
【0010】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、偏光制御素子の素子面を入出力間の一対
の光ファイバアレイの数に対応して分割して形成し、そ
れら複数に分割された素子面の偏光状態を外部から各々
別個に切換え制御する素子面制御手段を設けた。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明においては、複数のアレイ
状に配列された光ファイバの接続状態を、コンパクトな
光学系でしかも光結合効率を劣化させることなく一括し
て切換えることが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明においては、入出力の
一対のレンズが共焦点複合レンズ系となり、入出力間の
スポットサイズ比がそれぞれの焦点距離の比に等しくな
り高効率な光結合を実現することが可能となる。
【0013】請求項3記載の発明においては、偏光ビー
ムスプリッタの入射面及び出射面に入・出力手段からの
各信号光を斜め入射させることにより、その入射する界
面での屈折作用を光路の変換手段として機能させられる
ため、実質的な光路変換手段としての光学部品が不要と
なり、その分、部品点数を削減させることが可能とな
る。
【0014】請求項4記載の発明においては、入・出力
手段を1次元又は2次元に複数組配列することにより、
光ファイバアレイのファイバ数が大きいような場合に、
レンズ端部の収差による光結合効率の劣化を防ぐことが
でき、これによりスイッチング特性の改善された大量の
信号伝送が行える構成とすることが可能となる。
【0015】請求項5記載の発明においては、偏光制御
素子の各素子面毎の偏光状態を別個に制御することによ
り、複数の並列光伝送路を各々別個に切換えられ、制御
の幅を一段と広めることが可能となる。
【0016】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図3に基づい
て説明する。図1は、並列伝送用光スイッチモジュール
の構成を示す。本モジュールは、光をP偏光とS偏光と
に分離する偏光分離手段としての偏光ビームスプリッタ
10とこれら分離されたP,S偏光の光路を変える光路
変換手段としての反射プリズム11とからなる偏光分離
ユニット12と、この偏光分離ユニット12により分離
されたP,S偏光の偏光状態を切換える偏光制御素子1
3と、この偏光制御素子13から導かれたP,S偏光の
光路を変える光路変換手段としての反射プリズム14と
これら光路の変えられたP,S偏光を合成する偏光合成
手段としての偏光ビームスプリッタ15とからなる偏光
合成ユニット16と、偏光分離ユニット12内に外部か
ら光を入射させる入力手段17と、偏光合成ユニット1
6から出射された光を外部に伝送する出力手段18とを
備えている。この場合、偏光制御素子13は、低電力駆
動が可能なTNの液晶セルからなり、外部からの電気的
な制御により液晶セルの配向状態が変化する。
【0017】そして、本実施例では、このような並列伝
送用光スイッチモジュールにおいて、入力手段17を単
一の低収差のレンズ19a,19bと、これらレンズ1
9a,19bの焦点位置の光軸近傍にアレイ状に配列さ
れた複数の光ファイバ20からなる光ファイバアレイ2
1a,21bとにより形成し、また、出力手段18を単
一の低収差のレンズ22a,22bと、これらレンズ2
2a,22bの焦点位置の光軸近傍にアレイ状に配列さ
れた複数の光ファイバ20からなる光ファイバアレイ2
3a,23bとにより形成した。さらに、ここでは、偏
光制御素子13の偏光状態を外部から電気的に制御して
入出力間の複数の光ファイバ20からなる光ファイバア
レイ21a,21b,23a,23bの接続状態を一括
して切換える光ファイバ接続一括切換え手段としての切
換え回路24を設けた。この切換え回路24は、交流の
電源25と、スイッチ26と、図示しない制御回路等か
らなっている。
【0018】このような構成において、本モジュールの
動作について説明する。今、例えば、入力手段17の光
ファイバアレイ21aから出射したP,S偏光の光信号
は、レンズ19aを介して、偏光ビームスプリッタ10
の偏光膜10aに入射することによりこれを透過するP
偏光と反射するS偏光の直交する2成分に分離される。
P偏光は直進して偏光制御素子13に、S偏光は反射プ
リズム11により反射されて偏光制御素子13にそれぞ
れ入射する。偏光制御素子13は、液晶セルに電界が印
加されていないときは液晶分子の配向のねじれにより各
偏光面が90°回転して変換されるが、電界印加時には
偏光面は回転せずに偏光状態がそのまま保存される。
今、ここでの偏光制御素子13が電界印加時にあるもの
とすると、偏光制御素子13に入射したP偏光はその偏
光状態を維持してそのまま直進して反射プリズム14に
より反射され、偏光ビームスプリッタ15の偏光膜15
aを透過する。一方、偏光膜10aにより反射され、反
射プリズム11により反射されたS偏光は電界印加され
た偏光制御素子13を通過することによりその偏光状態
を維持し、偏光ビームスプリッタ15の偏光膜15aに
より反射される。そして、その偏光膜15aを透過した
P偏光と反射されたS偏光とは合波され、図2に示すよ
うにしてレンズ22bにより集光され、光ファイバアレ
イ23bの入力側の倒立像に対応する各光ファイバ20
に結合される。このように偏光制御素子13を電界印加
状態とすることによりP,S偏光状態は入射前後で保持
されるため、図3に示すように、光信号を光ファイバア
レイ21aから光ファイバアレイ23bに伝送する「ク
ロス状態」を達成することができる。この他に、光ファ
イバアレイ21aから光ファイバアレイ23aに光信号
を伝送する「バー状態」を達成するには、偏光制御素子
13を電界無印加の状態とすることにより行うことがで
きる。また、これと同様な原理により、光ファイバアレ
イ21bから光ファイバアレイ23aへのクロス状態
や、光ファイバアレイ21bから光ファイバアレイ23
bへのバー状態を達成することができる。従って、上述
したように、電源25をON/OFFさせ、偏光制御素
子13の液晶セルを偏光制御することにより、複数の光
ファイバ20からなる光ファイバアレイ21a,21b
と光ファイバアレイ23a,23bとの間の接続状態
を、コンパクトな光学系でしかも光結合効率を劣化させ
ることなく一括して切換えることができ、これにより、
大量の情報を高速に伝送でき、小型で信頼性の高い高密
度実装が行える並列伝送用光スイッチを提供することが
できる。
【0019】また、本実施例の構成はスイッチサイズな
どの観点からある程度自由に設計することが可能である
が、偏光分離ユニット12及び偏光合成ユニット16を
含む入出力間の光学系において、等価的に図2に示すよ
うな光学系と等しくなるように、入・出力手段17,1
8間の入出力部の対応する一対のレンズ間(例えば、レ
ンズ19aとレンズ22bとの間)の光軸上での光路長
が、レンズの焦点距離の合計値(例えば、レンズ19a
とレンズ22bとは同一レンズを用いているため、レン
ズ焦点距離の2倍の値)かほぼそれに近い値になるよう
に設計することが望ましい。このように設計することに
よって、光結合効率、消光比、クロストーク等を改善す
ることができ、これにより小型でスイッチング特性に優
れた並列伝送用光スイッチを提供することができる。ま
た、レンズ19a,19b,22a,22bの焦点距離
は、その光学特性を損なわない限りできるだけ長焦点の
ものが望ましく、これにより、偏光制御素子13の液晶
セルに斜め入射する偏光信号の偏光制御を一段と効率良
く行うことができる。
【0020】次に、本発明の第二の実施例を図4に基づ
いて説明する。なお、前述した第一の実施例と同一部分
についての説明は省略し、その同一部分については同一
符号を用いる。前述した第一の実施例のように光ファイ
バアレイ(光ファイバアレイ21a,21b,23a,
23b)を構成する光ファイバ20の数が比較的少ない
場合には単一のレンズ(レンズ19a,19b,22
a,22b)を用いるだけでよいが、その光ファイバ2
0の数がさらに増えたような場合には、そのような単一
レンズだけでは、レンズの両端部付近から入出射する光
の光ファイバアレイ端部付近における光結合効率は、レ
ンズの光学的収差により特性が劣化する心配がある。
そこで、本実施例では、光ファイバ20の数が多数ある
ような場合、入力手段17及び出力手段18側の光ファ
イバ20をいくつかのブロックに分け、1次元又は2次
元のアレイ状に配置した。具体的には、入力側の光ファ
イバアレイ21a,21b及び出力側の光ファイバアレ
イ23a,23bを2ブロック毎に分けて配置させた。
従って、レンズ19a,19b,22a,22bも各ブ
ロック毎に2個ずつ配置されることになるため、光ファ
イバアレイ端部付近からの光がレンズ端部から入出射す
るようなことがなくなり、これにより光学的収差により
光結合効率等の特性が劣化するようなことがなくなり、
スイッチング特性を改善させ、大量の信号伝送を行うこ
とができる。
【0021】また、本実施例において、偏光制御素子1
3の素子面(図示せず)を入出力間の一対の光ファイバ
アレイ(例えば、光ファイバアレイ21aと光ファイバ
アレイ23a)の数に対応して分割して形成し、それら
複数に分割された素子面の偏光状態を外部から各々別個
に切換え制御する素子面制御手段(図示せず)を設け
た。これにより、多数の並列伝送路を個別に切換えるこ
とができる。
【0022】次に、本発明の第三の実施例を図5に基づ
いて説明する。なお、前述した第一及び第二の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。本実施例では、偏光分離手段及
び偏光合成手段として用いられる偏光ビームスプリッタ
10,15の入射面及び出射面を、入力手段17及び出
力手段18からの各光の光軸に対して傾斜させて配置し
たものである。このように入射面及び出射面に各光を斜
め入力させることにより、界面での屈折作用を光路変換
機能として用いることができる。これにより、実質的な
光路変換手段としての反射プリズム11,14が不要と
なり、その分、部品点数を削減させ、コンパクトな構成
とすることができる。
【0023】なお、偏光制御素子13として、TN液晶
セルを用いる代わりに、他の電気及び磁気光学素子、例
えば、強誘電性液晶素子、PLZT素子、ファラデー素
子等を用いることもできる。また、レンズも、単一の凸
レンズのみならず、複数個組み合わせたものを用いた
り、非球面レンズを用いてもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、光をP偏光とS
偏光とに分離する偏光分離手段とこれら分離されたP,
S偏光の光路を変える光路変換手段とからなる偏光分離
ユニットと、この偏光分離ユニットにより分離された前
記P,S偏光の偏光状態を切換える偏光制御素子と、こ
の偏光制御素子から導かれた前記P,S偏光の光路を変
える光路変換手段とこれら光路の変えられたP,S偏光
を合成する偏光合成手段とからなる偏光合成ユニット
と、前記偏光分離ユニット内に外部から光を入射させる
入力手段と、前記偏光合成ユニットから出射された光を
外部に伝送する出力手段とを備えた光スイッチにおい
て、前記入力手段及び前記出力手段のそれぞれをレンズ
とこのレンズの焦点位置の光軸近傍にアレイ状に配列さ
れた複数の光ファイバとにより形成し、前記偏光制御素
子の偏光状態を外部から電気的に制御して入出力間の前
記複数の光ファイバの接続状態を一括して切換える光フ
ァイバ接続一括切換え手段を設けたので、複数のアレイ
状に配列された光ファイバの接続状態をコンパクトな光
学系でしかも光結合効率を劣化させることなく一括して
切換えることができ、これにより小型で高密度な情報の
伝送が行える並列伝送用光スイッチを提供することがで
きる。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、偏光分離ユニットから偏光合成ユニットま
での光学系内でのP,S偏光のそれぞれの光軸上の光路
長が入・出力手段間で対応する一対のレンズの焦点距離
の合計値に等しいか又はほぼそれに近い値になるように
前記光学系内の各光学部品の大きさ及び配置を設定した
ので、光スイッチ内の光学系において入出力の一対のレ
ンズが共焦点複合レンズ系となり、入出力間のスポット
サイズ比がそれぞれの焦点距離の比に等しくなり高効率
な光結合を実現することが可能となる。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、偏光分離手段及び偏光合成手段として偏光
ビームスプリッタを用い、この偏光ビームスプリッタの
入射面及び出射面を入・出力手段からの各光の光軸に対
して傾斜させて配置したので、その入射する界面での屈
折作用を光路の変換手段として機能させることができ、
これにより実質的な光路変換手段としての光学部品が不
要となり、部品点数を削減したコンパクトな構成とする
ことができる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、レンズと複数の光ファイバとからなる入・
出力手段を1次元又は2次元のアレイ状に複数組配置し
たので、入出力の一対のレンズが共焦点複合レンズ系と
なり、入出力間のスポットサイズ比がそれぞれの焦点距
離の比に等しくなり高効率な光結合を実現することが可
能となる。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、偏光制御素子の素子面を入出力間の一対の
光ファイバアレイの数に対応して分割して形成し、それ
ら複数に分割された素子面の偏光状態を外部から各々別
個に切換え制御する素子面制御手段を設けたので、複数
の並列光伝送路を各々別個に切換えることができ、制御
の幅を一段と広めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である並列伝送用光スイ
ッチの構成を示す構成図である。
【図2】一対のレンズ間での光路の変化状態を示す光路
図である。
【図3】バー、クロス状態を示す模式図である。
【図4】本発明の第二の実施例である並列伝送用光スイ
ッチの構成を示す構成図である。
【図5】本発明の第三の実施例である並列伝送用光スイ
ッチの構成を示す構成図である。
【図6】従来の光スイッチ機構を示す構成図である。
【符号の説明】
10 偏光分離手段 11 光路変換手段 12 偏光分離ユニット 13 偏光制御素子 14 光路変換手段 15 偏光合成手段 16 偏光合成ユニット 17 入力手段 18 出力手段 19a,19b レンズ 20 光ファイバ 22a,22b レンズ 24 光ファイバ接続一括切換
え手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光をP偏光とS偏光とに分離する偏光分
    離手段とこれら分離されたP,S偏光の光路を変える光
    路変換手段とからなる偏光分離ユニットと、この偏光分
    離ユニットにより分離された前記P,S偏光の偏光状態
    を切換える偏光制御素子と、この偏光制御素子から導か
    れた前記P,S偏光の光路を変える光路変換手段とこれ
    ら光路の変えられたP,S偏光を合成する偏光合成手段
    とからなる偏光合成ユニットと、前記偏光分離ユニット
    内に外部から光を入射させる入力手段と、前記偏光合成
    ユニットから出射された光を外部に伝送する出力手段と
    を備えた光スイッチにおいて、前記入力手段及び前記出
    力手段のそれぞれをレンズとこのレンズの焦点位置の光
    軸近傍にアレイ状に配列された複数の光ファイバとによ
    り形成し、前記偏光制御素子の偏光状態を外部から電気
    的に制御して入出力間の前記複数の光ファイバの接続状
    態を一括して切換える光ファイバ接続一括切換え手段を
    設けたことを特徴とする並列伝送用光スイッチ。
  2. 【請求項2】 偏光分離ユニットから偏光合成ユニット
    までの光学系内でのP,S偏光のそれぞれの光軸上の光
    路長が入・出力手段間で対応する一対のレンズの焦点距
    離の合計値に等しいか又はほぼそれに近い値になるよう
    に前記光学系内の各光学部品の大きさ及び配置を設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の並列伝送用光スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 偏光分離手段及び偏光合成手段として偏
    光ビームスプリッタを用い、この偏光ビームスプリッタ
    の入射面及び出射面を入・出力手段からの各光の光軸に
    対して傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1記
    載の並列伝送用光スイッチ。
  4. 【請求項4】 レンズと複数の光ファイバとからなる入
    ・出力手段を、1次元又は2次元のアレイ状に複数組配
    置したことを特徴とする請求項1記載の並列伝送用光ス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 偏光制御素子の素子面を入出力間の一対
    の光ファイバアレイの数に対応して分割して形成し、そ
    れら複数に分割された素子面の偏光状態を外部から各々
    別個に切換え制御する素子面制御手段を設けたことを特
    徴とする請求項4記載の並列伝送用光スイッチ。
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